JPH0629542Y2 - 捩り緩衝器 - Google Patents

捩り緩衝器

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JPH0629542Y2
JPH0629542Y2 JP1986147993U JP14799386U JPH0629542Y2 JP H0629542 Y2 JPH0629542 Y2 JP H0629542Y2 JP 1986147993 U JP1986147993 U JP 1986147993U JP 14799386 U JP14799386 U JP 14799386U JP H0629542 Y2 JPH0629542 Y2 JP H0629542Y2
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flange
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茂孝 相木
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車のクラッチや船舶のエンジンダンパ等
に適用される捩り緩衝器に関するものである。
(従来の技術) この種の捩り緩衝器としては様々な構成のものがある
が、小トルク域から大トルク域に渡って良好に緩衝作用
をするものとしては、フランス国特許2496210号
に記載されたものが挙げられる。この捩り緩衝器は、外
周にフランジ部を同心状に有し、且つ、内周で出力軸に
連結されるハブと、前記フランジ部の外周側に前記ハブ
と同心状に配置されており、且つ、前記ハブに対して第
1の所定角度だけ回転可能であるハブフランジと、前記
フランジ部及び前記ハブフランジの両側に前記ハブと同
心状に配置されており、前記ハブフランジに対して第2
の所定角度だけ回転可能であり、且つ、入力軸に連結可
能な第1ディスクプレート及び第2ディスクプレート
と、前記フランジ部と前記ハブフランジに係合してその
両者間の小トルク伝達を行う第1の弾性体と、前記ハブ
フランジと前記両ディスクプレートに係合してその両者
間の大トルク伝達を行う第2の弾性体と、前記フランジ
部と前記各ディスクプレートの対向面間に前記ハブと同
心状に介挿されている第1ヒステリシス機構と、前記ハ
ブフランジと各ディスクプレートの対向面間に前記ハブ
と同心状に介挿されている第2ヒステリシス機構とを備
えている。
そして、前記第1ディスクプレートは、その内周と前記
ハブの外周との間に介在した樹脂製ブッシュにより支持
されている。この樹脂製ブッシュは、前記第1ディスク
プレートの内側面に沿って半径方向外方へ延在していて
前記フランジ部の側面と対向するつば部を有している。
前記1ヒステリシス機構は、前記つば部と前記フランジ
部の対向面間および前記フランジ部と前記第2ディスク
プレートの対向面間に介挿されている。従って、第1ヒ
ステリシス機構は前記ハブの外周への当接により半径方
向への移動を規制される。
前記第2ディスクプレートは、半径方向において前記第
2の弾性体の内端よりも内方で且つ前記第2ヒステリシ
ス機構よりも外方に位置しており且つハブフランジに形
成された孔を軸方向に通過している連結ピンにより第1
ディスクプレートに連結されている。前記第2ヒステリ
シス機構は、前記連結ピンへの当接により半径方向への
移動を規制されている。
(考案が解決しようとする課題) 近年、自動車においては、動力性能や燃費の向上のため
構成部品の小型・軽量化を求められており、この種の捩
り緩衝器では大トルクが伝達できる上、小型・軽量であ
ることが求められている。
この種の捩り緩衝器においては、伝達トルクはハブフラ
ンジを経由する。ハブフランジを捩り破断させようとす
る接線方向の力はハブフランジの外周から内周に向かう
のにつれて大きくなり、他方、かかる力を受けるハブフ
ランジ断面積は外周から内周に向かうのにつれて少なく
なる。
前述した従来の捩り緩衝器においては、前記連結ピンが
通過しているハブフランジの孔は両ディスクプレートと
ハブフランジとの所定角度の相対回転を許容するために
円周方向に長くなければならないこと、および、半径方
向において連結ピンが第2の弾性体の内端よりも内方に
位置していることから、伝達トルクによるハブフランジ
の捩り破断の発生個所は連結ピンが通過する孔が存在す
る位置(半径方向における位置)となり、かかる位置に
おけるハブフランジ断面積を伝達トルクの増加に耐える
