JPH0631574U

JPH0631574U - 植木鉢懸架具

Info

Publication number: JPH0631574U
Application number: JP7927492U
Authority: JP
Inventors: 甲子郎高橋
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-10-06
Filing date: 1992-10-06
Publication date: 1994-04-26

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案の目的は、筒体の支持部に、個々の植
木鉢の大きさに制限されず、簡単に着脱でき、かつ簡素
な構造とするものを提供することにある。【構成】園芸用植木鉢、花瓶等を屋内、屋外に設置又
は、吊す用具において、植木鉢を保持する保持部（５）
を筒体の支持部（３）に着脱可能とした、ことを特徴と
した植木鉢懸架具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、園芸用に使用する比較的小型の植木鉢（６．０号鉢以下をさす）を取付けるための、用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の技術では、垂直な筒体に植木鉢側面の１箇所にホルダーを取付けてあり、このホルダーは、長さを調節できるハンガーが設けてあり、このハンガーを垂直な筒体に掛ける構造であり更に、２個の調整ボルトで植木鉢を水平に保持する機構を持った園芸用鉢懸架具（実開平２−１９２６９）号公報がある。

【０００３】また、パイプ製の支柱に、パイプを中心にアームを設けこの先端にリングを配した植木鉢保持器を、前記支柱のパイプに通して固定する機構を持った植木鉢スタンド（実開平２−１２３８５２）号公報がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

（実開平２−１９２６９）号公報にみる園芸用鉢懸架具は、植木鉢の側面にホルダーに付属している締付バーによって固定されるものであり、植木鉢は陶器で造られるもので、植木鉢の縁の一点に力が集中し地震等の振動で破損するような構造である。

【０００５】また、（実開平２−１２３８５２）号公報にある植木鉢スタンドは、複数の植木鉢を入れるリングとアームが一体となった植木鉢保持器により、植木鉢の大きさを限定する為に植木鉢を交換することが大変難しい欠点がある。

【０００６】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、筒体の支持部に、個々の植木鉢の大きさに制限されず、簡単に着脱でき、かつ簡素な構造とするものを提供することにある。

【０００７】

【考案が解決するための手段】

園芸用植木鉢、花瓶等を室内、室外に設置又は、吊す用具において、植木鉢を保持する保持部（５）を筒体の支持部（３）に着脱可能とした、ことを特徴とする植木鉢懸架具。

【０００８】

【作用】

以下、上記構成からなる植木鉢懸架具の作用について述べる。支持部（３）の上部に取付けた吊り具（１）は、庭又は、屋内に設置してある架け具に吊り下げるための部分であり、地面又は、棚等に置くことができないときに使用するものである。

【０００９】支持部（３）の上面に冠着してあるキャップ（２）は、支持部（３）の内部に水、土、ゴミ等が入らないように取付けてあり、外観上の美感にも大きく関わるものである。

【００１０】支持部（３）は、筒体であり、表面全体に取付穴（３ａ，３ｂ）及び、取付けネジ穴（３ｃ）が等間隔ｔであけてあり、任意の間隔で保持部（５）を取付けることが出来るようになっている。

【００１１】支持部（３）の下部に取付けてある基台（４）は、屋内、屋外の平面に本体である支持部（３）を支えるために設けたものである。

【００１２】保持部（５）は、植木鉢を支持部（３）に取付けるためのものであり、方法として２種類に分けることができる。

【００１３】一つの方法として図２に示すように、円形をした保持具（６）から平行部（８）を配し更に、９０°に折り曲げた折曲部（８ａ）を設け、２本のクランク状に曲げた、クランク部（８ｂ）を保持部（３）の取付穴（３ａ，３ｂ）に通して先端部が、支持部（３）の内側に入り固定できる機構となっている。

【００１４】もう一つの方法は、図３、図４に示すように、円形をした保持具（６）から平行部（８）の途中に取付部（９ａ，９ｂ）を設けて先端を、支持部（３）の取付穴（３ａ，３ｂ）に通して、ネジ（１０）により取付部を支持部（３）のネジ穴（３ｃ）に固定する機構となっている。

【００１５】

【実施例】

以下、図面を参照して、この考案の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この考案の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものでなく、単なる説明例にすぎない。この植木鉢懸架具は、実用新案登録請求の範囲に於いて種々の変更を加える事ができる。

【００１６】本考案の本体となる支持部（３）は、金属又は、合成樹脂できた筒体である。形状としては、三角形、四角形、五角形等の多角形の筒体であるが、楕円形、小判型、円形の筒体も好適な形状である。

【００１７】上記、支持部（３）は、等間隔で２個の取付穴（３ａ，３ｂ）があけてあり、この取付穴（３ａ，３ｂ）を支持部（３）の表面に等間隔（ｔ）であけてあるが別に、等間隔に限定するものでなく、不規則な間隔で穴をあけることも可能とするものである。

【００１８】吊り具（１）の形状は、図５の（１ａ）のように左右対称も好適な態様でありつぎに、材質としては金属又は、合成樹脂の材質であり支持部（３）の上部に取付けている。

