JPH06296167A - 無線受信装置 - Google Patents
無線受信装置Info
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- JPH06296167A JPH06296167A JP10623993A JP10623993A JPH06296167A JP H06296167 A JPH06296167 A JP H06296167A JP 10623993 A JP10623993 A JP 10623993A JP 10623993 A JP10623993 A JP 10623993A JP H06296167 A JPH06296167 A JP H06296167A
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- Japan
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- signal
- output
- modulation
- converted
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- Superheterodyne Receivers (AREA)
- Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、音声信号をデイジタル信号に変換し
て送受する無線電話装置等の無線受信装置に関し、全体
構成を簡略化、小型化する。 【構成】本発明は、ベースバンド変換した受信信号をΣ
−Δ変調して受信データを復調することにより、受信信
号を直接ベースバンド変換して所望の選択度、利得、S
/N比を確保し得るようにする。
て送受する無線電話装置等の無線受信装置に関し、全体
構成を簡略化、小型化する。 【構成】本発明は、ベースバンド変換した受信信号をΣ
−Δ変調して受信データを復調することにより、受信信
号を直接ベースバンド変換して所望の選択度、利得、S
/N比を確保し得るようにする。
Description
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図6〜図8) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1及び図4) 作用(図1及び図4) 実施例 (1)実施例の構成(図1〜図5) (2)実施例の効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は無線受信装置に関し、例
えば音声信号をデイジタル信号に変換して送受する無線
電話装置に適用し得る。
えば音声信号をデイジタル信号に変換して送受する無線
電話装置に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、無線電話の1つでなるデイジタル
セルラの端末装置においては、受信系をスーパーヘテロ
ダイン方式で形成することにより、必要な選択度、利
得、S/N比を確保するようになされている。
セルラの端末装置においては、受信系をスーパーヘテロ
ダイン方式で形成することにより、必要な選択度、利
得、S/N比を確保するようになされている。
【0004】すなわち図6に示すように、端末装置1
は、ダイアル2の操作を制御回路3で検出して所定の情
報信号を生成し、この情報信号を送信器4で送信信号に
変換する。このとき端末装置1は、制御回路3でシンセ
サイザ5の動作を制御することにより、シンセサイザ5
で所定周波数の局部発振信号を生成し、この局部発振信
号を送信器4に出力する。
は、ダイアル2の操作を制御回路3で検出して所定の情
報信号を生成し、この情報信号を送信器4で送信信号に
変換する。このとき端末装置1は、制御回路3でシンセ
サイザ5の動作を制御することにより、シンセサイザ5
で所定周波数の局部発振信号を生成し、この局部発振信
号を送信器4に出力する。
【0005】これにより送信器4は、周波数890 〜915
〔MHz〕の範囲で、所定チヤンネルの送信信号を生成
し、送受共用器6を介してこの送信信号をアンテナ7に
出力する。これにより端末装置1は、基地局を介して通
話対象を呼び出すようになされ、通話対象との間で回線
が接続されると、送受話器9を形成するマイク8で通話
者の音声信号を集音し、この音声信号を通話対象に送出
する。
〔MHz〕の範囲で、所定チヤンネルの送信信号を生成
し、送受共用器6を介してこの送信信号をアンテナ7に
出力する。これにより端末装置1は、基地局を介して通
話対象を呼び出すようになされ、通話対象との間で回線
が接続されると、送受話器9を形成するマイク8で通話
者の音声信号を集音し、この音声信号を通話対象に送出
する。
【0006】これに対して受信系は、アンテナ7で受信
した受信信号を送受共用器6を介して受信器10に入力
し、ここで受信器10は、周波数935 〜960 〔MHz〕の
範囲に割り当てられた所定の受信チヤンネルを選択し、
その受信チヤンネルの受信信号を中間周波信号に変換す
る。さらに受信器10は、この中間周波信号に変換した
受信信号を復調して出力し、制御回路3は、その結果得
られる復調結果に基づいて全体の動作を制御する。さら
に制御回路3は、この復調結果に基づいて必要に応じて
送受話器9を介してスピーカ12を駆動し、また表示部
13を駆動し、これにより端末装置1は、所望の通話対
象と通話し得るようになされている。
した受信信号を送受共用器6を介して受信器10に入力
し、ここで受信器10は、周波数935 〜960 〔MHz〕の
範囲に割り当てられた所定の受信チヤンネルを選択し、
その受信チヤンネルの受信信号を中間周波信号に変換す
る。さらに受信器10は、この中間周波信号に変換した
受信信号を復調して出力し、制御回路3は、その結果得
られる復調結果に基づいて全体の動作を制御する。さら
に制御回路3は、この復調結果に基づいて必要に応じて
送受話器9を介してスピーカ12を駆動し、また表示部
13を駆動し、これにより端末装置1は、所望の通話対
象と通話し得るようになされている。
【0007】ここで図7に示すように、受信器10は、
送受共用器6の出力信号をミクサ15に与え、ここでシ
ンセサイザ5から出力される局部発振信号(周波数864
〜915 〔MHz〕でなる)と乗算処理することにより、中
間周波信号を生成する。さらに受信器10は、ミクサ1
5の出力信号をアナログフイルタ16で帯域制限するこ
とにより、周波数71〔MHz〕の中間周波信号を選択的に
続く検波器17に出力する。
送受共用器6の出力信号をミクサ15に与え、ここでシ
ンセサイザ5から出力される局部発振信号(周波数864
〜915 〔MHz〕でなる)と乗算処理することにより、中
間周波信号を生成する。さらに受信器10は、ミクサ1
5の出力信号をアナログフイルタ16で帯域制限するこ
とにより、周波数71〔MHz〕の中間周波信号を選択的に
続く検波器17に出力する。
【0008】ここで検波器17は、局部発振回路18か
ら出力される周波数71〔MHz〕の局部発振信号と中間周
波信号とを乗算して出力することにより、受信チヤンネ
ルの信号をベースバンド変換して出力する。このとき検
波器17は、基準位相に同期した第1の局部発振信号で
復調した第1のベースバンド変換結果と、この第1の局
部発振信号と90度位相の異なる第2の局部発振信号で復
調した第2のベースバンド変換結果とを出力し、アナロ
グフイルタ19及び20は、それぞれ第1及び第2のベ
ースバンド変換結果を帯域制限して出力する。
ら出力される周波数71〔MHz〕の局部発振信号と中間周
波信号とを乗算して出力することにより、受信チヤンネ
ルの信号をベースバンド変換して出力する。このとき検
波器17は、基準位相に同期した第1の局部発振信号で
復調した第1のベースバンド変換結果と、この第1の局
部発振信号と90度位相の異なる第2の局部発振信号で復
調した第2のベースバンド変換結果とを出力し、アナロ
グフイルタ19及び20は、それぞれ第1及び第2のベ
ースバンド変換結果を帯域制限して出力する。
【0009】これにより端末装置1は、中間周波信号に
変換して受信信号を処理することにり、所望の選択度、
利得で目的チヤンネルの信号を受信処理し得るようにな
され、さらに第1及び第2の局部発振信号でベースバン
ド変換処理することにより、直交変調の手法を適用して
伝送した音声信号等を確実に復調し得るようになされて
いる。
変換して受信信号を処理することにり、所望の選択度、
利得で目的チヤンネルの信号を受信処理し得るようにな
され、さらに第1及び第2の局部発振信号でベースバン
ド変換処理することにより、直交変調の手法を適用して
伝送した音声信号等を確実に復調し得るようになされて
いる。
【0010】すなわち図8に示すように、端末装置の信
号処理の流れは、始めにステツプSP1においてアンテ
ナ7を介してデータ受信した後、ステツプSP2に移
り、ミクサ15でダウンコンバートし、続くステツプS
P3でフイルタリング処理する。さらに信号処理は、ス
テツプSP4に移り、検波器17でダウンコンバートし
た後、ステツプSP5に移つてアナログフイルタ19、
20でフイルタリング処理する。さらに信号処理は、続
いてステツプSP6に移り、アナログデイジタル変換回
路(A/Dコンバータ)21、22でアナログデイジタ
ル変換(A/D変換)した後、ステツプSP7に移り、
処理を完了するようになされている。
号処理の流れは、始めにステツプSP1においてアンテ
