JPH06315230A - 分散電源連系装置 - Google Patents

分散電源連系装置

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JPH06315230A
JPH06315230A JP5120427A JP12042793A JPH06315230A JP H06315230 A JPH06315230 A JP H06315230A JP 5120427 A JP5120427 A JP 5120427A JP 12042793 A JP12042793 A JP 12042793A JP H06315230 A JPH06315230 A JP H06315230A
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JP
Japan
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power source
distributed power
switch
inverter
output
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Application number
JP5120427A
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English (en)
Inventor
Tadashi Matsumoto
忠士 松本
Yoshiro Noguchi
好朗 野口
Naoki Masuda
直毅 増田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 商用系が停電した場合に、分散電源系から商
用系に逆充電するのを防止する。 【構成】 需要家側における分散電源10−3の出力電
圧を充電するバッテリ10−4と、上記分散電源10−
3の出力電圧を交流変換するインバータ10−5と、該
インバータ10−5の出力および商用電源の電力のいず
れかを選択的に負荷10−2に供給する切替スイッチ1
0−6Aとを設けて、上記バッテリ10−4およびイン
バータ10−5の接続点と上記商用電源に対する連系点
との間に、逆流阻止兼用の整流器10−7を上記バッテ
リ10−4を充電可能に順方向接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、商用電源系統に需要
家の分散電源を連系する分散電源連系装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平4−67729号公
報に示された従来の分散電源の逆充電装置を示す接続図
であり、図において、1は配電用変電所等の主変圧器、
2は母線、3は高圧フィーダの遮断器、5−1〜5−5
は区間接続された高圧フィーダ4−1〜4−5を適宜区
分する区分スイッチである。
【0003】また、6−1〜6−2は分岐線、7はポー
ルトランス、8は低圧引込線、9は商用電源側との連系
点に設けられて、電力量計等を収納した受電箱、10は
分散電源を有する需要家、10−1は引込みスイッチ、
10−2は需要家10内の負荷、10−3は分散電源を
構成する太陽光発電装置、10−4はバッテリ、10−
5は直流を交流に変換するインバータである。
【0004】さらに、10−6は分散電源出力スイッ
チ、20は需要家10側より系統側への逆流電力を検出
する装置、20−1は逆流電力発生時に引込みスイッチ
10−1を開放する制御線を示す。
【0005】次に動作について説明する。まず、需要家
10では、平常時において、商用電源からの流入分P1
と、太陽光発電装置10−3としての分散電源の発電分
2との和をもって、負荷10−2に電力を供給してい
る。
【0006】しかし、変電所の遮断器3が開放される
と、需要家の太陽光発電分の電力は、商用系負荷へP3
となって流出し、逆流電力検出装置20がこれを逆流電
力P3として検出し、引込みスイッチ10−1を開放
し、配電系統を需要家の分散電源によって充電すること
を防止する。
【0007】ところが、配電系統の区分スイッチ5−1
〜5−4の運用によっては、極小量の配電系統の負荷し
か残らない場合もある。例えば、区分スイッチ5−3お
よび5−4を開放し、高圧フィーダ4−5は他の配電線
へ、また、分岐線6−2も他の配電線へそれぞれ接続切
り替えを行い、高圧フィーダ4−4のみで作業を行う場
