JPH06309859A

JPH06309859A - ハードディスク取付装置

Info

Publication number: JPH06309859A
Application number: JP9939993A
Authority: JP
Inventors: Isao Matsui; 功松井
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1993-04-26
Filing date: 1993-04-26
Publication date: 1994-11-04

Abstract

(57)【要約】【目的】ガイドレール用溝の有無に関係なく、ハード
ディスクを多段取付け可能にし、かつ、前面側から個々
に着脱可能にして、経済性や、組立および保守時におけ
る作業性を向上させる。【構成】ハードディスク３，４を前面より着脱し、か
つ、多段重ねに取り付けるハードディスク取付装置にお
いて、ハードディスク３，４を収納する金属製のハード
ディスク収納ケース１と、ハードディスク収納ケース１
の内側左右側面に多段に一体形成もしくは別部材として
溶接固着あるいはネジ締結して設けるガイドレール２と
を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータの記憶
装置として用いられるハードディスクを段積み固定する
ためのハードディスク取付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５および図６は、従来におけるハード
ディスク取付装置の構成を示す斜視図である。図５にお
いて、３は側面にガイド溝を有するガイドレール用溝付
ハードディスク、６は取付ネジ、１０はハードディスク
を収納するためにプラスチックで一体成形されたモール
ド製収納ケース、１１は前面を覆うためのモールド製カ
バーである。

【０００３】図５に示した構成にあっては、まず、ガイ
ドレール用溝付ハードディスク３側面の溝とモールド製
収納ケース１０内の凸部を合わせ、ガイドレール用溝付
ハードディスク３を所定位置まで押し込んだ後、取付ネ
ジ６によりガイドレール用溝付ハードディスク３をモー
ルド製収納ケース１０に締結する。そして、モールド製
カバー１１を前面開口部分にはめ込む。すなわち、図５
に示したハードディスク取付装置のモールド製収納ケー
ス１０は、ガイドレール用溝付ハードディスク３専用の
ものとなる。

【０００４】図６において、４は側面に溝がなく取付用
ネジ孔が設けられている据置型のガイドレール用溝無ハ
ードディスク、１２はＬ型アングルをなしたハードディ
スク取付金具、１３はガイドレール用溝無ハードディス
ク４を固定収容する電子機器筐体の一部分である。

【０００５】以上の構成において、電子機器筐体１３上
にガイドレール用溝無ハードディスク４を載置し、ディ
スク取付金具１２を両側面に取付ネジ６により取り付け
る。さらに、ディスク取付金具１２と電子機器筐体１３
とを締結して固定する。すなわち、図６に示したハード
ディスク取付装置は、ガイドレール用溝無ハードディス
ク４専用のものとなる。

【０００６】その他、この発明に関連する参考技術文献
として、特開昭５９−１２１８９７号公報に開示されて
いる「筐体」、実開昭５９−１１１０７３号公報に開示
されている「ラック形筐体」がある。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示されるような従来におけるハードディスク取付装置に
あっては、以上のように構成されているため、１台の電
子機器筐体において、ガイドレール用溝付とガイドレー
ル用溝無の両ハードディスクを共用および複数個段積み
固定することができず、また、種類の異なる両ハードデ
ィスクを混在して収納することができない。すなわち、
ハードディスクの種類毎に電子機器筐体を用意しなけれ
ばならず、経済性において問題点があった。さらに、前
面側での着脱作業ができないという組立および保守時に
おける作業性の問題点があった。

【０００８】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、ガイドレール用溝の有無に関係なく、ハードデ
ィスクを多段取り付け可能にし、かつ、前面側から個々
に着脱可能にして、経済性、組立および保守時における
作業性を向上させることができるハードディスク取付装
置を得ることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、ハードディスクを前面より着脱し、
かつ、多段重ねに取り付けるハードディスク取付装置に
おいて、ハードディスクを収納する金属製の収納ケース
と、前記収納ケースの内側左右側面に多段に一体形成も
しくは別部材として溶接固着あるいはネジ締結して設け
るガイドレールとを具備するものである。

【００１０】また、前記収納ケースは、その左右側面に
コの字孔あるいは長孔を複数個穿孔し、前記ガイドレー
ルは、Ｕ字形状の金属製とし、該Ｕ字底面外側に雄ネジ
スタッドを直立固着し、前記コの字孔あるいは長孔に前
記雄ネジスタッドを遊嵌して、ガイドレールの上下位置
を調整した後、前記雄ネジスタッドにナットを螺合して
締結するものである。

