JPH06296993A - 洗濯排水の処理方法 - Google Patents
洗濯排水の処理方法Info
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- JPH06296993A JPH06296993A JP8984693A JP8984693A JPH06296993A JP H06296993 A JPH06296993 A JP H06296993A JP 8984693 A JP8984693 A JP 8984693A JP 8984693 A JP8984693 A JP 8984693A JP H06296993 A JPH06296993 A JP H06296993A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大規模な設備を必要とせず、洗濯排水中から
放射能を含む粒子状成分およびCOD、BOD等の溶解
成分を除去することができる洗濯排水の処理方法を提供
すること。 【構成】 洗濯排水を精密ろ過膜または限外ろ過膜5に
循環させて粒子状成分をクロスフローろ過する。この循
環液中に、粒径が0.001 〜0.1mm 程度の粉末活性炭を添
加することにより溶解成分を吸着除去させる。
放射能を含む粒子状成分およびCOD、BOD等の溶解
成分を除去することができる洗濯排水の処理方法を提供
すること。 【構成】 洗濯排水を精密ろ過膜または限外ろ過膜5に
循環させて粒子状成分をクロスフローろ過する。この循
環液中に、粒径が0.001 〜0.1mm 程度の粉末活性炭を添
加することにより溶解成分を吸着除去させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば原子力発電所か
ら発生する洗濯排水の処理方法に関するものである。
ら発生する洗濯排水の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所等の原子力施設から発生す
る洗濯排水の処理においては、微量放射能の除去と併せ
てCOD、BOD等の溶解成分の除去が必要である。現
在このような洗濯排水の処理方法としては、ろ過材やろ
過膜によるろ過処理により洗濯排水中から放射能を含む
粒子状成分を除去したうえ、さらに活性炭吸着処理によ
り溶解成分を除去して海へ放出する方法が取られてい
る。また高度な処理方法としては、逆浸透膜によるろ過
処理を行って粒子状成分と溶解成分とを除去し、海へ放
出する方法もある。
る洗濯排水の処理においては、微量放射能の除去と併せ
てCOD、BOD等の溶解成分の除去が必要である。現
在このような洗濯排水の処理方法としては、ろ過材やろ
過膜によるろ過処理により洗濯排水中から放射能を含む
粒子状成分を除去したうえ、さらに活性炭吸着処理によ
り溶解成分を除去して海へ放出する方法が取られてい
る。また高度な処理方法としては、逆浸透膜によるろ過
処理を行って粒子状成分と溶解成分とを除去し、海へ放
出する方法もある。
【0003】上記のろ過処理において、精密ろ過膜(MF
膜) または限外ろ過膜 (UF膜) よりも粗い径での簡易ろ
過では粒子状成分を十分に分離することができない。ま
た活性炭吸着処理は粒状活性炭を充填した充填塔による
処理が行われているが、吸着効率を上げるためにろ過面
積を大きくして流束を小さくする必要があるので、装置
規模が大きくなるという問題があった。
膜) または限外ろ過膜 (UF膜) よりも粗い径での簡易ろ
過では粒子状成分を十分に分離することができない。ま
た活性炭吸着処理は粒状活性炭を充填した充填塔による
処理が行われているが、吸着効率を上げるためにろ過面
積を大きくして流束を小さくする必要があるので、装置
規模が大きくなるという問題があった。
【0004】一方、逆浸透膜によるろ過処理はイオンレ
ベルまでの分離が可能な高性能な処理であるが、運転条
件として高圧操作を必要とするという問題があった。ま
た限外ろ過膜 (UF膜) 等のろ過装置と比較して処理面積
が大きくなるために、装置規模も大きなものとなるとい
う問題があった。
ベルまでの分離が可能な高性能な処理であるが、運転条
件として高圧操作を必要とするという問題があった。ま
た限外ろ過膜 (UF膜) 等のろ過装置と比較して処理面積
が大きくなるために、装置規模も大きなものとなるとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、装置規模を大きくすることなく洗
濯排水中から放射能を含む粒子状成分およびCOD、B
OD等の溶解成分を除去することができる、高性能な洗
濯排水の処理方法を提供するために完成されたものであ
る。
の問題点を解決して、装置規模を大きくすることなく洗
濯排水中から放射能を含む粒子状成分およびCOD、B
OD等の溶解成分を除去することができる、高性能な洗
濯排水の処理方法を提供するために完成されたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の洗濯排水の処理方法は、洗濯排水
を精密ろ過膜(MF膜) または限外ろ過膜 (UF膜) に循環
させて粒子状成分をクロスフローろ過するとともに、そ
の循環液中に粉末活性炭を添加することにより溶解成分
を吸着除去することを特徴とするものである。
めになされた本発明の洗濯排水の処理方法は、洗濯排水
を精密ろ過膜(MF膜) または限外ろ過膜 (UF膜) に循環
させて粒子状成分をクロスフローろ過するとともに、そ
の循環液中に粉末活性炭を添加することにより溶解成分
を吸着除去することを特徴とするものである。
【0007】図1に示すように、本発明では洗濯機1か
ら発生する洗濯排水は循環水タンク2へ送り、ここで活
性炭供給器3から供給される粉末活性炭と混合される。
この粉末活性炭により洗濯排水中の放射能を含む溶解成
分が吸着される。この混合水は循環水ポンプ4により精
密ろ過膜または限外ろ過膜5へ送られ、クロスフローろ
過される。これにより添加された粉末活性炭とともに粒
子状成分が分離され、透過水は処理水として放出され
る。濃縮水は再び循環水タンク2へ戻されるが、循環水
タンク2は処理の進行に伴い次第に粒子状成分が濃縮さ
れていくので、連続的にもしくはバッチ操作で抜き出し
を行う。
ら発生する洗濯排水は循環水タンク2へ送り、ここで活
性炭供給器3から供給される粉末活性炭と混合される。
この粉末活性炭により洗濯排水中の放射能を含む溶解成
分が吸着される。この混合水は循環水ポンプ4により精
密ろ過膜または限外ろ過膜5へ送られ、クロスフローろ
過される。これにより添加された粉末活性炭とともに粒
子状成分が分離され、透過水は処理水として放出され
る。濃縮水は再び循環水タンク2へ戻されるが、循環水
タンク2は処理の進行に伴い次第に粒子状成分が濃縮さ
れていくので、連続的にもしくはバッチ操作で抜き出し
を行う。
【0008】本発明では、粉末活性炭として粒径が0.00
1 〜0.1mm 程度のものを使用すればよい。このような粉
末活性炭は粒状活性炭に比較して比表面積が大きいので
単位重量当たりの溶解成分吸着量を大きく取ることがで
きる。またこのような粉末活性炭は循環操作が容易であ
り、固液の攪拌効果が増大し溶解成分の吸着速度が促進
される。
1 〜0.1mm 程度のものを使用すればよい。このような粉
末活性炭は粒状活性炭に比較して比表面積が大きいので
単位重量当たりの溶解成分吸着量を大きく取ることがで
きる。またこのような粉末活性炭は循環操作が容易であ
り、固液の攪拌効果が増大し溶解成分の吸着速度が促進
される。
【0009】なお、抜き出した濃縮水の処理方法として
焼却処理法が有力であるが、本発明で使用される粉末活
性炭は従来の充填塔で使用されている粒状活性炭よりも
粒子径が小さいために燃焼速度が格段に大きく、燃焼性
は良好である。
焼却処理法が有力であるが、本発明で使用される粉末活
性炭は従来の充填塔で使用されている粒状活性炭よりも
粒子径が小さいために燃焼速度が格段に大きく、燃焼性
は良好である。
【0010】粉末活性炭の添加量は、洗濯排水中の溶解
成分量と粉末活性炭の吸着量とから決定される。また濃
縮水の抜き出しにより系外へ排出される量を補うように
補給すればよい。
成分量と粉末活性炭の吸着量とから決定される。また濃
縮水の抜き出しにより系外へ排出される量を補うように
補給すればよい。
【0011】
【実施例】図1に示すフローにおいて、中心粒径が0.01
mmの粉末活性炭を洗濯排水量に対して1/1000の重量比で
添加した。またろ過処理は、分画分子量5万の限外ろ過
膜を用いて行った。その結果、SS(粒子状成分)が10
0 〜300ppm、COD(溶解成分)が200 〜300ppm、BO
D(溶解成分)が50〜200ppmである洗濯排水を、SSが
1ppm 以下、COD及びBODの除去率が80〜90%とな
るまで浄化することができた。
mmの粉末活性炭を洗濯排水量に対して1/1000の重量比で
添加した。またろ過処理は、分画分子量5万の限外ろ過
膜を用いて行った。その結果、SS(粒子状成分)が10
0 〜300ppm、COD(溶解成分)が200 〜300ppm、BO
D(溶解成分)が50〜200ppmである洗濯排水を、SSが
1ppm 以下、COD及びBODの除去率が80〜90%とな
るまで浄化することができた。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の洗濯排
水の処理方法は膜ろ過と活性炭充填塔とにより処理を行
っていた従来法に比較して、活性炭充填塔が不要となる
ので設備規模とスペースを削減することができる。また
本発明の洗濯排水の処理方法は逆浸透膜による処理法と
比較して、ろ過圧力や膜面積を小さくすることができ、
設備規模とスペースを削減することができる。このよう
に本発明は原子力施設等から発生する洗濯排水をコンパ
クトな設備で処理し、放射能を含む粒状成分とともにC
OD及びBOD等の溶解成分を高度に除去することがで
きる大きい利点がある。よって本発明は従来の問題点を
解決した洗濯排水の処理方法として、産業の発展に寄与
するところはきわめて大きいものである。
水の処理方法は膜ろ過と活性炭充填塔とにより処理を行
っていた従来法に比較して、活性炭充填塔が不要となる
ので設備規模とスペースを削減することができる。また
本発明の洗濯排水の処理方法は逆浸透膜による処理法と
比較して、ろ過圧力や膜面積を小さくすることができ、
設備規模とスペースを削減することができる。このよう
に本発明は原子力施設等から発生する洗濯排水をコンパ
クトな設備で処理し、放射能を含む粒状成分とともにC
OD及びBOD等の溶解成分を高度に除去することがで
きる大きい利点がある。よって本発明は従来の問題点を
解決した洗濯排水の処理方法として、産業の発展に寄与
するところはきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗濯排水の処理工程を示すフローシー
トである。
トである。
1 洗濯機 2 循環水タンク 3 活性炭供給器 4 循環水ポンプ 5 精密ろ過膜(MF膜) または限外ろ過膜 (UF膜)
Claims (1)
- 【請求項1】 洗濯排水を精密ろ過膜(MF膜) または限
外ろ過膜 (UF膜)に循環させて粒子状成分をクロスフロ
ーろ過するとともに、その循環液中に粉末活性炭を添加
することにより溶解成分を吸着除去することを特徴とす
る洗濯排水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8984693A JPH06296993A (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 洗濯排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8984693A JPH06296993A (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 洗濯排水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06296993A true JPH06296993A (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=13982138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8984693A Pending JPH06296993A (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 洗濯排水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06296993A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073159A (ko) * | 2002-03-08 | 2003-09-19 | 김성현 | 정밀여과와 분말활성탄을 이용한 고도 정수 처리 방법 및장치 |
KR100473532B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2005-03-08 | 현대엔지니어링 주식회사 | 중공사막을 이용한 고도정수처리 방법 및 그 운전방법 |
JP2014066647A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 放射性物質の処理方法および処理システム |
CN106582291A (zh) * | 2016-12-13 | 2017-04-26 | 安徽翠鸟生物技术有限公司 | 一种超滤装置 |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP8984693A patent/JPH06296993A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073159A (ko) * | 2002-03-08 | 2003-09-19 | 김성현 | 정밀여과와 분말활성탄을 이용한 고도 정수 처리 방법 및장치 |
KR100473532B1 (ko) * | 2002-04-22 | 2005-03-08 | 현대엔지니어링 주식회사 | 중공사막을 이용한 고도정수처리 방법 및 그 운전방법 |
JP2014066647A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-04-17 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 放射性物質の処理方法および処理システム |
CN106582291A (zh) * | 2016-12-13 | 2017-04-26 | 安徽翠鸟生物技术有限公司 | 一种超滤装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020402 |