合がある。
【0008】このような場合には、上記高圧フィーダ4
−4は殆ど無負荷状態となり、需要家10の逆流電力検
出装置20はその機能を果せず、分散電源の電力によ
り、高圧フィーダ4−4の区間は充電され、配電線作業
者を感電させるおそれがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の分散電源連系装
置は以上のように構成されているので、配電線作業を行
う上で、各高圧フィーダ4−1〜4−5に分散電源の存
在有無,当該高圧フィーダ4−1〜4−5の充電有無,
充電有りの場合にその原因を究明するなど、配電線を運
用保守する事業者側から見ると、作業手順の増大を招く
ほか、安全確保に十分に留意する必要があるなどの問題
点があった。
【0010】請求項1の発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたものであり、分散電源側から商
用電源側に、いかなる状況下でも充電を行うのを防止で
きる分散電源連系装置を得ることを目的とする。
【0011】請求項2の発明は、整流器によって分散電
源側の交流出力が商用電源側へ流入しないように交流的
に絶縁するとともに、変圧器によって分散電源側の直流
出力が商用電源側へ流入しないように直流的に絶縁する
ことができる分散電源連系装置を得ることを目的とす
る。
【0012】請求項3の発明は、分散電源および商用電
源の各出力電流の位相差にもとづいて引込みスイッチを
開閉制御できる分散電源連系装置を得ることを目的とす
る。
【0013】請求項4の発明は、商用電源側および分散
電源側における各故障点に応じて、引込みスイッチおよ
び分散電源出力スイッチのいずれかを選択的にまたは共
に開閉制御できる分散電源連系装置を得ることを目的と
する。
【0014】請求項5の発明は、需要家側で商用電源側
線路の電圧を導入し、変流器の電流位相との対応によっ
て、引込みスイッチおよび分散電源出力スイッチのいず
れかを選択的にまたは共に開閉制御できる分散電源連系
装置を得ることを目的とする。
【0015】請求項6の発明は、1つのケース内に需要
家側の分散電源連系システムの各構成部品が、相互に熱
的,サージ的,ノイズ的に影響しないように設置できる
分散電源連系装置を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る分
散電源連系装置は、需要家側における分散電源の出力電
圧を充電するバッテリと、上記分散電源の出力電圧を交
流変換するインバータと、該インバータの出力および商
用電源の電力のいずれかを選択的に負荷に供給する切替
スイッチとを設けて、上記バッテリおよびインバータの
接続点と上記商用電源に対する連系点との間に、逆流阻
止兼用の整流器を上記バッテリを充電可能に順方向接続
したものである。
【0017】請求項2の発明に係る分散電源連系装置
は、需要家側における分散電源の出力電圧を充電するバ
ッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変換するイン
バータと、該インバータの出力および商用電源の電力の
いずれかを選択的に負荷に供給する切替スイッチと、上
記バッテリおよびインバータの接続点と上記商用電源に
対する連系点との間に、逆流阻止兼用の整流器を上記バ
ッテリを充電可能に順方向接続し、該整流器の入力側に
絶縁トランスを接続したものである。
【0018】請求項3の発明に係る分散電源連系装置
は、商用電源との連系点に設けられた引込みスイッチ
と、該引込みスイッチから上記負荷へ給電する商用電源
側線路に設けられた第1の変流器と、インバータの出力
側の分散電源側線路に設けられた第2の変流器とを設け
て、状態検出装置に、上記第1の変流器および第2の変
流器の出力位相を比較させ、この比較結果に従って上記
引込みスイッチをオン,オフ制御させるようにしたもの
である。
【0019】請求項4の発明に係る分散電源連系装置
は、状態検出装置に、第2の変流器により検出された分
散電源側線路に流れる電流を基準に、需要家側の商用電
源側線路上の電流が商用電源側へ流出するときは、引込
みスイッチを開放させ、その時点で上記分散電源側線路
に流れる電流が零となっていれば分散電源側の故障と判
断して、分散電源出力スイッチを開放させ、その後、引
込みスイッチを再投入させるようにしたものである。
【0020】請求項5の発明に係る分散電源連系装置
