JPH06293133A - ホットメルトインクジェット記録装置 - Google Patents

ホットメルトインクジェット記録装置

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Publication number
JPH06293133A
JPH06293133A JP5954292A JP5954292A JPH06293133A JP H06293133 A JPH06293133 A JP H06293133A JP 5954292 A JP5954292 A JP 5954292A JP 5954292 A JP5954292 A JP 5954292A JP H06293133 A JPH06293133 A JP H06293133A
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JP
Japan
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recording
hot melt
heating
recording head
melt ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP5954292A
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English (en)
Inventor
Takashi Kimura
隆 木村
Hiromichi Komai
博道 駒井
Minoru Morikawa
穰 森川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱効率が良く、定着性が優れ、ドット位置
精度の高い記録を得る。 【構成】 ブラテン上の記録紙24と平行に設けられた
ガイドシャフト23上を矢印B方向に移動するキャリッ
ジ18上に、ホットメルトインクを加熱し溶融液化する
ための第1の加熱手段を有する記録ヘッド17と、該記
録ヘッド17に供給管22を介してインクを供給するた
めの液状のインクを収容するインクタンク21と、記録
ヘッド17の移動方向の前方に、加熱液19にヒータ2
0を有する第2の加熱手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ホットメルトインクジェット記
録装置に関し、より詳細には、常温では固体で、常温よ
り高い所定温度では液体となるホットメルトインクを噴
射し記録するインクジェットヘッドの移動方向におい
て、インクジェットヘッドの前方又は前後方向に第2加
熱手段を配設したホットメルトインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来技術】記録装置に関しては、従来より多くの方式
のものが提案されてきた。現在、その中でも熱転写記録
方式や電子写真記録方式がオフィス等で多く使用されて
いる。熱転写方式は、装置が安価ではあるが印字速度が
比較的遅く、また、ランニングコストが高いという欠点
がある。また、電子写真方式は、印字速度は速いが装置
構成が複雑なため、装置価格が高いという欠点がある。
これらの欠点を解決し、装置が安価で比較的高速に画像
を形成する方式として、インクジェット記録方式があ
る。
【0003】インクジェット記録方法に関しても、従来
から多くの提案がなされている。これらは、いわゆるイ
ンクと称される記録液体の小滴を飛翔させ、被記録体に
付着させて記録を行うもので、記録液体の小滴の発生法
及び小滴の飛翔方向を制御するための制御方法により、
幾つかの方式に大別される。第1の方式は、例えば、米
国特許第3060429号明細書に開示されているもの
である。これは、Tele type方式と称され、記録液体の
小滴の発生を静電吸引的に行い、発生した小滴を記録信
号に応じて電界制御し、被記録体上にこの小滴を選択的
に付着させて記録を行うものである。すなわち、ノズル
と加速電極間に電界をかけて、一様に帯電した記録液体
の小滴をノズルより吐出させ、吐出した小滴を記録信号
に応じて電気制御可能なように構成されたxy偏向電極
間を飛翔させ、電界の強度変化によって選択的に小滴を
被記録体上に付着させるものである。
【0004】第2の方式は、例えば、米国特許第359
6275号明細書や米国特許第3298030号明細書
等に開示されているものである。これは、Sweet方式と
称され、連続振動発生法により帯電量の制御された記録
液体の小滴を発生させ、この帯電量の制御された小滴
を、一様に電界がかけられている偏向電極間を飛翔させ
て、被記録体上に記録を行わせるものである。具体的に
は、ピエゾ振動素子の付設されている記録ヘッドを構成
する一部であるノズルのオリフィス(吐出口)の前に記
録信号が印加されるようにした帯電電極を所定距離はな
させて配置し、前記ピエゾ振動素子に一定周波数の電気
信号を印加することでピエゾ振動素子を機械的に振動さ
せ、オリフィスより記録液体の小滴を吐出させる。この
時、吐出する小滴には帯電電極により電荷が静電誘導さ
れ、小滴は記録信号に応じた電荷量で帯電される。帯電
量の制御された小滴は、一定電界が一様にかけられてい
る偏向電極間を飛翔する時に、付加された帯電量に応じ
て偏向を受け、記録信号を担う小滴のみが被記録体上に
