JPH06293009A - 繊維板の製造方法 - Google Patents

繊維板の製造方法

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JPH06293009A
JPH06293009A JP4595092A JP4595092A JPH06293009A JP H06293009 A JPH06293009 A JP H06293009A JP 4595092 A JP4595092 A JP 4595092A JP 4595092 A JP4595092 A JP 4595092A JP H06293009 A JPH06293009 A JP H06293009A
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fiberboard
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fiber board
cooling
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維板の製造において、繊維マットをホット
プレス装置を用いて加熱加圧成形した後に行われる冷却
処理、調湿処理及びホルマリン除去処理に伴う工場内ス
ペース及び処理時間の短縮を図る。 【構成】 繊維マットをホットプレス装置にて加熱加圧
成形した後、ホルマリンキャッチャー剤が添加された水
を、繊維板の一面又は両面に散布又は塗布して調湿を行
う。水の散布又は塗布を繊維板が高温である間に行うこ
とにより、同時に繊維板を冷却する。水に添加されたホ
ルマリンキャッチャー剤により、繊維板製造に用いられ
るホルマリン系接着剤による残存ホルマリン臭を捕集す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に繊維板の製造方法
に関し、特に繊維マットをホットプレス装置を用いて加
熱加圧成形した後の調湿もしくは冷却及び調湿方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】繊維板の製造方法としては、湿式法、乾
式法が知られている。いずれの方法においても、抄造又
はフォーミングされた繊維マットは、ホットプレス装置
を用いて加熱加圧成形するのが一般である。
【0003】乾式法においては、フォーミングされた繊
維マット自体の含水率が比較的低い上に、ホットプレス
装置における加熱によって更に乾燥され、しかも高温に
なっているので、加熱加圧後、直ちに繊維板を堆積する
ことはできない。従って、加熱加圧成形された繊維板
は、エレベーター式、ウィケット式等のクーリング装置
によって互いに離隔支持されて搬送される間に自然放熱
によるか、又は冷却ファンによって冷風吹付けを行って
冷却する。
【0004】湿式法においては、抄造された繊維マット
自体の含水率は相当に高いが、ホットプレス装置におけ
る加熱により乾燥され、また繊維板の耐水性を向上させ
曲げ強度等の機械的強度を向上させるために行われる熱
処理や油含浸処理における温度もまた高温であるため
に、繊維板は高度に乾燥し、しかも高温になっているの
で、それらの処理後直ちに繊維板を堆積することはでき
ない。従って、乾式法における場合と同様の方法で冷却
を行わなければならない。
【0005】また、いずれの方法によって得られた繊維
板も、冷却後においては、大気との平衡含水率よりも遥
かに低い乾燥状態にある。かかる繊維板をそのまま切断
し切削するときは、その後の吸湿により、長さや厚みが
増大して寸法に不揃いが生じたり、反りや狂い、歪みが
生ずる。従って、冷却後に繊維板を調湿することもま
た、一般に行われている。
【0006】調湿は、均等に行う必要があるため、繊維
板をエレベーター式やウィケット式等のコンベアーによ
って互いに離隔支持しながら湿度の高い調湿室内を搬送
する間に行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来技術における調湿
もしくは冷却及び調湿は、繊維板を互いに離隔支持する
必要があること、繊維板の熱伝導率が低いこと、繊維板
内での水分の移行が遅いこと等の理由により、多大の工
場スペースを必要とし、時間がかかり、また冷却ファン
による送風や多湿空気の調整のための設備費、動力費を
必要とする。
【0008】また、繊維板の製造にホルマリンを含む接
着剤が用いられる場合、製品中にホルマリン臭が残り、
不快であるばかりでなく、衛生上にも問題があるため、
ホルマリンの残存量を基準値以下に下げることが要求さ
れている。このホルマリンの除去処理にも工場スペース
及び時間を要し、生産効率を低下させていた。この問題
はホルマリンを含まない接着剤を用いることで解決する
が、一般にコストが高くなるため好ましくない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような従来
技術の課題を解決すべく鋭意工夫の末に創案されたもの
であり、繊維マットをホットプレス装置を用いて加熱加
圧成形した後、調湿を行う繊維板の製造方法において、
繊維板の調湿が、繊維板の一面又は両面に、ホルマリン
キャッチャー剤を添加した水を散布又は塗布することに
より行われることを特徴とする。
【0010】ホルマリンキャッチャー剤を添加した水の
散布又は塗布は、好ましくは、繊維マットの加熱加圧成
形後、繊維板が高温である間に行われる。
【0011】
【実施例】木材チップをリファイナで解繊した木質繊維
と接着剤、サイジング剤との均一な混合物をフォーミン