は、商用電源側線路の電圧を検出する変圧器を設け、状
態検出装置に、該変圧器による検出電圧を基準に、第1
の変流器による電流位相状態を検出して引込みスイッチ
を開放させ、上記検出電圧を基準に第2の変流器による
電流位相状態を検出して、分散電源出力スイッチを開放
させるようにしたものである。
【0021】請求項6の発明に係る分散電源連系装置
は、1つのケース内に、引込みスイッチ,整流器,引外
しコイル,スイッチ,変流器,変圧器などの強電回路を
収納する強電ブロック、バッテリやインバータなどの静
止回路を収納する主回路静止部品ブロックおよび論理演
算用の状態検出回路などの弱電回路を収納する弱電ブロ
ックを、温度的,サージ的,ノイズ的にそれぞれ分離遮
蔽して設置したものである。
【0022】
【作用】請求項1の発明における分散電源連系装置は、
商用電源との連系点に整流器を設けることにより、分散
電源側の交流出力を交流的に絶縁可能にする。
【0023】請求項2の発明における分散電源連系装置
は、商用電源との連系点に整流器を設け、この整流器の
入力側に直流絶縁のための変圧器を設け、分散電源側か
ら交流的にかつ直流的に、商用電源側に対し絶縁可能に
する。
【0024】請求項3の発明における分散電源連系装置
は、分散電源の出力電流を基準に、商用電源側からの入
力電流位相を判断し、商用電源側への流出電流が存在す
る場合および商用電源側からの流入電流レベルが低い
(1〜3%以下)のとき、引込みスイッチを開放可能に
する。
【0025】請求項4の発明における分散電源連系装置
は、分散電源側の電流を基準に、商用電源側からの流入
電流位相を判断し、引込みスイッチを開放するか、分散
電源出力スイッチを開放するかを状態検出装置で判断
し、商用電源側への逆流を防止し、分散電源側の異常時
に商用電源側からの故障電流を防止可能にする。
【0026】請求項5の発明における分散電源連系装置
は、商用電源側の電流状態,分散電源側の出力電流状態
の位相を検出する基準として主回路の電圧を用い、商用
電源側への流出検出および分散電源側の故障検出を高速
に信頼性高く行えるようにする。
【0027】請求項6の発明における分散電源連系装置
は、引込みスイッチ,分散電源出力スイッチ,変流器,
変圧器等のサージおよびノイズを含むダーティな強電回
路ブロック、バッテリ,インバータ等の比較的きれいな
主回路静止部品ブロックおよび電流位相,レベル等の状
態を検出するクリーンな弱電ブロックをケース内に分離
して収容することで、安定した動作と、信頼性の高い動
作を行えるようにする。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、請求項1の発明の実施例を図について
説明する。図1において、1は配電用変電所等の主変圧
器、2は母線、3は高圧フィーダの遮断器、5−1〜5
−5は区間接続された高圧フィーダ4−1〜4−5を適
宜区分する区分スイッチである。
【0029】また、6−1〜6−2は分岐線、7はポー
ルトランス、8は低圧引込線、9は商用電源側との連系
点に設けられて、電力量計等を収納した受電箱、10は
分散電源を有する需要家、10−1は引込みスイッチ、
10−2は需要家10内の負荷、10−3は分散電源を
構成する太陽光発電装置、10−4はバッテリ、10−
5は直流を交流に変換するインバータである。
【0030】さらに、10−7は商用電源側からの受電
電流を整流する整流器、10−6Aは商用電源および分
散電源のいずれか一方から負荷10−2へ電力を供給す
る切替スイッチである。そして、上記整流器10−7お
よびインバータ10−5はスイッチ10−1,10−6
A間に直列接続され、整流器10−7とインバータ10
−5との間に、分散電源としての上記太陽光発電装置1
0−3およびバッテリ10−4が接続されている。
【0031】また、上記スイッチ10−6Aは商用電源
の電圧を線路lを介して、またはインバータ10−5を
介して得られる分散電源の電圧を、それぞれ選択的に負
荷10−2に供給するように機能し、任意に切替操作さ
れる。
【0032】次に動作について説明する。この実施例で
は、高圧フィーダの遮断器3がトリップした場合でも、
太陽光発電装置10−3の発生電力が、整流器10−7
によって逆流するのを阻止され、従って、分散電源側よ
り商用電源側へ向っての電力の流出は有り得ない。ま
た、高圧フィーダ4−5,分岐線6−2が他の配電線に
接続替えされて、高圧フィーダ4−4のみ残ったとして
