JPH0629922B2 - 自動露出制御装置 - Google Patents

自動露出制御装置

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JPH0629922B2
JPH0629922B2 JP14367884A JP14367884A JPH0629922B2 JP H0629922 B2 JPH0629922 B2 JP H0629922B2 JP 14367884 A JP14367884 A JP 14367884A JP 14367884 A JP14367884 A JP 14367884A JP H0629922 B2 JPH0629922 B2 JP H0629922B2
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aperture
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恒美 吉野
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West Electric Co Ltd
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West Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、写真用カメラの自動露出制御装置に関するも
のである。
従来例の構成とその問題点 従来より写真用カメラにおける自動露出制御装置は種々
のものが提案、実用化されている。
即ち、絞り優先方式あるいはシャッタスピード優先方式
あるいはプログラム方式の自動露出装置と呼称されてお
り、種々のカメラにおいて使用されている。
しかしながら、上述した各方式の自動露出制御装置は、
いずれもフィルムへの露光開始前に被写体輝度情報を得
ると同時にその情報を記憶保持し、この記憶保持した情
報に基づいてフィルム感度等の設定情報を考慮し以後の
露光動作を制御、即ち絞り値あるいはシャッタースピー
ドを決定していた。
従って、長時間の露光動作に対しても十分な保持特性を
有する情報記憶回路が特別に必要となり、装置の複雑
化、コストアップの問題点を有すると共に、情報の記憶
保持を行なった後の被写体輝度の変化に応答できない問
題点を有していた。
発明の目的 本発明は、上述した如くの従来装置の問題点を考慮し、
その目的は、複雑な記憶回路を必要としない、かつ露光
動作中の被写体輝度の変動に追従することができる自動
露出制御装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、写真用カメラにおけるシャッ
タレリーズボタンの中押し動作によって被写体輝度に応
じた絞り値を決定し、全押し動作による露光開始に連動
して被写体輝度の測定を開始しその測定結果と上記設定
された絞り値とに対応したシャッタスピードを決定する
自動露出制御装置を提供することである。
発明の構成 本発明による自動露出装置は、シャッタレリーズボタン
の中押し操作により被写体輝度に対応した情報量に出力
する受光手段と、この受光手段の情報量に応じて絞り値
を設定する絞り設定手段と、シャッタレリーズボタンの
全押し操作により上記情報量に応じた積分動作を開始す
る積分手段を含み、この積分手段の積分量が上記絞り設
定手段による設定絞り値に対応した量となったことを検
知してシャッタ閉動作を行なわせるシャッタスピード制
御手段とを備えて構成される。
実施例の説明 第1図は本発明による自動露出制御装置の一実施例の要
部電気回路図であり、図中、1は電源、2は図示してい
ないカメラのシャッターレリーズボタンの中押し操作に
よりオンとなる中押しスイッチを示している。
3は、ダイオード4とトランジスタ5からなる周知のカ
レントミラー回路、6は被写体からの光を受光する受光
素子、7は抵抗を夫々示している。
8は、コンパレータ9,10、複数の基準電圧を設定す
るための抵抗11,12,13およびアンド回路14,
15,16から構成され、受光素子6によって測定され
た被写体輝度に応じた絞り値信号を出力する絞り設定回
路、17は、異なる値の電流を供給する定電流源18,
19,20夫々の定電流源18,19,20と直列接続
