JPH062938Y2 - ワイシャツ等のホルダー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主としてワイシャツを型くずれがなく、しか
も、しわになりにくい状態で保持し、また、保持状態で
ワイシャツ同士が当接することなく積層することもでき
るようにしたワイシャツ等のホルダーに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

一般にワイシャツは折畳んだ状態で販売されるため、製
造された後、運搬、在庫保管、或は、販売等においてし
わが生じにくいように、折畳み状態のワイシャツの平面
形状よりやゝ小ぶりに形成した厚紙等による芯板（又は
ホルダー）に折畳付け、クリップ等を用いて芯板に保持
されている。また、カラーやカフス部分にも別途芯板が
挿入されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、これらの芯板やクリップ等は、ワイシャツの使
用時に取外されてしまうため、使用した後、クリーニン
グをしたワイシャツは単に新品の場合と同様に折畳ま
れ、カラー芯が当てがわれるだけであるから、クリーニ
ングをしたワイシャツを折畳んだまま長期間収納する
と、いわゆる折りぐせがついてしまい、また、折畳んだ
ワイシャツ同士を積み重ねると、この積重ねによっても
しわが付いてしまうという問題がある。

本考案は上記のようなクリーニングをしたワイシャツの
収納保存等により生じる折りしわや積み重ねしわ、或
は、型くずれ等の問題が生じないホルダーを提供するこ
とをその課題としてなされたものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するためになされた本考案の構成は、ワ
イシャツの左右両側を縦方向で背側に折畳んだ状態の当
該ワイシャツの左右幅より少し大きい左右幅を有すると
共に、このワイシャツを横方向で二つ折りした状態にお
ける当該ワイシャツの上下幅に見合う程度の上下幅を有
するように板体によってホルダー本体を形成し、その本
体の上部辺に上記ワイシャツのカラー部に挿入される立
壁片を形成したことを特徴とするものである。

〔作用〕

ホルダーにおいて折畳んだワイシャツの両側にはみ出し
た板体の両側部において、このホルダーをホルダー同士
で、又は、収納用ラックの支持部に支持させるから、折
畳まれたワイシャツ同士が接触して重ならない。

〔実施例〕

次に本考案の実施の一例を図に拠り説明する。

第１図は本考案ホルダーの一例を示す斜視図、第２図は
このホルダーによりワイシャツの収納状態を示す一例の
正面図、第３図は同じく収納状態の別例の正面図、第４
図は脚部の別例の斜視図である。

第１図において、１は本考案ホルダーにおけるホルダー
本体となる板状部で、その形状，大きさは次の通りであ
る。

而して、板状部１は、ワイシャツＹの両側を縦方向にお
いて裏側へ折り込み、この状態でワイシャツの下半側を
裏側へ二つ折りした状態、即ち、クリーニング店におい
てクリーニングしたワイシャツＹを折畳んだ状態より左
右幅が少し大きくなるように形成した大きさで、平面か
らみて稍縦長矩形に形成されている。

上記板状部１において、折畳んだワイシャツＹの左，右
よりはみ出した部分１ａ，１ｂが本考案ホルダーにおけ
るサポート部となる。

２は上記板状部１の上辺中央近傍に立設形成したほぼ半
円弧状のカラー挿入部、３ａ，３ｂは上記板状部１の下
辺の両側に下方へ向けて突出形成した足部、４はこの両
足部３ａ，３ｂに挟まれた下辺を板状部１の裏面側へ向
けて適宜曲率を付して形成した折返りガイド部、５ａ．
５ｂは、ワイシャツＹの折畳された裾部の狭持部材の一
例として、板状部１のカラー挿入部２の左，右外側に配
設したクリップで、このクリップ５ａ，５ｂは板状部１
に取付けられたものでも板状部１とは別体でのいずれで
もよい。

尚、カラー挿入部２ａ、足部３ａ，３ｂ、折返しガイド
部４を有する板状部１は、プラスチック、軽金属、厚紙
等の適宜材料により形成し、各部２〜４はこの板状部１
と一体又は、後付けにより別体に形成する。