も、上記同様に、分散電源側からの交流充電はなく、作
業を高圧フィーダ4−4で行う上において、全く安全で
ある。
【0033】また、商用電源側から負荷10−2への電
力の供給および太陽光発電装置10−3の発生電力をイ
ンバータ10−5を通して交流化した電力の供給は、上
記切替スイッチ10−6Aの切り替えによって選択的に
なされる。
【0034】実施例2.なお、上記実施例では、整流器
10−7を商用電源の受電側に設け、交流絶縁する場合
について述べたが、さらに、直流絶縁を行うために、図
2に示すように、整流器10−7の前段に絶縁変圧器1
0−8を設けてもよい。
【0035】こうすることにより、商用電源側からの引
込線8に対する需要家10からの充電は、交流的にも直
流的にも完全に無くなり、高圧フィーダ4−4,ポール
トランス7および分岐線6−1などの引込線の作業時に
おける安全をより十分に確保することができる。
【0036】実施例3.図3は請求項3の発明の実施例
を示し、同図において、10−9は引込みスイッチ10
−1および負荷10−2間に設けられた商用系の変流
器、10−10は負荷10−2およびインバータ10−
5間に接続された分散電源側の変流器、10−11は分
散電源側および商用電源側の各電流状態を検出する電流
状態検出装置、10−1aはその電流状態に応じて引込
みスイッチ10−1を開放する引外しコイルである。な
お、このほかの図8に示したものと同一の構成部分には
同一符号を付して、その重複する説明を省略する。
【0037】次に動作について説明する。平常時の負荷
10−2への電力供給時は、負荷電流をI、商用電源側
線路l1 の電流をI1 、分散電源側線路l2 の電流をI
2 とすると、I=I1 +I2 となり、変流器10−9,
10−10の各2次電流位相は、図7に示すように、I
2 基準に対しI1 は同位相であり、各変流器10−9,
10−10の2次電流をi1 ,i2 とすると、これも同
位相にあり、状態検出装置10−11は正常であること
を確認する。
【0038】一方、商用電源側が遮断器3のトリップ等
で停電すると、分散電源の出力電流I2 は、負荷10−
2へも流れるが、商用系インピーダンスが負荷10−2
に比べてはるかに小さいため、商用電源側へ向って点線
で示した電流I1aが流れる。このとき、状態検出装置1
0−11はi2 基準で見ると、i1aは逆位相関係にあ
り、引込みスイッチ10−1を開放するように、引外し
コイル10−1aを付勢する。
【0039】また、商用電源が停電した場合、具体的に
は高圧フィーダ4−4のみが停電した場合には、分散電
源の出力I2 に対し、流出電流I1aが小さく(正常時の
1の1〜3%以下)、状態検出装置10−11は動作
し、引外しコイル10−1aを付勢し、引込みスイッチ
10−1を引外し、低圧引込線8,ポールトランス7お
よび高圧フィーダ4−4を充電しない。
【0040】実施例4.図4は請求項4の発明の実施例
を示す。これはスイッチ10−6の切り制御を行わせる
引外しコイル10−6aを設け、状態検出装置10−1
1にこの引外しコイル10−6aを付勢する機能を追加
したものである。
【0041】この実施例では、商用電源側への流出電流
が1〜3%以下であるときは、図3について説明した場
合と同じく、状態検出装置10−11により引込みスイ
ッチ10−1を引外すことは同じである。
【0042】次に、商用電源側および分散電源側におけ
るF1 ,F2 またはF3 の各点で故障が発生した場合
の、状態検出装置10−11の動作であるが、F1 とF
2 点での故障時は、変流器10−9および10−10の
2次電流位相関係は、相対的に同じであるため、これら
の各変流器10−9,10−10の2次電流が高レベル
(例えば150%以上)のとき、状態検出装置10−1
1はまず引込みスイッチ10−1を開放する動作を行
い、若干遅れて(例えば5〜10ms後)に変流器10
−10の2次電流が略100%になっていれば、分散電
源出力スイッチ10−6は投入のままとする。
【0043】そして、このときはF1 点の故障と断定
し、略0%に低下しておればF2 点の故障と断定し、分
散電源出力スイッチ10−6を開放した後、直ちに、引
込みスイッチ10−1を投入し、負荷10−2へ電力を
供給する。
【0044】次にF3 点での故障時には、変流器10−
9,10−10の2次電流が相対的に逆位相となり、し
かも高レベルであるため、引込みスイッチ10−1およ
