JPH06292912A - 圧延機におけるロールのスラストリング及びチョックを含めた取付け構造及び着脱方法 - Google Patents

圧延機におけるロールのスラストリング及びチョックを含めた取付け構造及び着脱方法

Info

Publication number
JPH06292912A
JPH06292912A JP8363593A JP8363593A JPH06292912A JP H06292912 A JPH06292912 A JP H06292912A JP 8363593 A JP8363593 A JP 8363593A JP 8363593 A JP8363593 A JP 8363593A JP H06292912 A JPH06292912 A JP H06292912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
thrust
ring
thrust ring
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8363593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2966230B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Kitayama
好和 北山
Michihiro Nakagawa
理洋 中川
Hidehiro Ito
英博 伊藤
Minoru Kanamori
稔 金森
Toshihiko Kawahara
敏彦 河原
Seiji Yamaguchi
清治 山口
Hirosuke Nakamura
博祐 中村
Mamoru Nishida
守 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittetsu Plant Designing Corp, Nippon Steel Corp filed Critical Nittetsu Plant Designing Corp
Priority to JP8363593A priority Critical patent/JP2966230B2/ja
Publication of JPH06292912A publication Critical patent/JPH06292912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2966230B2 publication Critical patent/JP2966230B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロールに対してスラストリングが軸線方向に
適正な隙間を設定した組立て構造とすることによって手
介作業を回避し、流体シリンダを利用して自動的にスラ
ストリングをロールに対して着脱可能とすること。 【構成】 スラストリングのスラストブロックを流体シ
リンダに連接し、ロールネック溝への出し入れ動作を外
部からの操作で機械的に行わせる。また、スラストブロ
ックをロールのロールネック溝に落とし込むとき、キャ
リアリングとの間に配置したウエッジ又はキャリアリン
グに対してスラストブロックを楔係合させ、スラストブ
ロックを軸線方向に押すことによってロールネック溝の
端壁と接合させ、ロールとスラストリングとの間を軸線
方向に一体化する。更に、ウエッジを動作させるための
流体シリンダも含めてロールアセンブリの外部の作動油
の給排系に接続し、外部からの操作でチョックとスラス
トリングを一体で着脱可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延機におけるロール
の軸受の軸線方向の負荷を受けるスラストリング及びそ
の取付け構造に関し、更にはチョックを含めた着脱方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、スラストリングの取付け構造
の従来例を示す縦断面図である。
【0003】図において、ロール50の端部周りを保持
するチョック51との間に軸受52を介装し、端部に位
置する軸受52にキャリアリング53を突き当てると共
にこのキャリアリング4の軸線方向を拘束するスラスト
リング54をロール50に凹ませて設けたロールネック
溝50aに嵌め込んでいる。そして、ロックナット55
によってキャリアリング53を拘束し、このロックナッ
ト55はロックナット固定ボルト56によって緩み止め
されている。このとき、ロックナット55は一旦締め付
けられ、この後適正間隔を設けるために緩みめるように
操作する。
【0004】このような構造に代えて、圧延機のロール
の回転支持構造としては、たとえば、実公昭60−25
284号公報に記載されているように、ベアリングと環
状のキャリアリングとを内蔵したロール軸箱によってロ
ールを支持し、キャリアリング4の軸方向を拘束してロ
ール軸箱をロールに一体化するためのスラストリングを
設けるというものが一般的である。
【0005】スラストリングは、高速回転する圧延ロー
ルのミルへの組込みに不可欠であるが、圧延ロールの表
面の切削修正等のためにロールの交換頻度が高い。この
ため、先の公報にも記載されているように、スラストリ
ングに沿って複数のスラストブロックをロールの半径方
向に移動可能に備え、これらのスラストブロックをレバ
ー操作によってロールの周面に凹ませたロールネック溝
に落とし込ませてロールとの一体化を図るようにし、ス
ラストリングの着脱を簡単にしたものが利用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先の公報に
記載のものも含めて従来のスラストリング装置では、ス
ラストブロックとロールのネック溝との間に軸線方向に
隙間を持たせた構造が一般に採用されている。これは、
スラストリングの自動着脱に備えて、スラストブロック
とネック溝との間の干渉を無くすことを目的としたもの
である。
