JPH06308558A - 光周波数切替装置 - Google Patents
光周波数切替装置Info
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- JPH06308558A JPH06308558A JP9986393A JP9986393A JPH06308558A JP H06308558 A JPH06308558 A JP H06308558A JP 9986393 A JP9986393 A JP 9986393A JP 9986393 A JP9986393 A JP 9986393A JP H06308558 A JPH06308558 A JP H06308558A
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- Japan
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- optical
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- switching
- frequency
- optical frequency
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回線のパス編集や伝送路のパス切替を光の周
波数切替を用いて無瞬時に行なうこと。 【構成】 半導体レーザ10,11の発振光周波数は、
可変電流源15から供給される電流値に応じてそれぞれ
独立に変化し、可変電流源15の出力電流値は、コント
ローラ16によって制御される。半導体レーザ10,1
1の各出力光は、それぞれ光強度変調器12,13に入
力される。これら光強度変調器からの出力光は光ファイ
バカプラ14によって合波され、出力される。光強度変
調器12,13は、コントローラ16から供給される駆
動電圧に基づいて2つの半導体レーザ10,11の出力
光のうち一方を選択して光ファイバカプラ14に導く
波数切替を用いて無瞬時に行なうこと。 【構成】 半導体レーザ10,11の発振光周波数は、
可変電流源15から供給される電流値に応じてそれぞれ
独立に変化し、可変電流源15の出力電流値は、コント
ローラ16によって制御される。半導体レーザ10,1
1の各出力光は、それぞれ光強度変調器12,13に入
力される。これら光強度変調器からの出力光は光ファイ
バカプラ14によって合波され、出力される。光強度変
調器12,13は、コントローラ16から供給される駆
動電圧に基づいて2つの半導体レーザ10,11の出力
光のうち一方を選択して光ファイバカプラ14に導く
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送ネットワークにお
ける回線のパス編集や伝送路のパス切替を、光の周波数
を利用することによって無瞬時に行なう光周波数切替装
置に関する。
ける回線のパス編集や伝送路のパス切替を、光の周波数
を利用することによって無瞬時に行なう光周波数切替装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信における伝送装置としてクロスコ
ネクト装置が用いられおり、交換機からの信号を目的と
する対地に伝送する際のパス編集や、通信線路を運用す
る際のパス切替を行なっている。パス編集とは、複数の
回線束を集めて対地毎に振分けを行なって高速伝送路に
多重化することであり、また、パス切替とは、光線路の
張替え工事を行なうなどの理由のために現用伝送路を予
備伝送路へと経路を一旦変更することや、支障・移転の
ために伝送経路を切替えることをいう。
ネクト装置が用いられおり、交換機からの信号を目的と
する対地に伝送する際のパス編集や、通信線路を運用す
る際のパス切替を行なっている。パス編集とは、複数の
回線束を集めて対地毎に振分けを行なって高速伝送路に
多重化することであり、また、パス切替とは、光線路の
張替え工事を行なうなどの理由のために現用伝送路を予
備伝送路へと経路を一旦変更することや、支障・移転の
ために伝送経路を切替えることをいう。
【0003】従来では電気的に行なっていたクロスコネ
クト装置の諸機能を、光を用いて実現することによっ
て、出力信号を光信号のまま光伝送路に送出することが
できる。これによって、電気/光変換を介していた処理
を簡略化できるので、装置を小型化でき、また、直接光
信号として伝送路に送出することが可能となるので、光
の持つ高速広帯域特性を生かすことができる。
クト装置の諸機能を、光を用いて実現することによっ
て、出力信号を光信号のまま光伝送路に送出することが
できる。これによって、電気/光変換を介していた処理
を簡略化できるので、装置を小型化でき、また、直接光
信号として伝送路に送出することが可能となるので、光
の持つ高速広帯域特性を生かすことができる。
【0004】図5は、従来のクロスコネクト装置55の
構成を示すブロック図であり、クロスコネクト機能は電
気回路の空間スイッチによって行なわれる。この図に示
すように、入力50からの入力信号#1−1〜#1−
n,・・・,#n−1〜#n−nの各々はnチャネルを
単位とし、時分割多重化回路51−1〜51−nによっ
て例えばmビット(mは整数)毎にnチャネル多重化さ
れ、この後に、空間スイッチ52へ供給される。空間ス
イッチ52は、時分割多重化された信号をクロスコネク
ト単位、例えばmビット毎のタイムスロット(すなわ
ち、A,B,・・・N,・・・A’,B’,・・・N’
を単位とするタイムスロット)の空間的な入れ替えを行
なう。この結果、該空間スイッチ52の出力では、新た
な時分割多重化信号が生成され、クロスコネクト装置5
5の出力53では、例えば出力信号#1に対して(A,
B’,・・・、N’)、出力信号#nに対して(A’,
B,・・・,N)から構成される方路毎のパス設定がな
される。ここで、出力信号#1〜#nを光伝送路に送出
する場合には、光/電気変換器(E/O変換器)53−
1〜53−nを介して出力された光出力を、それぞれ#
s−1〜#s−nとする。
構成を示すブロック図であり、クロスコネクト機能は電
気回路の空間スイッチによって行なわれる。この図に示
すように、入力50からの入力信号#1−1〜#1−
n,・・・,#n−1〜#n−nの各々はnチャネルを
単位とし、時分割多重化回路51−1〜51−nによっ
て例えばmビット(mは整数)毎にnチャネル多重化さ
れ、この後に、空間スイッチ52へ供給される。空間ス
イッチ52は、時分割多重化された信号をクロスコネク
ト単位、例えばmビット毎のタイムスロット(すなわ
ち、A,B,・・・N,・・・A’,B’,・・・N’
を単位とするタイムスロット)の空間的な入れ替えを行
なう。この結果、該空間スイッチ52の出力では、新た
な時分割多重化信号が生成され、クロスコネクト装置5
5の出力53では、例えば出力信号#1に対して(A,
B’,・・・、N’)、出力信号#nに対して(A’,
B,・・・,N)から構成される方路毎のパス設定がな
される。ここで、出力信号#1〜#nを光伝送路に送出
する場合には、光/電気変換器(E/O変換器)53−
1〜53−nを介して出力された光出力を、それぞれ#
s−1〜#s−nとする。
【0005】他方、クロスコネクト装置のもうひとつの
機能として、支障・移転等のために現用伝送路と予備伝
送路との切替時において、送受信信号間で信号の欠落も
重複も生じさせないパス切替すなわち経路無瞬断切替え
を行なう機能が必要となる。図6は、図5に示したクロ
スコネクト装置55を用いて経路無瞬断切替を行なうた
めの構成を示すブロック図である。初期状態として、対
地Iの送信チャネル#Sと対地IIの受信チャネル#R
とが、クロスコネクト装置55−1、55−2および現
用伝送路L1を介してパス設定されているものとする。
このとき受信側クロスコネクト装置55−2の入力ポー
ト#r−1からの光信号は、受信器56−1(O/E変
換器)によって光−電気変換され電気のディジタル信号
列となり、出力ポート#r−11に出力され無瞬断切替
回路59を経て出力57から伝送チャネル#Rの出力信
号を得ているものとする。ここで、無瞬断切替回路59
は、現用伝送路L1と予備伝送路L2との間の光の伝搬
遅延時間差を補償し、切替の際に出力57で伝送信号ビ
ットの重複も欠落も生じないようにする回路である。な
お、この無瞬断切替回路59の詳細については後述す
る。
機能として、支障・移転等のために現用伝送路と予備伝
送路との切替時において、送受信信号間で信号の欠落も
重複も生じさせないパス切替すなわち経路無瞬断切替え
を行なう機能が必要となる。図6は、図5に示したクロ
スコネクト装置55を用いて経路無瞬断切替を行なうた
めの構成を示すブロック図である。初期状態として、対
地Iの送信チャネル#Sと対地IIの受信チャネル#R
とが、クロスコネクト装置55−1、55−2および現
