JPH06291412A - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法

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JPH06291412A
JPH06291412A JP9507693A JP9507693A JPH06291412A JP H06291412 A JPH06291412 A JP H06291412A JP 9507693 A JP9507693 A JP 9507693A JP 9507693 A JP9507693 A JP 9507693A JP H06291412 A JPH06291412 A JP H06291412A
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JP
Japan
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layer
diffraction grating
active layer
semiconductor laser
semiconductor
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JP9507693A
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Yuji Abe
雄次 阿部
Yoshitoku Nomura
良徳 野村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体レーザおよびその製造方法において、
良好な素子特性を均一性よくしかも再現性よく得ること
ができることを目的とする。 【構成】 禁制帯幅が活性層2より大きい回折格子層4
aは、並行なストライプ状となっており、それが光の伝
搬する方向に周期的に配置され、しかもその周期の位相
がそれぞれ異なるようになっている半導体レーザの構造
とし、その回折格子層4aを所定周期のエッチングマス
クパターンを用いて形成するようにした製造方法とする
ことにより、単一波長で発振させることができ、発振波
長などの素子特性の均一性およびその再現性を向上で
き、容易にかつまた制御性よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバー通信の
光源などとして用いられる半導体レーザおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3(a)〜(c)は例えば、エレクト
ロニクス・レターズ20巻ナンバー24(Electr
on.Lett.,Vol.20 No24)1008
頁〜1010頁(1984年)に示された4分の1波長
シフト分布帰還型の半導体レーザ(以下、λ/4シフト
DFBレーザと略称する)およびその製造工程を示す断
面図である。図において、1はn−InP基板、2はI
nGaAsP活性層、4bはn−InGaAsP回折格
子層、6はポジ型の第1のフォトレジスト、8は、λ/
4シフト位置、10はp−InPクラッド層、11はp
+ −InGaAsPコンタクト層、12はp電極、13
はn電極、16はネガ型の第4のフォトレジスト、17
は感光した部分、18は感光していない部分、19はp
−InGaAsPガイド層、20はp−InP第1の埋
め込み層、21はn−InP第2の埋め込み層、22は
p−InP第3の埋め込み層、24はSiO2 、23は
Zn拡散領域である。
【0003】以下、製造工程を述べると共に、それによ
って構造をも合わせて説明する。まず、n−InP基板
1上にネガ型フォトレジスト16を塗布し、λ/4シフ
ト位置より左側のフォトレジスト16を除去する。その
上全面にポジ型フォトレジスト6を塗布し、二光束干渉
露光を行うと、感光した部分17と感光していない部分
18が交互にできる。ここでまず、ポジ型フォトレジス
ト6の現像を行い、その現像後のポジ型フォトレジスト
6をエッチングマスクにしてn−InP基板1のエッチ
ングを行う。その後、ポジ型フォトレジストをはくり
し、ネガ型フォトレジスト16の現像を行い、λ/4シ
フト位置8より左側は他のフォトレジスト(図示せず)
でおおい、λ/4シフト位置8より右側のn−InP基
板1をネガ型フォトレジスト16をエッチングマスクに
してエッチングする。そうすると、ポジ型とネガ型で感
光特性が反転しているため図3(b)のようにλ/4シ
フト位置8の左右で位相が反転した回折格子が得られる
ことになる。次に、n−InGaAs回折格子層4b、
InGaAs活性層2、p−InGaAsガイド層1
9、p−InPクラッド層10を成長し、両端面付近を
p−InP第1の埋め込み層20、n−InP第2の埋
め込み層21、p−InP第3の埋め込み層22で埋め
込み、さらにp+ −InGaAsPコンタクト層を全面
に成長させる。最後に、電流閉じ込めのためのSiO2
24の形成、接触抵抗を小さくするために亜鉛Znの拡
散23を行い、ついで、p電極12、n電極13を蒸着
により形成することにより、半導体レーザは、製造され
ることになる。
【0004】次に動作について説明する。従来のλ/4
シフトDFBレーザは、上述した通りの構造であり、p
電極12とn電極13の間に順方向バイアスを加える
と、p電極12から正孔が、n電極13からは電子が注
入され、活性層2で再結合がおこり、発光する。このレ
ーザは、屈折率の大きな活性層2、回折格子層4b、ガ
イド層19を、屈折率の小さな基板1、クラッド層10
ではさんだ導波路構造になっているため、発光した光は
活性層2、回折格子層4b、ガイド層19内およびその
近傍をそれらの層に平行な方向に伝搬する。また回折格
子層4bの膜厚が周期的に変化しているため、等価屈折
率も周期的に変化している。この周期を発光した光がブ
ラッグ反射を受ける周期にしておけば、そのブラッグ反
射条件を満たす波長の光のみが反射を受け、さらに共振
器の中心(回折格子層の共振的中央部)で回折格子の位
相が反転しているため単一波長で発振する。なお、端面
付近の埋め込み層20〜22は反射防止のために設けら
れている反射防止層である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体レーザは
以上のように構成されているので、位相の反転した回折
格子を形成するために、ネガ型とポジ型との2種類のフ
ォトレジスト16、6を用いて干渉露光を行わなければ
ならず、さらにλ/4シフト位置の左右の領域を2回に
分けて回折格子のエッチングを行う際に深さおよび形状
を一定にすることが困難であり、しかもその製造方法が
複雑であり、さらにまたそのエッチング形状が素子特性
に大きく影響を与え良好な素子特性を得ることができな
いなどの問題点があった。
【0006】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、良好な素子特性を得るこ
とができ、その再現性をも向上させることができる半導
体レーザを得ることを目的とする。
【0007】請求項2の発明はさらに良好な素子特性な
らびにその再現性を有する半導体レーザを得ることを目
的とする。
【0008】請求項3の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、簡単でかつ簡便な製造プ
ロセスを用いて良好な素子特性の半導体レーザを製造す
ることができる半導体レーザの製造方法を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る半
導体レーザは、基板上に設けられている活性層より禁制
帯幅が大きい半導体層と、その半導体層上に設けられて
なり、その半導体層と同じ導電性を有し、かつ禁制帯幅
が上記活性層より大きい回折格子層とを備え、その回折
格子層は光の伝搬する方向に複数に分離して配置されて
いるストライプ状のものとし、それらの複数の回折格子
層が配置されている周期の位相がそれぞれ異なるように
したものである。
【0010】請求項2の発明に係る半導体レーザは、そ
の回折格子層を光の伝搬する方向に複数に分離して配置
されているストライプ状のものとし、それらの複数の回
折格子層が配置されている周期の位相がその回折格子層
の共振的中央部付近において発振波長の4分の1波長に
相当する程度異なるようにしたものである。
【0011】請求項3の発明に係る半導体レーザの製造
方法は、その回折格子層を所定周期のエッチングマスク
パターンを用いて、その回折格子層を光の伝搬する方向
に複数に分離して配置されているとともに、それが光の
伝搬する方向に周期的に配置され、それを配置している
周期の位相がそれぞれ異なるよう形成するようにしたも
のである。
【0012】
【作用】請求項1の発明における半導体レーザは、単一
波長で発振させることができ、発振波長などの素子特性
の均一性およびその再現性を向上させることができる。
【0013】請求項2の発明における半導体レーザは、
さらに良好な素子特性ならびにその均一性および再現性
を得ることができる。
【0014】請求項3の発明における半導体レーザの製
造方法は、容易にかつまた制御性よく、位相シフト回折
格子構造を作製することができる。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1(a)〜(e)は請求項1〜3の