【0007】このように軸線方向に隙間があると、特に
高い負荷を伴う圧延機の駆動側においては、駆動装置や
ベアリングへの負荷変動が加わり、寿命低下が裂けられ
ない。また、従動側においては、適正な隙間を設けて取
り付ける必要がある。
【0008】大半の従来設備は、先の図14で説明した
ように、スラストリング54の取付け,ロックナット5
5を一度締め上げてキャリアリング53とスラストリン
グ54と一旦締め付け、その後ロックナット55を緩め
て適正な隙間を設けた後にロックナット固定ボルト56
で締結する作業をいずれも手作業で行っている。
【0009】なお、スラストブロックを適用することで
スラストリングの着脱を容易化できるものの、ロールに
対してスラストブロックが軸線方向に遊びを持つことか
ら、寿命の低下や完全な自動化が達成できないという問
題がある。
【0010】本発明において解決すべき課題は、スラス
トリングの軸線方向への適正遊びの設定を容易にしその
着脱作業の負担を軽減することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロールを支持
するチョックの中の軸受に軸線方向の拘束力を作用さ
せ、前記ロールに刻んだロールネック溝に陥没可能なス
ラストブロックを備えたスラストリングにおいて、前記
スラストリングの本体に中心側へ向けてストローク動作
する流体シリンダ装置を設け、該流体シリンダ装置に前
記スラストブロックを連接してなることを特徴とする。
【0012】また、スラストリングの取付け構造は、チ
ョックの中の軸受に一端面を突き当ててロール周りに配
置するキャリアリングと、該キャリアリングに軸線方向
の拘束力を作用・伝達させるスラストリングの本体と、
前記本体の中で前記ロールに対して半径方向に移動可能
とし前記ロールに設けたロールネック溝に落とし込み可
能な複数のスラストブロックとを備えたスラストリング
において、前記キャリアリングと前記本体の対向面どう
しの間に、楔係合によって前記本体を前記キャリアリン
グから離れる向きに押すウエッジを前記ロールの半径方
向に向けて移動可能に設け、前記スラストブロック及び
前記ウエッジをそれぞれ前記本体及びキャリアリングに
内蔵した流体シリンダに連接し、前記本体を押圧したと
き前記スラストブロックの軸線方向の端面を前記ロール
ネック溝の半径方向の側壁に突き当て可能としてなるこ
とを特徴とする。
【0013】更に、取付け構造は、チョックの中の軸受
に一端面を突き当ててロール周りに配置するキャリアリ
ングと、該キャリアリングに軸線方向に連ねて前記ロー
ル周りに配置するスラストリングの本体と、前記本体の
中で前記ロールに対して半径方向に移動可能とし前記ロ
ールに設けたロールネック溝に落とし込み可能な複数の
スラストブロックとを備えたスラストリングにおいて、
前記スラストブロックを前記本体に内蔵した流体シリン
ダに連接し、前記キャリアリングの端面と前記スラスト
ブロックとの端面を互いに楔係合によって当接可能と
し、前記スラストブロックを前記流体シリンダによって
前記ロールネック溝中に進出させたとき、前記楔係合に
よって前記スラストブロックの軸線方向の端面を前記ロ
ールネック溝の半径方向の側壁に突き当て可能としたも
のとしてもよい。
【0014】そして、前記流体シリンダへの作動油の給
排系をロールアセンブリの外部から着脱可能な構成とす
ることができる。
【0015】また、スラストリング及びチョックの着脱
方法は、ロールを支持するチョックの中の軸受に軸線方
向の拘束力を作用させ、前記ロールに刻んだロールネッ
ク溝に陥没可能なスラストブロックを備え、更に前記ス
ラストリングの本体に中心側へ向けてストローク動作す
る流体シリンダ装置を設け、該流体シリンダ装置に前記
スラストブロックを連接してなる圧延機において、前記
流体シリンダに外部から作動油の給排系を接続し、該給
排系によって前記ロールに対して前記チョック及びスラ
ストリングの機械的連接及び解離を行うことを特徴とす
る。
【0016】
【作用】スラストリングに組み込むスラストブロックを
流体シリンダに連接することにより、この流体シリンダ
に対して作動油の給排系を接続すれば、手作業によるこ
となくスラストリングのロールへの装着及び分離の作業
を機械的に処理することが可能となる。
【0017】また、ウエッジを駆動するための流体シリ
ンダを備えた場合では、外部からの操作によってウエッ
ジをスラストリングの本体に楔係合させることができ
る。このため、本体の中に含まれているスラストブロッ
クをロールネック溝の軸線方向の端面の壁に突き当てる
ことができ、スラストリングとロールとの間に適正な遊
びを設定した組立てが可能となる。
【0018】更に、スラストブロックとキャリアリング
との間を直接楔係合させるようにすれば、スラストブロ
ックを動作させるため流体シリンダを備えるだけでよ
く、装置の簡略化と小型化とが可能となる。
【0019】また、係合機構によってスラストリングと
チョックとを機械的に連接することによって、チョック
カバーの中のスラストリングを外すことなく、チョッ
ク,チョックカバー及びスラストリングを一体にロール
に対して着脱することも可能となる。
【0020】更に、またチョック着脱装置にスラストリ
ングへの作動油の給排系を接続し、チョック着脱時に自
動接続可能とすることで、完全自動チョック着脱を達成
でき、省力化が可能となる。
【0021】
【実施例】図1はロールへのスラストリングの取付け構
造の要部を示す縦断面図、図2はスラストブロックの配
置を示すための軸線方向に見た図である。
【0022】図において、ロール1を支持してミルの圧
下系に連接されるチョック2には、従来と同様に軸受3
が組み込まれ、ロール1の端部を含めて包み込むチョッ
クカバー2aを一体化している。
【0023】ロール1の周りには、軸受3の外側の端面
に突き当たるキャリアリング4を配置すると共に、この
キャリアリング4の軸線方向の位置を拘束して軸受3を
保持するスラストリング5がそれぞれ組み込まれる。
【0024】スラストリング5は、従来技術の項で説明