用伝送路L1を介してパス設定されているものとする。
このとき受信側クロスコネクト装置55−2の入力ポー
ト#r−1からの光信号は、受信器56−1(O/E変
換器)によって光−電気変換され電気のディジタル信号
列となり、出力ポート#r−11に出力され無瞬断切替
回路59を経て出力57から伝送チャネル#Rの出力信
号を得ているものとする。ここで、無瞬断切替回路59
は、現用伝送路L1と予備伝送路L2との間の光の伝搬
遅延時間差を補償し、切替の際に出力57で伝送信号ビ
ットの重複も欠落も生じないようにする回路である。な
お、この無瞬断切替回路59の詳細については後述す
る。
【0006】この状態から現用伝送路L1から予備伝送
路L2に切替える際の無瞬断切替は以下の手順で実行さ
れる。まず対地Iにおけるクロスコネクト装置55−1
は、現用伝送路に出力されている出力ポート#s−1と
同一の送信信号を予備伝送路への出力ポート#s−pに
出力させるように信号の分岐を行なう。分岐された予備
伝送路への信号は、対地IIにおけるクロスコネクト装
置55−2の入力ポート#r−pを経て、受信器56−
1によって電気のディジタル信号列に光/電気変換さ
れ、無瞬断切替回路59の入力端子#r−p1に出力さ
れる。この現用伝送路L1からの出力信号#r−11と
予備伝送路L2からの出力信号#r−p1とは、無瞬断
切替回路59において現用伝送路L1と予備伝送路L2
との間の伝送遅延差が補償された時点で切替られ、経路
間の無瞬断切替が終了する。
路L2に切替える際の無瞬断切替は以下の手順で実行さ
れる。まず対地Iにおけるクロスコネクト装置55−1
は、現用伝送路に出力されている出力ポート#s−1と
同一の送信信号を予備伝送路への出力ポート#s−pに
出力させるように信号の分岐を行なう。分岐された予備
伝送路への信号は、対地IIにおけるクロスコネクト装
置55−2の入力ポート#r−pを経て、受信器56−
1によって電気のディジタル信号列に光/電気変換さ
れ、無瞬断切替回路59の入力端子#r−p1に出力さ
れる。この現用伝送路L1からの出力信号#r−11と
予備伝送路L2からの出力信号#r−p1とは、無瞬断
切替回路59において現用伝送路L1と予備伝送路L2
との間の伝送遅延差が補償された時点で切替られ、経路
間の無瞬断切替が終了する。
【0007】次に、無瞬時切替回路59の詳細につい
て、図7を参照して説明する。図7は、図6における無
瞬断切替回路59の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、入力信号#r−11および入力信号#
r−p1のデータ信号列は、対地Iにおける同一伝送チ
ャネルからの信号であり、現用伝送路L1と予備伝送路
L2との間の光の伝搬遅延差Tdだけの相対位相差をも
って入力されている。ここで入力端子#r−11および
#r−p1の信号は、それぞれエラスティックメモリ6
0,61に一旦、時間長Tmだけ記憶される。このとき
記憶される時間長Tmは、現用・予備伝送路L1、L2
間の伝搬遅延差Tdより十分長いものとする。伝送ビッ
ト系列の中には、遅延差検出ビットパタン(例えば0000
1010)が、伝搬遅延差Tdを検出できるように周期的に
配置されている。
て、図7を参照して説明する。図7は、図6における無
瞬断切替回路59の構成を示すブロック図である。この
図に示すように、入力信号#r−11および入力信号#
r−p1のデータ信号列は、対地Iにおける同一伝送チ
ャネルからの信号であり、現用伝送路L1と予備伝送路
L2との間の光の伝搬遅延差Tdだけの相対位相差をも
って入力されている。ここで入力端子#r−11および
#r−p1の信号は、それぞれエラスティックメモリ6
0,61に一旦、時間長Tmだけ記憶される。このとき
記憶される時間長Tmは、現用・予備伝送路L1、L2
間の伝搬遅延差Tdより十分長いものとする。伝送ビッ
ト系列の中には、遅延差検出ビットパタン(例えば0000
1010)が、伝搬遅延差Tdを検出できるように周期的に
配置されている。
【0008】例えば、経路間遅延差が最大1600km
とすれば、光伝送路の光の伝搬速度が1mあたり5nsec
として約8msec毎に該ビットパタンが配置されている。
データ位相検出回路62,63は、エラスティックメモ
リ60、61の各々に記憶されているビット系列から上
記遅延差検出ビットパタンをそれぞれ検出する。また、
エラスティックメモリ60,61から読み出された信号
は、スイッチ65を介して出力端子65−3にも出力さ
れる。ここでは初期状態として現用伝送路L1からの信
号が出力されているので、スイッチ65では出力端子6
5−3と端子65−1とが接続されているものとする。
スイッチ制御回路64は、データ位相検出回路62,6
3がそれぞれ受信信号系列から遅延差検出ビットパタン
を検出した時点でスイッチ65を駆動する。この際に、
スイッチ制御回路64は、出力端子65−3とのスイッ
チ接続関係を端子65−1から65−2にデータビット
長1ビットよりも十分早い速度で切替える。これによっ
て、経路間の無瞬断切替が完了する。
とすれば、光伝送路の光の伝搬速度が1mあたり5nsec
として約8msec毎に該ビットパタンが配置されている。
データ位相検出回路62,63は、エラスティックメモ
リ60、61の各々に記憶されているビット系列から上
記遅延差検出ビットパタンをそれぞれ検出する。また、
エラスティックメモリ60,61から読み出された信号
は、スイッチ65を介して出力端子65−3にも出力さ
れる。ここでは初期状態として現用伝送路L1からの信
号が出力されているので、スイッチ65では出力端子6
5−3と端子65−1とが接続されているものとする。
スイッチ制御回路64は、データ位相検出回路62,6
3がそれぞれ受信信号系列から遅延差検出ビットパタン
を検出した時点でスイッチ65を駆動する。この際に、
スイッチ制御回路64は、出力端子65−3とのスイッ
チ接続関係を端子65−1から65−2にデータビット
長1ビットよりも十分早い速度で切替える。これによっ
て、経路間の無瞬断切替が完了する。
【0009】図8は、クロスコネクト装置55を用い
て、経路間の無瞬断切替を行なうための構成を示すブロ
ック図であり、送信側現用伝送チャネル中の1チャネル
を予備伝送路に信号を分岐する分岐方法を説明してい
る。この図において、クロスコネクト装置55の基本構
成は、図5に示すものと同一であるが、予備伝送路への
出力ポート#p、電気/光変換器53−p、光出力#s
−pおよび現用チャネルの信号分岐用にスイッチ70
が、新たに付加されている。この場合、空間スイッチ5
2は、時分割多重化信号ビット系列の例えばmビット毎
の空間的タイムスロットの入れ替えは行なわず、空間ス
イッチ52における入出力ポート間の接続関係を対応付
ける機能のみを有する。例えば、光出力#s−nの信号
と同一の光信号列を予備伝送路L2への光出力#s−p
として得るには、空間スイッチ52の入力側1×nスイ
ッチ70により出力ポート#nと接続されている入力ポ
ート#アを端子70−1,70−cを介し、空間スイッ
チ52の入力ポート#イに接続して、空間スイッチ52
により予備伝送路L2への出力ポート#pとの接続関係
を形成すればよい。
て、経路間の無瞬断切替を行なうための構成を示すブロ
ック図であり、送信側現用伝送チャネル中の1チャネル
を予備伝送路に信号を分岐する分岐方法を説明してい
る。この図において、クロスコネクト装置55の基本構
成は、図5に示すものと同一であるが、予備伝送路への
出力ポート#p、電気/光変換器53−p、光出力#s
−pおよび現用チャネルの信号分岐用にスイッチ70
が、新たに付加されている。この場合、空間スイッチ5
2は、時分割多重化信号ビット系列の例えばmビット毎
の空間的タイムスロットの入れ替えは行なわず、空間ス
イッチ52における入出力ポート間の接続関係を対応付
ける機能のみを有する。例えば、光出力#s−nの信号
と同一の光信号列を予備伝送路L2への光出力#s−p
として得るには、空間スイッチ52の入力側1×nスイ
ッチ70により出力ポート#nと接続されている入力ポ
ート#アを端子70−1,70−cを介し、空間スイッ
チ52の入力ポート#イに接続して、空間スイッチ52
により予備伝送路L2への出力ポート#pとの接続関係
を形成すればよい。
【0010】次に、図5あるいは図8に示されるような
空間スイッチ52を光の周波数切替によって行なう、従
来構成について説明する。図9は、光の周波数切替によ
ってパス編集を行なう従来の光切替装置の構成を示すブ
ロック図の一例である(例えば、H.Kobrinski,et al. I
EEE Journal on Selected Area in Communications.vo
l.8,no.6 p.1195,August 1990参照)。
空間スイッチ52を光の周波数切替によって行なう、従
来構成について説明する。図9は、光の周波数切替によ
