JPH0629020U - 電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コネクタの製造又は組立中、及びコネクタを
その相補的なコネクタに嵌合したり解離したりする間
に、薄い端子を安定に支持するコネクタハウジングを備
えた新規な電気コネクタを提供する。 【構成】 電気コネクタ２０は複数の端子５２、５４を
備え、各端子は、接点リーフ部分８０と、それにほぼ垂
直な絶縁被覆切り込み部分５６、５８とを有し、細長い
絶縁ハウジング２２は、上記端子を受け入れるための複
数のリセプタクル３８を備え、このとき、端子の絶縁被
覆切り込み端子は、ハウジング外部の複数の絶縁導線の
絶縁被覆に切り込むようにハウジングから延び出す。ハ
ウジングは、端子の接点リーフ部分を受け入れるために
リセプタクルから延びる複数のチャンネル６８を有し、
これらチャンネルは、接点リーフ部分の遠方端に対して
チャンネルを部分的にのみ閉じるフランジ７０を有して
いて、接点リーフ部分がチャンネルから持ち上がらない
ように防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は一般に電気コネクタに係り、より詳細には、薄い絶縁被覆切り込み端 子を支持及び保護する構成にされた電気コネクタに係る。

【０００２】

【従来の技術】

電気コネクタが益々小型化されてきていると共に、コネクタに取り付けられる 端子の密度が益々高くなってきているのに伴い、コネクタの製造又は組立中や、 コネクタをその相補的なコネクタに嵌合又は解離する間に、小さな端子を充分に 支持し又は損傷や変形から充分に保護するようにコネクタを設計することが益々 困難になってきている。

【０００３】 例えば、シールド式の入力、出力電気コネクタは細長いハウジングを備え、該 ハウジングは、コネクタの長手方向に配列された複数のリセプタクル即ち貫通路 を有し、これらは複数の端子を受け入れ、そしてこれらの端子は、同様の構成の 相補的なコネクタの端子に嵌合又は接触される。ハウジングはシールドされそし てそのシールドは通常コネクタの嵌合前端を画成する。導体は、シールドの後部 から突出するハウジングの後部で端子に終端される。このようなコネクタは益々 小型化され、高密度の端子構成となってきている。例えば、典型的なコネクタは １．５インチ未満の距離をまたぐ２つの端子列の各々に約３４個の端子を有し、 これら端子列における端子の間隔即ちピッチは約０．０５０インチである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のコネクタにおいては、典型的に小さな端子が金属材料から型抜き成形さ れ、端子の厚みは約０．０１２０インチに過ぎない。又、典型的な端子は、絶縁 被覆切り込み型のもので、端子の一端にスロット式の絶縁被覆切り込み部分があ りそして端子の反対端に薄くて細長い接点部分がある。この細長い接点部分は、 嵌合コネクタの相補的な端子と接触するようにコネクタハウジングのチャンネル 即ちグループ内に配置される。このような電気コネクタを製造する際の問題は、 接点部分の絶縁被覆切り込み部分を安定に支持することである。非常に薄い接点 部分は、絶縁被覆導線の絶縁被覆に切り込む間に歪む傾向があり、心線との接触 を確立するように絶縁被覆に充分切り込まない。更に別の問題は、端子の薄くて 細長い接点部分にある。というのは、コネクタハウジングのチャンネル即ちグル ープから持ち上がる傾向があるからである。

【０００５】 本考案は、コネクタの製造又は組立中及びコネクタをその相補的なコネクタに 嵌合及び解離する間に、薄い端子を安定に支持するコネクタハウジングを構成す ることによって上記の問題を解決することに関する。

【０００６】 そこで、本考案の目的は、上記の問題を解消すると共に、端子の取付及び支持 手段についての要求を満足するような上記形式の新規で且つ改良された電気コネ クタを提供することである。

【０００７】

【課題を解決する為の手段】

本考案によれば、電気コネクタは複数の端子を備え、各端子は、接点部分と、 これに一般的に垂直な絶縁被覆切り込み部分とを含んでいる。細長い絶縁ハウジ ングは、その一般的に横方向に端子の接点部分を受け入れるための複数のリセプ タクルを有している。端子の絶縁被覆切り込み部分は、ハウジングの外側で複数 の絶縁導線即ちワイヤの絶縁被覆に切り込むためにハウジングから延び出してい る。ハウジングは、端子の絶縁被覆切り込み部分の底面を支持するためのプラッ トホーム手段を有している。ハウジングの上面には取付ブロックが設けられ、こ れは、端子の絶縁被覆切り込み部分の上面を各々支持するための複数の外部突起 を備えている。ハウジングは、これに取付ブロックを取り付けるときに該ブロッ クの突起間に配置される複数の仕切りを含み、これら仕切りは端子の絶縁被覆切 り込み部分の側面を支持する。

【０００８】 取付ブロックは、絶縁導線即ちワイヤを受け入れて保持するための丸み付けさ れた導入部を有している。これら、導入部の側面は、ワイヤの絶縁被覆切り込ん でそれを保持するための鋭いエッジを有している。

【０００９】 以下に述べるように、端子の接点部分は、端子の終端部分から突出する細長い 接点リーフの形態をしている。絶縁ハウジングは端子の絶縁被覆切り込み部分を 受け入れる複数のリセプタクルを備え、そして端子の接点リーフ部分を受け入れ るための複数のチャンネルがこれらリセプタクルから延びている。これらのチャ ンネルは、接点リーフ手段がチャンネルから持ち上がるのを防止するために接点 リーフ部分の遠方端に対してチャンネルを部分的に閉じるウェブ手段を含んでい る。

【００１０】

【実施例】

以下、添付図面を参照し、本考案を詳細に説明する。先ず、図１及び２には、 シールドされた入力、出力型の電気コネクタ２０が示されている。これと同様の 形式の電気コネクタが、本考案の譲受人に譲渡された１９９１年１０月１日付け のロパタ氏等の米国特許第５，０５２，９４９号に開示されている。この電気コ ネクタ２０は、細長い絶縁ハウジング２２と、金属シールド２４と、取付ブロッ ク２６とを備えている。

【００１１】 シールド２４は一般形状のもので、シールドシュラウド部分２８のまわりを横 方向に延びるフランジ部分３０が取り巻いている。図２から明らかなように、シ ュラウド部分２８は、相補的なコネクタの嵌合部分を受け入れるためのリセプタ クル３２を画成する。フランジ部分３０は、このコネクタを適当な構造体に取り 付けるための複数の穴３４を有している。

【００１２】 ハウジング２２は、図２に示すように、シールド２４のシュラウド部分２８へ と突出する突出壁３６を備え、該壁３６の両側には複数のリセプタクル３８があ り、これらを通して複数の端子の接点部分が突出して壁３６の両側に延び、嵌合 コネクタの相補的な端子に係合される。

【００１３】 図１を参照すると、取付ブロック２６は、複数の外方に突出する突起４０を備 え、その下端は、ハウジング２２によって定められた複数の仕切り４２間に交互 に配置される。仕切り４２の上部はハウジングの上部プラットフォーム手段４４ を画成し、仕切り間の表面エリア４６はハウジングの下部プラットフォーム手段 を画成する。更に、取付ブロック２６の突起４０の下縁４８はハウジングの下部 プラットフォーム手段４６に対向する下部支持手段を画成し、そして突起間にあ る取付ブロックの上面エリア５０は、ハウジングの仕切り４２の上部によって定 められた上部プラットフォーム手段に対向する上部支持面を画成する。これら全 てのプラットフォーム手段及び支持面は、以下で詳細に述べるように、コネクタ に取り付けられる端子の絶縁被覆切り込み部分を支持するためのものである。

【００１４】 図３は、図１のコネクタを、端子を配置した状態で示す断面図である。特に、 端子は、上部端子５２と、下部端子５４とを備えている。これら端子の接点部分 は互いに同一のものであるが、上部及び下部という語は、端子５２及び５４が各 々絶縁被覆切り込み部分５６及び５８を有していて、これらが図面から明らかな ようにコネクタに対して上部及び下部の位置に配置されていることを単に示すも のに過ぎない。これらの語は、単に説明上のものであって、何ら限定する意図は なく、本考案の説明を明確に理解するためのものであることに注意されたい。実 際に、本考案のコネクタは、その製造又は使用中に、その特定の用途に基づいて いかなる方向にも配置することができる。

【００１５】 更に図３を参照すれば、ハウジング２２の各仕切り４２の上面により画成され た上部プラットフォーム手段４４と、取付ブロック２６の各表面エリア５０は、 それらの間に上部端子５２の絶縁被覆切り込み部分５６をサンドイッチする。こ の端子５２の絶縁被覆切り込み部分のサンドイッチ構成は、絶縁被覆導線に端子 を終端するときに絶縁被覆切り込み部分が歪むのを防止する。

【００１６】 同様に、図１及び図３の左側部分を参照すれば、取付ブロック２６の各突起４ ０の下縁４８と、ハウジング２２の表面エリア４６は、それらの間に下部端子５ ４の絶縁被覆切り込み部分５８をサンドイッチする。この場合も、この端子５４ の絶縁被覆切り込み部分のサンドイッチ構成は、絶縁被覆切り込み部分を支持し て、これが絶縁被覆導線の絶縁被覆の切り込み中に歪まないように防止する。こ れに加えて、取付ブロック２６の突起４０は、上部端子５２の絶縁被覆切り込み 部分５６を横方向に支持し、そしてハウジング２２の仕切り４２は、下部端子５ ４の絶縁被覆切り込み部分５８を横方向に支持する。

【００１７】 図６は、取付ブロック２６の突起４０の１つを示している。この突起は、巾が 約０．０１０インチの薄いウェブ４０ａをその両側に有している。これらウェブ は、絶縁導線即ちワイヤの絶縁被覆に切り込むことにより保持機能を発揮するも のである。

【００１８】 図１及び３と共に図５及び７も参照すれば、上部及び下部端子５２及び５４が ハウジング２２の壁３６（図２）の両側に沿った２つの列に交互に配列取り付け されるだけでなく、細長いハウジングの長手方向の各列においても上部及び下部 の接点が交互に配列されることを理解されたい。これは、図５及び７に示すよう に、取付ブロック２６の突起４０の交互配置によっても理解できよう。それ故、 図１から明らかなように、ハウジングの仕切り４２は、取付ブロックの突起４０ に対して交互に配置され、コネクタの反対側も、同様の配列であるが、仕切りと 突起の相対位置が逆になる。従って、取付ブロックとハウジングとの間に極性付 け手段が設けられる。極性付け手段の一例が、取付ブロック２６に設けられた複 数の貫通穴６０（図５）の形態で示されており、これらはハウジング２２から上 方に突出する複数のタブ６２（図１）を受け入れる。これらのタブは穴６０に挿 入することができ、そしてタブ及び穴を相補的に不規則な形状にして、取付ブロ ックの突起４０をハウジングの仕切り４２間に安住するためには取付ブロックを 一方向にしかハウジングに取り付けできないようにすることができる。図７から 明らかなように、取付ブロック２６は、極性付け突起６３を一端に有している。 この突起は、コネクタの組立中に取付ブロックを供給容器内で方向付けするのに 使用される。

【００１９】 図３と共に図４及び８を参照すれば、端子５２及び５４は、各々ほぼ同じ接点 リーフ部分６４及び６６を有するが、上部端子５２の接点リーフ部分６４の方が 下部端子５４の接点リーフ部分６６よりも長い。これら接点リーフ部分６４及び ６６は、図２について上記で述べそして図３からも明らかなように、ハウジング の壁３６の両側で通路即ちリセプタクル３８に配置される。壁３６の両側にはチ ャンネル６８が設けられており（図４及び８）、その中に接点リーフ部分６４及 び６６が配置される。

【００２０】 本考案の別の特徴によれば、上記コネクタの製造中又は取り扱い中に、特に、 このコネクタを、ハウジング壁３６の両側の接点リーフ部分に係合する端子を有 する相補的なコネクタと嵌合したり解離したりするのに応じて、上部及び下部端 子５２及び５４の接点リーフ部分６４及び６６がそれらの各チャンネル６８から 持ち上がらないように防止する手段が設けられる。

【００２１】 より詳細には、図４及び８に示すように、一対のフランジ７０の形態のウェブ 手段がハウジング２２の壁３６と一体的に成形され、これらフランジは、壁３６ の遠方端付近でチャンネルの基部においてチャンネルへと横方向に部分的にのみ 突出する。図３及び４から明らかなように、これらフランジは壁３６の側面から 外方へは突出せず、従って、接点リーフ部分と嵌合端子との嵌合の妨げにはなら ない。換言すれば、これらフランジはチャンネルの深さ内に配置されている。

【００２２】 図４に示すように、接点リーフ部分６４及び６６の遠方端は、例えば、圧印に よって平坦化されて、７２においてその厚みが減少されており、接点リーフ部分 の遠方端がフランジ７０の下に安住するようになっている。この構成では、端子 を矢印Ａ（図３）の方向にハウジングに挿入したときに、接点リーフ部分の遠方 端がフランジの下にロックされ、接点リーフ部分がチャンネルから持ち上がらな いようになる。

【００２３】 製造中に、端子５２及び５４は、接点リーフ部分６４及び６６を矢印Ａで示す ようにハウジングのリセプタクル即ち通路３８へ挿入し、接点リーフ部分の平坦 な遠方端をチャンネル６８の基部においてフランジ７０の下に安住及びロックさ せることにより、ハウジング２２に縫合される。次いで、取付ブロック２６が矢 印Ｂ（図３）の方向にハウジングに組み立てられ、端子の絶縁被覆切り込み部分 ５６及び５８が上記したようにサンドイッチされ支持される。極性付けタブ６２ は、７４で示すように（図３）、熱固定又は他の方法で保持され、取付ブロック をハウジングの上部にロックすると共に端子をハウジング内に固定することがで きる。

【００２４】 図９及び１０は、上部端子５２の型抜き成形された形状を示しており、そして 図１１及び１２は、下部端子５４の型抜き成形された形状を示している。上記し たように、上部及び下部端子５２及び５４の接点リーフ部分６４及び６６は、チ ャンネル６８に配置するためにほぼ同じである。これらの端子の唯一の相違は、 接点リーフ部分を形成するための屈曲部７９の位置である。これら端子は、絶縁 被覆切り込み部分５６及び５８がコネクタの長手軸に対して異なる高さとなるよ うに異なった位置で曲げられる。接点リーフ部分の遠方端の平坦エリア７２が図 ９及び１１に各端子について示されている。又、両接点リーフ部分は、相補的な コネクタの嵌合端子との接触を確保するためにチャンネルの外方に突出する成形 された接触エリア８０を有している。

【００２５】 又、図９ないし１２に示すように、上部及び下部端子５２及び５４は絶縁被覆 切り込み部分５６及び５８を各々有し、これらの切り込み部分はスロット８２に よって分岐されていて、このスロットが適当な絶縁導線の絶縁被覆に切り込むよ うになっている。上部端子と下部端子の唯一の相違は、図９ないし１２に示すよ うに、絶縁被覆切り込み部分５６及び５８を含む端子の終端部の長さが異なるこ とである。これは、図３について述べたように、コネクタの組立体においても明 らかである。図１及び３について上記したように、端子の絶縁被覆切り込み部分 をハウジングと取付ブロックとの間で支持する構成は、端子の絶縁被覆切り込み 部分のスロット８２（図９及び１１）に絶縁導線を終端するときに絶縁被覆切り 込み部分が歪むのを防止する。

【００２６】 図１３及び１４は、厚みが０．０１２インチ程度の薄いメタルシート材料から 上部及び下部端子５２及び５４をいかに型抜き成形するかを示している。これら 端子は、メタルシート材料のブランクから型抜きされて示されているが、型抜き 作業において通常そうであるように、まだ連続キャリアウェブ８４に接続された ままである。図１３に示された両端子ブランク５２（５４）は同じサイズのもの であり、どこでこの端子ブランクを曲げるかによって上部端子５２又は下部端子 ５４のいずれかに成形することができる。即ち、図１３を図９及び１１と比較さ れたい。

【００２７】 図１４から明らかなように、型抜き作業中に、接触エリア８０が端子に形成さ れ、そして圧印作業等によって平坦エリア７２も形成される。平坦エリア７２を 圧印することにより、端子のリーフ部分の遠方端の厚みが０．００５インチ程度 にされる。次いで、端子ブランクはキャリアウェブ８４から切断され、図９及び １１に示すような直角形状に曲げられる。

【００２８】 上記したように、端子５２及び５４の遠方端の平坦エリア７２が圧印されると きには、各遠方端の厚みが０．００５インチ程度となる。この非常に小さな寸法 は、端子の遠方端を捕獲即ち保持するためにハウジング壁３６のチャンネル６８ の端において盲領域即ち閉じた領域を成形する際に問題を招く。深さが０．００ ５インチ程度の盲空洞を成形するためには、そのダイもしくはモールドコア部品 がそれに対応する寸法にされねばならない。より詳細には、図１５には、薄いコ ア部分即ち要素８５ａをもつ典型的なコア８５が部分的に示されている。このコ ア要素は、このような盲空洞を成形するのに必要なもので、厚みｙが０．００５ インチ程度となる。このように薄い通常金属のコア要素は、実際上は不可能で、 壊れてしまい易い。

【００２９】 従って、上記したように、一対のフランジ７０がチャンネル６８に向かって横 方向に部分的にのみ突出するように成形される。この構成は、ハウジング２２、 特にその壁３６を製造し易くする。この点を説明するために、図１６は、両側に 欠切エリア８８をもつコア部品８６を部分的に示している。この欠切エリアは、 チャンネル６８を部分的にのみ横切って突出するフランジ７０を効果的に形成す る。チャンネルを完全に横切って延びる連続的なフランジ（図１５に典型的なコ ア８５、８５ａで示す）をもたないことにより、コア部品８６の欠切エリア８８ 間の支持リブ９０は、コア部品の下部の非常に薄い部分９２をコア部品の大きな 堅固な本体部分９４に接合するのに使用できる。リブ９０を除くと、下部９２の 厚みＸは、端子の平坦な圧印エリア７２の厚みを受け入れるために０．００５イ ンチ程度であるかそれより若干大きい程度である。上記したように、コア部品の このように非常に薄い部分は、リブ９０によって与えられる支持がないと、壊れ たり変形したりする傾向がある。更に、チャンネル６８の閉じた端にあるハウジ ング壁３６のフランジ７０は、端子のリーフ部分の遠方端を保持するのに充分な ものである。

【００３０】 図１７は、ハウジング２２の壁３６の一部と、フランジ即ちウェブ７０を基部 に有するチャンネル６８の１つとを示しており、フランジはチャンネルに対して 部分的に横方向に突出している。この構造体は、図１６について上記したコア構 成によって成形されたものである。端子の平坦化された圧印エリア７１は、端子 の肩部７２ａがフランジ７０の下に捕らえられるまで、矢印Ａの方向にチャンネ ルに挿入される。

【００３１】 図１８は、本考案の別の実施例により構成された取付ブロック２６’を示して おり、これは、取付ブロック２６について上記した目的で、外方に突出する突起 ４０’と、貫通穴６０’とを備えている。しかし、この取付ブロック２６’は、 突起４０’の縁４８’に整列したトラフ９８を画成する複数のリブ９６を有して いることに注意されたい。図２０に示されたコネクタ２０’の斜視図から明らか なように、これらのトラフ９８は、多導線電気ケーブル１０２の絶縁導線１００ を安住するものであり、これにより、絶縁導線は、各端子のうちの上部端子５２ の絶縁被覆切り込み部分５６に整列される。これらのトラフは、導線を絶縁被覆 切り込み部分に終端する作業中に、絶縁導線１００が、下部端子５２（図２０に は示さず）の絶縁被覆切り込み部分５６に終端される導線１０４と重畳即ち混同 するのを防止する。下部端子の導線１０４は、丸み付けされた導入トラフ１０６ に安住され、このトラフは、図１８に示すように、トラフ９８よりも深いもので ある。

【００３２】

【考案の効果】

以上の説明から明らかなように、本考案により、コネクタの製造又は組立中、 及びコネクタをその相補的なコネクタに嵌合したり解離したりする間に、薄い端 子を安定に支持するコネクタハウジングを備えた新規な電気コネクタが提供され た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による電気コネクタを、明瞭化のため端
子を除去した状態で示した部分側面図である。

【図２】図１に示す電気コネクタの底面図である。

【図３】図１の３−３線に沿った縦断面図で、端子を適
切に配置した状態を示した図である。

【図４】チャンネルの遠方端及び端子の接点リーフを示
す拡大部分断面図である。

【図５】コネクタの取付ブロックの部分底面図である。

【図６】端子を挿入するチャンネルの部分斜視図であ
る。

【図７】図５の取付ブロックの部分側面図である。

【図８】端子の接点リーフを受け入れるためのチャンネ
ルの形状を示すためのハウジングの部分断面図である。

【図９】図３に示す上部端子の側面図である。

【図１０】図９に示す端子の底面図である。

【図１１】図３に示す下部端子の側面図である。

【図１２】図１１に示す端子の底面図である。

【図１３】端子の特に上部端子を金属材料の連続ストリ
ップからいかに型抜き成形するかを示したメタルブラン
クの平面図である。

【図１４】図１３の１４−１４線に沿った断面図であ
る。

【図１５】公知技術によりハウジングを成形するための
典型的なコア部品を示す部分斜視図である。

【図１６】本考案により端子接点リーフの遠方端を捕え
るようにハウジングを容易に成形するためのコア部品を
示す部分斜視図である。

【図１７】チャンネルの遠方端及びチャンネルに挿入さ
れる端子を示した部分斜視図である。

【図１８】図５と同様の図であるが、取付ブロックの別
の形態を示す図である。

【図１９】図１８の取付ブロックの部分側面図である。

【図２０】図１８の取付ブロックを組み込んだコネクタ
の斜視図で、複数の絶縁導線を終端するところを示した
図である。

【図２１】図３と同様の断面で、コネクタのハウジング
を示す斜視図である。

【図２２】図２１と同様の図であるが、端子がハウジン
グに配置されそして取付ブロックで端子を固定するとこ
ろを示す斜視図である。

【符号の説明】

２０ 電気コネクタ ２２ 細長い絶縁ハウジング ２４ 金属シールド ２６ 取付ブロック ２８ シールドシュラウド部分 ３０ フランジ部分 ３２ リセプタクル ３６ 突出壁 ４０ 突起 ４２ 複数の仕切り ４４ プラットフォーム手段 ４６ 表面エリア ４８ 下縁 ５０ 上面エリア ５２ 上部端子 ５４ 下部端子 ５６、５８ 絶縁被覆切り込み部分 ６０ 貫通穴 ６４、６６ 接点リーフ部分 ６８ チャンネル ７０ フランジ ８２ スロット

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 絶縁ハウジング２２を備えた電気コネク
   タ２０であって、絶縁ハウジングは、ベースと、該ベー
   スに一体成形されてそこから延びているブレード部材３
   ６とを有し、該ブレード部材は、上記コネクタを通る長
   手軸に垂直な方向において上記ベースより狭くなってい
   て、上面と、下面と、先縁とを有し、上記ベースは、端
   子が延びる複数の端子受入空洞３８を有し、更に、上記
   ブレード部材は、その上面及び下面に沿って上記端子受
   入空洞に整列された複数のチャンネル６８を有し、これ
   らチャンネルは対向する側壁を有し、更に、複数の型抜
   き成形された端子５２、５４が上記端子受入空洞の各々
   に取り付けられ、上記ブレード部材の上記上面及び下面
   の各々に沿って少なくとも１つの端子が延びるようにさ
   れ、上記端子の各々は、各電気導体に終端される導電性
   の終端部分５６、５８と、上記ブレード部材の先縁付近
   に固定される端子前端７２と、上記終端部分と端子前端
   との間に配置された細長い接点リーフ部分８０とを有
   し、この細長い接点リーフ部分の一部は上記チャンネル
   の１つに配置され、更に、この細長い接点リーフ部分
   は、相補的な嵌合端子に接触するためにチャンネルの外
   方に突出している接点領域を含んでいるような電気コネ
   クタにおいて、上記チャンネルの各々は、その側壁の各
   々からその長手中心線に向かって途中まで延びて上記ブ
   レード部材の先縁付近でチャンネルを部分的にのみ閉じ
   るウェブ手段７０を備え、これにより、このウェブ手段
   は各端子の前端の一部７２ａ上に延びて、上記接点リー
   フ部分がそのチャンネルから持ち上がらないよう防止す
   ることを特徴とする電気コネクタ。
2. 【請求項２】 上記ウェブ手段は、上記チャンネルの各
   側壁と一体成形されてそこから内方に突出するフランジ
   より成る請求項１に記載の電気コネクタ。
3. 【請求項３】 上記フランジの各々は上記チャンネルの
   深さ内に配置され、上記接点リーフ部分の遠方端７２は
   一対のフランジの下に安住されるように平坦にされてい
   る請求項２に記載の電気コネクタ。
4. 【請求項４】 上記端子は型抜き成形された金属部品で
   あり、上記接点リーフ部分の上記平坦な遠方端は端子の
   圧印部分を構成する請求項３に記載の電気コネクタ。
5. 【請求項５】 上記端子は型抜き成形された金属部品で
   あり、上記接点領域は端子の成形部分である請求項１に
   記載の電気コネクタ。