グ装置を用いて繊維マットに形成し、プリプレスした
後、ホットプレス装置により加熱加圧成形する。成形後
の繊維板の温度は、使用する接着剤、製造する繊維板の
厚さ、比重等によって変化するが、概して表面温度は1
50℃前後、内部温度は100〜140℃程度である。
【0012】成形後の繊維板が高温を維持している間
に、その一面又は両面に水を散布又は塗布する。散布方
法としては、スプレー、ロール塗布のいずれでも良く、
ロールとしてはスポンジロール、布まきロール、布ロー
ル等が用いられ得る。
【0013】スプレーの場合には、液滴が小さい程均一
な冷却、調湿ができるが、冷却時間が長くなり、したが
ってまた所要スペースも大きくなる傾向があり、蒸気の
発生による上方に追われる傾向がある。従って、スプレ
ーは下方から上方に向かって行われるのが良い。液滴が
大きい場合には、衝突力によって液滴が砕ける程度に強
く噴射するのが良く、また噴出方向を振動させて均一な
冷却、調湿を行うよう注意すべきである。
【0014】板温が高い間に水を散布又は塗布すること
により、水は瞬時に蒸気化され、その際繊維板から気化
熱を奪うので、冷却が急速に行われる。また、その際に
発生される蒸気は調湿に役立つ。水の散布量は板温によ
って適宜決定される。
【0015】水の散布又は塗布は、繊維板の一面のみに
対して行っても良いが、両面に対して行うのがより好ま
しい。しかしながら、冷却が比較的急速に進行する場合
には、一面に対してのみ行い、板面を水平にして直ちに
堆積することにより、実質上両面に水を散布又は塗布し
たのと同等の結果が得られる。
【0016】水の散布又は塗布による冷却と調湿は、連
続的に行っても良く、2回以上に分けて断続的に行って
も良い。例えば、繊維板が高温にある間に第1回の散布
又は塗布を行って、従来の冷却装置に搬入し、冷却後更
に第2回の散布又は塗布を行う。その場合、第1回の散
布又は塗布を繊維板の一方の面に、第2回の散布又は塗
布を他方の面に行っても良い。
【0017】また、一般に加熱加圧成形の際、繊維マッ
トは圧縮と同時にその表面より加熱されるため、表面に
近い層の水分は気化蒸発するが、繊維板内の蒸気圧着に
よって、一部は逆に芯部分に移行する。更に、解圧時に
繊維板の表面側水蒸気は急速に放出される。従って、加
熱加圧成形後の繊維板では、表層部と芯部との間に5%
以上の含水率の差が生じやすい。そのような繊維板を切
削すると、反りや狂いを生じやすい。従って、冷却、調
湿工程によって、繊維板の表層部と芯部との含水率の差
を5%以内に調整することが好ましい。しかしながら、
冷却、調湿工程の直後に、そのような含水率の差を示す
ように調湿することは必要ではなく、堆積中に調湿を進
行させることができる。この場合に、複数の繊維板を互
いに離隔支持することなく、単に堆積することによって
調湿を進行させることができるので、工場の所要スペー
ス及び冷却装置や調湿室内での滞留時間が大幅に節減さ
れる。
【0018】繊維板の一面又は両面に散布又は塗布され
る水には、尿素、酢酸アンモン、亜硫酸アンモン、亜硫
酸ソーダ、チオセミカルバジド、エチレンジアミン、天
然蛋白質等のホルマリンキャッチャー剤が予め添加され
る。これにより、尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラ
ミン樹脂等のホルマリン系接着剤を用いて製造される繊
維板中に残存する遊離ホルマリンが捕集される。このホ
ルマリン捕集効果は、繊維板温度が高い間にホルマリン
キャッチャー剤を添加した水を散布又は塗布する方が効
率が良く、また工場内空気の汚染防止効果も高い。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、冷却後に繊維板の一面
又は両面に水を散布又は塗布した後直ちに堆積し得るの
で、調湿ラインの省スペース、省時間を図ることがで
き、生産効率が向上される。
【0020】繊維板が高温にある間に、繊維板の一面又
は両面に水を散布又は塗布したときは、冷却ラインの省
スペース、省時間を図ることができる。
【0021】水の散布又は塗布によって冷却と調湿を行
うときは、両ラインの省略スペース、省時間を図ること
ができる。
【0022】既存の設備に散布装置又は塗布装置を設け
るだけで生産効率を向上させることができる。
【0023】含水率が均一化された繊維板が効率よく生
産できる。
【0024】繊維板に散布又は塗布される水にホルマリ
ンキャッチャー剤が添加されているので、ホルマリン系
接着剤を用いて製造される繊維板中に残存する遊離ホル
マリンを効率よく捕集できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維マットをホットプレス装置を用い
    て加熱加圧成形した後、調湿を行う繊維板の製造方法に
    おいて、繊維板の調湿が、繊維板の一面又は両面に、ホ
    ルマリンキャッチャー剤を添加した水を散布又は塗布す
    ることにより行われることを特徴とする繊維板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ホルマリンキャッチャー剤を添加
    した水の散布又は塗布が、繊維マットの加熱加圧成形
    後、繊維板が高温である間に行われることを特徴とする
    請求項1の繊維板の製造方法。
JP4045950A 1992-01-31 1992-01-31 繊維板の製造方法 Expired - Lifetime JPH07121523B2 (ja)

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