ってパス編集を行なう従来の光切替装置の構成を示すブ
ロック図の一例である(例えば、H.Kobrinski,et al. I
EEE Journal on Selected Area in Communications.vo
l.8,no.6 p.1195,August 1990参照)。
【0011】この図において、入力端子101からの入
力データ信号105−1〜105−nの各々は、電気の
データ信号から例えば多電極半導体レーザなどからなる
光周波数光源104−1〜104−nにおける、データ
信号変調手段102−1〜102−nによって各入力チ
ャネル毎に光を搬送波とする光変調信号へとそれぞれ変
換される。このときの光周波数は、同じ光周波数光源1
04−1〜104−n内の光周波数設定手段103−1
〜103−nにより各入力チャネルに独立に割り当てら
れている光周波数f1〜fnに設定されている。これら
各チャネルに独立な光周波数信号は、例えばファイバス
ターカプラなどからなる光信号合成分岐手段107によ
って一旦、光周波数多重信号f1,f2,・・・,fN
となり、該光信号合成分岐手段107の各出力端子にそ
れぞれ出力される。
力データ信号105−1〜105−nの各々は、電気の
データ信号から例えば多電極半導体レーザなどからなる
光周波数光源104−1〜104−nにおける、データ
信号変調手段102−1〜102−nによって各入力チ
ャネル毎に光を搬送波とする光変調信号へとそれぞれ変
換される。このときの光周波数は、同じ光周波数光源1
04−1〜104−n内の光周波数設定手段103−1
〜103−nにより各入力チャネルに独立に割り当てら
れている光周波数f1〜fnに設定されている。これら
各チャネルに独立な光周波数信号は、例えばファイバス
ターカプラなどからなる光信号合成分岐手段107によ
って一旦、光周波数多重信号f1,f2,・・・,fN
となり、該光信号合成分岐手段107の各出力端子にそ
れぞれ出力される。
【0012】一方、該光信号合成分岐手段107の出力
は、各出力毎に光周波数チャネル設定手段108−1〜
108−nにより該光周波数多重化信号f1,f2,・
・・,fNのうちひとつの光周波数にて選択透過され、
各光出力端子109−1〜109−nに出力される。こ
のとき光周波数チャネル設定手段108−1〜108−
nの各光周波数選択特性は、特定のひとつの光周波数に
固定されているものとする。 このように光周波数設定
手段103の光周波数と光周波数チャネル設定手段10
8の出力端子109のそれぞれのポートとは、1対1に
対応づけられるように設定されている。
は、各出力毎に光周波数チャネル設定手段108−1〜
108−nにより該光周波数多重化信号f1,f2,・
・・,fNのうちひとつの光周波数にて選択透過され、
各光出力端子109−1〜109−nに出力される。こ
のとき光周波数チャネル設定手段108−1〜108−
nの各光周波数選択特性は、特定のひとつの光周波数に
固定されているものとする。 このように光周波数設定
手段103の光周波数と光周波数チャネル設定手段10
8の出力端子109のそれぞれのポートとは、1対1に
対応づけられるように設定されている。
【0013】このような構成において、クロスコネクト
機能が次の手順で実行されて、パス編集が行なわれる。
まず、網管理側からパス設定の指示が、回線のトラヒッ
ク状況や伝送路の空状態にしたがってクロスコネクト装
置になされる。そして、光切替装置は、このパス編集の
指示に伴い、各チャネルの時分割多重化信号において一
定の時間長で区切られる情報列すなわちクロスコネクト
単位毎に、光周波数光源104−1〜104−n内の光
周波数設定手段103−1〜103−nに設定されてい
る光周波数を、光周波数切替信号により変更し、各チャ
ネル信号から同一のパスとなるクロスコネクト単位同士
をひとつの光出力端子109に導き、新たな光時分割多
重化光信号列を生成する。この場合、図10に示すよう
に、各入力チャネル内のクロスコネクト単位毎に特定の
光周波数が割当てられて、光周波数設定手段103−1
〜103−nの光周波数が順次切替えられ、図9におけ
る光信号合成分岐手段107により光周波数多重化信号
にされた後、光周波数チャネル設定手段108により特
定の光周波数信号のみが選択透過することにより、図1
0に示すように、出力チャネル毎に新たな時分割多重化
信号が得られることになる。光周波数チャネル設定手段
108からの各光周波数信号には、パス編集前後におい
て光入力端子101と光出力端子109との対応関係を
示す光周波数光源104−1〜104−nへの割当て光
周波数を変更することによって、パス設定がなされる。
機能が次の手順で実行されて、パス編集が行なわれる。
まず、網管理側からパス設定の指示が、回線のトラヒッ
ク状況や伝送路の空状態にしたがってクロスコネクト装
置になされる。そして、光切替装置は、このパス編集の
指示に伴い、各チャネルの時分割多重化信号において一
定の時間長で区切られる情報列すなわちクロスコネクト
単位毎に、光周波数光源104−1〜104−n内の光
周波数設定手段103−1〜103−nに設定されてい
る光周波数を、光周波数切替信号により変更し、各チャ
ネル信号から同一のパスとなるクロスコネクト単位同士
をひとつの光出力端子109に導き、新たな光時分割多
重化光信号列を生成する。この場合、図10に示すよう
に、各入力チャネル内のクロスコネクト単位毎に特定の
光周波数が割当てられて、光周波数設定手段103−1
〜103−nの光周波数が順次切替えられ、図9におけ
る光信号合成分岐手段107により光周波数多重化信号
にされた後、光周波数チャネル設定手段108により特
定の光周波数信号のみが選択透過することにより、図1
0に示すように、出力チャネル毎に新たな時分割多重化
信号が得られることになる。光周波数チャネル設定手段
108からの各光周波数信号には、パス編集前後におい
て光入力端子101と光出力端子109との対応関係を
示す光周波数光源104−1〜104−nへの割当て光
周波数を変更することによって、パス設定がなされる。
【0014】ところで、光周波数光源104−1〜10
4−nの光周波数可変光源として用いられる半導体レー
ザ素子としては、多電極DBR(Distributed Bragg-Re
flector) レーザダイオードやTTG(Tunable Twin G
uide)レーザダイオードがある。これらの周波数可変半
導体レーザでは、発振周波数が、活性層でない領域のキ
ャリア密度を変化させることによって制御される。ま
た、データ信号変調手段としては、例えば、多電極DB
RレーザダイオードのActive領域に、直流電流によるバ
イアスとともにデータ信号変調電流を重畳する方法があ
る。この方法は、”0”または”1”からなるディジタ
ルデータ信号列を、レーザ発振周波数Fを中心として”
F±△F”からなるFSK(Frequency Shift Keying)
変調信号に変換することにより実現される。光信号合成
分岐手段としては、光スターカプラを用いる方法があ
る。これは、融着接続された2入力−2出力のファイバ
型カプラを多段接続したものである。さらに、光周波数
チャネル設定手段は、例えばシリコン(Si)の導波路
を用いた多段構成のマッハツェンダ型チャネル選択フィ
ルタを用いることにより実現される(例えば、H.Toba,
et.al., Journal of Lightwave Technology, vol. 8,n
o. 9, pp.1396−1401, September 1990)。
4−nの光周波数可変光源として用いられる半導体レー
ザ素子としては、多電極DBR(Distributed Bragg-Re
flector) レーザダイオードやTTG(Tunable Twin G
uide)レーザダイオードがある。これらの周波数可変半
導体レーザでは、発振周波数が、活性層でない領域のキ
ャリア密度を変化させることによって制御される。ま
た、データ信号変調手段としては、例えば、多電極DB
RレーザダイオードのActive領域に、直流電流によるバ
イアスとともにデータ信号変調電流を重畳する方法があ
る。この方法は、”0”または”1”からなるディジタ
ルデータ信号列を、レーザ発振周波数Fを中心として”
F±△F”からなるFSK(Frequency Shift Keying)
変調信号に変換することにより実現される。光信号合成
分岐手段としては、光スターカプラを用いる方法があ
る。これは、融着接続された2入力−2出力のファイバ
型カプラを多段接続したものである。さらに、光周波数
チャネル設定手段は、例えばシリコン(Si)の導波路
を用いた多段構成のマッハツェンダ型チャネル選択フィ
ルタを用いることにより実現される(例えば、H.Toba,
et.al., Journal of Lightwave Technology, vol. 8,n
