JPH0630563B2 - 無菌培養装置 - Google Patents

無菌培養装置

Info

Publication number
JPH0630563B2
JPH0630563B2 JP63280464A JP28046488A JPH0630563B2 JP H0630563 B2 JPH0630563 B2 JP H0630563B2 JP 63280464 A JP63280464 A JP 63280464A JP 28046488 A JP28046488 A JP 28046488A JP H0630563 B2 JPH0630563 B2 JP H0630563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
culture solution
renewal
tank
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63280464A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02128685A (ja
Inventor
亨 大井
正和 西村
秀雄 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAASARII TEKUNOROJII KK
Original Assignee
NAASARII TEKUNOROJII KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAASARII TEKUNOROJII KK filed Critical NAASARII TEKUNOROJII KK
Priority to JP63280464A priority Critical patent/JPH0630563B2/ja
Publication of JPH02128685A publication Critical patent/JPH02128685A/ja
Publication of JPH0630563B2 publication Critical patent/JPH0630563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02P60/216

Landscapes

  • Hydroponics (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は植物の組織培養において、植物に培養液を無菌
で供給するための無菌培養装置に関するものである。
<従来の技術> 植物の組織培養を効率良く行うためには、植物の成長段
階に応じて必要な培養液を供給することが必要である。
この培養液には、炭素源としてしょ糖等が含まれてお
り、汚染を防ぐためには無菌状態にしておく必要があ
る。
<本発明が解決しようとする問題点> 従来技術では、植物に培養液を供給するためには、培養
液供給ポンプ等の供給装置を使用することが一般的に考
えられる。
そのため、この供給ポンプ等を介して、培養液貯蔵タン
クと培養装置との間を無菌状態で接続するには、その接
続部分を別途の滅菌装置によって滅菌するか、あるいは
除菌フィルタを使用しなければならない。
従って、滅菌装置を使用した場合には、装置全体が大型
化してしまい、また除菌フィルタを使用した場合には、
目詰まりによる培養液の供給不良等が問題となる。
さらに、滅菌装置や除菌フィルタを使用することはコス
ト高の問題も生じる。
<本発明の目的> 本発明は上記のような問題点を解決するためになされた
もので、簡単で経済的な構造の装置によって、植物に無
菌状態で培養液を容易かつ確実に供給できる無菌培養装
置を提供することを目的とする。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。
本発明の無菌培養装置は、以下の構成要素からなる。
<イ>箱体 箱体1は上面を有し、床部が上下二段に分割されてい
る。
上面は主に透光材で構成される蓋体であり、例えば後述
の培養床2の上方は透光材で構成し、更新液タンク5の
上方は非透光材で構成することが考えられる。
上段の床部は培養床2とし、下段の床部は旧液タンク3
とする。
また箱体1には、箱体1を載置したときに床面が水平を
保つように、培養床2の底面に脚11を取り付ける。
<ロ>培養床 培養床2は、箱体1の床部の上段部分であり、植物組織
を置床して培養を行うための十分な面積を確保する。
この培養床2の旧液タンク3側の縁部全長には堰21を
設ける。
この堰21の高さは、箱体1を傾けたときに培養床2内
の培養液を、旧液タンク3内にほとんど排出できる程度
の低いものであって、かつ培養床2内に所要量の培養液
を貯留できる高さとする。
また、堰21は培養床2内の培養液を排出し易いよう
に、旧液タンク3側にやや傾斜させて設けるとよい。
<ハ>旧液タンク 旧液タンク3は、箱体1の床部の下段部分であり、培養
床2内の既に使用した培養液を排出する排出部である。
この旧液タンク3は、培養床2内から排出された培養液
が、培養床2内に逆戻りすることがないように、十分な
容量を有する。
<ニ>仕切棚 仕切棚4は、箱体1の旧液タンク3側の側面から培養床
2側に、この側面の全長にわたって水平に張り出した棚
部材である。
この仕切棚4の長手方向の両端面は、箱体1の他の二つ
の側面に接合する。
また培養床2側の縁部は、培養床2と僅かに重なる位置
まで延設し、かつ堰21の上端面との間には排出間隙2
