JPH0631423B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

液体洗浄剤組成物

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JPH0631423B2
JPH0631423B2 JP17271885A JP17271885A JPH0631423B2 JP H0631423 B2 JPH0631423 B2 JP H0631423B2 JP 17271885 A JP17271885 A JP 17271885A JP 17271885 A JP17271885 A JP 17271885A JP H0631423 B2 JPH0631423 B2 JP H0631423B2
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JP
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liquid detergent
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viscosity
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ether
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JP17271885A
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弘毅 野村
哲夫 石松
幸一 山田
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Lion Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は各種用途に使用できる液体洗浄剤に関するもの
である。詳しくは、家庭用のレンジ周辺、料理用オーブ
ン、換気扇や台所周辺の壁、合板、ガラス、冷蔵庫など
に付着した有機物、特に、油類が熱及び酸化により変質
した強固な汚れの除去に対して好適に使用される液体洗
浄剤組成物に関する。
〔従来の技術〕
換気扇や台所周辺の壁、合板、ガラス、冷蔵庫などに生
ずる汚れには、料理の際用いた油や、食物中に含まれる
油が加熱時に微粒子となって舞い上がって付着したもの
が多い。これらの油は長期間放置しておくと熱や空気中
の酸素による酸化作用などを受け、褐色の粘着性樹脂状
物に変質する。
このようになった変質油は壁等に強固に付着した汚れで
あり、通常の洗浄剤では除去できないので、これまでに
種々の改良が行なわれている。例えば、苛性ソーダ、苛
性カリ、珪酸ソーダなどのアルカリ剤と界面活性剤に、
溶剤としてエチレングリコールまたはジエチレングリコ
ールなどのモノアルキルエーテルを組み合わせた液体洗
浄剤が従来から知られているが、この洗浄剤は浸漬によ
る洗浄を行なった場合の変質油の除去力は優れている
が、通常の使用方法、例えば吹きつけ等では、洗浄剤の
粘度が低いためにタレ落ちてしまい、充分な洗浄力を示
すことができないという欠点を有していた。又、このよ
うな洗浄剤は、苛性ソーダ等の強アルカリ剤を含有して
いるにもかかわらず低粘度であるため強アルカリ液が使
用者の身体や衣服に飛びちる危険があった。
上記問題点を解決するために液状組成物を増粘させるこ
と行なわれており、通常ポリビニルアルコール、ポリエ
チレングリコール、メチルセルロースのような水溶性高
分子化合物が添加されている。しかしながら、これらの
水溶性高分子は高アルカリ性条件下では不安定であり、
長期間保存すると沈殿生成、変色、減粘といった現象が
生じるので好ましくない。一方、膨潤性粘土鉱物を用い
て増粘させることも行なわれているが、高アルカリ性条
件下では、分離を引き起こす傾向にある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明は高アルカリ性液体洗浄剤を増粘でき、
かつ長期間保存しておいても安定な液体洗浄剤組成物を
提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、キサンタンガム及びアルスロバクター・ビス
コーサスが産生する多糖から選ばれる少なくとも1種の
多糖類を特定の溶剤とともに用いると高アルカリ性液体
洗浄剤を増粘でき、かつ長期間保存安定性も達成できる
との知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、 (A)キサンタンガム及び/又はアルスロバクター・ビス
コーサスが産生する多糖 0.01〜2.0重量% (B)アルカリ金属水酸化物 0.5〜5.0重量% (C)一般式(I): R1O(C2H4O)x(C3H6O)yR2・・・(I) (式中、R1及びR2は、水素又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を示すが、R1とR2がともに水素となることはな
い。又、xは0〜8、yは0〜3でありxとyの合計が
2以上である。) で表わされる溶剤 1.0〜50重量% を含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物を提供す
る。
本発明で用いる成分(A)のキサンタンガムは、ザンサ
ンガム、ザンタンガムとよばれるもので、炭水化物をキ
サントモナス・カンペストリス(Xanthomonas Campestr
is)又はキサントモナス・フラガリアェ(Xanthomonas
fragariae)を用いて醗酵させて得た多糖類であり、主
としてD−グルコース、D−マンノース及びD−グルク
ロン酸のナトリウム、カリウム及びカルシウム塩から構
成されるものである。又、アルスロバクター・ビスコー
サスの多糖は、炭水化物をアルスロバクター・ビスコー
サス(Arthrobacter viscosus:NRRL B−1973)
を用いて醗酵させて得た多糖類であり、その構成糖は、
D−グルコース、D−ガラクトース、D−マンヌロン酸
で、これらが1:1:1の割合になっている。キサンタ
ンガム及びアルスロバクター・ビスコーサスが産生する
多糖については、例えば中村亦夫著「水溶性高分子」P