ナ7を介してデータ受信した後、ステツプSP2に移
り、ミクサ15でダウンコンバートし、続くステツプS
P3でフイルタリング処理する。さらに信号処理は、ス
テツプSP4に移り、検波器17でダウンコンバートし
た後、ステツプSP5に移つてアナログフイルタ19、
20でフイルタリング処理する。さらに信号処理は、続
いてステツプSP6に移り、アナログデイジタル変換回
路(A/Dコンバータ)21、22でアナログデイジタ
ル変換(A/D変換)した後、ステツプSP7に移り、
処理を完了するようになされている。
【0011】かくして端末装置1においては、このアナ
ログフイルタ19及び20の出力信号をアナログデイジ
タル変換回路21及び22でデイジタル値に変換してI
チヤンネル及びQチヤンネルのデータを復調した後、続
くデイジタル信号処理回路(すなわち図4においては制
御回路で表す)で処理することにより、音声信号等を復
調し得るようになされている。
ログフイルタ19及び20の出力信号をアナログデイジ
タル変換回路21及び22でデイジタル値に変換してI
チヤンネル及びQチヤンネルのデータを復調した後、続
くデイジタル信号処理回路(すなわち図4においては制
御回路で表す)で処理することにより、音声信号等を復
調し得るようになされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
スーパーヘテロダイン方式で受信信号をベースバンドに
変換して復調する場合、全体の構成が複雑になることを
避け得ず、また全体がアナログ信号処理回路でなること
により、小型化することが困難な問題がある。さらに局
部発振回路に精度、安定度の高い部品を用いる必要があ
り、またノイズの混入も完全に防止し得ない特徴があ
る。
スーパーヘテロダイン方式で受信信号をベースバンドに
変換して復調する場合、全体の構成が複雑になることを
避け得ず、また全体がアナログ信号処理回路でなること
により、小型化することが困難な問題がある。さらに局
部発振回路に精度、安定度の高い部品を用いる必要があ
り、またノイズの混入も完全に防止し得ない特徴があ
る。
【0013】特にこの種の端末装置においては、携帯し
て使用することにより、全体形状を小型化する必要があ
り、ベースバンドに変換して復調するこのアナログ信号
処理回路の構成を簡略化、小型化することができれば、
さらに一段とこの種の端末装置を小型化し得、使い勝手
を向上し得る。
て使用することにより、全体形状を小型化する必要があ
り、ベースバンドに変換して復調するこのアナログ信号
処理回路の構成を簡略化、小型化することができれば、
さらに一段とこの種の端末装置を小型化し得、使い勝手
を向上し得る。
【0014】この問題を解決する1つの方法としてダイ
レクトコンバージヨンの手法を適用して直接受信信号を
ベースバンドに変換して処理する方法が考えられるが、
単に受信信号をバースバンドに直接変換しただけでは、
所望のS/N比、選択度、利得を得ることが困難な特徴
があり、結局精度の高いフイルタ、ダイナミツクレンジ
の広いアナログデイジタル変換回路等が必要になり、実
用的ではない。
レクトコンバージヨンの手法を適用して直接受信信号を
ベースバンドに変換して処理する方法が考えられるが、
単に受信信号をバースバンドに直接変換しただけでは、
所望のS/N比、選択度、利得を得ることが困難な特徴
があり、結局精度の高いフイルタ、ダイナミツクレンジ
の広いアナログデイジタル変換回路等が必要になり、実
用的ではない。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、全体構成を簡略化、小型化することができる無線受
信装置を提案しようとするものである。
で、全体構成を簡略化、小型化することができる無線受
信装置を提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、アンテナ7から入力される入力信
号をベースバンドの信号に変換する周波数変換回路1
7、32と、ベースバンドの信号をΣ−Δ変調して変調
データを出力するΣ−Δ変調回路36、37と、変調デ
ータを帯域制限して所定の伝送レートで出力するフイル
タ回路38、39とを備えるようにする。
め本発明においては、アンテナ7から入力される入力信
号をベースバンドの信号に変換する周波数変換回路1
7、32と、ベースバンドの信号をΣ−Δ変調して変調
データを出力するΣ−Δ変調回路36、37と、変調デ
ータを帯域制限して所定の伝送レートで出力するフイル
タ回路38、39とを備えるようにする。
【0017】さらに第2の発明において、Σ−Δ変調回
路36、37は、2次のΣ−Δ変調回路でなる。
路36、37は、2次のΣ−Δ変調回路でなる。
【0018】
【作用】アンテナ7から入力される入力信号をベースバ