発明の一実施例による半導体レーザおよびその製造工程
を示す断面図である。同図において、3はp−InPバ
リア層(半導体層)、4aは光の伝搬する方向に複数に
分離して成形され、ストライプ状のものとなるp−In
GaAsP回折格子層(回折格子層)、5はその回折格
子層4a上に形成されているp−InP半導体層、7は
エッチング用マスクとなる第2のフォトレジスト、9は
第3のフォトレジスト、10は前記バリア層3と半導体
層5とが一体化した半導体層であるp−InPクラッド
層、14は反射防止膜である。以下の説明において、図
3と重複する部分については、図中に図3と同一符号で
示し、その詳細な説明は省略する。
【0016】以下、その製造工程を述べることによって
構造をも合わせて説明する。まず図1(a)に示すよう
に、n−InP基板(基板)1上に、InGaAsP活
性層(活性層)2、p−InPバリア層3、p−InG
aAsP回折格子層4a、p−InP半導体層5を順次
成長させる。なお、p−InPバリア層3の膜厚をu、
p−InGaAsP回折格子層4aの膜厚をt、p−I
nP半導体層5の膜厚をsとする。
【0017】次に、フォトレジスト6を塗布し、図1
(b)に示すように、二光束干渉露光法などによって周
期がΛなるような回折格子パターンをフォトレジスト6
に形成する。さらに通常のフォトリソグラフィ技術など
を用いて、位相シフト位置8換言すれば回折格子層4a
の共振的中央部8より右側の領域を、第2のフォトレジ
スト7でカバーする。その後、図1(c)に示すよう
に、エッチング特性に方向性がある反応性イオンエッチ
ングあるいは、反応性イオンビームエッチング技術など
を用いて、基板面より角度θだけ傾けた方向から、深さ
が垂直方向に、寸法がs+t以上であり、寸法がs+t
+u以下となるように傾斜した側面を有する井戸形状の
溝が形成されるようにエッチングを行う。
【0018】次に、図1(d)に示すように、先の工程
でエッチングした領域を第3のフォトレジスト9でカバ
ーし、先の工程と同様に、今回は基板面から先の工程と
は逆方向に角度θだけ傾けて、エッチングを行う。ここ
で、このように斜めにエッチングを行うと、例えば図1
(c)で示している場合は、p−InGaAsP回折格
子層4aは光の伝搬する方向に複数に分離して周期的に
配置されることになり、それらがストライプ状のものと
なる。そして、そのストライプ状の周期構造は、フォト
レジスト6の回折格子パターンと比べると、位相が左側
に2π(s+t/2)tanθ/Λだけ位相がずれてい
る。また同様に図1(d)で示している場合は、右側に
2π(s+t/2)tanθ/Λだけ位相がずれてい
る。そのため、位相シフト位置8の左右で回折格子層4
aの周期構造の位相は4π(s+t/2)tanθ/Λ
だけずらすことができる。
【0019】次に、図1(e)に示すように、不要とな
ったフォトレジスト9を除去する。そして、p−InP
クラッド層10、p+ −InGaAsPコンタクト層1
1を成長させて形成し、最終的には平坦な表面を有する
+ −InGaAsPコンタクト層11を得る。その
後、p電極12およびn電極13を形成し、次いで反射
防止膜14を端面に形成させることによって半導体レー
ザ構造を得る。ここで、p−InPクラッド層10と、
p−InPバリア層3、およびp−InP半導体層5
は、同一導電型でかつまた同一材料であるという同一組
成であることより一体化されたものとなる。したがっ
て、回折格子として、回折格子層4aの周期構造のみが
残ることになる。
【0020】次に動作について説明する。上述したよう
な製造方法により形成された半導体レーザにおいては、
p電極12とn電極13の間に順方向バイアスを加える
と、活性層2にキャリアが注入され再結合がおこり発光
する。この実施例による半導体レーザも従来例と同様に
導波路構造になっているため発光した光は活性層2に平
行な方向に伝搬する。また光が回折格子層4aまで十分
しみ出すようにバリア層3の膜厚を薄くしておき、周期
Λを発振波長λに対してλ=2neff・Λ/kなる関係が
成り立つようにしておくと、ブラッグ反射し、位相シフ
ト位置8の左右での位相差がπ/kとしておくと、単一
波長λで発振する。なお、上述した記号neffは、媒質の
実効屈折率を示し、記号kは、正の整数を示すものであ
る。
【0021】ここで半導体レーザの特性を決める重要な
パラメータである結合定数Kは、おもに活性層2と回折
格子との間の距離と、回折格子の振幅によって決まる
が、この実施例における活性層2と回折格子の距離はバ
リア層3の膜厚で決まり、回折項振幅は、回折格子層4
aの膜厚で決まることになる。通常、半導体層の成長の
制御性は、エッチング深さの制御性より良いので、素子
の均一性や再現性の向上がはかれる。また、回折格子の
位相のシフト量も、各半導体層と膜厚とエッチングの角
度で決めることができ、どちらも、容易に制御ができる
ものである。
【0022】実施例2.図2(a)から(d)は請求項
1〜3の発明の一実施例による半導体レーザおよびその
製造工程を示す断面図である。以下の説明において、図
1と重複する部分については、図中に図1と同一符号で
示し、その詳細な説明は省略する。
【0023】以下、その製造工程を述べることによって
構造をも合わせて説明する。まず図2(a)に示すよう
に、n−InP基板1上に、InGaAsP活性層2、
p−InPバリア層3、p−InGaAsP回折格子層
4a、p−InP半導体層5を順次成長させる。その
後、位相シフト位置8の左側のみp−InP半導体層5
を残して、右側の領域は除去する。なお、p−InPバ
リア層3の膜厚をu、p−InGaAsP回折格子層4
aの膜厚をt、p−InP半導体層5の膜厚をsとす
る。
【0024】次に、フォトレジスト6を塗布し、図2
(b)に示すように、二光束干渉露光法などによって周
期がΛなるような回折格子パターンをフォトレジスト6
に形成する。その後、図2(c)に示すように、エッチ
ング特性に方向性がある反応性イオンエッチングあるい
は、反応性イオンビームエッチング技術などを用いて、
基板面より角度θ2だけ傾けた方向から、深さが垂直方
向に、寸法がs+t以上であり、寸法がs+t+u以下
となるように傾斜した側面を有する井戸形状の溝が形成
されるようにエッチングを行う。
【0025】次に、図2(d)に示すように、不要とな
ったフォトレジスト6を除去する。そして、p−InP
クラッド層10、p+ −InGaAsPコンタクト層1
1を成長させて形成し、最終的には平坦な表面を有する
+ −InGaAsPコンタクト層11を得る。その
後、p電極12およびn電極13を形成し、次いで反射
防止膜14を端面に形成させることによって半導体レー
ザ構造を得る。ここで、p−InPクラッド層10と、
p−InPバリア層3、およびp−InP半導体層5
は、同一導電型でかつまた同一材料であるという同一組
成であることより一体化されたものとなる。したがっ
て、回折格子として、回折格子層4aの周期構造のみが
残ることになる。この場合、位相シフト位置8の左右で
の位相シフト量は、2πs・ tanθ2/Λとなる。この
ように回折格子のエッチングが一回でも位相シフト構造
を作成することができる。また、p−InP半導体層5
の膜厚を多段階に変えることにより、多段階に位相シフ
トさせることができる。
【0026】実施例3.上記実施例においては、p−I
nP半導体層5を膜厚の寸法sだけ成長させているが、
これはp−InP半導体以外の半導体層あるいは、誘電
体膜にしてもよい。ただし、その場合、p−InPクラ
ッド層10を成長させる前に、そのp−InP半導体層
5をあらかじめ除去しておく必要がある。
【0027】実施例4.上記実施例においては、位相シ
フトを共振器(回折格子層の共振部)の中央付近で4分
の1波長ずらせたλ/4シフトDFBレーザについて示
したが、この実施例においては、多段階に位相をシフト
させるものである。その場合には、マルチフェースシフ
トDFBレーザ構造の半導体レーザを得ることができる
ことになる。
【0028】実施例5.上記実施例においては、位相を
シフトさせるために、エッチングの角度を位相シフト位
置8の両側で、同じ大きさで逆になるようにしているも
のを含んでいるが、この実施例においては、必要なシフ
ト量を得られるようなものならどのようなものでもよい
構造のものである。一例としては、片側は垂直、もう片
側は斜めにエッチングしたものがある。
【0029】実施例6.上記実施例においては、活性層
2としてInGaAsP層は1層であるものについて示
したが、この実施例においては、活性層2としてInG
aAs/InGaAsP多重量子井戸構造などの多層膜
としたものである。かかる構造の半導体レーザは、上記
した実施例と同様の効果が得られる。また、他の回折格
子層4aについても同様の構造とすることができ得るも
のである。
【0030】実施例7.上記実施例においては、DFB
レーザの場合について説明したが、この実施例において
は、分布ブラッグ反射型半導体レーザ、導波路型グレー
ティングフィルタ、反射型グレーティング偏向素子など
他の回折格子を用いた半導体レーザについてもこの発明
の原理を用いたものである。この実施例の半導体レーザ
は、上記実施例の半導体レーザと同様の効果を奏する。
【0031】実施例8.上記実施例においては、導電型
n−InP基板を使用した半導体レーザについて述べた
が、この実施例においては、半絶縁性InP基板あるい
はp−InP基板を用いた半導体レーザである。さら
に、基板としては、AlGaAsや、AlGaAs/G
aAs系材料など他の材料を使用した半導体レーザとす
ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、回折格子層は光の伝搬する方向に複数に分離して周
期的に配置されるように構成するとともに、共振器(回
折格子層の共振部)方向で、周期構造の位相がそれぞれ
異なるように構成したので、安定的に単一波長で発振す
るなどの良好な素子特性である半導体レーザを均一性が
よくしかも再現性よく得られる効果がある。
【0033】請求項2の発明によれば、回折格子層は光
の伝搬する方向に複数に分離して周期的に配置され、そ
れを配置している周期の位相がその回折格子層の共振的
中央部付近において発振波長の4分の1波長に相当する
程度異なるように構成されているので、さらに良好な素
子特性である半導体レーザを再現性よく得られる効果が
ある。
【0034】請求項3の発明によれば、回折格子層を所
定周期のエッチングマスクパターンを用いて、その回折
格子層を光の伝搬する方向に複数に分離して形成すると
ともに、それが光の伝搬する方向に周期的に配置され、
それを配置している周期の位相がそれぞれ異なるよう形
成するように構成したので、容易にかつまた制御性よ
く、位相シフト回折格子構造を作製することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(e)は、請求項1〜3の発明の一実
施例による半導体レーザおよびその製造工程を示す断面
図である。
【図2】(a)〜(d)は、請求項1〜3の発明の一実
施例による半導体レーザおよびその製造工程を示す断面
図である。
【図3】従来の半導体レーザおよびその製造工程を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 n−InP基板(基板) 2 InGaAsP活性層(活性層) 3 p−InPバリア層(半導体層) 4a p−InGaAsP回折格子層(回折格子層) 8 位相シフト位置(共振的中央部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられている活性層と、その
    活性層上に設けられ、該活性層より禁制帯幅が大きい半
    導体層と、その半導体層上に設けられ、該半導体層と同
    じ導電性をもち、かつ禁制帯幅が上記活性層より大きい
    回折格子層とを備え、その回折格子層は光の伝搬する方
    向に複数に分離して配置されており、かつ、それらの複
    数の回折格子層が配置されている周期の位相がそれぞれ
    異なるように形成されていることを特徴とする半導体レ
    ーザ。
  2. 【請求項2】 基板上に設けられている活性層と、その
    活性層上に設けられ、該活性層より禁制帯幅が大きい半
    導体層と、その半導体層上に設けられてなり、該半導体
    層と同じ導電性をもち、かつ禁制帯幅が上記活性層より
    大きい回折格子層とを備え、その回折格子層は光の伝搬
    する方向に複数に分離して配置されており、それらの複
    数の回折格子層が配置されている周期の位相がその回折
    格子層の共振的中央部付近において発振波長の4分の1
    波長に相当する程度異なって形成されていることを特徴
    とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 基板上に活性層を形成する工程と、その
    活性層上にその活性層より禁制帯幅が大きい半導体層を
    形成する工程と、その半導体層上にその半導体層と同じ
    導電性を有し、かつ禁制帯幅が上記活性層より大きい回
    折格子層を形成する工程と、上記回折格子層を所定周期
    のエッチングマスクパターンを用いて、上記回折格子層
    を光の伝搬する方向に複数に分離して形成するととも
    に、それが光の伝搬する方向に周期的に配置され、それ
    を配置している周期の位相がそれぞれ異なるように形成
    する工程とを備えた半導体レーザの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200080327A (ko) * 2017-11-29 2020-07-06 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 도파관 결합기들의 방향성 식각 제조 방법

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