JPH0629383B2 - スキー用ワツクス - Google Patents

スキー用ワツクス

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JPH0629383B2
JPH0629383B2 JP12538988A JP12538988A JPH0629383B2 JP H0629383 B2 JPH0629383 B2 JP H0629383B2 JP 12538988 A JP12538988 A JP 12538988A JP 12538988 A JP12538988 A JP 12538988A JP H0629383 B2 JPH0629383 B2 JP H0629383B2
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wax
ski
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gallium
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昌司 橋本
吉彦 前田
健太郎 杉村
達也 松本
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Dowa Holdings Co Ltd
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Dowa Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)技術分野 本発明は、金属ガリウム又は二硫化モリブデンの少なく
とも一種とパラフィンを混合したもの、あるいはIn,
Zn,Sn,Alの群から選ばれる少なくとも一種以上
を含有するガリウム合金とパラフィンを混合したもの
を、スキー板の滑走面に塗着することにより、滑走性を
良好とするスキーワックスに関するものである。
(ロ)従来技術 従来、スキーワックスに関しては、気温や雪温の状態に
より種々のパラフィンを混合したものが用いられてお
り、その使用に当っては種々の条件が加味され、スキー
競技会においてもスキーワックスの選択には各スキーメ
ーカーも一様に気を使い、勝負はむしろワックスにある
とまで言われている。従って、スキー競技ではスタート
直前まで気温や雪温等を測定するなど色々苦労している
のが現状である。
また、一般スキーヤーのための万能ワックスというもの
も市販されているが、万能とはいっても、気温が低い場
合には逆に滑走性が悪くなり、滑走中すぐにワックス層
が剥れてしまって効果が持続しないなどの欠点があっ
た。
(ハ)発明の開示 本発明はこれらの問題点を解決し、ワックシングが簡単
で滑走性能の優れたワックスを提供するもので、従来の
パラフィンワックスに金属ガリウム又は二硫化モリブデ
ンを混合し、あるいはパラフィンワックスにインジウ
ム,亜鉛,錫,アルミニウム等の周期率表の第II族,第
III族,第IV族の金属とガリウムとの合金を混合してな
るスキー用ワックスに関するものである。
以下、本発明のスキーワックスについて詳細に説明す
る。
ガリウムは金属としては水銀,セシウムに次いで3番目
に融点が低く(29.78 ℃)、手で握りしめたり温湯に入
れるだけで容易に融解する特性がある。また、物質の表
面に対して濡れ易い金属でもあり、融点以下の温度で固
体になると充分な硬度もある。
このような金属ガリウムをパラフィンに混ぜることによ
り、従来のスキーワックスより優れた性能を持たせるこ
とができるのである。
即ち、パラフィンワックスは低温では雪の結晶がスキー
滑走面に突きささって滑りが悪くなる傾向にあったが、
金属ガリウムを混ぜることにより低温になるほど硬さを
増し滑走性は良くなる。
また、パラフィンは雪の結晶との摩擦によって剥れ易い
ため、ワックス効果がすぐになくなって滑りが悪くなる
が、本発明に係るワックスは低温で硬度を増して剥れに
くいため、持続性が良く、しかも滑走距離も長くなり、
雪質にも左右されず、滑走性及び持続性において従来の
ワックスでは得られない性能が実証されたのである。
このように、金属ガリウムとパラフィンとを混ぜたもの
でもその効果は抜群であるが、金属ガリウムと周期率表
の第II族,第III族,第IV族の金属、好ましくはインジ
ウム,亜鉛,錫,アルミニウム等との合金をパラフィン
に混ぜることにより、更に滑走性が良くなり、滑走距離
も長くなることが分った。
なお、周期率表第VI族の金属硫化物好ましくは二硫化モ
リブデンを単独或いは上記金属ガリウム等と所定比率で
配合したものをパラフィンに混ぜることによっても、上
記と同等もしくはそれ以上の優れた性能を有するこも実
証された。
上記各金属の添加割合は、ガリウムをベースとしてイン
ジウム0〜60%,亜鉛0〜30%,錫0〜30%,ア
ルミニウム0〜50%の範囲で組成を選択することが望