付着することになる。
【0005】第3の方式は、例えば、米国特許第341
6153号明細書に開示されているものである。これ
は、Hertz方式と称され、ノズルとリング状の帯電電極
間に電界をかけ、連続振動発生法によって、記録液体の
小滴を発生霧化させて記録させる方式である。すなわ
ち、ノズルと帯電電極間にかける電界強度を記録信号に
応じて変調することにより小滴の霧化状態を制御し、記
録画像の階調性を出して記録させるものである。
【0006】第4の方式は、例えば、米国特許第374
7120号明細書に開示されているものである。これ
は、Stemme方式と称され、前記第1〜3の方式とは根本
的に原理が異なるものである。すなわち、前記第1〜3
の方式が、何れもノズルより吐出された記録液体の小滴
を、飛翔している途中で電気的に制御し、記録信号を担
った小滴を選択的に被記録体上に付着させて記録を行わ
せるのに対し、このStemme方式では、記録信号に応じて
吐出口より記録液体の小滴を吐出飛翔させて記録するも
のである。
【0007】つまり、Stemme方式は、記録液体を吐出す
る吐出口を有する記録ヘッドに付設されているピエゾ振
動素子に、電気的な記録信号を印加してピエゾ振動素子
の機械的振動に変え、この機械的振動に従って吐出口よ
り記録液体の小滴を吐出飛翔させて被記録体に付着させ
るものである。同様な記録方式として、特公昭61−5
9914号公報に開示されたものもある。これは、液体
を所定の方向に吐出させるための吐出口に連通する液路
中の液体の一部を熱して膜沸騰を生起させることによ
り、吐出口より吐出される液体の飛翔液滴を形成し、こ
の液滴を被記録体に付着させて記録させるものである。
【0008】これらインクジェット記録層として用いら
れるインク組成物としては、水等を基剤とした液体のイ
ンク組成物が使われている。しかし、該インク組成物
は、紙にしみこむことによって記録されることから、イ
ンクのしみこみ易い紙への記録ではにじみを生じてしま
い、記録ドットの周辺が不鮮明で印字品質が低下すると
いう欠点を有している。これに対し、紙質に関係無く良
好な印字品質を得る手段として、常温で固体のワックス
等を基剤としたホットメルト型インク組成物を用いた固
体状インクを、高温下で加熱溶融させて飛翔させ、記録
紙上で冷却固化し記録ドットを形成するホットメルトイ
ンク記録装置が知られている。
【0009】しかしながら、ホットメルトインクを用い
て記録を行う場合、被記録体上において、ホットメルト
インクは液体から固体へと相変化をする。図13は、従
来のインクジェットヘッドより被記録体に到達し固化し
た様子を示す断面図で、被記録体に到達したインクは急
激に冷やされ、被記録体中に充分浸透する前に固化して
しまう。そのため、図13に示すように被記録体上に盛
り上がった状態で付着する。このような状態ではインク
の被記録体への定着強度が弱く、外部からの力により容
易にはがれ落ちたり、傷が入ったりするため、著しく画
像品質が劣化してしまうという欠点がある。
【0010】上記欠点を解決する手段として、米国特許
第4751528号明細書には、被記録体にインクを定
着させるために被記録体の温度を一定とする記録装置が
開示されている。具体的には、被記録体をプラテンに真
空吸引して吸着して、被記録体の温度を検出し、該検出
信号に基づいてヒータおよび熱電素子を用いたヒートポ
ンプにより加熱冷却し、被記録体の温度を一定に制御す
る手段を有している。
【0011】また、特開平1−278361号公報にお
ける「ホットメルト式インクジェットプリンタ」では、
被記録体(記録紙)の送り方向において、前記被記録体
に対するインク噴射ヘッドによる印字位置の直前の位置
から下流側の領域中のいずれかの位置に、該被記録体を
加熱する加熱手段を設けて、被記録体へのインク定着を
確実にすることが提案されている。
【0012】更に、特開昭63−205241号公報の
「定着機構付ホットメルトインクジェット記録装置」に
おいては、インク噴射ヘッドと被記録体との間の距離を
一定に保ちながら被記録体を送るためのプラテン内に加
熱手段を配設して、印字されたホットメルトインクを液
化させ、被記録体に定着させる定着手段と、被記録体上
に盛り上ったインクをローラで押圧して、インクを機械
的に浸透させて定着させる定着手段とを有する記録装置
が開示されている。
【0013】上述のホットメルトインクジェット記録装
置は、ホットメルトインクの定着性を向上させるという
点においては優れているが、まだまだ解決すべき問題点
を有している。すなわち、従来、ホットメルトインクの
定着画像品質(以後、定着性)を向上させる方式として
は、紙面を加熱あるいは加圧することにより達成しよう
とするものであり、この場合、プラテンあるいはローラ
ーを加熱するために大パワーのヒーターが必要となり、
そのため消費される電力も大きくなるという欠点があ
る。また、プラテンあるいはローラーの体積は大きく、
熱容量が大きいため、加熱しても所望の温度に上昇する
のに時間を要し、ウォームアップタイムが長いという欠
点も有している。また、記録ヘッドをキャリッジに搭載
し、記録紙送り方向を直角方向に移動させながら画像を
形成していく、いわゆるシリアル型プリンタの場合、米
国特許第4751528号明細書のように、プラテンを