2を設ける。
<ホ>更新液タンク 更新液タンク5は、仕切棚4の上方の培養床2側に、仕
切棚4の長手方向に沿って設けた樋状の培養液の貯蔵部
である。
具体的には、仕切棚4の培養床2側の縁部上方に、供給
間隙51を介して、仕切面52を鉛直方向に設ける。
この仕切面52の上端面は箱体1の上面に接合し、また
仕切面52の長手方向の両端面は、仕切面52を挟んだ
箱体1の二つの側面に接合する。
仕切面52の下端には、水平方向に床面53を連設し、
この床面53と仕切棚4との間には供給間隙51が確保
されている。
また、底面53の仕切面52の反対側の縁部には、上端
が仕切面52から離れる方向に傾斜したテーパー面54
を連設する。
テーパー面54の上端は、箱体1の上面と所定の間隙を
設けて流出間隙55とする。
これら底面53及びテーパー面54の長手方向の両端面
は、底面53及びテーパー面54を挟んだ箱体1の二つ
の側面に接合する。
そして、テーパー面54と箱体1の側面との間の空間を
仮タンク56とする。
この仮タンク56は供給間隙51と連通する構造であ
る。
<ヘ>培養液の排出供給量の設定 後述のように箱体1を傾けた際に、テーパー面54上方
の流出間隙55と、堰21上方の排出間隙22とから流
出する培養液の量を、等しい量になるように設定する。
そのため、培養床2内からの培養液の排出量と、培養床
2内への培養液の供給量とを等しくすることができる。
従って、培養液が無駄に溢れ出て排出されるのを防止で
きる。
<ト>仕切板 仕切板6は、更新液タンク5内を複雑に分割する板体で
ある。
この仕切板6を使用した場合には、複数種の培養液を混
合しないで貯蔵することができる。
<作用> 次に、第2〜4図を参照して本発明の作用について説明
する。
培養装置及び培養液を滅菌後、培養床2に培養液を充填
し、植物組織を置床する。
同時に更新液タンク5内に交換用の更新液Aを充填す
る。
植物が生長し、旧液Bの交換が必要となったとき、第3
図に示すように、箱体1を更新液タンク5側に傾ける。
すると、培養床2内の旧液Bが堰21を乗り越えて旧液
タンク3内に流出し、同時に更新液タンク5内の更新液
Aが流出間隙55から仮タンク56内に流出する。
次に、第4図に示すように、箱体1を元の水平状態に戻
す。
すると、仮タンク56内の更新液Aは、供給間隙51を
通って培養床2内に供給され、同時に旧液タンク3内に
は旧液Bが溜められる。
以上のようにして、培養液の交換作業を完了する。
なお、培養液を一部だけ交換したい場合には、箱体1の
傾ける角度を小さくして、培養液の排出量及び供給量を
少なくする。
また、混合すると化学変化等を起こし易い複数種の培養
液を使用する場合には、更新液タンク5内を仕切板6で
仕切り、培養液を分離して貯蔵する。
この複数種の培養液は、箱体1を傾けたときに、仮タン
ク56内で混合されて培養床2内に供給される。
従って、培養液の交換直前に混合されるため、化学変化
を起こすことがなく、良質の培養液を供給できる。
<その他の実施例> 上記実施例は、更新液Aと旧液Bとの交換が1回のみの
場合であるが、その他の実施例として、以下のように更
新液Aと旧液Bとの交換を複数回行うことも可能であ
る。
(1)箱体の傾斜角を調節する方法。
上記実施例において、更新液タンク5、旧液タンク3の
容量を必要回数分の容量に増大し、更新液Aと旧液Bと
の交換を、箱体1の傾斜角を調節することによって行
う。
例えば、1回目の交換は箱体1を10°傾けて再び水平
に戻して行い、2回目の交換は20°、3回目の交換は
30°というように、漸次箱体1の傾斜角を増すことに
より、複数回の交換が可能となる。
(2)仮タンクの容量を利用する方法(第5図)。
更新液タンク5、旧液タンク3の容量を必要回数分の容
量に増大する。
但し、仮タンク56の容量は1回分の容量とする。
この場合には、箱体1を最大に傾斜させても、仮タンク
56の受け入れる容量は1回分だけであるため、再び箱
体1を水平に戻しても、培養床2内に供給される更新液
Aは1回分のみである。
2回以降の交換は、上記の繰り返しを行えばよい。
(3)更新液タンク内を分割する方法(第6図)。
第6図に示すように、更新液タンク5、旧液タンク3の
容量を必要回数分の容量に増大する。
そして、更新液タンク5内をテーパー面57で分割し、
更新液タンク58、59を形成する。
テーパー面57は、仮タンク56側に位置するテーパー
面54よりも傾斜角を急に形成してある。
そのため、1回目の培養液の交換において、箱体1を傾
斜させて更新液タンク59内の培養液を仮タンク56内
に全部流出させても、更新液タンク58内には培養液が
越流しないで残っている。
従って、2回目の交換時には、箱体1をさらに傾斜させ
て、更新液タンク58内の培養液を流出させて行うこと
ができる。
この方法によれば、例えば第6図に示すように、更新液
タンク59内に更新液Aを、更新液タンク58内に成分
の異なる更新液Cを貯蔵しておくことが可能である。
そのため、成分の異なる更新液を交換することができ
る。
なお、テーパー面の傾斜角を、仮タンク56側から培養
床2側に向かって、次第に急角度になるよう形成すれ
ば、更新液タンク5内を3分割以上に分けることも可能
である。
(4)箱体の左右対称に更新液、旧液タンクを設ける方法
(第7図)。
箱体1の左右対称位置に、更新液タンク5、旧液タンク
3、仮タンク56等を設ける。
この場合には、先ず一方に箱体1を傾けて更新液Aと旧
液Bの交換を行う。
このとき、他方の更新液Aは更新液タンク5内に貯蔵さ
れたままである。
