JPH0630271A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0630271A
JPH0630271A JP4206180A JP20618092A JPH0630271A JP H0630271 A JPH0630271 A JP H0630271A JP 4206180 A JP4206180 A JP 4206180A JP 20618092 A JP20618092 A JP 20618092A JP H0630271 A JPH0630271 A JP H0630271A
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JP
Japan
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density
image forming
patch
image
detecting
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Pending
Application number
JP4206180A
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English (en)
Inventor
Yoshimichi Nagao
好倫 長尾
Masami Izumizaki
昌巳 泉崎
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0630271A publication Critical patent/JPH0630271A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 濃度再現性に優れた階調画像を常時安定して
形成できる。 【構成】 感光ドラム1K等に対する帯電条件,露光条
件,現像条件,転写条件が設定された状態でコントロー
ラ15より発生された濃度パターンに基づいて像形成手
段が転写ベルト6aに濃度パッチを転写し、受光素子1
2aが濃度パッチの濃度レベル状態を検出したら、その
濃度レベル状態に応じてコントローラ15が感光ドラム
1K等に設定されている階調特性を補正制御する構成を
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中間調画像を形成可能
な画像形成装置に係り、特に、電子写真プロセスを実行
して現像される濃度パターン画像を読み取って画像形成
条件を自動調整可能な画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば複数の像担持体を使用して
カラー画像を形成する場合、それぞれの像担持体上の顕
像を転写材に転写する共通の転写ベルト等の転写手段上
に転写した所定のパターン情報(テストパッチ)を検知
し、トナー濃度を制御する方法が特開昭63−1471
77号公報に開示されており、また、露光量を制御する
方法が特開昭63−280275号公報等に開示されて
いる。
【0003】さらに、上記テストパッチを転写手段上に
転写して、その濃度を測定し、画像形成手段に係る複数
のプロセス条件のうち、1つのプロセス条件を補正する
方法が特開昭63−43169号公報等に開示されてい
る。
【0004】また、予想される環境変動における明部電
位の変化内に制御されるように露光量を変化させ、その
後転写手段上に転写した異なる明部電位のパターンから
基準最大濃度となる明部電位を予想する方法が特開平1
−261668号公報等に開示されている。さらに、特
開昭63−280275号公報には上記に加えて、転写
手段上のパターンの位置ずれ量から1ドットの大きさの
変化を測定し、露光時間,出力,現像バイアス等のプロ
セス条件を変化させて、1ドットの大きさを適正な幅に
保つ方法も開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電記
録方式の画像形成装置では、画像形成に至るまでに非常
に複雑なプロセスを経るため、多様な画像劣化要因が含
まれており、特にテストパッチが転写後に読み取られる
場合は、複雑に入り組んだ画像劣化要因を含んだ状態の
テストパッチ画像を読み取っていることとなり、トナー
濃度の制御のみあるいは転写効率の制御のみで画像形成
プロセス条件を補正しても、高画質を長期にわたって安
定して維持することはできないという問題点があった。
【0006】また、上記従来例ではトナー濃度の制御の
みであったり、テストパッチの線幅より露光量を決定す
るのみであり、階調再現性に関する補正はなされていな
かっため、階調特性が優れた画像を常時形成できにくい
という問題点があった。
【0007】また、従来のように1ドット幅変化からで
はあまりにもミクロ的であるため、読み取り誤差が入り
込み易く、微妙な画質の変化、例えばハイライト部の再
現性を読み取り、その結果からその安定化を行うための
プロセス条件にフィードバックすることは非常に困難と
なる問題点があった。
【0008】さらに、従来ように1ドット幅変化からで
はあまりにもミクロ的であるため、読み取り誤差が入り
込み易く、最大濃度や階調リニアリティの変化の検出が
困難であり、また、どの要因によってプロセス条件が変
化したかを把握することも困難となる問題点があった。
【0009】また、上記テストパッチ形成中も、本体に
配設されるカウンタが上記形成動作を伴うので、画像濃
度調整回数に比例してランニングコスト(トナーおよび
記録媒体の消費に要する)がかさむという経済上の問題
点もあった。
【0010】本発明は、上記幾多の問題点を解決するた
めになされたもので、搬送体上に所定の濃度の濃度パッ
チを形成して、その濃度をパッチの濃度を検出して像形
成手段の各像形成設定手段に設定された像形成条件を補
正することにより、濃度再現性に優れた階調画像を常時
形成できる画像形成装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置は、 感光体に対する帯電条件,露光条件,現像条
件,転写条件を設定しながら入力される濃度情報に基づ
いて感光体に現像された階調画像を記録媒体に形成可能
な像形成手段と、この像形成手段により形成される画像
濃度を判定するための濃度パターンを発生する発生手段
と、この発生手段により発生された濃度パターンに基づ
いて前記像形成手段が搬送体に転写された濃度パッチを
検出するパッチ検出手段と、このパッチ検出手段により
検出された濃度パッチの濃度レベル状態に応じて前記像
形成手段に設定されている階調特性を補正制御する制御
手段とを有するものである。
【0012】また、階調特性を決定するルックアップテ
ーブルを有し、制御手段は、検出手段により検出された
パッチ画像の濃度レベル状態に応じて前記ルックアップ
テーブルに設定されるテーブル値を補正するように構成
したものである。
【0013】さらに、制御手段は、検出手段により検出
された濃度パッチの濃度レベル状態に応じて像形成手段
に設定された各感光体に対する帯電条件,露光条件,現
像条件,転写条件設定を順次補正制御するように構成し
たものである。
【0014】また、現像手段と、感光体の表面電位を検
知する電位検知手段と、現像手段の現像剤濃度を検知す
る現像剤濃度検知手段とを有し、制御手段は、パッチ検
出手段により検出された最大濃度レベル状態,電位検知
手段により検知される表面電位状態,現像剤濃度検知手
段により検知される現像剤濃度状態に応じて前記像形成
手段に設定されている帯電条件を補正制御するように構
成したものである。
【0015】さらに、現像手段と、感光体の表面電位を
検知する電位検知手段と、現像手段の現像剤濃度を検知
する現像剤濃度検知手段とを有し、制御手段は、パッチ
検出手段により検出された所定濃度レベル状態,電位検
知手段により検知される表面電位状態,現像剤濃度検知
手段により検知される現像剤濃度状態に応じて前記像形
成手段により設定されている前記感光体に対する露光ド
ットの形成方法を可変するように構成したものである。
【0016】また、複数の像形成手段と、各現像手段に
対応する異なる色の現像剤を収容する複数の現像手段と
を有し、各像形成手段が複数の濃度パッチを搬送体に順
次転写するように構成したものである。
【0017】さらに、搬送体に順次搬送される各濃度パ
ッチと各感光体との通過間隔を所定のタイミングで離隔
調整する調整手段を設けたものである。
【0018】また、特定色の濃度パッチを形成する画像
形成手段は、あらかじめ他の画像形成手段により先行し
て下地転写された現像剤上に特定色の濃度パッチを形成
するように構成したものである。
【0019】さらに、検出手段は、各画像形成手段で形
成されるレジストレーション補正用のパターンおよび濃
度パッチの読み取りに兼用するものである。
【0020】また、感光体に対する帯電条件,露光条
件,現像条件,転写条件を設定しながら入力される濃度
情報に基づいて感光体に現像された階調画像を中間転写
体を介して記録媒体に形成可能な像形成手段と、画像濃
度を判定するための濃度パターンを発生する発生手段
と、この発生手段により発生された濃度パターンに基づ
いて像形成手段が中間転写体に転写された濃度パッチを
検出するパッチ検出手段と、このパッチ検出手段により
検出された濃度パッチの濃度レベル状態に応じて像形成
手段に設定されている複数の画像形成条件を補正制御す
る制御手段を設けたものである。
【0021】さらに、像形成手段のコピー処理回数のカ
ウントを実行するカウント手段と、所望のタイミングで
行う各像形成手段に対する像形成条件補正中、前記カウ
ント手段によるコピーカウントを休止させる休止手段と
を設けたものである。
【0022】
【作用】本発明においては、感光体に対する帯電条件,
露光条件,現像条件,転写条件が設定された状態で発生
手段により発生された濃度パターンに基づいて像形成手
段が搬送体に濃度パッチを転写する。そして、パッチ検
出手段が濃度パッチの濃度レベル状態を検出したら、そ
の濃度レベル状態に応じて制御手段が像形成手段に設定
されている階調特性を補正制御し、階調特性変動が生じ
ても適正な階調特性となる鮮明画像を安定して形成する
ことを可能とする。
【0023】また、制御手段は、検出手段により検出さ
れたパッチ画像の濃度レベル状態に応じてルックアップ
テーブルに設定されるテーブル値を補正し、リアルタイ
ムで階調特性を自動変更することを可能とする。
【0024】さらに、制御手段は、検出手段により検出
された濃度レベル状態に応じて像形成手段に設定された
各感光体に対する帯電条件,露光条件,現像条件,転写
条件を順次補正制御し、像形成プロセス条件設定状態を
捉えて画質を安定化することを可能とする。
【0025】また、制御手段は、パッチ検出手段により
検出された最大濃度レベル状態,電位検知手段により検
知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段により検知
される現像剤濃度状態に応じて像形成手段に設定されて
いる帯電条件を補正制御し、像形成プロセス条件設定状
態を捉えて安定した最大濃度レベルの画像を形成可能と
する。
【0026】さらに、制御手段は、パッチ検出手段によ
り検出された所定濃度レベル状態,電位検知手段により
検知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段により検
知される現像剤濃度状態に応じて像形成手段により設定
されている前記感光体に対する露光ドットの形成方法を
可変し、像形成プロセス条件設定状態を捉えて安定した
濃度でハイライト部の画像を形成することを可能とす
る。
【0027】また、各像形成手段が複数の濃度パッチを
搬送体に順次転写し、各像形成手段における現像濃度特
性を均一化して、鮮明なカラー画像を形成可能とする。
【0028】さらに、調整手段は、搬送体に順次搬送さ
れる各濃度パッチと各感光体との通過間隔を所定のタイ
ミングで離隔調整し、転写された各濃度パッチの画像乱
れを防止することを可能とする。
【0029】また、特定色の濃度パッチを形成する画像
形成手段は、あらかじめ他の画像形成手段により先行し
て下地転写された現像剤上に特定色の濃度パッチを形成
し、パッチ検出手段が検出不能となる現像色の現像剤濃
度を確実に検出することを可能とする。
【0030】さらに、検出手段は、各像形成手段で形成
されるレジストレーション補正用のパターンおよび濃度
パッチの読み取りに兼用し、検出機構のコストを下げる
ことを可能とする。
【0031】また、パッチ検出手段がこの中間転写手段
に転写された濃度パッチの濃度レベル状態を検出し、制
御手段がパッチ検出手段により検出された濃度パッチの
濃度レベル状態に応じて像形成手段に設定されている画
像形成条件を補正制御し、安定した画質を維持すること
を可能とする。
【0032】さらに、像形成手段に対する所定の補正処
理中、休止手段がカウント手段によるコピーカウントを
休止させ、像形成条件補正に伴うランニングコスト負担
を軽減することを可能とする。
【0033】
【実施例】〔第1実施例〕図1は本発明の第1実施例を
示す画像形成装置の構成を説明する断面図であり、例え
ば複数のレーザビームを用いた光走査手段を有するレー
ザビームプリンタの一例である4つの感光ドラムの場合
を示す。
【0034】図に示されるように、本実施例では電子写
真感光体となる感光ドラムの周囲に画像形成手段(帯電
部,露光部,現像部,転写部,クリーナ部)を有して構
成される画像形成ステーションが各色(イエロー,マゼ
ンタ,シアン,ブラック)に対応して4個設けられ、各
画像形成ステーションにて形成された感光ドラム上のト
ナー画像が、これらの感光ドラムに対向して移動するベ
ルト状移動体により搬送される転写材に転写される構成
とされる。
【0035】イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの
各画像形成ステーションPm,Pc,Py,Pkにそれ
ぞれ感光ドラム1M,1C,1Y,1Kが配置され、矢
印方向(時計方向)に回転される。また、各感光ドラム
1M,1C,1Y,1Kの周囲には、一次帯電器2M,
2C,2Y,2K,光走査手段としての走査光学装置3
M,3C,3Y,3K,現像装置4M,4C,4Y,4
K,クリーニング装置5M,5C,5Y,5K等を備え
る画像形成手段が配設されている。
【0036】また、画像形成手段の構成要素となる転写
部6は、各画像形成ステーションPm,Pc,Py,P
kに共通に用いられる転写ベルト6aおよび各ドラム用
の転写帯電器6M,6C,6Y,6Kを有し、フルカラ
ー画像の形成は、転写ベルト6a上に支持された転写材
P上に、順次前記各感光ドラム1M,1C,1Y,1K
に形成された各色のトナー像を転写することによって達
成される。なお、転写材Pは給紙カセット7から供給さ
れ、転写工程を終了した転写材Pは分離され、定着器8
を介して機外に排出され、排紙トレイ9に積載される。
【0037】前記走査光学装置3M,3C,3Y,3K
は、図示しない光源であるレーザ光源と、このレーザ光
源からのレーザ光を走査する回転ポリゴンミラーと、走
査ビームを感光ドラム表面を母線上に集光するfθレン
ズと、光束を偏向する反射ミラーと、前記走査ビームの
特定位置を検出するビーム検出装置とから構成されてい
る。
【0038】図2は、図1に示した画像形成ステーショ
ンPkの感光ドラム1Kの周辺構成を示す詳細断面構成
図であり、図1と同一のものには同じ符号を付してあ
る。なお、残る画像形成ステーションPm,Pc,Py
についても同様な構成となっている。
【0039】図において、11Kは表面電位センサ(電
位センサ)であり、感光ドラム1Kの表面電位を検知
し、その検知信号を電位計14に出力する。電位計14
は、表面電位センサ11Kで検出された値をコントロー
ラ15へ送る。13Kは現像剤濃度センサ(濃度セン
サ)であり、現像装置4K内の濃度を、例えば光反射方
式またはインダクタンス方式で検知し、その検知信号を
コントローラ15に出力する。なお、濃度検知方式とし
ては、感光ドラム1K上に特定の濃度の画像を形成し、
その濃度を図示しない光センサで検出する構成であって
も良い。PA1は前記転写ベルト6aに転写されたテス
トパッチ(以下、濃度パッチともいう)で、可視像とし
て下流のLEDランプ12aに照明され、例えばCCD
等で構成される受光素子12bでその反射光が受光さ
れ、濃度変換された信号がコントローラ15へ送出され
る。ここで転写ベルト6a上に転写される画像は、最低
濃度から最高濃度迄の8段階あるいは16段階の階段濃
度をもっている。なお、テストパッチPA1は図示しな
いテストパターンジェネレータにより発生される。
【0040】図3は、図2に示したコントローラ15に
設けられる階調画像処理部の一例を示す回路ブロック図
である。
【0041】図において、21はCCDセンサ部で、テ
ストパッチ含む反射画像の輝度信号をA/D変換回路2
2に出力する。A/D変換回路22は、当該輝度信号を
A/D変換し、ディジタルの輝度信号に変換する。23
はシェーディング回路で、CCDセンサ部21を構成す
るCCDの各画素の感度バラツキを修正するシェーディ
ングを行う。24は対数変換器(LOG変換器)で、バ
ラツキ補正されたディジタルの輝度信号を濃度信号に変
換する。25はルックアップテーブル(LUT)で、得
られた濃度信号は初期設定時のγ特性がオリジナル濃度
(OD)とコピー濃度(CD)が一致するように濃度レ
ベルが補正される。26はパルス幅変換器で、ルックア
ップテーブル25で濃度変換された濃度レベルに対応し
てLDドライバ27に入力する駆動パルスのパルス幅を
変換する。28はLUT補正テーブルで、ルックアップ
テーブル25を補正する補正データが格納されている。
【0042】このように構成された画像形成装置におい
て、感光体(感光ドラム1K)に対する帯電条件,露光
条件,現像条件,転写条件が設定された状態で発生手段
(例えばコントローラ15がROM等に記憶される濃度
パターンデータを読み出して発生させる)により発生さ
れた濃度パターンに基づいて像形成手段(一次帯電器,
転写用帯電器,現像装置)が搬送体(転写ベルト6a)
に濃度パッチを転写する。そして、パッチ検出手段(本
実施例では1対の受光素子12b)が濃度パッチの濃度
レベル状態を検出したら、その濃度レベル状態に応じて
制御手段(コントローラ15)が像形成手段に設定され
ている階調特性を補正制御し、階調特性変動が生じても
適正な階調特性となる鮮明画像を安定して形成すること
を可能とする。
【0043】また、制御手段は、検出手段により検出さ
れたパッチ画像の濃度レベル状態に応じてルックアップ
テーブル(LUT25)に設定されるテーブル値を、例
えばLUT補正テーブル28により補正し、リアルタイ
ムで階調特性を自動変更することを可能とする。
【0044】さらに、制御手段は、検出手段により検出
された濃度レベル状態に応じて像形成手段に設定された
各感光体に対する帯電条件,露光条件,現像条件,転写
条件を順次補正制御し、像形成プロセス条件設定状態を
捉えて画質を安定化することを可能とする。
【0045】また、制御手段は、パッチ検出手段により
検出された最大濃度レベル状態,電位検知手段により検
知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段により検知
される現像剤濃度状態に応じて像形成手段に設定されて
いる帯電条件を補正制御し、像形成プロセス条件設定状
態を捉えて安定した最大濃度レベルの画像を形成可能と
する。
【0046】さらに、制御手段は、パッチ検出手段によ
り検出された所定濃度レベル状態,電位検知手段(電位
センサ11K)により検知される表面電位状態,現像剤
濃度検知手段(濃度センサ13K)により検知される現
像剤濃度状態に応じて像形成手段により設定されている
前記感光体に対する露光ドット(走査光学装置3Kから
発射されるレーザ光の露光ドット)の形成方法を可変
し、像形成プロセス条件設定状態を捉えて安定した濃度
でハイライト部の画像を形成することを可能とする。
【0047】また、各像形成手段(本実施例では各画像
形成ステショーンPm,Pc,Py,Pk)が複数の濃
度パッチを搬送体に順次転写し、各像形成手段における
現像濃度特性を均一化して、鮮明なカラー画像を形成可
能とする。
【0048】さらに、調整手段(本実施例では図示しな
い押当て部材の移動による)は、搬送体に順次搬送され
る各濃度パッチと各感光体との通過間隔を所定のタイミ
ングで離隔調整し、転写された各濃度パッチの画像乱れ
を防止することを可能とする。
【0049】また、特定色の濃度パッチを形成する画像
形成手段は、あらかじめ他の画像形成手段により先行し
て下地転写された現像剤上に特定色の濃度パッチを形成
し、パッチ検出手段が検出不能となる現像色の現像剤濃
度を確実に検出することを可能とする。
【0050】さらに、検出手段は、各像形成手段で形成
されるレジストレーション補正用のパターンおよび濃度
パッチの読み取りに兼用し、検出機構のコストを下げる
ことを可能とする。
【0051】また、パッチ検出手段がこの中間転写手段
(後述する中間転写体107)に転写された濃度パッチ
の濃度レベル状態を検出し、制御手段がパッチ検出手段
により検出された濃度パッチの濃度レベル状態に応じて
像形成手段に設定されている画像形成条件を補正制御
し、安定した画質を維持することを可能とする。
【0052】さらに、像形成手段に対よる所定の補正処
理中、休止手段(コントローラ15が兼ねる)がカウン
ト手段(例えばコントローラ15に設けられるカウン
タ)のコピーカウントを休止させ、像形成条件補正に伴
うランニングコスト負担を軽減することを可能とする。
【0053】また、本実施例ではブラックステーション
の現像剤がカーボンブラックを含有しているのでLED
ランプ12aからの光を吸収するので、特定色(ブラッ
ク)の濃度パッチを形成する画像形成手段は、あらかじ
め他の画像形成手段により先行して下地転写された現像
剤上に特定色の濃度パッチを形成し、パッチ検出手段が
検出不能となる現像色の現像剤濃度を確実に検出するこ
とを可能とする。
【0054】なお、本実施例では受光素子12bが転写
ベルト6aに転写されたレジスト補正用のパターン画像
(例えば+型,#型)を読み取り、コントローラ15に
その読取りデータを出力し、コントローラ15が図示し
ない走査光学装置3M,3C,3Y,3Kの配置状態ま
たは露光タイミング等を補正し、倍率,傾き,主走査位
置ずれ,副走査位置ずれ等を補正する構成となってい
る。また、各濃度補正タイミングは特に限定していない
が、後述する特定の動作,特定条件の下で実行させれば
効率よく濃度特性,階調特性を補正することができる。
【0055】図4は、図1に示した感光ドラムの現像特
性を示す特性図であり、縦軸は濃度を示し、横軸は入力
濃度レベルを示す。
【0056】図において、特性Cは初期設定時に対応
し、特性A,Bは現像剤の状態変化,環境変化等により
変動した状態を示す。
【0057】図5は、図1に示した感光ドラムの濃度変
換特性を示す特性図であり、縦軸は出力濃度レベルを示
し、横軸は入力濃度レベルを示す。
【0058】図において、特性Cは初期設定時に対応
し、特性A1,B1は特性Cに比べて現像剤の状態変
化,環境変化等により変動した場合を示す。
【0059】前述した受光素子12bからコントローラ
15へ送出された8段あるいは16段のテストパッチの
濃度は、初期設定時において、図4に示す特性Cが得ら
れるようにルックアップテーブル25が設定される。し
かしながら、現像剤の状態変化,環境変化等により現像
特性が変化すると、特性Cが実際には図4に示す特性A
または特性Bのように変動してしまう場合がある。
【0060】そこで、受光素子12bから得られた濃度
が特性Aに示すように設定よりも高くなった場合は、図
5に示すように特性A1となるように、すなわち高くな
った分だけ設定から下げる補正値をコントローラ15内
の補正値演算回路が演算し、ルックアップテーブル25
の設定値を補正するテーブルをLUT補正テーブル28
に設定する。そして、このLUT補正テーブル28によ
りルックアップテーブル25を補正することにより、変
動したプリンタ階調特性を補正して常時一定のプリンタ
階調特性を得ることができた。この補正値はコントロー
ラ15内のRAMに保持され、階調特性が異常と判断さ
れて再度上記の補正が行われるまでその内容のまま保持
される。
【0061】図6は、図1に示した感光ドラム1M,1
C,1Y,1Kの最高濃度補正処理を説明する回路ブロ
ック図であり、図3と同一のものには同じ符号を付して
ある。
【0062】図において、29はA/D変換器で、受光
素子12bに入射されるテストパッチ画像の反射光をデ
ィジタル信号に変換し、濃度換算回路30に出力する。
濃度換算回路30は上記ディジタル信号を濃度レベルに
変換し、テストパッチ画像中の最高濃度画像に対する濃
度が規定値となるかどうかを判定する。32は画像形成
電位制御回路で、上記濃度換算回路30により換算され
る最高濃度変化量を相殺する補正値に基づいて一次帯電
器2K(ブラックステーションの場合)のグリッド電圧
を制御する。31は補正値演算回路で、濃度換算回路3
0により濃度レベルに変換された各テストパッチの濃度
レベルを規定値と比較してその変化を相殺するための補
正値を演算し、LUT補正テーブル28にセットする。
【0063】例えば図4に示す特性Bのようにプリンタ
階調特性が、濃度が低下する方へ変動してプリンタが出
力できる最大濃度が設定の1.5より低い、1.3にな
った場合、すなわち現像能力が低下している状態では、
LUT25による濃度補正は不可能となる。また、現像
過度により最高濃度が1.5以上になった場合、LUT
25による補正は可能であるが、極度なLUT25の補
正は却って画像を悪化することもある。従って、高画質
画像を維持するためには、LUT25を補正する前に、
適正な最高濃度を確保することが望ましい。最高濃度を
制御する手法で最も有効な1つは、感光体の画像形成電
位を変化させる手法である。そこで、濃度換算回路30
で換算された最高濃度補正値に基づいて画像形成電位制
御回路32が一次帯電器2K等に印加するグリット電圧
を制御し、例えば感光ドラム1Kの帯電量を調整する。
【0064】なお、上記実施例ではテストパッチの濃度
状態を受光素子12bで検出して、γ変換特性変動状態
を捉えてLUT25のγ変換特性をリニアに補正するこ
とにより階調特性を改善する場合について説明したが、
γ変換特性を変動する要因は、主として画像形成プロセ
ス実行に伴う感光体表面電位,転写帯電電位,EーV特
性,最高濃度特性等の各特性変動によっても複雑に変化
する。従って、後述する実施例では各変動要因を制御し
ながらLUT25の補正を実行する場合について説明す
る。なお、制御順位はプロセス実行に伴って表面電位
制御→E−V補正制御→転写効率制御→最大濃度
補正制御→階調特性制御とする。 〔第2実施例〕表面電位制御 図7は、図1に示した走査光学装置3M,3C,3Y,
3Kのレーザ光源の時間変化を示す特性図であり、縦軸
はレーザ点灯状態を示し、横軸は時間変化を示す。
【0065】この図に示されるように、時間T1〜T6
の間にON/OFFされ、その間に表面電位制御が行わ
れる。なお、走査光学装置3M,3C,3Y,3Kのレ
ーザ光源のON/OFFはそれぞれに対して安定化のた
めオフセット値を設けても良い。
【0066】図8は、図1に示した一次帯電器2M,2
C,2Y,2Kのグリッド電圧変化状態を示す特性図で
あり、縦軸はグリッド電圧(V)を示し、横軸は時間変
化を示す。
【0067】この図に示されるように、一次帯電器2
M,2C,2Y,2Kのグリッド電圧(V)を時間経過
とともに変化させながら感光体に各走査光学装置3M,
3C,3Y,3Kよりレーザ光のON/OFFが図7に
示すように実行される。
【0068】図9,図10は、図1に示した感光ドラム
1M,1C,1Y,1Kの表面電位変動状態を示す特性
図であり、図9において、縦軸は表面電位(V)を示
し、横軸は時間変化を示し、図10において、縦軸は表
面電位(V)を示し、横軸はグリッド電圧(V)を示
す。
【0069】これらの図に示すように、感光ドラム1
M,1C,1Y,1Kの表面電位(V)は、一次帯電器
2M,2C,2Y,2Kのグリッド電圧(V)を時間経
過とともに変化させながら感光体に各走査光学装置3
M,3C,3Y,3Kよりレーザ光のON/OFFが図
7に示すように実行されると変動し、その電圧値V1
6 がコントローラ15のRAM上に記憶される。この
記憶された電圧値V1 〜V6 から図10に示す特性L
1 ,L2 を作成する。そして、電圧値V1 〜V3 結ぶ特
性L1 と、電圧値V4 〜V6 を結ぶ特性L2 との差、す
なわちL1 −L2 の電位差特性が画像形成電位となる。
このようにして作成された図10によりあらかじめ設定
された画像形成電位に対するグリッド電圧(V)が決定
され、時間T8以後、コントローラ15が一次帯電器2
M,2C,2Y,2Kに決定されたグリッド電圧(V)
を印加するように制御する。なお、帯電系,露光系に何
らかの異常を起こし、図10に示したような特性L1
2 が得られない場合は、画像形成工程を停止し、エラ
ーメッセージを表示する。このようにして表面電位制
御が終了すると、コントローラ15はE−V補正制御
に移行する。 E−V補正制御 図11は、図1に示した感光ドラム1M,1C,1Y,
1Kの電位変動状態を示す特性図であり、縦軸はコント
ラスト電位(V)を示し、横軸はレーザ光量ビットを示
し、8ビットに分割され16進法で表される。
【0070】図において、点線はコントラスト電位特性
が理想的状態を示し、C1,C2は変動したコントラス
ト電位特性を示す。なお、コントラスト電位特性の変動
要因は、各感光ドラム1M,1C,1Y,1K等の経時
変化,環境変動による温度,湿度変化を示す。
【0071】表面電位制御が終了すると、コントロー
ラ15はE−V補正制御に移行し、先ず、各走査光学
装置3M,3C,3Y,3Kのレーザ光源のレーザ光量
ビット値で、80H で点灯させ、その表面電位を図2に
示した表面電位センサ11K等により検知し、電位計1
4を介して当該表面電位値をコントローラ15に入力す
る。これを受けて、コントローラ15が下記第(1)式
に基づいて変化量Kを算出する。 K=(V00−V80)/V00 ……(1) この時、コントローラ15が算出した変化量Kの値が
0.5であれば、理想状態を示す。ところが、コントラ
スト電位がコントラスト電位特性C1,C2に示すよう
に変動した場合は、変化量Kはそれぞれ0.6,0.6
5を示す。そこで、コントローラ15があらかじめ記憶
されるレーザ光量変換テーブルにより、各走査光学装置
3M,3C,3Y,3Kのレーザ光源のレーザ光量を調
整する。なお、レーザ光量の変化方法としては、パルス
幅変調を用いるものであれば、点灯時のレーザ光量を増
加させることでも良い。このようにして、各感光ドラム
1M,1C,1Y,1KのE−V特性を補正して、常に
一定のプロセス条件を満たすようにコントラスト電位特
性を保持させることができる。こうして、E−V補正
制御を終了したら、転写効率制御に移行する。 転写効率制御 図12は本発明に係る画像形成装置における転写効率特
性を示す特性図であり、縦軸は転写効率(%)を示し、
横軸は転写電流(μA)を示す。
【0072】図において、AA,BB,CCはそれぞれ
転写特性を示し、例えば図13に示す転写系において下
記条件の環境下で測定されたものに対応する。なお、転
写ベルト6a上にテストパッチを形成する際に、転写帯
電器6M,6C,6Y,6Kに印加する総電流を、例え
ば100μA〜600μAまで、100μA毎に変化さ
せた6種のテストパッチを作成し、そのテストパッチを
受光素子12bで読み取られ、コントローラ15内のメ
モリ上のグラフにプロットされ、各転写特性AA,B
B,CCに対応する転写効率のピーク値をから最適な転
写電流を決定している。
【0073】 環境条件 AA;気温 30℃ 相対湿度 80% BB;気温 23℃ 相対湿度 60% CC;気温 20℃ 相対湿度 10% 図13は本発明に係る画像形成装置における転写系の構
成を示す要部断面図であり、図1と同一のものには同じ
符号を付してある。
【0074】なお、上記転写効率測定における転写系の
仕様は以下のとおりである。
【0075】現像剤(トナー)の粒径を8μmで、帯電
量が−30μC/gである。また、感光ドラム1Kは8
0φのOPC感光体を使用し、CT層20μm,誘電率
ε=2.9の特性を有する。転写ベルト6aの体積抵抗
率は10-14 〜10-15 Ωcmで、膜厚が150μmであ
る。また、一次帯電器2Kのシールド幅SWが20mm
で、シールド高さSHも20mmで、ワイヤ転写ベルト間
WHが10mm、ワイヤ−シールド後面間(WB)は15
mm、ワイヤWは60μmのタングステンワイヤを使用し
ている。また、図12に示す転写効率は、図13に示す
転写系の構成ならびに環境条件に応じて変化するため、
転写電流も各画像形成装置の仕様に応じて設定すればよ
い。このようにして転写効率制御が終了すると、最
大濃度補正制御に移行する。 最大濃度補正制御 図14は本発明に係る画像形成装置における現像濃度特
性を示す特性図であり、縦軸は濃度を示し、横軸は濃度
レベルを示す。
【0076】図において、CEは適正特性を示し、特性
AE,特性BEはトナー濃度が変動したり、経時変化等
により、現像濃度特性が変化した状態に対応する。
【0077】転写ベルト6aに転写されたテストパッチ
PA1はLEDランプ12aに照明され、例えばCCD
等で構成される受光素子12bでその反射光が受光さ
れ、濃度変換された信号がコントローラ15へ送出され
る。この時、トナー濃度が変動したり、経時変化等によ
り感光ドラム1K等の感度が変化すると、潜像,現像特
性も変化し、図14に示すように、適正特性CE状態か
ら特性AE,特性BEに変動する場合がある。
【0078】そこで、一次帯電器2K等のグリッド電圧
を制御することで潜像形成前の感光ドラム帯電量を増減
させ、画像濃度を瞬時に増減させることが可能となり、
図14に示すように変動した特性AE,BEを適正特性
CEに近付けることができる。このようにして最大濃
度補正制御が終了すると、階調特性制御へと移行す
る。 階調特性制御 図15は本発明に係る画像形成装置における現像特性を
示す特性図であり、縦軸は濃度を示し、横軸は濃度レベ
ルを示す。
【0079】図において、CCCは適正現像特性を示
し、初期設定時において図3に示したLUT25に設定
される。AAA,BBBは現像特性を示し、現像剤の状
態変化,環境変化等により現像特性等が変化して初期設
定された適正現像特性CCCから外れた状態を示す。
【0080】図16は、図15に示した現像特性AA
A,BBBを補正するための補正テーブル特性を示す特
性図であり、縦軸は出力濃度レベルを示し、横軸は入力
濃度レベルを示する。
【0081】図において、AAA1,BBB1は補正特
性を示し、現像特性AAA,BBBが適正現像特性CC
Cとなるように補正するように、図3に示したLUT補
正テーブル28にセットされる。
【0082】先ず、図3に示したCCDセンサ部21に
図2に示した受光素子12bからの輝度信号が入力され
ると、A/D変換回路22によりディジタルの輝度信号
に変換される。そして、シェーディング回路23にてデ
ィジタルの輝度信号に対してCCD素子の感度ばらつき
を補正するためのシェーディング補正処理を実行する。
このようして補正された輝度信号がLOG変換器24に
より濃度信号に変換される。得られた濃度信号は、初期
設定時のプリンタのγ特性がオリジナル濃度(OD)と
出力画像濃度(コピー濃度CO)が一致するように(適
正現像特性CCCとなる)LUT25がLOG変換器2
4から出力される濃度信号を補正する。前述したコント
ローラ15へ送られた8段あるいは16段のステップパ
ッチの濃度は、初期設定時において図15に示す適正現
像特性CCCとなるようにLUT25が濃度信号を補正
している。
【0083】しかしながら、現像剤の状態変化,環境の
変化等により現像特性等が変化して、初期設定された適
正現像特性CCCから逸脱して図15に示す現像特性A
AAまたは現像特性BBBにに変動する。そこで、受光
素子12bから得られた濃度が図15に示す現像特性A
AAのように適正現像特性CCCよりも設定よりも高い
方向に外れた場合は、図16に示すように補正特性AA
A1のように高く外れた分だけ、設定から下げる補正値
を図6に示した補正値演算回路31が演算する。
【0084】一方、図15に示す現像特性BBBのよう
に適正現像特性CCCよりも設定よりも低く方向に外れ
た場合は、図16に示すように補正特性BBB1のよう
に低く外れた分だけ、設定から上げる補正値を図6に示
した補正値演算回路31が演算する。そして、LUT2
5の変換特性を補正するLUT補正テーブル28に補正
データを設定する。これにより、上記要因等により変動
したプリンタ階調特性を補正して常時一定のプリンタ階
調特性を得ることができる。なお、上記補正値はコント
ローラ15内のRAMに保持され、階調特性が異常と判
断されて再度上記の補正が行われるまでその内容のまま
保持される。
【0085】なお、上記第2実施例では順次画像形成プ
ロセス条件を調整しながら階調特性を補正する場合につ
いて説明したが、上記ステップパッチ形成時に設定され
ている潜像条件,現像条件,転写条件を考慮して読み取
ったパッチ濃度からコントラスト電位特性を補正するこ
とにより、現像濃度変動を抑制して安定した画像濃度の
画像を形成できるように構成しても良い。以下、図17
〜図19等を参照しながら詳細に説明する。 〔第3実施例〕図17は本発明の第3実施例を示す画像
形成装置における現像コントラス補正回路の構成を説明
するブロック図であり、図3と同一のものには同じ符号
を付してあり、例えばブラックステーション用に対応す
る。
【0086】転写ベルト6aに転写されたテストパッチ
PA1(最高濃度(Dmax )画像)は画像形成ステーシ
ョンPkの感光ドラム1Kの下流位置に配設される受光
素子12bにより、その反射光が受光され、光電変換さ
れた信号がA/D変換されてコントローラ15に入力さ
れる。コントローラ15には電位センサ11K,濃度セ
ンサ13Kからの検知信号がA/D変換されて入力され
ており、これらのセンサ出力からコントローラ15が電
位情報,現像剤濃度情報,パッチ濃度情報を解析して、
最適な現像コントラストが得られるようにコントラスト
電位制御回路24aが走査光学装置3Kのレーザ光を可
変調整する。なお、テストパッチについては、最高濃度
画像として個別的に形成してもよく、あるいは上述した
例えば256階調のステップパッチ中の最高濃度パッチ
(パッチデータFFH )を採用してもよい。
【0087】図18は本発明に係る画像形成装置におけ
る潜像レベルと現像濃度との関係を示す特性図であり、
縦軸は濃度を示し、横軸はレーザ光量ビットを示す。
【0088】図において、CEは適正特性を示し、A
E,BEは変動特性を示し、トナー濃度が変動したり、
経時変化により感光ドラム1Kの感度変化等により潜像
現像特性が変動した状態を示す。
【0089】図19は本発明に係る画像形成装置におけ
る現像コントラスト電位特性を示す特性図であり、縦軸
は現像コントラスト電位VCONT(V)を示し、横軸はト
ナーー濃度比(T/T+C)を示す。
【0090】図18に示すようにトナー濃度が変動した
り、経時変化により感光ドラム1Kの感度変化等により
潜像現像特性CEが特性AE,BEに示すように変動す
る場合がある。そこで、上記のように受光素子12bに
より受光された最高濃度画像(テストパッチ)の信号処
理に並行して電位センサ11Kの出力信号によりコント
ローラ15が目指した一次帯電器2Kの現像コントラス
ト電位等が正しく得られているかどうかを判定し、正常
に制御されていない場合は、エラーメッセージ等を表示
し、走査光学装置3Kのレーザ光の光量調整を休止す
る。
【0091】また、濃度センサ13Kの出力からその時
点でのトナー濃度比が基準濃度から外れているかどうか
を判定し、もし、基準濃度であればそのままとする。そ
こで、電位センサ11Kの出力および濃度センサ13K
がともに正常であり、得られたパッチ濃度センサ出力が
図18に示す特性AEのように高濃度として検出した場
合、図17に示したコントラスト電位制御回路24aが
濃度上昇分の濃度を下げるような指示を一次帯電器2K
に出力する。
【0092】一方、得られたパッチ濃度センサ出力が図
18に示す特性BEのように低濃度として検出した場
合、図17に示したコントラスト電位制御回路24aが
濃度下降分の濃度を上げるような指示を一次帯電器2K
に出力する。
【0093】さらに、濃度センサ13Kの出力からトナ
ー濃度が制御範囲を大きく外れた場合、例えばベタ画像
の連続通紙により急激にトナーが消費された後、急激に
トナーが補給されるような場合には、最高濃度補正を休
止し、トナー濃度が基準濃度に復帰した時点で最高濃度
補正を行う。これにより、経時変化等により感光ドラム
の間と変化といった潜像現像特性が変化しても常に安定
した最高濃度の画像が得られる。
【0094】なお、上記実施例ではトナー濃度が大きく
変動している場合には、トナー濃度が復帰するまで最大
濃度補正(Dmax 補正)を休止する場合について説明し
たが、濃度センサ13Kの出力により基準濃度からのず
れを検知した時点で、あらかじめコントローラ15内に
設けられた、図19に示すような特性に従って基準濃度
に復帰するまでの間リアルタイムでトナー濃度を検知
し、適正現像コントラスト電位を変化させるように構成
してもよい。これにより、テストパッチの読み取り後、
トナー濃度が基準濃度に復帰する間でも最大濃度の維持
が可能となる。 〔第4実施例〕図20は本発明の第4実施例を示す画像
形成装置における階調補正回路の構成を説明するブロッ
ク図であり、図17と同一のものには同じ符号を付して
ある。
【0095】転写ベルト6aに転写されたテストパッチ
(ハイライト濃度画像)は画像形成ステーションPk感
光ドラム1Kの下流位置に配設される受光素子12bに
より、その反射光が受光され、光電変換された信号がA
/D変換されてコントローラ15に入力される。コント
ローラ15には電位センサ11K,濃度センサ13Kか
らの検知信号がA/D変換されて入力されており、これ
らのセンサ出力からコントローラ15が電位情報,現像
剤濃度情報,パッチ濃度情報を解析して、最適な現像コ
ントラストが得られるように、LUT25に設定される
濃度変換テーブルを補正するデータを演算し、LUT補
正テーブル28に設定し、走査光学装置3Kのレーザ光
を可変調整し、ハイライト部分の濃度変換特性変動を補
正する。
【0096】なお、テストパッチについては、ハイライ
ト画像として個別的に形成してもよく、あるいは上述し
た例えば256階調のステップパッチ中の濃度パッチ
(パッチデータ40H )を採用してもよい。
【0097】図21は本発明に係る画像形成装置におけ
る潜像レベルと現像濃度との関係を示す特性図であり、
縦軸は濃度を示し、横軸はレーザ光量ビットを示す。
【0098】図において、CE1は適正特性を示し、A
E1,BE1は変動特性を示し、トナー濃度が変動した
り、経時変化により感光ドラム1Kの感度変化等により
潜像現像特性が変動した状態を示す。
【0099】図21に示すようにトナー濃度が変動した
り、経時変化により感光ドラム1Kの感度変化等により
潜像現像特性CE1が特性AE1,BE1に示すように
変動する場合がある。そこで、上記のように受光素子1
2bにより受光されたテストパッチの信号処理に並行し
て電位センサ11Kの出力信号によりコントローラ15
が目指した一次帯電器2Kと、図示しない現像バイアス
による明部電位と現像バイアスとの差である現像コント
ラスト電位,暗部電位と現像バイアスとの差であるバッ
ク電位等が正しく得られているかどうかを判定し、正常
に制御されていない場合は、エラーメッセージ等を表示
し、走査光学装置3Kのレーザ光の光量調整を休止す
る。
【0100】また、濃度センサ13Kの出力からその時
点でのトナー濃度比が基準濃度から外れているかどうか
を判定し、もし、基準濃度であればそのままとする。そ
こで、電位センサ11Kの出力および濃度センサ13K
がともに正常であり、得られたパッチ濃度センサ出力が
図21に示す特性AE1,BE1のように、ハイライト
部、すなわち濃度レベル「40H 」が特性CE1から外
れていると判定された場合は、LUT25に設定された
濃度変換特性を補正する補正データをLUT補正テーブ
ル28に設定し、感光ドラム1K上を走査する走査光学
装置3Kのレーザ光の駆動パルス幅をさらに補正変調し
て、ハイライトドットの再現性を向上するように、ドッ
ト形成方法を図22に示す方法により制御する。
【0101】図22は本発明に係る画像形成装置におけ
るドット形成方法を説明する模式図であり、感光ドラム
1M,1C,1Y,1Kのスラスト方向を主走査方向と
し、感光ドラム1M,1C,1Y,1Kの回転方向を副
走査方向とする。
【0102】(a)は濃度レベル「FFH 」のドット形
状を示す。(b)は濃度レベル「40H 」のドット形状
を示し、(c)は調整ドット形状(大きいドットと微小
ドットから構成される)を示す。
【0103】上述したように濃度レベル「40H 」のド
ット形状は、すなわちハイライト部部では現像剤の劣化
状態,環境変化,感光ドラム感度の変化等の影響を受け
易いため、ドット形状および現像による顕像化が不安定
となり、潜像レベルと現像濃度との関係が特性CE1に
比べて特性AE1,BE1のように外れる。そこで、図
22に示すように、1ライン目は通常より大きいドット
形成を行い、2ライン目は通常よりも小さいドット形成
を行うドット形成を繰り返して、ハイライト部の濃度安
定を図っている。このように、潜像条件,現像条件,転
写条件等を加味しながらドット形成方法を制御すること
により、ハイライト部の階調特性を格段に向上可能とす
る。
【0104】なお、上記実施例ではトナー濃度が大きく
変動している場合には、トナー濃度が復帰するまでドッ
ト形成方法の制御を休止する場合について説明したが、
濃度センサ13Kの出力により基準濃度からズレが生じ
ている場合には、あらかじめコントローラ15内に記憶
される、例えば図23に示すような特性データにより、
図22に示した(c)の調整ドット形状中の大きいドッ
トはそのままとし、微小ドットの形状を変化させてトナ
ー濃度変動が収束するまでの間、ドット形状方法をリア
ルタイムで変化させる構成出会っても良い。これによ
り、テストパッチの読み取り後、トナー濃度が基準濃度
に復帰する間でも、ハイライト再現性の安定を図ること
が可能となる。
【0105】図23は本発明に係る画像形成装置におけ
る微小ドット形成方法を説明する特性図であり、縦軸は
微小ドットパルス幅(nsec )を示し、横軸はトナー濃
度比(wt%)を示す。
【0106】図において、Lは微小ドット形成特性を示
し、この特性Lに対応する微小ドットデータがコントロ
ーラ15内に記憶されている。
【0107】なお、上記各実施例では感光ドラム1Kの
下流側に配設された受光素子12bにより、転写ベルト
6aに転写されたステップパッチ(階調補正用),テス
トパッチ(最大濃度補正用)を検知して、階調補正,濃
度補正等を行う場合について説明したが、図1に示すよ
うな4ドラム方式の画像形成装置では、各画像形成ステ
ーションPm,Pc,Py,Pkのレジストを調整する
ために、各ステーション毎に形成されたレジストマー
ク、例えば#型あるいは+型のレジストマークLMを転
写ベルト6aに転写し、これらを読み取って走査光学系
等の配置を微調整して、レジストを補正する構成となっ
ている。そこで、上記受光素子12bにより各#型ある
いは+型のレジストマークLMを読み取りに併用するこ
とにより、レジスト補正,濃度補正,階調補正等の各処
理を安価に実現できる。以下、図24に基づいて詳述す
る。 〔第5実施例〕図24は本発明の第5実施例を示す画像
形成装置の構成を示す要部斜視図であり、図1と同一の
ものには同じ符号を付してある。
【0108】図において、SE1,SE2はレジストセ
ンサ兼濃度センサで、LEDランプ12a,光学系14
b,受光素子12b等から構成され、転写ベルト6aの
搬送方向に直交するように1対設けられる。PA1R,
PA1Lはパッチ画像で、補正対象に応じてステップパ
ッチあるいはテストパッチが転写される。
【0109】なお、レジスト補正処理は、特開昭63−
271275号公報に詳述されているので、ここでは説
明を省略する。
【0110】また、ステップパッチあるいはテストパッ
チの読取り処理については上述した通りであるが、例え
ば最高濃度補正のための濃度レベルFFH のパッチまた
はハイライト部の階調補正のための濃度レベル40H
パッチを転写ベルト6aに転写して読み取る際に、現像
剤搬送ムラとうにより濃度の濃淡が存在する場合があ
る。そこで、上記パッチ画像PA1R,PA1Lの濃度
の平均をコントローラ15が演算して最終的な濃度信号
を出力することにより、読み取り精度を向上させる構成
としても良い。
【0111】さらに、転写ベルト6aは経時変化等によ
り微小な傷または局所的な汚損が発生する場合があるた
め、上記ステップパッチあるいはテストパッチの読取り
精度を悪化する要因となる。そこで、上記ステップパッ
チあるいはテストパッチの転写位置を転写ベルト6aの
同一位置に形成されるように転写位置を制御する構成と
することにより、上記ステップパッチあるいはテストパ
ッチの読取り精度を安定化させ、精度の高い濃度補正処
理が可能となる。
【0112】また、使用するトナーの種類により濃度と
して読み取ることができない場合、例えばブラックトナ
ー等でカーボンブラックを含有していると、近赤外に至
る光を吸収してしまうため、信号として出力されない場
合には、マゼンタ,シアン,イエロー等の他の色のトナ
ー像の上にブラック色のテストパッチ等のパターン画像
を作像し、その下地トナー像からの反射光により濃度信
号として検出する構成となる。なお、この場合において
は、コントローラ15の濃度変換用テーブルをさらに1
つ追加する必要がある。
【0113】さらに、上記実施例では一連の流れの中で
転写帯電器6M,6C,6Y,6Kの転写電流を制御す
る場合について説明したが、下記特定動作実行状態また
は特定条件時に自動的に転写電流制御を開始するように
構成し、転写帯電器6M,6C,6Y,6Kの転写特性
を安定化することができる。
【0114】先ず、特定動作としては、メイン電源のO
FF/ON時、リセットボタンの作動ドア開閉時とし、
これらの特定動作終了後、転写電流制御を自動開始す
る。
【0115】一方、特定条件時としては、環境センサ
(例えば湿度センサ,温度センサ等)が検知する環境状
態変動を捉えて転写電流制御を自動開始する構成であっ
てもよい。また、上記各実施例では、第1の画像形成ス
テーション(上流ステーション)でマゼンタ画像のテス
トパッチ等を転写ベルト6a上に形成した場合、シア
ン,イエロー,ブラックの各感光ドラム1C,1Y,1
K(下流ステーション)の近傍を通過する際に、転写ベ
ルト6a上のテストパッチ等が機械的または電気的に接
触して、トナー像が乱れる危険性がある。そこで、上流
のステーションで形成されたテストパッチ等が下流のス
テーションの感光ドラム直下近傍を通過する際に、例え
ば転写ベルト6aと感光ドラム1C,1Y,1Kの接触
圧を維持している図示しない押し当て部材の解除または
転写帯電器6C,6Y,6Kを図1に示す下方に下げる
等の駆動制御を行い、転写ベルト6aと感光ドラム1
C,1Y,1K,1Mとの間に所定ピッチの間隙を形成
させることにより、上流で形成されたテストパッチ等の
像を乱すことなく受光素子12bの位置まで搬送させる
ことができ、テストパッチ等読み取り精度低下を有効に
防止することができる。
【0116】なお、上記各実施例では転写ベルト6aに
転写材を搬送して順次各画像形成ステーションで形成さ
れた色画像を重ねてフルカラー画像を形成する4ドラム
方式カラー画像形成装置を例にして説明してきたが、図
25に示すような中間転写体107を介して搬送される
転写材にカラー画像を転写するような画像形成装置にも
本発明を容易に適用することができる。 〔第6実施例〕図25は本発明の第6実施例を示す画像
形成装置の構成を示す要部断面図である。
【0117】図において、101は感光体、102は前
記感光体101を一様に帯電させるための帯電器、10
3は前記帯電器102による帯電前に感光体101の電
位を0(V)付近に均一にならすための除電器、104
は露光装置からのレーザ光である。105は現像器で、
レーザ光104により感光体101上に形成された潜像
をトナー等により可視化する。106は前記感光体10
1上の残留トナーを取り除くためのクリーナ、107は
中間転写体で、感光体101上のトナー画像を担持す
る。108は第1転写帯電器で、感光体101上のトナ
ー画像が効率良く中間転写体107上に転写されるよう
に帯電させる。109は第2転写帯電器で、中間転写体
107上のトナー像を記録材P上に効率よく転写する。
110はフォトセンサで、中間転写体107上のトナー
像を検知する。111は照明ランプで、中間転写体10
7上のトナー像を照明する。112はクリーナで、中間
転写体107上の残留トナーを取り除く。
【0118】次に、中間転写体107上のトナー画像の
検知処理について図26を参照しながら説明する。
【0119】図26は、図25に示した各部の制御構成
を説明するブロック図である。
【0120】図において、113はコントローラで、レ
ーザ光104の光量,帯電器102の転写電流等を後述
する濃度情報から制御する。
【0121】感光体101上にはある特定のテストパッ
チがコントローラ113より発生される信号に応じてレ
ーザ光4が照射され、現像器105で現像された後、中
間転写体107上に転写される。テストパッチは、例え
ばLEDで構成される照明ランプ111により照明さ
れ、その反射光がフォトセンサ110で受光される。フ
ォトセンサ110はテストパッチの濃度により変化する
反射光を受け、それを電圧としてコントローラ113へ
出力する。コントローラ113ではその電圧をLOG変
換し濃度信号とする。なお、照明ランプ111,フォト
センサ110は、中間転写体107の素材が透明な場合
は、照明ランプ111とフォトセンサ110とが中間転
写体107とを挟んで対向する位置に配設される。
【0122】以下、テストパッチの濃度結果を利用した
濃度補正処理について説明する。なお、使用されるテス
トパッチは最高濃度検出用の濃度が高いテストパッチを
使用する。
【0123】上記フォトセンサ110に受光されたテス
トパッチに対する反射光は濃度信号に変換されるが、中
間転写体107の経時変化,環境変化に伴って、例えば
図18に示すような特性CEの状態から特性AEまたは
特性BEに示すように濃度が変動していると判定された
場合は、コントローラ113が帯電器102のグリッド
に印加する電圧を制御して、感光体101の帯電量を変
化させて感光体101上へ現像されるトナー量を変化さ
せて、図18に示す特性AEのように高濃度側に変動し
た場合は、その濃度増加分を減少させるように濃度特性
を補正する。
【0124】一方、図18に示す特性BEのように低濃
度側に変動した場合は、その減少分を増加させるように
濃度変換特性を補正し、結果として特性CEを満たす濃
度変換特性となり、テストパッチの濃度が基準値へと修
正される。
【0125】なお、上記実施例では最大濃度のテストパ
ッチをフォトセンサ110で検出して濃度特性を補正す
る場合について説明したが、中間転写体107上にテス
トパッチを形成する際に、第1転写帯電器108に印加
する総電流を、例えば100〜600μAまで100μ
A毎に変化させた6種のテストパッチを作成し、その各
テストパッチをフォトセンサ110で検出し、コントロ
ーラ113内のメモリ上のグラフにプロットしながら転
写効率のピークを判定することにより、最適な転写電流
を決定することができる。
【0126】さらに、上記実施例ではテストパッチが転
写される中間転写体107の表面状態については何ら考
慮していないが、経時変化に伴い中間転写体107の表
面にキズ等が発生する場合があり、これによりフォトセ
ンサ110のテストパッチ検出精度が極めて低下する恐
れがある。そこで、テストパッチの濃度検出時に、パッ
チ書込み位置の中間転写体107の濃度情報を検知して
コントローラ113の内部メモリにリファレンス値とし
て一旦保持し、その後、テストパッチの検出時に、上記
リファレンス値分を補正演算することにより、中間転写
体107の表面状態に応じた検出誤差を相殺することが
できる。これにより、経時変化に伴い中間転写体107
の表面にキズ等が発生しても、フォトセンサ110のテ
ストパッチ検出精度を一定に保持することができる。な
お、補正演算方法は、フォトセンサ110の構成により
適宜決定すれば良い。
【0127】また、上記実施例ではテストパッチにより
濃度特性を補正する場合等について説明したが、コント
ローラ113から出力される8段あるいは16段のテス
トパッチデータに基づいてステップパッチを中間転写体
107に転写することにより、階調特性を以下のように
補正する構成であっても良い。
【0128】すなわち、図3に示すような回路構成にお
いて、前述したフォトセンサ110からコントローラ1
13へ送出された8段あるいは16段のテストパッチ濃
度は、初期設定時において、図4に示す特性Cが得られ
るようにルックアップテーブル25が設定される。しか
しながら、現像剤の状態変化,環境変化等により現像特
性が変化すると、特性Cが実際には図4に示す特性Aま
たは特性Bのように変動してしまう場合がある。そこ
で、フォトセンサ10から得られた濃度が特性Aに示す
ように設定よりも高くなった場合は、図5に示すように
特性A1となるように、すなわち高くなった分だけ設定
から下げる補正値をコントローラ113内の補正値演算
回路が演算し、図3に示すルックアップテーブル25の
設定値を補正するテーブルをLUT補正テーブル28に
設定する。そして、このLUT補正テーブル28により
ルックアップテーブル25を補正することにより、変動
したプリンタ階調特性を補正して常時一定のプリンタ階
調特性を得ることができる。なお、この補正値はコント
ローラ113内のRAMに保持され、階調特性が異常と
判断されて再度上記の補正が行われるまでその内容のま
ま保持される。
【0129】なお、上記第6実施例では、現像器105
が単色トナーで画像を現像する場合について説明した
が、図27に示すように、複数の現像ユニットが回転し
て感光体101に遠近配置可能な現像器105aを備え
た画像形成装置にも本発明を適用することができる。 〔第7実施例〕図27は本発明の第7実施例を示す画像
形成装置の構成を説明する要部断面構成図であり、図2
5と同一のものには同じ符号を付してある。
【0130】図において、現像器105aには、例えば
マゼンタ,シアン,イエロー,ブラックと順次感光体1
01に対向して配設され、現像器5M,5C,5Y,5
Kが回転するターレットに組み込まれている。
【0131】なお、現像器5M,5C,5Y,5Kの構
成は、図示しない直線上を移動するように構成された
り、感光体101の周囲に各現像器5M,5C,5Y,
5Kが配設される構成であっても良い。また、クリーナ
112は、現像処理中、図示しないソレノイド等により
中間転写体107から遠ざけられており、すべての現像
材が中間転写体107に転写され、転写材Pに転写され
た後、再度中間転写体107に近接配置され、中間転写
体107上の残留トナーを回収する。
【0132】上記各実施例では、現像濃度補正,階調補
正処理時にコピーカウンタが連動してコピーカウント処
理を実行しているため、補正処理回数が増加するにつれ
てランニングコストがかさんでしまう場合がある。そこ
で、後述するように補正処理時にコピーカウント処理を
休止するように構成してもよい。 〔第8実施例〕図28は本発明の第8実施例を示す画像
形成装置の制御構成を説明するブロック図であり、図1
7等と同一のものには同じ符号を付してある。
【0133】図において、201はVcont制御部で、テ
ストパッチの画像最大濃度Dmax の安定のためコントラ
スト電位を補正制御する。202はVback制御部で、ハ
イライト部の再現正を向上させるべく現像バイアス電位
と暗部電位との差となるバック電位Vbackを決定制御す
る。203はLUT補正テーブルで、階調リニアリティ
の安定のためLUT25に設定される補正手ーブル値を
補正制御する。204は転写電流制御部で、転写効率安
定のためパッチ濃度変化から転写効率を測定して転写電
流を制御する。ただし、電位センサ11Kおよび濃度セ
ンサ13Kにより他の画像形成に関わる変動因子が適正
かどうかの判断も付加する。
【0134】以下、図29に示すフローチャートを参照
しながら本発明に係る画像形成装置の条件の補正設定処
理動作について説明する。
【0135】図29は本発明に係る画像形成装置の画質
安定化処理手順の一例を示すフローチャートである。な
お、(1) 〜(7) は各ステップを示す。
【0136】先ず、レーザビームプリンタの電源が投入
されると(1) 、常時動作のタイマにより本体電源OFF
時間を測定し、その時間が8時間以上経過しているかど
うかを判断し(2) 、NOならばステップ(6) 以降に進
み、YESならば上述した各種の画質安定化処理シーケ
ンスにより、転写ベルト6aまたは中間転写体107上
のテストパッチによる画質安定のための制御を行い排紙
する(3) 。このとき、本体に設置されるトータルカウン
タのカウント処理を休止させ(4) 、コピーモードに関す
る保守点検等によるチャージは行わないものとする。次
いで、画質安定シーケンスが終了したかどうかを判定し
(5) 、終了していれば、通常のコピーモードに入り(6)
、当該コピーモード動作に関わるトータルカウンタを
動作し、枚数カウントを開始させる(7) 。
【0137】また、ステップ(2) において、先に電源を
OFFしてから8時間以内であれば画質安定シーケンス
には入らず、そのまま通常のコピーモードに入る。ここ
で、電源OFF中の経過時間は、本プリンタの性能から
朝一番電源投入時が理想であり、1日のコピー枚数とし
て1000〜2000枚を目安にしたため、その使用状
況に応じて変化させても良い。
【0138】さらに、上記受光素子12bの配設位置
は、定着器8より上流側に位置し、電源投入後、定着器
8のウォームアップに要する時間中に行い、定着器8を
通過させない別ルートで転写材Pを処理することで時間
的損失が発生しないように制御している。
【0139】また、上記実施例では定着器9の配設位置
よりも上流側に受光素子12bを配設して、転写された
テストパッチの状態に応じて種々の画質安定化処理を実
行する場合について説明したが、受光素子12bを定着
器8の配設位置よりも下流側に配設して、定着後の最終
画像でしか判断できないグレーバランスの補正を実行す
るように構成しても良い。そして、上記画質安定化処理
実行時に、当該受光素子12bから出力される濃度情報
のグレーバランスを判定し、グレーバランスが変化して
いる場合には、図示しない画像処理部のマスキング係数
を補正する。これにより、画質安定正の精度が向上す
る。なお、転写材Pへの定着画像に対するグレーバラン
ス判定処理時にも、上記トータルカウンタのカウント処
理を休止させている。さらに、グレーバランス判定処理
に採用された転写材Pは排紙トレイ9とは別のルートで
処理してもよい。
【0140】さらに、上記各実施例では画質安定のため
の種々の補正処理を、例えば朝一番電源投入時等に自動
的に実行する場合について説明したが、ユーザが任意の
タイミングで画質の変化が許容できない程大きいと判別
したような場合に、ユーザが図示しない操作部等から画
質安定シーケンスモードを設定し、強制的に上記各濃度
補正処理を実行するように構成しても良い。これによ
り、画質劣化発生直後に濃度補正が実行でき、以後安定
した画質の画像を形成できる。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は感光体に
対する帯電条件,露光条件,現像条件,転写条件が設定
された状態で発生手段により発生された濃度パターンに
基づいて像形成手段が搬送体に濃度パッチを転写し、パ
ッチ検出手段が濃度パッチの濃度レベル状態を検出した
ら、その濃度レベル状態に応じて制御手段が像形成手段
に設定されている階調特性を補正制御するように構成し
たので、階調特性変動が生じても適正な階調特性となる
鮮明画像を安定して形成することができる。
【0142】また、制御手段は、検出手段により検出さ
れたパッチ画像の濃度レベル状態に応じてルックアップ
テーブルに設定されるテーブル値を補正するように構成
したので、リアルタイムで階調特性を自動変更すること
を可能とする。
【0143】さらに、制御手段は、検出手段により検出
された濃度レベル状態に応じて像形成手段に設定された
各感光体に対する帯電条件,露光条件,現像条件,転写
条件を順次補正制御するように構成したので、像形成プ
ロセス条件設定状態を捉えて画質を安定化することがで
きる。
【0144】また、制御手段は、パッチ検出手段により
検出された最大濃度レベル状態,電位検知手段により検
知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段により検知
される現像剤濃度状態に応じて像形成手段に設定されて
いる帯電条件を補正制御するように構成したので、像形
成プロセス条件設定状態を捉えて安定した最大濃度レベ
ルの画像を形成することができる。
【0145】さらに、制御手段は、パッチ検出手段によ
り検出された所定濃度レベル状態,電位検知手段により
検知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段により検
知される現像剤濃度状態に応じて像形成手段により設定
されている前記感光体に対する露光ドットの形成方法を
可変するように構成したので、像形成プロセス条件設定
状態を捉えて安定した濃度でハイライト部の画像を形成
することができる。
【0146】また、各像形成手段が複数の濃度パッチを
搬送体に順次転写し、各像形成手段における現像濃度特
性を均一化して、鮮明なカラー画像を形成可能とする。
【0147】さらに、調整手段は、搬送体に順次搬送さ
れる各濃度パッチと各感光体との通過間隔を所定のタイ
ミングで離隔調整するように構成したので、転写された
各濃度パッチの画像乱れを防止することができる。
【0148】また、特定色の濃度パッチを形成する画像
形成手段は、あらかじめ他の画像形成手段により先行し
て下地転写された現像剤上に特定色の濃度パッチを形成
するように構成したので、パッチ検出手段が検出不能と
なる現像色の現像剤濃度を確実に検出することができ
る。
【0149】さらに、検出手段は、各像形成手段で形成
されるレジストレーション補正用のパターンおよび濃度
パッチの読み取りに兼用するように構成したので、検出
機構のコストを下げることができる。
【0150】また、パッチ検出手段がこの中間転写手段
に転写された濃度パッチの濃度レベル状態を検出し、制
御手段がパッチ検出手段により検出された濃度パッチの
濃度レベル状態に応じて像形成手段に設定されている画
像形成条件を補正制御するように構成したので、安定し
た画質を維持することができる。
【0151】さらに、像形成手段に対する所定の補正処
理中、休止手段がカウント手段によるコピーカウントを
休止するように構成したので、像形成条件補正に伴うラ
ンニングコスト負担を軽減することができる。
【0152】従って、現像濃度特性,階調特性を変動さ
せる要因の変動状態を捉えた濃度調整が可能となり、ベ
タ画像から階調画像まで安定した濃度レベルで画像を形
成できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す画像形成装置の構成
を説明する断面図である。
【図2】図1に示した画像形成ステーションの感光ドラ
ムの周辺構成を示す詳細断面図である。
【図3】図2に示したコントローラに設けられる階調画
像処理部の一例を示す回路ブロック図である。
【図4】図1に示した感光ドラムの現像特性を示す特性
図である。
【図5】図1に示した感光ドラムの濃度変換特性を示す
特性図である。
【図6】図1に示した感光ドラムの最高濃度補正処理を
説明する回路ブロック図である。
【図7】図1に示した走査光学訴追のレーザ光源の時間
変化を示す特性図である。
【図8】図1に示した一次帯電器のグリッド電圧変化状
態を示す特性図である。
【図9】図1に示した感光ドラムの表面電位変動状態を
示す特性図である。
【図10】図1に示した感光ドラムの表面電位変動状態
を示す特性図である。
【図11】図1に示した感光ドラムの電位変動状態を示
す特性図である。
【図12】本発明に係る画像形成装置における転写効率
特性を示す特性図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置における転写系の
構成を示す要部断面図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置における現像濃度
特性を示す特性図である。
【図15】本発明に係る画像形成装置における現像特性
を示す特性図である。
【図16】図15に示した現像特性を補正するための補
正テーブル特性を示す特性図である。
【図17】本発明の第3実施例を示す画像形成装置にお
ける現像コントラスト補正回路の構成を説明するブロッ
ク図である。
【図18】本発明に係る画像形成装置における現像コン
トラスト電位特性を示す特性図である。
【図19】本発明に係る画像形成装置における現像コン
トラスト電位特性を示す特性図である。
【図20】本発明の第4実施例を示す画像形成装置にお
ける階調補正回路の構成を説明するブロック図である。
【図21】本発明に係る画像形成装置における潜像レベ
ルと現像濃度との関係を示す特性図である。
【図22】本発明に係る画像形成装置におけるドット形
成方法を説明する模式図である。
【図23】本発明に係る画像形成装置における微小ドッ
ト形成方法を説明する特性図である。
【図24】本発明の第5実施例を示す画像形成装置の構
成を示す要部斜視図である。
【図25】本発明の第6実施例を示す画像形成装置の構
成を示す要部断面図である。
【図26】図25に示した各部の制御構成を説明するブ
ロック図である。
【図27】本発明の第7実施例を示す画像形成装置の構
成を説明する要部断面構成図である。
【図28】本発明の第8実施例を示す画像形成装置の制
御構成を説明するブロック図である。
【図29】本発明に係る画像形成装置の画質安定化処理
手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1K 感光ドラム 2K 一次帯電器 3K 走査光学装置 4K 現像装置 6a 転写ベルト 11K 表面電位センサ 12b 受光素子 13K 濃度センサ 15 コントローラ 25 LUT 28 LUT補正テーブル PA1 テストパッチ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体に対する帯電条件,露光条件,現
    像条件,転写条件を設定しながら入力される濃度情報に
    基づいて感光体に現像された階調画像を記録媒体に形成
    可能な像形成手段と、この像形成手段により形成される
    画像濃度を判定するための濃度パターンを発生する発生
    手段と、この発生手段により発生された濃度パターンに
    基づいて前記像形成手段が搬送体に転写された濃度パッ
    チを検出するパッチ検出手段と、このパッチ検出手段に
    より検出された濃度パッチの濃度レベル状態に応じて前
    記像形成手段に設定されている階調特性を補正制御する
    制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 階調特性を決定するルックアップテーブ
    ルを有し、制御手段は、検出手段により検出されたパッ
    チ画像の濃度レベル状態に応じて前記ルックアップテー
    ブルに設定されるテーブル値を補正するように構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、検出手段により検出された
    濃度パッチの濃度レベル状態に応じて像形成手段に設定
    された各感光体に対する帯電条件,露光条件,現像条
    件,転写条件設定を順次補正制御するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像手段と、感光体の表面電位を検知す
    る電位検知手段と、現像手段の現像剤濃度を検知する現
    像剤濃度検知手段とを有し、制御手段は、パッチ検出手
    段により検出された最大濃度レベル状態,電位検知手段
    により検知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段に
    より検知される現像剤濃度状態に応じて前記像形成手段
    に設定されている帯電条件を補正制御するように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像手段と、感光体の表面電位を検知す
    る電位検知手段と、現像手段の現像剤濃度を検知する現
    像剤濃度検知手段とを有し、制御手段は、パッチ検出手
    段により検出された所定濃度レベル状態,電位検知手段
    により検知される表面電位状態,現像剤濃度検知手段に
    より検知される現像剤濃度状態に応じて前記像形成手段
    により設定されている前記感光体に対する露光ドットの
    形成方法を可変するように構成したことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 複数の像形成手段と、各現像手段に対応
    する異なる色の現像剤を収容する複数の現像手段とを有
    し、各像形成手段が複数の濃度パッチを搬送体に順次転
    写するように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 搬送体に順次搬送される各濃度パッチと
    各感光体との通過間隔を所定のタイミングで離隔調整す
    る調整手段を具備したことを特徴とする請求項1〜6の
    何れかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 特定色の濃度パッチを形成する画像形成
    手段は、あらかじめ他の画像形成手段により先行して下
    地転写された現像剤上に特定色の濃度パッチを形成する
    ように構成したことを特徴とする請求項1〜6の何れか
    に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 パッチ検出手段は、各画像形成手段で形
    成されるレジストレーション補正用のパターンおよび濃
    度パッチの読み取りに兼用することを特徴とする請求項
    1〜6の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 感光体に対する帯電条件,露光条件,
    現像条件,転写条件を設定しながら入力される濃度情報
    に基づいて感光体に現像された階調画像を中間転写体を
    介して記録媒体に形成可能な像形成手段と、画像濃度を
    判定するための濃度パターンを発生する発生手段と、こ
    の発生手段により発生された濃度パターンに基づいて像
    形成手段が中間転写体に転写された濃度パッチを検出す
    るパッチ検出手段と、このパッチ検出手段により検出さ
    れた濃度パッチの濃度レベル状態に応じて像形成手段に
    設定されている複数の画像形成条件を補正制御する制御
    手段を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像形成手段のコピー処理回数のカウン
    トを実行するカウント手段と、所望のタイミングで行う
    各像形成手段に対する像形成条件補正中、前記カウント
    手段によるコピーカウントを休止させる休止手段とを具
    備したことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装
    置。
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JP4206180A Pending JPH0630271A (ja) 1992-07-10 1992-07-10 画像形成装置

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JP (1) JPH0630271A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5963756A (en) * 1997-01-06 1999-10-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Color correction in a color image formation apparatus
JP2009048190A (ja) * 2007-08-14 2009-03-05 Xerox Corp カラー電子写真におけるような表面上のマーキング材料を測定するためのシステム

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