加熱する方法では、加熱部に対し、紙および印写画像が
停滞する時間が1行の中でも差が生じる。このため、1
行中の左側と右側とで定着性が異なるという不具合が生
じる。具体的には、紙への浸透の仕方が異なり、ドット
径,ドットの盛り上がりの高さが違うという問題が生じ
る。また、OHP(Over Head Projector)フィルム等
の透明な樹脂フィルムに印写する場合、本発明者らの樹
脂フィルム上の画像に対する加熱実験からプラテン加熱
のみでは、図14の加熱温度とドット径との関係に示す
ように、加熱温度を変えてもドット径に差がないことが
わかった。このことは、樹脂フィルムはインクを浸透し
ないことから、ドットの盛り上がり高さに大きな変化が
生じないことを意味している。したがって、樹脂フィル
ムに印写した場合に、盛り上がったインクによるレンズ
効果により透過先が屈接し、スクリーン上で輪郭がボケ
た像ができたり、カラーインクの場合、色が暗くなった
り、最悪には全く色がでなかったりする問題があり、こ
れらの問題は解決されない。
【0014】これらの問題を解決する一つの方法とし
て、特開昭61−182972号公報に開示されている
ように、定着用のローラーをキャリッジ上に設ける方法
がある。具体的には、熱転写記録装置において印写部の
後方に加熱,加圧ローラーを設け、印写画像を押圧する
ことにより定着性を向上させるものである。しかしなが
ら、印写後にローラーにより押圧するためによりローラ
ーに印写画像が転写し、そのローラーの転写画像が記録
紙の非印写部に再度転写してしまい、画像汚れが生じる
という不具合がある。
【0015】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、加熱効率がよく、定着性の優れた高画像品質の
ホットメルトインクジェット記録装置を提供すること、
また、噴射ノズルと被記録体との距離をほぼ一定とする
ことにより、ドット位置精度のよい記録画像を提供する
こと、また、環境温度あるいは紙面温度が変化しても定
着性が変わらないようにすること、更には被記録体が記
録紙であるかOHPフィルムであるかを検知しOHPフ
ィルムに印写したときレンズ効果をなくし良好な透影画
像を得るホットメルトインクジェット記録装置を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0016】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
常温では固体で常温より高い所定温度では液体となるホ
ットメルトインクを、記録ヘッドに設けた第1の加熱手
段により加熱し、加熱により液体となったホットメルト
インクを前記記録ヘッドのノズルから噴射して記録を行
うホットメルトインクジェット記録装置において、前記
記録ヘッドの移動方向で、該記録ヘッドの前方に位置
し、該記録ヘッドの移動に従って移動する第2の加熱手
段を設けたこと、更には、(2)前記(1)において、
常温では固体で常温より高い所定温度では液体となるホ
ットメルトインクを、記録ヘッドに設けた第1の加熱手
段により加熱し、加熱により液体となったホットメルト
インクを前記記録ヘッドのノズルから噴射して記録を行
うホットメルトインクジェット記録装置において、前記
記録ヘッドの移動方向で、前記記録ヘッドを挟んだ位置
に、少くとも2つの第2の加熱手段を平行に設けたこ
と、更には、(3)前記(1)又は(2)において、第
2の加熱手段における加熱温度をホットメルトインクジ
ェット記録装置の環境温度または記録紙の温度に応じて
変化させること、或いは、(4)常温では固体で常温よ
り高い所定温度では液体となるホットメルトインクを、
記録ヘッドに設けた第1の加熱手段により加熱し、加熱
により液体となったホットメルトインクを前記記録ヘッ
ドのノズルから噴射して被記録体上に画像を形成するホ
ットメルトインクジェット記録装置において、前記記録
ヘッドの移動方向の前方に位置し、前記記録ヘッドの移
動にともなって移動する第2の加熱手段と、前記記録ヘ
ッドの移動方向の後方に位置し前記記録ヘッドの移動に
ともなって移動する押圧手段と、前記被記録体がOHP
用フィルムか記録紙かを検知する検知手段を有するこ
と、更には、(5)前記(4)において、前記被記録体
がOHP用フィルムか記録紙かを検知する検知手段の信
号に基いて、前記第2の加熱手段の加熱温度を制御する
加熱温度制御手段を有することを特徴とするものであ
る。以下、本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】まず、本発明を好適に実現したオンデマン
ド型シリアルインクジェット記録ヘッド(以後、単にヘ
ッドと呼ぶ)について説明する。図12(a),(b)
は、記録ヘッドの構成を説明するための図で、図(a)
は断面図、図(b)は図(a)のA−A線矢視拡大図で
ある。図中、1は基板、2は圧電素子、3は流路板、3
aはインク流路、3bは壁部、4は共通液室構成部材、
4aは共通液室、5はインク供給パイプ、6はノズルプ
レート、6aはノズル、7は駆動用回路プリント板(P
CB)、8はリード線、9は駆動電極、10は充填剤、
11は保護板、12は流体抵抗、13,14は電極、1
5は上部隔壁、16はヒータ、16aは電源である。
【0018】集積化されたヘッドにおいて、電極13,
14を有する積層された圧電素子2は、流路3aに対応
して該流路3a方向に溝加工が施され、溝10,駆動圧
電素子2b,非駆動圧電素子2aに区分される。溝10
には充填剤が封入されている。溝加工が施された圧電素
子2には、上部隔壁15を介して流路板3が接合され
る。該流路板3の上部面に第1の加熱手段としてのヒー
タ16が接合され、電源16aを印加して流路3a内の
ホットメルトインクを噴射可能な液状に保っている。前
記上部隔壁15は、非駆動圧電素子2aと隣接する流路
を隔てる壁部3bとで支持される。駆動圧電素子2aの
幅は、流路3aの幅よりも僅かに狭くなっている。
【0019】次に、ヘッドの動作を説明する。上述の如
く、ヒータ16により所定の温度に加熱されたヘッド
は、ホットメルトインクが溶融した状態となるが、この
時の加熱温度はホットメルトインクの融点,ヘッド及び
ホットメルトインクの熱容量等により決まり、通常融点
より5〜20℃高い温度に設定する。ノズル6aからホ
ットメルトインクをインク液滴として噴射するには、溶
融した状態での粘度を通常20cp以下、好適には10cp
以下であることが望ましい。ホットメルトインクが液状
となった状態で圧電素子2を駆動すると、流路3aの長
手方向に垂直な方向に変位し、流路3aの容積が変化
し、その容積変化によりノズルからホットメルトインク
がインク液滴となって噴射する。圧電素子2の駆動方法
をさらに詳細に説明すると、まず、圧電素子2には、常
時流路3aの容積が縮小するように保持する信号を与
え、選択された流路3aに対して流路容積を増大する向
きに変位させた後、再び流路3aの容積が縮小する変位
を与えるパルス信号を印加することにより、流路3aと
対応するノズル6aよりホットメルトインクがインク液
滴となって噴射する。
【0020】次に、噴射されたインク滴が記録媒体上に
安定に定着させる本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明のホットメルトインクジェット記録装置を
説明するための斜視図で、図中、17は記録ヘッド、1
8はキャリッジ、19は加熱板、20はヒータ、21は
インクタンク、22は供給管(ステンレス鋼製)、23
はガイドシャフト、24は記録紙(被記録体)である。
【0021】図示において、記録ヘッド17は図7で説
明したヘッドと同じ機能をもっている。該記録ヘッド1
7はキャリッジ18上に固定されており、キャリッジ1
8は2本の平行なガイドシャフト23に沿って矢印B方
向に移動する。従って、記録ヘッド17は移動しながら
プラテン上の記録紙24上に画像を形成する。さらに、
キャリッジ上には記録ヘッドの第1の加熱手段であるヒ
ータ16の他に、第2の加熱手段とインクタンク21と
が設けられている。第2の加熱手段は、熱伝導性の優れ
たアルミニウム製の加熱板19にヒータ20を設けたも
のである。インクタンク21にはヒータ(図示せず)が
設けられており、インクタンク21内のホットメルトイ
ンクを溶融して液状を保っている。液状のインクは供給
管22を介して記録ヘッド17に供給している。
【0022】次に、図示に基づいて記録・定着方法を説
明する。まず、加熱板19はヒータ20により加熱され
ているが、その温度はキャリッジ18の移動速度やホッ
トメルトインクの凝固点および記録紙24の熱容量と伝
導率によって決められる。しかし、印写部での紙面の温
度は、ホットメルトインクの凝固点以上になるように設
定するのが望ましい。次に、印写信号が入力すると、キ
ャリッジ18は矢印B方向に移動を開始し、記録ヘッド
17の記録紙24の紙面は加熱板19により加熱され
る。このとき、紙面と加熱板19とは接触しても接触し
ていなくともよい。但し、接触していない場合は、輻射
熱により十分加熱される一定の間隔が保たれる。この場
合、輻射熱は距離の2乗に反比例して減少するので、間
隔を大にすると一定の温度に加熱する加熱電力を大きく
する必要があるので、不経済であり、通常1cm以下、好
適には5mm以下、最適には2mm以下にするのが良い。
【0023】以上の温度に保持された記録紙面に向け、
ヘッド17からは画像情報に従ってホットメルトのイン
ク液滴が噴射される。記録紙24方向に飛翔したインク
液滴は、記録紙24表面に到達する。このとき、紙面は
加熱板19により加熱されているため、付着したインク
液滴は急速に冷却固化することなく除々に固まる。その
ため、付着直後は、インクはまだ低粘度を保ち、紙の表
面から内部に浸透する。その結果、画像の盛り上がりが
少なくなり、外力によりはがれ落ちたりすることがな
く、定着性が向上する。
【0024】次に、本発明のホットメルトインクジェッ
ト記録装置と、従来のホットメルトインクジェット記録
装置との印写画像の比較評価の結果について述べる。 1.評価比較対象 1)本発明の記録ヘッド(具体例)。 ノズル配列密度 :200dpi(ドット/インチ),
64ノズル 圧電素子駆動電圧 :25V 圧電素子駆動周波数:4KHz(ベタ印写時) 記録紙 :Xerox 4024 インク :Dataproducts社製 SC480用
インク(凝固点 約42℃) キャリッジ送り速度:508mm/sec 印写部の紙面温度 :約60℃(キャリッジ移動時) 2)本発明の記録ヘッドに加熱板を設けないもの(比較
例1)。 3)プラテンに加熱手段を設けた従来装置(比較例
2)。
【0025】2.評価方法 評価1 印写後、印写面を砂消しゴムで500g/cm2
の荷重をかけて20回擦ったときの地肌汚れの有無。 10回以下で汚れ発生…× 汚れなし…◎ 評価2 印写後のドットの高さを測定。 ドット高さ 20μm以上 …× 20μm末満 …◎ 評価3 1行中の左端および右端の50ドットの径を
測定し、平均の差を調べる。 ドット径の差が10μm以内 …◎ 10μm〜20μm …○ 20μm以上 …× 3.評価結果
【0026】
【表1】
【0027】表1は、評価結果をまとめた表である。具
体例に示すように、加熱手段をヘッドの移動方向前方に
設け、印写部を加熱することにより良好な定着性が得ら
れることがわかる。本発明においては、印写部と同じキ
ャリッジ上に加熱手段が設けられているため、1行中で
印写部の紙表面の加熱時間が違うことがなく、1行中で
も定着性が同じ記録画像を得ることができる。また、実
施例においては、第2の加熱手段を加熱板としたが、紙
との摩擦により騒音の発生の問題があるため、加熱ヒー
タを設けたローラーで構成することで、この問題は解決
できる。
【0028】また、本発明においては、紙との接触部が
記録ヘッドの前方の末印写部に設けたので、紙への字肌
汚れをおこすことがないという効果も有している。ま
た、加熱手段により記録紙が押えられるため、記録紙の
浮き等によってノズルと記録紙間の距離が変化するのが
防げる。ノズルと記録紙間距離のバラツキはドット位置
精度の悪さとなる。したがって、ドット位置精度の良い
記録画像が得られるという効果もある。さらに、プラテ
ン加熱方法のように、熱伝導率の悪い紙を裏側から加熱
することにより生じる加熱効率が悪いという欠点がな
く、効率が良いという効果もある。
【0029】図2は、本発明の他の実施例を説明するた
めの斜視図で、図中、19−1,19−2は第2の加熱
手段、25−1,25−2はソレノイドで、図1と同じ
作用をする部分には図1と同一の参照番号を付してい
る。
【0030】図1では、第2の加熱手段19は記録ヘッ
ド17の移動方向前方のみに設けているので、矢印B方
向の一方向印写(いわゆる、ユニディレクショナル印
写)しかできなかった。図2の記録ヘッドでは、双方向
印写(バイデレクショナル印写)を可能とし、画像形成
速度を速くしたものである。
【0031】図示において、第2の加熱手段19−1,
19−2は記録ヘッド17の移動方向に平行して設けた
もので、それぞれの加熱手段19−1,19−2は、ソ
レノイド25−1,およびソレノイド25−2に接続さ
れており、ソレノイド25−1,25−2を駆動あるい
は非駆動状態にすることで、加熱手段19−1,19−
2が記録紙24に接触あるいは非接触状態となるように
構成されている。加熱手段19−1及び19−2は常に
加熱されており、印字方向がBの方向のとき、記録ヘッ
ド17の前方側のソレイド25−1を駆動し、加熱手段
19−1を記録紙24の表面に接触させる。また、記録
へッド17の後方側に位置するソレノイド25−2をO
FF(遮断)し、加熱手段19−2を記録体表面より離
す。一方、図中矢印B′方向に印字する場合は、加熱手
段19−2を記録紙24の表面に接触させ、加熱手段1
9−1を離した状態で印字する。以上のように、印字後
の紙表面に接触することがないため、こすれ,あるいは
転写等により地肌汚れを起こすことがなく、定着性を向
上した双方向印字可能な記録装置が実現できる。
【0032】図3は、本発明のホットメルトインクジェ
ット記録装置における更に他の実施例を説明するための
図で、図中、26はケーブル、27は温度検出器であ
り、図1と同じ作用をする部分には図1と同一の参照番
号を付している。
【0033】図示において、加熱手段19と印写部との
間に距離があるため、その間で記録紙24の表面は放熱
により温度が低下する。その低下温度は紙面温度、すな
わち雰囲気温度により異なる。したがって、電源投入時
に印写部を最適温度となるように加熱手段19の加熱温
度を設定しても、印写動作による発熱あるいは環境温度
の変化により印写部の温度が異なってくる。温度検出器
27は、雰囲気温度を検知するサーミスタ又は熱電対等
の感温素子で、具体的にはキャリッジ18の近傍の温度
が検出され、検出温度信号はケーブル26によりコント
ロールボード(制御盤:図示せず)に伝送される。第2
加熱手段19は検出温度信号に応じて、加熱エネルギー
を変えるように制御される。
【0034】図4は、図3に示した本発明のホットメル
トインクジェット記録装置における温度制御のブロック
図で、図中、28はCPU(中央処理装置)、29はRO
M(Read Only Memory)、30はRAM(Random Acces
s Memory)、31はBUS(共通伝送路)、32はI/
O(入出力装置)、33は温度信号、Tr1〜Tr4はト
ランジスタ、D1〜D4はダイオード、V1〜V4は電圧で
ある。
【0035】ブロック図の動作を説明すると、まず、温
度検出器27から伝送される温度信号33はI/O32
に入力され、BUS31を介してCPU28に伝送され
る。CPU28は温度信号33の温度を判断して、雰囲
気温度に応じてトランジスタTr1〜Tr4とダイオード
1〜D4からなるスイッチ回路を選別切換えすることに
より、ヒータ20を選択されたスイッチに対応する電圧
1〜V4で加熱して雰囲気温度に応じたヒータ20の入
力エネルギーを変える。
【0036】また、図5は本発明のホットメルトインク
ジェット記録装置における更に他の実施例を示す図、図
6は図5における紙面温度検出を説明するための図で、
図中、34は紙面温度検出手段、35は断熱材、36は
押え部材であり、図1と同様の作用をする部分には図1
と同一の参照番号を付している。
【0037】紙面温度検出手段34は、記録紙24と温
度検出器27と断熱材35および押え部材36とから構
成され、図6における紙面温度検出手段34は、図5の
矢印Cで示した方向から見た図で、記録紙24の端部表
面に配設される。温度検知手段34は、一方がフレーム
に取り付けられた板バネ等の押え部材36のもう一端
に、断熱材35を設け、その断熱材35中に記録紙24
と接するように温度検知器27を設ける。このように、
紙面温度を直接検知することにより、より正確に加熱温
度を設定することができる。また、図6に図示した温度
検出方法は、図2に図示した装置においても全く同様に
適用することが可能で、同様の効果を得ることができる
のはもちろんである。
【0038】図7は、本発明におけるホットメルトイン
クジェット記録装置の更に他の実施例を説明するための
図で、図中、24は被記録体、24−1は記録紙、24
−2はOHP用フィルム、37はローラ、38はソレノ
イド、39はスプリング、40は押圧手段であり、図1
と同じ作用をする部分には図1と同一の参照番号を付し
ている。
【0039】図示のホットメルトインクジェット記録装
置は、被記録体24がOHPフィルム24−1の場合、
OHPフィルム24−1上に印写したホットメルトイン
クが投影時インクのレンズ作用により不鮮明な画像とな
ることを防ぐため印写したホットメルトインクのレンズ
作用を除去する機能を有するもので、記録ヘッド17の
移動方向(矢印B)の後部にホットメルトインクを押圧
する押圧手段40を設けたものである。押圧手段40
は、ローラ37とソレノイド38およびスプリング39
からなりインクの付着し難いシリコン樹脂製のローラ3
7をスプリング39を介してソレノイド38により被記
録体24上に被記録体24の種類に応じて押圧、非押圧
する。このとき、記録ヘッド17の移動方向で、該記録
ヘッド17の前方のキャリッジ18上に第2の加熱手段
19が設けられて被記録体24を所定温度で加熱してい
る。
【0040】図8(a),(b)は、被記録体24の印
写部を上方向からみた動作説明図で、図8(a)は、被
記録体24が記録紙24−1の場合、図8(b)はOH
P用フィルム24−2の場合を示す。
【0041】被記録体24がOHP用フィルム24−2
の場合、該OHP用フィルム24−2上に印写されたホ
ットメルトインクは、該OHP用フィルム24−2に浸
透したり拡散することがないので、加熱により液体状態
になってもOHP用フィルムでは表面張力により真円に
近くなるが拡がることがなく、レンズのように盛り上っ
たままの状態である。従って被記録体24がOHP用フ
ィルム24−2の場合は、ソレノイド38を駆動してロ
ーラ37をOHPフィルム24−2上に所定の押圧力で
密着させる。この状態で印写すると、ローラ37は印写
後のレンズ状盛り上がりを押しつぶして平板状にしてホ
ットメルトインクのレンズ作用が生ずるのを防ぐ。押圧
手段40によりホットメルトインクを押圧する時期は、
OHP用フィルム上に印写後、ホットメルトインクが完
全に固化する前がよく、押圧時期が早過ぎてホットメル
ノインクが液体状態で押圧すると押圧手段40にインク
が付着する。インク付着を防ぐためには、押圧手段を印
写後、好適には、20μs(マイクロ秒)〜2s(秒)
間に作用させるのがよい。このため押圧手段40の取付
位置は、記録ヘッド17(キャリッジ18)の移動速度
を勘案して設定される。
【0042】記録体24が記録紙24−1の場合は、溶
融したホットメルトインクは記録紙24−1内に浸透拡
散するので、印写後のインクの盛り上りがなく、従って
押圧手段すると押圧手段40と記録紙24−1とが接触
して印写画像の品質を劣化させる。このため記録紙24
−1に印写する場合は図8(a)のように押圧手段40
は記録紙24−1と接触しないようにソレノイド38に
電気信号を印加しスプリング39のばね力に抗してロー
ラ39を吸引し、記録紙24−1から離しておくとよ
い。
【0043】図9は、本発明におけるホットメルトイン
クジェット記録装置のOHPフィルムと記録紙とで検出
するための検出方法の一実施例を説明するための図で、
図中、41,42は搬送ローラ、43はプラテン、44
はマイクロスイッチ、45は発光素子、46は受光素
子、47は光検出手段である。
【0044】図示において、搬送ローラ41と42とは
各々等寸の対をなす回転自在な柱状体からなり、各々を
平行に離間して配設され、搬送ローラ41と42との間
には、マイクロスイッチ44と光検出手段47とが直線
状に配列をされている。光検出手段47は発光素子45
と受光素子46とを対向して配設したものである。被記
録体(図示せず)は搬送ローラ41と42とを通ってプ
ラテン35の表面に搬送される。このとき被記録体はマ
イクロスイッチ44を押圧してON又はOFFの信号を
発信して被記録体の通過を検出する。光検出手段47は
フォトインターラプタ等の光検出器で発光素子45から
出た光が被記録体で遮光されるか否かにより受光素子4
6に出力される光電信号で記録紙24−1かOHPフィ
ルム24−2かを検出する。
【0045】図10(a),(b)は、図9に図示した
被記録体の検出の具体例を説明するための図で、図10
(a)は記録紙を検出する場合、図10(b)はOHP
用フィルムを検出する場合の検出信号を示す図である。
【0046】図10(a)の記録紙24−1の場合は、
該記録紙24−1が搬送ローラ41,42とで搬送され
るとマイクロスイッチ44はON(閉)となり、光検出
手段47では、発光素子45の光は遮光されるので出力
信号はなく、OFF(0)の状態である。一方、図10
(b)のOHP用フィルム24−2の場合は、該OHP
用フィルム24−2の搬送によりマイクロスイッチ44
はON(閉)であるが、OHP用フィルム24−2が透
明であるため、光検出手段47では発光素子45の光が
受光素子46に達してON(1)となる。このように、
被記録体が搬送されたONの条件で光検出手段47の出
力が(1)又は(0)により、記録紙24−1であるか
OHP用フィルム24−2であるかを判別する。
【0047】被記録体が記録紙24−1であるかOHP
用フィルム24−2であるかが判別され、被記録体がO
HP用フィルム24−2であることが検知されると、該
OHP用フィルム上に印写されたホットメルトインクが
レンズ作用をさせないために押圧手段40で押圧したと
き、押圧手段にインクが付着させないためには第2の加
熱手段19の加熱温度を制御して押圧時のホットメルト
インク温度を所定範囲にする必要がある。
【0048】図11は、本発明におけるホットメルトイ
ンクジェット記録装置の更に他の実施例を説明するため
のブロック図で、図中、48はCPU、49はROM、
50はRAM、51はBUS、52はI/O、53はマ
イクロスイッチ44の信号入力、54は光検出手段47
の信号入力である。
【0049】次に、図11のブロック図の動作を説明す
る。まず、前述のマイクロスイッチ44のON,OFF
信号、および光検出手段47の信号をI/O52、BU
S51を介してCPU48に伝送する。CPU48は記
録紙24−1かOHP用フィルム24−2かを検知す
る。もしOHP用フィルム24−2であれば、記録紙2
4−1の場合のようなインクの浸透拡散がない。このた
め第2の加熱手段17の温度が低い状態、すなわち、O
HPフィルム24−2上のホットメルトインクが液体状
態でなく軟化した固化状態であればよい。従って、加熱
温度を記録紙24−1の場合に比べて低くするため第2
の加熱手段19に供給する加熱エネルギーを小さくす
る。これに対して記録紙24−1の場合は第2の加熱手
段19に給するヒータ電圧を高くして加熱エネルギーを
高める。ヒータ電圧切換信号は記録紙24−1を高温
で加熱する高い電圧を供給するための切換信号、ヒータ
電圧切換信号はOHP用フィルム24−2を低温で加
熱する低い電圧を供給するための切換信号となる。
【0050】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1〜3に共通して対応する効果: 定着用加熱ローラをキャリッジ上に設け、かつ、ヘ
ッドの移動方向の前方に設けたので地肌汚れを起こさ
ず、けんろう性を向上し、ドットの盛り上がりを少なく
し、定着性を向上させることができ、高画像品質のホッ
トメルトインクジェット記録装置が実現できる。 記録紙の表面から加熱するため、加熱効率の良いホ
ットメルトインクジェット記録装置の定着機構が実現で
きる。 前記紙の浮き等により生ずる紙とノズル間の距離の
バラツキがなくなり、ドット位置精度の良い高画質記録
が実現できる。 (2)請求項2に対応する効果:従来の定着用ローラに
よる汚れ、あるいは温度差による1行中の定着性の違い
という問題を解決した。更には、双方向印字を可能にす
ることで、印字スピードの速いホットメルトインクジェ
ット記録装置が実現できる。 (3)請求項3に対応する効果:環境温度,紙面温度に
影響されることなく、安定した高品質の画像を得ること
ができる。 (4)請求項4,5に対応する効果: 記録紙とOHP用フィルムとを判別し、OHP用フィ
ルムの場合は押圧手段により印写画像の面を平坦化する
ようにしたので印写画像によるレンズ効果をなくし良好
な透影画像を得ることができる。 更に、OHP用フィルムの場合、印写したホットメル
トインクの温度をホットメルトインクが軟化状態とした
ので押圧手段に固着することがなくより印写画像の品質
を高める。 (5)請求項5に対応する効果:OHP用フィルムの場
合にはヒータ駆動エネルギーを低くすることにより、低
エネルギー化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホットメルトインクジェット記録装
置を説明するための斜視図である。
【図2】 本発明の他の実施例を説明するための斜視図
である。
【図3】 本発明のホットメルトインクジェット記録装
置における更に他の実施例を説明するための図である。
【図4】 図3に示した本発明のホットメルトインクジ
ェット記録装置における温度制御のブロック図である。
【図5】 本発明のホットメルトインクジェット記録装
置における更に他の実施例を示す図である。
【図6】 図5における紙面温度検出を説明するための
図である。
【図7】 本発明におけるホットメルトインクジェット
記録装置の更に他の実施例を説明するための図である。
【図8】 被記録体の印写部を上方向からみた動作説明
図である。
【図9】 本発明におけるホットメルトインクジェット
記録装置のOHPフィルムと記録紙とで検出するための
検出方法の一実施例を説明するための図である。
【図10】 図9に図示した被記録体の検出の具体例を
説明するための図である。
【図11】 本発明におけるホットメルトインクジェッ
ト記録装置の更に他の実施例を説明するためのブロック
図である。
【図12】 記録ヘッドの構成を説明するための図であ
る。
【図13】 従来のインクジェットヘッドより被記録体
に到達し固化した様子を示す断面図である。
【図14】 加熱温度とドット径の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
17…記録ヘッド、18…キャリッジ、19…加熱板、
20…ヒータ、21…インクタンク、22…供給管(ス
テンレス鋼製)、23…ガイドシャフト、24…記録
紙、24−1は記録紙、24−2はOHP用フィルム、
38はソレノイド、39はスプリング、40は押圧手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/12 8306−2C B41J 3/04 102 Z 9012−2C 104 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温では固体で常温より高い所定温度で
    は液体となるホットメルトインクを、記録ヘッドに設け
    た第1の加熱手段により加熱し、加熱により液体となっ
    たホットメルトインクを前記記録ヘッドのノズルから噴
    射して記録を行うホットメルトインクジェット記録装置
    において、前記記録ヘッドの移動方向で、該記録ヘッド
    の前方に位置し、該記録ヘッドの移動に従って移動する
    第2の加熱手段を設けたことを特徴とするホットメルト
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 常温では固体で常温より高い所定温度で
    は液体となるホットメルトインクを、記録ヘッドに設け
    た第1の加熱手段により加熱し、加熱により液体となっ
    たホットメルトインクを前記記録ヘッドのノズルから噴
    射して記録を行うホットメルトインクジェット記録装置
    において、前記記録ヘッドの移動方向で、前記記録ヘッ
    ドを挟んだ位置に、少くとも2つの第2の加熱手段を平
    行に設けたことを特徴とするホットメルトインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 第2の加熱手段における加熱温度をホッ
    トメルトインクジェット記録装置の環境温度または記録
    紙の温度に応じて変化させることを特徴とする請求項1
    又は2記載のホットメルトインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 常温では固体で常温より高い所定温度で
    は液体となるホットメルトインクを、記録ヘッドに設け
    た第1の加熱手段により加熱し、加熱により液体となっ
    たホットメルトインクを前記記録ヘッドのノズルから噴
    射して被記録体上に画像を形成するホットメルトインク
    ジェット記録装置において、前記記録ヘッドの移動方向
    の前方に位置し、前記記録ヘッドの移動にともなって移
    動する第2の加熱手段と、前記記録ヘッドの移動方向の
    後方に位置し前記記録ヘッドの移動にともなって移動す
    る押圧手段と、前記被記録体がOHP用フィルムか記録
    紙かを検知する検知手段を有することを特徴とするホッ
    トメルトインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記被記録体がOHP用フィルムか記録
    紙かを検知する検知手段の信号に基いて、前記第2の加
    熱手段の加熱温度を制御する加熱温度制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項4記載のホットメルトインクジ
    ェット記録装置。
JP5954292A 1991-11-29 1992-02-12 ホットメルトインクジェット記録装置 Pending JPH06293133A (ja)

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JP5954292A JPH06293133A (ja) 1991-11-29 1992-02-12 ホットメルトインクジェット記録装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-342475 1991-11-29
JP34247591 1991-11-29
JP5954292A JPH06293133A (ja) 1991-11-29 1992-02-12 ホットメルトインクジェット記録装置

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