び分散電源出力スイッチ10−6を同時に開放し、商用
電源および分散電源からの故障電流を速やかに遮断す
る。
【0045】実施例5.図5は請求項5の発明の実施例
を示す。これは図4の実施例に対し、状態検出装置10
−11が、状態検出の判定を行うために、需要家内の母
線電圧を導入したものである。ここで、10−12がそ
の基準電圧を状態検出装置に導入する変圧器である。
【0046】この実施例では、F1 点の故障時には、変
圧器10−12の電圧に対して変流器10−9の2次電
流位相の状態を状態検出装置10−11で検出し、引込
みスイッチ10−1を開放する。そして、F2 点の故障
時には、変圧器電圧に対して、変流器10−10の電流
位相を状態検出装置10−11で検出し、分散電源出力
スイッチ10−6を開放する。
【0047】一方、F3 点の故障時には、変圧器電圧に
対して変流器10−9の電流位相とレベル過大、および
変流器10−10の電流位相とレベル過大の両者のAN
D条件をもって、F3 点の故障と断定し、引込みスイッ
チ10−1および分散電源出力スイッチ10−6を同時
に開放する。
【0048】実施例6.図6は請求項1〜請求項5に対
する構造の基本設計例を示すものである。これによれ
ば、分散電源連系装置を、引込みスイッチ10−1,切
替スイッチ10−6A,変圧器10−12,変流器10
−9,10−10などを含む主回路のダーティな強電ブ
ロックA、バッテリ10−4およびインバータ10−5
などを含むセミダーティな半強電回路の主回路静止部品
ブロックB,状態検出装置10−11などの論理演算部
を主体としたクリーンな静止回路の弱電ブロックCに分
割しており、これらをサージ的,ノイズ的および熱的に
遮蔽(区画)した状態にて、1つのケースP内に設置し
ている。
【0049】上記のように、回路別に分割,遮蔽する構
造により、商用電源側から浸入する高いレベルのサージ
およびノイズ、引込みスイッチ10−1,スイッチ10
−6および需要家内の機器より発生するノイズを、上記
の特定ブロックに収納することにより、特にインバータ
10−5および状態検出装置に対するサージおよびノイ
ズ対策がとりやすくなる。
【0050】また、主回路およびインバータ10−5等
から発生する発熱も、状態検出装置10−11から隔離
することになり、安定した動作を確保できる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、需要家側における分散電源の出力電圧を充電するバ
ッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変換するイン
バータと、該インバータの出力および商用電源の電力の
いずれかを選択的に負荷に供給する切替スイッチとを設
けて、上記バッテリおよびインバータの接続点と上記商
用電源に対する連系点との間に、逆流阻止兼用の整流器
を上記バッテリを充電可能に順方向接続するように構成
したので、分散電源側の交流出力を商用電源側に対し交
流的に絶縁できるものが得られるほか、高圧フィーダの
遮断器のトリップ時における交流電源側区間の作業を安
全に行えるものが得られる効果がある。
【0052】請求項2の発明によれば、需要家側におけ
る分散電源の出力電圧を充電するバッテリと、上記分散
電源の出力電圧を交流変換するインバータと、該インバ
ータの出力および商用電源の電力のいずれかを選択的に
負荷に供給する切替スイッチと、上記バッテリおよびイ
ンバータの接続点と上記商用電源に対する連系点との間
に、逆流阻止兼用の整流器を上記バッテリを充電可能に
順方向接続し、該整流器の入力側に絶縁トランスを接続
するように構成したので、分散電源側の直流出力を商用
電源側に対し直流的に絶縁でき、商用系が停電した場
合、商用電源側の分散電源側からの逆充電が無くできる
と共に、商用電源側における停電作業時の安全を確保で
きるものが得られる効果がある。
【0053】請求項3の発明によれば、商用電源との連
系点に設けられた引込みスイッチと、該引込みスイッチ
から上記負荷へ給電する商用電源側線路に設けられた第
1の変流器と、インバータの出力側の分散電源側線路に
設けられた第2の変流器とを設けて、状態検出装置に、
上記第1の変流器および第2の変流器の出力位相を比較
させ、この比較結果に従って上記引込みスイッチをオ
ン,オフ制御させるように構成したので、商用系の停電
時に商用電源側への逆充電を防止することができると共
に、整流器および絶縁トランスが省略できるため、高効
率制御を実現できるものが得られる効果がある。
【0054】請求項4の発明によれば、状態検出装置
に、第2の変流器により検出された分散電源側線路に流
れる電流を基準に、需要家側の商用電源側線路上の電流
が商用電源側へ流出するときは、引込みスイッチを開放
させ、その時点で上記分散電源側に流れる電流が零とな
っていれば分散電源側の故障と判断して、分散電源出力
スイッチを開放させ、その後、引込みスイッチを再投入
させるように構成したので、商用電源側,分散電源側お
よび需要家負荷側の故障点判別が可能となり、商用電源
側への逆充電防止のほかに、分散電源および需要家へ
の、商用系からの故障電流の継続流入を防止でき、故障
被害を最小限に喰い止められるものが得られる効果があ
る。
【0055】請求項5の発明によれば、商用電源側線路
の電圧を検出する変圧器を設け、状態検出装置に、該変
圧器による検出電圧を基準に、第1の変流器による電流
位相状態を検出して引込みスイッチを開放させ、上記検
出電圧を基準に第2の変流器による電流位相状態を検出
して、上記分散電源出力スイッチを開放させるように構
成したので、商用電源側,分散電源側,および需要家負
荷側の異常をさらに高速に判別できるため、この判別結
果を高信頼性のものとすることができるものが得られる
効果がある。
【0056】請求項6の発明によれば、1つのケース内
に、引込みスイッチ,整流器,引外しコイル,スイッ
チ,変流器,変圧器などの強電回路を収納する強電ブロ
ック、バッテリやインバータなどの静止回路を収納する
主回路静止部品ブロックおよび論理演算用の状態検出回
路などの弱電回路を収納する弱電ブロックを、温度的,
サージ的,ノイズ的にそれぞれ分離遮蔽して設置するよ
うに構成したので、各ブロックごとの部品がサージ,ノ
イズおよび熱的に遮蔽されることとなり、従って、制御
動作が安定化し、信頼性を向上できるほか、ブロック別
の上記分割により各ブロックを容易化できるものが得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例による分散電源連系装
置を示す接続図である。
【図2】請求項2の発明の実施例による分散電源連系装
置を示す接続図である。
【図3】請求項3の発明の実施例による分散電源連系装
置を示す接続図である。
【図4】請求項4の発明の実施例による分散電源連系装
置を示す接続図である。
【図5】請求項5の発明の実施例による分散電源連系装
置を示す接続図である。
【図6】請求項6の発明の実施例による分散電源連系装
置を示す概略構成図である。
【図7】図3の回路各部における電流波形と、引込みス
イッチおよび分散電源側のスイッチの状態との関係を示
す説明図である。
【図8】従来の分散電源連系装置を示す接続図である。
【符号の説明】
10 需要家 10−1 引込みスイッチ 10−2 負荷 10−3 分散電源(太陽光発電装置) 10−4 バッテリ 10−5 インバータ 10−6 分散電源出力スイッチ 10−6A 切替スイッチ 10−6a 引外しコイル 10−7 整流器 10−8 絶縁変圧器(絶縁トランス) 10−9 第1の変流器 10−10 第2の変流器 10−11 状態検出装置 10−12 変圧器 A 強電ブロック B 主回路静止部品ブロック C 弱電ブロック P ケース l1 商用電源側線路 l2 分散電源側線路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 需要家側における分散電源の出力電圧を
    充電するバッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変
    換するインバータと、該インバータの出力および商用電
    源の電力のいずれかを選択的に負荷に供給する切替スイ
    ッチと、上記バッテリおよびインバータの接続点と上記
    商用電源に対する連系点との間に、上記バッテリを充電
    可能に順方向接続された逆流阻止兼用の整流器とを備え
    た分散電源連系装置。
  2. 【請求項2】 需要家側における分散電源の出力電圧を
    充電するバッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変
    換するインバータと、該インバータの出力および商用電
    源の電力のいずれかを選択的に負荷に供給する切替スイ
    ッチと、上記バッテリおよびインバータの接続点と上記
    商用電源に対する連系点との間に、上記バッテリを充電
    可能に順方向接続された逆流阻止兼用の整流器と、該整
    流器の入力側に接続された絶縁トランスとを備えた分散
    電源連系装置。
  3. 【請求項3】 需要家側における分散電源の出力電圧を
    充電するバッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変
    換するインバータと、該インバータの出力を商用電源が
    供給される負荷に対し切替供給する分散電源出力スイッ
    チと、上記商用電源との連系点に設けられた引込みスイ
    ッチと、該引込みスイッチから上記負荷へ給電する商用
    電源側線路に設けられた第1の変流器と、上記インバー
    タの出力側の分散電源側線路に設けられた第2の変流器
    と、上記第1の変流器および第2の変流器の出力位相を
    比較し、この比較結果に従って上記引込みスイッチをオ
    ン,オフ制御する状態検出装置とを備えた分散電源連系
    装置。
  4. 【請求項4】 需要家側における分散電源の出力電圧を
    充電するバッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変
    換するインバータと、該インバータの出力を商用電源が
    供給される負荷に対し切替供給する分散電源出力スイッ
    チと、上記商用電源との連系点に設けられた引込みスイ
    ッチと、該引込みスイッチから上記負荷へ給電する商用
    電源側線路に設けられた第1の変流器と、上記インバー
    タの出力側の分散電源側線路に設けられた第2の変流器
    と、該第2の変流器により検出された上記分散電源側線
    路に流れる電流を基準に、需要家側の商用電源側線路上
    の電流が商用電源側へ流出するときは、上記引込みスイ
    ッチを開放させ、その時点で上記分散電源側線路に流れ
    る電流が零となっていれば分散電源側の故障と判断し
    て、上記分散電源出力スイッチを開放し、その後、引込
    みスイッチを再投入させる状態検出装置とを備えた分散
    電源連系装置。
  5. 【請求項5】 需要家側における分散電源の出力電圧を
    充電するバッテリと、上記分散電源の出力電圧を交流変
    換するインバータと、該インバータの出力を商用電源が
    供給されている負荷に対し切替供給する分散電源出力ス
    イッチと、上記商用電源との連系点に設けられた引込み
    スイッチと、該引込みスイッチから上記負荷へ給電する
    商用電源側線路に設けられた第1の変流器と、上記イン
    バータの出力側の分散電源側線路に設けられた第2の変
    流器と、上記商用電源側線路の電圧を検出する変圧器
    と、該変圧器による検出電圧を基準に上記第1の変流器
    による電流位相状態を検出して上記引込みスイッチを開
    放させ、上記検出電圧を基準に、上記第2の変流器によ
    る電流位相状態を検出して、上記分散電源出力スイッチ
    を開放させる状態検出装置とを備えた分散電源連系装
    置。
  6. 【請求項6】 1つのケース内に、引込みスイッチ,整
    流器,引外しコイル,分散電源出力スイッチ,変流器,
    変圧器などの強電回路を収納する強電ブロック、バッテ
    リやインバータなどの静止回路を収納する主回路静止部
    品ブロックおよび論理演算用の状態検出回路などの弱電
    回路を収納する弱電ブロックを、温度的,サージ的,ノ
    イズ的にそれぞれ分離遮蔽して設置した請求項1〜請求
    項5のいずれかに記載の分散電源連系装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5284437A (en) * 1976-01-06 1977-07-14 Toshiba Corp Reverse transmission preventing device
JPS63107431A (ja) * 1986-10-21 1988-05-12 三菱電機株式会社 無停電電源装置
JPH04133633A (ja) * 1990-09-25 1992-05-07 Isao Takahashi 無停電電源装置

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