【００１１】また、前記収納ケースには、左右側面に複
数段のスリット孔と雌ネジスタッドを直立固着し、前記
ガイドレールは、Ｕ字形状の金属製とし、該Ｕ字形両片
を前記スリット孔に嵌合するような凸形状とすると共
に、Ｕ字底面に長孔を設け、所望のスリット孔に前記ガ
イドレールの凸部を嵌合した後、ガイドレールをネジ締
結するものである。

【００１２】また、前記ガイドレールは、Ｕ字形状の金
属製とし、その両端部はＵ字と直交する互いに反対側に
折り曲げた折曲面を設けると共に、該折曲面の中央付近
に縦方向の長孔を設け、前記収納ケースは、前面および
後面に、前記ガイドレールの折曲面に設けた長孔に対応
する位置にネジ孔を設け、所望の位置に上下移動した
後、ガイドレールをネジ締結するものである。

【００１３】

【作用】この発明によるハードディスク取付装置は、金
属製の収納ケースの内側左右側面に多段に一体形成もし
くは別部材として溶接固着あるいはネジ締結してガイド
レールを取り付け、溝付のハードディスクは、その溝を
ガイドレールに合わせて挿入し、また、溝無のハードデ
ィスクは、ガイドレールに載置するように挿入してセッ
トする。

【００１４】また、金属製の収納ケースの左右側面にコ
の字孔あるいは長孔を複数個穿孔し、このコの字孔ある
いは長孔に、Ｕ字形状の金属製のガイドレールのＵ字底
面外側に直立固着した雄ネジスタッドを遊嵌して、ガイ
ドレールの上下位置を調整し、雄ネジスタッドにナット
を螺合して締結固定した後、溝付のハードディスクは、
その溝をガイドレールに合わせて挿入し、また、溝無の
ハードディスクは、ガイドレールに載置するように挿入
してセットする。

【００１５】また、金属製の収納ケースの左右側面に複
数段のスリット孔と雌ネジスタッドを直立固着して設
け、このスリット孔と雌ネジスタッドに合わせるように
ガイドレールのＵ字形両片を凸形状とすると共にＵ字底
面に長孔を設けて、所望のスリット孔にガイドレールの
凸部を嵌合して位置決めし、ガイドレールをネジ締結し
て固定した後、溝付のハードディスクは、その溝をガイ
ドレールに合わせて挿入し、また、溝無のハードディス
クは、ガイドレールに載置するように挿入してセットす
る。

【００１６】また、Ｕ字形状の金属製のガイドレール
は、その両端部に設けた折曲面とその中央付近に縦方向
の長孔を設け、収納ケースは、前面および後面に、ガイ
ドレールの折曲面に設けた長孔に対応する位置にネジ孔
を設け、ガイドレールを所望の位置に上下移動して位置
決めし、ネジ締結して固定した後、溝付のハードディス
クは、その溝をガイドレールに合わせて挿入し、また、
溝無のハードディスクは、ガイドレールに載置するよう
に挿入してセットする。

【００１７】

【実施例】

〔実施例１〕以下、この発明の一実施例を添付図面に基
づいて説明する。図１は、この発明によるハードディス
ク取付装置の構成を示す斜視図である。図において、１
は板金製のハードディスク収納ケース、２はハードディ
スク収納ケース１内に設けられた板金製のＵ字形をなし
たガイドレール、３は側面にガイド溝を有するガイドレ
ール用溝付ハードディスク、４は側面が平面でガイド溝
のないガイドレール用溝無ハードディスク、５は装置前
面に装着して開口部を塞ぐ化粧板、６は取付ネジであ
る。

【００１８】以上の構成において、ハードディスク収納
ケース１の左右内側面にガイドレール２のＵ字の開口側
を互いに内側に向け、平行になるように溶接して、ガイ
ド機能を形成する（図１の状態）。そして、ガイドレー
ル２のいずれか一方の片をレールとして利用し、該レー
ルにガイドレール用溝付ハードディスク３の側面の溝３
ａを合わせることにより、ガイドレール用溝付ハードデ
ィスク３をハードディスク収納ケース１にセットする。

【００１９】また、ガイドレール用溝無ハードディスク
４は、ガイドレール２の各片における上面を受け板とし
て利用し、該受け板に載置させながらガイドレール用溝
無ハードディスク４を所定位置に押し込む。そして、ガ
イドレール用溝付ハードディスク３あるいはガイドレー
ル用溝無ハードディスク４を収納した後、その前面に化
粧板５を当てて取付ネジ６により固定する。

【００２０】また、上記ハードディスク収納ケース１を
一つの単位として、縦長に数単位重ねて多段溶接するこ
とにより、ガイドレール用溝付ハードディスク３やガイ
ドレール用溝無ハードディスク４の種類に関係なく、複
数段装着することができる。また、これにより前面より
個々にガイドレール用溝付ハードディスク３およびガイ
ドレール用溝無ハードディスク４を着脱することができ
る。したがって、種類の異なるハードディスクを収納す
ることが可能になると共に、前面操作によりその着脱作
業ができるため、組立性や保守性等が著しく向上する。

【００２１】〔実施例２〕図２は、この発明による他の
実施例を示すハードディスク取付装置の主要構成を示す
斜視図である。図において、７は雄ネジスタッド、８は
ナットである。また、ハードディスク収納ケース１の側
面にコの字状孔１ａを、例えば、２列形成し、さらに、
ガイドレール２のＵ字底面（被固定面）に雄ネジスタッ
ド７を溶接あるいはカシメ等の工法にて直立固定し、前
記コの字状孔１ａに雄ネジスタッド７部分を差し込んで
ガイドレール２を上下移動させ、所望とする位置に合わ
せてナット８で締結させる構成とする。また、上記構成
は、ハードディスク収納ケース１の側面の対称位置に設
けられている。

【００２２】図１において示した実施例では、取り付け
対象のハードディスクの種類によって、上下のハードデ
ィスク間に大きなすき間を生じて、その空間が無駄にな
る場合が考えられる。そこで、上記図２に示した実施例
にあっては、図示のようにナット８を緩め、ガイドレー
ル２を上下に移動させて、上下のハードディスク間にお
けるすき間を調整する。これによりハードディスク間の
無駄なすき間をつめることができる。したがって、スペ
ースの有効利用、装置のコンパクト（小型）化を図るこ
とができる。

【００２３】〔実施例３〕図３は、この発明による他の
実施例を示すハードディスク取付装置の主要構成を示す
斜視図である。図において、９は細首ネジである。本実
施例では、ハードディスク収納ケース１の側面にスリッ
ト孔１ｂを複数段形成し、ガイドレール２のＵ字形の片
をスリット孔１ｂに嵌合するための凸部２ａと、Ｕ字底
面に上下方向の長孔２ｂを形成しておく。さらに、ハー
ドディスク収納ケース１には、ガイドレール２に設けた
長孔２ｂの中心位置に対応する位置に雌ネジスタッドが
溶接されている。また、上記構成は、ハードディスク収
納ケース１の側面の対称位置に設けられている。

【００２４】以上の構成において、取り付け対象のハー
ドディスクに合わせて、ハードディスク収納ケース１の
側面におけるスリット孔１ｂのいずれかを選択し、その
スリット孔１ｂにガイドレール２の凸部２ａを差し込ん
だ後、細首ネジ９により締結して固定する。また、反対
に、ハードディスクの高さ等の種類が異なる場合やハー
ドディスク間にすき間が生じる場合には、細首ネジ９を
緩めて、ガイドレール２を上下に移動した後、細首ネジ
９で締結する。したがって、上記図２において説明した
実施例と同様に、ハードディスク間の無駄なすき間をつ
めることにより、スペースの有効利用やコンパクト（小
型）化を図ることができる。

【００２５】〔実施例４〕図４は、この発明による他の
実施例を示すハードディスク取付装置の主要構成を示す
斜視図である。図において、ガイドレール２は、その両
端部に互いに反対側に折り曲げた折曲面２ｃおよび２ｄ
を設けると共に、該折曲面２ｃおよび２ｄの中央付近に
縦方向の長孔を設ける。さらに、ハードディスク収納ケ
ース１の前面および後面に、ガイドレール２の折曲面２
ｃおよび２ｄに設けた長孔に対応する位置にネジ孔を設
ける。また、これらの構成を左右対称に設ける。

【００２６】以上の構成において、ガイドレール２を、
ハードディスク収納ケース１の前面および後面に設けた
ネジ孔により、ハードディスク収納ケース１の両内側に
取付ネジ６で締結して固定する。このとき、取り付け対
象のハードディスクの高さに合わせるようにガイドレー
ル２を上下に調整して取り付ける。

【００２７】以上、上記各実施例において説明したよう
に、ハードディスクを、該ハードディスクのガイド用溝
の有無に関係なく多段に取り付け可能としたため、ハー
ドディスク収納ケースが一本化できると共に、種類の異
なるハードディスクの装着作業を簡単に行うことができ
る。

【００２８】また、ハードディスク収納ケース１を板金
製として金属シールド化したため電波ノイズのシールド
効果や静電気（ＥＳＤ）による影響を排除できると共
に、従来におけるモールドケースのように新たなノイズ
対策を必要としないので、少数ロット生産に対応でき
る。しかも、現在保有している汎用型により製作可能な
形状のためイニシャルコストが不要となり、経済性に関
して飛躍的に向上する。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によるハ
ードディスク取付装置によれば、金属製の収納ケースの
内側左右側面に多段に一体形成もしくは別部材として溶
接固着あるいはネジ締結してガイドレールを取り付け、
溝付のハードディスクは、その溝をガイドレールに合わ
せて挿入し、また、溝無のハードディスクは、ガイドレ
ールに載置するように挿入してセットする構成としたた
め、ガイドレール用溝の有無に関係なく、ハードディス
クが多段取り付け可能となると共に、前面側から個々に
着脱可能となって、経済性、組立および保守時における
作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるハードディスク取付装置の構成
を示す斜視図である。

【図２】この発明による他の実施例を示すハードディス
ク取付装置の主要構成を示す斜視図である。

【図３】この発明による他の実施例を示すハードディス
ク取付装置の主要構成を示す斜視図である。

【図４】この発明による他の実施例を示すハードディス
ク取付装置の主要構成を示す斜視図である。

【図５】従来におけるハードディスク取付装置（取付用
溝付）の構成を示す斜視図である。

【図６】従来におけるハードディスク取付装置（取付用
溝無）の構成を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ハードディスク収納ケース１ａコの字状孔１ｂスリット孔２ガイドレール２ａ凸部２ｂ長孔２ｃ折曲面（前側）２ｄ折曲面（後側）３ガイドレール用溝付ハードディスク４ガイドレール用溝無ハードディスク６取付ネジ７雄ネジスタッド８ナット９細首ネジ

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【手続補正書】

【提出日】平成５年７月２７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２０】また、上記ガイドレール２を一つの単位と
して、縦長に数単位重ねて多段溶接することにより、ガ
イドレール用溝付ハードディスク３やガイドレール用溝
無ハードディスク４の種類に関係なく、複数段装着する
ことができる。また、これにより前面より個々にガイド
レール用溝付ハードディスク３およびガイドレール用溝
無ハードディスク４を着脱することができる。したがっ
て、種類の異なるハードディスクを収納することが可能
になると共に、前面操作によりその着脱作業ができるた
め、組立性や保守性等が著しく向上する。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハードディスクを前面より着脱し、か
つ、多段重ねに取り付けるハードディスク取付装置にお
いて、ハードディスクを収納する金属製の収納ケース
と、前記収納ケースの内側左右側面に多段に一体形成も
しくは別部材として溶接固着あるいはネジ締結して設け
るガイドレールとを具備することを特徴とするハードデ
ィスク取付装置。
【請求項２】前記収納ケースは、その左右側面にコの
字孔あるいは長孔を複数個穿孔し、前記ガイドレール
は、Ｕ字形状の金属製とし、該Ｕ字底面外側に雄ネジス
タッドを直立固着し、前記コの字孔あるいは長孔に前記
雄ネジスタッドを遊嵌して、ガイドレールの上下位置を
調整した後、前記雄ネジスタッドにナットを螺合して締
結することを特徴とする請求項１記載のハードディスク
取付装置。
【請求項３】前記収納ケースには、左右側面に複数段
のスリット孔と雌ネジスタッドを直立固着し、前記ガイ
ドレールは、Ｕ字形状の金属製とし、該Ｕ字形両片を前
記スリット孔に嵌合するような凸形状とすると共に、Ｕ
字底面の縦方向に長孔を設け、所望のスリット孔に前記
ガイドレールの凸部を嵌合した後、ガイドレールをネジ
締結することを特徴とする請求項１記載のハードディス
ク取付装置。
【請求項４】前記ガイドレールは、Ｕ字形状の金属製
とし、その両端部はＵ字と直交する互いに反対側に折り
曲げた折曲面を設けると共に、該折曲面の中央付近に縦
方向の長孔を設け、前記収納ケースは、前面および後面
に、前記ガイドレールの折曲面に設けた長孔に対応する
位置にネジ孔を設け、所望の位置に上下移動した後、ガ
イドレールをネジ締結することを特徴とする請求項１記
載のハードディスク取付装置。