JPH06292664A - X線検査装置 - Google Patents

X線検査装置

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JPH06292664A
JPH06292664A JP6038115A JP3811594A JPH06292664A JP H06292664 A JPH06292664 A JP H06292664A JP 6038115 A JP6038115 A JP 6038115A JP 3811594 A JP3811594 A JP 3811594A JP H06292664 A JPH06292664 A JP H06292664A
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    • A61B6/44Constructional features of apparatus for radiation diagnosis
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過度露出領域を減少させたX線画像を生成す
るX線検査装置を提供し、また、X線画像を生成するの
に必要なX線照射線量を減少させることを目的とする。 【構成】 吸収フィルターは、X線源とX線検出器を支
持するキャリアの姿勢に基づき、それらを調整すること
によってX線検査装置中で位置決めされる。そのために
キャリアの姿勢をフィルター調節に関係づける調節曲線
が用いられる。検査されるべき患者間の解剖学的差は比
較的少ないため、ビーム方向に基づいた吸収フィルター
の調節はきわめて適切である。更なる改善は調節曲線の
セットを提供することにより達成され、各セットは例え
ば肥満した又はやせた、子供又は大人などの患者のクラ
スに適合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線ビームを発生するX
線源と、X線源に対向するX線検出器と、X線源とX線
検出器の間に配置された調節可能な吸収フィルターとを
支持し、X線ビーム路を方向づけるために可動なキャリ
アからなるX線装置に係る。
【0002】
【従来の技術】前記種類のX線装置は欧州特許出願EP
0496438により公知である。上記引例の欧州特許
出願に記載のX線装置は可動くさび形フィルターの形を
有する吸収フィルターを設けられている。X線画像中の
領域を過度露出にしないためにくさび形フィルターは、
強いX線吸収領域に近接した非常に低いX線吸収領域が
ある程度さえぎられるように位置決めされる。くさび形
フィルターはX線画像の形成中輪郭認識に基づいて公知
のX線検査装置中に位置決めされる。それに続いて、複
雑な画像処理手段が必要とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は過度露
出領域を減少させたX線画像を生成するX線検査装置を
提供することである。本発明の目的はまた、X線画像を
生成するのに必要なX線照射線量を減少させることであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを達成するため、本
発明によるX線検査装置は該キャリアの姿勢を受容し、
吸収フィルターの調節を制御するよう吸収フィルターの
位置を与えるフィルター制御手段を設けられていること
を特徴とする。陰影画像がX線照射により検査されるべ
き患者の身体の一部分で作られる場合、過度露出を避け
たX線画像の領域があり、これらの領域は吸収フィルタ
ーによりさえぎられている。X線画像の問題の領域に関
してそのような領域の位置は患者に関するX線ビーム路
の方向によって決定される。解剖学的構造は様々な患者
の間で比較的限定された変化を示すため、過度露出の危
険にさらされる領域の位置は、X線源とX線検出器が設
けられているキャリアの位置より支配的に決定される。
そのため、吸収フィルターはキャリアの姿勢に基づく可
動吸収フィルターの位置を制御するフィルターの制御手
段を設けることにより適切に位置決めされる。この様
に、患者と患者を保持するテーブルに関して、X線検査
装置の操作者が吸収フィルターを調節する場合は患者へ
の照射を長びかせることが避けられる。かくして患者と
操作者双方への有害なX線照射は減少する。
【0005】本発明によるX線検査装置の好適な実施例
は該フィルター制御手段は吸収フィルターの位置データ
とキャリアの姿勢とからなる対の位置データを複数対格
納するための記憶装置からなることを特徴とする。フィ
ルター制御手段はキャリアの位置と吸収フィルターの対
応する位置調整データが格納される記憶手段を設けるこ
とにより更に適切に操作される。これらのデータはキャ
リアの姿勢に基づく吸収フィルターの位置決めを表わす
一又は数本の調節曲線を構成する。
【0006】本発明によるX線検査装置の更なる好適な
実施例は該フィルター制御手段はキャリアの前記姿勢か
らX線ビーム経路に関して吸収フィルターの並進を与え
るよう配置されていることを特徴とする。特に、過度露
出はX線画像中の領域において、X線ビーム路に関して
吸収フィルターを並進させてある程度X線ビーム中へ移
動させることにより避けられる。この様にして、X線ビ
ームの一部はある程度減衰される。
【0007】フィルター制御手段に記憶装置が設けられ
る場合、記憶装置はキャリアの姿勢に対応する吸収フィ
ルターの並進距離を表わす調整曲線を含むことが望まし
い。本発明によるX線検査装置の更なる好適な実施例は
吸収フィルターは回転可能で、X線吸収部分とX線透過
部分からなり、フィルター制御手段は吸収フィルターの
回転軸に関して吸収フィルターの方向を与えるよう配置
されていることを特徴とする。
【0008】高性能な吸収フィルターはX線吸収部分と
実質的に円形の円盤の断片の形状を有する透過部分とか
らなり、そのような吸収フィルターはX線ビーム路の内
へ又は外へ摺動し、更に該円盤の断片の面に直角をなす
回転軸に関して回転可能である。X線ビーム路の中に又
は近接して吸収フィルターを回転させることで、比較的
より複雑な形状を有するX線ビームの部分がさえぎられ
うる。本発明によるX線検査装置において、吸収フィル
ターは、フィルター制御手段により、吸収フィルターが
適切に位置決めされ、X線ビームの適切な部分をさえぎ
るように、制御される。フィルター制御手段が記憶装置
を設けられる場合、この記憶装置はキャリアの姿勢に対
応した吸収フィルターの方位角を表わす調節曲線を含む
ことが望ましい。
【0009】本発明によるX線検査装置の更なる好適な
実施例は該記憶装置は位置データの前記複数対の複数の
セットを格納するように配置され、各セットは検査され
るべき対象のクラスに対応することを特徴とする。様々
な患者の解剖学的構造は比較的類似ではあるが、例えは
肥満した又はやせた患者や大人又は子供のような患者の
様々なグループ間である変化がある。各グループの患者
が検査される場合、各調節曲線が患者の前記グループの
1つに適するような様々な調節曲線が前記記憶装置中に
ある場合には、吸収フィルターのより適切な調節がなさ
れる。
【0010】本発明のこれらの及び他の特徴は図面を参
照して以下に説明する実施例より明らかとなろう。
【0011】
【実施例】図1に本発明によるX線装置の図を示す。C
型アームキャリアの形をとるキャリア1はX線源ユニッ
ト2と、X線源ユニット2に対向しX線画像増強装置の
形をとるX線検出器3とを支持する。キャリアはスリー
ブ4を介してベアリング51により可動である。キャリ
アはベアリング5を介して、X線装置が設置されている
室の天井に回転可能に設置されている垂直スタンド6へ
接続されている。ゆえにX線源ユニットとX線検出器
は、様々な投影がX線画像を作るために適用できるよう
にX線源ユニットにより放射されたX線照射のビーム路
7を方向づけるために可動である。吸収フィルター11
とフィルター駆動手段12とよりなるフィルター配置1
0はX線源ユニット2に組込まれ、フィルター配置10
はX線源2aとX線検出器3の間に位置する。X線画像
が作られる場合、X線画像のある領域における過度露出
は避けるべきである。過度露出は非常に低いX線吸収領
域と近接した高いX線吸収領域が同一のX線画像内にお
いて画像化される場合に発生し易い。例えば、高いX線
放射吸収を有する患者の心臓を画像化する場合、低いX
線吸収を有する周囲の肺組織は露出過度となる。高X線
透過領域を吸収フィルター11の位置決めによって覆う
ことにより、高透過領域による過度露出は避けられる。
【0012】対象はビーム路の方向に対応する投影によ
って画像化されるので、吸収フィルターの正確な位置決
めは、検査されるべき対象に関するX線ビーム路の方向
に依存する。フィルター駆動手段12は吸収フィルター
11を位置決めするために設けられる。フィルター駆動
手段はキャリア駆動手段14もまた結合される駆動制御
手段13に接続される。ゆえに、ビーム路7の方向づけ
と吸収フィルターの調節のために、選択手段15がジオ
メトリー制御器19に位置決め信号を供給するために設
けられる。更に、また姿勢センサーがキャリアの位置に
関係する姿勢信号を発生するために設けられる。姿勢信
号はジオメトリー制御器へ供給される。ジオメトリー制
御器19は、要求されたビーム路方向に対応してキャリ
ア1を位置決めするために、位置決め信号を駆動制御手
段13へ供給する。キャリア駆動手段14はキャリア1
を変位させるために駆動制御手段13により制御され
る。ジオメトリー制御器19はまたフィルター位置を選
択するために前記位置決め信号を記憶手段16へ印加す
る。このために、1又は複数のフィルター位置曲線が記
憶装置16へ格納される;各フィルター位置曲線は、キ
リリア1の位置関数としてフィルター調節を表示する。
位置決め信号が記憶装置16へ供給される場合、フィル
ター調節信号が記憶手段により駆動制御手段13へ供給
される。このようにして、フィルター制御手段17は駆
動制御手段により記憶手段16と組み合わされて構成さ
れる。それに続き、駆動制御手段は吸収フィルター11
を適切に位置決めするようにフィルター駆動手段12を
制御する。
【0013】吸収フィルターの位置決めは図2及び図3
を参照しながら以下により詳細に述べる。図2は本発明
によるX線装置に使われるフィルター配置の側面図であ
る。覆われた領域と覆われない領域の間に徐々の遷移が
得られ、その結果X線画像の急峻な傾きを避けるため
に、吸収フィルターはくさび形の先端形状を有する。吸
収フィルターは該フィルターが矢印20で示すようにX
線ビーム路7の内へ又は外へ可動であるような方法でフ
ィルター駆動手段12へ取付けられている。更には、吸
収フィルターは矢印21で示すように軸22に関して回
転可能である。
