JPH06307148A - 自動ドア等の引き戸の施錠ストッパー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 自動ドア等の引き戸のガイド溝Ｂ内に埋め込
み固定される施錠ストッパー１を、ガイド溝Ｂ内で自由
に位置調整できるようにする。 【構成】 引き戸のガイド溝Ｂ内に嵌まる大きさのブロ
ック２からなり、このブロックの両側面に貫通孔３を形
成し、この貫通孔内に、一対のロックピン４をスライド
自在に収容し、この一対のロックピンの対向する端面を
先端側に向かって次第に径が細くなる傾斜面に形成し、
上記ブロックの上面又は端面に、先端が上記貫通孔に達
する深さの雌ねじ孔７を形成し、この雌ねじ孔に、先端
が上記貫通孔に収容した一対のロックピンの対向する端
面間に達する長さのビス９を螺合した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動ドア等の引き戸
のガイド溝内に埋め込み固定される施錠ストッパーに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動ドア等の引き戸を施錠する方
法として、引き戸からガイド溝内へ施錠ロッドを出し、
この施錠ロッドがガイド溝内に埋め込んだ施錠ストッパ
ーに当たるようにして、引き戸が開かないようにする方
法がある。

【０００３】ところで、従来、ガイド溝内に埋め込まれ
る施錠ストッパーは、ガイド溝を形成する建材に施工前
に予め溶接によって固定したり、あるいは建材に固定用
のねじ孔を形成しておき、施工後にねじによって固定し
たりしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、施錠ストッ
パーが溶接によってガイド溝内に固定されていると、施
工後に施錠ストッパーの位置調整が行えないという問題
がある。

【０００５】また、施錠ストッパーをガイド溝に形成し
たねじ孔にねじによって固定する方法では、施錠ストッ
パーの固定位置を変える場合に、その都度ねじ孔を新た
にガイド溝の建材にねじ切りしなければならないという
問題がある。

【０００６】そこで、この発明は、ガイド溝内における
固定位置を自由に、かつ簡単に変化させることができる
施錠ストッパーを提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、引き戸のガイド溝内に嵌まる大きさ
のブロックからなり、このブロックの両側面に貫通孔を
形成し、この貫通孔内に、一対のロックピンをスライド
自在に収容し、この一対のロックピンの対向する端面を
先端側に向かって次第に径が細くなる傾斜面に形成し、
上記ブロックの上面又は端面に、先端が上記貫通孔に達
する深さの雌ねじ孔を形成し、この雌ねじ孔に、先端が
上記貫通孔に収容した一対のロックピンの対向する端面
間に達する長さのビスを螺合した構造としたものであ
る。

【０００８】

【作用】上記ブロックをガイド溝内に嵌めて雌ねじ孔の
ビスをねじ込んでいくと、ビスの先端が傾斜面に形成さ
れたロックピンの端面に当たって、ロックピンがブロッ
クの両側面の外方に向かってスライドし、ロックピンが
ブロックの両側面の外方に突出してロックピンの外面が
ガイド溝の内壁面を押し付けるので、ブロックがガイド
溝の対向する内壁面間に固定される。

【０００９】したがって、ブロックの固定位置を変化さ
せる場合には、ガイド溝内に嵌められたブロックのビス
をゆるめ、ロックピンのガイド溝の内壁面に対する押し
付け力を解除して、ブロックを移動させ、その後再びビ
スをねじ込んでロックピンをガイド溝の内壁面に押し付
ければよい。

【００１０】

【実施例】この発明に係る施錠ストッパー１は、図５に
示すように、自動ドア等の引き戸Ａに出没自在に設けら
れた施錠ロッドＣのストッパーであり、ガイド溝Ｂ内に
埋め込んで使用されるものである。

【００１１】図１及び図２に示す施錠ストッパ１は、ガ
イド溝Ｂ内に嵌まる角柱形の金属製ブロック２からな
る。

【００１２】上記ブロック２の両側面には、少し下方寄
りの部分の左右に円形の二つの貫通孔３が形成されてい
る。

【００１３】上記貫通孔３には、両側面側から一対のロ
ックピン４がそれぞれスライド自在に収容されている。
このロックピン４の外側端面は、平坦面に形成され、内
側端面は先端側に向かって次第に径が細くなる傾斜面５
に形成されている。

【００１４】また、上記ブロック２の両側面の下方部分
は、上方部分よりも少し薄肉に形成されており、この薄
肉部分にはゴム板６が貼り付けられ、このゴム板６によ
って上記ロックピン４がブロック２の貫通孔３から抜け
落ちないようになっている。また、このゴム板６によ
り、ロックピン４をガイド溝Ｂの対向する内壁面に押し
付けたときに、内壁面が傷付けられない。

【００１５】上記ブロック２の上面には、貫通孔３に向
かって垂直に雌ねじ孔７が形成されており、この雌ねじ
孔７の下端は上記貫通孔３に達している。この実施例の
場合、雌ねじ孔７は貫通孔によって形成され、ねじ山は
上方部分にのみ形成されている。

【００１６】上記雌ねじ孔７には、上端面に６角のレン
チ孔８を形成した頭のないビス９がねじ込まれている。
このビス９の先端面は、先端に向かって次第に径が細く
なる傾斜面１０に形成され、この傾斜面１０の部分が、
雌ねじ孔７にねじ込まれた状態において、上記貫通孔３
内に収容した一対のロックピン４の対向する端面間に位
置するようになっている。

【００１７】上記のように構成された施錠ストッパー１
をガイド溝Ｂ内に埋め込んで固定するには、図１及び図
２に示すように、ブロック２をガイド溝Ｂ内に嵌め入
れ、その後、ビス９を下方に向かってねじ込むようにす
る。即ち、ビス９を雌ねじ孔７にねじ込んでいくと、ビ
ス９の先端の傾斜面１０が、一対のロックピン４の対向
面の傾斜面５間に入り込み、一対のロックピン４がそれ
ぞれ外側に向かって押し出されてガイド溝Ｂの対向する
内壁面に押し付けられる。

【００１８】次に、図３及び図４は、この発明に係る施
錠ストッパー１の他の実施例を示している。

【００１９】この実施例は、ブロック２の一方の端面を
傾斜面１１に形成し、他方の端面に雌ねじ孔７を形成し
た点が図１及び図２に示す実施例と相違する。この実施
例のように、ブロック２の端面を傾斜面１１に形成する
と、ガイド溝Ｂ内に詰まったゴミをほうき等を使用して
かき出す場合に、傾斜面１１に沿ってゴミをかき出し易
くなる。また、ブロック２の端面側に雌ねじ孔７に形成
した場合、雌ねじ孔７あるいはビス９のレンチ孔８にゴ
ミ等が詰まり難くなる。

【００２０】

【発明の効果】この発明によれば、ガイド溝内に埋め込
む施錠ストッパーの固定位置を自由に変化させることが
できるので、施工後に施錠ストッパーの位置調整を簡単
に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る施錠ストッパーの第１実施例の
斜視図

【図２】同上の縦断側面図

【図３】この発明に係る施錠ストッパーの第２実施例の
斜視図

【図４】同上の横断面図

【図５】使用状態を示す正面図

【符号の説明】

１ 施錠ストッパー ２ ブロック ３ 貫通孔 ４ ロックピン ５ 傾斜面 ６ ゴム板 ７ 雌ねじ孔 ８ レンチ孔 ９ ビス １０、１１ 傾斜面 Ａ 引き戸 Ｂ ガイド溝 Ｃ 施錠ロッド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 引き戸のガイド溝内に嵌まる大きさのブ
   ロックからなり、このブロックの両側面に貫通孔を形成
   し、この貫通孔内に、一対のロックピンをスライド自在
   に収容し、この一対のロックピンの対向する端面を先端
   側に向かって次第に径が細くなる傾斜面に形成し、上記
   ブロックの上面又は端面に、先端が上記貫通孔に達する
   深さの雌ねじ孔を形成し、この雌ねじ孔に、先端が上記
   貫通孔に収容した一対のロックピンの対向する端面間に
   達する長さのビスを螺合したことを特徴とする自動ドア
   等の引き戸の施錠ストッパー。