ように大きく設定するためには半径方向における連結ピ
ンの位置を外方へ転位させなければならず、それに伴い
第2の弾性体も半径方向外方へ転位させなければなら
ず、捩じり緩衝器が大型・大重量のものとなってしま
う。
他方、伝達トルクの増加に伴う大型・大重量化を回避す
るべくハブフランジの内周寄り部分(第2の弾性体の半
径方向内端よりも内方の部分)の断面積を大きくするた
め、前記連結ピンを半径方向において前記第2の弾性体
の内方端よりも外方に配置すると、連結ピンによる第2
ヒステリシス機構の移動規制について第2の弾性体が邪
魔になり、連結ピンによる第2ヒステリシス機構の半径
方向への移動規制ができなくなる。その結果、捩り緩衝
器の回転中に第2ヒステリシス機構の構成部品が回転バ
ランスを崩して半径方向へ移動し第1ヒステリシス機構
に当接することにより第2ヒステリシス機構のヒステリ
シス性能が悪化したり、第2ヒステリシス機構が機能し
なくなる可能性が高いという問題がある。
本考案は、連結ピンが半径方向において第2の弾性体の
内方端よりも外方に位置するとともに第2ヒステリシス
機構の半径方向への移動規制が確実になされている捩り
緩衝器を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案の捩り緩衝器は、 外周にフランジ部を同心状に有し、且つ、内周で出力軸
に連結されるハブと、 前記フランジ部の外周側に前記ハブと同心状に配置され
ており、且つ、前記ハブに対して第1の所定角度だけ回
転可能であるハブフランジと、 前記フランジ部及び前記ハブフランジの両側に前記ハブ
と同心状に配置されており、前記ハブフランジに対して
第2の所定角度だけ回転可能であり、且つ、入力軸に連
結可能な第1ディスクプレート及び第2ディスクプレー
トと、 前記フランジ部と前記ハブフランジに係合してその両者
間の小トルク伝達を行う第1の弾性体と、 前記ハブフランジと前記両ディスクプレートに係合して
その両者間の大トルク伝達を行う第2の弾性体と、 前記フランジ部と前記各ディスクプレートの対向面間に
前記ハブと同心状に介挿されている第1ヒステリシス機
構と、 前記ハブフランジと各ディスクプレートの対向面間に前
記ハブと同心状に介挿されている第2ヒステリシス機構
と を備えた捩り緩衝器であり、そして、 前記第1ディスクプレートは、その内周と前記ハブの外
周との間に介在した樹脂製ブッシュにより支持されてい
るものであり、 前記第2ディスクプレートは、半径方向において前記第
2の弾性体の内方端よりも外方に位置しており且つ前記
ハブフランジの外周部に形成された切欠き内を軸方向に
通過している連結ピンにより第1ディスクプレートに連
結されているものであり、 前記樹脂製ブッシュは、前記第1ディスクプレートと一
体回転するように連結されており、且つ、前記第1ディ
スクプレートの内側面に沿って半径方向外方へ延在して
いて前記フランジ部の側面及び前記ハブフランジの内周
寄り部分の側面と対向するつば部を有しているものであ
り、 前記第1ヒステリシス機構は、前記つば部と前記フラン
ジ部の対向面間及び前記フランジ部と前記第2ディスク
プレートの対向面間に介挿されているものであり、 前記第2ヒステリシス機構は、前記つば部の前記ハブフ
ランジとの対向面に接着されており且つ前記ハブフラン
ジと摩擦する第1の摩擦材と、前記ハブフランジと前記
第2ディスクプレートの対向面間に介挿されており且つ
軸方向に延在する爪部の前記第2ディスクプレートの孔
への係合によりハブの半径方向への移動を規制されてい
る金属プレートと、この金属プレートのハブフランジと
の対向面に接着されており且つ前記ハブフランジと摩擦
する第2摩擦材と、前記金属プレートと前記第2ディス
クプレートの対向面間に撓んだ状態で介挿されており且
つ前記金属プレートの爪部への当接により半径方向への
移動を規制されているバネとを備えているものである。
(作用) 上記から明らかなように、本考案の捩り緩衝器において
は、第2ディスクプレートを第1ディスクプレートに連
結する連結ピンが半径方向において第2の弾性体の内方
端よりも外方に位置しているのにもかかわらず第2ヒス
テリシス機構の構成部品は全て半径方向への移動規制を
なされているので、捩り緩衝器の小型・軽量化ができる
とともに、組み立てた状態をいつまでも維持でき、第2
ヒステリシス機構にも所期の機能を確実に果たさせるこ
とができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図〜第3図に基づいて説