次に、他方に箱体1を傾斜させ、更新液Aと旧液Bの交
換を行う。
以上のように箱体1を左右に傾斜させることによって、
複数回の培養液の交換が可能となる。
なお、この方法の場合には、箱体1の傾斜方向を変えた
ときに、反対側の旧液Bが培養床2内へ逆流しないよう
に、また反対側の旧液タンク3内へ流入しないように、
第7図に示すように、旧液タンク3の容量を十分増加さ
せ、さらに旧液タンク3間に仕切板31を設けるとよ
い。
この方法によれば、上記(3)の方法と同様に、左右の更
新液タンク5内に成分の異なる更新液を貯蔵しておき、
成分の異なる更新液を交換することができる。
またこの方法は、前記その他の実施例(1)と(2)を併用し
た構造にすることが可能であり、これによって更新液の
交換回数をさらに増やすことが可能となる。
さらにこの方法は、前記その他の実施例(3)を併用した
構造にすることが可能であり、これによって、多種類の
成分の異なる更新液を交換することが可能となる。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるので、次のような効果
を期待することができる。
<イ>従来、植物に培養液を供給するためには、培養液
供給ポンプ等を用い、しかも滅菌装置あるいは除菌フィ
ルタを使用することが一般的に行われている。
そのため、供給ポンプや滅菌装置を使用した場合には、
装置全体が大型化してしまい、また除菌フィルタを使用
した場合には、目詰まりによる培養液の供給不良等の問
題が生じる。
それに対して本発明は、箱体内に植物の培養床と、培養
液の貯蔵部、供給部及び排出部を収納した簡易構造であ
る。
そのため、供給ポンプや滅菌装置あるいは除菌フィルタ
を使用する必要がない。
従って、培養装置の小型化、また製造コストの大幅な低
減を図ることができる。
さらに除菌フィルタが不要なため、目詰まり等の心配が
なく、培養液の供給を良好に行うことができる。
<ロ>本発明の培養装置は、一度傾けた後に水平に戻す
だけで、貯蔵部内の新しい培養液と培養部内の既に使用
した培養液との一部または全部を交換することができ
る。
そのため、培養液の供給作業を非常に容易かつ確実に行
うことができる。
また、従来のような動力源を必要とする供給ポンプや滅
菌装置が不要であるため、作業コストの低減を図ること
もできる。
<ハ>本発明の培養装置は、単に箱体内を仕切っただけ
の構造である。
そのため、滅菌作業が行い易く、良好な無菌状態を発生
させることができる。
<ニ>混合すると化学変化等を起こし易い複数種の培養
液を供給する場合には、更新液タンク内を仕切り、培養
液を分離して貯蔵する。
この複数種の培養液は、装置を傾けたときに、仮タンク
内で混合されて培養床内に供給される。従って、培養液
の交換直前に混合されるため、化学変化を起こすことが
なく、良質の培養液を供給できる。
<ホ>更新液タンク、旧液タンク、仮タンクの培養液の
容量を調節することによって、またそれらのタンクを箱
体の左右対称位置に設けることによって、培養液を複数
回交換することが可能である。
また、箱体の傾斜角を調節することによっても培養液を
複数回交換することが可能である。
<ヘ>更新液タンク内を、傾斜角の異なるテーパー面で
分割することによって、またその分割した更新液タンク
を箱体の左右対称位置に設けることによって、多種類の
成分の異なる更新液を交換することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例の説明図 第2〜4図:本発明の作用を示す説明図 第5〜7図:その他の実施例の説明図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】植物の培養を行う無菌培養装置において、 箱体内に、 植物に与える新しい培養液の貯蔵部と、 この貯蔵部の下方に設けた、植物を置床して培養液を供
    給する培養部と、 箱体の傾斜により前記貯蔵部から流出した新しい培養液
    が流入し、かつ箱体が水平に復元することにより前記培
    養部内に新しい培養液が流出する仮貯蔵部と、 箱体の傾斜により前記培養部から流出した既に使用した
    培養液が流入し、かつ箱体が水平に復元しても前記培養
    部内に逆流することのない排出部とを設けたことを特徴
    とする、 無菌培養装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の無菌培養装置
    において、 上記貯蔵部内に複数の仕切りを設け、複数種の培養液を
    貯蔵可能に構成した、 無菌培養装置。
JP63280464A 1988-11-08 1988-11-08 無菌培養装置 Expired - Lifetime JPH0630563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63280464A JPH0630563B2 (ja) 1988-11-08 1988-11-08 無菌培養装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63280464A JPH0630563B2 (ja) 1988-11-08 1988-11-08 無菌培養装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02128685A JPH02128685A (ja) 1990-05-17
JPH0630563B2 true JPH0630563B2 (ja) 1994-04-27

Family

ID=17625429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63280464A Expired - Lifetime JPH0630563B2 (ja) 1988-11-08 1988-11-08 無菌培養装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0630563B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6228028B2 (ja) * 2014-02-13 2017-11-08 西松建設株式会社 培養液循環タンク及び培養液交換方法
JP6867031B2 (ja) * 2017-12-11 2021-04-28 株式会社恵葉&菜健康野菜 水耕栽培プランター用ラック、および水耕栽培システム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6358560U (ja) * 1986-10-03 1988-04-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02128685A (ja) 1990-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5310676A (en) Cell cultivating device
TWI652341B (zh) Cell culture method, and cell culture system
US5994129A (en) Portable cassette for use in maintaining and growing biological cells
US6228635B1 (en) Portable cell growth cassette for use in maintaining and growing biological cells
JP3880622B2 (ja) 生物細胞を維持及び培養に使用するポータブルカセット
US6569675B2 (en) Cell cultivating flask and method for using the cell cultivating flask
JP2001521370A (ja) 細胞懸濁液と三次元組織培養物の大規模生育と包装のための装置
HU215244B (hu) Eljárás és szerkezet növények termesztésére
JPH0630563B2 (ja) 無菌培養装置
US5079161A (en) Method and apparatus for cell culture with immobilizing carriers
US3732903A (en) Delivery of liquids into containers
JP2004089137A (ja) 培養装置および培地交換方法
DE69216434T2 (de) Vorrichtung zur kultivierung von zellen
US4884364A (en) Method and apparatus for cut flower storage and display
US6202713B1 (en) Method and device for series cultivation of organisms
CN110484427A (zh) 微生物样本处理检验台
CN209108240U (zh) 血液净化装置
KR20210100453A (ko) 세포 배양 용기, 이를 사용한 줄기세포 대량 배양 장치 및 배양 방법
CN218999147U (zh) 一种无土育苗箱
CN208029849U (zh) 一种组培罐
CN116636454B (zh) 一种防止分泌物交叉感染的人参水培装置
CN210348022U (zh) 一种稳定的光学平台固定座
SU796138A1 (ru) Устройство дл распределени потокаСыпучЕгО МАТЕРиАлА
WO1990015859A1 (en) Dynamic flow cell culture system
JP6571862B2 (ja) 培養容器、培養装置、培養方法