o. 9, pp.1396−1401, September 1990)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、今まで述べて
きたような従来構成では、クロスコネクト機能を実現す
る光周波数切替を光切替装置の1入力端子当り1台の光
周波数光源に持たせているために、光源の光周波数切替
に要する時間が、1データビット長と同等程度又はこれ
より長い場合には、該データビットが欠落する、すなわ
ち、光周波数の切替に伴う瞬断が生じる、という欠点が
あった。
きたような従来構成では、クロスコネクト機能を実現す
る光周波数切替を光切替装置の1入力端子当り1台の光
周波数光源に持たせているために、光源の光周波数切替
に要する時間が、1データビット長と同等程度又はこれ
より長い場合には、該データビットが欠落する、すなわ
ち、光周波数の切替に伴う瞬断が生じる、という欠点が
あった。
【0016】また、これを回避するため、データビット
の中に切替に必要なガードビットを挿入するような方式
をとる場合には、クロスコネクト装置にこれらガードビ
ットを挿入する機能を持たせるための電気回路を用意し
なければならず、ハードウエア規模も大きくならざるを
得なかった。さらにデータ信号列のクロスコネクト単位
間にガードビットを付与する場合、クロスコネクト単位
となるデータビット数と該クロスコネクト単位のデータ
ビットと間に配備するガードビット数が近付き、クロス
コネクト装置内のビットレートを増加させるという欠点
があった。
の中に切替に必要なガードビットを挿入するような方式
をとる場合には、クロスコネクト装置にこれらガードビ
ットを挿入する機能を持たせるための電気回路を用意し
なければならず、ハードウエア規模も大きくならざるを
得なかった。さらにデータ信号列のクロスコネクト単位
間にガードビットを付与する場合、クロスコネクト単位
となるデータビット数と該クロスコネクト単位のデータ
ビットと間に配備するガードビット数が近付き、クロス
コネクト装置内のビットレートを増加させるという欠点
があった。
【0017】以下、この欠点について説明する。通常、
光周波数可変光源としては、前述したように、多電極D
BRレーザダイオードや、TTGレーザダイオード等の
波長可変型の半導体素子が用いられる。多電極DBRレ
ーザダイオードでは、光周波数の切替時間△Tは、DB
R領域に注入されるキャリヤのキャリヤ寿命τSにより
決定され、キャリヤ寿命τSが短い程、切替時間△Tは
短くなる。さらに、キャリヤ寿命の逆数1/τS は、キ
ャリヤの注入量Nに比例するため、DBR領域へのキャ
リヤ注入量が多い程(すなわちバイアス注入電流が多い
程)短い切替時間が得られることになる。ここで、光ク
ロスコネクト装置の光周波数多重化部において、互いの
チャネル間のクロストークを一定値以下におさえるため
には、各チャネルの伝送ビットレートの10倍程度の周
波数間隔を設ける必要がある。例えば、622Mb/s
のチャネル当たりの伝送速度は、周波数間隔にして約
6.22GHzであり、これを100チャネル設けよう
とした場合には、622GHzとなる。このため光周波
数光源の中心波長を1555nmに設定した場合には、
波長掃引幅にして約5nmが必要になる。
光周波数可変光源としては、前述したように、多電極D
BRレーザダイオードや、TTGレーザダイオード等の
波長可変型の半導体素子が用いられる。多電極DBRレ
ーザダイオードでは、光周波数の切替時間△Tは、DB
R領域に注入されるキャリヤのキャリヤ寿命τSにより
決定され、キャリヤ寿命τSが短い程、切替時間△Tは
短くなる。さらに、キャリヤ寿命の逆数1/τS は、キ
ャリヤの注入量Nに比例するため、DBR領域へのキャ
リヤ注入量が多い程(すなわちバイアス注入電流が多い
程)短い切替時間が得られることになる。ここで、光ク
ロスコネクト装置の光周波数多重化部において、互いの
チャネル間のクロストークを一定値以下におさえるため
には、各チャネルの伝送ビットレートの10倍程度の周
波数間隔を設ける必要がある。例えば、622Mb/s
のチャネル当たりの伝送速度は、周波数間隔にして約
6.22GHzであり、これを100チャネル設けよう
とした場合には、622GHzとなる。このため光周波
数光源の中心波長を1555nmに設定した場合には、
波長掃引幅にして約5nmが必要になる。
【0018】一方、伝送速度622Mb/sの場合、1
タイムスロット(1ビット)当りの時間長は1.6nsec
程度であり、DBRレーザダイオードの高注入時の光周
波数切替時間がせいぜい1〜2nsecであることを考慮す
ると、最低1ビットのガードビットが必要となる。さら
に入出力チャネル数を確保するため5nmの光周波数掃
引幅のものとでは、DBR領域の低注入領域の周波数も
利用せざるを得なくなり、その光周波数切替時間が数ns
ec〜数十nsecとなるため、無瞬断切替を実現するために
は、この切替時間に相当するガードビットをデータビッ
ト中に用意する必要がある。
タイムスロット(1ビット)当りの時間長は1.6nsec
程度であり、DBRレーザダイオードの高注入時の光周
波数切替時間がせいぜい1〜2nsecであることを考慮す
ると、最低1ビットのガードビットが必要となる。さら
に入出力チャネル数を確保するため5nmの光周波数掃
引幅のものとでは、DBR領域の低注入領域の周波数も
利用せざるを得なくなり、その光周波数切替時間が数ns
ec〜数十nsecとなるため、無瞬断切替を実現するために
は、この切替時間に相当するガードビットをデータビッ
ト中に用意する必要がある。
【0019】一方、光周波数光源として多電極DFB
(Distributed Feed-Back) レーザダイオードを用いる
方法がある。多電極DFBレーザダイオードでは、導波
路層全てに、Bragg の回折格子が内蔵されており、光周
波数の切替が、キャリヤの注入による屈折率の変化によ
るところは多電極レーザダイオードと同様である。しか
し、多電極DFBレーザダイオードの場合、導波路層全
てが活性層となっているため、注入されるキャリヤの大
部分はレーザ発振のための誘導放出に寄与している。さ
らに、注入されるキャリヤ寿命τSは 総じて短くなるた
め、光周波数切替に必要となる駆動電流値は増加するも
のの、光周波数切替のための応答時間は短くなるので、
光周波数切替時間△Tは、多電極DBRレーザダイオー
ドを用いた場合よりも短くすることができる。この素子
を光周波数可変光源として使用する場合、データ信号の
変調が高速で行なうことができ、光周波数の切替速度が
高速に行なえるが、その半面、多電極DFBレーザダイ
オードでは各注入領域が全て活性層であり、光周波数切
替信号による制御信号を印加しても活性領域の発振光周
波数にロックされる傾向にあるため、その光周波数の可
変範囲幅は、DBRレーザダイオードやTTGレーザダ
イオード程広く取ることができない。
(Distributed Feed-Back) レーザダイオードを用いる
方法がある。多電極DFBレーザダイオードでは、導波
路層全てに、Bragg の回折格子が内蔵されており、光周
波数の切替が、キャリヤの注入による屈折率の変化によ
るところは多電極レーザダイオードと同様である。しか
し、多電極DFBレーザダイオードの場合、導波路層全
てが活性層となっているため、注入されるキャリヤの大
部分はレーザ発振のための誘導放出に寄与している。さ
らに、注入されるキャリヤ寿命τSは 総じて短くなるた
め、光周波数切替に必要となる駆動電流値は増加するも
のの、光周波数切替のための応答時間は短くなるので、
光周波数切替時間△Tは、多電極DBRレーザダイオー
ドを用いた場合よりも短くすることができる。この素子
を光周波数可変光源として使用する場合、データ信号の
変調が高速で行なうことができ、光周波数の切替速度が
高速に行なえるが、その半面、多電極DFBレーザダイ
オードでは各注入領域が全て活性層であり、光周波数切
替信号による制御信号を印加しても活性領域の発振光周
波数にロックされる傾向にあるため、その光周波数の可
変範囲幅は、DBRレーザダイオードやTTGレーザダ
イオード程広く取ることができない。
【0020】また、光クロスコネクト装置の入力端子に
おけるチャネル当たりのビットレートが高くになるに従
い、前述したDBRレーザダイオードの光帯域光周波数
掃引の場合と同じく、データビット系列間にガードビッ
トを挿入せざるを得なくなる。このように半導体レーザ
の光周波数切替には本質的にキャリヤ寿命τSで決定さ
れる一定の時間長が必要であり、データ信号の欠落を1
ビットも許さない無瞬断切替をクロスコネクト装置内で
実現するためには、ガードビットの挿入が不可欠であっ
た。
おけるチャネル当たりのビットレートが高くになるに従
い、前述したDBRレーザダイオードの光帯域光周波数
掃引の場合と同じく、データビット系列間にガードビッ
トを挿入せざるを得なくなる。このように半導体レーザ
の光周波数切替には本質的にキャリヤ寿命τSで決定さ