されるスイッチ手段21,22,23、抵抗24からな
り、上記絞り値信号に対応した電気情報を出力する絞り
情報設定回路を示している。
25は図示していないカメラのシャッタレリーズボタン
の全押し操作によってオフに、即ち常時はオン状態に保
たれ露光開始時にオフになされる全押しスイッチ26、
積分コンデンサ27、コンパレータ28、抵抗29、ト
ランジスタ30、シャッタ閉用マグネット31からなる
シャッタスピード設定手段を示している。なお、絞り値
設定回路18の出力は、図示していない適宜の絞り設定
手段に供給されることはいうまでもない。
以下、上記如くの構成からなる本発明による自動露出制
御装置の図示した実施例の動作について説明する。
今、図示していないカメラのシャッタレリーズボタンが
中押し操作されると中押しスイッチ2がオンとなり、電
源1が回路全体に電源電圧が印加されることになる。
従って、受光素子6が被写体からの光を受け、被写体輝
度に対応した光電流が抵抗7に流入する。
抵抗7は上記光電流をIph、自身の抵抗値R7とすると、
第1図のa点にIph×R7なる輝度に対応した電圧Vaを発
生する。
かかるa点の電圧Vaは図面からも明らかなように、絞り
設定回路8のコンパレータ9,10夫々の非反転入力端
子に供給され、一方、上記コンパレータ9,10の反転
入力端子、即ち図中のb点,c点には、電源1の電圧を
抵抗11,12,13で分割することによって得られる
異なる値の基準電圧Va,Vcが供給されている。
従って、コンパレータ9,10は、上記電圧Vaと基準電
圧Vb,Vcとの関係によって以下の如くに動作することに
なる。
即ち、Vb≦Vcの場合、コンパレータ9,10は相方共低
レベル(以下、Lと記す)に維持され、Vc<Va≦Vbの場
合、コンパレータ9はそのままLであるがコンパレータ
10の高レベル(以下、Hと記す)に反転し、Va>Vb
場合、コンパレータ9,10は相方ともHとなるわけで
ある。
次に、上記コンパレータ9,10の上述した如くの出力
信号は、アンド回路14,15,16に図示の如くの関
係で供給され、従って、アンド回路14,15,16
は、コンパレータ9,10の出力状態によって、夫々の
うちひとつのみがHとなるよう動作し、このアンド回路
14,15,16からのH信号が、所定の絞り値を設定
する絞り信号となる。
即ち、コンパレータ9,10の出力状態は、先にも述べ
たように被写体輝度に対応した電圧Vaと所定の基準電圧
Vb,Vcとの比較によって変化せしめられるものであり、
上記アンド回路14,15,16の出力も当然、被写体
輝度に対応して得られる信号となるわけである。
なお、アンド回路14,15,16の出力状態と絞りと
の関係は例えば、図面にも記載しているが以下のように
設定されることになる。
まず、被写体輝度が低くVa≦Vcでコンパレータ9,10
の相方がLの場合はアンド回路16のみがHとなり、例
えば絞り値としてF4を設定する信号として使用される
ことになる。
次に、被写体輝度が少し高くなりVc<Va≦Vbで、コンパ
レータ9がL、コンパレータ10がHの場合は、アンド
回路15のみがHとなり、例えば絞り値としてF5,6
を設定する信号として使用され、被写体輝度が更に高く
なりVa>Vbでコンパレータ9,10の相方共Hとなった
場合は、アンド回路14のみがHとなり、例えば絞り値
としてF8を設定する信号として使用されることになる
わけである。
ところで、上述したアンド回路14,15,16の夫々
の出力信号は、図面からも明らかなように、夫々絞り情
報設定手段17の対応するスイッチ手段21,22,2
3にも供給され、Hの場合、対応しているスイッチ手段
をオンせしめるようなされている。即ち、アンド回路1
6がHとなり前述の例で述べるとF4が設定される場合
には、スイッチ手段23がオンになされ、以下、アンド
回路15がHでF5,6の場合にはスイッチ手段22
が、アンド回路14がHでF8の場合にはスイッチ手段
21がオンになされることになるわけである。
スイッチ手段21,22,23は、オンすることにより
夫々と接続されている異なる電流値を有する定電流源1
8,19,20と抵抗24とを接続する。
この結果、図中のd点には、設定された絞り値に対応し
た電圧Vdが発生することになり、かかる発生電圧Vdは、
シャッタスピード設定手段25のコンパレータ28の反
転入力端子に基準電圧として供給されることになる。
一方、上記コンパレータ28の非反転入力端子に供給さ
れる信号について考えてみると、図面からも明らかなよ
うに、上記コンパレータ28の非反転入力端子は、積分
コンデンサ27、全押しスイッチ26、カレントミラー
回路3に接続されており、いうまでもなく積分コンデン
サ27の両端の電圧が供給されるわけである。
しかしながら、上記積分コンデンサ27の両端の電圧
は、常時は全押しスイッチ26がオンであることから零
であり、従ってコンパレータ28の出力は常時Lとなっ
ている。
即ち、上述したカレントミラー回路3のトランジスタ5
からは、受光素子6によって得られる前述した被写体輝
度に対応している光電流Iphに等しい電流Iph1が流出し
ているわけであるが、常時は全押しスイッチ26によっ
て側路されているわけである。
ところが、上記如くの状態で図示していないシャッタレ
リーズボタンの全押し操作がなされ露光が開始される
と、全押しスイッチ26がオフとなるため、先の光電流
Iph1が積分コンデンサ27に流入し積分されてゆく。
この時、図中のe点、即ち積分コンデンサ27の充電電
圧Veは、積分コンデンサ27の容量をC27、積分時間を
Tとすると、Ve=Iph1×T/Cとなる。
従って、コンパレータ28に供給されている電圧の関係
が、Ve>Vdとなると、コンパレータ28の出力はHとな
り、トランジスタ30が導通することになる。
トランジスタ30が導通すると、シャッタ閉用マグネッ
ト31が駆動せしめられ、よって先のシャッタレリーズ
ボタンの全押し操作により開口されていたシャッタの閉
口動作がなされることになる。
この結果、シャッタの開口時間、いわゆるシャッタスピ
ードは、全押しスイッチ26がオフとなってから、積分
コンデンサ27による光電流Iph1の積分によって得られ
る電圧Veが、被写体輝度に応じて決められる絞り値に対
応した電圧Vdを越えるまでの時間となるわけである。
以上、第1図に図示した実施例の回路動作について述べ
たが、次に上述した如くの動作によって行なわれる露光
動作がどのような動作であるのかを、第2図の動作状態
例図を参照して簡単に説明する。
まず、絞り設定回路8によって設定される絞り値を第1
図の説明でも例示したF4,F5,F6,F8の3種と
し、第1図中のb点とc点の設定電圧の関係を、Vb=2・
Vc、さらに絞り情報設定回路17の定電流源18,1
9,20の夫々の出力電流I18,I19,I20の関係を、I19
=2・I20,I18=4・I20と設定しているものとする。
A)Va≦Vcの場合 被写体輝度が低く、輝度に対応した電圧VaがVcより低い
と、コンパレータ9,10の出力はL,Lとなりアンド
回路16の出力のみがHとなりF4が選択され、同時に
スイッチ手段23が閉成されることになる。
従って、定電流源20よりI20なる電流が抵抗24に流
入し、抵抗24の抵抗値をR24とすると、d点の電圧Vd
は、Vd=I20×R24となり、コンパレータ28の基準電圧
として供給されることになる。
一方、積分コンデンサ27には全押しスイッチ26のオ
フ時点t0と同時に被写体輝度に対応した光電流が流入
し、その端子電圧は被写体輝度が低いため、例えば第2
図の波形イのような傾きで上昇してゆき、先にも述べた
ようにコンパレータ28に供給される。
従って、今、先にI20×R24で規定されるVdを、F4に対
応した絞り情報として特にV4とすると、上記積分コンデ
ンサ27の充電電圧、即ち第2図の波形イがV4を超えた
時点t4でシャッタ閉口動作が行なわれることになる。
上記時点t0からt4までの時間がシャッタ開口時間に該当
し、即ち、第2図の横軸がシャッタスピードに該当する
ことはいうまでもない。
一方、被写体輝度が僅かに高くなり、Va=Vcになると、
絞り設定回路8による設定絞りは、上述の場合同様F4
となりコンパレータ28に供給される電圧はV4と変化し
ないが、かかる場合、受光素子6によって得られる光電
流が大きくなるため積分コンデンサ27の充電電圧特性
が上述した場合より急峻となり、例えば第2図の波形ロ
の如くとなる。
従って、シャッタスピード設定回路25の動作時点は、
第2図からも明らかではあるが、波形ロがV4を越える時
点t3となり、先の場合の時点t4より短かくなる。逆に被
写体輝度がさらに低くなれば、第2図イの波形よりもさ
らにゆるやかな波形が積分コンデンサ27の充電特性と
して得られることになるため、V4を越える時点はt4より
もさらに遅くなるわけである。
即ち、Va≦Vcの場合、シャッタスピード設定回路25の
動作時点は、最短時点をt3として、それより長い領域で
被写体輝度に応じて変化することになるわけである。
なお、時点t3の具体的なシャッタースピードは、設定さ
れる絞り値がF4であること、あるいは他にF5,6、
F8が設定できること等種々の条件を考慮して任意に決
定されることになり、例えば時点t3は1/125秒となる
ように設定されることになる。
さらに、その設定自体については第2図における縦軸の
Vdおよび波形の傾きを光電流特性、積分コンデンサ27
の容量等を適宜選択設定することによって行なわれるこ
とはいうまでもない。
B)Vb≧Va>Vcの場合 被写体輝度が高くなりVaがVcより少しでも高くなると、
絞り設定回路8はアンド回路15のみがHを出力するこ
とになり、絞り値としてF5,6が設定される。
従って、絞り情報設定回路17は、スイッチ手段22の
みがオンとなり、d点に絞りF5,6に対応した電圧V
5.6としてV5.6=I19×R24で規定される電圧を発生し、
かかるV5.6をコンパレータ28の基準電圧として供給す
る。
ところで、かかる場合における積分コンデンサ27の充
電特性は、厳密に言えば第2図の波形ロより少し急峻に
なるが被写体輝度の差は、前述したVa=Vbの場合と大差
なく、従って第2図の波形ロの特性と殆んど変化がない
とみなすことができる。
この結果、この場合は、時点t4でV5.6に達することにな
る。
即ち、F4の場合においては、波形ロの充電特性は時点
t3でV4に達しシャッタの閉口動作がなされていたわけで
あるが、F5,6の場合には時点t4でシャッタの閉口動
作が行行なわれることになるわけである。
しかしながら、I19とI20との関係が先に述べたような関
係に設定されているため、シャッタスピードと絞りの組
み合わせを考えると、上記F4時の時点t3とF5,6時
の時点t4による露出条件は同一条件となり、即ち時点t3
を例えば先に述べた1/125秒とすると、時点t4は1/60秒
に設定されることになるわけであり、何ら問題は生じな
い。
以下、さらに被写体輝度が高くなりVa=Vcとなった場合
における積分コンデンサ27の充電特性が第2図のハに
示した如くの波形となりシャッタスピード設定回路25
は、時点t2にシャッタ閉口動作を行なうことになる。な
お、かかる時点t2の具体的な値は、VbとVcの関係および
I19とI20の関係から、例えば前述のように時点t3を1/12
5秒とすると1/250秒に該当することになる。
C)Va>Vbの場合 被写体輝度が更に高くなった上記の場合、絞り設定回路
8はF8に設定し、絞り情報設定回路17は、コンパレ
ータ28の基準電圧としてI18×R24で規定されるV8を出
力する。
従って、Vaが僅かにVbを越えたような場合、積分コンデ
ンサ27の充電特性は第2図ハと近似した特性となるこ
とから、時点t3にてシャッタスピード設定回路25はシ
ャッタ閉口動作を行なうことになる。
即ち、第2図ハの波形にて、F5,6が設定された場合
には、時点t2であったシャッタスピード設定回路25の
動作時点は、F8が設定されると時点t3となるわけであ
り、具体例で述べると、F5,6の場合1/250秒であっ
たシャッタスピードは、F8が設定された場合、同一露
出条件の得られる1/125秒に制御されることになるわけ
である。
以下、さらに被写体輝度が高くなると、第2図ハで示し
た波形よりもさらに急峻な波形で積分コンデンサ27の
充電がなされることから、時点t3より時点t2あるいはt1
の方向にシャッタスピード設定回路25の動作時点は移
動することになる。
以上、簡単に本発明による自動露出制御装置の動作につ
いて述べたが、具体的な露出事例をまとめると下表のよ
うになる。
第3図は、本発明による自動露出制御装置の他の実施例
を示す要部電気回路図であり、図中第1図と同図番のも
のは同一機能部品を示している。
32は、トランジスタ33、コンパレータ34、抵抗3
5,36からなり積分コンデンサ27の積分量を充放電
し、パルス信号を出力する発振回路、37は発振回路3
2より出力されるパルス信号を計数し、その計数値が所
定値およびその倍、さらにその倍となった時に出力端子
371,372,373から順次H信号を出力するカウンタを示
している。
38は、一端に絞り設定回路17からの出力信号が、他
端にカウンタ37による計数結果が入力されるアンド回
路39,40,41およびオア回路42からなり、設定
絞り値に対応するパルス信号数がカウンタ37より出力
されたことを検出するパルス数検知回路を示している。
なお、上記した発振回路32、カウンタ37、パルス数
検知回路38は、全押しスイッチ26、積分コンデンサ
27、抵抗29、トランジスタ30、シャッタ閉用マグ
ネット31と共にシャッタスピード設定回路25を形成
するものであることはいうまでもない。
以下、簡単にその動作について説明する。
図面からも明らかであるが、中押しスイッチ2の投入に
よる絞り設定回路17の動作は第1図と全く同様であ
り、被写体輝度に対応した電圧Vaのレベルによって適宜
のF値が設定されることになる。
なお、この時、夫々独立してH信号を出力するアンド回
路14,15,16の出力は、夫々パルス数検知回路3
8のアンド回路39,40,41に供給されることはい
うまでもない。
次に、全押しスイッチ36がオフになされると、受光素
子6によって得られた光電流Iphに等しい電流Iph1の積
分コンデンサ27による積分がなされてゆき、その積分
量はコンパレータ34に供給される。
今、上記積分量が、電源1の電圧を分割する抵抗35,
36によって決定される基準電圧に達すると、上記コン
パレータ34は反転してH信号を出力する。
このコンパレータ34のH信号は、カウンタ37に供給
されると共にトランジスタ33を導通せしめる。
トランジスタ33が導通すると光の積分コンデンサ29
の積分量は瞬時に放出され、従ってコンパレータ34は
再び初期のL信号を出力することになる。
この結果、再び積分コンデンサ27は光電流Iphに等し
い電流Iph1の積分を開始し、以下、上記如くの動作が繰
り返されることになり、コンパレータ34は、パルス信
号を出力することになるわけである。
なお、上記コンパレータ34の出力するパルス信号の周
期は、積分コンデンサ27の積分量が抵抗35,36に
よって決定される基準電圧に達するまでの時間によって
決まり、この結果、被写体輝度に応じて変化することは
いうまでもない。
さて、上記如くのコンパレータ34の出力するパルス信
号は、カウンタ37にも供給されており、カウンタ37
は、上記パルス信号の計数を開始する。
カウンタ37は、上記パルス信号の計数した値によっ
て、その出力端子371,372,373より順次H信号を出力
する如くに動作すると共に、夫々の出力端子は、アンド
回路41,40,39に接続されている。
なお、カウンタ37の夫々の出力端子371,372,375
関係は、前述したような関係、例えば図面に記載してあ
るように2n,2n+1,2n+2個の計数を行なった時、H信号
を出力するよう設定されている。
従って、例えば今、アンド回路16のみがH信号を出力
しF4が設定されている場合を考えると、カウンタ37
による計数が一番小さな設定計数値に達すると出力端子
371よりH信号が出力されアンド回路41に供給される
ことから、パルス数検知回路38はトランジスタ30を
導通させることになり、また光電流が大きくなりアンド
回路15のみがH信号を出力しF5,6が設定されてい
る場合には、出力端子372よりH信号が出力された時点
でさらに、F8が設定されている場合には、373よりH
信号が出力された時点で上記トランジスタ30が導通せ
しめられることになるわけであり、もちろん、カウンタ
37による計数の開始より上記トランジスタ30が導通
せしめられるまでの時間がシャッタスピードに該当する
ことになる。
かかる関係を図面で示そうとすると、先に説明した第2
図における縦軸を計数値とし、かつ各波形をパルス信号
の周波数パラメータとして考えることにより、簡単に対
応づけられることはいうまでもなく、この結果、本実施
例も先の実施例と同様の作用を実現できるわけである。
例えば、F4とF5,6の設定が切替わる近辺での動作
を考えてみると、得られる光電流Iphに大差はなく、従
って発振回路32によって出力されるパルス信号は、ほ
ぼ同一周期となる。
しかしながら、F4が設定された場合にはアンド回路4
1にH信号が供給されることからカウンタ37の出力端
子371よりH信号が出力された時にトランジスタ30が
導通するのに対し、F5,6が設定された場合には、ア
ンド回路40にH信号が供給されるため、先の出力端子
371よりH信号が出力される計数値より倍の計数がなさ
れ出力端子372よりH信号が出力されなければトランジ
スタ30は導通しない。
即ち、F5,6が設定された場合、F4が設定された場
合に比してほぼ2倍のシャッタスピードが得られること
になるわけである。なお、かかる動作は被写体輝度に大
差がなく、ほぼ同一の露出条件を必要とすることから当
然であることはいうまでもない。
さて、最後に、全押しスイッチ26のオフ後に設定絞り
値が変動する如くの被写体輝度変動が生じた場合につい
て述べる。
第1図,第2図に示した実施例においては、上記如くの
場合、絞り設定回路8の出力状態が変動することから露
光量に若干の過不足を生じることが考えられる。
例えば、第1図の実施例において、F5,6が設定さ
れ、第2図におけるV5.6がコンパレータ28の基準電圧
として供給され、加えて第2図における波形ロの如くの
積分特性にて積分コンデンサ27の積分動作がなされて
いる時点t3において、被写体輝度が低くなり絞り設定回
路8がF4を設定したとすると、当然のことながらコン
パレータ28の基準電圧レベルもV5.6からV4に下降する
ことになり、この結果、上記時点t3にて即座にシャッタ
の閉口動作が行なわれることになる。
ところが、かかる時点t3は、積分特性が波形ロの場合、
設定絞り値がF4の場合においてフィルムに適正露光量
を設定する時点であり、F5,6にてフィルムが露光さ
れた場合に適正露光量を与える時点ではなく、従って、
前述した如くの場合、適正露出に対して若干アンダーと
なってしまうわけである。
即ち、第1図,第2図の実施例にあっては、設定絞り値
が変化するような輝度変動が生じた場合、絞り値は追従
して変化するものの、それまでの積分量が変化しないこ
とから、上記如くの露出誤差を生じることになるわけで
ある。
しかし、現実に上記如くの場合に生じる露出誤差は、本
実施例にあっては設定絞り値を1EV毎に切替えることか
ら、生じたとしても±0.5EVであり、確かに露光量の過
不足状態とはなるものの、大きな不都合を生じることは
ない。
ただ、より適正な露出制御を行ないたい場合には、全押
し動作後の設定絞り値を変化しないように保持すると
か、全押し後に設定絞り値の変化が生じた場合、それま
での積分量もその変動に応じて変化させる等の対策を施
してやれば良いことはいうまでもない。
第4図は本発明による自動露出制御装置のさらに他の実
施例を示す電気回路図であり、上記した如くのより適正
な露出制御を可能とする一例である。
かかる第4図に示した実施例は、図面からも明らかなよ
うに、第1図の実施例における絞り設定回路8の出力端
に、全押しスイッチ26の動作と連動し、この全押しス
イッチ26がオフとなった時に動作を開始して供給され
ている信号を保持する信号保持回路43が付加されてい
る。
従って、全押し操作がなされ全押しスイッチ26がオフ
となった時点において、絞り設定回路8によって設定さ
れ供給されている絞り信号が保持されることになり、以
後は積分コンデンサ27における被写体輝度に対応した
積分量によってシャッタスピードが制御されることにな
るわけである。
換言すれば、現実にフィルムへの露光が開始される全押
しスイッチ26のオフ後は、設定絞り値をその時点にお
ける被写体輝度に対応した所定の絞り値に保持し、一種
の絞り優先式の露出制御動作を行なう如くに第4図に示
した実施例は動作するものであり、従って、前述した如
くの露出誤差の発生を補正できることになるわけであ
る。
即ち、上述した信号保持回路43はその作用から絞り設
定回路18の一部を形成するとみなせることはいうまで
もなく、また第3図に示した実施例においても適用でき
ることは、詳しく述べるまでもない。
なお、第4図に示した如くの実施例にあっても従来装置
に比して、より被写体輝度情報を考慮できることになる
ことは、シャッタスピードが露光時の輝度に対応する設
定絞り値およびその輝度自身によって設定されることか
ら明らかである。
発明の効果 本発明による自動露出制御装置は、前述したように、シ
ャッタレリーズボタンの中押し操作により被写体輝度に
応じた絞り値を設定し、全押し動作後、上記設定絞り値
と被写体輝度に応じたシャッタスピードを設定すること
から、被写体輝度の変動に正確に追従できると共に複雑
な記憶回路を必要としない実用効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動露出制御装置の一実施例の要
部を示す電気回路図、第2図は第1図に示した実施例の
動作状態図、第3図,第4図は本発明による自動露出制
御装置の他の実施例を示す要部電気回路図を示してい
る。 2……中押しスイッチ、3……カレントミラー回路、6
……受光素子、8……絞り設定回路、17……絞り情報
設定回路、25……シャッタスピード設定回路、26…
…全押しスイッチ、27……積分コンデンサ、28……
コンパレータ、32……発振回路、37……カウンタ、
38……パルス数検知回路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタレリーズボタンの中押し操作によ
    り被写体輝度に対応する情報量を出力する受光素子と、
    前記受光素子の出力する情報量に対応する電圧を発生す
    る電圧発生部と、前記電圧発生部の出力電圧をあらかじ
    め設定された複数の基準電圧と比較し前記被写体輝度に
    応じた絞り値信号を出力する絞り設定回路と、前記絞り
    設定回路によって設定された設定絞り値に対応した電気
    情報として所定電圧を発生する絞り情報設定回路と、前
    記受光素子の出力する情報量に対応する電流を発生する
    電流発生部と、前記シャッタレリーズボタンの全押し操
    作により前記電流発生部の出力電流の積分を開始する積
    分コンデンサ、この積分コンデンサの積分量を前記絞り
    情報設定回路の出力する前記設定絞り値に対応した所定
    電圧と比較し前記積分コンデンサの端子電圧が設定絞り
    値に対応した電圧より大きくなった時に出力が反転する
    コンパレータ、このコンパレータの出力信号により動作
    制御されるシャッタ閉動作手段からなるシャッタスピー
    ド設定回路とを備えて構成される自動露出制御装置。
  2. 【請求項2】絞り設定回路は、シャッタレリーズボタン
    の全押し操作に連動して動作を開始し、設定した絞り値
    信号を保持する信号保持回路を含んで構成される特許請
    求の範囲第1項に記載の自動露出制御装置。
  3. 【請求項3】シャッタレリーズボタンの中押し操作によ
    り被写体輝度に対応する情報量を出力する受光素子と、
    前記情報量に対応する電圧を発生する電圧発生部と、前
    記電圧発生部の出力電圧をあらかじめ設定された複数の
    基準電圧と比較し前記被写体輝度に応じた絞り値信号を
    出力する絞り設定回路と、前記情報量に対応する電流を
    発生する電流発生回路と、前記シャッタレリーズボタン
    の全押し操作により前記電流発生部の出力電流の積分を
    開始する積分コンデンサと、前記積分コンデンサの積分
    量を所定電圧と比較し前記積分コンデンサの端子電圧が
    設定絞り値に対応した電圧より大きくなった時に出力が
    反転するコンパレータおよびこのコンパレータの出力信
    号により動作制御される前記積分コンデンサの放電手段
    とからなり前記積分量をパルス信号として出力する発振
    回路と、前記発振回路の出力するパルス信号を計数し、
    その計数値が所定値Xおよび2Xおよび4Xとなった時
    点において順次出力信号を発生する複数の出力端子を有
    したカウンタと、前記絞り設定回路の出力状態と前記カ
    ウンタの出力状態によって動作制御される論理回路から
    なり前記設定絞り値に対応した前記パルス信号の数を検
    知するパルス数検知手段と、前記パルス数検知手段の出
    力信号により動作制御されるシャッタ閉動作系とを備え
    て構成される自動露出制御装置。
  4. 【請求項4】絞り設定回路は、全押し操作に連動して動
    作を開始し、設定した絞り値信号を保持する信号保持回
    路を含んで構成される特許請求の範囲第3項に記載の自
    動露出制御装置。
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