ましい。
金属ガリウムをベースとして他の金属を配合する際、少
なくとも二元系ではガリウムが60%以上、三元系では
30%以上が必要である。
一方、滑走面とのなじみに関しては、市販ワックスでは
バーナー又はコテを使用して塗り、更に削って再度繰返
し塗る必要があり、非常に労力がかかるが、本発明のワ
ックスは塗布性が良く、滑走面に軽く塗ったあとでスポ
ンジ等で薄く延ばすだけで均一にコーティングできるた
め、時間もかからず簡単であり、使用量も少量で充分で
ある。
本発明ワックスは後記実施例に示すように、雪質に影響
されることがなく好結果が期待できることから、特にス
キー競技用として最適である。しかも、一回のワックス
使用量,ワックス塗布時間,その取扱い易さ,滑走距離
が従来ワックスよりも良好である。
また、本発明のスキーワックスは長期の滑走使用によっ
て少しづつ損耗するが、パラフィンに混合した金属ガリ
ウム,二硫化モリブデンあるいは上記したガリウム合金
は安定しており、しかもパラフィンで被覆されているの
で、毒性の虞れも全くないものである。
以下、本発明ワックスを実施例により説明する。
(ニ)実施例 実施例1 本発明ワックスと従来ワックスとのスキー滑走比較試験
を行なった。
使用したワックスの種類は、市販の一般用万能ワックス
と競技用として調合した市販のものと本発明ワックスと
であり、それぞれ次のようにして使用した。
なお、万能ワックスと競技用調整ワックスのワックシン
グは「競技用スキーテキスト アルペン編」(全日本ス
キー連盟強化部アルペン委員会編)に準じた。
a)万能ワックス: TOKO(商品名:スイス製)エアゾールタイプをチュ
ーンアップ済みのスキー滑走面に塗り、溶剤の揮発後に
スクレーパーで余分のワックスを削り取り、再度同様の
作業を繰返して仕上げたもの。
b)競技用ワックス: HOLMENKOL(商品名:ドイツ製): 低温用(表中1−)として、レッド(商品名)ワック
スをバーナーで溶かしてから滑走面に塗り、コテで均一
に延ばしてから表面を薄く削り取り、再度同様の作業を
繰返し、ブラッシングで仕上げたもの。
高温用(表中1−)として、イエロー(商品名)を上
記と同様に仕上げたもの。
TOKO(商品名): 低温用(表中1−)として、レッドとグリーン(各商
品名)2:1をバーナーで溶かして混合し、これを上記
と同様に2回塗って仕上げたもの。
表中2−は、レッドをバーナーで溶かしながら滑走面
に塗り、上記と同様に仕上げたもの。
表中3−は、レッドとイエロー(商品名)1:1を上
記と同様に仕上げたもの。
表中4−は、イエローを上記と同様に仕上げたもの。
c)本発明ワックス: 金属ガリウムと混合パラフィンワックスを混合して、こ
れをチューンアップ済みのスキー滑走面に薄く塗り、ス
ポンジで仕上げたもの(表中(イ))。
表中(ロ)は、Ga−Znの合金と上記混合パラフィン
ワックスをミックスし、上記と同様に塗布したもの。
表中(ハ)は、Ga−In−Snの合金に上記混合パラ
フィンワックスをミックスし、スキー滑走面に薄く塗
り、スポンジで仕上げたもの。
測定は、全日本スキー連盟指導員2名が10回のテスト
を繰返した。
スキーは同一のものを用い、テストコースは平均斜度1
5゜,滑走距離は300mである。
なお、テストはランダムに10回繰返した平均タイムを
とった。タイムは電気時計を使用した。
上記のようにして行なった各ワックスの滑走時間による
比較テストの結果を次表に示す。
実施例2 本発明ワックスとしてパウダー状の二硫化モリブデンと
混合パラフィンワックスとをミックスしたものを使用
し、これをチューンアップ済みのスキー滑走面に薄く塗
りスポンジで仕上げた。
試験は気温+4.5 ℃,雪温0℃,雪質ザラメ,天候は曇
の条件で、その他の条件は全て実施例1と同様にして行
なった。
その結果、滑走時間は24.38 秒であり、実施例1の結果
と同等の成績であった。
(ホ)発明の効果 以上のように、本発明ワックスによれば従来のワックス
に比較して滑走性能が良いことは勿論のこと、雪質に影
響されることなく安定した滑走性能を確保することがで
きる。
また、本発明ワックスはワックシングに際して延びが良
く、スキー場で手軽に滑走面に塗布できるので取扱い易
く、しかもワックス層が滑走中も剥れにくいために滑走
距離も延びる等の利点を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガリウム又は二硫化モリブデンの少なくと
    も一種とパラフィンとからなることを特徴とするスキー
    用ワックス。
  2. 【請求項2】インジウム,亜鉛,錫,アルミニウムの群
    から選ばれる少なくとも一種を含有するガリウム合金と
    パラフィンとからなることを特徴とするスキー用ワック
    ス。
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