れる一定の時間長が必要であり、データ信号の欠落を1
ビットも許さない無瞬断切替をクロスコネクト装置内で
実現するためには、ガードビットの挿入が不可欠であっ
た。
【0021】一方、ガードビットの挿入にあたっては、
例えば8ビットに1ビットのガードビットを挿入する必
要がある場合に、装置内では新たに9/8倍の同期クロ
ックを生成する電気回路が必要とされる。このように光
の高速・広帯域性を生かすために周辺の電気回路の負荷
が大きくなり、電気レベルのハードウエア規模が大きく
ならざるを得ない、という欠点があった。また、経路無
瞬断切替においては現用伝送路と予備伝送路と間の光の
伝搬遅延差を予め受信側で検出した上で切り替える必要
があり、送信側クロスコネクト装置から現用伝送路に送
出されていた信号を予備伝送路にも同時に送出する必要
があるが、この機能を入力チャネルあたり1台の光送信
器で実現する方法はなかった。本発明は、上述した問題
を解決するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、回線のパス編集や伝送路のパス切替を無瞬時に行
なうことが可能な光周波数切替装置を提供することにあ
る。
例えば8ビットに1ビットのガードビットを挿入する必
要がある場合に、装置内では新たに9/8倍の同期クロ
ックを生成する電気回路が必要とされる。このように光
の高速・広帯域性を生かすために周辺の電気回路の負荷
が大きくなり、電気レベルのハードウエア規模が大きく
ならざるを得ない、という欠点があった。また、経路無
瞬断切替においては現用伝送路と予備伝送路と間の光の
伝搬遅延差を予め受信側で検出した上で切り替える必要
があり、送信側クロスコネクト装置から現用伝送路に送
出されていた信号を予備伝送路にも同時に送出する必要
があるが、この機能を入力チャネルあたり1台の光送信
器で実現する方法はなかった。本発明は、上述した問題
を解決するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、回線のパス編集や伝送路のパス切替を無瞬時に行
なうことが可能な光周波数切替装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するため、図1に示すように、複数の光発振器1−1
〜1−Nと、光発振器1−1〜1−Nからの出力光の周
波数をそれぞれ設定する周波数同調手段4と、光発振器
1−1〜1−Nの各々と対をなし、該光発振器からの出
力光のオン・オフを切り替える複数の光ゲート手段2−
1〜2−Nと、複数の光ゲート手段2−1〜2−Nから
の出力光を合波し、出力する光合波手段3と、周波数同
調手段4を介して複数の光発振器1−1〜1−Nからの
出力光の周波数の各々を制御するとともに、複数の光ゲ
ート手段2−1〜2−Nによるオン・オフ切替をそれぞ
れ制御する制御手段5とを具備することを特徴としてい
る。
決するため、図1に示すように、複数の光発振器1−1
〜1−Nと、光発振器1−1〜1−Nからの出力光の周
波数をそれぞれ設定する周波数同調手段4と、光発振器
1−1〜1−Nの各々と対をなし、該光発振器からの出
力光のオン・オフを切り替える複数の光ゲート手段2−
1〜2−Nと、複数の光ゲート手段2−1〜2−Nから
の出力光を合波し、出力する光合波手段3と、周波数同
調手段4を介して複数の光発振器1−1〜1−Nからの
出力光の周波数の各々を制御するとともに、複数の光ゲ
ート手段2−1〜2−Nによるオン・オフ切替をそれぞ
れ制御する制御手段5とを具備することを特徴としてい
る。
【0023】
【作用】本願発明による光周波数切替装置によれば、光
発振器1−1〜1−Nによる出力光の周波数が、所定時
間間隔T毎に制御される。また、光ゲート手段2−1〜
2−Nの各々は、対となる光発振器1−1〜1−Nによ
る出力光の周波数が一定状態(定常状態)の期間にはオ
ン状態となるように制御される一方、その他の期間、す
なわち光周波数切替に伴う過渡的状態の場合には全てオ
フ状態となるように制御される。これらの光発振器1−
1〜1−Nの周波数切替および光ゲート手段2−1〜2
−Nの切替タイミングは、制御手段5によって制御され
て、光合波手段3からの出力光が、時間間隔T毎に一定
の周波数となるように調整される。
発振器1−1〜1−Nによる出力光の周波数が、所定時
間間隔T毎に制御される。また、光ゲート手段2−1〜
2−Nの各々は、対となる光発振器1−1〜1−Nによ
る出力光の周波数が一定状態(定常状態)の期間にはオ
ン状態となるように制御される一方、その他の期間、す
なわち光周波数切替に伴う過渡的状態の場合には全てオ
フ状態となるように制御される。これらの光発振器1−
1〜1−Nの周波数切替および光ゲート手段2−1〜2
−Nの切替タイミングは、制御手段5によって制御され
て、光合波手段3からの出力光が、時間間隔T毎に一定
の周波数となるように調整される。
【0024】また、本願発明によって経路無瞬断切替を
行なう場合には、初期状態として、光発振器1−1〜1
−Nのひとつの光発振器1−xが一定光周波数fxを出
力するように設定され、これに接続されている光ゲート
手段2−xがオン状態であり、他の光ゲート手段がオフ
状態とする。光合波手段3の出力は、現用伝送路に接続
されているものとする。次に、予備伝送路用への分岐を
無瞬断に行なうために、光発振器1−1〜1−Nの中か
ら現用伝送路への光出力をしている光発振器1−x以外
の、光発振器1−yを周波数同調手段4により予備伝送
路用の光周波数fyに設定する。光発振器1−yの光周
波数が所望の光周波数fyに設定された時点にて、これ
に接続されている光ゲート手段2−yをオフ状態からオ
ン状態として光合波手段3から光出力を予備伝送路に導
く。さらに受信側において現用伝送路と予備伝送路との
経路間の遅延差を補償し、経路切替が完了するまでの期
間、2つの光ゲート手段2−x、2−yをオン状態にし
ておく。この後、現用/予備の経路間の切替をした時点
で、(現用伝送路に導かれていた光発振器1−xに接続
されていた)光ゲート手段2−xをオフ状態とすること
によって経路間の無瞬断切替が完了する。これら光発振
器1−1〜1−Nの光周波数切替および光ゲート手段2
−1〜2−Nのオン・オフ状態は、制御手段5によって
制御される。このように、本発明では、伝送信号のパス
編集を行なうことが可能な、光発振器と光ゲート手段の
複数対を有する構成にて、現用/予備伝送路間の光信号
分岐も無瞬断に行なうことが可能となる。
行なう場合には、初期状態として、光発振器1−1〜1
−Nのひとつの光発振器1−xが一定光周波数fxを出
力するように設定され、これに接続されている光ゲート
手段2−xがオン状態であり、他の光ゲート手段がオフ
状態とする。光合波手段3の出力は、現用伝送路に接続
されているものとする。次に、予備伝送路用への分岐を
無瞬断に行なうために、光発振器1−1〜1−Nの中か
ら現用伝送路への光出力をしている光発振器1−x以外
の、光発振器1−yを周波数同調手段4により予備伝送
路用の光周波数fyに設定する。光発振器1−yの光周
波数が所望の光周波数fyに設定された時点にて、これ
に接続されている光ゲート手段2−yをオフ状態からオ
ン状態として光合波手段3から光出力を予備伝送路に導
く。さらに受信側において現用伝送路と予備伝送路との
経路間の遅延差を補償し、経路切替が完了するまでの期
間、2つの光ゲート手段2−x、2−yをオン状態にし
ておく。この後、現用/予備の経路間の切替をした時点
で、(現用伝送路に導かれていた光発振器1−xに接続
されていた)光ゲート手段2−xをオフ状態とすること
によって経路間の無瞬断切替が完了する。これら光発振
器1−1〜1−Nの光周波数切替および光ゲート手段2
−1〜2−Nのオン・オフ状態は、制御手段5によって
制御される。このように、本発明では、伝送信号のパス
編集を行なうことが可能な、光発振器と光ゲート手段の
複数対を有する構成にて、現用/予備伝送路間の光信号
分岐も無瞬断に行なうことが可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図2は、本発明による第1の実施例の光周
波数切替装置の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、10,11は周波数可変半導体レーザ、12,
13は光強度変調器、14は光ファイバカプラ、15は
可変電流源、16はコントローラである。この実施例
は、説明を簡略化するために2台の光発振器10,11
と2台の光強度変調器12,13からなるものとする。
半導体レーザ10,11の発振光周波数は、可変電流源
15から供給される電流値に応じてそれぞれ独立に変化
する。ここで、可変電流源15の出力電流値は、コント
ローラ16によって制御される。半導体レーザ10,1
1の各出力光は、それぞれ光強度変調器12,13に入
力される。これら光強度変調器からの出力光は光ファイ
