JPH06295698A - イオンシャワー装置 - Google Patents

イオンシャワー装置

Info

Publication number
JPH06295698A
JPH06295698A JP5080716A JP8071693A JPH06295698A JP H06295698 A JPH06295698 A JP H06295698A JP 5080716 A JP5080716 A JP 5080716A JP 8071693 A JP8071693 A JP 8071693A JP H06295698 A JPH06295698 A JP H06295698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
chamber
shower device
flanges
vacuum chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5080716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3237289B2 (ja
Inventor
一 ▲桑▼原
Hajime Kuwabara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP08071693A priority Critical patent/JP3237289B2/ja
Publication of JPH06295698A publication Critical patent/JPH06295698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3237289B2 publication Critical patent/JP3237289B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型のイオンシャワー装置を実現する。 【構成】 イオンシャワー装置11は、イオンチェンバ
3と真空チェンバ5とをフランジ7,8を介して接続し
てなり、イオンチェンバ3内から放出されたイオンビー
ムを真空チェンバ5内の被処理体6に照射する。とくに
本発明では、イオンチェンバ3のフランジ7と真空チェ
ンバ5のフランジ8との間に、複数のセラミック柱1
5,15…を周方向に間隔をおいて立設してフランジ
7,8を連結し、これらセラミック柱15,15…の内
周側に合成樹脂からなる環状のシール部材16を設けて
いる。これにより、大きなセラミック製品の使用をなく
し、イオンシャワー装置11の大径化を可能としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板等の被処理体にイ
オンビームを照射するイオンシャワー装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体基板等の被処理体にイオンビーム
を照射するイオンシャワー装置として、図2に示すごと
きものが知られている。かかるイオンシャワー装置1
は、所定の物質をイオン化して打ち出すイオン源2の前
方に真空チェンバ5を設置してなり、イオンチェンバ3
内から引き出し電極4によって引き出されてくるイオン
ビームを、真空チェンバ5内に設置した被処理体6の表
面に均一に照射できる。この種のイオンシャワー装置1
においては、高電圧側のイオンチェンバ3と接地電位側
の真空チェンバ5とを電気的絶縁をとりつつ接続する必
要上、両チェンバ3,5には相対向するフランジ7,8
が形成され、これらフランジ7,8間には環状の絶縁部
材9が挾持してある。従来、この絶縁部材9としては、
高精度に加工されたセラミックス製のものが使用され、
上記チェンバ3,5を互いに位置決め(軸合わせ) して
接続できるようになっている。また、絶縁部材9の上下
面およびフランジ7,8間にはOリング10,10が介
設され、これによりチェンバ3,5間には真空シールが
施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
イオンシャワー装置1にあっては、絶縁部材9の材料と
してセラミックスを使用するために、実際上、大径の絶
縁部材9を製作することが困難で、イオンシャワー装置
1の大径化を図る上で支障となっていた。特に、近年の
液晶ディスプレイの製造工程では、イオンビームを照射
すべきガラス基板6のサイズをメートル単位にまで拡大
する要請がある。これに伴い、直径が1メートル以上に
も及ぶイオンシャワー装置1が要求されるが、現実問題
として直径が1メートル以上にも及ぶ絶縁部材9を製作
することはできず、到底、上述のような装置1を得るこ
ともできない。仮に、そのような装置1を実現できたと
しても、あまりにも高価となり、実用的でない。
【0004】この点、絶縁部材9の材料として、加工性
・価格に優れた合成樹脂を用いることが考えられる。し
かし、合成樹脂の熱膨脹係数はセラミックスのそれに比
べて格段に大きく、また、絶縁部材9には引き出し電極
4が支持されることから、使用環境温度の変化によって
絶縁部材9が膨脹・収縮すると、引き出し電極4のビー
ム孔に位置ずれが生じ、予期したビーム形状が得られな
いばかりか、性能を劣化させてしまう。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的は、従前の性能を維持したまま安価かつ
簡単に大径化を実現することができるイオンシャワー装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、イオンチェンバと被処理体を収容する真空
チェンバとをフランジを介して接続したイオンシャワー
装置において、上記イオンチェンバおよび真空チェンバ
のフランジ間に、周方向に間隔をおいてセラミック柱を
設けて上記両フランジを連結すると共に、これらセラミ
ック柱の内周側に合成樹脂からなる環状のシール部材を
設けたものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、イオンチェンバおよび真空
チェンバのフランジ間を小さなセラミックス柱を用いて
連結するようにしたので、大径のイオンシャワー装置に
おいても両チェンバを簡単に位置決めして接続できる。
また、セラミック柱の内周側に合成樹脂からなる環状の
シール部材を設けることで、大径のイオンシャワー装置
に対しても真空シールを簡単に施すことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。なお、ここでは、液晶ディスプレイのガラス
基板にイオンシャワードーピングを施すための直径1m
程度のイオンシャワー装置について説明する。
【0009】図1に、本実施例にかかるイオンシャワー