したものと同様に、ロール1の端部に外挿される環状の
本体5aと、この本体5aに連接されてロール1に対し
て半径方向に移動可能であってロールネック溝1aに入
り込む複数のスラストブロック5bとを備えたものであ
る。
【0025】スラストブロック5bは本体5aの中を半
径方向に摺動自在であり、油圧式のシリンダ5cのピス
トンロッド5dに連接されている。シリンダ5cの中に
はピストンロッド5dを本体5aの中心側に付勢するス
プリング5eを内蔵し、ピストンロッド5dのロッド側
のシリンダ5cの周壁にポート(図示せず)を開け、作
動油の給排を可能とする。
【0026】また、スラストリング5を取り外すときに
チョック2及びこれと一体としたチョックカバー2aと
共にロール1に対して着脱するための係合機構をスラス
トリング5とチョック2との間に設ける。この係合機構
は、図3に示すように、スラストリング5の周面に設け
たチャンバ5fを貫通するロッド5gを備え、このロッ
ド5gをロール1側に付勢するスプリング5hを備えた
ものである。ロッド5gはその一端をスラストリング5
の外側に突き出し他端をスラストブロック5b側に突き
出る長さを持つ。そして、チョック2の内周にはこのロ
ッド5gを受け入れる係合孔2cを設け、スラストブロ
ック5bを外側に移動させたときにこれがロッド5gに
突き当たって押し出し、ロッド5gの先端が係合孔2c
に嵌まり込めるようにする。
【0027】このような係合機構によって、スラストリ
ング5をロール1から取り外すときには、スラストリン
グ5はチョック2に連接され、これらと一体としてロー
ル1から抜くことができる。また、ロール1への装着の
ときも、同様にスラストリング5とチョック2とを一体
として取り扱うことができる。
【0028】スラストリング5をロール1に装着して稼
働させるときは、図示のようにスラストブロック5bを
ロールネック溝1aの中に落とし込む。この場合、ヘッ
ド側から注油しロッド側のボアから作動油を抜くように
操作すれば、スプリング5eの復元力によってスラスト
ブロック5bがロール1側に移動し、ロールネック溝1
aの中に嵌まり込んだ状態に保持される。なお、スプリ
ング5eは稼働中のロール1の回転遠心力に打ち勝って
スラストブロック5bをロールネック溝1aの中に保持
可能であって、且つスラスト荷重による楔傾斜反力を支
持できる程度のバネ力を持つものとする。
【0029】また、図1に示すように、スラストリング
5にシリンダ20を設けてこの中にスプリング21及び
ストッパ22を組み込むこともできる。このストッパ2
2は、スラストブロック5bをロールネック溝1aに落
とし込んだときに、これをより確実にロックできるよう
にしたものである。
【0030】また、スラストリング5をロール1から取
り外すときは、ポートから作動油を注入することによっ
てピストンロッド5dを図1において上に移動させれ
ば、スラストブロック5bをロールネック溝1aから引
き出すことができる。
【0031】キャリアリング4はその両端面をそれぞれ
軸受3及びスラストリング5の本体5aの端面に突き当
てて配置される。そして、従来例では、ロールネック溝
1aとこの中に落とし込んだスラストブロック5bとの
間に軸線方向の遊びがあるのに対し、この遊びを無くす
ためのウエッジ6をキャリアリング4に組み込む。
【0032】ウエッジ6をロール1に対して半径方向に
移動させるため、キャリアリング4にはシリンダボア4
aを設け、ウエッジ6に一体化したピストンロッド6a
をこのシリンダボア4aに連接する。シリンダボア4a
の中にはピストン部分を図1において上向きに付勢する
スプリング4bを収納し、更にシリンダボア4aの上端
側には作動油を給排するためのポート(図示せず)を設
ける。
【0033】ウエッジ6がスラストリング5の本体5a
の端面に臨む面には、下端から上端に向けて軸受3側に
傾くテーパ面6bを持たせる。そして、本体5aの端面
は、このテーパ面6bと同じ傾斜角度を持つ受圧面5i
とし、これらのテーパ面6bと受圧面5iとを互いにテ
ーパ係合可能とする。
【0034】ここで、図1の状態では、シリンダボア4
a内の作動油が抜かれ、スプリング4bの付勢力によっ
てピストンロッド6aは上側に移動し、ウエッジ6はロ
ール1の周面から最も離れた位置にある。このとき、テ
ーパ面6b及び受圧面5iとの間のテーパ係合によっ
て、スラストリング5の本体5aは図において右側へ押
されるようになる。したがって、スラストブロック5b
をロールネック溝1aの中であってロール1の端部側の
側壁1a−1に突き当てることができるほか、適正な隙
間を設定することも可能となる。
【0035】以上の構成において、ロール1に装着して
いるスラストリング5を取り外す作業は次のとおりであ
る。
【0036】まず、ロール1のアセンブリをミルから抜
き取り、スラストリング5及びキャリアリング4のそれ
ぞれのシリンダ5c及びシリンダボア4aのポートに作
動油の供給ホース(図示せず)を接続する。
【0037】そして、まずシリンダボア4aに作動油を
供給すると、ピストンロッド6aが図中の矢印方向に移
動し、ウエッジ6はロール1の周面側に接近する。した
がって、テーパ面6bと受圧面5iとの間のテーパ係合
が解かれ、スラストブロック5bを右側に押す作用力が
緩む。
【0038】次いで、シリンダ5cに作動油を供給する
と、ピストンロッド5dが図において上に移動し、スラ
ストブロック5bがロールネック溝1aから抜け出る。
そして、最終的には図中の一点鎖線で示すように、スラ
ストブロック5bがロール1の外周面から離れる位置ま
で移動させることによって、スラストブロック5bとロ
ール1との干渉をなくす。このとき、係合機構のロッド
5gがスラストブロック5bによって外側に押され、チ
ョック2の係合孔2cの中に嵌まり込む。
【0039】以上により、チョック2をロール1から抜
き取れば、スラストリング5もこれと一体になって取り
外され、軸受3の分解作業もこの後に行われる。
【0040】また、チョック2及びスラストリング5を
ロール1に装着する手順は先の説明と逆に行えばよい。