132〜149(1973)化学工業社などに詳しく述
べられている。本発明では、成分(A)の多糖類を液体
洗浄剤組成物中に0.01〜2.0重量%(以下%と略称す
る)、好ましくは0.05〜1.0%含有する。すなわち、含
有量が0.01%未満だと所望の粘度が得られず、又2.0%
を越えて含有させると粘度が高くなりすぎ、実用上好ま
しくないからである。
成分(B)の水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
アルカリ金属水酸化物は、変質油をケン化し、その除去
を促進する作用を有するものであり、本組成物中に0.5
〜5.0%、好ましくは1.0〜4.0%含有される。つまり、
0.5%未満では変質油のケン化が不十分であり、十分な
洗浄力を得られず、一方5%を越えて含有させても効果
はそれ程向上せず、経済的でない上に安全性の面からも
好ましくないからである。
本発明で用いる成分(C)は上記一般式(I)で示され
る溶剤である。一般式(I)において、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシドの結合形式は、ランダム、ブロ
ックのいずれであってもよい。本発明で用いる成分
(C)の溶剤は油脂よごれを膨潤させる作用および溶解
させる作用を有する上に、他の溶剤とは異なって、臭い
がよく、水で希釈されても十分な効果を示すのである。
しかも、成分(A)の多糖類と安定に共存することがで
きるという利点を有している。成分(A)として具体的
には、トリエチレングリコールモノプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロ
ピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレン
グリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル、ヘキサエチレングリコールモノエ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレン
グリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ヘキサエチレングリコールジメチル
エーテル、トリエチレングリコールメチルブチルエーテ
ルなどが挙げられる。これらの溶剤はそれぞれ単独で又
2種以上混合して用いてもよく、その配合量は組成物全
量に対して1〜50%、好ましくは5〜15%の範囲で
ある。含有量が1%未満では充分な洗浄力を与えること
ができず、また、50%を越えて配合しても顕著な洗浄
力の向上が認められないからである。本発明は、上記成
分(A)、(B)及び(C)を含有し、残部が水として
構成される液体洗浄剤組成物である。そして、通常、室
温で10〜20000センチポイズ(c.p)、好ましく
は15〜7000cpの粘度を有するのである。
本発明の組成物中には、前記必須成分の他に、各種界面
活性剤を配合して洗浄力を更に向上させたり、拭き取り
後のベタつきを改良したりすることができる。
また、低温や高温において安定な液性を保持するために
低級アルコール、低級アルキルベンゼンスルホン酸など
のハイドロトロープ剤又香料、着色剤などを含有させる
ことも可能である。
〔発明の効果〕
本発明の洗浄剤組成物は強アルカリ性であるにもかかわ
らず、安定性にすぐれ、かつ適度な粘度を有しているの
で、種々の用途に用いることができる。レンジやオーブ
ン周辺などの油が変質して強固に付着した部所の汚れ除
去にとって特に有用である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、そのまま又はスポンジ等
につけて使用できるが、使用しやすいエアゾールタイプ
又はスプレータイプとして用いることもできる。
次に実施例により本発明を説明する。
〔実施例〕
実施例において、洗浄力、粘度及び保存安定性は、次の
ようにして測定した。
○洗浄力 180〜200℃で数時間焼成したサラダ油を鉄板に塗
布し、これを室温で1〜2ケ月放置したものを汚垢板と
した。これに液体洗浄剤を塗布した後、綿メリアスに5
00gの荷重をかけて5回往復し汚れの状態を次の基準
により目視判定した。
○・・・汚れ落ち良好 △・・・汚れ落ちにむらがある ×・・・殆ど汚れが除去できない ○粘度 B8H型粘度計を用いて25℃で測定した。
○安定性 45℃で1ケ月間保存した際の安定性を次の基準で評価
した。
○・・・外観の変化(変退色、沈殿等)がなく、粘度変
化も10%未満であるもの △・・・若干の変色があるか又は粘度変化が10〜30
%であるもの ×・・・著しい変色、沈殿物の生成又は粘度変化が30
%以上のいずれかの変化があるもの 実施例1 本発明で用いる多糖類又は公知の増粘剤(表−1記載)
1.0%、NaOH4.0%、ジエチレングリコールモノブチ
ルエーテル8.0%を含み残部が精製水である各種液体洗
浄剤組成物を調製して性能を評価した。結果をまとめて
表−1に示す。
表−1より、本発明によれば、粘度が高くかつ安定な液
体洗浄剤組成物が得られることがわかる。
実施例2 各種組成の液体洗浄剤組成物を調製し、性能を評価し
た。組成及び評価結果をまとめて表−2に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)キサンタンガム及び/又はアルスロ
    バクター・ビスコーサスが産生する多糖 0.01〜2.0重量% (B)アルカリ金属水酸化物 0.5〜5.0重量% (C)一般式(I): R1O(C2H4O)x(C3H6O)yR2・・・(I) (式中、R1及びR2は、水素又は炭素数1〜4のアルキ
    ル基を示すが、R1とR2がともに水素となることはな
    い。又、xは0〜8、yは0〜3でありxとyの合計が
    2以上である。) で表わされる溶剤 1.0〜50重量% を含有することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
JP17271885A 1985-08-06 1985-08-06 液体洗浄剤組成物 Expired - Lifetime JPH0631423B2 (ja)

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