【００１９】次に、キャップ（２）においては、支持部（３）の形状に合わして作り材質としては、合成樹脂、金属、ゴムを使用する。

【００２０】基台（４）は、円錐、四角錐、五角錐等で支持部（３）の形状に合わして作り底面が広くなっており、倒れにくい構造となっている。材質としては、金属、合成樹脂が使用され、支持部（３）の底面にネジによる取付け又は、凹凸による材質の弾性を利用して固定することもできる。

【００２１】使用例として、図２の保持部（５）について説明する。保持具（６）は、金属又は、合成樹脂で円形に作り平行部（８）の途中で折曲部（８ａ）を設け先端は、クランク部（８ｂ）で構成されている。

【００２２】そして、保持具（６）の円形部には、４箇所のゴム又は、スポンジの材質で、できた滑り止め（７）を通してあり振動により植木鉢（１１）の脱落を防ぐために設けてある。

【００２３】保持具（６）の大きさは、植木鉢の大きさに合わせて作り先端のクランク部（８ｂ）を支持部（３）の取付穴（３ａ，３ｂ）に入れて、クランクの部分で保持部（５）を保持する機構であり、植木鉢の寸法は重量の関係から６号鉢程度までが好適である。

【００２４】植物の植えてある植木鉢を、バランスよく配置された保持部（５）に入れて、家の室内又は、庭の花壇に置いたり、吊り具（１）を使用して吊ることができる。

【００２５】図３の保持部（５）は、同じように金属又は、合成樹脂で円形に作り平行部（８）の途中に合成樹脂の取付部（９ａ）が設けてあり、該取付部の１個所又は、２個所にネジ（１０）を通し支持部（３）にある取付ネジ穴（３ｃ）に螺合して固定する。図３、図４は、１個所のみネジ（１０）を使用して振動等により外れにくくしてあり２個所以上使用するとより強力に固定するこができる好適な態様の一例である。

【００２６】図４の保持部（５）も、同じように金属又は、合成樹脂で円形に作り平行部（８）の途中に金属製の取付部（９ｂ）が設けてあり、該取付部（９ｂ）の一端で平行部（８）を把持して、ネジ（１０）を通し支持部（３）にある取付ネジ穴（３ｃ）に螺合して固定する。

【００２７】取付部（９ａ，９ｂ）の背面（支持部３に接する面）に接する部分は、支持部（３）の形状に合わせて加工してあり、図３，４に於いては、縦長の曲面になっている。

【００２８】さらに、平行部（８）と、クランク部（８ｂ）の水平面上の間隔を、一定に決めることでお互いの交換性を計ることは、生産上大切なことであり支持部（３）に設けてある取付穴（３ａ，３ｂ）及び、ネジ穴（３ｃ）も一定の決めた間隔を設けることは言うまでもないことである。ここでネジ穴（３ｃ）は、上下２箇所設けてあるが取付部（９ａ，９ｂ）を上向き又は、下向きのいずれかを自由に選択するために設けたものである。

【００２９】以上本考案の実施例について説明したが、本考案はこのような実施例に何等限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることはもちろんである。

【００３０】本考案は、出願番号（実願平４−５０３８０）植木鉢用吊具の出願人である高橋甲子郎の考案に関連したもので、特に垂直面に対して利用するものであり、保持部については、前記の植木鉢用吊具と同一の機構を使用したものである。

【００３１】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。本考案は、（実開平２−１９２８９）号公報の園芸用鉢懸架具のように植木鉢の一箇所に、力が集中することなく植木鉢全周に力が分散され更に、滑り止めに、ゴム、スポンジ等により振動又は、衝撃を吸収し地震等により植木鉢が脱落や破損することがなくなった。

【００３２】また、（実開平２−１２３８５２）号公報の植木鉢スタンドにおいては、植木鉢の大きさを限定され、交換時には一度支柱から保持部を外さなければならないが本考案においては、植木鉢の大きさに対応した保持部のみの着脱で、簡単に植木鉢の交換ができるようになった。

【００３３】本考案の植木鉢懸架具は、地震等の振動、衝撃にも十分に考慮したもので取付部に設けたネジにより、更に強固に固定することができる特長がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の正面図である。

【図２】取付部が折曲部とクランク部からなる保持部の
斜視図である。

【図３】取付部にネジを設けた保持部の斜視図である。

【図４】取付部にネジを設けた保持部の斜視図である。

【図５】本考案の正面図である。

【符号の説明】

１・・・吊り具１ａ・・吊り具２・・・キャップ３・・・支持部３ａ・・取付穴３ｂ・・取付穴３ｃ・・ネジ穴４・・・基台５・・・保持部６・・・保持具７・・・滑り止め８・・・平行部８ａ・・折曲部８ｂ・・クランク部９・・・取付部９ａ・・取付部９ｂ・・取付部１０・・ネジ１１・・植木鉢

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】園芸用植木鉢、花瓶等を屋内、屋外に設
置又は、吊す用具において、植木鉢を保持する保持部
（５）を筒体の支持部（３）に着脱可能とした、ことを
特徴とする植木鉢懸架具。