JPH0631278A - イオン整水装置 - Google Patents
イオン整水装置Info
- Publication number
- JPH0631278A JPH0631278A JP20745492A JP20745492A JPH0631278A JP H0631278 A JPH0631278 A JP H0631278A JP 20745492 A JP20745492 A JP 20745492A JP 20745492 A JP20745492 A JP 20745492A JP H0631278 A JPH0631278 A JP H0631278A
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- ozone
- water
- decomposition
- electrolytic cell
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- Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オゾンの分解を促進させる特別な装置を必要
とせずに供給するオゾンの分解速度を上げられ、トリハ
ロメタン等の有機塩素化合物に対してもオゾンの強力な
酸化分解作用の効率が良くなる。 【構成】 原水を電解槽２でイオン化し、この電解槽２
から得られたアルカリ性水に、反応部４でオゾンを含む
空気を通気して原水中の有機物を酸化分解する。反応部
４を経た水は、活性炭及び中空糸膜フィルターを有する
濾過部５に導入される。
とせずに供給するオゾンの分解速度を上げられ、トリハ
ロメタン等の有機塩素化合物に対してもオゾンの強力な
酸化分解作用の効率が良くなる。 【構成】 原水を電解槽２でイオン化し、この電解槽２
から得られたアルカリ性水に、反応部４でオゾンを含む
空気を通気して原水中の有機物を酸化分解する。反応部
４を経た水は、活性炭及び中空糸膜フィルターを有する
濾過部５に導入される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、水道水等の供給され
る原水を、隔膜を介して配設された陽極及び陰極を有す
る電解槽で連続的に電解するイオン整水装置に関するも
のである。
る原水を、隔膜を介して配設された陽極及び陰極を有す
る電解槽で連続的に電解するイオン整水装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】近年、河川や湖沼等の水道水源の水質の
低下により、有機物やアンモニア性窒素等の除去、消
毒、殺菌のために使用される塩素の量が増加し、このた
め水道水のカルキ臭が強くなっている。また、塩素が水
中の有機物と反応し、発ガン性物質であるトリハロメタ
ン等の有機塩素化合物も生成されている。
低下により、有機物やアンモニア性窒素等の除去、消
毒、殺菌のために使用される塩素の量が増加し、このた
め水道水のカルキ臭が強くなっている。また、塩素が水
中の有機物と反応し、発ガン性物質であるトリハロメタ
ン等の有機塩素化合物も生成されている。
【０００３】従来、これに対して一般家庭では、活性炭
及び中空糸膜フィルターを使用した浄水器を用いてい
た。この浄水器は、カルキ臭源である残留塩素及び有機
物質を活性炭の物理吸着作用により取り除き、また中空
糸膜フィルターにより雑菌を濾過するものである。この
ような活性炭及び中空糸膜フィルターは、イオン整水装
置においても前段または後段の浄水機能を果たすものと
して用いられている。因に、イオン整水装置は、胃酸過
多、胃腸内異常発酵等に効果があるアルカリ性水を生成
するものとして知られている。
及び中空糸膜フィルターを使用した浄水器を用いてい
た。この浄水器は、カルキ臭源である残留塩素及び有機
物質を活性炭の物理吸着作用により取り除き、また中空
糸膜フィルターにより雑菌を濾過するものである。この
ような活性炭及び中空糸膜フィルターは、イオン整水装
置においても前段または後段の浄水機能を果たすものと
して用いられている。因に、イオン整水装置は、胃酸過
多、胃腸内異常発酵等に効果があるアルカリ性水を生成
するものとして知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の浄水器及
び浄水機能を果たすものに用いられている活性炭は、残
留塩素に対しては相性が良く、吸着能力を充分に発揮す
る。しかし、トリハロメタンに対しては吸着容量が小さ
いため、初期状態では吸着除去されるものの、他の共存
物質の影響を受けて一定時間後に溶出する、吸着破過現
象を起こすことが知られている。
び浄水機能を果たすものに用いられている活性炭は、残
留塩素に対しては相性が良く、吸着能力を充分に発揮す
る。しかし、トリハロメタンに対しては吸着容量が小さ
いため、初期状態では吸着除去されるものの、他の共存
物質の影響を受けて一定時間後に溶出する、吸着破過現
象を起こすことが知られている。
【０００５】上記の問題に対して、これらトリハロメタ
ンを含む有機塩素化合物を吸着、濾過するのではなく、
酸化分解する一つの手段として、オゾンの利用が提案さ
れている。しかし、単にオゾンを液相に通過するのみで
は、酸化反応時間がかかり、酸化分解が不十分になると
共に液相に残留オゾンを残し、家庭用として小型化が困
難である。
ンを含む有機塩素化合物を吸着、濾過するのではなく、
酸化分解する一つの手段として、オゾンの利用が提案さ
れている。しかし、単にオゾンを液相に通過するのみで
は、酸化反応時間がかかり、酸化分解が不十分になると
共に液相に残留オゾンを残し、家庭用として小型化が困
難である。
【０００６】そこで、紫外線を併用した促進オゾン処理
法の利用が提案されている（特開平3-165893号）。この
ものは、水槽内に紫外線ランプを設置する必要より、壁
面の汚れによる効率低下や、オゾン分解を励起するHart
ley帯及びHuggins帯の波長の紫外線の必要性より、高圧
水銀ランプやその電源を必要とし、安全面及び小型化に
問題がある。この発明は上記の問題を解決し、オゾンの
分解を促進させる特別な装置を必要とせずに供給するオ
ゾンの分解速度を上げられ、以て、トリハロメタン等の
有機塩素化合物に対してもオゾンの強力な酸化分解作用
の効率が良くなるイオン整水装置を提供することを目的
とするものである。
法の利用が提案されている（特開平3-165893号）。この
ものは、水槽内に紫外線ランプを設置する必要より、壁
面の汚れによる効率低下や、オゾン分解を励起するHart
ley帯及びHuggins帯の波長の紫外線の必要性より、高圧
水銀ランプやその電源を必要とし、安全面及び小型化に
問題がある。この発明は上記の問題を解決し、オゾンの
分解を促進させる特別な装置を必要とせずに供給するオ
ゾンの分解速度を上げられ、以て、トリハロメタン等の
有機塩素化合物に対してもオゾンの強力な酸化分解作用
の効率が良くなるイオン整水装置を提供することを目的
とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、この発明のイオン整水装置は、原水をイオン化す
る電解槽と、オゾンを発生させるオゾナイザーと、活性
炭及び中空糸膜フィルターから成る濾過材とを備え、前
記電解槽によりイオン化したアルカリ性水にオゾンを含
む空気を通気し、原水中の有機物を酸化分解するように
構成したことを特徴とするものである。
めに、この発明のイオン整水装置は、原水をイオン化す
る電解槽と、オゾンを発生させるオゾナイザーと、活性
炭及び中空糸膜フィルターから成る濾過材とを備え、前
記電解槽によりイオン化したアルカリ性水にオゾンを含
む空気を通気し、原水中の有機物を酸化分解するように
構成したことを特徴とするものである。
【０００８】
【作用】液相におけるオゾンの自然分解は、気相に対し
てその半減期が数十分と短いものの、連続処理水におい
ては、残留オゾンの問題からも分解速度を速くする必要
がある。また、オゾンの強力な酸化作用は、オゾン分解
時の（Ｏ）ラジカル及び水と反応して生成するヒドロキ
シラジカル（ＨＯ）が酸化反応の開始剤として働くため
であり、液相のオゾンの分解を促進させることが効率の
よい有機物の酸化分解につながる。
てその半減期が数十分と短いものの、連続処理水におい
ては、残留オゾンの問題からも分解速度を速くする必要
がある。また、オゾンの強力な酸化作用は、オゾン分解
時の（Ｏ）ラジカル及び水と反応して生成するヒドロキ
シラジカル（ＨＯ）が酸化反応の開始剤として働くため
であり、液相のオゾンの分解を促進させることが効率の
よい有機物の酸化分解につながる。
【０００９】この液相におけるオゾンの分解は、前記紫
外線等の外力を加える他に、ｐＨの上昇に伴って急速に
促進するため、イオン整水装置のアルカリ性水にオゾン
を通気することにより、効率的に有機物を分解すること
ができる。
外線等の外力を加える他に、ｐＨの上昇に伴って急速に
促進するため、イオン整水装置のアルカリ性水にオゾン
を通気することにより、効率的に有機物を分解すること
ができる。
【００１０】
【実施例】以下に、この発明の実施例について、図１及
び図２を用いて説明する。図１はイオン整水装置の構成
の概略を示すブロック図である。このイオン整水装置で
は、水道水等の原水中の比較的大きな混入物がプレフィ
ルター１により濾過されて、電解槽２に連続的に供給さ
れる。この電解槽２内には隔膜３を介して陰極板（図示
せず）及び陽極板（図示せず）が配設され、両極に直流
を通電することにより、供給された水が電気分解され、
これにより陰極側にアルカリ性水が、また陽極側に酸性
水が連続的に成生される。
び図２を用いて説明する。図１はイオン整水装置の構成