バカプラ14によって合波され、出力される。光強度変
調器12,13は、コントローラ16から供給される駆
動電圧に基づいて2つの半導体レーザ10,11の出力
光のうち一方を選択して光ファイバカプラ14に導くも
のである。
て説明する。図2は、本発明による第1の実施例の光周
波数切替装置の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、10,11は周波数可変半導体レーザ、12,
13は光強度変調器、14は光ファイバカプラ、15は
可変電流源、16はコントローラである。この実施例
は、説明を簡略化するために2台の光発振器10,11
と2台の光強度変調器12,13からなるものとする。
半導体レーザ10,11の発振光周波数は、可変電流源
15から供給される電流値に応じてそれぞれ独立に変化
する。ここで、可変電流源15の出力電流値は、コント
ローラ16によって制御される。半導体レーザ10,1
1の各出力光は、それぞれ光強度変調器12,13に入
力される。これら光強度変調器からの出力光は光ファイ
バカプラ14によって合波され、出力される。光強度変
調器12,13は、コントローラ16から供給される駆
動電圧に基づいて2つの半導体レーザ10,11の出力
光のうち一方を選択して光ファイバカプラ14に導くも
のである。
【0026】次に、この実施例の動作について、図3を
参照して説明する。図3は、図2に示した光周波数切替
装置の動作を説明するためのタイムチャートであり、
(a)〜(g)の位置での印加電流、光周波数変化、光
強度変調器への印加電圧を示している。
参照して説明する。図3は、図2に示した光周波数切替
装置の動作を説明するためのタイムチャートであり、
(a)〜(g)の位置での印加電流、光周波数変化、光
強度変調器への印加電圧を示している。
【0027】コントローラ16は、可変電流源15に対
し、次のように制御して、半導体レーザ10,11から
出力される光の周波数を切り替えさせる。すなわち、可
変電流源15は、単位時間T毎に、半導体レーザ10に
対しては電流値I1,I2,I3を、半導体レーザ11
に対しては電流値I1’,I2’,I3’をそれぞれ順
次供給する(図3(a)および(c)参照)。ここで、
半導体レーザ10には、電流値I1,I2,I3に対応
して光周波数f1、f2、f3(図3(b)参照)の光
を発振するように、また、半導体レーザ11には、電流
値I1’,I2’,I3’に対応して光周波数f1,f
2,f3(図3(d)参照)の光を発振するように、そ
れぞれ電流値の設定がなされているものとする。このと
き2台の半導体レーザ10,11への印加電流は、互い
に時間T1だけ位相が異なるようにする。ここで、時間
T1は、半導体レーザ10においてキャリヤ寿命に制限
された応答に要する時間であり、出力光が切替に伴う過
渡状態であることを示す。また、時間T2(T2=T−
T1)は、半導体レーザ10からの光周波数が一定な時
間であり、出力光が定常状態であることを示す。
し、次のように制御して、半導体レーザ10,11から
出力される光の周波数を切り替えさせる。すなわち、可
変電流源15は、単位時間T毎に、半導体レーザ10に
対しては電流値I1,I2,I3を、半導体レーザ11
に対しては電流値I1’,I2’,I3’をそれぞれ順
次供給する(図3(a)および(c)参照)。ここで、
半導体レーザ10には、電流値I1,I2,I3に対応
して光周波数f1、f2、f3(図3(b)参照)の光
を発振するように、また、半導体レーザ11には、電流
値I1’,I2’,I3’に対応して光周波数f1,f
2,f3(図3(d)参照)の光を発振するように、そ
れぞれ電流値の設定がなされているものとする。このと
き2台の半導体レーザ10,11への印加電流は、互い
に時間T1だけ位相が異なるようにする。ここで、時間
T1は、半導体レーザ10においてキャリヤ寿命に制限
された応答に要する時間であり、出力光が切替に伴う過
渡状態であることを示す。また、時間T2(T2=T−
T1)は、半導体レーザ10からの光周波数が一定な時
間であり、出力光が定常状態であることを示す。
【0028】ここで、半導体レーザとしてDBRレーザ
を用いた場合、T〜200nsec、T1〜20nsecに設定
すればよいが、切替動作を簡単化するために、例えばT
=200nsec、T1=T2=100nsecに設定して良
い。図3では、説明を単純化するためにT1=T2=T
/2としている。
を用いた場合、T〜200nsec、T1〜20nsecに設定
すればよいが、切替動作を簡単化するために、例えばT
=200nsec、T1=T2=100nsecに設定して良
い。図3では、説明を単純化するためにT1=T2=T
/2としている。
【0029】一方、コントローラ16は、光強度変調器
12,13に対し、次のように印加電圧を供給して、半
導体レーザ10,11から出力される光のオン/オフを
切替制御する。すなわち、光強度変調器12は、半導体
レーザ10から出力される光の周波数が一定な時間T2
(=T/2)の時間長のみにおいてオン状態となるよう
に制御される一方、それ以外の時間T1(=T/2)に
おいてオフ状態となるように制御される。同様に、光強
度変調器13は、半導体レーザ11から出力される光の
周波数が一定な時間T1(=T/2)の時間長のみにお
いてオン状態となるように制御される一方、それ以外の
時間T2(=T/2)においてオフ状態となるように制
御される。ここで、光強度変調器12,13の各々は、
それぞれ印加電圧Va,Va’でオフ状態となる一方、
印加電圧Vb,Vb’でオン状態になり(図9(e)お
よび(f)参照)、その出力光を光ファイバカプラ14
に導く。
12,13に対し、次のように印加電圧を供給して、半
導体レーザ10,11から出力される光のオン/オフを
切替制御する。すなわち、光強度変調器12は、半導体
レーザ10から出力される光の周波数が一定な時間T2
(=T/2)の時間長のみにおいてオン状態となるよう
に制御される一方、それ以外の時間T1(=T/2)に
おいてオフ状態となるように制御される。同様に、光強
度変調器13は、半導体レーザ11から出力される光の
周波数が一定な時間T1(=T/2)の時間長のみにお
いてオン状態となるように制御される一方、それ以外の
時間T2(=T/2)においてオフ状態となるように制
御される。ここで、光強度変調器12,13の各々は、
それぞれ印加電圧Va,Va’でオフ状態となる一方、
印加電圧Vb,Vb’でオン状態になり(図9(e)お
よび(f)参照)、その出力光を光ファイバカプラ14
に導く。
【0030】このように、半導体レーザ10,11の各
々からの出力光のうちの定常状態時のみの光を、光強度
変調器12,13のオン状態によって互いに結合させる
ことによって、光ファイバカプラ14の出力端に、図3
(g)に示すように、一定の光周波数f1,f2,f3
の光を時間T毎に出力させることができる。
々からの出力光のうちの定常状態時のみの光を、光強度
変調器12,13のオン状態によって互いに結合させる
ことによって、光ファイバカプラ14の出力端に、図3
(g)に示すように、一定の光周波数f1,f2,f3
の光を時間T毎に出力させることができる。
【0031】なお、ここでの説明では、構成要素間の光
や電気の伝搬時間は、充分短いものとして無視したが、
無視できない場合においてもその伝搬時間を考慮してコ
ントローラ16での制御を実施すれば同等の効果が得ら
れる。また、図9に示した光周波数切替装置をクロスコ
ネクト装置に適用する場合には、出力光に対してデータ
変調を行なう必要がある。この場合に出力光に対して光
強度変調器を用いてデータ変調を行なえば良い。このと
きには、周波数切替時にデータの欠落を生じないよう
に、データ変調と周波数切替とが同期的に行なわれるよ
うに、コントローラ16による制御と光強度変調器によ
る変調とを調整すれば良い。
や電気の伝搬時間は、充分短いものとして無視したが、
無視できない場合においてもその伝搬時間を考慮してコ
ントローラ16での制御を実施すれば同等の効果が得ら
れる。また、図9に示した光周波数切替装置をクロスコ
ネクト装置に適用する場合には、出力光に対してデータ
変調を行なう必要がある。この場合に出力光に対して光
強度変調器を用いてデータ変調を行なえば良い。このと
きには、周波数切替時にデータの欠落を生じないよう
に、データ変調と周波数切替とが同期的に行なわれるよ
うに、コントローラ16による制御と光強度変調器によ
る変調とを調整すれば良い。
【0032】このようなデータ変調を加える場合には、
新たに光強度変調器を接続することはクロスコネクト動
作に必要な光の部品点数を増加させることになるが、こ
の実施例の場合、光強度変調器12,13を用いて出力
光強度をデータ信号に基づいてディジタル的に変調を行
なうことも同時に可能である。すなわち、オン/オフ制
御に際し、コントローラ16からの信号とデータ信号と