すなわち、ウエッジ6をロール1側に接近させた状態と
しておき、キャリアリング4の端面にスラストリング5
の本体5aを突き当てる。そして、シリンダ5cに作動
油を注入すれば、スラストブロック5bが図1の一点鎖
線の位置からロールネック溝1aの中に入り込むまで移
動する。
【0041】次いで、シリンダボア4bから作動油を抜
けば、スプリング4bから作動油を抜けば、ピストンロ
ッド6aがロール1から離れる向きに移動する。これに
よって、ウエッジ6のテーパ面6bが次第に本体5aの
受圧面5iに係合していくようになり、スラストブロッ
ク5bを右側へ押す作用力を負荷する。
【0042】以上により、スラストブロック5bはロー
ルネック溝1aの中に嵌まり込むだけでなく、ウエッジ
6によってロール1との間に隙間のない連接構造として
組み込めるほか適正な隙間の設定が可能となる。したが
って、軸線方向へのロール1の変位がなく、軸受3に対
する負荷変動を抑えることが可能となる。
【0043】なお、スプリング4b,5cは、ミル稼働
中に軸受3及びスラストブロック5bのロックを遠心力
に打ち勝って安定保持する機能を持つ。
【0044】図4は別の実施例を示す要部の縦断面図、
図5は要部の拡大縦断面図、図6は作動油の供給系を示
す図であってロールの軸線方向に見た図である。なお、
先の例と同じ部材については共通の符号で指示しその詳
細な説明は省略する。
【0045】図において、スラストリング5の本体5a
がキャリアリング4に対向する面には切欠5jを設け、
キャリアリング5がこの切欠5jから本体5aの中に突
き出るように配置されている。そして、キャリアリング
4が本体5aの中に入り込んでいる端面には、先の例の
ウエッジ6と同様に、テーパ面4cを形成する。
【0046】一方、本体5aにシリンダ5c及びピスト
ンロッド5dによって連接されたスラストブロック5b
には、キャリアリング5のテーパ面4cと同じ傾斜角度
の受圧面5b−1を設ける。また、先の例と同様に、ス
ラストリング5とチョック2との間の係合機構として、
スラストリング5側にはそのスラストブロック5bの動
作によって外部に突き出る向きに移動するロッド5gを
設けると共に、チョック2側にはこのロッド5gが嵌ま
り込む係合孔2cを備える。
【0047】各スラストブロック5b毎に備えたシリン
ダ5cへの作動油の給排は、図6に示すように本体5a
の周面に設けた共通の給排ポート7に外部の油圧装置
(図示せず)からのホースを接続することによって行
う。給排ポート7からは各シリンダ5cを巡るブランチ
路7aが本体5aの全周に形成され、各シリンダ5cに
対して作動油の給排を同時に行うことが可能である。
【0048】スラストリング5をロール1に装着すると
き、給排ポート7から作動油を注入し、スラストブロッ
ク5bをロールネック溝1a内に嵌め込む。このとき、
図5に示すように、スラストブロック5bの受圧面5b
−1がキャリアリング4のテーパ面4cに接触するよう
になり、一点鎖線で示す位置まで移動する。したがっ
て、受圧面5b−1とテーパ面4cとのテーパ係合によ
って、スラストブロック5bが図において右側に押さ
れ、ロールネック溝1aの端壁にスラストブロック5b
が突き当てられる。このため、ロール1との間に軸線方
向に隙間ができることなくスラストリング5を装着する
ことができる。
【0049】また、給排ポート7から作動油を供給すれ
ば、ピストンロッド5dと共にスラストブロック5bが
ロールネック溝1aから抜け出して、スラストブロック
5bに対する負荷を解く。そして、ロッド5gと係合孔
2cとによって、チョック2と一体となったスラストリ
ング5をロール1から引き抜くことができる。
【0050】図7はウエッジ6の駆動を楔機構によって
行う例である。
【0051】図において、キャリアリング4とスラスト
リング5との間に補助環8が組み込まれ、この中にウエ
ッジ6を配置している。ウエッジ6はロッド6cを一体
化してその先端に受けブロック6dを設けたものであ
り、この受けブロック6dを補助環8内で摺動可能とす
ると共に、ウエッジ6をロール1側に付勢するスプリン
グ8aを備えている。
【0052】一方、キャリアリング4には、ロール1の
軸と平行にシリンダボア4eを設けると共にピストンロ
ッド4fを備える。シリンダボア4eは先の例と同様に
作動油の給排系に接続され、その内部にはピストンロッ
ド4fを補助環8側に付勢するスプリング4gを組み込
んでいる。そして、ピストンロッド4fの先端には補助
環8の受けブロック6dに突き当たる駆動ブロック4h
を設ける。
【0053】受けブロック6d及び駆動ブロック4hは
互いが接する面を傾斜させて楔係合を可能としたもの
で、図のいて駆動ブロック4hが右へ進むと受けブロッ
ク6dは上昇し、左へ移動すると受けブロック6dはス
プリング8aによって押し下げられる。
【0054】図示の状態では、シリンダボア4e内に作
動油が注入され、スプリング4gによってピストンロッ
ド4fが右に移動している。このとき、駆動ブロック4
hによって受けブロック6dが上昇し、これによってウ
エッジ6も上に移動してそのテーパ面6bと本体5aの
受圧面5fとのテーパ係合により、本体5aを右側へ押
す。したがって、スラストブロック5bをロールネック
溝1aの端壁に突き当てることができ、スラストリング
5とロール1との間に軸線方向の隙間がない組立てが可
能となる。
【0055】また、作動油をシリンダボア4eに供給す
れば、ピストンロッド4fは図において左側へ移動して
駆動ブロック4hも同時に動く。このため、駆動ブロッ
ク4hとの接触点のレベルが次第に下がっていくように
なり、受けブロック6dはスプリング8aによってロー
ル1側へ移動する。したがって、テーパ面6bと受圧面
5fとの間の係合が解かれ、スラストリング5を押す作
用力が緩められる。
【0056】この後は、先の例と同様にスラストリング
5のシリンダ5cに作動油を供給してスラストブロック
5bをロールネック溝1aから引き抜く。これにより、
スラストリング5をロール1から引き出すことができ