【0014】図3に図2に示すフィルター配置中に組込
まれた吸収フィルターの平面図を示す。吸収フィルター
は例えば鉛を含むX線吸収部分23と、実質的に円形の
円盤の断片の形状を有するX線透過部分24とを有す
る。ゆえに、吸収フィルター11のいずれか一つをその
軸22の回りに回転させる場合、吸収フィルターに衝突
するX線ビームの部分は変化し、従って、吸収フィルタ
ーにより覆われたX線画像の部分は変化する。
【0015】図4(a)はビーム路方向の関数として吸
収フィルターの回転角を表わす第1の調節曲線のグラフ
を示す。吸収フィルターが位置付けられる回転角度φは
検査されるべき患者に関するビーム路の方向を決定する
角度θの関数として与えられる。更なる図は、吸収フィ
ルターの2〜3の特定の方向を横軸に沿って小さな図と
して示している。キャリアがθ=−80°に位置する場
合、吸収フィルターはφ=−50°の方向に位置する。
キャリアがビーム路方向をθ=10°に変えるために動
かされた場合、φはφ=86°まで増加する。最終的
に、ビーム路の方向角度が更に増加する場合、吸収フィ
ルターの方向角度は少し減少する。
【0016】図4(b)はビーム路方向の関数としてビ
ーム路に関する吸収フィルターの並進を表わす第2の調
節曲線のグラフを示す。曲線が示すように、吸収フィル
ターは、ビーム路が垂直な入射角から傾く、即ち、θ=
0°の場合Δは最小で|θ|が増加するにつれΔは増加
するように、ビーム路中へ更に動かされる。調節曲線の
特徴は解剖学的性質、特に周囲の肺組織に関する患者の
心臓の位置により決定される。実際、これらの曲線は経
験的に決定できる、即ち最良の画質を得るように多くの
キャリアの方向に対してて手作業で吸収フィルターの位
置決めを行なう。単一セットの調節曲線は多くの患者に
対してすでに非常に満足できることが分かっている。し
かしながら、更なる改善は調節曲線のセットを決定する
ことにより達成可能であり、各セットは例えば肥満又は
やせている、大人又は子供のような患者のクラスに適す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線装置の概略図である。
【図2】本発明によるX線装置に用いられるフィルター
配置の側面図である。
【図3】図2に示すフィルター配置中に組込まれた吸収
フィルターの平面図である。
【図4】(a)はビーム路方向の関数として吸収フィル
ターの回転角を表わす第1の調節曲線のグラフであり、
(b)はビーム路方向の関数としてビーム路に関する吸
収フィルターの並進を表わす第2の調節曲線のグラフで
ある。
【符号の説明】
1 キャリア 2 X線源ユニット 2a X線源 3 X線検出器 4 スリーブ 5 ベアリング 6 垂直スタンド 7 ビーム経路 10 フィルター配置 11 吸収フィルター 12 フィルター駆動手段 13 駆動制御手段 14 キャリア駆動手段 15 選択手段 16 記憶手段 17 フィルター制御手段 19 ジオメトリー制御器 20,21 矢印 22 軸 23 X線吸収部分 24 X線透過部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アドリアヌス コルネリス ファン ベン セム オランダ国 5621 ビーエー アインドー フェン フルーネヴァウツウェッハ 1番 地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線ビームを発生するX線源と、X線源
    に対向するX線検出器と、X線源とX線検出器の間に配
    置された調節可能な吸収フィルターとを支持し、X線ビ
    ーム路を方向づけるために可動なキャリアからなるX線
    装置であって、X線検査装置は該キャリアの姿勢を受容
    し、吸収フィルターの調節を制御するように吸収フィル
    ターの位置を与えるフィルター制御手段を設けられてい
    ることを特徴とするX線検査装置。
  2. 【請求項2】 該フィルター制御手段は吸収フィルター
    の位置データとキャリアの姿勢とからなる対の位置デー
    タを複数対格納するための記憶装置からなることを特徴
    とする請求項1記載のX線検査装置。
  3. 【請求項3】 該フィルター制御手段はキャリアの前記
    姿勢からX線ビーム路に関して吸収フィルターの並進を
    与えるよう配置されていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のX線装置。
  4. 【請求項4】 吸収フィルターは回転可能で、X線吸収
    部分とX線透過部分からなり、フィルター制御手段は吸
    収フィルターの回転軸に関して吸収フィルターの方向を
    与えるよう配置されていることを特徴とする請求項1乃
    至3のうちいずれか一項記載のX線装置。
  5. 【請求項5】 該記憶装置は位置データの前記複数対の
    複数のセットを格納するように配置され、各セットは検
    査されるべき対象のクラスに対応することを特徴とする
    請求項4記載のX線検査装置。
JP03811594A 1993-03-12 1994-03-09 X線検査装置 Expired - Fee Related JP3506477B2 (ja)

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