の論理和(AND)を光強度変調器への制御信号とし
て、光強度変調器12,13の各々が、出力用に選択さ
れ、かつデータが真の場合にのみオン状態となるように
制御すれば良い。
新たに光強度変調器を接続することはクロスコネクト動
作に必要な光の部品点数を増加させることになるが、こ
の実施例の場合、光強度変調器12,13を用いて出力
光強度をデータ信号に基づいてディジタル的に変調を行
なうことも同時に可能である。すなわち、オン/オフ制
御に際し、コントローラ16からの信号とデータ信号と
の論理和(AND)を光強度変調器への制御信号とし
て、光強度変調器12,13の各々が、出力用に選択さ
れ、かつデータが真の場合にのみオン状態となるように
制御すれば良い。
【0033】また、データ変調を印加する方法として
は、半導体レーザの活性層に直接強度変調を行なわせる
変調電流を直流バイアスとともに印加する方法や、活性
層以外の電極にFSK変調を加えるような電流制御を行
なうことでも可能である。この場合にも、周波数切替時
にデータの欠落を生じないように、データ変調と周波数
切替とが同期的に行なわれるように、コントローラ16
による制御とデータ変調のタイミングとを調整すれば良
い。
は、半導体レーザの活性層に直接強度変調を行なわせる
変調電流を直流バイアスとともに印加する方法や、活性
層以外の電極にFSK変調を加えるような電流制御を行
なうことでも可能である。この場合にも、周波数切替時
にデータの欠落を生じないように、データ変調と周波数
切替とが同期的に行なわれるように、コントローラ16
による制御とデータ変調のタイミングとを調整すれば良
い。
【0034】また、本実施例においては、光発振器とし
て半導体レーザを用いたが、なんらこれらに限定される
ものではない。例えば、光発振器として半導体レーザ励
起の固体レーザや、ファイバレーザ、導波路型リングレ
ーザなどを用いてもよい。さらに光強度変調器として
は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3) からなる光強度
変調器のみならず、例えば、半導体MQW強度変調器を
用いて構成しても良い。
て半導体レーザを用いたが、なんらこれらに限定される
ものではない。例えば、光発振器として半導体レーザ励
起の固体レーザや、ファイバレーザ、導波路型リングレ
ーザなどを用いてもよい。さらに光強度変調器として
は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3) からなる光強度
変調器のみならず、例えば、半導体MQW強度変調器を
用いて構成しても良い。
【0035】このような実施例の光周波数切替装置を、
図9に示した従来の光切替装置の光周波数光源として用
いることにより、パス編集に伴うクロスコネクト動作を
無瞬断で行なうことが可能である。
図9に示した従来の光切替装置の光周波数光源として用
いることにより、パス編集に伴うクロスコネクト動作を
無瞬断で行なうことが可能である。
【0036】次に、本発明による第2の実施例について
説明する。この実施例は、現用伝送路を予備伝送路へと
経路を無瞬断に切替えて、信号分岐を行なうものであ
る。その構成は、図2と同一であるので、その説明を省
略する。そこで、この実施例の動作を図4を参照して説
明する。図4は、この信号分岐の動作を説明するための
タイムチャートであり、図2における(a)〜(g)の
位置での印加電流、光周波数変化、光強度変調器への印
加電圧を示している。
説明する。この実施例は、現用伝送路を予備伝送路へと
経路を無瞬断に切替えて、信号分岐を行なうものであ
る。その構成は、図2と同一であるので、その説明を省
略する。そこで、この実施例の動作を図4を参照して説
明する。図4は、この信号分岐の動作を説明するための
タイムチャートであり、図2における(a)〜(g)の
位置での印加電流、光周波数変化、光強度変調器への印
加電圧を示している。
【0037】この図に示すように、初期状態として、半
導体レーザ10には、可変電流源15から印加電流I1
が供給されて、一定の光周波数f1を出力するように設
定されている(図4(a)および(b)参照)。このと
き、半導体レーザ10に接続されている光強度変調器1
2は、印加電圧Vbによりオン状態となっている(図4
(e)参照)。一方、半導体レーザ11には、可変電流
源15から印加電流Ixが供給されて、任意の光周波数
fxを出力するように設定されている(図4(c)およ
び(d)参照)。このとき、半導体レーザ11に接続さ
れている光強度変調器13は、印加電圧Va’によりオ
フ状態となっている(図4(f)参照)。したがって、
この初期状態において、光ファイバカプラ14の光出力
には、光周波数f1のみが現れる(図4(g)参照)。
導体レーザ10には、可変電流源15から印加電流I1
が供給されて、一定の光周波数f1を出力するように設
定されている(図4(a)および(b)参照)。このと
き、半導体レーザ10に接続されている光強度変調器1
2は、印加電圧Vbによりオン状態となっている(図4
(e)参照)。一方、半導体レーザ11には、可変電流
源15から印加電流Ixが供給されて、任意の光周波数
fxを出力するように設定されている(図4(c)およ
び(d)参照)。このとき、半導体レーザ11に接続さ
れている光強度変調器13は、印加電圧Va’によりオ
フ状態となっている(図4(f)参照)。したがって、
この初期状態において、光ファイバカプラ14の光出力
には、光周波数f1のみが現れる(図4(g)参照)。
【0038】次に、現用伝送路から予備伝送路への切替
を行なうため、時刻t1における現用/予備切替の指示
により、可変電流源15は、半導体レーザ11に対し光
周波数を予備伝送路に割り当てられている光周波数f2
に切替えるべく、印加電流IxからI2へと変更する
(図4(c)参照)。このとき、半導体レーザ11から
発振される光の周波数が、所望の光周波数f2になるま
での時間Tcを要するものとする(図4(d)参照)。
この時間Tcの間、光強度変調器13へ印加電圧はV
a’のままであり、これによりオフ状態が保たれる結
果、光ファイバカプラ14への光出力はないので、光フ
ァイバカプラ14の光出力には変更がない(図4(g)
参照)。
を行なうため、時刻t1における現用/予備切替の指示
により、可変電流源15は、半導体レーザ11に対し光
周波数を予備伝送路に割り当てられている光周波数f2
に切替えるべく、印加電流IxからI2へと変更する
(図4(c)参照)。このとき、半導体レーザ11から
発振される光の周波数が、所望の光周波数f2になるま
での時間Tcを要するものとする(図4(d)参照)。
この時間Tcの間、光強度変調器13へ印加電圧はV
a’のままであり、これによりオフ状態が保たれる結
果、光ファイバカプラ14への光出力はないので、光フ
ァイバカプラ14の光出力には変更がない(図4(g)
参照)。
【0039】次に、半導体レーザ11の光周波数がf2
となり安定となった時刻t2(=t1+Tc)におい
て、コントローラ16は、光強度変調器13への印加電
圧をVa’からVb’に切替え、該光強度変調器をオン
状態とする(図4(f)参照)。これにより、半導体レ
ーザ11からの光出力は、光ファイバカプラ14に導か
れる。したがって、この状態において光ファイバカプラ
14の光出力には、現用伝送路への光周波数f1と予備
伝送路への光周波数f2とが、同時に現れることになる
(図4(g)参照)。
となり安定となった時刻t2(=t1+Tc)におい
て、コントローラ16は、光強度変調器13への印加電
圧をVa’からVb’に切替え、該光強度変調器をオン
状態とする(図4(f)参照)。これにより、半導体レ
ーザ11からの光出力は、光ファイバカプラ14に導か
れる。したがって、この状態において光ファイバカプラ
14の光出力には、現用伝送路への光周波数f1と予備
伝送路への光周波数f2とが、同時に現れることになる
(図4(g)参照)。
【0040】さらに現用伝送路と予備伝送路間との光の
伝搬時間調整に要する時間Taを経た時刻t3(=t2
+Ta)において、コントローラ16は、光強度変調器
12への印加電圧をVbからVaに切り替え、該光強度
変調器をオフ状態とする(図4(e)参照)。これによ
り、半導体レーザ10からの光出力は、光ファイバカプ
ラ14に導かれなくなる。したがって、時刻t3以後、
光ファイバカプラ14の光出力には、予備伝送路への光
周波数f2のみが現れることになり(図4(g)参
照)、現用/予備伝送路間の経路間切替が完了する。
伝搬時間調整に要する時間Taを経た時刻t3(=t2
+Ta)において、コントローラ16は、光強度変調器
12への印加電圧をVbからVaに切り替え、該光強度
変調器をオフ状態とする(図4(e)参照)。これによ
り、半導体レーザ10からの光出力は、光ファイバカプ
ラ14に導かれなくなる。したがって、時刻t3以後、
光ファイバカプラ14の光出力には、予備伝送路への光