装置が示されている。このイオンシャワー装置11は、
所定の材料をイオン化して打ち出すイオン源2と、イオ
ン源2のイオン引き出し方向に設けられた略有底体状の
真空チェンバ5とを有している。
【0010】イオン源2は、イオンチェンバ3と熱フィ
ラメント (図示せず) との間で直流放電等を起こさせる
ことで、チェンバ3内のプラズマ室3aに導入された原
料ガスを励起させてプラズマを生成する。イオンチェン
バ3の開口部には、これを塞ぐように引き出し電極4が
設けられ、この引き出し電極4に形成した多数のビーム
孔4aを通じて上記プラズマ室3aから所定のイオンが
引き出される。
【0011】真空チェンバ5は、上記引き出し電極4に
よって引き出されてくるイオンビームを導入する処理室
5aを区画形成している。この処理室5a内には、真空
チェンバ5側部の導入穴13を通じて被処理体としての
ガラス基板6が導入され、上記プラズマ室3aに面して
設置される。
【0012】イオンチェンバ3の開口端部および真空チ
ェンバ5の開口端部には、それぞれ環状のフランジ7,
8が形成され、これらフランジ7,8間にはこれらを電
気的絶縁をとりつつ連結するための連結構造14が設け
られている。
【0013】連結構造14は、セラミックス製品と樹脂
製品とを複合的に用いたもので、フランジ7,8間に周
方向に間隔をおいて設けたセラミック柱15,15…
と、これらセラミック柱15,15…の内周側に設けた
合成樹脂からなるシール部材16とを有する。セラミッ
ク柱15は、両チェンバ3,5を互いに位置決めして連
結するためのもので、円筒状に形成され、その上下両端
面にそれぞれフランジ7,8がボルト17によって固定
される。シール部材16は、両チェンバ3,5間を真空
シールするためのもので、円環状に形成され、そのシー
ル部材16の上下端面とフランジ7,8との間にはOリ
ング18,18が介設されている。セラミック柱15,
15…とシール部材16との間には、使用環境温度の変
化によるシール部材16の膨張・収縮を許容するため所
定の間隙19が形成されている。
【0014】なお、図中、12は真空チェンバ5の内周
側に形成された環状の電極支持部であり、この電極支持
部12の先端部に上記引き出し電極4が支持されてい
る。
【0015】上記構成のイオンシャワー装置11にあっ
ては、イオンチェンバ3と真空チェンバ5とを、これら
のフランジ7,8間に周方向に間隔をおいて設けたセラ
ミック柱15,15…により接続しているので、製作お
よび価格の面で不利な大型のセラミックス製品を使用せ
ずとも、小型のセラミック柱15のみで両チェンバ3,
5を位置決めして接続することができる。このため、本
構造によれば、従来のように大径のセラミック製品を使
用することなく、簡単にイオンシャワー装置11の大径
化を図ることができる。しかも、これらセラミック柱1
5の内周側に設けたシール部材16は、合成樹脂からな
り安価かつ簡単に大径のものが得られるため、この点で
も、装置11の大径化を図ることができる。ここに、樹
脂製のシール部材16は、使用環境温度の変化に応じて
膨脹・収縮するも、厚さ方向の膨脹はセラミック柱15
の引張強度により拘束され、径方向の膨脹は間隙19に
おいて吸収されるので、何らチェンバ3,5間の相対位
置関係に悪影響を与えることなく、常にチェンバ5内を
真空に保持できる。
【0016】このように、本実施例によれば、位置決め
用部材としての分割形状のセラミック柱15,15…
と、真空シール用部材としての樹脂製のシール部材16
とを複合的に用いることで、簡単かつ安価にイオンシャ
ワー装置11の大径化を図ることができ、直径が1メー
トルにも及ぶイオンシャワー装置11をも容易に実現で
きるようになる。
【0017】また、本実施例によれば、真空チェンバ5
のフランジ8を電極4支持用のフランジとしても共用す
るため、使用環境温度の変化に起因した引き出し電極4
のビーム孔4aの位置ずれを生じることもない。すなわ
ち、使用環境温度の変化に応じてシール部材16は膨脹
・収縮するものの、引き出し電極4はフランジ8を介し
てセラミック柱15に支持されるため、シール部材16
の膨脹・収縮とは無関係となる。したがって、イオン源
2から常に径方向に一様な分布のイオンビームを引き出
すことができ、大径化による性能の劣化を生じることも
ない。
【0018】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、イオンチ
ェンバおよび真空チェンバのフランジ間に、位置決め用
のセラミック柱と真空シール用の樹脂製シール部材とを
複合的に設けたので、従前の性能を維持したまま簡単か
つ安価に装置の大径化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオンシャワー装置の一実施例を示す
概略構成図であり、(a) は正面断面図、(b) は (a)の矢
視A−A線断面図である。
【図2】従来のイオンシャワー装置の概略構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
2 イオン源 3 イオンチェンバ 7,8 フランジ 5 真空チェンバ 6 ガラス基板 (被処理体) 11 イオンシャワー装置 14 連結構造 15 セラミック柱 16 シール部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンチェンバと被処理体を収容する真
    空チェンバとをフランジを介して接続したイオンシャワ
    ー装置において、上記イオンチェンバおよび真空チェン
    バのフランジ間に、周方向に間隔をおいてセラミック柱
    を設けて上記両フランジを連結すると共に、これらセラ
    ミック柱の内周側に合成樹脂からなる環状のシール部材
    を設けたことを特徴とするイオンシャワー装置。
JP08071693A 1993-04-07 1993-04-07 イオンシャワー装置 Expired - Fee Related JP3237289B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08071693A JP3237289B2 (ja) 1993-04-07 1993-04-07 イオンシャワー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08071693A JP3237289B2 (ja) 1993-04-07 1993-04-07 イオンシャワー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06295698A true JPH06295698A (ja) 1994-10-21
JP3237289B2 JP3237289B2 (ja) 2001-12-10

