JPH0629782B2 - 紫外線測定装置の測定値較正方法 - Google Patents

紫外線測定装置の測定値較正方法

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JPH0629782B2
JPH0629782B2 JP9264989A JP9264989A JPH0629782B2 JP H0629782 B2 JPH0629782 B2 JP H0629782B2 JP 9264989 A JP9264989 A JP 9264989A JP 9264989 A JP9264989 A JP 9264989A JP H0629782 B2 JPH0629782 B2 JP H0629782B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、太陽光における紫外域の光の強度およびそ
の強度を経時的に積算した照射線量を高精度で測定する
ことができ、かつ時計機能も備えている、小型で携帯可
能な紫外線測定装置の測定値を較正する方法に関する。
(従来の技術) 皮膚が太陽光を長時間浴びたときに起こる皮膚の炎症
は、太陽光に含まれている紫外域の光(紫外線)による
作用の結果である。この場合の皮膚炎症の度合は、照射
された紫外線の線量で規定される。ここで、紫外線の照
射線量とは、紫外線の強度(watt/m)と照射時間
(秒)との積として定義され、その単位はJoul/m
表されている。
この紫外線照射線量の表現形式としては、各種のものが
提案されているが、皮膚に関係させた指標としては、M
ED(Minimum Erythema Dose)やSPF(Sun Protect
ion Factor)が用いられている。
これら指標のうち、MEDは、紫外線を皮膚の複数個所
にその照射線量を変えて照射したとき、“かすかな紅
斑”を怠起するに要した紫外線の最小照射線量で定義さ
れるものである。すなわち、MEDは、皮膚にとって
の、日焼け開始を予告するしきい値の目安となるもので
ある。
そして、このMEDは、人種や肌の種類など、それぞれ
の皮膚に固有の値をもつものとされていて、たとえば、
日本人の平均的MEDは約91.7kJ/mであると
いわれている。
一方、SPFは、皮膚にサンスクリーンを塗布したとき
に、上記したMEDが何倍上昇するかを示す指標であ
る。換言すれば、サンスクリーンを使用することによ
り、使用しない場合と比較して何倍量の紫外線を防ぐこ
とができるかを示す指標である。
したがって、SPFとMEDとの間には、次式: という関係が成立する。
ところで、太陽光における紫外域の光を定量的に測定す
る装置としては、従来、紫外域に分光感度を有するシリ
コンホトダイオードの受光面に、そのホトダイオード
の、紫外域以外の領域における分光感度を殺すための紫
外透過・可視吸収型色ガラスフィルタを配置してなるも
のが知られている。ところが、上記色ガラスフィルタ
は、紫外域以外にも波長650〜1000nm付近に副
透過帯をもち、一方、シリコンホトダイオードの分光感
度は赤外域まで延びているので、結局、この従来装置
は、紫外域のみならず、近赤外域にかけても分光感度を
有することになり、測定精度が低いという問題がある。
また、紫外透過・可視吸収型色ガラスフィルタは、紫外
線が長時間当たると分光透過率が変わってくるので、測
定精度や感度に経時変化が現れるという問題もある。
このような問題を解決するために、発明者らは、すでに
実願昭62−155825号において新しいタイプの紫
外線測定装置を提案した。この装置は、2つの受光器、
すなわち測定側受光器と参照側受光器とを備えていて、
各受光器の受光素子はともに同じ分光感度を有するが、
このうち、参照側受光器の受光素子の受光面には紫外域
の光のみを遮断する光学フィルタを配置した構造のもの
であり、2つの受光器の出力の差から紫外域の光の強度
を求める装置である。
この装置の場合、測定側受光器からの出力は紫外域も含
めた全領域の光に基く出力であり、参照側受光器からの
出力は紫外域以外の領域の光に基く出力であるため、こ
の両者の出力の差は、紫外域の光のみに基く出力とな
る。そして、この出力を基にして、演算回路を動作させ
ることにより、紫外域の光の強度や光強度積算値を求め
ることができる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記した考案の紫外線測定装置を太陽光
の中に置いてその紫外域の光の強度を測定するとき、可
視光補償精度はあまり高いとはいえないという問題があ
る。
たとえば、この装置を太陽の中に置き、強度が100w
/mである紫外域の光を検出する際の可視光補償精度
を考えると、つぎのような結果になる。
すなわち、測定側受光器においては、紫外域の光の強度
100w/mと紫外域以外の領域の光の強度6400
w/mとに基いて、S=100 +6400=6500
w/mに相当する出力が得られる。
一方、参照側受光器からは、紫外域以外の領域の光の強
度6400w/mのみに基いて、S=6400w/
に相当する出力が得られる。したがって、差動増幅
回路からは、紫外域の光のみに基いて、S−S=6
500−6400=100w/mに相当する出力が得
られる。
ここで、各受光器における光の検出精度をフルスケール
の±1%と仮定すると、これら両受光器における測定誤
差は、±(6500×0.01)=65w/mとな
る。
したがって、この装置における可視光補償精度は、S
−S=(6500±65)−(6400±65)=1
00±130w/mとなる。すなわち、この装置の測
定誤差は±130%である。
また、この装置においては、紫外域の光の強度や光強度
積算値を数字で表示することはできるが、使用者によっ
ては、この表示された数字だけではなく、実際に浴びて
いる紫外域の光の強度や光強度積算値の程度を、たとえ
ばバーグラフで一目瞭然のかたちで知り、日焼けの予防
などのアクションを起すための判断を行ないたいという
要望がだされている。
また、紫外域の光の強度を測定するということは、第2
3図に示したような太陽光のスペクトル分布曲線S
(λ)において、波長(λ)が180 〜390μmの範囲に
おける強度を波長に関して積分することである。
であり、これは第23図の斜線で示した部分の面積を求
めることである。
一方、前記したような紫外域に分光感度を有するシリコ
ンホトダイオードの受光面に、そのホトダイオードの、
紫外域以外の領域における分光感度を殺すための紫外透
過・可視吸収型色ガラスフィルタを配置してなる従来の
装置の紫外域における分光感度は、使用する紫外透過・
可視吸収型色ガラスフィルタの特性から、第24図に示
したように、紫外域において山形のプロファイルR(λ)
をもち、紫外域と可視光域との間に画然とした境界を有
するものではない。それゆえ、測定装置から得られる出
力は、第24図で示したように、 は測定装置の分光感度)に相当する強度積分値に対応す
る値となっている。
すなわち、T′は、第24図の斜線で示したように、第
23図の面積Tよりも小さい値となっている。この両者
の比:T/T′は1.39である。いいかえれば、上記した
考案の装置において何らの補正もしなければ、第23
図,第24図の斜線で示した面積のうち、T−T′に相
当する強度の面積部分が測定されないことになる。この
ように、前記した装置は、測定値の補正をしない限り、
浴びている紫外域の光の実際の強度や照射線量を正確に
測定することができないという問題がある。
この発明の目的は、上記した考案の装置における上述の
精度問題を解決し、また、上記した要望にも応えること
ができ、太陽光における紫外域の光の強度を高精度かつ
高感度で測定し、しかもその強度測定値を積算して照射
線量を測定することができ、これら強度、照射線量を、
直接、デジタル数字や多段階表示手段で表示したり、そ
れらのデータに基づいて、日焼け予告機能や日焼けの実
績度合から警告を発する機能など、各種の機能をたとえ
ばバーグラフで使用者に表示することができる、小型で
携帯用の紫外線装置における、測定値の較正をする方法
を提供することである。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するためのこの発明は、紫外域に分
光感度を有する受光素子からなる測定側受光器と、前記
受光素子と同一の分光感度を有する受光素子と受光面に
紫外域の光のみを遮断する第1の光学フィルタを配置し
てなる参照側受光器と、前記測定側受光器および参照側
受光器の受光面に配置された、紫外域に主透過帯と、該
紫外域よりも長波長側に副透過帯とをそれぞれ有する第
2の光学フィルタとを備えた受光部;前記測定側受光器
と参照側受光器の出力の差に応じて紫外域の光強度およ
び光強度積算値を演算する演算回路部;ならびに、該演
算回路部から得られる演算値を表示する表示手段;を備
えてなる紫外線測定装置の測定値を較正する方法におい
て、前記装置から得られる紫外域の光の光強度が実際の
光強度と一致するように前記装置の分光感度を所望倍し
て分光補正係数を求め、前記測定側受光器に任意の単波
長の紫外域の光を当て、そのときの前記装置の出力が前
記単波長の光の波長に対応する分光補正係数となるよう
に、前記演算回路部のゲイン調整を行なうことを特徴と
する。
この発明を行なう装置は、2つの受光器、すなわち測定
側受光器と参照側受光器とを備えている。測定側受光器
は、受光素子、たとえばシリコンホトダイオードからな
っている。これに対して、参照側受光器は、測定受光器
に使用している受光素子と全く同一の分光感度をもつ、
たとえばシリコンホトダイオードからなる受光素子と、
その受光素子の受光面に配置した第1の光学フィルタ、
たとえば色ガラスフィルタとからなっている。
そして、この2つの受光器の受光面、すなわち、測定側
受光器に使用されている受光素子の受光面と、前記した
第1の光学フィルタの受光面には、第2の光学フィルタ
が配置されている。
上記測定側受光器および参照側受光器に使用している受
光素子は、第7図に示すように、紫外域はもちろん、紫
外域から赤外域にかけて分光感度をもつようなものであ
る。第7図において、λは波長であり、Rは分光感度で
ある。これに対して、参照側受光器の受光素子の受光面
に配置されている第1の光学フィルタは、第8図に示す
ように、紫外域の光のみを遮断し、それ以外の領域の光
は透過させる、一般にシャープカット型色ガラスフィル
タと呼ばれるものである。
また、2つの受光器の受光面に共通して配置される第2
の光学フィルタは、第9図に示すように、紫外域の光と
波長が650〜1000mmの副透過帯の光のみを透過
し、それ以外の領域の光を遮断するようなものである。
太陽光が第2の光学フィルタを透過して測定側受光器で
受光された場合、副透過帯の光に対応する出力は、紫外
域(主透過帯域)の光に対応する出力に対して30%程
度の割合になる。なお、第8図および第9図において、
λは波長であり、Tは分光透過率率である。
したがって、参照側受光器においては、第2の光学フィ
ルタで第9図で示したプロファイルの光、すなわち、紫
外域の光と副透過帯の光のみが選択的に透過する。続い
て、この光は、参照側受光器の受光素子の受光面に配置
された第1の光学フィルタで紫外域の光のみが遮断さ
れ、副透過帯の光はこの第1の光学フィルタを透過して
受光素子に達する。そして、参照側受光器からは、この
副透過帯の光に関し、受光素子の分光感度と前記第1お
よび第2の光学フィルタの分光透過率との積で与えられ
る分光感度が出力する。そのときの分光感度は第10図の
ようになる。
一方、測定受光側器においては、第2の光学フィルタで
紫外域の光と副透過帯の光以外の光が遮断されて、第9
図に示したようなプロファイルの光が受光素子に達す
る。そして、測定側受光器からは、その受光素子の分光
感度と上記第2の光学フィルタの分光透過率の積で与え
られる分光感度が出力する。そのときの分光感度は第1
1図のようになる。
この測定側受光器からの出力と参照側受光器の出力との
差の出力は、副透過帯の光による分光感度に基く出力が
キャンセルされることにより、紫外域の光のみに基くも
のである。このときの出力の差の出力は、第12図に示
したような分光感度に基く出力となる。
したがって、この受光器出力の差を求めるために各受光
器の出力を後段の入力回路部40で増幅した後、AD変
換して演算回路部50に供給し、紫外域における光の強
度を求める。そして、詳細は後述するようにそれを経時
的に積算し、かつ、それぞれの値を基にして各種の紫外
域の光強度やその積算値に関する上方を液晶表示部60
で表示することができる。
この装置の測定値を較正するためには、前記したよう
に、積分すべき相対強度の面積(T)と実際に測定値とし
て積分された相対強度の面積(T′)との比は、1.39とな
るのであるから、装置の分光感度を1.39倍にする。
前記したように、 であるから、ここで、R′(λ)=1.39R(λ)とすれば、 となる。この場合の分光補正係数R′(λ)をグラフ化す
ると第25図のようになる。
すなわち、この装置を較正する場合、測定装置から得ら
れる出力が、第25図の分光補正係数R′(λ)に相当す
る出力となるように調整されれば、装置による測定値は
T′ではなくTに基くものに補正されたことになる。
このような補正は、まず、所定波長:λ0,基準強度T
の単波長の光を選択し、そのときの分光補正係数R′
(λ)を第25図のグラフから読みとる。
そして、この単波長の光を測定側受光器に照射したとき
に、測定強度T″が、次式:T″=R′(λ)T
満足するように、演算回路部のゲインを調節する。
(作用) まず、測定側受光器と参照側受光器の受光面に配置され
た第2の光学フィルタに太陽光が当っていない状態で、
演算回路部の強度演算回路の出力が零となるよう、その
強度演算回路を調節する。
つぎに、測定側受光器に、所望の強度(T)の、主透
過帯域内の紫外線の単波長(λ)の光を当て、そのと
きの出力が強度(T)に対し、第25図の分光補正係
数から読みとった分光補正係数(R′(λ0)倍)となる
ように、測定側受光器のゲインを調整する。さらに、両
受光器に等しい量の副透過帯の光を当て、両受光器の出
力の差が零になるように参照側受光器のゲインを調整す
る。これにより、前記した強度演算回路から得られる両
受光器の出力の差の出力は、紫外域の光のみに基く出力
となり、しかもその分光感度は前述した補正係数倍(例
えば、1.39倍)されたことになるため、この出力に基い
て演算された紫外域の光の強度は、前記したT−T′に
相当する部分も含んだ値として測定されたことになる。
また、演算回路部で、この演算値に基いて各種の演算を
行ない、得られた演算値を表示手段で表示すれば、その
値は較正された値となっている。
(実施例) 以下、この発明を行なう装置の1実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。
装置の外観構成 第1図および第2図は、この発明に係る、腕時計タイプ
の紫外線測定装置の外観を示す平面図および側面図であ
り、外径が50mm程度で、通常の腕時計よりやや大型の
円盤状の容器(ケース)1の両側に取り付けられたベル
ト2により、使用者の腕に装着して紫外線の強度測定を
行う。容器1内に、太陽光中の紫外域の光を受光する受
光部、この受光部からの出力信号を増幅した後、アナロ
グ信号をデジタル信号に変換する入力回路部、入力回路
部から読み込んだ信号に基づき、紫外域の光強度等を演
算する演算回路部、この演算回路部で演算した紫外域の
光強度等を表示する液晶表示部、等が収容されている。
容器1の上面1aには、半月状をした受光窓3、同じく
半月状をした表示窓4が設けられており、受光窓3に
は、後述する受光部の受光面が露出している。表示窓4
には、時刻(時間)や紫外域の光強度や光強度積算値
を、4桁の数字でデシタル表示するデジタル数字表示部
4aと、紫外域の光強度またはその照射線量を、バーグ
ラフでNO.1〜NO.5までの5段階表示ができる多段階強
度表示部4bおよび後述する測定時のモードを表示する
測定モード表示部4c,4dが視認できるようになって
いる。2つの測定モード表示部4c,4dはそれぞれ強
度モードおよび積算モードを表示する。デジタル数字表
示部4aの各桁の数字は、7セグメントの液晶からな
り、他の表示部4b,4c,4dも液晶が使用される。な
お、これらの表示部4a〜4dは、液晶に代えてLED
を使用することもできる。
容器1の側壁1bと上面1aの間には、傾斜面1cが形
成されている。そして、この傾斜面1cの互いに対極す
る位置には、半月状の形をしたスイッチSW1,SW2
が設けられている。このスイッチSW1,SW2は、後
述するように演算回路部の演算モードを選択的に切り換
えたり、時計合わせを行ったりするためのもので、押し
ボタン式のオンオフスィッチである。これらのスイッチ
SW1,SW2を押圧する毎に1パルスが発生して演算
回路部に入力するようになっている。
第3図は、一方のスイッチSW2の側面拡大図であり、
スイッチSW1,SW2が傾斜面1cに設けられている
ことにより、スイッチの誤動作が防止される。即ち、い
ま仮に、図中仮想線SW2′で示すように、スイッチが
容器1の側壁1bに取り付けられた場合には、この紫外
線測定装置が腕時計タイプであるので、スイッチSW
2′が曲げた手首に触れたり、これに物が接触してスイ
ッチ6b′が誤作動しやくなる。この紫外線測定装置は、
紫外域の光強度を積算する等の必要上、長時間に亘って
作動させる場合が多く、スイッチが誤作動すると、記憶
されていた紫外域の光強度の積算値等が消失してしまう
という不都合が生じる。スイッチSW1,SW2が傾斜
面1cに設けられることにより、かかる不都合が生じに
くくなる。
第4図は、紫外線測定装置の裏面1dを示し、裏面1d
には裏蓋7がビス8により生活防水程度の液密に取り付
けられており、この裏蓋7を開けると、水銀電池5の交
換が容易にできる。即ち、裏蓋7は、通常の腕時計と異
なり、ビス8により容器1に螺着されているので、時計
技術者等の熟練者でなくてもビス8を取り外して裏蓋7
を開けることができ、これにより、電池5を容易に交換
することができる。
回路構成 次に、この発明の紫外線測定装置の容器1内に収容され
る回路の構成を、第5図および第6図を参照して説明す
る。
まず、全体回路は、受光回路部3A、入力回路部40、
および駆動回路等を含む演算回路部50を備えて構成さ
れ、演算回路部50の出力側には、前述のデジタル数字
表示部4a等からなる液晶表示部60および警報音を発
生するブザー70が接続されている。
〔受光回路部〕
受光回路部3Aは、測定側受光器10、参照側受光器2
0および紫外線透過色ガラスフィルタ30を備えている。
測定側受光器10は、たとえば、第7図のような分光感
度を有する、浜松ホトニクス(株)製の型式S1227シリ
ーズのホトダイオード(受光素子)101からなり、参
照側受光器20は、前記したホトダイオード101と同じ
分光感度を有するホトダイオード(受光素子)201
と、このホトダイオード201の受光面に配置され、第
8図のような分光透過率を有する。たとえば、HOYA
(株)の型式L−39のような紫外線カット色ガラスフィ
ルタ(第1の光学フィルタ)202とから、それぞれ構
成されている。ホトダイオード101および201は、
第7図に示すように、紫外域は勿論のこと、紫外域から
赤外域にかけて分光感度をもつようなものである。第7
図において、λは波長であり、Rは分光感度である。
これに対して、参照側のホトダイオード201の受光面
に配置される第1の光学フィルタ202は、第8図に示
すように、紫外域の光のみを遮断し、それ以外の領域の
光は透過させる、一般にシャープカット型色ガラスフィ
ルタと呼ばれるものである。
これら、両受光器10,20の受光面には、第9図に示
したような分光透過率を有し、紫外域の光と副透過率の
光とを透過する、たとえば、HOYA(株)製の型式U
−340のような紫外線透過色ガラスフィルタ(第2の
光学フィルタ)30が配置されている。このフィルタ3
0は、紫外域の光と、波長が650 〜1000nmの副透過帯
の光のみを透過させ、それ以外の領域の光を遮断するよ
うなものである。太陽光が第2の光学フィルタを透過し
て測定側受光器で受光された場合、副透過帯の光に対応
する出力は、紫外域(主透過帯域)の光に対応する出力
に対して30%程度の割合になる。なお、第8図および
第9図において、λは波長であり、Tは分光透過率であ
る。
したがって、参照側受光器20においては、第2の光学
フィルタ30で第9図で示したプロファイルの光、すな
わち、紫外域の光と副透過帯の光のみが選択的に透過す
る。つづいて、この光のうち、参照側受光器20のホト
ダイオード201の受光面に配置された第1の光学フィ
ルタで紫外域の光のみが遮断され、副透過帯の光はこの
第1の光学フィルタ202 を透過してホトダイオード201
に達する。そして、参照側受光器20からは、この副透
過帯の光に関し、ホトダイオード201 の分光感度と前記
第1および第2の光学フィルタ202,30の分光透過率と
の積で与えられる分光感度に相当する出力が出力する。
そのとき分光感度は第10図のようになる。
一方、測定側受光器10においては、第2の光学フィル
タ10で紫外域の光と副透過帯の光以外の光が遮断され
て、第9図に示したようなプロファイルの光がホトダイ
オード101に達する。そして、測定側受光器10から
は、そのホトダイオード101の分光感度と上記第2の
光学フィルタ30の分光透過率の積で与えられる分光感
度が出力する。そのときの分光感度は第11図のように
なる。
この測定側受光器10からの出力と参照側受光器20か
らの出力との差は、副透過帯の光による分光感度に基く
出力がキャンセルされることにより、紫外域の光のみに
基くものである。このときの差の出力は、第12図に示
したような分光感度に基づく出力となる。したがって、
この受光器出力の差を求めるための各受光器の出力を後
段の入力回路部40で増幅した後、AD変換して演算回
路部50に供給し、紫外域における光の強度を求める。
そして、詳細は後述するようにそれを経時的に積算し、
かつ、それぞれの値を基にして各種の紫外域の光強度に
する情報を液晶表示部60で表示することができる。
〔入力回路部〕
次に、アナログ回路である入力回路部40を説明すると、
この回路部40には2つの増幅器401と402が組込ま
れていて、増幅器401は測定側のホトダイオード10
1と接続され、また増幅器402は参照側のホトダイオ
ード201と接続されている。各増幅器401,402
の出力側はスイッチ回路406を介してADコンバータ
(ADC)403に接続され、このADコンバータ403
により、アナログ信号である各増幅器の出力S1,S2
がデジタル信号に変換されて演算回路部50に供給される
ようになっている。
より詳細には、後述の演算回路部50からのチャンネル
セレクト信号に応じてスイッチ回路406 が切り換えら
れ、切り換えられた側の増幅器出力がADコンバータ4
03に供給される。そして、演算回路部50からのサン
プリング信号により、増幅器出力に応じたデジタル信号
が演算回路部50に出力されるようになっている。
そして、各増幅器401,402には、帰還可変抵抗4
04および405がそれぞれ並列に接続され、この帰還
可変抵抗404および405により装置の較正時に増幅
器のゲイン調整ができるようになっている。また、この
入力回路部40は、その消費電力が大きいため、後述の節
電回路503 からの制御信号P1により回路に供給される
電源がオンオフ制御される。
〔演算回路部〕
演算回路部50の詳細構成は第6図に示されるが、この
回路構成は等価回路であって、実際には中央演算装置
(CPU)、各種記憶装置(ROM,RAM,不揮発性
RAM)、液晶ドライバ等で構成される。演算回路部5
0は、時計機能(時計モードM1)、入力回路部40のA
Dコンバータ403 からの受光信号に基き紫外域の光強度
を演算するとともに、演算した紫外域の光強度からME
D値に基く日焼けを予測し、これをバーグラフ強度デー
タに変換する機能(強度MードM2)、紫外域の光強度
を積算して積算値を演算するとともに、この紫外域の光
強度積算値をバーグラフデータに変換する機能(積算モ
ードM3)、紫外域の光強度をMED倍数値表示に換算
する機能(MED倍数モードM4)、紫外域の光強度積
算値をMED倍数値表示に換算する機能(積算MED倍
数モードM5)、紫外域の光強度をSPF値表示に換算
する機能(SPFモードM6)、紫外域の光強度積算値
をSPF値表示に換算する機能(積算SPFモードM
7)、これらの各種演算機能により求めた紫外域の光に
関する情報に基づき、演算値が所定の基準値の超えた場
合に警報を発するアラーム機能等を有している。
時計機能の回路としては、分周されたクロックパルスに
より逐次カウント値をカウントアップまたはカウントダ
ウンし、0.5秒毎に時刻データを更新する時計回路5
16、トリガ信号の入力時点からのラップタイムをカウ
ントし、0.5秒毎にラップデープを更新するストップ
ウオッチ回路517、時計回路516およびストップウォ
ッチ回路517 の出力側と接続され、これらの回路が演算
した時刻データまたはラップデータを格納する時計デー
タレジスタ528、および時計回路516の入力側に接
続され、後述するモード切換スイッチSW1,SW2のス
イッチ操作により、異なる分周周期でクロックパルスを
時計回路516に供給する時刻修正回路515等からな
る。
紫外域の光強度演算機能の回路としては、ADコンバー
タ403から測定側受光器10および参照側受光器20
により受光した受光データS1,S2を順次取り込み、
これらの偏差(S1−S2)から紫外域の光強度Xs
(単位W/m2)を演算する強度演算回路(可視光成分補
償回路)501、この強度演算回路501の紫外域の光
強度演算値Xsを格納する強度データレジスタ519、
MED値として所定の標準データXsmを記憶するME
D値メモリ506、入力側が強度演算回路501 およびM
ED値メモリ506に接続され、MED値メモリ506
が記憶する標準MED値Xsmと強度演算回路501に
より演算した紫外域の光強度Xsから、日焼け予測情報
として利用が好適な多段階(5段階)バーグラフ強度デ
ータ(詳細は後述する)を演算するバーグラフ強度演算
・比較器回路509、この演算・比較器回路509の演
算データを格納するバーグラフ強度データレジスタ52
0等からなる。
紫外域の光強度積算値演算機能の回路としては、前述の
強度演算回路501が演算する紫外域の光強度Xsを所
定時間毎(0.5秒毎)に加算し、その積算値Xaを演
算する積算器回路505、この積算値Xaを格納する積
算データレジスタ522、入力側が積算器50およびM
ED値メモリ506 に接続され、MED値メモリ506が
記憶する標準MED値Xsmと積算器回路505により
演算した積算値Xaから、日焼け警告情報として利用が
好適な多段階(5段階)バーグラフ積算データ(詳細は
後述する)を演算するバーグラフ積算演算・比較器回路
510 、この演算・比較器回路510 の演算データを格納す
るバーグラフ積算データレジスタ521等を備えてい
る。また、バーグラフ積算演算・比較器回路510の出
力側にはアラーム制御回路523が接続されており、バ
ーグラフ積算演算・比較器回路510により演算された
バーグラフ値が所定値を超えたとき、アラーム制御回路
523を介してブザー70を作動させるようになってい
る。
MED値演算機能の回路としては、入力側が強度演算回
路501およびMED値メモリ506に接続され、ME
D値メモリ506が記憶する標準MED値Xsmと強度
演算回路501により演算した紫外域の光強度Xsか
ら、現在の紫外域の光を所定時間に亘って引き続いて浴
びた場合のMED値Xmを予測演算するMED値演算回
路508、このMED値Xmを格納するMED倍数デー
タレジスタ526等を備えている。
積算MED値を演算する機能の回路としては、入力側が
強度演算回路501およびMED値メモリ506に接続
され、後述するモード切替スイッチSW2からのトリガ
信号が入力した時点から、強度演算回路501 が演算する
紫外域の光強度Xsを積算し、この積算値とMED値メ
モリ506が記憶する標準MED値Xsmから、紫外域
の光を現在まで浴び続けたときのMED値Xmr(詳細
は後述する)を演算するMED値演算・積算器回路51
4、このMED値Xmrを格納する積算MED倍数デー
タレジスタ527等を備えている。また、MED値演算
・積算器回路514の出力側には比較回路513 を介して
アラーム制御回路523 が接続され、MED値Xmrが所
定値を超えたとき、アラーム制御回路523によりブザ
ー70を作動させるようになっている。
SPF値演算機能の回路としては、入力側が強度演算回
路501およびMED値メモリ506に接続され、ME
D値メモリ506が記憶する標準MED値Xsmと強度
演算回路501により演算した紫外域の光強度Xsか
ら、現在の紫外域の光を所定時間に亘って引き続いて浴
びた場合のSPF値Xspを予測演算するSPF値演算
回路507、このSPF値Xspを格納するSPF値デー
タレジスタ524等を備えている。
積算SPF値を演算する機能の回路としては、入力側が
強度演算回路501およびMED値メモリ506に接続
され、後述するモード切替スイッチSW2からのトリガ
信号が入力した時点から、強度演算回路501 が演算する
紫外域の光強度Xsを積算し、この積算値とMED値メ
モリ506が記憶する標準MED値Xsmから、紫外域
の光を現在まで浴び続けたときのSPF値Xsprを演
算するSPF値演算・積算器回路512、このSPF値
Xsprを格納する積算SPF値データレジスタ525
等を備えている。また、SPF値演算・積算器回路512
の出力側には比較器回路511 を介して前述のアラーム制
御回路523が接続され、SPF値Xsprが所定値を
超えたとき、アラーム制御回路523によりブザー70
を作動させるようになっている。
なお、積算データレジスタ522,バーグラフ積算デー
タレジスタ521,積算MED倍数レジスタ527,積
算SPF値データレジスタ525の各レジスタは、後述
するように、スイッチSW2のスイッチ操作によって新た
な積算開始アクションを起こさない限り、前回の測定結
果を維持するホールド機能を有している。
演算回路部50には、液晶表示部60の各液晶素子を駆
動する液晶ドライバ回路530、および、電池電圧が所
定の電圧以下になったことを検知して、液晶ドライバ回
路530を間欠駆動とすることにより、電池切れを液晶
表示部60の点滅によって知らしめる電池切検知回路5
29が備えられている。また、液晶ドライバ回路530
を前述したデータレジスタ1つに切り替え接続するモー
ド切替回路518が備えられており、このモード切替回
路518のスイッチ素子518aは、切替スイッチSW
1,SW2の1回のスイッチ操作毎に所定の順序で順次
液晶ドライバ回路530をデータレジスタの1つに切り
替え接続する。モード切替回路518によるモード切替
手順の詳細は後述する。
演算回路部50には、更に、入力回路部40の電源をオ
ンオフ制御する前述の節電回路503が備わっている。
この節電回路503は強度測定時間カウンタ回路502
を介して強度演算回路501 に接続されると共に、積算時
間カウンタ回路504 を介して前述の積算器回路505に
接続されている。
次に、以上のように構成される紫外線測定装置の作用を
説明する。
モードの切替 まず、スイッチSW1,SW2を順次押圧してモードを
切り替える手順を説明する。容器上面1aの右側にある第
1のスイッチSW1は、主としてモードの切り替えのた
めに使用されるパルス信号を、左側にある第2のスイッ
チSW2は、主として積算開始等のトリガ信号として使
用されるパルス信号をそれぞれ発生させるものである。
紫外線測定装置に電池5を装着した直後には、時計モー
ドM1が選択されたことになり、スイッチ素子518a
により時計データレジスタ528と液晶ドライバ回路5
30とが接続される。液晶ドライバ回路530は、時計
データレジスタ528 に格納されている時間データを読み
出し、読み出した時間データに応じ、液晶表示部60の
デジタル数字表示部4aの液晶素子を印加して時刻を表
示させる(第13図(a))。
続いて、スイッチSW1を1回押圧すると、、強度モー
ドM2が線されたことになり、モード切替回路518の
スィッチ素子518aにより強度データレジスタ519
およびバーグラフ強度データレジスタ520が液晶ドラ
イバ回路530に接続される。このとき、液晶表示部60
のデジタル数字表示部4aには強度データレジスタ51
9に記憶されている紫外域の光強度Xsが、バーグラフ
表示部4bにはバーグラフ強度データレジスタ520に記憶
されているバーグラフデータをそれぞれ表示するととも
に、右側の測定モード表示部4cを点灯させてこれらの
表示が強度モードであることを表示する(第13図
(b))。
更に、スイッチSW1を1回押圧すると、積算モードM
3が選択されたことになり、バーグラフ積算データレジ
スタ521と積層データレジスタ522が液晶ドライバ
回路530に接続され、液晶表示部60のデジタル数字
表示部4aには積算データレジスタ522に記憶されて
いる紫外域の光強度積算値Xaが、バーグラフ表示部4
bにはバーグラフ積算データレジスタ521に記憶され
ているバーグラフデータをそれぞれ表示するとともに、
左側の測定モード表示部4dを点灯させてこれらの表示
が積算モードであることを表示する(第13図(c))。
以下同様にしてスイッチSW1が1回押圧される毎に、
MEDモードM4、積算MEDモードM5、SPFモー
ドM6、積算SPFモードM7の順でモードが切り替わ
り、更にスイッチSW1を押圧すると、第13図(a)の
時計モードM1に戻る。
また、スイッチSW1,SW2のパルス信号は、いずれ
も前述したアラーム制御回路523にも供給されること
になっており、このパルス信号によりアラーム制御回路
523を介してブザー70を作動させ、ブザー音を奏鳴
させることにより、使用者はこのブザー音を聞いてスイ
ッチ操作が確実に行われたか否かを確認することができ
る。
メインルーチン 次に、演算回路部50で実行されるメインルーチンの制
御手順を、第14図を参照して説明する。
第14図に示すメインルーチンは、容器1に前述の電池5
を装着した時点から電池5を取り外すまで、あるいは電
池5のエネルギが無くなって、電圧が所定値以下に低下
するまで0.5秒の周期で繰り返し実行される。まず、
電池5の取り付け直後に各レジスタがクリアされた後、
繰返ループに入り、前回このループを実行してから所定
周期である0.5秒が経過したか否かを判別し、経過し
ていなければ、経過するまでに待機する。そして、0.
5秒が経過した直後に時計データレジスタ528のデー
タを更新する。これは、時計回路516により0.5秒
に対応する所定値をカウントし、所定値をカウントする
毎に時計データレジスタ528のデータ値を更新するこ
とに対応する。そして、前述のスイッチSW1およびS
W2により選択した指定モードに対応するルーチンを実
行する。この各指定モードのルーチンの詳細は後述す
る。
指定モードに対応するルーチンの実行が終了すると、前
述の指定モードにより表示データを特定し、液晶表示部
60の表示データを更新する。これは、モード切替回路
518によりスイッチ素子518aを切り替えて、指定
モードに対応するレジスタを液晶ドライバ回路530に
接続し、接続されたレジスタのデータを液晶ドライバ回
路530 に読み込み、読み込んだデータ内容に応じて液晶
表示部60の液晶素子を点灯させることに対応してい
る。
なお、積算モードM3,積算MEDモードM5,積算S
PFモードM7の各モードは、後述するように、スイッ
チSW2による測定終了操作を行うか、または、測定時
間が所定時間(例えば、12時間)を超えて自動終了し
ない限り、モード切替によって他のモード(例えば、時
計モードや強度モードなど)を実行中であっても、継続
して積算測定を行なうようになっている。したがって、
モード切替によって再び各積算モード(M3,M5,M
7)を選択した場合は、継続中の各積算測定値が液晶表
示部60に表示される。
時計モード 指定モードが時計モードM1に設定されている場合、図
示しないM1ルーチンが実行される、このM1ルーチン
では、時刻修正処理およびストップウオッチ処理が実行
され、通常の時刻表示の場合には何もせずに第14図の
メインルーチンに戻る。
第15図は、M1ルーチンで実行される時刻修正処理手
順を示す。第2のスイッチSW2を所定時間(例えば、
1秒間)に亘って押し続けると、デジタル数字表示部4
aの時の部分の液晶素子が点滅し、修正可能状態になっ
たことを表示する。このとき、時刻修正回路515はク
ロックパルスの供給を停止し、時計回路516は、その
上位ビット(時ビット)のみがカウント待機状態にあ
る。ついで、第1のスイッチSW1を1回押圧すると、
デジタル数字表示部4aの時の部分が1だけ繰り上が
り、スイッチ6aを押し続けると早送りされるようにな
っている。すなわち、時刻集計回路515から前述の上
位ビットを1だけ繰り上げるクロックパルスが時計回路
516 に供給され、スイッチSW1を押し続けると、クロ
ックパルスが連続して時計回路516に供給される。
デジタル数字表示部4aの時の部分を所望の値に設定し
終わると、スイッチSW2を1回押圧する。すると、デ
ジタル数字表示部4aの分の部分の液晶素子が点滅し、
修正可能状態になったことを表示する。このとき、時計
回路516は、その下位ビット(分ビット)のみがカウ
ント待機状態にある。ついで、前述と同様に第1のスイ
ッチSW1を1回押圧すると、デジタル数字表示部4aの
分の部分が1だけ繰り上がり、スイッチSW1を押し続
けると早送りされるようになっている。
このように、デジタル数字表示部4aの時および分の部
分をそれぞれ所望の値に設定し終わると、開始時と同様
に第2のスイッチSW2を所定時間(1秒)押し続け、
再び時計モードに戻す。時計モードに戻ると、時計回路
516は時刻修正回路515からのクロックパルスの供
給によりカウントを再開し、液晶表示部60のデジタル
数字表示部4aには時刻が表示される。
つぎに、M1ルーチンで実行されるストップウオッチ処
理手順を説明すると、第1のスイッチSW1により時計モ
ードを選択した後、第2のスイッチSW2を続けて2回
押圧するとストップウオッチ回路517が待機状態とな
る。時計回路516はクロックパルスのカウントを続け
るものの、時刻データの出力を停止し、代わってストッ
プウオッチ回路517がラップデータの出力を開始す
る。そして、第2のスイッチSW2を再度押圧すると、
ストップウオッチ回路517がクロックパルスのカウン
トを開始し、ラップデータを更新していく。このラップ
データは所定時間(0.5秒)毎に更新され、時計デー
タレジスタ528に格納され、液晶表示部60のデジタ
ル数字表示部4aにラップタイムが表示される。
このように、この発明の紫外線測定装置は通常の時計機
能とストップウオッチ機能とを備えているので、紫外域
の光強度やその積算値、更には、これらのデータからM
DP値やSPF値等を求め、これらと太陽光に晒されて
いる時間、今後晒される時間を対比して日焼けへの対応
を行なうことができる。
強度モード 第1のスイッチSW1により強度モードM2が選択され
ると、第16図に示す強度モードM2ルーチンが前記所
定時間(0.5秒)毎に繰り返し実行される。
このモードが選択されると、先ず、節電回路503から制
御信号P1を出力して入力回路部40の電源をオンにす
る。そして、前述したとおり、ADコンバータ403に
よりデジタル信号に変換された測定側受光器10および
参照側受光器20の紫外域の光強度信号S1,S2を強
度演算回路501 に順次読み取り、これらの受光データの
偏差(S1−S2)から紫外域の光強度Xsを演算す
る。そして演算した紫外域の光強度Xsを強度データレ
ジスタ519に格納して新しいデータに更新する。
一方、バーグラフ強度演算・比較器回路509は、強度
演算回路501が演算した紫外域の光強度Xsと、ME
D値メモリ506に記憶されている標準MED値Xsm
を用いて、次式(1)によりバーグラフ強度データを演算
する。
点灯No.=(Xs×Ts)/(Xsm×n) ……
(1) ここで、Xsmは、例えば日本人の平均的MED(90,00
0J/m2)に設定されている。この値Xsmは、使用者の肌
の種類に応じて適宜変更してもよい。Tsは、一定時
間、例えば、2時間(7200秒)であり、nは1,2,3,
…の自然数で、各バーグラフ点灯のきざみを決める。例
えば、n=2であれば、各バーグラフは2MED増すご
とに点灯する。上式(1)から明白なように、点灯No.
は、所定時間Tsに亘り現在検出されている紫外域の光
強度Xsを浴び続けた場合に、標準MED値Xsmの何
倍の紫外域の光を浴びるかを表すもので、点灯No.は式
(1)から演算される値を超えない自然数で与えられ、0
〜5段階で表される。第1表はXsmを90,000J/m2、T
sを2時間(7200秒)、nを1に設定した場合の紫外域の
光強度Xsとバーグラフ強度データとの関係を示すもの
である。
このように演算されたバーグラフ強度データはバーグラ
フ強度データレジスタ520に記憶更新される。そし
て、強度測定時間カウンタ回路502 に記憶されている測
定時間カウンタ値を1だけインクリメントし、インクリ
メントした測定時間カウント値から、紫外域の光強度の
測定時間が所定時間(例えば、3分)を超えないか否か
を判別する。この所定時間を超えない場合には当該ルー
チンを繰り返し実行し、紫外域の光強度Xsの測定を継
続する。この所定時間に達しない時点で、メインルーチ
ンにおいて他のモードが選択された場合には、電源をオ
フにし、更に、測定時間カウンタを零にリセットして測
定を終了する。
強度データレジスタ519およびバーグラフ強度データ
レジスタ520に記憶更新された各データは、前述した
ようにメインルーチンの実行により液晶表示部60に表
示される。
所定時間(3分)が経過すると、スイッチSW1により指
定したモードを時計モードに戻し、節電回路503から
出力されていた制御信号P1を停止して入力回路部40
の電源をオフにし、更に、強度測定時間カウンタ回路5
02の測定時間カウンタ値を0にリセットして当該ルー
チンを終了する。このことにより、消費電力の大きい入
力回路部40を長時間オンにしたままで放置されること
が防止され、その節電効果が大きい。
このように、強度モードでは、紫外域の光強度Xsをデ
ジタル数字で表示するとともに、バーグラフで所定時間
後の紫外域の光受光量を表示するので、紫外域の光強度
Xsと対比して今後の日焼け量が予測でき、また、この
ことから適切なSPF値の化粧品を使用して、さらなる
過度の日焼けを防ぐことができるようになる。
積算モード 第17図は、M3ルーチンで実行される積算モードの処
理手順を示すもので、前記第1のスイッチSW1を所定
回数押圧すると、積算モードが選択され、液晶表示部6
0には積算データレジスタ522およびバーグラフ積算
データレジスタ521 に記憶されている前回測定結果が表
示される。この状態で第2のスイッチSW2を1回押圧
するとこれらのレジスタ522および521に記憶され
ていた積算データが0にリセットされ、紫外域の光強度
の積算が開始される。そして、例えば、積算を開始して
からの連続測定時間が、所定時間(最大積算時間、例え
ば12時間)を経過すると、節電回路503の働きで自
動的に積算が終了し、時計モードに復帰する。この所定
時間に満たない時点で積算測定を終了する場合は、液晶
表示部を積算モードに選択した状態でスイッチSW2を
所定時間(例えば、1秒)以上押し続けると、積算が終
了して時計モードに復帰する。いずれの測定終了の場合
においても、測定結果は、新たな測定開始のアクション
を起こさない限り、積算データレジスタ522,521
に記憶され続ける(ホールド機能)ので、後日、この測
定結果を、液晶表示部60に表示させたい場合には、ス
イッチSW1の操作によって積算モードを選択すればよ
い。この状態でスイッチSW2を1回押圧すると積算デ
ータレジスタ522およびバーグラフ積算データレジス
タ521の記憶値が消去され、液晶表示部60からも表
示が消去されたうえで新たな積算測定が開始される。
なお、前述したように、積算モードの実行中に、モード
切替により他のモード(例えば、時計モードや強度モー
ド)を実行しても、積算測定は継続して実行され続け
る。
第1のスイッチSW1により積算モードM3が選択さ
れ、第2のスイッチSW2を押圧すると、第18図に示
す積算モードM3ルーチンが実行され、上述した紫外域
の光強度の積算が開始される。
まず、積算時間カウンタ回路504の積算時間カウンタ
値が0であるか否かを判別する。積算が開始された直後
にはこの判別は肯定(Yes)であるから、節電回路5
03により入力回路部40の電源がオンにされ、ついで
積算データレジスタ522およびバーグラフ積算データ
レジスタ521 の記憶値をいずれも0にリセットする。1
度このような処理を実行すると、積算時間カウンタ値が
0より大きくなるので、スイッチSW2による終了操作
を行なうか、または自動終了により当該ルーチンが終了
するまで再び実行されることはない。したがって、メイ
ンルーチンにおいて、当該ルーチンの実行中に他のモー
ド(例えば、時計モードや強度モードなど)を実行して
も、積算ルーチンは継続して実行され続ける。
つぎに、上述の強度モードと同様にして強度演算回路5
01は、紫外域の光強度Xsを演算し、これを積算器回
路505に供給する。積算器回路505は前回積算値に
今回演算された紫外域の光強度Xsを加算することによ
り積算値Xaを更新し、これを積算データレジスタ52
2に記憶更新する。この紫外域の光強度積算値Xa(J
/m2)は、所定時間(0.5秒)毎に検出される紫外域
の光強度Xs(W/m2)を加算するので結局、次式(2)
で表すことができる。
紫外域の光強度積算値Xa=Xs×時間(s) ……
(2) この紫外域の光強度積算値Xaは紫外域の光の総照射線
量に等しく、結局、紫外線域の光強度積算値Xaは現在
までに進んだ日焼けの程度を表現していることになる。
一方、バーグラフ積算演算・比較器回路510は、積算
器回路505が演算した積算値Xaと、MED値メモリ
506に記憶されている標準MED値Xsmを用いて、
次式(3)によりバーグラフ積算データを演算する。
点灯No.=Xa/(Xsm×n) …(3) ここで、Xsmは平均的MED(90,000J/m2)に
設定されている。この値Xsmは、バーグラフ強度デー
タの場合と同様に、使用者の肌の種類に応じて適宜変更
してもよい。nは1,2,3,…の自然数で、各バーグ
ラフ点灯のきざみを決める。例えば、n=2であれば、
各バーグラフは2MED増すごとに点灯する。点灯No.
は、今までに浴びた紫外域の光の総照射線量が標準ME
D値Xsmの何倍に当たるかを表すもので、点灯No.は
式(3)から演算される値を超えない自然数で与えられ、
0〜5段階で表される。第2表はXsmを90,000J/m2
n=1に設定した場合の紫外域の光強度積算値Xaとバ
ーグラフ積算データとの関係を示すものである。
このように演算されたバーグラフ積算データはバーグラ
フ積算データレジスタ521に記憶更新されると共に、
所定値k(k=1,2,3…)と比較され、演算さ
れたバーグラフ積算データが初めてこの所定値kに一
致したとき、即ち、バーグラフ積算データの値が1だけ
繰り上がる毎にアラーム制御回路523を介してブザー
70を作動させ、警報音を奏鳴させる。このことによ
り、浴びた照射線量が所定値Kを超え炎症が危険な程
度になりつつあることが判る。
そして、積算時間カウンタ回路504に記憶されている
積算時間カウンタ値を1だけインクリメントし、測定終
了操作(スイッチSW2を1秒以上押圧)の有無を判別
し、NOであれば、さらに、インクリメントした測定時
間カウント値から、紫外域の光強度積算時間が所定時間
(例えば、12時間)を超えたか否かを判別する。この
所定時間を超えない場合には当該ルーチンを繰り返し実
行し、紫外域の光強度積算を継続する。
積算データレジスタ521およびバーグラフ積算データ
レジスタ522に記憶更新された各データは、前述した
ようにメインルーチンの実行により液晶表示部60に表
示される。なお、積算データレジスタ521およびバー
グラフ積算データレジスタ522はホールジ機能を備え
ており、前述したように、新たな測定開始のアクション
を起こすまでは保持されるようになっている。従って、
前日に浴びた照射量を再度液晶表示部60に呼び出すこ
とができる。
測定終了操作があったか、または、所定時間(12時
間)が経過すると、スイッチSW1により指定したモー
ドを時計モードに戻し、節電回路503から出力されて
いた制御信号P1を停止して入力回路部40の電源をオ
フにし、更に、積算時間カウンタ回路505の積算時間
カウンタ値を0にリセットして当該ルーチンを終了す
る。このことにより、消費電力の大きい入力回路部40
を長時間オンにしたままで放置されることが阻止され、
節電効果が大きい。
このように、積算モードでは、紫外域の光強度積算値X
aをデジタル数字で表示すると共に、バーグラフでも表
示するので、紫外線域の光の総照射線量と対比し、実際
に日焼けした程度を判断することができ、また、そのこ
とに対して、適切なSPF値の化粧品をただちに使用し
て今後の更なる日焼けを防ぐことができるようになる。
MED倍数モードM4 前記第1のスイッチSW1を所定回数押圧してMED倍
数モードで選択されると、第19図に示すルーチンが、
前記所定周期(0.5秒)毎に繰り返し実行される。こ
のMED倍数モードは、測定される紫外域の光線強度X
sから、引き続き同じ強度の紫外域の光を所定時間(例
えば、1時間)に亘って浴びた場合、標準のMED値に
対して何倍のMED値の紫外域の光を浴びるかを予測す
るものである。
先ず、第1のスイッチSW1の押圧によりこのMED倍
数モードが選択されると、節電回路503 から制御信号P
1が出力されて入力回路部40の電源がオンになる。そし
て、強度モードの場合と同様に強度演算回路501は、
紫外域の光強度Xsを演算し、これをMED倍数演算回
路508に供給する。MED倍数演算回路508は、供
給された紫外域の光強度Xsと、MED値メモリ506
に記憶されている標準MED値Xsmを用いて、次式
(4)によりMED倍数値を演算する。
MED倍数値=(Xs×Tm)/Xsm …(4) ここに、Tmは所定時間であり、例えば3600秒(1時
間)に設定される。上式(4)から明らかなように、演算
されMED倍数値は、1時間経過すると、標準MED値
(90,000J/m2)の何倍の紫外線を浴びるかを表示するもの
である。なお、上式(4)に使用する標準MED値(90,000
J/m2)も、紫外線測定装置の使用者の肌のタイプ(肌の
種類、人種)により適宜な値を使用してもよい。
MED倍数演算回路508で演算されたMED倍数値は
MED倍数データレジスタ526に記憶更新される。そ
して、強度測定時間カウンタ回路501に記憶されてい
る測定時間カウンタ値を1だけインクリメントし、イン
クリメントした測定時間カウント値から、紫外域の光強
度の測定時間が所定時間(3分)を超えたか否かを判別
する。この所定時間を超えない場合には当該ルーチンを
繰り返し実行し、紫外域の光強度XsおよびMED倍数
値の演算を継続する。この所定時間に達しない時点で、
メインルーチンにおいて他のモードが選択された場合に
は、電源をオフにし、更に、測定時間カウンタを零にリ
セットして測定を終了する。
MED倍数データレジスタ526に記憶更新されたME
D倍数値は、前述したようにメインルーチンの実行によ
り液晶表示部60に表示される。このとき、MED倍数
値をデジタル数字表示部4aにデジタル数字表示部4aにデ
ジタル表示してもよいし、バーグラフ表示部4bにバー
グラフで多段階表示してもよい。
所定時間(3分)が経過すると、スイッチSW1により指
定したモードを時計モードに戻し、節電回路503から
出力されていた制御信号P1を停止して入力回路40の
電源をオフにし、更に、強度測定時間カウンタ回路50
2の測定時間カウンタ値を0にリセットして当該ルーチ
ンを終了する。
積算MED倍数モード 第1のスイッチSW1の所定回数押圧により積算MED
倍数モードM5が選択されると、第20図のM5ルーチ
ンが所定周期(0.5秒)で繰り返し実行される。このルー
チンは、紫外域の光強度の積算値が標準MED値の何倍
に相当するかを表示するものである。
第1のスイッチSW1の押圧によりこの積算MED倍数
モードが選択されると、先ず、積算時間カウンタ回路5
04の積算時間カウンタ値が0であるか否かを判別す
る。このモードが選択された直後にはこのカウント値は
0(判別結果が肯定)であるから、節電回路503によ
り入力回路部40の電源がオンにされ、積算MED倍数デ
ータレジスタ527の記憶値を0にリセットする。1度
このような処理を実行すると、積算時間カウンタ値が0
より大きくなるので、スイッチSW2による終了操作を
行なうか、または自動終了により当該ルーチンが終了す
るまで再び実行されることはない。したがって、メイン
ルーチンにおいて、当該ルーチンの実行中の他のモード
(例えば、時計モードや強度モードなど)を実行して
も、積算ルーチンは継続して実行され続ける。
そして、強度モードの場合と同様に強度演算回路501
は、紫外域の光強度Xsを演算し、これをMED値演算
・積算器回路514に供給する。演算・積算器回路51
4は、供給された紫外域の光強度Xsと、MED値メモ
リ506に記憶されている標準MED値Xsmを用い
て、次式(5)により積算MED倍数値を演算する。
積算MED倍数値=ΣXs/Xsm …(5) ここに、ΣXsは所定時間(0.5秒)毎に演算される
紫外域の光強度Xsを順次加算した値である。上式(5)
から明らかなように、演算され積算MED倍数値は、現
在までに、標準MED値(90,000J/m2)の何倍の紫外
域の光を浴びているかを表示するものである。なお、上
式(5)に使用する標準MED値(90,000J/m2)も、使用
者の肌のタイプにより適宜な値を使用してもよい。
演算・積算器回路514で演算された積算MED倍数値
は積算MED倍数データレジスタ527に記憶更新され
ると共に、比較器回路513にも供給されて所定値k
と比較される。そして、演算された積算MED倍数値が
この所定値k以上になったことを初めて検出したと
き、アラーム制御回路523を介してブザー70を作動
させ、警報音を奏鳴させる。これにより紫外域の光の照
射線量が危険域に達したことを使用者に告示することが
できる。
そして、積算時間カウンタ回路504に記憶されている
積算時間カウンタ値を1だけインクリメントし、測定終
了操作(スイッチSW2を1秒以上押圧)の有無を判別
し、NOであれば、さらに、インクリメントした積算時
間カウント値から、紫外域の光強度の積算時間が所定時
間(12時間)を超えたか否かを判別する。この所定時間
を超えない場合には当該ルーチンを繰り返し実行し、積
算MED倍数値の演算を継続する。
積算MED倍数データレジスタ527に記憶更新された
積算MED倍数値は、前述したようにメインルーチンの
実行により液晶表示部60に表示される。このとき、積
算MED倍数値をデジタル数字表示部4aにデジタル表
示してもよいし、バーグラフ表示部4bにバーグラフで
多段階表示してもよい。
測定終了操作があったか、または、所定時間(12時
間)が経過すると、スイッチSW1により指定したモー
ドを時計モードに戻し、節電回路503から出力されて
いた制御信号P1を停止して入力回路40の電源をオフ
にし、更に積算時間カウンタ回路504の積算時間カウ
ンタ値を0にリセットして当該ルーチンを終了する。
SPFモードM6 前記第1のスイッチSW1を所定回数押圧してSPFモ
ードが選択されると、第21図に示すルーチンが、前記
所定周期(0.5秒)毎に繰り返し実行される。このS
PFモードは、測定される紫外域の光強度Xsから、引
き続き同じ強度の紫外域の光を所定時間(例えば、1時
間)に亘って浴びた場合、その照射線量を浴びたにも拘
らず日焼け(前述した”かすかな紅斑”)を生じないた
めには、SPF値がいかなる値を有する化粧品を使用す
ればよいかを表示するものである。
まず、第1のスイッチSW1の押圧によりこのSPFモ
ードが選択されると、節電回路503により入力回路部
40の電源がオンになる。そして、強度モードの場合と
同様に強度演算回路501は、紫外域の光強度Xsを演
算し、これをSPF値演算回路507に供給する。SP
F値演算回路507 は、供給された紫外域の光強度Xs
と、MED値メモリ506に記憶されている標準MED
値Xsmを用いて、次式(6)によりSPF値を演算す
る。
SPF値=(Xs×Tm)/Xsm …(6) ここに、Tmは前述した所定時間であり、例えば3600秒
(1時間)に設定される。上式(6)から明らかなよう
に、演算されSPF値は、紫外域の光強度Xsを更に1
時間浴びたとき、標準MED値(90,000J/m2)の何倍の
照射線量を浴びることになるかを表示するものである。
なお、上式(6)に使用する標準MED値(90,000J/m2
も、使用者の肌のタイプにより適宜な値を使用してもよ
い。
SPF値演算回路507で演算されたSPF値はSPF
値データレジスタ524に記憶更新される。そして、強
度測定時間カウンタ回路501 に記憶されている測定時間
カウンタ値を1だけインクリメントし、インクリメント
した測定時間カウント値から、紫外域の光強度の測定時
間が所定時間(3分)を超えたか否かを判別する。この
所定時間を超えない場合には当該ルーチンを繰り返し実
行し、紫外域の光強度Xs及びSPF値の演算を継続す
る。この所定時間に達しない時点で、メインルーチンに
おいて他のモードが選択された場合には、電源をオフに
し、更に、測定時間カウンタを零にリセットして測定を
終了する。
SPF値データレジスタ524に記憶更新されたSPF
値は、前述したようにメインルーチンの実行により液晶
表示部60に表示される。このとき、SPF値をデジタ
ル数字表示部4aにデジタル表示してもよいし、バーグ
ラフ表示部4bにバーグラフで多段階表示してもよい。
所定時間(3分)が経過すると、スイッチSW1により指
定したモードを時計モードに戻し、節電回路503から
出力されていた制御信号P1を停止して入力回路40の
電源をオフにし、更に、強度測定時間カウンタ回路50
2の測定時間カウンタ値を0にリセットして当該ルーチ
ンを終了する。
積算SPFモード 第1のスイッチSW1の所定回数押圧により積算SPF
モードM7が選択されると、第22図のM7ルーチンが
所定周期(0.5秒)で繰り返し実行される。このルーチン
は、紫外域の光強度の積算値、即ち、紫外域の光の総照
射線量から、この照射線量を浴びたにも拘らず日焼けが
生じないためには、SPF値がいかなる値を有する化粧
品を使用すればよいかを表示するものである。例えば、
昨日の紫外線の照射線量から今日使用する化粧品を決定
する場合に好都合である。
第1のスイッチSW1の押圧によりこの積算SPFモー
ドが選択されると、まず、積算時間カウンタ回路504
の積算時間カウンタ値が0であるか否かを判別する。こ
のモードが選択された直後にはカウント値は0(判別結
果が肯定)であるから、節電回路503により入力回路
部40の電源がオンにされ、積算SPF値データレジス
タ525の記憶値を0にリセットする。1度このような
処理を実行すると、積算時間カウンタ値が0より大きく
なるので、スイッチSW2による終了操作を行なうか、
または自動終了により当該ルーチンが終了するまで再び
実行されることはない。したがって、メインルーチンに
おいて、当該ルーチンの実行中に他のモード(例えば、
時計モード強度モードなど)を実行しても、積算ルーチ
ンは継続して実行され続ける。
そして、強度モードの場合と同様に強度演算回路501
は、紫外域の光強度Xsを演算し、これをSPF値演算
・積算器回路512に供給する。演算・積算器回路51
2は、供給された紫外域の光強度Xsと、MED値メモ
リ506に記憶されている標準MED値Xsmを用い
て、次式(7)により積算SPF値を演算する。
積算SPF値=ΣXs/Xsm …(7) ここに、ΣXsは所定時間(0.5秒)毎に演算される
紫外域の光強度Xsを順次加算した値である。なお、上
式(7)に使用する標準MED値(90,000J/m2)も、使用
者の肌のタイプにより適宜な値を使用してもよい。
演算・積算器回路512で演算された積算SPF値は積
算SPF値データレジスタ525に記憶更新されるとと
もに、比較器回路511 にも供給されて所定値kと比較
される。そして、演算された積算SPF値がこの所定値
以上になったことを初めて検出したとき、アラーム
制御回路523 を介してブザー70を作動させ、警報音を
奏鳴させる。これにより、今までの紫外域の照射線量
が、より大きいSPF値を有する化粧品の使用を必要と
する照射線量に達していることを使用者に告示すること
ができる。
そして、積算時間カウンタ回路504に記憶されている
積算時間カウンタ値を1だけインクリメントし、測定終
了操作(スイッチSW2を1秒以上押圧)の有無を判別
し、NOであれば、さらに、インクリメントした積算時
間カウント値から、紫外域の光強度の積算時間が所定時
間(12時間)を超えたか否かを判別する。この所定時間
を超えない場合には当該ルーチンを繰り返し実行し、積
算SPF値の演算を継続する。
積算SPF値データレジスタ525に記憶更新された積
算SPF値は、前述したようにメインルーチンの実行に
より液晶表示部60に表示される。このとき、積算SP
F値をデジタル数字表示部4aにデジタル表示してもよい
し、バーグラフ表示部4bにバーグラフで多段階表示し
てもよい。
測定終了操作があったか、または、所定時間(12時
間)が経過すると、スイッチSW1により指定したモー
ドを時計モードに戻し、節電回路503から出力されて
いた制御信号P1を停止して入力回路40の電源をオフ
にし、更に、積算時間カウンタ回路504の積算時間カ
ウンタ値を0にリセットして当該ルーチンを終了する。
測定値の較正 この装置の較正においては、たとえば、単波長の光とし
て波長365mm,基準強度Tの光を用いて補正を行う
と、第25図から明らかなように、R′(365)=
1.14になる。したがって、帰還可変抵抗404によ
り増幅器のゲインを調節して、測定値が1.14×T0と、T
の1.14倍数値になるようにすればよい。そして、最後
に両受光器に等しい量の適当の強度の副透過帯域の光を
当て、両受光器の出力の差が零になるように帰還可変抵
抗405を調整して増幅器402のゲインを調整する。
この補正操作は、上記した装置の組立てが終了した時点
で行えばよい。
上述の実施例では、紫外線測定装置を腕時計タイプのも
のを例にして説明したが、ペンダントタイプ,ヘアーバ
ンドタイプのようにしてもよい。
また、紫外線強度のバーグラフ表示やMED倍数等の演
算する場合に必要な標準MED値は、MED値メモリ5
06に予め設定されたものであるが、第1および第2の
スイッチSW1,SW2により所望の値を入力できるよ
うにしててもよい。このときのMED値の入力は、前述
した時刻合わせで説明した方法と類似の方法で行うこと
が出来る。
(発明の効果) この発明の紫外線測定装置の測定値較正方法は、紫外域
に分光感度を有する受光素子からなる測定側受光器と、
前記受光素子と同一の分光感度を有する受光素子の受光
面に紫外域の光のみを遮断する第1の光学フィルタを配
置してなる参照側受光器と、前記測定側受光器および参
照側受光器の受光面に配置された、紫外域に主透過帯
と、該紫外域よりも長波長側に副透過帯とをそれぞれ有
する第2の光学フィルタとを備えた受光部;前記測定側
受光器と参照側受光器の出力の差に応じて紫外域の光強
度および光強度積算値を演算する演算回路部;ならび
に、該演算回路部から得られる演算値を表示する表示手
段;を備えている紫外線測定装置において、前記装置か
ら得られる紫外域の光の光強度が実際の光強度と一致す
るように前記装置の分光感度を所望倍して分光補正係数
を求め、前記測定側受光器に任意の単波長の紫外域の光
を当て、そのときの前記装置の出力が前記単波長の光の
波長に対応する分光補正係数となるように、前記演算回
路部のゲイン調整を行なうことを特徴とするので、ま
ず、両受光器には、紫外域の光と副透過帯の光のみを導
入し、この光に対して両受光器の出力の差をとって副透
過帯の光に帯する感度を現れないようにしているので、
測定精度は従来の場合に比べて非常に向上する。
例えば、可視光補償精度は次のようになる。
まず、増幅器401の出力Sは、紫外域の光と副透過
帯の光に基づくものであるから、100+30=130
W/m2である。また、増幅器402 の出力Sは、副透過
帯の光のみに基づくものであるから、30W/m2であ
る。したがって、演算回路50の強度演算回路501か
らは、紫外域の光のみに基いて、S−S=130−
30=100W/m2に相当する出力が得られる。
ここで、各受光器10,20の光検出精度をフルスケールの
±1%と仮定すると、従来の場合は6500W/m2の±1%
が誤差となるが、この装置の場合は、紫外域以外の領域
の可視光成分が30W/m2であるため、各受光器10,
20の測定誤差は、±(130×0.01)=±1.3
W/m2となる。
したがって、この装置における可視光補償精度は、S
−S=(130±1.3)−(30±1.3)=100
±2.6W/m2となる。すなわち、この装置の測定誤差
は±2.6%である。
したがって、前記した従来の装置に比べて、その可視光
補償精度は、100W/m2の紫外域の検出時、130/
2.6≒50、すなわち、約50倍となり、極めて高精
度になる。
そして、較正は、測定装置を通して検出される太陽光中
の紫外線強度(T′)が、実際の太陽光中の紫外線強度
(T)と合致するように、測定装置の分光感度を補正係
数倍して較正しているので、得られる測定値は、浴びて
いる紫外域の光の強度を正確に表すものとなっている。
また、この装置では、紫外域の光の強度やその積算値
を、デジタル数字で表示するだけではなく、その測定値
を演算回路部50に記憶させた標準MED値を用いて各
種の演算を行なうことができ、その演算結果をバーグラ
フで多段階表示することにより、使用者に日焼けの度合
を一目瞭然と判断できるようにしたので、使用者にとっ
て非常に利用価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明を行なう装置の1実施例の平面図、
第2図は、その断面図、第3図は、側面拡大図、第4図
は、裏面を示す平面図、第5図は、この発明の装置の全
体の回路構成図、第6図は、演算回路部の回路構成図、
第7図は、受光素子の分光感度を示すグラフ、第8図
は、第1の光学フィルタの分光透過率を示すグラフ、第
9図は、第2の光学フィルタの分光透過率を示すグラ
フ、第10図は、参照側受光器の分光感度を示すグラ
フ、第11図は、測定側受光器の分光感度を示すグラ
フ、第12図は、測定側受光器の分光感度と参照側受光器
の分光感度の差を示すグラフ、第13図は、モード切替
の操作手順を示す説明図、第14図は、全体のメインル
ーチンの制御手順を説明するためのフローチャート図、
第15図は、時刻修正処理手順を示す説明図、第16図
は、強度モードのルーチンを示すフローチャート図、第
17図は、積算モードの処理手順を示す説明図、第18
図は、積算モードのルーチンを示すフローチャート図、
第19図は、MED倍数モードのルーチンを示すフローチ
ャート図、第20図は、積算MED倍数モードのルーチ
ンを示すフローチャート図、第21図は、SPFモード
のルーチンを示すフローチャート図、第22図は積算S
PFモードのルーチンを示すフローチャート図、第23
図は、太陽光のスペクトル分布曲線S(λ)を示すグラ
フ、第24図は、測定装置によって検出される太陽光中
の紫外線強度(T′)を示すグラフ、第25図は、測定
装置の分光感度を1.39倍にしたときの分光感度(分
光補正係数)を示すグラフである。 1……容器、1a……容器の上面、1b……容器の側
壁、1c……傾斜面、1d……容器の裏面、2……バン
ド、3……受光器、4……表示窓、4a……デジタル数
字表示部、4b……バーグラフ(多段階強度表示部)、
4c,4d……測定モード表示部、5……水銀電池、S
W1,SW2……スイッチ、7……裏蓋、8……ビス、
3A……受光回路部、10……測定側受光器、101…
…ホイダイオード、20……参照側受光器、201……
ホトダイオーダ、202 ……第1の光学フィルタ、30…
…第2の光学フィルタ、40……入力回路部、401,
402……増幅器、403……ADコンバータ、40
4,405……帰還可変抵抗、406……スイッチ回
路、50……演算回路部、501……強度演算回路、50
2 ……強度測定時間カウンタ回路、503 ……節電回路、
504 ……積算時間カウンタ回路、505 ……積算器回路、
506……MED値メモリ、507……SPF値演算回
路、508……MED倍数演算回路、509……バーグ
ラフ強度演算・比較器回路、510……バーグラフ積算
・演算比較器回路、511 ……比較器回路、512……S
PF値演算・積算器回路、513……比較器回路、51
4……MED値演算・積算器回路、515……時刻修正
回路、516……時計回路、517……ストップウオッ
チ回路、518……モード切替回路、518a……スイッ
チ素子、519 ……強度データレジスタ、520……バーグ
ラフ強度データレジスタ、521……バーグラフ積算デ
ータレジスタ、522……積算データレジスタ、523
……アラーム制御回路、524……SPF値データレジ
スタ、525 ……積算SPF値データレジスタ、526 ……
MED倍数データレジスタ、527……積算MED倍数
データレジスタ、528……腕時計データレジスタ、5
29……電池切検知回路、530……液晶ドライバ回
路、60……液晶表示部、70……ブザー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外域に分光感度を有する受光素子からな
    る測定側受光器と、前記受光素子と同一の分光感度を有
    する受光素子と受光面に紫外域の光のみを遮断する第1
    の光学フィルタを配置してなる参照側受光器と、前記測
    定側受光器および参照側受光器の受光面に配置された、
    紫外域に主透過帯と、該紫外域よりも長波長側に副透過
    帯とをそれぞれ有する第2の光学フィルタとを備えた受
    光部;前記測定側受光器と参照側受光器の出力の差に応
    じて紫外域の光強度および光強度積算値を演算する演算
    回路部;ならびに、該演算回路部から得られる演算値を
    表示する表示手段;を備えてなる紫外線測定装置の測定
    値を較正する方法において、前記装置から得られる紫外
    域の光の光強度が実際の光強度と一致するように前記装
    置の分光感度を所望倍して分光補正係数を求め、前記測
    定側受光器に任意の単波長の紫外域の光を当て、そのと
    きの前記装置の出力が前記単波長の光の波長に対応する
    分光補正係数となるように、前記演算回路部のゲイン調
    整を行なうことを特徴とする、紫外線測定装置の測定値
    較正方法。
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