明する。
本実施例は自動車のクラッチディスクに適用した例であ
る。クラッチディスク10は、図示しない出力軸(変速
機の入力軸)にスプライン21で連結されるハブ20
と、このハブ20の外周に同心状に形成されたフランジ
部30の外周側にハブ20と同心状に配置されたハブフ
ランジ31と、フランジ部30及びハブフランジ31の
両側にハブ20と同心状に配置された第1ディスクプレ
ート40及び第2ディスクプレート41と、フランジ部
30とハブフランジ31との間の小トルク伝達を行う第
1の弾性体34と、ハブフランジ31と両ディスクプレ
ート40,41との間の大トルク伝達を行う第2の弾性
体と、フランジ部30と両ディスクプレート40,41
との対向面間に介挿された第1ヒステリシス機構50
と、ハブフランジ31と両ディスクプレート40,41
との対向面間に介挿された第2ヒステリシス機構60
と、第1ディスクプレート40の外周に固定されたフェ
ーシングプレート42にリベット43で固定される摩擦
板44とを備えている。この摩擦板44は、周知の如
く、図示しないエンジンフライホイール(入力軸)とこ
れと一体回転するプレッシャープレートとの間に位置
し、状態ではプレッシャープレートをフライホイールに
向けて付勢するスプリングの力によりエンジンフライホ
イールとプレッシャープレートとで圧挟されるものであ
る。
フランジ部30の外周とハブフランジ31の内周にはス
プライン歯32が形成されており、フランジ部30のス
プライン歯32とハブフランジ31のスプライン歯32
との間に所定隙間が設定されていることにより、ハブフ
ランジ31はフランジ部30(つまりハブ20)に対し
て所定角度だけ回転可能となっている。スプライン歯3
2と同一円周上の2箇所に切欠き33が形成されてお
り、この切欠き33内にはフランジ部30とハブフラン
ジ31に係合してフランジ部30とハブフランジ31と
の間の小トルク伝達を行うトーションスプリング(第1
の弾性体)34が設置されている。
第1ディスクプレート40は、その内周とハブ20の外
周との間に介在した樹脂製ブッシュ51によりハブ20
に支持されている。第2ディスクプレート41は、ハブ
フランジ31の外周部に形成された切欠き35内を軸方
向に通過している連結ピン45により第1ディスクプレ
ート40に連結されている。連結ピン45は、第3図に
示されるように、半径方向においてトーションスプリン
グ46の内方端よりも外方に位置している。第3図に示
されるように連結ピン45の直径は切欠き35の円周方
向の幅よりも小さいものであり、両ディスクプレート4
0,41はハブフランジ31に対して、連結ピン45が
切欠き35内で円周方向に移動できる範囲で、つまり所
定角度だけ回転可能である。両ディスクプレート40,
41とハブフランジ31に形成された窓内には両ディス
クプレート40,41とハブフランジ31に係合してそ
れら間の大トルク伝達を行うトーションスプリング46
(第2の弾性体)が設置されている。
樹脂製ブッシュ51は、その外周に形成された凸部を第
1ディスクプレート40の内周の凹部に係合されること
により第1第1ディスクプレート40と一体回転するよ
うに連結されており、且つ、第1ディスクプレート40
の内側面に沿って半径方向外方へ延在していてフランジ
部30の側面及びハブフランジ31の内周寄り部分の側
面と対向するつば部51aを有している。このつば部5
1aとフランジ部30の対向面間及びフランジ部30と
第2ディスクプレート41の対向面間には第1ヒステリ
シス機構50が介挿されている。第2ヒステリシス機構
60は、つば部51aの外周寄り部分とハブフランジ3
1の対向面間及びハブフランジ31と第2ディスクプレ
ート41の対向面間に介挿されている。
第1ヒステリシス機構50は、つば部51aとフランジ
部30との対向面間に介挿された金属プレート52、摩
擦材53及び金属プレート54と、フランジ部30と第
2ディスクプレート41との間に介挿された金属プレー
ト58、摩擦材57、金属プレート56及び皿バネ55
とから構成されている。フランジ部30の両側に隣接す
る金属プレート54,58は、ハブ20の外周に二面巾
部33aを形成するとともにこれら金属プレートの内周
にも対応する二面巾部54a,58aを形成してこれら
二面巾部を相互に係合させることにより、ハブ20と一
体回転するようにされている。他方、金属プレート52
はつば部51aに接着され、金属プレート58はその内