Family

ID=13726076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08071693A Expired - Fee Related JP3237289B2 (ja) 1993-04-07 1993-04-07 イオンシャワー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3237289B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018147821A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 絶縁構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018147821A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 絶縁構造
TWI758425B (zh) * 2017-03-08 2022-03-21 日商住友重機械離子科技股份有限公司 絕緣構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3237289B2 (ja) 2001-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10204805B2 (en) Thin heated substrate support
RU2163044C2 (ru) Устройство для зажима электрода, способ его сборки и использования
US20210096035A1 (en) Polymer Composite Vacuum Components
JP4430253B2 (ja) ガス分配プレートを備えたチャンバ及び装置とガス分配プレートの熱応力を最小限にする方法
JP4294478B2 (ja) プラズマチャンバの懸架式ガス分配マニホールド
KR101496774B1 (ko) 다이어프램 스트레스를 경감하기 위한 홈을 구비하는 정전 용량 압력 센서
US5211919A (en) Flat plate corona cell for generating ozone
US8378576B2 (en) Ion beam generator
US20160172179A1 (en) Vacuum System
US20030159929A1 (en) Sensor for helium or hydrogen
AU2003251660A1 (en) Monolithic micro-engineered mass spectrometer
US20110248621A1 (en) Infrared emitter arrangement for high-temperature vacuum processes
US20050189069A1 (en) Plasma processing system and method
EP1828761B1 (de) Selektiver gassensor
JPH06295698A (ja) イオンシャワー装置
JPH08148106A (ja) 大面積イオン引出し電極系
Cavallini et al. A molecular beam scattering apparatus with a low temperature bolometer detector
JPH08335447A (ja) イオン源
CN112557488A (zh) 一种一体式分子束取样接口
CN100414278C (zh) 为提供低滞后而带有处于拉伸状态下的较厚平隔膜的电容量压力计
KR20110038484A (ko) 기판 처리 장치
JP2527094B2 (ja) 加速管
US5795207A (en) Glass to metal interface X-ray tube
US4847849A (en) Laser including at least one seal
JPH0627948Y2 (ja) 高周波グロー放電装置の電極構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees