JPH06311052A - 圧縮信号の処理装置 - Google Patents

圧縮信号の処理装置

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JPH06311052A
JPH06311052A JP12346893A JP12346893A JPH06311052A JP H06311052 A JPH06311052 A JP H06311052A JP 12346893 A JP12346893 A JP 12346893A JP 12346893 A JP12346893 A JP 12346893A JP H06311052 A JPH06311052 A JP H06311052A
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error
signal
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JP12346893A
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Kazuya Yamada
和也 山田
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮信号の同期信号を基にグループ化しエラ
ーをグループ単位で管理してそのエラー状況によりデー
タを置き換える圧縮信号の処理装置を得る。 【構成】 圧縮信号を同期信号を検出する同期信号検出
部2、圧縮信号の画像圧縮フォーマット上のスライス単
位にグループ化されたデータを一時保持する第1と第2
のスライスバッファ4と5、グループ化されたデータブ
ロック毎にエラーフラグを管理するスライスエラー検出
部6、スライスの同期信号に含まれるスライス番号を比
較して構成順の連続性を確認して制御するスライス処理
制御部7、スライスの構成順に連続性がない場合に出力
するスライスデータを記憶しているスライスデフォルト
メモリ8、エラーフラグの状態に応じてスライス処理制
御部7の制御に基づき第1と第2のスライスバッファ4
と5またはスライスデフォルトメモリ8のいずれかのデ
ータを選択するスライスデータ選択部9を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮信号を復号する際
に、前処理として伝送中のエラーに拘らず圧縮信号を連
続性のあるデータに置き換えてよどみなく復号が行われ
るようにする圧縮信号の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧縮信号の符号化にはVLC
(Variable Length Coding)が使われている。このVLC
による符号化の特徴は、事象の発生確率から符号長を決
定しているので、符号の持つエントロピーが高くなり、
圧縮信号に最適であることである。例えば図7に示すよ
うに、VLC符号として、事象Aは「1」、事象Bは
「01」、事象Cは「001」、事象Dは「001
1」、事象Eは「0010」、事象Fは「0001」、
事象Gは「00001」、同期信号は「0000000
0」に設定されている。
【0003】しかし、上述のように、符号の符号語ごと
に符号長が異なるので、符号を復号しない限り符号語の
区切りが分からない。また、現在、デジタル符号の伝送
は、一般的に、バイト単位(=8ビット)で行われてお
り、エラーフラグもバイト単位である。このため、バイ
ト単位のエラーは複数の符号語にわたることになる。
【0004】例えば、図8(a)に示すように、伝送さ
れるデータとしての「0013A300A6440*」
のビットストリームに、伝送エラーが生じて「0013
5300A6440*」と伝送された場合、その特徴故
にデータ構成が変化し、受信されるデータのビットスト
リームは、図8(b)に示すように、「0013530
0A6440*」と間違った符号がデコードされるだけ
でなく、符号の数自体が変化することもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、エラーを
含んだVLC符号を復号すると、以下に示すような状況
が生じる。 (1) .エラーを生じているデータ(VLC符号の場合、
1ビット単位)を復号器に入力したとき、その符号が存
在した場合に、符号器で入力した信号とは違う信号に復
号される。 (2) .その後、復号器で存在しない符号が入力されるま
で間違った信号を復号し、存在しない符号が入力された
とき、VLC復号器はハングアップする。 また、このような場合、エラーを含んでいると思われる
ビットを復号する際、総当たり的に試行錯誤して正しい
データを得る手法もあるが、その場合には、膨大なステ
ップが必要となり現実的でない。
【0006】本発明は、上述した従来例における問題点
を解消するためになされたもので、圧縮符号を階層的に
管理している符号の同期信号を基に、VLC符号を含む
圧縮信号をグループ化し、エラーフラグをグループ単位
で管理し、グループ単位のエラーの状況において、圧縮
信号を復号する際によどみなく復号するようにデータを
置き換えることができる圧縮信号の復号装置を得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、圧縮信号を復号する際に伝送され
る圧縮信号の同期信号を検出する同期信号検出部と、検
出される同期信号に基づいて伝送エラーを検出するエラ
ー検出部と、エラーを含んだ圧縮信号をその同期信号を
用いてグループ化して記憶するための複数のバッファ
と、前記エラー検出部によるエラーの状態に基づいてグ
ループ単位に圧縮信号の階層データを置き換え制御する
制御部とを備えた圧縮信号の処理装置が提供される。
【0008】また、本発明によれば上記圧縮信号の処理
装置において、グループ単位の圧縮符号について、圧縮
信号フォーマットにおける各階層ごとにあらかじめ置き
換えるデータを記憶しているメモリを備え、前記制御部
が、エラーの状態に応じて置き換えるデータを、あらか
じめ設定した条件で置き換えるよう構成されている。
【0009】
【作用】請求項1に記載した本発明の圧縮信号の復号装
置においては、同期信号検出部により、圧縮信号を復号
する際に伝送される圧縮信号の同期信号が検出され、エ
ラー検出部によってその同期信号に基づいて伝送エラー
が検出される。一方、複数のバッファは、エラーを含ん
だ圧縮信号をその同期信号を用いてグループ化して記憶
し、制御部により、前記エラー検出部によるエラーの状
態に基づいてグループ単位に圧縮信号の階層データが置
き換え制御される。
【0010】また、請求項2に記載した本発明の圧縮信
号の処理装置においては、メモリに、グループ単位の圧
縮符号について、圧縮信号フォーマットにおける各階層
ごとにあらかじめ置き換えるデータが記憶されていて、
制御部により、エラーの状態に応じて置き換えるデータ
があらかじめ設定した条件で置き換え制御される。
【0011】
【実施例】第1実施例 以下、本発明の圧縮信号の処理装置の第1実施例を図に
基づいて説明する。図1は本実施例に係る圧縮信号の処
理装置を示す構成図で、圧縮信号を復号する復号装置の
前処理用として使用するものである。この装置はエラー
を含んだ圧縮信号をその同期信号を用いてグループ化
し、グループ単位にエラーの状況を管理して、グループ
単位にその圧縮信号に適した方法で符号の置き換えを行
い、後につながる圧縮信号の復号装置で復号する際に復
号がよどみなく行うことができるようにしたものであ
る。
【0012】図1において、入力バッファ1は入力され
る圧縮信号を記憶保持するためのものであり、同期信号
検出部2は入力バッファ1に記憶された圧縮信号を読み
出し、バイト単位に比較して画像圧縮フォーマット(M
PEGフォーマット、MPEG:Motion Picture Exper
t Group )規格の同期信号(ヘッダ、32ビット=4バ
イト)を検出するものである。また3は検出された同期
信号を入力してMPEGフォーマットを管理すべく後述
する処理を実行するシステムコントローラである。
【0013】第1と第2のスライスバッファ4、5は上
記同期信号検出部2を介して入力される圧縮信号の画像
圧縮フォーマット上の最下層単位であるスライス単位に
グループ化されたデータを一時的に保持するためのもの
である。第1のスライスバッファ4には現在処理しよう
とするスライスのデータが保持され、また、第2のスラ
イスバッファ5には1つ前のスライスのデータが保持さ
れるようになされ、第1のスライスバッファ4のデータ
は、スライスの処理が終了する際、第2のスライスバッ
ファ5に転送される。
【0014】スライスエラー検出部6は上記同期信号検
出部2からの各同期信号に基づきスライス単位にグルー
プ化されたデータブロック毎にエラーフラグを管理する
もので、上記第1と第2のスライスバッファ4、5に対
応して管理する。スライス処理制御部7は、後述する図
3に示すフローチャートのように、上記システムコント
ローラ3からの信号によって起動し、スライスの同期信
号に含まれるスライス番号を比較してスライスの構成順
の連続性を確認してスライス処理制御するものである。
【0015】スライスデフォルトメモリ8はスライスの
構成順に連続性がない場合にスライスバッファ4、5の
データと置き換えて出力するためのスライスデータがあ
らかじめ記憶されている。スライスデータ選択部9はス
ライスエラーフラグの状態に応じてスライス処理制御部
7の制御に基づいて第1と第2のスライスバッファ4、
5またはスライスデフォルトメモリ8のいずれかのデー
タを出力選択する。
【0016】また、第1と第2のピクチャーデータバッ
ファ10、11は、スライスバッファと同様に2面用意
されていて、書き込みバッファと読み出しバッファとし
て交互に切り替えられる。ピクチャーデータバッファ1
2はスライスと同じくピクチャーデータに設定した以上
のエラーが存在した場合に、上記ピクチャーデータバッ
ファ10、11のデータと置き換えて出力するデータを
あらかじめ記憶している。
【0017】ピクチャーエラー検出部13はピクチャー
毎にスライスのエラーをカウントし、その数を以てピク
チャーのエラーとする。ピクチャー処理制御部14は、
後述する図4に示すフローチャートのように、ピクチャ
ーエラー検出部13により検出されるエラーの数に応じ
て処理を変えてMPEGフォーマットに従ったピクチャ
ーの構成順を基に入力されたピクチャーの順序を管理す
る。ピクチャーデータ選択部15はピクチャー処理制御
部14からの信号に基づいてピクチャーデータのどれを
出力するかを選択する。出力バッファ16はピクチャー
データ選択部15から出力されるデータを記憶し、後段
の図示しない復号装置からの出力要求に応じてデータを
出力する。
【0018】次に、図1の第1実施例の動作について詳
述する。入力信号は入力バッファ1に保持され、後段の
同期信号検出部2からの読み出し要求により入力バッフ
ァ1からデータが出力される。同期信号検出部2では入
力バッファ1から入力される信号をバイト単位に比較し
て、MPEGフォーマット規格の4バイトの同期信号を
検出する。システムコントローラ3では、同期信号検出
部2で検出された同期信号を用いて後に続く処理を行う
ことにより、MPEGフォーマットを管理する。
【0019】すなわち、第1と第2のスライスバッファ
4、5は、スライス単位にグループ化されたデータを一
時的に保持するようになされ、第1のスライスバッファ
4は現在処理しようとするスライスのデータが保持さ
れ、第2のスライスバッファ5は1つ前のスライスのデ
ータが保持される。第1のスライスバッファ4のデータ
は、該スライスの処理が終了する際、第2のスライスバ
ッファ5に転送される。
【0020】次に、スライスデータ選択部9は、スライ
スエラーフラグの状態から出力するデータを選択して後
段のピクチャーデータバッファに送出する。このピクチ
ャーデータバッファとしては、スライスバッファと同様
に、第1と第2のピクチャーデータバッファ10、11
の2面が用意され、書き込みバッファと読み出しバッフ
ァとして交互に切り替えられる。また、ピクチャーデフ
ォルトメモリ12はスライスと同じくこのピクチャーデ
ータに設定した以上のエラーが存在した場合にバッファ
データと置き換えて出力する。
【0021】ピクチャーエラー検出部13は、ピクチャ
ー毎にスライスのエラーをカウントし、その数を以てピ
クチャーのエラーとし、エラーの数はピクチャー処理制
御部14に出力される。ピクチャー処理制御部14は、
ピクチャーエラー検出部13のエラー状態を管理し、エ
ラーに応じて処理を変え、エラーの数が設定値を越えた
とき、そのピクチャーはエラーと判断してピクチャーデ
フォルトメモリ12の値を出力する。また、MPEGフ
ォーマットに従ったピクチャーの構成順を基に入力され
たピクチャーのタイプと比較し、ピクチャーの順序を管
理する。ピクチャーの順序がフォーマットにより設定さ
れたものから外れた場合は、システムをリセットする。
【0022】ピクチャーデータ選択部15は、上述する
ピクチャー処理制御部14からの信号に基づいていずれ
のピクチャーデータを出力するかを選択する。出力バッ
ファ16は、後段の回路からの出力要求に応じてデータ
を出力する。
【0023】ここで、画像圧縮フォーマット(MPE
G)の階層は、図2の様に決められている。最上層とし
てのGOP(Group of Picture)階層の情報(システム)
は、必要に応じてアプリケーションの要求に応じて挿入
されるもので、図2(a)に示されるように、GOPヘ
ッダとパラメータデータ及びピクチャー階層のデータが
設けられている。各ピクチャーP0 、P1 、P2 、・・
・、Pn はヘッダとそのパラメータデータから構成され
ており、ピクチャーヘッダに続くピクチャーパラメータ
の中にピクチャーの再生順を示すリファレンス番号が存
在する。このGOP階層としては、アプリケーションの
要求により決められる数を基に1GOPにグループ化さ
れ、この1GOPが繰り返されるようになっている。
【0024】また、ピクチャー階層としては、図2
(b)に示されるように、各画面は、縦方向に沿って設
けられるヘッダ(01)、(02)、・・・、(0F)
の15スライスを1ピクチャーとして構成される。各ヘ
ッダのパラメータデータはスキャン方向に沿って設けら
れ、このスライスヘッダには連続的な順番を示す番号が
存在する。さらに、最下層のスライス階層は、図2
(c)に示されるように、画面上において8ラインを1
グループとするスライスという単位で構成され、32ビ
ットのヘッダとVLC符号からなる。
【0025】第1実施例では、各階層ごとにエラーフラ
グによるエラーの状況を管理し、以下に示すような置き
換えを行う。また、エラーにより同期信号(ヘッダ)が
検出できない場合は、その時点で必要なデータの挿入を
行う。以下、図3に示すスライス処理制御部7の制御フ
ローチャート及び図4に示すピクチャー処理制御部14
の制御フローチャートを参照して動作を説明する。
【0026】まず、図3に示すスライス処理制御部7の
制御フローチャートに示すごとく、伝送されるデータの
1ビットを入力しヘッダを検出する(ステップS10
0、S101)。検出してない場合は、VLC符号を検
出して符号処理し図示しないVLCデコーダをリフレッ
シュする(ステップS102〜104)。ステップS1
01において、ヘッダを検出した場合には、スライスヘ
ッダ以外のヘッダ、例えばピクチャーヘッドを検出した
場合には後述するようにしてピクチャー処理を実行する
(ステップS105、S106)。
【0027】ステップS101において検出されたヘッ
ダがスライス階層のヘッダである場合にはステップS1
07以下の制御が実行される。 〈スライス階層〉同期信号に含まれるスライスの番号を
基にスライスの同期信号の連続性を確認し、エラーフラ
グに基づいて各スライスのエラー状況を判断して、デー
タの置き換えを行う(ステップS108〜S112)。
また、スライスの同期信号(ヘッダ)にエラーが存在し
た場合、スライスの同期信号は検出できず、次に検出し
た同期信号から判断すると、同期信号の連続性は損なわ
れている。このように、スライス番号の連続性が途切れ
ている場合は、必要な数のスライスデータをスライスデ
フォルトメモリ8から読み出して同期信号と共に挿入す
る(ステップS113、S114)。
【0028】ここで、スライス階層のデータの置き換え
は、図1に示す構成のうち、スライス単位のバッファメ
モリである第1と第2のスライスバッファ4と5、前も
って用意したスライスデータを記憶したROMであるス
ライスデフォルトメモリ8と、スライス処理制御部7の
制御に基づいて各スライスグループに対応したエラーフ
ラグに応じてデータを選択するスライスデータ選択部9
によりなされる。スライス階層のデータの置き換えには
次の2つの方法が考えられる。 1)1つ前のスライスのデータをそのまま置き換える。 2)前もって用意したデータと置き換える。
【0029】実際の置き換えについて説明する。ステッ
プS109において、第1のスライスバッファ4に記憶
されたデータにエラーが無い場合はこの第1のスライス
バッファ4のデータを出力制御する(ステップS11
0)。他方、例えば、図5(a)に示すように、スライ
ス(n)のデータにエラーがあった場合を考えると、こ
の場合、スライス(n−1)、(n)、(n+1)の同
期信号(ヘッダ) は検出されていて、各スライスの切れ
目は管理されている。そのため、スライス(n)のデー
タのみを置き換えることは可能である。ここでは、図5
(c)に示すように、スライス(n)のデータを1つ前
のスライス(n−1)と置き換えるか(ステップS11
1)、前もって用意してあるROMのデフォルトデータ
と置き換える(ステップS112)。
【0030】また、図5(b)に示すように、スライス
(n)の同期信号(ヘッダ)がエラーにより検出できな
い場合を考える。この場合、スライス(n−1)、(n
+1)の同期信号は検出されている。スライス(n+
1)の同期信号を検出したとき、スライスの番号の連続
性からスライス(n)が検出されていないのが分かる。
また、スライス(n−1)のデータもスライス(n)の
同期信号が検出されていないので、データは正常でな
い。さらに、スライス(n+1)の同期信号が検出され
ていないのでデータとして整合性がない。
【0031】よって、スライス(n−1)とスライス
(n)についてエラーがあることになる。ここでは、図
5(d)のように、スライス(nー1)はスライス(n
−2)のデータと置き換えるか、前もって用意してある
ROMのデフォルトデータと置き換える必要がある。ま
た、スライス(n)はROMのデフォルトデータと置き
換える必要がある(ステップS112)。このようなデ
ータに基づいて図示しないVLCデコーダをリフレッシ
ュする(ステップS115)。
【0032】〈ピクチャー階層〉図4に示すように、ピ
クチャー処理制御部14の制御フローチャートに示すよ
うに、ピクチャー階層についてもスライス階層と同様に
符号化されているピクチャーの番号を符号の情報から読
み取り、連続性をチェックする。また、そのピクチャー
に含まれているスライスのエラーの数を基にそのまま出
力するか、あらかじめ用意しておいたピクチャーデータ
を出力するかを選択する。
【0033】例えば、第1と第2のピクチャーバッファ
10、11にデータがある場合、そのピクチャーに含ま
れるスライスのエラーの数が2以下のときにはピクチャ
ーバッファの出力を選択すべく制御し(ステップS20
0〜S202)、エラーの数が3以上のときにはピクチ
ャーデフォルトメモリ12の出力を選択すべく制御する
(ステップ203)。その後、ピクチャー番号をカウン
トアップしてリターンする(ステップS204)。
【0034】MPEGの規格では、フレーム内で符号化
するピクチャー(イントラフレーム)と、イントラフレ
ームを基準として動きベクトルを基に差分値を符号化す
るピクチャー(プレディクション・バイディレクション
フレーム)がある。実際の符号化の際には、アプリケー
ションの要求に応じてこれを組み合わせてGOPを構成
する。このため、スライス階層のように、エラーを含ん
だピクチャーのデータを、1つ前に符号化されているピ
クチャーのデータで置き換えることはできない。
【0035】ピクチャー階層の置き換えデータは以下の
ようにした。 1)イントラフレーム 画像構成上、基になるピクチャーなので、グレー(輝度
128.色差128)の画像が出るようなデータに置き
換える。 2)プレディクション・バイディレクションフレーム このフレームは、基準となる画像から画像データを補間
して構成されるため、置き換えデータは、基準となる画
像データを補間するものか、それ自体グレーのデータを
構成するデータかのどちらかに置き換える。
【0036】〈GOP階層以上〉数ピクチャーにより構
成されるGOP階層以上については、ピクチャーの構成
を確認しつつ、エラーによるピクチャーの「抜け」の状
況からシステム全体をリセットするかどうかを判断す
る。
【0037】上述のように、上記実施例によれば、圧縮
信号を復号する装置の前処理として使用し、エラーを含
んだ圧縮信号をその同期信号を用いてグループ化し、ス
ライス階層・ピクチャー階層に相当するバッファメモリ
と、各々のバッファに対するエラーフラグを用意し、検
出した同期信号とエラーフラグにより出力するデータを
制御するようにして、グループ単位にエラーの状況を管
理し、グループ単位にその圧縮信号に適した方法で符号
の置き換えを行い、後につながる圧縮信号の復号装置に
おいて復号をよどみなく行うことができる。
【0038】なお、上記第1実施例では画像の圧縮信号
に応用したが、同期信号を持つ圧縮信号ならば、すべて
応用可能であるのは勿論である。
【0039】第2実施例 上記第2実施例において、スライス階層のデータの置き
換えは図3に示すフローチャートによって実施したが、
例えば、図7に示すような規則をあらかじめ設定するこ
とにより、各ピクチャーに最適な置き換えを行うことが
できる。すなわち、第1と第2のスライスバッファ4、
5にエラーが無い場合は第1のスライスバッファ4の出
力を選択し、第1のスライスバッファ4にエラーが有
り、第2のスライスバッファ5にエラーが無い場合は第
2のスライスバッファ5の出力を選択し、第1と第2の
スライスバッファ4、5ともにエラーが有る場合はスラ
イスデフォルトメモリ8の出力を選択する。この置き換
えの規則は、あらかじめスライス処理制御部7にプリセ
ットすることが可能であり、上位階層のピクチャーの種
類によって変更することも可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、圧縮信号を復号する際に伝送される圧縮
信号の同期信号を検出する同期信号検出部と、検出され
る同期信号に基づいて伝送エラーを検出するエラー検出
部と、エラーを含んだ圧縮信号をその同期信号を用いて
グループ化して記憶するための複数のバッファと、前記
エラー検出部によるエラーの状態に基づいてグループ単
位に圧縮信号の階層データを置き換え制御する制御部と
を備えたので、グループ単位にその圧縮信号に適した方
法で符号の置き換えを行うことができ、圧縮信号の復号
の際によどみのない復号が行い得るという効果を奏す
る。
【0041】また、請求項2記載の本発明によれば、グ
ループ単位の圧縮符号について、圧縮信号フォーマット
における各階層ごとにあらかじめ置き換えるデータを記
憶してなるメモリを備え、前記制御部により、エラーの
状態に応じて置き変えるデータを、あらかじめ設定した
条件で置き換える制御するので、出力されるデータはエ
ラーに拘らず画像の品質が保証されると共に、上位階層
の種類に応じて置き換えデータを変更することが可能
で、圧縮信号の復号の際によどみのない復号が行い得る
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による圧縮信号の処理装置
を示す構成図である。
【図2】画像圧縮フォーマット(MPEG)を示す説明
図である。
【図3】図1のスライス処理制御部7の制御フローチャ
ートである。
【図4】図1のピクチャー処理制御部14の制御フロー
チャートである。
【図5】図1のスライス処理制御部7によるデータの置
き換え制御の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るデータの置き換え制
御の説明図である。
【図7】VLC符号の説明図である。
【図8】従来例の伝送時のエラーに伴う復号誤りの説明
図である。
【符号の説明】
2 同期信号検出部 3 システムコントローラ 4 第1のスライスバッファ 5 第2のスライスバッファ 6 スライスエラー検出部 7 スライス処理制御部 8 スライスデフォルトメモリ 9 スライスデータ選択部 10 第1のピクチャーバッファ 11 第2のピクチャーバッファ 12 ピクチャーデフォルトメモリ 13 ピクチャーエラー検出部 14 ピクチャー処理制御部 15 ピクチャーデータ選択部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮信号を復号する際に伝送される圧縮
    信号の同期信号を検出する同期信号検出部と、検出され
    る同期信号に基づいて伝送エラーを検出するエラー検出
    部と、エラーを含んだ圧縮信号をその同期信号を用いて
    グループ化して記憶するための複数のバッファと、前記
    エラー検出部によるエラーの状態に基づいてグループ単
    位に圧縮信号の階層データを置き換え制御する制御部と
    を備えた圧縮信号の処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮信号の処理装置にお
    いて、グループ単位の圧縮符号について、圧縮信号フォ
    ーマットにおける各階層ごとにあらかじめ置き換えるデ
    ータを記憶しているメモリを備え、前記制御部が、エラ
    ーの状態に応じて置き換えるデータを、あらかじめ設定
    した条件で置き換えるよう構成されていることを特徴と
    する圧縮信号の処理装置。
JP12346893A 1993-04-27 1993-04-27 圧縮信号の処理装置 Withdrawn JPH06311052A (ja)

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