る。
【0057】図8はウエッジをシリンダとリンク機構に
よって作動させる例である。
【0058】図において、キャリアリング4とスラスト
リング5との間に補助ブロック10を組み込み、この補
助ブロック10の中にウエッジ6が配置されている。そ
して、ウエッジ6のロッド6eの先端にはリンクロッド
10aを連接しその中間部分をピンによって補助ブロッ
ク10に枢着している。
【0059】一方、キャリアリング4には、図7と同様
にシリンダボア4eを設けてこれにピストンロッド4f
を組み込み、その先端には補助ブロック10内で摺動す
るスライダ4iを設ける。このスライダ4iはリングロ
ッド10aに連接され、ピストンロッド4fのストロー
ク動作をリングロッド10aを介してウエッジ6に伝達
する。
【0060】図示の例では、スラストブロック5bがロ
ールネック溝1aの中に嵌まり込み、スラストリング5
がロール1に一体化されている。そして、シリンダボア
4eに作動油を供給すると、ピストンロッド4fは図に
おいて左側に移動し、リンクロッド10aはその枢軸周
りに時計方向に回動する。したがって、このリンクロッ
ド10aに連接されているロッド6eはロール1側に移
動し、ウエッジ6も連動してテーパ面6bが本体5aに
受圧面5fから離れる。したがって、スラストブロック
5bに対する負荷がなくなり、シリンダ5cに作動油を
供給すればこのスラストブロック5bをロールネック溝
1aから引き抜くことができる。
【0061】また、スラストリング5の装着の際は、シ
リンダボア4eに作動油を注入し、スプリング4gによ
ってピストンロッド4fが右へ移動し、これによってリ
ンクロッド10aを反時計方向に回転させる。したがっ
て、ロッド6eは外側へ移動しウエッジ6は本体5aの
受圧面5fとテーパ係合し、スラストブロック5bに軸
線方向の負荷を与えることができる。
【0062】図9はシリンダとリンク機構によるウエッ
ジの駆動の他の構成例を示す要部の縦断面図である。
【0063】キャリアリング4には、図8の例と同様に
シリンダボア4eを設けてこれにピストンロッド4fを
組み込み、スプリング4gによってこのピストンロッド
4fをスラストリング5側に付勢している。
【0064】ウエッジ6にはシリンダボア4e側に向け
て斜め上に傾斜させた係合ブロック6gを設ける。そし
て、この係合ブロック6gをロール1側に向けて押すた
めの押圧ブロック4jをピストンロッド4fの先端に備
える。
【0065】図示の状態から作動油をシリンダボア4e
に供給すると、ピストンロッド4fが左に移動し、これ
に連動して押圧ブロック4jも係合ブロック6gの上を
左側に移動する。そして、係合ブロック6gは左上がり
に傾いているので、押圧ブロック4jの移動に伴ってウ
エッジ6を次第にロール1側に押していく。したがっ
て、テーパ面6bと受圧面5fとの係合が解かれ、スラ
ストブロック6bへの軸線方向の負荷が解除される。
【0066】また、作動油をシリンダボア4eに注入す
ると、ピストンロッド4fが左に移動する。このため、
係合ブロック6gの傾斜によって軸受3側に移動し、図
11の元の位置に戻って本体5aにウエッジ6が突き当
たってロックし、テーパ面6bと受圧面5iとのテーパ
係合によって、スラストブロック5bに軸線方向の負荷
を与えることができる。
【0067】図10はウエッジ6の動作をシリンダとラ
ック・ピニオン機構によって行う例を示す要部の縦断面
図である。
【0068】キャリアリンク4の中には図6及び図9の
例と同様にシリンダボア4eを設け、これにピストンロ
ッド4fを組み込むと共に、このピストンロッド4fを
軸受3側に付勢するスプリング4gを備えている。
【0069】ウエッジ6にはロール1から離れる向きに
被動ラック6fを一体に設け、これをキャリアリング4
の中に手動可能に組み込む。そして、被動ラック6aに
噛み合うピニオン11を組み込むと共に、ピストンロッ
ド4aの先端にはこのピニオン11に噛み合う駆動ラッ
ク11aを設ける。
【0070】図示の状態からシリンダボア4eに作動油
を供給すると、ピストンロッド4fは右側に移動し、こ
れに伴って駆動ラック11aも移動する。このため、ピ
ニオン11は時計方向に回転しこれに噛み合っている被
動ラック6fはロール1側へ移動する。したがって、ウ
エッジ6は本体5aの受圧面5fから離れてテーパ係合
が解かれ、スラストブロック5bのロールネック溝1a
からの抜取りが可能となる。
【0071】また、作動油をシリンダボア4eから抜く
と、スプリング4gによってピストンロッド4fが駆動
ラック11aと共に左側に移動する。このため、ピニオ
ン11は反時計方向に回転し、駆動ラック6fは植えに
移動する。したがって、ウエッジ6のテーパ面6bが受
圧面5fに係合するようになり、スラストブロック6b
に対して軸線方向の負荷を与えることができる。
【0072】図11はスラストリング5の着脱装置を備
えた例の正面図、図12は図11の右側面図である。
【0073】図において、圧延機から取り外したロール
1のアセンブリに対してこれを受けるロール受け台12
を備え、その左右にはチョック2を搭載可能なチョック
着脱台車13を配置している。
【0074】ロール受け台12は、ロール1の胴部を載
せて支持する2本の受けローラ12aをシリンダ12b
によって昇降可能に設けたものである。
【0075】チョック着脱台車13は、ロール1の軸線
と平行な姿勢で走行可能であり、その上面にはチョック
2及びチョックカバー2aを搭載可能なチョック受け1
3a及びスラストリング受け13bをそれぞれシリンダ
装置(図示せず)によって昇降可能に備えたものであ
る。
【0076】更に、スラストリング装置5をロール1に
対して着脱するため、作動油を給排するためのジョイン
ト装置14を設ける。このジョイント装置14は図5で
説明した作動油のポート7に自動的に流路を接続可能と
した構成を持つものであり、図13にその概要を示す。
【0077】ジョイント装置14は、チョック着脱台車
13上に設置され、作動油供給源からのホース14aを