周の軸方向に延びる爪部56aを第2ディスクプレート
41の内周の溝部41aに係合されることにより、両デ
ィスクプレート40,41と一体回転するようにされて
いる。皿バネ55は、撓んだ状態にあり、金属プレート
56を第1図で右方向へ付勢すると同時に第2ディスク
プレート41及びこれに連結した第1ディスクプレート
40を左方向へ付勢する。これにより、摩擦材53は金
属プレート52,54間で圧挟され、摩擦材57は金属
プレート56,58間で圧挟される。金属プレート52
は樹脂製ブッシュ51への接着により半径方向への移動
を規制され、金属プレート54,56,58と摩擦材5
3,57はそれらの内周とハブ20の外周との当接によ
り半径方向への移動を規制され、皿バネ55はその内周
と爪部51aとの当接により半径方向への移動を規制さ
れるものであり、第1ヒステリシス機構50の構成部材
52〜58はハブ20に対して同心状に確実に配置され
るものである。
第2ヒステリシス機構60は、つば部51aのハブフラ
ンジ31との対向面の外周寄り部分に接着された摩擦材
61と、ハブフランジ31と第2ディスクプレート41
との間の金属プレート63と、この金属プレート63の
ハブフランジ31との対向面に接着された摩擦材62
と、金属プレート63と第2ディスクプレート41との
間に撓んだ状態で介挿された皿バネ64とから構成され
ている。金属プレート63は、その外周の軸方向へ延在
する爪部63aと第2ディスクプレート41の孔41b
との係合により半径方向への移動を規制され、皿バネ6
4はその外周と爪部63aとの当接により半径方向への
移動を規制されるものであり、摩擦材61,62はつば
部51a,金属プレート63への接着により半径方向へ
の移動を規制されるものであり、第2ヒステリシス機構
60の構成部材61〜64もハブ20に対して同心状に
確実に配置されるものである。
以上の如く構成されたクラッチディスク10において、
エンジンフライホイール及びプレッシャープレートと摩
擦板44との間に生じる摩擦力によりエンジンのトルク
が摩擦板44からフェーシングプレート42を介して第
1ディスクプレート40とこれに連結された第2ディス
クプレート41に伝達される。両ディスクプレート4
0,41に伝達されたトルクが小トルクの場合、ディス
クプレート40,41に伝達されたトルクはトーション
スプリング46によりハブフランジ31に伝達される
が、トーションスプリング46は撓まされないので、デ
ィスクプレート40,41とハブフランジ31との間に
相対回転は生じず、第2ヒステリシス機構60は作用し
ない。ハブフランジ31に伝達された小トルクは、トー
ションスプリング34によりハブ20のフランジ部30
に伝達され、ハブ20から出力軸に伝達されるものであ
り、その際にトーションスプリング34が撓まされるこ
とでディスクプレート40,41及びハブフランジ30
とハブ20との間に相対回転が生じて第1ヒステリシス
機構50が作用する。つまり、第1ヒステリシス機構5
0の摩擦材53と金属プレート52又は54とが、また
摩擦材57と金属プレート56又は58とが夫々摩擦
し、捩り特性線図におけるヒステリシスを発生する。
トーションスプリング34の撓み量は伝達トルクの増大
により増大する。従って、伝達トルクの増大によりフラ
ンジ部30のスプライン歯32とハブフランジ31のス
プライン歯32との当接が発生し、この当接によっても
ハブフランジ31からハブ20へのトルク伝達が行われ
る。伝達トルクが更に増大すると、かかる大伝達トルク
はトーションスプリング46を撓ませるので、両ディス
クプレート40,41がハブ20及びハブフランジ31
に対して回転し、第1ヒステリシス機構50の作用に加
えて第2ヒステリシス機構60も作用する。第2ヒステ
リシス機構60においては摩擦材61,62がハブフラ
ンジ31と摩擦するものである。これにより、捩り特性
線図におけるヒステリシスが大きくなる。
尚、本実施例はクラッチディスクであるが、第1ディス
クプレートの外周にフェーシングプレートや摩擦板を取
付けずに船舶の機関におけるように第1ディスクプレー
トの外周にエンジンフライホイールを直接連結すること
もできる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案の捩り緩衝器においては、
第2ディスクプレートを第1ディスクプレートに連結す
る連結ピンが半径方向において第2の弾性体の内方端よ
りも外方に位置しているのにもかかわらず第2ヒステリ
