JPH0630493U - ポンプの軸受部異常温度検知装置 - Google Patents

ポンプの軸受部異常温度検知装置

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JPH0630493U
JPH0630493U JP7217092U JP7217092U JPH0630493U JP H0630493 U JPH0630493 U JP H0630493U JP 7217092 U JP7217092 U JP 7217092U JP 7217092 U JP7217092 U JP 7217092U JP H0630493 U JPH0630493 U JP H0630493U
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JP
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pump
temperature
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liquid
thermocouple
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JP7217092U
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洋 青木
吉雄 梅基
和雄 岡田
啓市 寺田
一之 柴
Original Assignee
株式会社イワキ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプの回転駆動部、特に羽根車の回転を支
承する軸受部の異常温度上昇を迅速かつ正確に検知で
き、構造が簡単で安価なポンプの軸受部異常温度検知装
置を提供すること。 【構成】 羽根車10の回転軸部11を支承する軸受1
3のある軸受部Aに第1の熱電対20の第1の検出接点
21が配置され、他方、流通路16中を流れるポンプ給
送液体に液温を液温検出部Bに第2の熱電対22の第2
の検出接点23が配置される。両熱電対は直列に接続さ
れ、その両者の検出温度に対応する電位差は液温に対応
する検出値が相殺され、この影響を受けない軸受部の温
度変化を表わす。これにより、軸受の異常温度が迅速か
つ正確に検出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ポンプ運転中に、例えばキャビテーション等の現象発生に起因して ポンプ駆動回転部、特に羽根車と一体に回転する回転軸部とこれを支承する固定 の軸受部の間の摺動回転摩擦熱による異常温度上昇を検知するポンプの軸受部異 常温度検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の検知装置は、これによって常時、軸受部の温度、いわゆる軸受温度を 監視することにより、キャビテーション現象発生による空運転等の異常事態を早 期に発見することができ、軸受部の異常温度による摺動回転部分の焼き付き等を 未然に防止する上で有用である。
【0003】 この軸受部には、回転軸部の摺動回転摩擦熱による温度上昇を極力抑えるため に、該軸受部に案内流通路を形成し、これにポンプ給送液体の一部を流通させて 冷却液として作用させる構成が採られているが、ポンプの空運転による軸受部の 焼き付きを防止するには不十分で、やはり該軸受部の温度上昇を検出して監視す る必要があった。
【0004】 従来、該軸受部の温度検出は、この領域のみに温度検出センサを配して該領域 の実際温度を測定して行なわれた。そして、この測定値が所定値を越えた場合に 異常温度が発生したとして監視するものであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の検出方法においては、検出温度がポンプ給送液体の温度、いわゆる 液温の如何により測定温度も変動してしまい、液温に依らない軸受部の温度変化 を正確に把握することができない問題があった。従って、ポンプの異常事態発生 に対して迅速に対応できない等の不具合があり、軸受部の温度検知装置として未 だ満足のいく機能を果し得なかった。
【0006】 従って、本考案は上記従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は液温の 影響を受けることなく軸受部の温度変化を的確に把握し、軸受部の焼き付き現象 やキャビテーション現象等のポンプ作動の異常事態を迅速に検知することができ 、構造が簡単で安価に製作し得るポンプの軸受部異常温度検知装置を提供するに ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、ポンプ給送液体の流通路を区画するポ ンプケーシングを備えたポンプ本体と、該ポンプ本体内において流通路に配置さ れた羽根車と、該羽根車と一体に回転する回転軸部と、該回転軸部を摺動回転自 在に支承する固定の軸受部と、該軸受部に形成されポンプ給送流体を流通させる 流通案内路と、を有するポンプ構成を前提として、前記軸受部に配置されるとと もに該軸受部の温度を検出する第1の検出接点を有する第1の熱電対と、ポンプ ケーシングに配置されるとともに流通路を流れるポンプ給送液体の液温を検出す る第2の検出接点を有するとともに前記第1の熱電対と直列に接続された第2の 熱電対と、該第1及び第2の熱電対に接続され熱電対回路を構成するとともに両 熱電対間の検出温度に対応した電位差を検出する電位差検出手段と、を備えた構 成を特徴とするポンプの軸受部異常温度検知装置を提案するものである。
【0008】
【作用】
上記本考案の構成によれば、第1の熱電対の第1の検出接点が軸受部の実際温 度を常時検出するとともに第2の熱電対の第2の検出接点が流通路を流れるポン プ給送液体の液温を常時検出し、これら各接点で検出された温度は、第1及び第 2の熱電対の直列接続構成により液温については相殺されて液温によらない軸受 部の温度変化にのみ対応した電位差が電位差検出手段により測定される。従って 、測定結果は液温の影響を全く受けることがなく軸受部の温度変化を正確に表わ すので、この結果より、キャビテーション現象等のポンプの異常事態を迅速に検 知することができる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案のポンプの軸受部異常温度検知装置の一実施例を 説明する。本実施例においては本考案をマグネット駆動形式の渦巻きポンプに適 用した態様を示してある。図1において、1はポンプ本体で、ポンプ給送液体の 吸込口2,吐出口3を有するとともに内部にポンプ室4を形成したポンプヘッド 5と、該ヘッド5に接続され内部にマグネット駆動機構6を収容した駆動部7と 、該駆動部7とヘッド5との中間に配置されポンプ室4を液密状態に区画する仕 切部8よりなる。
【0010】 10はポンプヘッド5のポンプ室4内に配置された羽根車、11は一端が該羽 根車10と一体に連結されるとともに他端が駆動機構6の被駆動マグネット部6 aに一体に連結され、ポンプ軸線X−Xに沿い延出した回転軸部、12は該回転 軸部11の外周に嵌合固定され回転軸部の一部をなす軸受スリーブ、13は該ス リーブ12に嵌合し回転軸部11を軸線X−Xのまわりで摺動回転自在に支承す る軸受、14は該軸受13を取付固定するとともに該軸受13とともに軸受部A を構成する仕切部8の仕切ケーシング、15は該ケーシング13及びポンプ室4 と共働してポンプ給送液体の流通路16を区画するポンプケーシングの一部をな すリヤケーシングである。該リヤケーシング14を介してマグネット駆動機構6 の駆動マグネット部6bは該ケーシング14内の被駆動マグネット部6aと対向 して非接触のマグネットカップリングを構成している。
【0011】 該駆動マグネット部6bは駆動軸17を介し図示しないポンプ駆動モータより 回転駆動力を得て、被駆動マグネット部6aを追従回転させる。これによって回 転軸部11を介して羽根車10が回転駆動されポンプ動作が遂行され、吸込口よ りポンプ給送液体がポンプ室4に流入し、該羽根車10により吐出口3を介して 送り出される。ポンプ給送液体の一部は、羽根車10の裏側より仕切ケーシング 13、リヤケーシング14内の流通路を巡って循環し、流通路15全体に満たさ れる。そして、軸受13のところにも該液体が及んでいる。
【0012】 図2で拡大して示すように、軸受13の内周面に軸方向に沿って流通案内路を なすスプライン状の案内溝13aが形成され、この溝13a内にポンプ給送液体 が積極的に流されて該軸受13の内周面と軸受スリーブ12の外周面との摺動回 転摩擦面の発熱に対して冷却液の作用を果す。なお、該案内溝13aの形状は実 施例のもの以外に、例えば内周面に螺旋状に形成したもの、あるいは軸受内部に 軸孔状に形成したもの等が有り、実施例構成に限らない。
【0013】 軸受13の前後には、羽根車10を含む回転体にそれぞれ取付けられたスラス ト軸受18a,18bがそれぞれ配置されている。該回転体及び流通路16に接 するポンプケーシングの材質として取扱うポンプ給送液体が薬液等の場合、耐食 性のあるプラスチック材料が用いられる。仕切部8の仕切ケーシング14は、プ ラスチック等で形成された中実の仕切部8の外側をライニングの態様で覆い、耐 食性に富むテフロン(商品名)等で形成される。又、その他の接液部をなすケー シングも同様の材質で形成される。
【0014】 上記構成のマグネット駆動形式の渦巻きポンプにおいて、図1に示すように、 本考案のポンプの軸受部異常温度検知装置の第1の熱電対20の第1の検出接点 21が軸受部Aに配置される。第2の熱電対22の第2の検出接点23がポンプ ケーシングの一部をなすとともにポンプ給送液体に接する仕切ケーシング14の ところの液温検出部Bに配置される。
【0015】 第1及び第2の熱電対20,22は、検出接点21,23及び線材を含めて、 仕切部8に適宜の取付穴を形成して該取付穴を通して軸受部A及び液温検出部B において仕切ケーシング14に埋設することにより、それぞれ設置される。但し 、該設置構成は設計上容易に成し得るので、図1にはその詳細を省略してある。
【0016】 図3に示すように第1及び第2の熱電対20,22はその共通の線材24によ り相互に直列に接続され、個々の出力線材25,26は引出されて外部配置の電 位差検出手段をなす電位差計を含む測定部27に接続されて熱電対回路を構成し ている。
【0017】 上記構成により、第1の検出接点21は軸受部Aで該軸受部Aの実際温度(絶 対温度)を検出する一方、第2の検出接点23は液温検出部Bで液温を検出する が、出力線材25,26間に生じる電位差は液温に相当する電位が相殺され液温 に関与しない軸受部Aの温度変化が電位差として測定部27で測定される。例え ば、共通線材24にNiAl,出力線材25,26にNiCrの金属を用いた熱 電対の構成とすると、第1の検出接点21が30℃、第2の検出接点23が25 ℃を検出した場合、第1の熱電対20ではプラス1.2mVの起電力が発生する のに対し、第2の熱電対22ではマイナス1.0mVの起電力が発生する。後者 の起電力がマイナスとなるのは第1の熱電対20とは線材の接続順序が逆だから であり、従って、測定部27では出力起電力として両者を加算してプラス0.2 mVの電位差が検出される。これが軸受部Aの液温に依存しない異常温度の電位 差となり、この変動を監視することによりポンプ動作の異常を迅速に検知するこ とができる。
【0018】 このように、第1及び第2の熱電対20,22の組合せによって液温の変化に 全く影響されず軸受温度を測定できるので、液温に対して軸受温度(絶対温度) が極くわずかの上昇でも的確に把握することができ、絶対温度としてこれのみを 測定する従来の場合に比して極めて誤差の少ない正確な測定が可能である。
【0019】 なお、実施例では、軸受部A及び液温検出部Bにおいて、第1及び第2の検出 接点21,23は仕切ケーシング14の樹脂材料内に埋め込まれている。このた め、実際には樹脂材料の温度をそれぞれ検出しているが、検出すべき軸受13及 び流通路内のポンプ給送液体に近接した位置に配置して、これらと実質的に同一 の温度を検出するものである。従って、本考案は軸受13及びポンプ給送液体に 直接検出接点21,23をそれぞれ接触させる構成に限定されない。又、液温検 出部Bでの液温検出は、ポンプ作動中にキャビテーション現象発生によりポンプ 空運転状態となり液体が流れなくなった場合には流通路内の雰囲気温度を検出す ることとなるが、これも本考案における液温検出に含まれる。その他、本考案を 適用するポンプ形式は実施例形式のものに限らず種々のポンプに適用可能である 。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、ポンプ給送液体の液温の影響を受けることな く軸受部の温度変化を正確に把握することができるので、異常温度の検出により 軸受部の焼き付き現象やキャビテーション現象等のポンプ作動の異常事態を迅速 に検知できるものであり、2組の熱電対を用いてこれを達成できるので構造が簡 単で安価なポンプの軸受部異常温度検知装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の軸受部異常温度検知装置をマグネット
駆動形式の渦巻きポンプに適用した実施例の縦断面図で
ある。
【図2】図1の2−2線に沿う要部拡大断面図である。
【図3】本考案の検知装置を構成する熱電対回路の概要
図である。
【符号の説明】
1 ポンプ本体 11 回転軸部 13 軸受 16 流通路 20 第1の熱電対 21 第1の検出接点 22 第2の熱電対 23 第2の検出接点 27 測定部 A 軸受部 B 液温検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 寺田 啓市 埼玉県狭山市上広瀬東久保591−9 株式 会社イワキ埼玉工場内 (72)考案者 柴 一之 埼玉県狭山市上広瀬東久保591−9 株式 会社イワキ埼玉工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプ給送液体の流通路を区画するポンプ
    ケーシングを備えたポンプ本体と、該ポンプ本体内にお
    いて流通路に配置された羽根車と、該羽根車と一体に回
    転する回転軸部と、該回転軸部を摺動回転自在に支承す
    る固定の軸受部と、該軸受部に形成されポンプ給送流体
    を流通させる流通案内路と、を有するポンプにおいて、
    前記軸受部に配置されるとともに該軸受部の温度を検出
    する第1の検出接点を有する第1の熱電対と、ポンプケ
    ーシングに配置されるとともに流通路を流れるポンプ給
    送液体の液温を検出する第2の検出接点を有するととも
    に前記第1の熱電対と直列に接続された第2の熱電対
    と、該第1及び第2の熱電対に接続され熱電対回路を構
    成するとともに両熱電対間の検出温度に対応した電位差
    を検出する電位差検出手段と、を備えたことを特徴とす
    るポンプの軸受部異常温度検知装置。
JP7217092U 1992-09-21 1992-09-21 ポンプの軸受部異常温度検知装置 Withdrawn JPH0630493U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2302182A2 (en) 2009-07-31 2011-03-30 Yamada Manufacturing Co., Ltd. Water pump
JP2014190207A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Kubota Corp 立軸ポンプ装置
JP2017137811A (ja) * 2016-02-03 2017-08-10 株式会社酉島製作所 横軸ポンプ

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Effective date: 19970306