ンドの信号に変換してΣ−Δ変調し、その結果得られる
変調データを帯域制限して所定の伝送レートで出力すれ
ば、直接入力信号をベースバンドの信号に変換して処理
して、所望の選択度、利得、S/N比を確保し得、その
分全体構成を簡略化することができる。
ンドの信号に変換してΣ−Δ変調し、その結果得られる
変調データを帯域制限して所定の伝送レートで出力すれ
ば、直接入力信号をベースバンドの信号に変換して処理
して、所望の選択度、利得、S/N比を確保し得、その
分全体構成を簡略化することができる。
【0019】このΣ−Δ変調回路36、37に2次のΣ
−Δ変調回路を使用すれば、1ビツトの変調データを得
ることができ、フイルタ回路38、39の構成を簡略化
し得る。
−Δ変調回路を使用すれば、1ビツトの変調データを得
ることができ、フイルタ回路38、39の構成を簡略化
し得る。
【0020】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【0021】(1)実施例の構成 図6との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、30は全体としてデイジタルセルラの端末装置を示
し、この実施例の場合、受信チヤンネルに応じて周波数
890 〜960 〔MHz〕の局部発振信号をシンセサイザ32
で生成して検波器17に出力する。これにより端末装置
30は、受信チヤンネルのI信号成分及びQ信号成分を
それぞれ直接ベースバンドに変換し、アナログフイルタ
33及び34で帯域制限する。
て、30は全体としてデイジタルセルラの端末装置を示
し、この実施例の場合、受信チヤンネルに応じて周波数
890 〜960 〔MHz〕の局部発振信号をシンセサイザ32
で生成して検波器17に出力する。これにより端末装置
30は、受信チヤンネルのI信号成分及びQ信号成分を
それぞれ直接ベースバンドに変換し、アナログフイルタ
33及び34で帯域制限する。
【0022】Σ−Δ変調器36及び37は、アナログフ
イルタ33及び34の出力信号をパルス密度変調した1
ビツトデイジタル出力に変換し、これにより端末装置3
0は、ノイズシエーピングの手法を適用して所望の選択
度を確保する。
イルタ33及び34の出力信号をパルス密度変調した1
ビツトデイジタル出力に変換し、これにより端末装置3
0は、ノイズシエーピングの手法を適用して所望の選択
度を確保する。
【0023】すなわち図2に1次のΣ−Δ変調器を例に
とつて示すように、Σ−Δ変調器は、減算器40を介し
て、伝達関数H(f)の積分回路41に入力信号を与
え、この積分回路41の出力信号を比較回路42で2値
化する。さらにΣ−Δ変調器は、比較回路42の出力信
号Qn と積分回路41の出力信号を加算器43で加算出
力すると共に、この加算出力を減算器40に帰還する。
とつて示すように、Σ−Δ変調器は、減算器40を介し
て、伝達関数H(f)の積分回路41に入力信号を与
え、この積分回路41の出力信号を比較回路42で2値
化する。さらにΣ−Δ変調器は、比較回路42の出力信
号Qn と積分回路41の出力信号を加算器43で加算出
力すると共に、この加算出力を減算器40に帰還する。
【0024】このようにΣ−Δ変調器は、全体としてノ
イズシエーピング回路と等化の回路を形成し、図3に符
号L1で示すように、低域側のノイズ密度を低減し得る
ことがわかる。これによりΣ−Δ変調器を適用して受信
チヤンネルの信号をベースバンド変換してΣ−Δ変調す
れば、ノイズに相当する隣接チヤンネル等の信号を信号
帯域で抑圧し得ることが分かる。
イズシエーピング回路と等化の回路を形成し、図3に符
号L1で示すように、低域側のノイズ密度を低減し得る
ことがわかる。これによりΣ−Δ変調器を適用して受信
チヤンネルの信号をベースバンド変換してΣ−Δ変調す
れば、ノイズに相当する隣接チヤンネル等の信号を信号
帯域で抑圧し得ることが分かる。
【0025】これにより端末装置30においては、Σ−
Δ変調器36、37の出力信号から信号帯域を帯域制限
して出力することにより、所望の選択度を確保し得、I
データ及びQデータを確実に復調し得ることがわかる。
さらにベースバンド変換した信号を密度変調した1ビツ
トデイジタル出力に変換して処理し得ることにより、全
体の利得も充分確保することができる。
Δ変調器36、37の出力信号から信号帯域を帯域制限
して出力することにより、所望の選択度を確保し得、I
データ及びQデータを確実に復調し得ることがわかる。
さらにベースバンド変換した信号を密度変調した1ビツ
トデイジタル出力に変換して処理し得ることにより、全
体の利得も充分確保することができる。
【0026】さらにノイズシエーピングにおいては、次
数を高く選定することにより、高域側により集中するよ
うにノイズの分布を切り換え得ることにより、Σ−Δ変
調器36、37の次数、さらに続くデイジタルフイルタ
38、39の特性を選定して簡易に所望の選択度、S/
N比を確保することができる。またこのΣ−Δ変調器3
6、37でオーバーサンプリングすることにより、入力
段に配置するアナログフイルタ33、34の特性も標本
化定理を満足する程度の簡易な特性に設定し得、その分
全体構成を簡略化することができる。
数を高く選定することにより、高域側により集中するよ
うにノイズの分布を切り換え得ることにより、Σ−Δ変
調器36、37の次数、さらに続くデイジタルフイルタ
38、39の特性を選定して簡易に所望の選択度、S/
N比を確保することができる。またこのΣ−Δ変調器3
6、37でオーバーサンプリングすることにより、入力
段に配置するアナログフイルタ33、34の特性も標本
化定理を満足する程度の簡易な特性に設定し得、その分
全体構成を簡略化することができる。
【0027】このためこの実施例において、Σ−Δ変調
器36、37は、図4に示すようにそれぞれ2次のΣ−
Δ変調器で形成され、ベースバンド変換した受信信号を
サンプリング周波数100 〔MHz〕でオーバーサンプリン
グして処理する。すなわちΣ−Δ変調器36、37は、
サンプリング回路を形成するスイツチ回路50にアナロ
グフイルタ33及び34の出力信号を入力し、周波数10
0 〔MHz〕のサンプリング周波数でアナログフイルタ3
3及び34の出力信号をオーバーサンプリングする。
器36、37は、図4に示すようにそれぞれ2次のΣ−
Δ変調器で形成され、ベースバンド変換した受信信号を
サンプリング周波数100 〔MHz〕でオーバーサンプリン
グして処理する。すなわちΣ−Δ変調器36、37は、
サンプリング回路を形成するスイツチ回路50にアナロ
グフイルタ33及び34の出力信号を入力し、周波数10
0 〔MHz〕のサンプリング周波数でアナログフイルタ3
3及び34の出力信号をオーバーサンプリングする。
【0028】さらにΣ−Δ変調器36及び37は、スイ
ツチ回路50から出力されるサンプリング信号を減算回
路51、52を順次介して比較回路53に出力し、ここ
で2値化して出力する。さらにΣ−Δ変調器36及び3
7は、比較回路53の出力データを遅延回路(記号Z-1
で表す)55を介して減算回路51、52に帰還し、さ
らに減算回路51、52の出力信号をそれぞれ遅延回路
56、57を介して減算回路に帰還し、これにより減算
回路51、遅延回路56及び減算回路52、遅延回路5
7でそれぞれ積分回路を形成する。
ツチ回路50から出力されるサンプリング信号を減算回
路51、52を順次介して比較回路53に出力し、ここ
で2値化して出力する。さらにΣ−Δ変調器36及び3
7は、比較回路53の出力データを遅延回路(記号Z-1
で表す)55を介して減算回路51、52に帰還し、さ
らに減算回路51、52の出力信号をそれぞれ遅延回路
56、57を介して減算回路に帰還し、これにより減算
回路51、遅延回路56及び減算回路52、遅延回路5
7でそれぞれ積分回路を形成する。
【0029】これによりΣ−Δ変調器36及び37は、
100 〔MHz〕のサンプリング周波数に対応したビツトレ
ートで1ビツトの変調データを出力することができ、こ
れにより端末装置30は、さらに一段と全体構成を簡略
化し得るようになされている。すなわちデイジタルフイ
ルタは、乗算器、加算器を組み合わせて所望の周波数特
性を得るようになされており、この実施例のように2次
のΣ−Δ変調器36及び37を用いて処理対象のデータ
を1ビツトのデータ列に変換すれば、その分乗算器等の
構成を簡略化し得る。
100 〔MHz〕のサンプリング周波数に対応したビツトレ
ートで1ビツトの変調データを出力することができ、こ
れにより端末装置30は、さらに一段と全体構成を簡略
化し得るようになされている。すなわちデイジタルフイ
ルタは、乗算器、加算器を組み合わせて所望の周波数特
性を得るようになされており、この実施例のように2次
のΣ−Δ変調器36及び37を用いて処理対象のデータ
を1ビツトのデータ列に変換すれば、その分乗算器等の
構成を簡略化し得る。
【0030】これにより端末装置30は、ベースバンド
変換した受信信号をΣ−Δ変調器36及び37で密度変
調した1ビツトデイジタル出力に変換し、続くデイジタ
ルフイルタ38、39でデータレート270 〔kbps〕のデ
ータ列に変換して出力する。
変換した受信信号をΣ−Δ変調器36及び37で密度変
調した1ビツトデイジタル出力に変換し、続くデイジタ
ルフイルタ38、39でデータレート270 〔kbps〕のデ
ータ列に変換して出力する。
【0031】これにより端末装置30は、図5にデータ
処理の手順を示すように、ステツプSP10からステツ
プSP11に移り、アンテナ7で受信した受信信号をベ
ースバンドにダイレクトコンバートした後、続くステツ
プSP12において、アナログフイルタ33、34でフ
イルタリングする。さらに端末装置30は、続くステツ
プSP13においてΣ−Δ変調器36及び37で2次の
Σ−Δ変調処理を実行し、続くステツプSP14におい
てデイジタルフイルタ38、39でフイルタリング処理
し、これによりIデータ及びQデータを復調した後、ス
テツプSP15に移つて受信データの復調を完了する。
処理の手順を示すように、ステツプSP10からステツ
プSP11に移り、アンテナ7で受信した受信信号をベ
ースバンドにダイレクトコンバートした後、続くステツ
プSP12において、アナログフイルタ33、34でフ
イルタリングする。さらに端末装置30は、続くステツ
プSP13においてΣ−Δ変調器36及び37で2次の
Σ−Δ変調処理を実行し、続くステツプSP14におい
てデイジタルフイルタ38、39でフイルタリング処理
し、これによりIデータ及びQデータを復調した後、ス
テツプSP15に移つて受信データの復調を完了する。
【0032】これにより端末装置30は、このIデータ
及びQデータを続く制御回路で処理して音声データ等を
復調し、このとき受信信号を直接ベースバンド変換して
所望の選択度、利得、S/N比を確保し得ることによ
り、全体構成を簡略化、小型化することができる。
及びQデータを続く制御回路で処理して音声データ等を
復調し、このとき受信信号を直接ベースバンド変換して
所望の選択度、利得、S/N比を確保し得ることによ
り、全体構成を簡略化、小型化することができる。
【0033】(2)実施例の効果 以上の構成によれば、ベースバンド変換した受信信号を
Σ−Δ変調器でオーバーサンプリングして受信データを
復調することにより、受信信号を直接ベースバンド変換
して所望の選択度、利得、S/N比を確保し得、これに
より全体構成を簡略化、小型化することができる。
Σ−Δ変調器でオーバーサンプリングして受信データを
復調することにより、受信信号を直接ベースバンド変換
して所望の選択度、利得、S/N比を確保し得、これに
より全体構成を簡略化、小型化することができる。
【0034】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、周波数100 〔MHz〕でオ
ーバーサンプリングしてベースバンド変換した受信信号
を処理する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、必要に応じて種々のサンプリング周波数に自由に選
定することができる。因みに実験によれば、周波数130
〔MHz〕でオーバーサンプリングしてベースバンド変換
した受信信号を処理すれば、100 〔dB〕以上のダイナミ
ツクレンシを確保することができた。
ーバーサンプリングしてベースバンド変換した受信信号
を処理する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、必要に応じて種々のサンプリング周波数に自由に選
定することができる。因みに実験によれば、周波数130
〔MHz〕でオーバーサンプリングしてベースバンド変換
した受信信号を処理すれば、100 〔dB〕以上のダイナミ
ツクレンシを確保することができた。
【0035】さらに上述の実施例においては、2次のΣ
−Δ変調器を用いてベースバンド変換した受信信号を処
理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
必要に応じてΣ−Δ変調器の次数を自由に選定すること
ができる。
−Δ変調器を用いてベースバンド変換した受信信号を処
理する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
必要に応じてΣ−Δ変調器の次数を自由に選定すること
ができる。
【0036】さらに上述の実施例においては、デイジタ
ルセルラの端末装置に本発明を適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、種々の受信装置に広く
適用することができる。
ルセルラの端末装置に本発明を適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、種々の受信装置に広く
適用することができる。
【0037】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ベースバ
ンド変換した受信信号をΣ−Δ変調して受信データを復
調することにより、受信信号を直接ベースバンド変換し
て所望の選択度、利得、S/N比を確保し得、これによ
り全体形状を簡略化、小型化することができる無線受信
装置を得ることができる。
ンド変換した受信信号をΣ−Δ変調して受信データを復
調することにより、受信信号を直接ベースバンド変換し
て所望の選択度、利得、S/N比を確保し得、これによ
り全体形状を簡略化、小型化することができる無線受信
装置を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例による端末装置を示すブロツ
ク図である。
ク図である。
【図2】その動作の説明に供するブロツク図である。
【図3】その動作の説明に供する特性曲線図である。
【図4】Σ−Δ変調器を示すブロツク図である。
【図5】データ処理手順の説明に供するフローチヤート
である。
である。
【図6】従来の端末装置を示すブロツク図である。
【図7】その受信器を示すブロツク図である。
【図8】その信号処理手順の説明に供するフローチヤー
トである。
トである。
1、30……端末装置、5……シンセサイザ、7……ア
ンテナ、16、19、20、33、34……アナログフ
イルタ、17……検波器、36、37……Σ−Δ変調
器、37、38……デイジタルフイルタ。
ンテナ、16、19、20、33、34……アナログフ
イルタ、17……検波器、36、37……Σ−Δ変調
器、37、38……デイジタルフイルタ。
Claims (2)
- 【請求項1】アンテナから入力される入力信号をベース
バンドの信号に変換する周波数変換回路と、 上記ベースバンドの信号をΣ−Δ変調して変調データを
出力するΣ−Δ変調回路と、 上記変調データを帯域制限して所定の伝送レートで出力
するフイルタ回路とを具えることを特徴とする無線受信
装置。 - 【請求項2】上記Σ−Δ変調回路は、2次のΣ−Δ変調
回路でなることを特徴とする請求項1に記載の無線受信
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10623993A JPH06296167A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 無線受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10623993A JPH06296167A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 無線受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06296167A true JPH06296167A (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=14428571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10623993A Pending JPH06296167A (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 無線受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06296167A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002507850A (ja) * | 1998-03-13 | 2002-03-12 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) | 位相検出器 |
US7127221B2 (en) * | 2000-09-08 | 2006-10-24 | Infineon Technologies Ag | Receiver circuit, particularly for mobile radio |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP10623993A patent/JPH06296167A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002507850A (ja) * | 1998-03-13 | 2002-03-12 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) | 位相検出器 |
US7127221B2 (en) * | 2000-09-08 | 2006-10-24 | Infineon Technologies Ag | Receiver circuit, particularly for mobile radio |
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