シス機構の構成部品は全て半径方向への移動規制をなさ
れているので、捩り緩衝器の小型・軽量化ができるとと
もに、組み立てた状態をいつまでも維持でき、第2ヒス
テリシス機構にも所期の機能を確実に果たさせることが
できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る捩り緩衝器の一実施例であるクラ
ッチディスクの縦断面の要部を示す図、第2図は本クラ
ッチディスクの縦断面図であって第3図のII−II線に沿
う断面図、第3図は第2図のIII矢視部分破断正面図で
ある。 20……ハブ 30……ハブのフランジ部 31……ハブフランジ 34……トーションスプリング(第1の弾性体) 35……ハブフランジの切欠き 40……第1ディスクプレート 41……第2ディスクプレート 41b……第2ディスクプレートの孔 46……トーションスプリング(第2の弾性体) 50……第1ヒステリシス機構 51……樹脂製ブッシュ 51a……樹脂製ブッシュのつば部 60……第2ヒステリシス機構 61,62……摩擦材 63……金属プレート 63a……金属プレートの爪部 64……皿バネ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にフランジ部を同心状に有し、且つ、
    内周で出力軸に連結されるハブと、 前記フランジ部の外周側に前記ハブと同心状に配置され
    ており、且つ、前記ハブに対して第1の所定角度だけ回
    転可能であるハブフランジと、 前記フランジ部及び前記ハブフランジの両側に前記ハブ
    と同心状に配置されており、前記ハブフランジに対して
    第2の所定角度だけ回転可能であり、且つ、入力軸に連
    結可能な第1ディスクプレート及び第2ディスクプレー
    トと、 前記フランジ部と前記ハブフランジに係合してその両者
    間の小トルク伝達を行う第1の弾性体と、 前記ハブフランジと前記両ディスクプレートに係合して
    その両者間の大トルク伝達を行う第2の弾性体と、 前記フランジ部と前記各ディスクプレートの対向面間に
    前記ハブと同心状に介挿されている第1ヒステリシス機
    構と、 前記ハブフランジと各ディスクプレートの対向面間に前
    記ハブと同心状に介挿されている第2ヒステリシス機構
    と を備えた捩り緩衝器において、 前記第1ディスクプレートは、その内周と前記ハブの外
    周との間に介在した樹脂製ブッシュにより支持されてい
    るものであり、 前記第2ディスクプレートは、半径方向において前記第
    2の弾性体の内方端よりも外方に位置しており且つ前記
    ハブフランジの外周部に形成された切欠き内を軸方向に
    通過している連結ピンにより第1ディスクプレートに連
    結されているものであり、 前記樹脂製ブッシュは、前記第1ディスクプレートと一
    体回転するように連結されており、且つ、前記第1ディ
    スクプレートの内側面に沿って半径方向外方へ延在して
    いて前記フランジ部の側面及び前記ハブフランジの内周
    寄り部分の側面と対向するつば部を有しているものであ
    り、 前記第1ヒステリシス機構は、前記つば部と前記フラン
    ジ部の対向面間及び前記フランジ部と前記第2ディスク
    プレートの対向面間に介挿されているものであり、 前記第2ヒステリシス機構は、前記つば部の前記ハブフ
    ランジとの対向面に接着されており且つ前記ハブフラン
    ジと摩擦する第1の摩擦材と、前記ハブフランジと前記
    第2ディスクプレートの対向面間に介挿されており且つ
    軸方向に延在する爪部の前記第2ディスクプレートの孔
    への係合によりハブの半径方向への移動を規制されてい
    る金属プレートと、この金属プレートのハブフランジと
    の対向面に接着されており且つ前記ハブフランジと摩擦
    する第2摩擦材と、前記金属プレートと前記第2ディス
    クプレートの対向面間に撓んだ状態で介挿されており且
    つ前記金属プレートの爪部への当接により半径方向への
    移動を規制されているバネとを備えているものである 捩り緩衝器。
JP1986147993U 1986-09-26 1986-09-26 捩り緩衝器 Expired - Lifetime JPH0629542Y2 (ja)

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