の概略を示すブロック図である。このイオン整水装置で
は、水道水等の原水中の比較的大きな混入物がプレフィ
ルター１により濾過されて、電解槽２に連続的に供給さ
れる。この電解槽２内には隔膜３を介して陰極板（図示
せず）及び陽極板（図示せず）が配設され、両極に直流
を通電することにより、供給された水が電気分解され、
これにより陰極側にアルカリ性水が、また陽極側に酸性
水が連続的に成生される。
【００１１】上記のようにして成生されたｐＨ値の低い
酸性水は排水されるか、洗浄用等に用いられる。飲料水
として用いるｐＨ値の高いアルカリ性水は、反応部４へ
送られ、無声放電を用いたオゾナイザー等によりオゾン
通気される。液相中のオゾンは図２に示すように、ｐＨ
値の低い値（ｐＨ７以下）では比較的安定して存在する
が、ｐＨ値が上がるに伴い急速に分解速度が大きくな
り、ついには瞬時とも言える速度で分解するようにな
る。このオゾン分解 Ｏ3→Ｏ2＋Ｏ で生じるラジカル
なＯと、このラジカルなＯが水と反応する Ｏ+Ｈ2Ｏ→
２ＨＯ により生成されるヒドロキシラジカル（ＨＯ）
が酸化反応の開始剤として働き、連鎖反応を引き起こし
て有機物を強力に酸化分解する。
酸性水は排水されるか、洗浄用等に用いられる。飲料水
として用いるｐＨ値の高いアルカリ性水は、反応部４へ
送られ、無声放電を用いたオゾナイザー等によりオゾン
通気される。液相中のオゾンは図２に示すように、ｐＨ
値の低い値（ｐＨ７以下）では比較的安定して存在する
が、ｐＨ値が上がるに伴い急速に分解速度が大きくな
り、ついには瞬時とも言える速度で分解するようにな
る。このオゾン分解 Ｏ3→Ｏ2＋Ｏ で生じるラジカル
なＯと、このラジカルなＯが水と反応する Ｏ+Ｈ2Ｏ→
２ＨＯ により生成されるヒドロキシラジカル（ＨＯ）
が酸化反応の開始剤として働き、連鎖反応を引き起こし
て有機物を強力に酸化分解する。
【００１２】前記反応部４で有機物が酸化分解された水
は、濾過部５に導入される。この濾過部５は、従来の浄
水機能を果たすものと同様に、活性炭及び中空糸膜フィ
ルター等により構成され、前記活性炭が前記反応部４で
残った残留オゾンを分解する触媒として働くと共に、有
機物の前記した酸化分解により小分子化された酸化成生
物を吸着濾過する。
は、濾過部５に導入される。この濾過部５は、従来の浄
水機能を果たすものと同様に、活性炭及び中空糸膜フィ
ルター等により構成され、前記活性炭が前記反応部４で
残った残留オゾンを分解する触媒として働くと共に、有
機物の前記した酸化分解により小分子化された酸化成生
物を吸着濾過する。
【００１３】
【発明の効果】この発明は上記のように構成されている
ので、従来のようにオゾンの分解を促進させる特別な装
置を必要とせずに供給するオゾンの分解速度を上げられ
る。このため、トリハロメタン等の有機塩素化合物に対
してもオゾンの強力な酸化分解作用の効率が良くなると
共に、残留オゾンに対しても臭気や健康上の問題が生じ
ないという効果が得られる。また、酸化分解により有機
物分子を小分子化するため、活性炭の寿命も延びる。
ので、従来のようにオゾンの分解を促進させる特別な装
置を必要とせずに供給するオゾンの分解速度を上げられ
る。このため、トリハロメタン等の有機塩素化合物に対
してもオゾンの強力な酸化分解作用の効率が良くなると
共に、残留オゾンに対しても臭気や健康上の問題が生じ
ないという効果が得られる。また、酸化分解により有機
物分子を小分子化するため、活性炭の寿命も延びる。
【図１】この発明の実施例を示すイオン整水装置のブロ
ック図である。
ック図である。
【図２】ｐＨ値に対するオゾンの分解時間を示す図であ
る。
る。
１ プレフィルター ２ 電解槽 ３ 隔膜 ４ 反応部 ５ 濾過部
Claims (1)
- 【請求項１】 原水をイオン化する電解槽と、オゾンを
発生させるオゾナイザーと、活性炭及び中空糸膜フィル
ターから成る濾過材とを備え、前記電解槽によりイオン
化したアルカリ性水にオゾンを含む空気を通気し、原水
中の有機物を酸化分解するように構成したことを特徴と
するイオン整水装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20745492A JP2696292B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | イオン整水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20745492A JP2696292B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | イオン整水装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631278A true JPH0631278A (ja) | 1994-02-08 |
