JPH0629083Y2 - トレーラの補助駆動装置 - Google Patents

トレーラの補助駆動装置

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JPH0629083Y2
JPH0629083Y2 JP6132688U JP6132688U JPH0629083Y2 JP H0629083 Y2 JPH0629083 Y2 JP H0629083Y2 JP 6132688 U JP6132688 U JP 6132688U JP 6132688 U JP6132688 U JP 6132688U JP H0629083 Y2 JPH0629083 Y2 JP H0629083Y2
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tractor
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JP6132688U
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Inventor
浩 江波戸
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東京いすゞ自動車株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、急勾配の山道等でトレーラの車輪を補助的に
駆動するトレーラの補助駆動装置に関するものである。
〔従来の技術〕
トレーラは、その総重量の一部が牽引する車両(トラク
タ)に支えられるセミトレーラと、総重量がトレーラの
車輪だけで支えられるフルトレーラとに大別される。
前記いずれのトレーラであっても、トレーラ自身には駆
動装置がなく、トラクタに牽引される構造である。
〔考案が解決しようとする課題〕
このようなトレーラ、特にセミトレーラでは、山間地等
の局部的な急勾配の道を登る際に、トレーラの後輪分布
荷重が増し、その分だけ駆動輪となるトラクタの後輪分
布荷重が極度に少なくなることがあった。
このようにトラクタの後輪分布荷重が少なくなると、駆
動輪のタイヤと路面の摩擦力が不足してスリップするの
で、必要な駆動力を発揮できないことがある。
山間地等でなければ、予め速度を上げて惰力を利用して
急勾配の道を登ることは可能であるが、狭く曲がりくね
った山道では、そのようにして登るのは極めて危険であ
る。
本考案の目的は、前述の課題を解決し、山間地等の局部
的な急勾配の道におけるトラクタのスリップによる牽引
力不足の際に、トレーラの車輪を緊急駆動して安全に脱
出できるトレーラの補助駆動装置を提供することであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本件考案者は、鋭意検討した結果、通常駆動源を持たな
いトレーラの車輪を補助的に駆動できれば、前記目的を
達成できることを見出して、本考案をするに至った。
すなわち、本考案によるトレーラの補助駆動装置は、ト
レーラの車輪を補助的に駆動するトレーラの補助駆動装
置において、駆動力を発生する駆動源と、前記駆動源で
油圧ポンプを駆動して油圧を発生する油圧ユニットと、
前記油圧ユニットからの油圧により回転する油圧モータ
と、前記油圧モータの回転力が伝達される駆動ローラ
と、前記駆動ローラで前記トレーラのタイヤを回転する
ために前記油圧ユニットからの油圧により前記駆動ロー
ラを前記タイヤに押し当てる油圧シリンダとから構成さ
れている。
〔実施例〕
以下、図面等を参照して、実施例につき、本考案を詳細
に説明する。
第1図は、本考案によるトレーラの補助駆動装置の実施
例を示した図、第2図は、前記実施例装置の駆動系統を
示した図、第3図は前記実施例装置の油圧回路を示した
回路図である。
この実施例では、トレーラ1としてセミトレーラを例に
挙げて説明する。トレーラ1のシャーシフレーム11に
は、スプリングブラケット12,12を介してリーフス
プリング13が取り付けられており、そのリーフスプリ
ング13には、後輪タイヤ14が取り付けられている。
このタイヤ14の上側後方には、駆動ローラユニット2
が設けられている。この駆動ローラユニット2は、緊急
時に補助的に、後輪タイヤ14を駆動するためのもので
ある。
まず、この駆動ローラユニット2の構造を、第1図を参
照して説明する。
シャーシフレーム11には、クロスメンバ21が設けら
れており、そのクロスメンバ21には、軸受22が設け
られている。軸受22の軸22aには、アーム23,2
3が回動自在に取り付けられており、アーム23,23
の先端部には、駆動ローラ24が設けられている。この
駆動ローラ24は、その表面に滑り止め加工が施されて
おり、油圧モータ5の出力が減速機構51を介して接続
されている。
アーム23,23の中程には、軸25が取り付けられて
おり、この軸25とシャーシフレーム11に取り付けら
れたブラケット26間には、油圧シリンダ27が設けら
れている。この油圧シリンダ27を伸縮することによ
り、駆動ローラ24を後輪タイヤ14に圧接して、回転
させることができる。
以上の構造の駆動ローラユニット2が左右両側の後輪に
配置されている。
油圧モータ5は、バッテリ3からの電源により駆動され
る電動油圧ユニット4により駆動される。これらのバッ
テリ3,電動油圧ユニット4は、第1A図に示すよう
に、トレーラ1のシャーシフレーム11に取り付けられ
ている。バッテリ3としては、大容量のものを用い、図
示しないトラクタ側のジェネレータにより常時チャージ
できるように、チャージライン31で接続されている。
次に、電動油圧ユニット4を、第2図,第3図を参照し
て説明する。
電動モータ41は、バッテリ3により駆動される直流モ
ータであり、その出力軸には、油圧ポンプ42が接続さ
れている。この電動モータ41の回転により油圧ポンプ
42を駆動して油圧を発生させることにより、油圧モー
タ5を駆動する。
油圧ポンプ42からの油圧は、第3図に示すように、ラ
イン101を介して、電磁弁45の第1インポートIN
1に接続されている。ライン101には、リリーフ弁4
4が設けられており、タンク43に接続されている。電
磁弁45のアウトポートOUTは、ライン102を介し
て油圧モータ5のインポート側に接続され、油圧モータ
5のアウトポート側は、ライン103を介して電磁弁4
5の第2インポートIN2に接続されている。電磁弁4
5の排出ポートEXHは、ライン105を介してタンク
43に接続されている。
油圧モータ5のインポート側にはチェック弁46が設け
られており、アウトポート側には、チェック弁47が設
けられている。
一方、ライン101から分岐したライン106は、電磁
弁48の第1インポートIN1に接続され、この電磁弁
48のアウトポートOUTは、ライン107を介して、
油圧シリンダ27のヘッド側に接続されている。油圧シ
リンダ27のロッド側は、電磁弁48の第2インポート
IN2に接続され、電磁弁48の排出ポートEXHは、
ライン109を介してタンク43に接続されている。油
圧シリンダ27には、サスペンション等の伸縮によりタ
イヤ14側からの力でロッドが押し戻されないように、
パイロットチェック弁49が設けられている。
なお、この実施例では、駆動ローラ24,油圧シリンダ
27は、左右一対設けられている。
電磁弁45,48等は、トラクタキャブ内に設けられた
スイッチを用いて運転手によりリモートコントロールさ
れる。
次に、本考案によるトレーラの補助駆動装置の実施例の
操作を説明する。
いま、山間地等の局所的な急勾配の道で、トレーラ1を
牽引するトラクタの後輪がスリップして登板できなくな
ったとする。そのようなときには、トラクタを止めて、
トラクタキャブ内のスイッチにより電磁弁48を切り換
えて(第3図)、油圧シリンダ27のロッドを伸ばし、
アーム23,23を介して、駆動ローラ24を一定圧力
で後輪タイヤ14に押し当てる(第1B図)。
次に、トラクタをファーストギャにシフトして、半クラ
ッチの状態でスタートする。これと同時に、トラクタキ
ャブ内の別のスイッチにより電磁弁45を切り換え、油
圧モータ5を正方向に回転させる。油圧モータ5の回転
は、減速機51を介して、駆動ローラ24に伝達され
る。
この駆動ローラ24は、直流の駆動モータ41により油
圧を介して回転させるので、トレーラ1が発進する前
は、油圧はリリーフする。このとき駆動力は最大にな
る。
やがて、トラクタが発進すると、トレーラ1の後輪タイ
ヤ14も徐々に速度を上げ、トラクタに追従する。
局所を越え、その状態でトラクタを仮に安全な所まで進
めて停止した場合も、リリーフ弁44が設けられている
ので、電動モータ5および油圧ポンプ42に、過負荷が
かかることはない。
発進後、さらにトラクタの速度が速くなり、後輪タイヤ
14の回転により、駆動ローラ24を介して油圧モータ
5が回転させられた場合には、オイルポンプ42からの
オイルの供給のみならず、チェック弁46からも十分に
オイルを吸い込むことができるので、油圧モータ5の回
転に伴う必要なオイルの流量を確保でき、油圧回路を保
護することができる。
安全な所へ出たら、駆動ローラ24の駆動を停止し、電
磁弁48を逆側に切り換えてシリンダ27を縮め、駆動
ローラ24を後輪タイヤ14から離し通常走行に移る。
この際、トラクタを止める必要がないので、惰力をロス
することがない。
駆動ローラ24は、油圧ポンプ,油圧モータの容量によ
り一定の車速以下(ここでは、2m/min)になるよ
うに設定してあるので、急激な発進や加速状態になるこ
とはなく、発進時の安全性は確保されている。
トレーラ1を後退させて緊急脱出するような場合には、
電磁弁45を逆側に切り換えれば、油圧モータ5が逆方
向に回転し、後輪タイヤ14を逆転させることができ
る。
以上説明した実施例にとらわれることなく、種々の変形
を施すことができる。
この実施例では、セミトレーラを例に説明したが、フル
トレーラの前輪または後輪にも同様に本考案による装置
を取り付けることができる。さらに、通常のトラックの
非駆動輪に適用することも可能である。
バッテリで回転する電動モータにより油圧ポンプを駆動
する電動油圧ユニットを用いる例を説明したが、トラク
タのエンジン出力の一部を取り出すP.T.O.(パワ
ーテイクオフ)装置により油圧ポンプを駆動することも
可能である。
また、トレーラ側に専用のバッテリを設けた例を示した
が、トラクタに搭載されたバッテリ電源で電動モータを
駆動することもできる。
なお、本考案による補助駆動装置では、トラクタ側には
コントロールスイッチを設け、トレーラ側には駆動ロー
ラと油圧シリンダが設けられていればよく、それ以外の
装置はトラクタ側,トレーラ側のいずれに配置してもよ
い。
この際、実用的には、各事業所にはトレーラが数台あ
り、トラクタもその都度別のものが接続される可能性が
多いので、駆動ローラと油圧シリンダを脱着式にするこ
とが望ましい。
〔考案の効果〕
以上詳しく説明したように、本考案による補助駆動装置
は、トレーラの車輪に油圧で駆動する駆動ローラを押し
付けて、その駆動ローラとトレーラのタイヤとの摩擦に
より、そのタイヤを駆動して、トラクタの牽引力不足を
補うことができるので、山間地等の局部的な急勾配の道
や雪道、泥濘地からの緊急脱出が容易にかつ、安全にで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案によるトレーラの補助駆動装置の実施
例を示した図、第2図は、前記実施例装置の駆動系統を
示した図、第3図は前記実施例装置の油圧回路を示した
回路図である。 1…トレーラ 11…シャーシフレーム 12…スプリングブラケット 13…リーフスプリング、14…後輪タイヤ 2…駆動ローラユニット 21…クロスメンバ、22…軸受 23…アーム、24…駆動ローラ 3…バッテリ、31…チャージライン 4…電動油圧ユニット 41…電動モータ、42…油圧ポンプ 43…タンク、44…リリーフ弁 45…電磁弁 46,47…チェック弁、48…電磁弁 49…パイロットチェック弁 5…油圧モータ、51…減速機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレーラの車輪を補助的に駆動するトレー
    ラの補助駆動装置において、駆動力を発生する駆動源
    と、前記駆動源で油圧ポンプを駆動して油圧を発生する
    油圧ユニットと、前記油圧ユニットからの油圧により回
    転する油圧モータと、前記油圧モータの回転力が伝達さ
    れる駆動ローラと、前記駆動ローラで前記トレーラのタ
    イヤを回転するために前記油圧ユニットからの油圧によ
    り前記駆動ローラを前記タイヤに押し当てる油圧シリン
    ダとから構成したことを特徴とするトレーラの補助駆動
    装置。
JP6132688U 1988-05-10 1988-05-10 トレーラの補助駆動装置 Expired - Lifetime JPH0629083Y2 (ja)

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JP6132688U JPH0629083Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 トレーラの補助駆動装置

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JP6132688U JPH0629083Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 トレーラの補助駆動装置

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JPH01167922U JPH01167922U (ja) 1989-11-27
JPH0629083Y2 true JPH0629083Y2 (ja) 1994-08-10

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ID=31287001

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JP6132688U Expired - Lifetime JPH0629083Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 トレーラの補助駆動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011050206A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Mitsuba Corp 電動駆動装置

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JPH01167922U (ja) 1989-11-27

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