接続したコネクタ14bを備え、このコネクタ14bを
スラストリング5の給排ポート7に接続可能としたもの
である。コネクタ14bを給排ポート7に接続可能とす
るために、ガイド14cを備えると共にこのガイド14
cを走行可能なベース14dにシリンダ14eを介して
コネクタ14bを連接し、ベース14dは位置決めシリ
ンダ14fによって駆動可能とする。また、コネクタ1
4bの先端面には、給排ポート7との位置合わせのため
の光電式等のセンサ14gを備える。
【0078】このようなジョイント14を用いてスラス
トリング5を着脱する作業は次のとおりである。
【0079】まず、ロール受け台12に対して、チョッ
ク着脱台車13をロール1に干渉しない位置に待機させ
ておき、ロール1の胴部をロール受け台12の上に載せ
ると共に、チョック受け13aを上昇させる。
【0080】この後、チョックカバー2aに開けた開口
2bからジョイント装置14のコネクタ14bを給排ポ
ート7に接続する。そして、作動油を給排ポート7から
注入すれば、先に説明したようにスラストブロック5b
がロールネック溝1aから抜け出る向きに移動し、ロー
ル1の外周と干渉しない位置に設定される。
【0081】次いで、ジョイント装置14との流路を接
続したまま、チョック着脱台車13をロール1から離れ
る方向に移動させると、チョック2,チョックカバー2
a及びスラストリング5がロール1から抜き取られる。
【0082】また、スラストリング5をロール1に装着
するときは、ジョイント装置14とポート7とを接続し
た状態として作動油を供給しておき、スラストブロック
5bがロール1の外周面と干渉しないように保持してお
く。そして、チョック着脱装置13によって、ロール1
に対してチョック2及びチョックカバー2aと共にスラ
ストリング5を定位置に設定する。
【0083】この位置設定の後、ジョイント装置14に
よって作動油を注入すると、スプリング5eの付勢力に
よってスラストブロック5bがロールネック溝1aの中
に嵌まり込み、図3のように軸線方向に隙間のないスラ
ストリング5とロール1との組立てが行える。
【0084】また、図1及び図6〜図10の例で示した
ように、スラストブロック5b及びウエッジ6のそれぞ
れを別々のシリンダ装置を利用する構成であっても、こ
れらのシリンダ装置に互いに独立した作動油の供給流路
を2系統設け、これらにジョイント14を接合すること
によって、作動油の給排を独立して行わせることができ
る。
【0085】
【発明の効果】本発明では、スラストブロックとロール
との間に軸線方向の隙間がない組立て構造とすることが
できるので、軸受に対する軸線方向の負荷変動がなくな
り、軸受の寿命が向上する。このため、高い負荷を伴う
熱延用のロールや形鋼用のロールも含めて各種のロール
に最適に組み込むことができる。
【0086】また、作動油の給排系を外部からスラスト
リングの流路系に接続するだけで、スラストブロックを
ロールネック溝に出し入れすることができるので作業が
簡単になり、安全性も向上する。とくに、チョックカバ
ーの開口を利用して作動油のジョイントを接続するよう
にすれば、チョックカバーを外さないままロールからの
抜取りが可能となり、作業時間も短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】スラストリング装置の着脱構造の要部を示す縦
断面図である。
【図2】スラストブロックの配置を示す部分図であって
図1を右側から見た外観図である。
【図3】スラストブロックとチョックとの間に設ける係
合機構の要部を示す概略図である。
【図4】スラストブロックに直接キャリアリングを突き
当てる構成とした例の要部を示す縦断面図である。
【図5】スラストブロックの受圧面とキャリアリングの
テーパ面の係合を示す拡大縦断面図である。
【図6】図3の例における作動油の流路系を示すための
部分正面図である。
【図7】ウエッジの作動をシリンダ装置とテーパ係合す
るブロックとによって行わせる例を示す要部の縦断面図
である。
【図8】ウエッジの作動をシリンダ装置とリンク機構に
よって行わせる例を示す要部の縦断面図である。
【図9】ウエッジの作動をシリンダ装置と押圧機構とに
よって行わせる例を示す要部の縦断面図である。
【図10】ウエッジの作動をシリンダ装置とラック・ピ
ニオン機構によって行わせる例を示す要部の縦断面図で
ある。
【図11】スラストリング,チョック及びチョックカバ
ーの着脱装置の全体を示す正面図である。
【図12】図11の右側面図であってジョイントの配置
を示すための図である。
【図13】スラストリングへの作動油の給排のためのジ
ョイント装置の概略図である。
【図14】スラストリングの取付け構造の従来例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ロール 10
補助ブロック 1a ロールネック溝 10a
リンクロッド 2 チョック 11
ピニオン 2a チョックカバー 11a
駆動ラック 3 軸受 12
ロール受け台 4 キャリアリング 13
チョック着脱台車 5 スラストリング 14
ジョイント装置 5a 本体 5b スラストブロック 5c シリンダ 5d ピストンロッド 5e スプリング 5f 受圧面 6 ウエッジ 6a ピストンロッド 6b テーパ面 7 給排ポート 8 補助環 9 リンクロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 英博 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 日鐵プラント設計株式会社内 (72)発明者 金森 稔 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 日鐵プラント設計株式会社内 (72)発明者 河原 敏彦 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 山口 清治 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 中村 博祐 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 西田 守 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社機械・プラント事業部内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロールを支持するチョックの中の軸受に
    軸線方向の拘束力を作用させ、前記ロールに刻んだロー
    ルネック溝に陥没可能なスラストブロックを備えたスラ
    ストリングにおいて、前記スラストリングの本体に中心
    側へ向けてストローク動作する流体シリンダ装置を設
    け、該流体シリンダ装置に前記スラストブロックを連接
    してなる圧延機におけるロールのスラストリング。
  2. 【請求項2】 チョックの中の軸受に一端面を突き当て
    てロール周りに配置するキャリアリングと、該キャリア
    リングに軸線方向の拘束力を作用・伝達させるスラスト
    リングの本体と、前記本体の中で前記ロールに対して半
    径方向に移動可能とし前記ロールに設けたロールネック
    溝に落とし込み可能な複数のスラストブロックとを備え
    たスラストリングにおいて、前記キャリアリングと前記
    本体の対向面どうしの間に、楔係合によって前記本体を
    前記キャリアリングから離れる向きに押すウエッジを前
    記ロールの半径方向に向けて移動可能に設け、前記スラ
    ストブロック及び前記ウエッジをそれぞれ前記本体及び
    キャリアリングに内蔵した流体シリンダに連接し、前記
    本体を押圧したとき前記スラストブロックの軸線方向の
    端面を前記ロールネック溝の半径方向の側壁に突き当て
    可能としてなる圧延機におけるロールのスラストリング
    の取付け構造。
  3. 【請求項3】 チョックの中の軸受に一端面を突き当て
    てロール周りに配置するキャリアリングと、該キャリア
    リングに軸線方向に連ねて前記ロール周りに配置するス
    ラストリングの本体と、前記本体の中で前記ロールに対
    して半径方向に移動可能とし前記ロールに設けたロール
    ネック溝に落とし込み可能な複数のスラストブロックと
    を備えたスラストリングにおいて、前記スラストブロッ
    クを前記本体に内蔵した流体シリンダに連接し、前記キ
    ャリアリングの端面と前記スラストブロックとの端面を
    互いに楔係合によって当接可能とし、前記スラストブロ
    ックを前記流体シリンダによって前記ロールネック溝中
    に進出させたとき、前記楔係合によって前記スラストブ
    ロックの軸線方向の端面を前記ロールネック溝の半径方
    向の側壁に突き当て可能としてなる圧延機におけるロー
    ルのスラストリングの取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記流体シリンダへの作動油の給排系を
    ロールアセンブリの外部から着脱可能としてなる請求項
    1から3のいずれかに記載の圧延機におけるロールのス
    ラストリングの取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記スラストリングとチョックとの間
    に、前記スラストリングの本体の外側への移動に連動し
    て前記スラストリングとチョックとを互いに拘束し合う
    係合機構を備えてなる請求項1から3のいずれかに記載
    の圧延機におけロールのスラストリングの取付け構造。
  6. 【請求項6】 前記スラストブロックを付勢するロール
    軸方向に液圧によって作動するストッパを備えてなる請
    求項1から3のいずれかに記載の圧延機におけるロール
    のスラストリングの取付け構造。
  7. 【請求項7】 ロールを支持するチョックの中の軸受に
    軸線方向の拘束力を作用させ、前記ロールに刻んだロー
    ルネック溝に陥没可能なスラストブロックを備え、更に
    前記スラストリングの本体に中心側へ向けてストローク
    動作する流体シリンダ装置を設け、該流体シリンダ装置
    に前記スラストブロックを連接してなる圧延機におい
    て、前記流体シリンダに外部から作動油の給排系を接続
    し、該給排系によって前記ロールに対して前記チョック
    及びスラストリングの機械的連接及び解離を行うスラス
    トリング及びチョックの着脱方法。
JP8363593A 1993-04-09 1993-04-09 圧延機におけるロールのスラストリング及びその取付け構造 Expired - Fee Related JP2966230B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8363593A JP2966230B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09 圧延機におけるロールのスラストリング及びその取付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8363593A JP2966230B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09 圧延機におけるロールのスラストリング及びその取付け構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06292912A true JPH06292912A (ja) 1994-10-21
JP2966230B2 JP2966230B2 (ja) 1999-10-25

Family

ID=13807929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8363593A Expired - Fee Related JP2966230B2 (ja) 1993-04-09 1993-04-09 圧延機におけるロールのスラストリング及びその取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2966230B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002024360A1 (en) * 2000-09-18 2002-03-28 Tentec Limited Fastening apparatus and method
CN110314937A (zh) * 2018-03-31 2019-10-11 上海东新冶金技术工程有限公司 用于冷轧设备轧辊轴承座拆卸的自动夹具及其使用方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002024360A1 (en) * 2000-09-18 2002-03-28 Tentec Limited Fastening apparatus and method
CN1305592C (zh) * 2000-09-18 2007-03-21 坦泰克有限公司 紧固设备
CN100423860C (zh) * 2000-09-18 2008-10-08 坦泰克有限公司 紧固设备和方法
CN110314937A (zh) * 2018-03-31 2019-10-11 上海东新冶金技术工程有限公司 用于冷轧设备轧辊轴承座拆卸的自动夹具及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2966230B2 (ja) 1999-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101325313B1 (ko) 연소기의 미통의 착탈용 치구 및 미통의 설치 방법
KR100381114B1 (ko) 회전 압연기 내에서 롤 네크 상의 착좌위치 및 그 외부로 베어링 조립체를 축방향 가압하기 위한 장치
FI121220B (fi) Kallioporakone ja aksiaalilaakerimoduuli
US20040084961A1 (en) Roller for a crawler type traveling vehicle
NO863148L (no) Dreieledd.
ITTO20010380A1 (it) Gruppi rullo accoppiati per forzamento per un gruppo carrello di una macchina operatrice e procedimento per la loro fabbricazione.
CA2522257A1 (en) Improved pump drive head with integrated stuffing box and clamp
US20230323614A1 (en) Earth working machine having a positive connection between the rotating working assembly and its rotary bearing
CN102887179A (zh) 履带机构
US6748640B2 (en) Ring installation method
JPH06292912A (ja) 圧延機におけるロールのスラストリング及びチョックを含めた取付け構造及び着脱方法
EP0045300B1 (en) Equalizer bar support assembly
CN210684392U (zh) 分体式振动箱体及平板夯
US3978935A (en) Final drive bearing arrangement
US4161990A (en) Rock drilling apparatus
US5913403A (en) Drive station for a scraper-chain conveyor usable in an underground mine working
RU2508240C1 (ru) Конвейерный узел и штифтовой узел
US3907054A (en) Diagonal brace bearing for crawler-type tractors
CN113524117A (zh) 一种cv摆杆钢套拆装工具
US4436444A (en) Mechanism for connecting and disconnecting crane sections
JP2640625B2 (ja) 軸受固定装置
JP5723203B2 (ja) トラクタ
KR20020060719A (ko) 조강 압연기의 링 롤 교환 방법 및 장치
CN210510023U (zh) 离合装置及平板夯
CN217926809U (zh) 一种用于叉车门架的带座轴承

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990709

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070813

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080813

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090813

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100813

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110813

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120813

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350