周波数f2のみが現れることになり(図4(g)参
照)、現用/予備伝送路間の経路間切替が完了する。
【0041】なお、この実施例では、初期状態におい
て、予備伝送路に送出される光周波数を任意の光周波数
fxに設定するべく、半導体レーザ11に印加電流Ix
を供給していたが、印加電流を0として非発振状態とし
ても特段の不都合はない。この場合には、切替動作が開
始される時刻t1において、半導体レーザ11の出力光
を光周波数f2にするべくI2の電流印加を開始すれば
よい。
て、予備伝送路に送出される光周波数を任意の光周波数
fxに設定するべく、半導体レーザ11に印加電流Ix
を供給していたが、印加電流を0として非発振状態とし
ても特段の不都合はない。この場合には、切替動作が開
始される時刻t1において、半導体レーザ11の出力光
を光周波数f2にするべくI2の電流印加を開始すれば
よい。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、光周波数
切替によるパス編集を、光発振器とこれに接続される光
ゲート手段との複数組と、光合波手段と、これらの切替
動作を制御する制御装置とからなる構成によって、1台
の送信光源を用いた場合に発生する瞬断を回避すること
ができる。さらに、現用伝送路を予備伝送路へと経路を
無瞬断に切替える信号分岐を、複数の光発振器のうちの
一つを用いることによって行なうことができる。したが
って、クロスコネクト装置としてパス編集と、パス経路
の切替装置とを同一の構成によって行なうことが可能と
なる。また、1台の送信光源を用いて切替を行なう場合
において必要であったガードビットをデータビット間に
挿入する必要がなくなったので、ハードウェアの規模を
縮小することが可能となる、という効果もある。
切替によるパス編集を、光発振器とこれに接続される光
ゲート手段との複数組と、光合波手段と、これらの切替
動作を制御する制御装置とからなる構成によって、1台
の送信光源を用いた場合に発生する瞬断を回避すること
ができる。さらに、現用伝送路を予備伝送路へと経路を
無瞬断に切替える信号分岐を、複数の光発振器のうちの
一つを用いることによって行なうことができる。したが
って、クロスコネクト装置としてパス編集と、パス経路
の切替装置とを同一の構成によって行なうことが可能と
なる。また、1台の送信光源を用いて切替を行なう場合
において必要であったガードビットをデータビット間に
挿入する必要がなくなったので、ハードウェアの規模を
縮小することが可能となる、という効果もある。
【図1】本発明の光周波数切替装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の第1の実施例による光周波数切替装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
ャートである。
【図4】本発明の第2の実施例の動作を説明するための
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図5】従来の、電気回路を用いたクロスコネクト装置
の動作を説明するためのブロック図である。
の動作を説明するためのブロック図である。
【図6】従来の、経路無瞬断切替の動作を説明するため
のブロック図である。
のブロック図である。
【図7】図6における無瞬断切替回路の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】図5に示すクロスコネクト装置を用いた経路無
瞬断切替の動作を説明するためのブロック図である。
瞬断切替の動作を説明するためのブロック図である。
【図9】従来の、光切替装置の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図10】図9に示した光切替装置の動作の説明図であ
る。
る。
【符号の説明】 1−1〜1−N……光発振器 2−1〜2−N……光ゲート手段 3 ……光合波手段 4 ……周波数同調手段 5 ……制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野須 潔 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の光発振器と、 前記複数の光発振器からの出力光の周波数をそれぞれ設
定する周波数同調手段と、 前記複数の光発振器の各々と対をなし、該光発振器から
の出力光のオン・オフを切り替える複数の光ゲート手段
と、 前記複数の光ゲート手段からの出力光を合波し、出力す
る光合波手段と、 前記周波数同調手段を介して前記複数の光発振器からの
出力光の周波数の各々を制御するとともに、前記複数の
光ゲート手段によるオン・オフ切替をそれぞれ制御する
制御手段とを具備することを特徴とする光周波数切替装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9986393A JPH06308558A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 光周波数切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9986393A JPH06308558A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 光周波数切替装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06308558A true JPH06308558A (ja) | 1994-11-04 |
Family
ID=14258647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9986393A Pending JPH06308558A (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 光周波数切替装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06308558A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5801859A (en) * | 1994-12-28 | 1998-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Network system having transmission control for plural node devices without arbitration and transmission control method therefor |
US5859718A (en) * | 1994-12-28 | 1999-01-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Simplified switching control device, and a network system for employing the device: and a simplified switching control method, and a communication method for employing the method |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP9986393A patent/JPH06308558A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5801859A (en) * | 1994-12-28 | 1998-09-01 | Canon Kabushiki Kaisha | Network system having transmission control for plural node devices without arbitration and transmission control method therefor |
US5859718A (en) * | 1994-12-28 | 1999-01-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Simplified switching control device, and a network system for employing the device: and a simplified switching control method, and a communication method for employing the method |
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