| JP2696292B2 JP2696292B2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=16540041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20745492A Expired - Fee Related JP2696292B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | イオン整水装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2696292B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995002559A2 (en) * | 1993-07-14 | 1995-01-26 | B. Braun-Rolitron Kft. | Equipment for regeneration of liquids contaminated by organic substances, measuring device and method for measuring of organic material and hypochlorite ion content |
| JPH08132049A (ja) * | 1994-11-11 | 1996-05-28 | Janome Sewing Mach Co Ltd | 整水器 |
| US6007686A (en) * | 1994-08-26 | 1999-12-28 | Medical Discoveries, Inc. | System for elctrolyzing fluids for use as antimicrobial agents |
| US6117285A (en) * | 1994-08-26 | 2000-09-12 | Medical Discoveries, Inc. | System for carrying out sterilization of equipment |
| KR100311636B1 (ko) * | 1997-09-12 | 2001-11-22 | 조 문 기 | 오존처리에의한초정수제조방법 |
| JP2009297685A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Nyk Kk | 淡水の製造方法及び装置 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP20745492A patent/JP2696292B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1995002559A2 (en) * | 1993-07-14 | 1995-01-26 | B. Braun-Rolitron Kft. | Equipment for regeneration of liquids contaminated by organic substances, measuring device and method for measuring of organic material and hypochlorite ion content |
| US6007686A (en) * | 1994-08-26 | 1999-12-28 | Medical Discoveries, Inc. | System for elctrolyzing fluids for use as antimicrobial agents |
| US6117285A (en) * | 1994-08-26 | 2000-09-12 | Medical Discoveries, Inc. | System for carrying out sterilization of equipment |
| JPH08132049A (ja) * | 1994-11-11 | 1996-05-28 | Janome Sewing Mach Co Ltd | 整水器 |
| KR100311636B1 (ko) * | 1997-09-12 | 2001-11-22 | 조 문 기 | 오존처리에의한초정수제조방법 |
| JP2009297685A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Nyk Kk | 淡水の製造方法及び装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2696292B2 (ja) | 1998-01-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |