JPH06312540A - カラー画像形成方法およびその装置 - Google Patents

カラー画像形成方法およびその装置

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JPH06312540A
JPH06312540A JP5104703A JP10470393A JPH06312540A JP H06312540 A JPH06312540 A JP H06312540A JP 5104703 A JP5104703 A JP 5104703A JP 10470393 A JP10470393 A JP 10470393A JP H06312540 A JPH06312540 A JP H06312540A
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JP
Japan
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recording
ink
toner
image forming
forming apparatus
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JP5104703A
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English (en)
Inventor
Shinichi Men
眞一 面
Norifumi Koitabashi
規文 小板橋
Shinya Matsui
真也 松井
Masami Kasamoto
雅己 笠本
Hiroyuki Ishinaga
博之 石永
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 電子写真記録部とインクジェット記録部とを
備えたスループットや印字スピードの速いカラー画像形
成装置。 【構成】 電子写真記録部とインクジェット記録部との
間の経路上を搬送される記録用紙Pにループが形成され
るように、送り速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像形成方法およ
びその装置、さらに詳細にはカラー原稿を複写するカラ
ー画像形成方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像を形成するには、代表
的に電子写真方式やインクジェット方式が用いられてい
る。
【0003】電子写真方式では一般にカラー原稿を赤・
緑・青の色フィルタで色分解し、それぞれ色分解された
色で原稿に対応して帯電された感光ドラム上に潜像を形
成し、これを現像し、記録紙に転写した後、続いて各色
に対して同様な工程を行い、カラー画像を再現してい
る。この場合、原稿の黒部分はシアン・マゼンタ・イエ
ローの各トナーを混合することにより再現されるため、
色ずれなどがあると極めて再現性が悪くなる。特に、事
務用の原稿などでは、大部分が黒色であるため、実用上
問題が大きい。
【0004】一方、インクジェット方式を用いたカラー
画像形成方法では、原稿が色フィルタなどで色分解さ
れ、その色の強度に対応した量がメモリに記憶される。
その後、メモリの内容に従って各色のノズルよりインク
を吐出し、カラー画像を再現している。この方式の場
合、色分解の過程で論理計算を行うことにより原稿の黒
部分を計算することができるので、原稿の黒部分は黒色
のインクを吐出するノズルより黒インクを吐出し、黒部
分を再現し、また他の色に関してはノズルからインクを
発射しないようにすれば黒部分に関しては色ずれのない
見やすい画像を再現することができる。
【0005】しかし、この方式では、原稿を色分解し、
画像情報を記憶するためのメモリが非常に多く必要とな
り、特に細かい文字で書かれた部分がほとんどである事
務用の原稿の場合、帯電圧縮を行ってもメモリの数をほ
とんど軽減しない。
【0006】また、各ノズルで複写する紙の面をスキャ
ンするために複写画像を形成するまでの時間がかかると
いう欠点もある。
【0007】このような欠点を除去するために電子写真
法とインクジェット法を組み合わせ、原稿の黒部分に対
しては電子写真法を、また色彩部分に対しては各色に対
応したインクを吐出してそれぞれ各色を再現し、カラー
画像を形成する方法が提案されているが、まだ以下のよ
うな欠点がある。
【0008】 従来法は電子写真記録部とインクジェ
ット記録部とを独立で直列に配置した構造であるため、
スループットや印字スピードが遅い。
【0009】 メモリが電子写真,インクジェットと
別々であるため、メモリ容量が大きい。
【0010】 定着器が電子写真専用であるため、O
HPフィルム等へのカラーインクの定着が悪い。
【0011】 従来構成のシリアルタイプのインクジ
ェットヘッドでは応答性に限界があるため、電子写真の
高速性を生かした装置になりにくい。
【0012】 電子写真記録工程−定着工程−インク
ジェット記録工程の各工程を行うため、印字物(媒体)
の材質,インク組成に適した画像形成が任意に選択でき
ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記課題を解決し、スループットや印字スピードの
速いカラー画像形成装置を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、電子写真記録方式
の高速性を生かしたカラー画像形成装置を提供すること
にある。
【0015】本発明の第3の目的は、OHPフィルム等
へのカラーインクの定着性を改善したカラー画像形成装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、記録媒体に対してトナーの画
像形成を行う手段と該手段による画像を定着するための
トナー定着手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体
に対してインク吐出による画像形成を行うインクジェッ
ト記録手段とを具備するカラー画像形成装置において、
前記電子写真記録手段と前記インクジェット記録手段と
の間に前記記録媒体にループを形成する手段が設けられ
たことを特徴とする。
【0017】請求項2の発明は、記録媒体に対してトナ
ーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着する
ためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、記
録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うインク
ジェット記録手段とを具備するカラー画像形成装置にお
いて、前記記録媒体の搬送経路上であって前記電子写真
記録手段の上流側に前記インクジェット記録手段が設け
られたことを特徴とする。
【0018】請求項3の発明は、トナーの画像形成手段
と該手段による画像を定着するためのトナー定着手段を
有する電子写真記録手段と、インクジェット記録手段と
を具備するカラー画像形成装置において、前記電子写真
記録手段の前記画像形成手段と前記トナー定着手段との
間に前記インクジェット記録手段が設けられたことを特
徴とする。
【0019】請求項4の発明は、請求項1記載のカラー
画像形成装置において、前記電子写真記録手段の前記ト
ナー定着手段の下流側に前記インクジェット記録手段が
設けられてもよい。
【0020】請求項5の発明は、記録媒体に対してトナ
ーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着する
ためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、記
録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うインク
ジェット記録手段とを具備するカラー画像形成装置にお
いて、前記インクジェット記録手段は、前記記録媒体の
搬送経路の一部となるべき静電巻き付けローラの周面の
近傍に設けられたことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明は、記録媒体に対してトナ
ーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着する
ためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、記
録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うインク
ジェット記録手段とを具備するカラー画像形成装置にお
いて、前記記録媒体の搬送経路上に少なくとも1つの分
岐手段が設けられたことを特徴とする。
【0022】請求項7の発明は、記録媒体に対してトナ
ーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着する
ためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、記
録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うインク
ジェット記録手段と、入力された印字データを展開し該
印字データを一時的に格納するイメージメモリと、前記
印字データが単色か否かを判断する手段とを含み、該判
断手段により判断された印字データが単色である場合に
は、前記イメージメモリを単色すべてで展開し、前記判
断手段により判断された印字データが単色でない場合に
は、前記イメージメモリを分割使用して必要な色すべて
で展開し、前記記録媒体に対して前記電子写真記録手段
による記録とインクジェット記録ヘッドによる記録とを
同時に行う連動手段を含むことを特徴とする。
【0023】請求項8の発明は、請求項7記載のカラー
画像形成装置において、前記判断手段には予め印字使用
色データが設定されてもよい。
【0024】請求項9の発明は、請求項7記載のカラー
画像形成装置において、前記判断手段は、前記カラー画
像形成装置の使用色を設定する手段を含んでもよい。
【0025】請求項10の発明は、請求項7記載のカラ
ー画像形成装置において、前記判断手段は、前記印字デ
ータを一旦展開して使用色を判断する手段を含んでもよ
い。
【0026】請求項11の発明は、記録媒体に対してト
ナーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着す
るためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、
記録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うイン
クジェット記録手段とを具備するカラー画像形成装置に
おいて、前記記録媒体に対して前記電子写真記録手段に
よる記録と前記インクジェット記録手段による記録とを
同時に行う連動手段を含み、同時記録の場合の前記イン
クジェット記録手段による記録速度を前記電子写真記録
手段による記録速度と同速度若しくはそれ以上に設定し
てもよい。
【0027】請求項12の発明は、記録媒体に対してト
ナーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着す
るためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、
記録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うイン
クジェット記録手段とを具備するカラー画像形成装置に
おいて、任意に設定された前記インクジェット記録手段
の使用色を認識する手段を含むことを特徴とする。
【0028】請求項13の発明は、記録媒体に対してト
ナーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着す
るためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、
記録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うイン
クジェット記録手段とを具備するカラー画像形成装置に
おいて、前記電子写真記録手段と前記インクジェット記
録手段との間に、前記記録媒体の送りを連続から間欠に
変えるバッファ部を含むことを特徴とする。
【0029】請求項14の発明は、加熱により透明化す
る性質を有する記録媒体上にトナー像の転写およびイン
クジェット記録を行った後、前記記録媒体を加熱するこ
とにより前記トナー像の前記記録媒体への定着と前記記
録媒体の透明化とを同時に行うことを特徴とする。
【0030】請求項15の発明は、記録媒体上にトナー
像の転写および顔料インクによるインクジェット記録を
行った後、前記トナー像の定着と前記顔料インクの定着
とを同時に行うことを特徴とする。
【0031】請求項16の発明は、記録媒体上にトナー
像の転写を行い、該トナー像の近傍にインクジェット記
録を行った後、前記記録媒体および前記記録画像にマイ
クロ波を照射することにより前記トナー像の定着と前記
インク像の定着とを同時に行うことを特徴とする。
【0032】請求項17の発明は、請求項16に記載の
カラー画像形成方法において、前記記録媒体上の定着前
のトナー像の少なくとも1画素以内に、前記インクジェ
ット記録によるインクを着弾させるようにしてもよい。
【0033】請求項18の発明は、記録媒体上にトナー
像の転写を行い、該トナー像の近傍にインクジェット記
録を行った後、圧力定着器により前記トナーを粉砕して
前記インクと合体させ、前記トナーと前記インクとを物
理化学的に反応させることにより前記記録媒体上に定着
させるようにしたことを特徴とする。
【0034】請求項19の発明は、請求項18に記載の
画像形成方法において、前記トナーは色材としてのコア
材と該コア材を包むカプセル材とから構成された粒子で
あってもよい。
【0035】請求項20の発明は、記録媒体に対してト
ナーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着す
るためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、
記録媒体に対してインク吐出による画像形成を行う複数
のインクジェット記録ヘッドを有するインクジェット記
録手段とを具備するカラー画像形成装置の駆動方法にお
いて、前記複数のインクジェット記録ヘッドの各電気熱
変換素子に対して該各電気熱変換素子の使用周波数によ
って各インク吐出ごとに投入されるエネルギーを変更す
ることにより、各インク吐出ごとのインク吐出量を一定
に制御することを特徴とする。
【0036】請求項21の発明は、請求項20に記載の
カラー画像形成装置の駆動方法において、前記エネルギ
ーを、投入直前の前記インクジェット記録ヘッドの吐出
口と前記電気熱変換素子との間に存在するインク量に応
じて設定してもよい。
【0037】請求項22の発明は、請求項20に記載の
カラー画像形成装置の駆動方法において、前記エネルギ
ーの投入直前の前記インクジェット記録ヘッドの吐出口
と前記電気熱変換素子との間に存在するインク量を、前
記吐出口のインクのメニスカスの振動により推定するこ
とにより前記投入エネルギーを設定してもよい。
【0038】請求項23の発明は、記録媒体に対してト
ナーの画像形成を行う手段と該手段による画像を定着す
るためのトナー定着手段を有する電子写真記録手段と、
記録媒体に対してインク吐出による画像形成を行うイン
クジェット記録ヘッドと該ヘッドにインクを供給するた
めのインク供給路とを含むインクジェット記録手段とを
具備するカラー画像形成装置において、前記インク供給
路の一部に強制的にインクを供給するインクポンプを含
むことを特徴とする。
【0039】請求項24の発明は、請求項23に記載の
カラー画像形成装置において、前記インクジェット記録
ヘッドの印字デューティをカウントする手段を有し、該
カウントされた印字デューティに応じて前記インクポン
プが制御されるようにしてもよい。
【0040】請求項25の発明は、請求項23に記載の
カラー画像形成装置において、前記インク供給路に、イ
ンクの圧力を感知する圧力センサを有し、該感知された
インク圧力に応じて前記インクポンプが制御されるよう
にしてもよい。
【0041】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0042】図1は本発明のカラー画像形成装置の一実
施例を示す概略斜視図であり、図2は図1のII- II
線に沿う縦断面図である。図1において1はカラー画像
形成装置の矩形の記録装置本体である。この記録装置本
体1の一側面には図2に示す給紙口2から手差しにより
給紙を行うための給紙トレー3の一端部が取り付けられ
ている。この給紙トレー3はその一端部が給紙口2の下
縁に蝶番3aにより回動自在に固定されており、給紙ト
レー3を立ち上げて給紙口2を塞ぐ態様と、水平に倒し
て給紙口2を開放する態様とを採ることができる。記録
媒体が通常のコピー用紙の他、例えばはがき、封筒、厚
紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムな
どである場合に、上記給紙トレー3を用いる利点があ
る。この給紙トレー3側と反対側の記録装置本体1の他
側面には、記録装置本体1内を通過して画像形成が行わ
れた記録紙を排出するための排紙口4が形成されてい
る。この排紙口4の下縁部には排紙用トレー5の一端部
がほぼ水平にかつ外方へ吐出して固定されている。この
排紙用トレー5の下方には記録装置本体1の底部の一部
に形成された凹部内に給紙カセット6が装着されてい
る。
【0043】記録装置本体1の内部には給紙口2の近傍
に手差しされた記録用紙を記録装置本体1内部に導く一
対のピックアップローラ7が設けられている。このピッ
クアップローラ7により送られた記録用紙は後述の現像
ユニット、定着器およびインクジェット記録部へ導かれ
る。
【0044】一方、給紙カセット6の近傍にはカセット
6内の記録用紙Pを一枚毎にピックアップするための給
紙ローラ8が設けられている。記録時には、給紙ローラ
8によりピックアップされた記録用紙Pは、まず一対の
レジストローラ9により現像用カートリッジ10の感光
ドラム11と転写ドラム12との間に導かれる。現像用
カートリッジ10は感光ドラム11の表面清掃を行うク
リーニング器13と、清掃後の感光ドラム11の表面を
帯電させる一次帯電器14と、一次帯電しかつ後述の潜
像が形成された感光ドラム11の表面にトナー現像を行
うための現像ローラ15とを含む。また、現像用カート
リッジ10には一次帯電器14と現像ローラ15との間
にレーザ光導入口16が形成されている。現像用カート
リッジ10の外側には、レーザ光導入口16を通して感
光ドラム10の表面に潜像を与えるためのレーザ光を供
給するレーザユニット17と、このレーザユニット17
からのレーザ光をレーザ光導入口16へ導くミラー18
が配置されている。これらの光学系と上記現像用ユニッ
ト10とは記録装置本体1の電子写真記録部を構成して
いる。
【0045】次に、記録用紙Pは感光ドラム11と転写
ドラム12との間を通過する間に感光ドラム11の表面
上に形成されたトナー像の転写を受けた後、そのトナー
像を定着する定着器19へ搬送される。次いで、一対の
紙ガイド20および21により案内されてPFローラ2
2とピンチローラ23との間、さらにインクジェットカ
ートリッジ24の下方に搬送される。カートリッジ24
は複数のインク吐出を行えるインクジェット記録ヘッド
25を備えており、記録用紙Pの搬送方向に直交する方
向に延在するガイドレール26を往復移動するキャリッ
ジ27上に搭載されている。カートリッジ24、ヘッド
25、ガイドレール26およびキャリッジ27は、記録
装置本体1のインクジェット記録部を構成している。こ
のインクジェット記録部のキャリッジ27の走査によ
り、記録用紙Pの表面上にはインクジェットカラー画像
が形成される。続いて、記録用紙Pは排紙ローラ28と
拍車ローラ29によって排紙口4から排紙トレー5へ排
出される。
【0046】なお、図2において30は電源ユニットで
あり、31は制御用の電装部であるPCBユニットであ
る。また、図1において32はインクジェットカートリ
ッジ24を交換するためのカバーであり、33は記録用
紙Pの搬送経路における紙詰まりを解消するためのJA
M処理用カバーである。
【0047】このような構成のカラー画像形成装置にお
ける定着器19からインクジェット記録部までの記録用
紙Pの搬送方法を、図3〜5を参照してさらに詳しく説
明する。図3〜5においてAはインクジェット記録ヘッ
ド25の記録幅、すなわち印字可能なノズル幅である。
図3は搬送経路上の記録用紙Pの先端が定着器19から
排出された状態を示し、図4は記録用紙Pの先端がPF
ローラ22とピンチローラ23との間に到達し、その先
端部の後方が浮き上がってループ形状となり、記録用紙
Pと紙ガイド20との間にノズル幅Aよりも大きな浮き
上がり幅(以下、ループ量という)Bを有する空間が形
成されている状態を示している。すなわち、定着器19
を回転させる一方、PFローラ22およびピンチローラ
23を共に回転させずに、止めている状態とする。この
とき、上述したようにループ量Bをノズル幅Aより大き
くとり、記録用紙Pにたわみをもたせるようにする。こ
のようなループをもたせる方法としては従来より公知で
ある給紙時のレジスト方法を用いることができる。
【0048】次に、図5は記録用紙Pに対する記録時に
おいて、上記ループ量Bより小さいループ量Cを有する
状態の記録用紙Pを示している。記録時において、記録
用紙Pにループが全くないと、定着器19とPFローラ
22との間で記録用紙Pに強いテンションがかかるおそ
れがある。但し、機械的精度が完璧であればループCを
形成する必要はない。また、電子写真記録部とインクジ
ェット記録部とを有する本発明のカラー画像形成装置に
おいては、電子写真記録部による画像形成では記録用紙
Pを連続的に搬送する必要があるのに対し、インクジェ
ット記録部による画像形成ではインクジェット記録ヘッ
ド25を走査させるため、記録用紙Pを断続的に搬送し
なければならない点から、ループCを形成する必要があ
る。
【0049】次に、図6を参照して、本発明のカラー画
像形成装置の他の実施例におけるループの形成方法を説
明する。図1〜5に示した先の実施例では記録用紙Pの
搬送経路の上流側に電子写真記録部を配置し、下流側に
インクジェット記録部を配置した構成であるのに対し、
図6に示す本実施例ではその配置関係を逆転させている
点で相違する。図6は本実施例の要部である記録用紙の
搬送経路を示す側面図である。図6において34は第1
のループ形成用ローラであり、35は第2のループ形成
用ローラである。第1のループ形成用ローラ34はイン
クジェット記録ヘッド25の下流側に配置されており、
第2のループ形成用ローラ35は第1のローラ34との
間に紙ガイド21および22を挟んで更に下流側に配置
されている。図6における構成において、記録用紙Pは
給紙ローラ8によりピックアップされて、レジストロー
ラ12へ搬送され、インクジェット記録ヘッド25によ
り表面にカラー画像が形成される。続いて、カラー画像
形成された記録用紙Pは第1のループ形成用ローラ34
により紙ガイド21と22との間を経て第2のループ形
成用ローラ35へ搬送される。ここで、搬送されてきた
記録用紙P上に電子写真記録部の現像用カートリッジ1
0により連続画像を形成できるように、両ループ形成用
ローラ34と35との間において記録用紙PにループD
を形成する。次いで、連続画像が形成された記録用紙P
は定着器19を経、排紙ローラ28により排出トレー5
上に排出される。
【0050】すなわち、ループDを形成することによ
り、インクジェット記録と電子写真記録とを連続的に行
うことが可能となる。また、インクジェット記録部と電
子写真記録部との間の離間寸法が記録用紙Pの搬送方向
に沿う寸法より短い場合にはインクジェット記録と電子
写真記録とを同時に行うことも可能となる。
【0051】上記二つの実施例において説明したよう
に、インクジェット記録より先に電子写真記録を行う場
合には電子写真記録部による画像転写工程を経た後、記
録用紙にループを形成し、また逆にインクジェット記録
より後に電子写真記録を行う場合には両記録部間におい
て記録用紙にループを形成するようにすればよい。
【0052】また、本実施例では、記録用紙Pの搬送経
路上に上流から、インクジェット記録部、ループ形成
部、電子写真記録部および定着部の順に配置したが、電
子写真記録部と定着部との間にインクジェット記録部を
配置しかつこのインクジェット記録部と定着部との間に
ループ形成部を配置した構成としてもよい。この場合、
電子写真記録部によるトナー転写後の定着が完全でない
まま、ループ形成部に記録用紙が搬送されるため、トナ
ーの脱落等の不都合の発生に注意を要する。
【0053】次に、図7を参照して本発明のカラー画像
形成装置の他の実施例を説明する。本実施例では、記録
用紙Pの搬送経路を単色記録の場合と多色記録の場合と
で変更可能としている点に特徴を有している。すなわ
ち、単色記録の場合は多色記録の場合に比べて搬送経路
を短く設定し、搬送経路の途中で排出されるようになっ
ている。図7において、給紙カセット6に収容されてい
る記録用紙Pは、先の実施例と同様に給紙ローラ8およ
びレジストローラ9を通って、電子写真記録部の現像用
カートリッジ4へ送られ、そこでトナー転写され電子画
像が形成された後に、その画像は定着器19で定着され
る。この定着器19の下流側の近傍には、搬送経路切り
替えレバー36が設けられている。このレバー36は蝶
番36aにより片持ち固定され、図7中に破線で示され
る上部位置と実線で示される下部位置を採ることができ
る。レバー36が下部位置にある場合には、定着器19
を搬出された記録用紙Pは下送りローラ37と上送りロ
ーラ38によってインクジェット記録部へ送られる。ま
た、レバー36が上部位置にある場合には、記録用紙P
は下排紙ローラ39により下排紙トレー40上に排出さ
れ、単色記録のみで終了となる。
【0054】本実施例のインクジェット記録ヘッドは、
例えばシアン、マゼンタおよびイエローのそれぞれ一色
を担当する3つのヘッドから構成されたマルチノズルタ
イプのものである。ヘッド41、42および43は記録
用紙Pの搬送方向に沿って順に配置され、各ヘッドのノ
ズルの配列方向は記録用紙Pの搬送方向に直交してい
る。すなわち、二つの送りローラ37および38により
搬送されてきた記録用紙Pは、搬送テーブル44上を送
られる間、インクジェット記録によるカラー画像が形成
された後、上排紙ローラ45により上排紙トレー46上
に排出される。
【0055】本実施例では、単色記録を行う場合にはス
ループットが早くなるため、最も早く記録用紙Pを排出
することが可能となる。また、記録用紙Pの搬送、すな
わち紙パスが容易であるので、JAMなどの不都合を生
じにくく、この高速搬送も可能となる。また、本実施例
では、多色記録やカラー記録の場合に、インクジェット
記録部を通過した後の搬送経路を、定着器19の近傍と
しているので、インクの定着性を改善できる効果があ
る。この場合、搬送経路を定着器の上方とすれば、イン
クの定着性を一層改善できる。
【0056】次に、図8を参照して、本発明のカラー画
像形成装置の他の実施例を説明する。本実施例では、静
電巻き付けローラを中心としてインクジェット記録部お
よび電子写真記録部を配置した構成である点に特徴があ
る。図8において47は記録装置本体1の内部に配置さ
れた静電巻き付けローラである。給紙トレー6内に収容
されていた記録用紙Pは先の実施例と同様に給紙ローラ
8によりピックアップされ、レジストローラ9により静
電巻き付けローラ47へ搬送され、その回転するローラ
47の周面にその接線方向から巻き付けられる。この静
電巻き付けローラ47の斜め上方には、電子写真記録部
の現像用カートリッジ10が配置されている。このカー
トリッジ10の感光ドラム11は静電巻き付けローラ4
7と所定のクリアランスをもって近接している。また、
静電巻き付けローラ47の斜め下方には、図7に示した
のと同様のマルチノズルタイプのインクジェット記録ヘ
ッド41、42および43がそのノズル方向を静電巻き
付けローラ47の半径方向内方に向けて配置されてい
る。各インクジェット記録ヘッド41〜43と現像用カ
ートリッジ10との間の静電巻き付けローラ47の周面
の近傍には、分離爪48が設けられている。この分離爪
48は、図7に示した切り替えレバー36とほぼ同様の
構成および機能を有するもので、静電巻き付けローラ4
7の周面上に設定される記録用紙Pの搬送経路から、記
録用紙Pを排出するために用いられる。例えば、記録用
紙Pに対して単色記録を行う場合には分離爪48を実線
で示した状態とする。このとき、分離爪48の先端によ
り、静電巻き付けローラ47の周面に巻き付けられてい
る記録用紙Pは剥され、定着器19に送られて電子写真
記録方式による単色記録画像が定着された後、排紙ロー
ラ28により排紙トレー5上に排出される。また、記録
用紙Pに対して電子写真記録方式による単色記録に加え
て、あるいはインクジェット記録方式による多色記録ま
たはカラー記録のみを行う場合には分離爪48を破線で
示した状態にまで跳ね上げて、回転する静電巻き付けロ
ーラ47上の記録用紙Pをピックアップせず、その記録
用紙Pに対してインクジェット記録ヘッド41〜43に
より必要な回数の多色記録を行うことができる。
【0057】本実施例では、記録用紙Pが静電巻き付け
ローラ47の周面上に巻き付けられており、静電巻き付
けローラ47の周面とインクジェット記録ヘッド41〜
43とのクリアランスを容易に可能な限り短く設定でき
るので、各ヘッドの吐出ヨレやサテライトの影響を受け
ることが少なく、高画質の画像形成が容易となる。
【0058】ここで、上記各実施例における、インクジ
ェット記録部のインクと電子写真記録部のトナーとの関
係について説明する。例えば、図2を参照して説明する
と、インクジェット記録によるカラー画像を形成する際
には、記録用紙Pが定着器19を通過した直後であるの
で、記録用紙Pの表面温度を一定の範囲に制御、管理す
ることが可能である。したがって、インクジェット記録
に用いられるインクの記録用紙P上への拡がりを容易に
制御することができる。また、インクジェット記録に用
いられるインクが例えば親水性であり、電子写真記録に
用いられるトナーが例えば親油性であるので、トナーと
インクとが混和せず、互いに弾きあう。したがって、記
録用紙P上においては、トナーで画像を形成しておけ
ば、そのトナーにより色の境界部での混色が確実に防げ
るという効果を奏する。さらに、トナーが未定着であっ
ても、同様に良質の画像を形成することができる。
【0059】(他の好ましい実施例)上記各実施例とし
てのカラー画像形成装置を用いて、オーバーヘッドプロ
ジェクタ(以下、OHPとする)用の良質の画像を形成
することができる。例えば、図2に示したカラー画像形
成装置では、OHP用のフィルムを搬送経路上に載せ、
シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)等のカ
ラーインクを用いたインクジェット記録、続いて電子写
真記録のBkトナー画像の転写を行う。この状態で、フ
ィルム上にインク滴と未定着のトナーとは共存してお
り、この後、フィルムを定着ローラ等の定着器に通すこ
とにより、フィルムは加熱され、フィルム自体が透明化
されると共に、転写画像の定着が行われる。このように
して定着されたOHP画像は、基材としてのフィルムが
透明で、Bkトナーの透光性が小さく、カラーインクの
発色性が良好なため、色鮮やかで奇麗なOHP投影画像
となる。上記OHP用の画像形成についての説明では、
電子写真記録部の下流側にインクジェット記録部が配置
された構成のカラー画像形成装置を示す図2を参照した
が、図6に示したようにインクジェット記録部の下流側
に電子写真記録部が配置された構成のカラー画像形成装
置においても色鮮やかで奇麗なOHP投影画像を得るこ
とができる。
【0060】また、上記各実施例としてのカラー画像形
成装置のインクジェット記録にカラーインクとして用い
られる顔料インクと電子写真記録に用いられるトナー
(Bkトナー)の定着性について説明する。顔料インク
は通常適当な溶媒中に顔料を樹脂と共に分散させたもの
である。この顔料インクをインクジェット記録方式によ
り紙等の記録媒体上に印字すると、媒体表面上に樹脂の
一部と顔料との混合物が析出することがあり、この場
合、析出部分を爪等により引っ掻くだけでその部分の記
録層が剥がれてしまう不都合がある。しかしながら、本
発明のカラー画像形成装置では、インクジェット記録方
式による顔料インクの像と、電子写真記録方式によるB
kトナーの像とが共存した状態で、同時に定着を行って
上述の不都合の解消を図ることができる。
【0061】さらに、本発明のカラー画像形成装置に適
用され得るトナーの定着方法について説明する。トナー
の定着には通常マイクロ波加熱などの方式が用いられて
いるが、紙上のトナー像をマイクロ波によって定着させ
ようとしてもトナーが容易には溶融しないため、定着が
困難な場合がある。しかしながら、本発明のカラー画像
形成装置に適用されるトナーの定着方法では、紙上のト
ナー像のトナーと、インクジェット記録ヘッドから吐出
されたインク滴とが混じった状態としたうえで、マイク
ロ波を照射する方法を採る。この方法であれば、特にイ
ンク中の水分にマイクロ波が作用し、そのインクと共に
トナーも加熱されて溶融し、紙面上に容易に定着する。
この方法を採用するにあたっては、トナーとして低融点
トナーが選ばれ、特に100C程度で溶融するものが好
適に用いられる。また、この方法を実施するにあたって
は、紙面上にインク滴と未定着トナーとが共存した状態
でマイクロ波を照射する必要から、基本的には紙面上に
転写されたトナー粒子の近傍、少なくとも1画素以内の
範囲にインク滴が着弾されていることが好ましい。この
インクとしては、染料等の色素が含まれている、いわゆ
るクリアーインクを用いるとよい。色付きのインクであ
っても勿論構わない。上記定着方法の具体例としては、
Bkトナーと、C、M、Yのインクを用いた場合、Bk
トナーの転写位置とほぼ同じ位置に他の色のインク滴を
重ねるようにして、画像を形成したうえで、カラー画像
の定着を行うようにする。
【0062】また、本発明のカラー画像形成装置では、
圧力(軽圧)印加タイプの定着器を用いた場合には、ト
ナーとしてカプセルタイプのトナーを併用する定着方法
を採ることができる。カプセルトナーは、コア材とこれ
を包むカプセル材とからなる微小粒子である。コア材と
してはポリビニルアルコール(PVA)など、インクと
反応すると溶融する材質の材料と色材とから構成された
ものを用いることができる。また、カプセル材としては
スチレン系またはアクリル系の材料を好適に用いること
ができる。圧力定着器は紙の記録媒体をその表裏から圧
着する装置であるが、通常は所定のクリアランスをもっ
て離間した一対の硬いローラ間に記録媒体を通過させる
タイプを好適に用いることができる。このような圧力定
着器を用いることにより、記録媒体上のほぼ同じ位置に
カプセルトナーとインクとによる画像を形成した後、そ
のカプセルトナーを潰すことができ、そのカプセル内の
材料とインクとを反応させて画像の定着を容易に行うこ
とができる。この場合、圧力定着器により記録媒体に対
してかけられる圧力はカプセルを破壊できる程度であれ
ば、画像の定着が可能であるので、十分である。
【0063】次に、本発明のカラー画像形成装置におい
て、電子写真記録およびインクジェット記録の双方を円
滑に行うための制御方法について説明する。図9にその
制御方法の一例を示す。図において、100は記録用紙
Pの搬送経路上に配置された電子写真記録部101とシ
リアル方式のインクジェット記録部102との間に設け
られたバッファ部である。このバッファ部100は記録
用紙Pの搬送に律速を与えるインクジェット記録部10
2への送りに合わせて記録用紙Pの送りおよびその停止
を制御するものである。本実施例では、電子写真記録1
01ではブラック(Bk)トナーが用いられている。ま
た、インクジェット記録部102はY、M、Cの3色の
印字ヘッドを有するマルチヘッドタイプのカラー記録部
である。これら各ヘッドは図示しないキャリッジに搭載
され、記録用紙Pの記録面にあってその記録用紙Pの搬
送方向に直交する方向を往復しながら記録をする。
【0064】また、上記バッファ部100は図10に示
すようにソレノイド103を有している。このソレノイ
ド103は、記録用紙Pの搬送経路の下流側に配置され
たインクジェット記録部102により記録用紙Pに対し
て記録が行われる際には、まず降下して記録用紙Pの前
進を抑制して固定する。インクジェット記録部102に
よる1行分(複数行を同時に印字する場合には、その複
数行)の印字が終了すると、ソレノイド103は上昇し
て記録用紙Pの前進を許し、次に印字すべき1行分の長
さ(搬送方向の幅)に相当する距離だけ、記録用紙Pを
送る。このような記録用紙Pの送りおよびその停止を制
御するための制御機構を図11を参照して説明する。
【0065】すなわち、図11において110は、電子
写真記録部101とインクジェット記録部102とを制
御するCPUである。このCPU110はROM111
内に収められたプログラムによって動作する。Work
RAM112はCPU110が動作するためのワーク
用のメモリであるとともに、I/F114を介して入力
されたHost121からのコード化された印字データ
あるいはイメージデータ等を一時的に受信するための領
域にも使用される。Image TAM113は本発明
における最も重要な部分で、前記Work RAM11
2に格納された印字データを電子写真記録部101およ
びインクジェット記録部102で印刷可能なイメージデ
ータに展開、格納するためのメモリである。117は電
子写真記録部101に設定されているトナーおよびイン
クジェット記録部102に設定されているインク色を判
断するための手段で、Input Port115を介
して読み込む。ソレノイド103は前述したようにバッ
ファ部100内で電子写真記録部101とインクジェッ
ト記録部102と間に配置され、記録用紙Pに対して連
続送りから間欠送りをするためのものである。
【0066】本発明のカラー画像形成装置の印字の動作
手順の一例を図12を用いて説明する。
【0067】・S101では電子写真記録部101での
印字用トナーの色を読み込む。本例ではブラック(B
k)に設定されている。
【0068】・S102ではインクジェット記録部10
2での印字用インクの色を読み込む。本例ではイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)に設定されてい
る。
【0069】・S104ではHost121から一ペー
ジ分の印字データをI/F 114を介してWord
RAM112上に受信する。
【0070】・S105ではWork RAM112上
の受信データを一旦展開して印字に必要な色の数を求め
る。
【0071】・S106ではもし印字データが単色であ
ればS107に進み、二色以上必要であればS111に
進む。
【0072】・S107印字色は単色であるためIma
ge RAM113を全て使用しWork RAM11
2上の受信データを展開する。
【0073】・S108では印字データが電子写真記録
部101で印字可能か否か判断する。
【0074】・S109では電子写真記録部101で印
字可能であるため電子写真記録部101にて高速で印字
を行う。
【0075】・S110ではインクジェット記録部10
2で印字可能であるためインクジェット記録部102で
印字を行う。
【0076】・S111では印字に二色以上を必要とす
るためImage RAM113を印字に必要な色数に
て分割して展開を行う。
【0077】・S112では電子写真記録部101にて
低速で印字を開始する。これは一般に電子写真記録部1
01より低速であるインクジェット記録部102でも印
字を行うために同期をとるためであるとともに、印字デ
ータをImage RAM113に分割して展開してい
るため電子写真記録部101にて記録しながら順次Im
age RAM113上に展開を行い印字動作を停止さ
せないためである。なお、電子写真記録部101にて印
字の必要が無いときには実際の印字動作は必要としない
ことは言うまでもない。
【0078】・S113,S114では図9に示すよう
に電子写真記録部101とインクジェット記録部102
間の印字位置のズレ(オフセット)が生じるため、この
距離分の記録用紙Pの移動を待ってインクジェット記録
部102に印字開始を指示する。待つための手段は記録
紙送り速度に対応した時間により判断する方法、あるい
はインクジェット記録部102に設置された記録紙検出
器(不図示)による方法のいずれかの方法でも可能であ
る。なお、前記S112と同様に記録しながら順次Im
age RAM113上に展開を行い印字動作を停止さ
せない必要がある。
【0079】図13は上記制御方法の他の例を説明する
ための図である。図9〜図12に示した制御方法では、
S105にて印字色数を検索するのに対し、本実施例で
はホスト側にて印字に必要な色の数を転送してくること
によって、より効果的な実施例である。すなわち印字デ
ータとは別のコマンド等によって、展開より前にS12
3にて印字色の数を判断することが可能で、S105の
ような判断手順が不要となり高速化が図れる。
【0080】図14は上記制御方法の他の例を示す図で
ある。この例ではインクジェット記録部102としてラ
インヘッドからなるタイプを用いたので、インクジェッ
ト記録部102と電子写真記録部100とを同一速度で
の記録が可能となる。このため、この例では図9に示し
たバッファ部103は特に必要ではない。
【0081】次に、図15を参照して本発明のカラー画
像形成装置の一実施例に適用されるインクジェット記録
部のインクジェット記録ヘッドにおけるインク吐出メカ
ニズムについて説明する。インクジェット記録ヘッド2
5には、インク貯蔵タンク200から供給管201を通
じてインクが供給され、吐出口からはインク滴25aが
吐出される。供給管201には、インク貯蔵タンク20
0側にインクポンプ202が設けられ、インクジェット
記録ヘッド25側に圧力ポンプ203が設けられてい
る。インクポンプ202はインク貯蔵タンク200から
インクを汲み出し、そのインクをヘッド25へ供給する
ためのものであり、圧力ポンプ203はインクポンプ2
02からのインクを一時的に保持すると共に、その保持
したインクを、圧力ポンプ203からヘッド25までの
供給管201中のインクを加圧するために利用するもの
である。具体的には、圧力ポンプ203は、その内部に
インクの一時貯蔵空間を有しており、この空間のうち、
インクの占有空間を除いた空間であるエア部204の大
きさを変えることにより、その占有空間のインクに対す
る圧力が変えられる。なお、図15において205はC
PUであり、206はコンピュータである。
【0082】インクジェット記録ヘッド25の吐出口
(図15には図示せず)では、吐出後、その吐出口の毛
管力によりインクがリフィルされる。すなわち、吐出口
のメニスカスが吐出により後退した後、毛管力によるリ
フィルにより再びオリフィスまでメニスカスが復帰する
までの時間が応答時間となり、ヘッドの周波数応答性を
示すものとなる。このため、毛管力の大きさが応答時間
を決定するが、一方、毛管力に対する負圧が大きければ
メニスカスの復帰力は毛管力と負圧との和となり、応答
時間が遅くなる。この状態を図16に示す。図16には
負圧とヘッド周波数応答性とは反比例の関係にあること
が示されている。また、ヘッドの駆動周波数が大きくな
ると、インク貯蔵タンクのフィルタ(図示略)などの流
抵抗の大きなものによる影響で、負圧は大きくなるた
め、ヘッドを高周波で駆動すればするほど、ヘッドの応
答周波数は下がってしまう。しかしながら、本発明のカ
ラー画像形成装置には、図15に示したようにインク供
給管201の途中にインクポンプ202を設け、これに
より、インクジェット記録ヘッドに対してインクが強制
的に送られるから、ヘッドの吐出口において負圧が大き
くならずに、ヘッドの応答周波数が高められる。
【0083】次に、図15および17を参照して本発明
のカラー画像形成装置のインクジェット記録ヘッドに対
する平均駆動周波数に比例する印字デューティの変化に
ついて説明する。図17の(A)に示す波形のように印
字デューティが変化すると、高デューティになるに従
い、ヘッドに大きな負圧が発生する。また、印字開始時
は特に大きな負圧が発生し、印字停止時は大きな正圧が
発生する。これはインクの慣性抵抗によるもので、動き
始める時と停止する時とに、その動きと反対方向に力が
発生するためである。したがって、ヘッドの液室の圧力
波形は図17の(B)に示すようになる。ここで、その
圧力波形を波形Bとすると、波形Bの信号(図15にお
いてXc)を同図に示したCPU205に入力し、その
圧力に応じてインクポンプ202のモータ回転数を図1
7の(C)に示す波形Cのように設定し、インク流量を
制御する。このときの圧力タンク203の内圧の変化は
図17の(D)の波形(波形D)で示される。この波形
Dで示される内圧変化に、波形Bで示される負圧変化を
加えると、図17の(E)の波形(波形E)のようにな
り、ノズル、すなわちインク吐出口には大きな負圧がか
からず、ヘッドへのインクのリフィル速度を低下させな
い。なお、CPU205を用いて、印字デューティ(波
形A)を読みとってインクタンク制御を行うことも可能
である。
【0084】次に、図18〜図24を参照して本発明の
カラー画像形成装置の他の実施例に用いられるインクジ
ェット記録部におけるインク吐出メカニズムについて説
明する。図18は、インクジェット記録部のヘッドの構
成を示す断面図であり、図19は図18に示したヘッド
の吐出端部の構成を示す平面図である。図20は、図1
8および19に示したインクジェット記録ヘッドのイン
ク吐出口先端部における吐出の前後にわたるメニスカス
の変化を示す模式図である。図において300はヒータ
ボードである。このヒータボード300の上には、その
先端部(図に向かって左側)に電気熱変換素子としての
ヒータ部301が複数個、互いに等間隔で形成されてい
る。このようなヒータボード300の上には溝付天板3
02が取り付けられている。この溝付天板302は、ヒ
ータボード300上に取り付けられた際に、ヒータボー
ド300の複数のヒータ部の間をそれぞれ平行に仕切る
流路壁303を有している。隣合う流路壁303は、ヒ
ータボード300の先端部側へ向かう程に流路壁303
間の間隔が先細りとなるように形成され、その先細りの
部分はインク吐出口端部304となっている。流路壁3
03の後方の溝付天板302にはその天板の下側に凹部
が形成され、この凹部は各ヒータ部301へ均等にイン
クを供給するための共通液室305となっている。この
共通液室305の上部には、液室305の内部を減圧と
なるのを避けるための大気連通口306が形成されてい
る。
【0085】このような構成のインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、図示しないインクタンクから供給されたイ
ンクは共通液室305を経由して各流路壁303間を通
ってインク吐出口先端部304に達する。この例のイン
クは、インク吐出の前に図20の(a)に示すように、
吐出口先端部304の後方、すなわちヘッドの内側へ若
干湾曲するメニスカスMが形成されている。ヒータ部3
01に一定の電気エネルギーを与えることによりインク
が加熱されてくると、図20の(b)に示すようにイン
クは僅かに体積膨張してメニスカスMはヘッドの外側へ
前進する。次いで、図20の(c)および(d)に示す
ように、ヒータ部301の上にバブルBが形成され、急
速に増大(発泡)してメニスカスMもさらに前進した直
後に、インクが吐出され、記録媒体上に画像が形成され
る。インク滴Idが吐出口先端部304を離れると、メ
ニスカスMは(e)に示すように急速にヘッドの内側へ
後退する。この急速な後退はインク滴Idの飛翔後のイ
ンク体積の減少と、ヒータ部301上のバブルBの急速
な縮小(消泡)によるものと考えられる。この直後、共
通液室305から、インク流路の毛管現象によりインク
が供給されてメニスカスMは(a)に示した元の状態に
戻る。ここで、1回インク吐出して、メニスカスMが
(a)の状態に復帰するまでの時間をリフィル時間(μ
秒)と呼ぶが、このリフィル時間は主に吐出口先端部3
04の形状および流路の抵抗などにより決定される。
【0086】図21は上述したメニスカスMの位置と時
間との関係を示すグラフであり、図22は図18〜図2
0に示したインクジェット記録ヘッドの流路中における
メニスカスの位置の変化を示す平面図である。図21お
よび22を参照して発泡開始から吐出、メニスカス復帰
までのメニスカスの変化を説明する。
【0087】ヒータ部上で発泡が開始され、インク吐出
口先端部304のメニスカスMは前方へ膨らむ(図21
において0−0’)。次いで、消泡と同時に、インク滴
Idが吐出され、メイニスカスMが最大に後退する(図
21および22において「イ」で示す位置)。その後、
共通液室よりインクが供給され、メニスカスMは戻って
いく(両図において「ロ」、「ハ」でそれぞれ示す位
置)が、慣性によりメニスカスMはまた前方へ膨らみ
(両図においてニで示す位置)、続いて後退する(図2
1において「ホ」で示す位置)など、前進および後退を
繰り返す振幅が続くが時間と共に低減し、初期のメニス
カス位置(図21において「ヘ」で示す位置)に戻って
安定化する。
【0088】安定な吐出を得るには、図21において
「ヘ」で示される位置にメニスカスMが戻っているとき
に、次の吐出を開始するためのエネルギーをヒータ部に
投入するのが理想的であるが、従来はメニスカスMが図
21および22において「ロ」および「ハ」で示される
位置で吐出を行っていた。しかしながら、「ロ」および
「ハ」の位置で吐出を行うことは、本来のリフィル時間
が経過する前に吐出を行うことを意味し、ヒータ部から
インク吐出先端部までのインク量が異なることから吐出
量が一定せず、安定な吐出は得られない。また、カラー
画像形成装置としてのプリンタをキャラクタ、グラフィ
ックの印字に使用する場合において、吐出間の周波数を
xkHzとするときは、実際の周波数をxkHzのみで
なく、(x/n)kHzでも印字される(nは2以上の
整数)。この場合も、ヒータ部前方のインク量が異な
り、同一エネルギーをヒータ部に印加しても、吐出され
るインク量が異なり、良好な画像が得られない。図23
は、従来のインクジェット記録ヘッドのヒータ部に印加
する印加パルス(a)と、そのパルスを印加した際のイ
ンク滴の大きさ(b)を模式的に示した図である。図か
ら、インク滴は均一ではなく、図において左から3番目
のインク滴のみが大きいことがわかる。
【0089】そこで、本発明のカラー画像形成装置にお
けるインクの吐出方法では、各ヒータ部ごとに印加する
エネルギーを変更することにより、各ドットの吐出量が
一定となり、良好な画像が得られるという効果を奏す
る。この印加エネルギーの変更について図24を参照し
て説明する。すなわち、図24は、本発明のカラー画像
形成装置におけるインクジェット記録ヘッドに印加する
印加パルス(a)と、そのパルスを印加した際のインク
滴の大きさ(b)を模式的に示した図である。本発明で
は、図23に示した従来のインクジェット記録ヘッドの
ヒータ部に印加された印加パルスと同一の周波数(xk
Hz、(x/n)kHz)を用いるが、印加するエネル
ギーを変更することによりパルス幅を短くしてインク滴
の大きさの均一化を図ることができる。
【0090】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0091】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0092】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0093】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0094】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0095】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0096】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0097】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0098】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子写真記録部とインクジェット記録部とを備えたスル
ープットや印字スピードの速いカラー画像形成装置を提
供することができる。このカラー画像形成装置は、大き
なメモリー容量をとるこtができ、OHPフィルム等へ
のカラーインクの定着を良好に行え、電子写真記録部の
高速性を生かすことができるなどの優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一実施例を示す
概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う縦断面図である。
【図3】搬送経路上の記録用紙の先端が定着器から排出
された状態を示す模式図である。
【図4】記録用紙の先端がPFローラとピンチローラと
の間に到達し、記録用紙が大きなループ量をもって浮き
上がっている状態を示す模式図である。
【図5】記録用紙に対する記録時に小さいループ量をも
って浮き上がっている状態を示す模式図である。
【図6】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例にお
ける記録用紙の搬送経路を示す模式図である。
【図7】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例を示
す模式図である。
【図8】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例を示
す模式図である。
【図9】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例にお
けるバッファ部を示す平面図である。
【図10】図9に示したカラー画像形成装置における記
録用紙の搬送経路を示す側面図である。
【図11】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例の
各構成要素の結合関係を示す模式図である。
【図12】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例に
おける印字手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例に
おける印字手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例を
示す模式図である。
【図15】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例に
おけるインクジェット記録ヘッドのインク吐出メカニズ
ムを説明するための概略構成図である。
【図16】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例に
おけるインクジェット記録ヘッドの負圧に対するヘッド
周波数応答性を示すグラフである。
【図17】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例に
おけるインクジェット記録ヘッドの印字デューティと、
ノズルにかかる圧力等との関係を示すグラフである。
【図18】本発明のカラー画像形成装置の他の実施例に
おけるインクジェット記録部のヘッドの構成を示す断面
図である。
【図19】図18に示したヘッドの吐出端部の構成を示
す平面図である。
【図20】図18および19に示したインクジェット記
録ヘッドのインク吐出口先端部における吐出の前後にわ
たるメニスカスの変化を示す模式図である。
【図21】メニスカスMの位置と時間との関係を示すグ
ラフである。
【図22】図18〜図20に示したインクジェット記録
ヘッドの流路中におけるメニスカスの位置の変化を示す
平面図である。
【図23】従来のインクジェット記録ヘッドのヒータ部
に印加する印加パルス(a)と、そのパルスを印加した
際のインク滴の大きさ(b)を模式的に示した図であ
る。
【図24】本発明のカラー画像形成装置におけるインク
ジェット記録ヘッドに印加する印加パルス(a)と、そ
のパルスを印加した際のインク滴の大きさ(b)を模式
的に示した図である。
【符号の説明】
P 記録用紙 M メニスカス 1 記録装置本体 2 給紙口 3 給紙用トレー 3a 蝶番 4 排紙口 5 排紙用トレー 6 排紙カセット 7 ピックアップローラ 8 給紙ローラ 9 レジストローラ 10 現像用カートリッジ 11 感光ドラム 12 転写ドラム 13 クリーニング器 14 一次帯電器 15 現像ローラ 16 レーザ光導入口 17 レーザユニット 18 ミラー 19 定着器 20 紙ガイド 21 紙ガイド 22 PFローラ 23 ピンチローラ 24 インクジェットカートリッジ 25 インクジェット記録ヘッド 25a インク滴 26 ガイドレール 27 キャリッジ 28 排紙ローラ 29 拍車ローラ 30 電源ユニット 31 PCBユニット 32 インクジェットカートリッジ交換用カバー 33 JAM処理用カバー 34 第1のループ形成用ローラ 35 第2のループ形成用ローラ 36 搬送経路切り替えレバー 37 下送りローラ 38 上送りローラ 39 下排紙ローラ 40 下排紙トレー 41 マルチノズルタイプのインクジェット記録ヘッド 42 マルチノズルタイプのインクジェット記録ヘッド 43 マルチノズルタイプのインクジェット記録ヘッド 44 搬送テーブル 45 上排紙ローラ 46 上排紙トレー 47 静電巻き付けローラ 48 分離爪 100 バッファ部 101 電子写真記録部 102 インクジェット記録部 103 ソレノイド 110 CPU 111 ROM 112 Work RAM 113 Image RAM 114 I/F 115 Input Port 116 Output Port 117 トナーインク色検出 200 インク貯蔵タンク 201 供給管 202 インクポンプ 203 圧力ポンプ 204 圧力ポンプ内のエア部 205 CPU 206 コンピュータ 300 ヘータボード 301 ヒータ部 302 溝付天板 303 流路壁 304 インク吐出口端部 305 共通液室 306 大気連通口
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/00 A 8808−2H G03G 15/00 6830−2H 8306−2C B41J 3/04 101 Z (72)発明者 笠本 雅己 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石永 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に対してトナーの画像形成を行
    う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定着
    手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対してイ
    ンク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手段
    とを具備するカラー画像形成装置において、 前記電子写真記録手段と前記インクジェット記録手段と
    の間に前記記録媒体にループを形成する手段が設けられ
    たことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体に対してトナーの画像形成を行
    う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定着
    手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対してイ
    ンク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手段
    とを具備するカラー画像形成装置において、 前記記録媒体の搬送経路上であって前記電子写真記録手
    段の上流側に前記インクジェット記録手段が設けられた
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 トナーの画像形成手段と該手段による画
    像を定着するためのトナー定着手段を有する電子写真記
    録手段と、インクジェット記録手段とを具備するカラー
    画像形成装置において、 前記電子写真記録手段の前記画像形成手段と前記トナー
    定着手段との間に前記インクジェット記録手段が設けら
    れたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカラー画像形成装置にお
    いて、前記電子写真記録手段の前記トナー定着手段の下
    流側に前記インクジェット記録手段が設けられたことを
    特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に対してトナーの画像形成を行
    う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定着
    手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対してイ
    ンク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手段
    とを具備するカラー画像形成装置において、 前記インクジェット記録手段は、前記記録媒体の搬送経
    路の一部となるべき静電巻き付けローラの周面の近傍に
    設けられたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体に対してトナーの画像形成を行
    う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定着
    手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対してイ
    ンク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手段
    とを具備するカラー画像形成装置において、前記記録媒
    体の搬送経路上に少なくとも1つの分岐手段が設けられ
    たことを特徴とするカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体に対してトナーの画像形成を行
    う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定着
    手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対してイ
    ンク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手段
    と、入力された印字データを展開し該印字データを一時
    的に格納するイメージメモリと、前記印字データが単色
    か否かを判断する手段とを含み、 該判断手段により判断された印字データが単色である場
    合には、前記イメージメモリを単色すべてで展開し、前
    記判断手段により判断された印字データが単色でない場
    合には、前記イメージメモリを分割使用して必要な色す
    べてで展開し、前記記録媒体に対して前記電子写真記録
    手段による記録とインクジェット記録ヘッドによる記録
    とを同時に行う連動手段を含むことを特徴とするカラー
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のカラー画像形成装置にお
    いて、前記判断手段には予め印字使用色データが設定さ
    れていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のカラー画像形成装置にお
    いて、前記判断手段は、前記カラー画像形成装置の使用
    色を設定する手段を含むことを特徴とするカラー画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のカラー画像形成装置に
    おいて、前記判断手段は、前記印字データを一旦展開し
    て使用色を判断する手段を含むことを特徴とするカラー
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 記録媒体に対してトナーの画像形成を
    行う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定
    着手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対して
    インク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手
    段とを具備するカラー画像形成装置において、 前記記録媒体に対して前記電子写真記録手段による記録
    と前記インクジェット記録手段による記録とを同時に行
    う連動手段を含み、同時記録の場合の前記インクジェッ
    ト記録手段による記録速度を前記電子写真記録手段によ
    る記録速度と同速度若しくはそれ以上に設定することを
    特徴とするカラー画像形成装置。
  12. 【請求項12】 記録媒体に対してトナーの画像形成を
    行う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定
    着手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対して
    インク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手
    段とを具備するカラー画像形成装置において、 任意に設定された前記インクジェット記録手段の使用色
    を認識する手段を含むことを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体に対してトナーの画像形成を
    行う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定
    着手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対して
    インク吐出による画像形成を行うインクジェット記録手
    段とを具備するカラー画像形成装置において、 前記電子写真記録手段と前記インクジェット記録手段と
    の間に、前記記録媒体の送りを連続から間欠に変えるバ
    ッファ部を含むことを特徴とするカラー画像形成装置。
  14. 【請求項14】 加熱により透明化する性質を有する記
    録媒体上にトナー像の転写およびインクジェット記録を
    行った後、前記記録媒体を加熱することにより前記トナ
    ー像の前記記録媒体への定着と前記記録媒体の透明化と
    を同時に行うことを特徴とするカラー画像形成方法。
  15. 【請求項15】 記録媒体上にトナー像の転写および顔
    料インクによるインクジェット記録を行った後、前記ト
    ナー像の定着と前記顔料インクの定着とを同時に行うこ
    とを特徴とするカラー画像形成方法。
  16. 【請求項16】 記録媒体上にトナー像の転写を行い、
    該トナー像の近傍にインクジェット記録を行った後、前
    記記録媒体および前記記録画像にマイクロ波を照射する
    ことにより前記トナー像の定着と前記インク像の定着と
    を同時に行うことを特徴とするカラー画像形成方法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の画像形成方法にお
    いて、前記記録媒体上の定着前のトナー像の少なくとも
    1画素以内に、前記インクジェット記録によるインクを
    着弾させるようにしたことを特徴とするカラー画像形成
    方法。
  18. 【請求項18】 記録媒体上にトナー像の転写を行い、
    該トナー像の近傍にインクジェット記録を行った後、圧
    力定着器により前記トナーを粉砕して前記インクと合体
    させ、前記トナーと前記インクとを物理化学的に反応さ
    せることにより前記記録媒体上に定着させるようにした
    ことを特徴とするカラー画像形成方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の画像形成方法にお
    いて、前記トナーは色材としてのコア材と該コア材を包
    むカプセル材とから構成された粒子であることを特徴と
    するカラー画像形成方法。
  20. 【請求項20】 記録媒体に対してトナーの画像形成を
    行う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定
    着手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対して
    インク吐出による画像形成を行う複数のインクジェット
    記録ヘッドを有するインクジェット記録手段とを具備す
    るカラー画像形成装置の駆動方法において、 前記複数のインクジェット記録ヘッドの各電気熱変換素
    子に対して該各電気熱変換素子の使用周波数によって各
    インク吐出ごとに投入されるエネルギーを変更すること
    により、各インク吐出ごとのインク吐出量を一定に制御
    することを特徴とするカラー画像形成装置の駆動方法。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のカラー画像形成装
    置の駆動方法において、前記エネルギーを、投入直前の
    前記インクジェット記録ヘッドの吐出口と前記電気熱変
    換素子との間に存在するインク量に応じて設定すること
    を特徴とするカラー画像形成装置の駆動方法。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載のカラー画像形成装
    置の駆動方法において、前記エネルギーの投入直前の前
    記インクジェット記録ヘッドの吐出口と前記電気熱変換
    素子との間に存在するインク量を、前記吐出口のインク
    のメニスカスの振動により推定することにより前記投入
    エネルギーを設定することを特徴とするカラー画像形成
    装置の駆動方法。
  23. 【請求項23】 記録媒体に対してトナーの画像形成を
    行う手段と該手段による画像を定着するためのトナー定
    着手段を有する電子写真記録手段と、記録媒体に対して
    インク吐出による画像形成を行うインクジェット記録ヘ
    ッドと該ヘッドにインクを供給するためのインク供給路
    とを含むインクジェット記録手段とを具備するカラー画
    像形成装置において、 前記インク供給路の一部に強制的にインクを供給するイ
    ンクポンプを含むことを特徴とするカラー画像形成装
    置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載のカラー画像形成装
    置において、前記インクジェット記録ヘッドの印字デュ
    ーティをカウントする手段を有し、該カウントされた印
    字デューティに応じて前記インクポンプが制御されるよ
    うにしたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載のカラー画像形成装
    置において、前記インク供給路に、インクの圧力を感知
    する圧力センサを有し、該感知されたインク圧力に応じ
    て前記インクポンプが制御されるようにしたことを特徴
    とするカラー画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11286148A (ja) * 1998-01-08 1999-10-19 Zebra Technol Corp オンディマンドマルチカラ―プリンタ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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