JPH0630172Y2 - 乳牛乳房用薬品注入具 - Google Patents

乳牛乳房用薬品注入具

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JPH0630172Y2
JPH0630172Y2 JP6268591U JP6268591U JPH0630172Y2 JP H0630172 Y2 JPH0630172 Y2 JP H0630172Y2 JP 6268591 U JP6268591 U JP 6268591U JP 6268591 U JP6268591 U JP 6268591U JP H0630172 Y2 JPH0630172 Y2 JP H0630172Y2
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JP
Japan
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injection needle
needle portion
injection
teat
medicine
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JP6268591U
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JPH057211U (ja
Inventor
朝道 松井
昇 長尾
Original Assignee
朝道 松井
有限会社長尾産業
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主に乳房炎治療用薬品
を乳房内に注入するのに用いて好適な乳牛乳房用薬品注
入具に関する。
【0002】
【従来の技術】乳牛が罹患する病気のうち乳房炎が約2
5%を占めており、酪農経営において乳房炎の防除対策
は極めて重要である。そこで、従来種々の乳房炎治療用
薬品が提供されており、また、その薬品を乳頭槽内に注
入するための薬品注入具が提供されている。
【0003】図7に一般的な薬品注入具とその使用方向
を示す。図において、1は薬品注入具を構成する薬品押
出し容器で、該薬品押出し容器1は内部が薬品収容部2
Aになり、外周縁に鍔2Bが周設された基端側開口がピ
ストン挿入口2Cになった円筒状のシリンダ2と、該シ
リンダ2内に摺動可能に挿嵌されたピストン3とから構
成されている。そして、シリンダ2の先端段部2D中央
には小径筒状の注入針部4が突設してある。
【0004】薬品注入具は大略上述の構成からなってお
り、乳頭Aの乳頭槽B内に薬品を注入するには、注入針
部4を乳頭口Cから乳頭管D内に挿入し、先端を乳頭槽
B内に突出させた状態にしてピストン3をシリンダ2内
に押し込む操作を行う。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術にあっては、注入針部4を乳頭管Dの全長に亘っ
て挿入するため、次のような問題がある。即ち、乳頭管
Dの内壁には細菌の侵入を防ぐケラチン層Eが形成され
ているが、挿入された注入針部4がこのケラチン層Eを
乳頭管Dの内壁から剥離してしまい、ケラチン層Eによ
る防御機能が失われることである。
【0006】また、薬品注入の際には乳頭Aの先端側を
消毒するが、乳頭口Cの周囲の微細な割れ目に生息して
いる細菌は生き残り、この細菌が注入針部4の挿入に伴
って乳頭槽B内に運び込まれて増殖することである。
【0007】このため、注入針部4を完全に挿入せず
に、挿入深さを4〜5mm程度に加減するように云われ
ているが、畜主にとってこのような注入作業は極めて面
倒であり、困難な場合が多い。
【0008】そこで、注入針部の軸方向先端から約3m
mの長さを残して途中から大径に形成することにより、
注入針部に乳頭口Cと当接する段部を設けた薬品注入具
が米国において知られている。しかし、この注入具にお
いては、段部は挿入深さを知るための目安にすぎないた
め、注入針部から乳頭管D内に注出された薬品が乳頭口
C側に逆流し、外部に漏洩し易いという欠点、段部が乳
頭口Cに嵌入するように当たるために乳頭Aに痛みを与
えるという欠点、動く乳牛の乳頭管Dに注入針部を3m
mの深さに挿入した状態を保ちながら注入作業を行うこ
とは困難であるという欠点が考えられる。
【0009】本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みな
されたもので、注入針部を所定の長さにまで確実に、し
かも容易に挿入できるようにした乳牛乳房用薬品注入具
に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために構成された本考案の手段は、内部に収容した薬品
を押出し可能に構成された薬品押出し容器と、該薬品押
出し容器の先端に突設され、軸方向先端に薬品注出口を
有する注入針部とからなる乳牛乳房用薬品注入具におい
て、前記注入針部の先端側を所定長さ露出させた状態で
該注入針部に挿着される挿着軸部と、該挿着軸部の先端
外周に径方向に突出形成され、前端面が乳頭当接面にな
った当接鍔部とからなる挿入深さ規制部材を前記注入針
部に挿脱可能に挿着するようにしたことにある。
【0011】
【作用】乳頭当接面を先端方向に向けて挿入深さ規制部
材を注入針部に挿着することにより、注入針部を乳頭当
接面から所定長さ突設した状態にできる。乳頭に乳頭当
接面が当るまで注入針部を乳頭管内に挿入し、この状態
で押出し容器内の薬品を注入針部を介して乳頭管内に注
入する。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1ないし図6に基
づき詳述する。 図1及び図2は第1の実施例を示す。なお、前述した従
来技術の構成要素と同一の構成要素には同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0013】図において、11は挿入深さ規制部材を示
し、該挿入深さ規制部材11は、内側が針部挿嵌穴12
Aになり、軸方向一側面が容器当接面12Bになり、軸
方向長さが注入針部4よりも約3〜4mm短く設定して
ある中空軸状の挿着軸部12と、該挿着軸部12の先端
に径方向外向きに突出形成された中空円板からなり、前
端面が乳頭当接面13Aになった当接鍔部13とを透明
の合成樹脂材により一体形成したものからなる。
【0014】かくして、本実施例の乳牛乳房用薬品注入
具は薬品押出し容器1と、該薬品押出し容器1の先端に
突出形成された注入針部4と、該注入針部4に挿脱可能
に挿着される挿入深さ規制部材11とから構成されてい
る。そして、その使用に当っては、挿入深さ規制部材1
1を注入針部4に挿嵌し、容器当接面12Bを薬品押出
し容器1の段部2Dに当接させる。これにより、注入針
部4の先端側が当接鍔部13の乳頭当接面13Aから約
3〜4mm突出した状態になる。
【0015】しかる後、注入針部4の先端側を乳頭Aの
乳頭管Dに挿入し、乳頭口Cに乳頭当接面13Aを軽く
押し当てた状態にする。これにより、注入針部4を所定
長さだけ正確に挿入できるから、乳頭管D内のケラチン
層Eの剥離を最小限にできる。また、当接鍔部13を乳
頭Aに押し当てた状態にしてあるから、乳牛が多少動い
てもその動きに薬品注入具を追従させることが可能であ
り、注入針部4の先端側が乳頭管Dから外れる事態や乳
頭口Cを損傷する事態を確実に防止できる。
【0016】しかも、挿入深さ規制部材11は透明体に
なっているから、乳頭口Cに注入針部4の先端を挿入す
る際にも視界が妨げられることがない。
【0017】なお、注入終了後は他の乳牛に乳房炎が伝
染するのを避けるため、挿入深さ規制部材11は使い捨
てにする。
【0018】次に、図3は第2の実施例を示す。本実施
例の特徴とするところは、薬品注入具の注入針部5の外
周面5Aが先細りテーパー状になっている場合に、挿入
深さ規制部材21の挿着軸部22に穿設する針部挿嵌穴
22Aの穴径を注入針部5の最大直径よりも若干小さく
設定したことにある。
【0019】このように構成することにより、挿入深さ
規制部材21は注入針部5の先端から軸方向に所定の距
離だけ挿嵌した状態で位置決めすることができるから、
挿着軸部22の長さを短く設定することができる。ま
た、挿入深さ規制部材21は注入針部5の外周面5Aに
圧接させることができるから、注入作業時に挿入深さ規
制部材21が注入針部5から脱落するのを防止できる。
【0020】更に、図4ないし図6は第3の実施例を示
す。本実施例の特徴とするところは、注入針部4(5)
の保護キャップ31を挿入深さ規制部材として使用でき
るようにしたことにある。即ち、保護キャップ31は先
端が閉塞した筒部31Aと、該筒部31Aの基端側に径
方向外側に突出形成された鍔部31Bと、筒部31Aの
先端側に位置して筒部31A外面に周設された破断用溝
31Cとからなっており、第1及び第2実施例の挿入深
さ規制部材11、21と同様に透明の合成樹脂材によっ
て成形してある。
【0021】上述の構成からなる本実施例によれば、薬
品注入時に注入針部4から取り出した保護キャップ31
を破断用溝31Cの部分で2つに切断し(図5参照)、
鍔部31Bを先端側に向けた状態にして筒部31Aを注
入針部4に挿嵌し、切断面を押出し容器1の段部2Dに
当接させることにより、鍔部31Bの前端面が乳頭当接
面になった挿入深さ規制部材にできる。
【0022】本実施例によれば、従来廃棄されていた保
護キャップ31を挿入深さ規制部材として再利用できる
から、コストを低減できまた資源の有効利用に寄与する
ことができる。
【0023】本考案の実施例は叙上の如くであるが、挿
入深さ規制部材11、21、31のみを製造すればよ
く、押出し容器1は既存のものを使用できるから、極め
て安い費用で本考案は実施することができる。なお、各
実施例の薬品押出し容器は絞り出しチューブ形式のもの
であってもよい。
【0024】
【考案の効果】本考案は以上詳述した如くであって、注
入針部に当接鍔部を有する挿入深さ規制部材を挿着する
構成にしたから、下記の諸効果を奏する。 注入針部を乳頭管内に所定長さだけ正確に挿入するこ
とができるから、乳頭管内のケラチン層の剥離を最小限
にでき、さらに乳頭口及び乳頭管内の細菌を乳頭槽に押
し込むことがないので乳房炎の新たな感染の予防に極め
て有効である。 注入針部の挿入過剰によって乳頭口を損傷させたり、
或は乳牛に痛みを与える事態をかなり防止することがで
きる。 挿入深さ規制部材を乳頭に軽く押し当てることによ
り、乳牛が動いた場合でも注入針部が乳頭管から抜け出
るのを防止できるから、注入作業を容易に行うことがで
きるし、乳牛に痛みを与える事態を解消することができ
る。 当接鍔部は乳頭口を塞ぐように押し当てられるから、
乳頭管内に注入された薬品が逆流して乳頭口から外部に
流れ出るの防止することができ、作業時間の短縮を図る
ことができる。 注入作業に慣れない畜主でも注入作業を簡単に、しか
も正確に行うことができるようなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1及び図2は第1の実施例に係り、図1は一
部を断面にして示す乳牛乳房用薬品注入具の要部正面図
である。
【図2】一部を断面にして示す乳牛乳房用薬品注入具の
使用状態図である。
【図3】第2の実施例に係る乳牛乳房用薬品注入具を一
部を断面にして示す要部正面図である。
【図4】図4ないし図6は第3の実施例に係り、図4は
乳牛乳房用薬品注入具を一部を断面にして示す要部正面
図である。
【図5】保護キャップを挿入深さ規制部材に変形させる
操作を示す説明図である。
【図6】保護キャップを挿入深さ規制部材として使用す
る状態の説明図である。
【図7】従来技術に係る乳牛乳房用薬品注入具を一部を
破断にして示す正面図である。
【符号の説明】
1 薬品押出し容器 4、5 注入針部 11、21、31 挿入深さ規制部材 12、22、31A 挿着軸部 13、31B 当接鍔部 13A 乳頭当接面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に収容した薬品を押出し可能に構成
    された薬品押出し容器と、該薬品押出し容器の先端に突
    設され、軸方向先端に薬品注出口を有する注入針部とか
    らなる乳牛乳房用薬品注入具において、前記注入針部の
    先端側を所定長さ露出させた状態で該注入針部に嵌着さ
    れる挿着軸部と、該挿着軸部の先端外周に径方向に突出
    形成され、前端面が乳頭当接面になった当接鍔部とから
    なる挿入深さ規制部材を前記注入針部に挿脱可能に挿着
    するように構成したことを特徴とする乳牛乳房用薬品注
    入具。
JP6268591U 1991-07-13 1991-07-13 乳牛乳房用薬品注入具 Expired - Lifetime JPH0630172Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6268591U JPH0630172Y2 (ja) 1991-07-13 1991-07-13 乳牛乳房用薬品注入具

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JP6268591U JPH0630172Y2 (ja) 1991-07-13 1991-07-13 乳牛乳房用薬品注入具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH057211U JPH057211U (ja) 1993-02-02
JPH0630172Y2 true JPH0630172Y2 (ja) 1994-08-17

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ID=13207390

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JP6268591U Expired - Lifetime JPH0630172Y2 (ja) 1991-07-13 1991-07-13 乳牛乳房用薬品注入具

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JPH057211U (ja) 1993-02-02

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