上記１〜５ｂの各部により、本考案ホルダーＨの一例を
構成する。

このホルダーＨはワイシャツＹの左，右両側を縦方向に
おいてそのワイシャツの裏面側に折込んだ状態におい
て、シャツのカラーＣの後部の二重になった部分にカラ
ー挿入部２を挿入し、このワイシャツＹの下半側を、折
返しガイド４において板状部１の裏面側へ折返し、この
折返したシャツＹの裾部をクリップ５ａ，５ｂによって
板状部１の上辺に固定することにより、ワイシャツＹを
保持するものである。このとき、折返し部は足３ａ，３
ｂより内側に位置している。尚、クリップ５ａ，５ｂに
代え、図示しないが板状部１の上辺近くの裏面側に、例
えばゴムバンドなどによる狭持部材を設けてもよい。

このようにしてワイシャツＹを保持したホルダーＨは、
第２図に示すように、正面からみて箱状をなし、両側壁
の内面に突出したガイドｇを多数設けたラック６に、こ
のホルダーＨを左，右側に形成されたサポート部１ａ，
１ｂを上記左，右のガイドｇに載架することにより、こ
のラック６に収納される。

この収納の際、各ホルダーＨのワイシャツＹは、上，下
のホルダーＨのワイシャツＹと接触することはない。

また、ホルダーＨをラック６の奥壁６ａに当接させるよ
うに挿入しても、板状体１の足部３ａ，３ｂが壁６ａに
当って、ワイシャツ自体がこの壁６ａに押付けられるこ
ともない。

本考案ホルダーＨは、別の一例として、第１図に鎖線で
示すような脚部１ｃ，１ｄをサポート部１ａ，１ｂの
上，下に設けると、このホルダーＨ同士を第３図々示の
ようにスタッキングできることとなり、第２図に示すよ
うなラックがなくても、各ホルダーＨのワイシャツ同士
を接触させることなく、積層状態にまとめることができ
る。

また、ホルダーＨにおける脚部3a′，3b′を第４図に示
すように板状部１におけるサポート部１ａ，１ｂの長さ
方向に沿って縦長に形成すると、積層されたホルダーＨ
同士をホルダーＨの間でもスライドして出入れできるか
ら一層便利になる。

尚、上記例における脚部１ｃ，１ｄ，3a′，3b′は、板
状部１に対し起伏自在、又は、着脱自在に形成し、必要
な場合に利用できるようにしてもよい。

〔考案の効果〕

本考案は以上の通りであって、クリーニングの済んだワ
イシャツを型くずれやしわがよりにくいようにして保持
できるようにホルダーを形成したので、家庭等において
ワイシャツを収納保管する上できわめて便利である。

また、このためのホルダーの構造は至ってシンプルであ
るから、プラスチックや厚紙等により一体成形すること
ができ容易且つ低コストに製造，提供することができ
る。

従って、本考案はワイシャツ等のホルダーとしてきわめ
て有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ホルダーの一例を示す斜視図、第２図は
このホルダーによりワイシャツの収納状態を示す一例の
正面図、第３図は同じく収納状態の別例の正面図、第４
図は脚部の別例の斜視図である。 Ｈ…ホルダー、１…板状部、１ａ，１ｂ…サポート部、
２…カラー挿入部、３ａ，３ｂ…足、４…折返しガイ
ド、５ａ，５ｂ…クリップ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ワイシャツの左右両側を縦方向で背側に折
   畳んだ状態の当該ワイシャツの左右幅より少し大きい左
   右幅を有すると共に、このワイシャツを横方向で二つ折
   りした状態における当該ワイシャツの上下幅に見合う程
   度の上下幅を有するように板体によってホルダー本体を
   形成し、その本体の上部辺に上記ワイシャツのカラー部
   に挿入される立壁片を形成したことを特徴とするワイシ
   ャツ等のホルダー。
2. 【請求項２】ホルダー本体の下部両側はこの本体下辺の
   他の部分より突出させた足部に形成した実用新案登録請
   求の範囲第１項に記載したワイシャツ等のホルダー。
3. 【請求項３】ホルダー本体の下辺における両足部に挟ま
   れた部分には本体裏面に向けて弯曲部を形成した実用新
   案登録請求の範囲第１項に記載したワイシャツ等のホル
   ダー。
4. 【請求項４】ホルダー本体の上辺には裾部の狭持部材を
   有する実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記載
   したワイシャツ等のホルダー。
5. 【請求項５】ホルダー本体の両側にはホルダー同士のス
   タッキング用の脚部を設けた実用新案登録請求の範囲第
   １項〜第２項のいずれかに記載したワイシャツ等のホル
   ダー。