JPH06290163A - シミュレーション方法及びシステム - Google Patents

シミュレーション方法及びシステム

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JPH06290163A
JPH06290163A JP7933793A JP7933793A JPH06290163A JP H06290163 A JPH06290163 A JP H06290163A JP 7933793 A JP7933793 A JP 7933793A JP 7933793 A JP7933793 A JP 7933793A JP H06290163 A JPH06290163 A JP H06290163A
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JP
Japan
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variable
meter
input
simulation method
value
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JP7933793A
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English (en)
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Toshiyuki Ono
俊之 小野
Akira Kagami
晃 加賀美
Tsuyoshi Hamaguchi
浜口  強
Akira Kumomura
雲村  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シミュレーションを自由かつ簡単に行い、そ
の結果を視覚的に把握する方法を提供すること。 【構成】 変数間の因果関係を表した少なくとも一つの
数式をモデルとして格納した記憶装置205を予め設け
た計算機201に、入力装置203を用いてモデルの検
索の指示を入力し、記憶装置205からモデルを検索す
る(ステップ101)。検索されたモデルの数式に基づ
き、モデル中の数式の変数の因果関係を、変数名表示部
と変数の数値を表すメーターと数値表示部をもつ要素
と、各要素を線で繋いだ関係図を作成し、数式と作成さ
れた関係図を表示装置202に表示する(ステップ10
2)。入力装置204を用いてメーターを操作し、変数
へ数値を入力する(ステップ103)。数式を用いて、
入力された変数の値に対する求める変数の値を計算する
(ステップ104)。計算結果を求める変数のメーター
を移動し、表示装置202に表示する(ステップ10
5)。シミュレーション結果の各変数の値を記憶装置2
05に格納する。(ステップ106)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数式を用いて、変数の
値を変化させ、その結果、他の変数にどのような影響が
あらわれるかを観察し、企業経営の様々なレベルの意思
決定に利用するシミュレーション方法とそのシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】シミュレーション方法に関する従来技術
の例として、(株)日立製作所が開発した「EXCEE
D2」のシミュレーション機能がある。その特徴は次の
点にある。「市場の構造や企業の損益計算の手続きを数
式によってモデル化し、計数情報を表形式にしたテーブ
ルデータと合わせてシミュレーションを行う。」という
ものである。また、モデル内数式の変数の因果関係によ
って、変数間の関係を表示するダイヤグラムを表示する
機能も備えている。
【0003】この従来技術によるシミュレーション手順
は、そのマニュアルによれば、次のとおりである。
【0004】ステップ1:使用するモデルの設定 ステップ2:データの入力(ステップ1で設定したモデ
ル内の数式で用いられている変数テーブルの各フィール
ドに仮定値を入力する) ステップ3:シミュレーション結果の出力(ステップ2
で入力されたデータをもとに数式を用いて計算し、計算
結果の数値をテーブルの該当するフィールドに出力す
る)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シミュレーションで
は、モデルのもとで一定の変数をいろいろ変化させ、そ
の結果、他の変数にどのような影響があらわれるかを観
察する。そこで、代替案を検討、評価し、満足できた案
を最終案として決定する。
【0006】従来の方法においては、変数名を項目とし
て持つ表形式のテーブルに変数の数値を入力し、モデル
で計算された変数の数値を再び表形式のテーブルへ出力
していた。この方法によると、時系列のデータを扱っ
て、未来を予測する場合に、シミュレーション結果の一
覧表を見て、時間に沿って予測結果の遷移を把握できる
という点で有効である。
【0007】また、従来の変数間の因果関係を表したダ
イヤグラムは、変数の検索や数式を検索、表示し、因果
関係を視覚的に捉えるという点で有効である。
【0008】しかし、ある時点での政策案の妥当性を検
討する場合、何度も変数への数値入力を繰り返すため、
テーブルへのデータ入力が頻繁に発生し、その入力操作
が煩雑であるという問題がある。しかも、ダイヤグラム
と別の画面上に入力数値と結果数値が表形式で表示され
るため、ある変数が他のどのような変数にどのような影
響を与えているかわかりにくいという問題がある。
【0009】本発明の目的は、かかる問題を解決するた
め、モデル式内の変数間の因果関係をあらわす関係図を
作成し、変数への数値入力を、そのメーターを操作する
ことで簡単に入力することを特徴とするシミュレーショ
ン方法を提供することにある。 本発明の他の目的は、
変数の数値入力に対する他の変数の変動をひとめで観察
でき、関係図と併せてみることで、その変数に与える影
響を把握しやすいことを特徴とするシミュレーション方
法を提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、本願明細書及
び添付する図面から、当業者は容易に推察できるだろ
う。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、ある変数とそれを決定する少なくとも一つの変数の
関係を表した数式に基づき、数式中の変数の因果関係
を、変数名表示部と変数値を表すメーターをもつ要素
と、要素を結ぶ線で構成された関係図を作成し、作成し
た関係図を表示装置に表示し、変数の要素のメーターを
操作して数値を入力し、数式を用いて求める変数の値を
計算し、計算結果を求める変数のメーターを操作して表
示装置に表示する。
【0012】
【作用】数値を直接入力するかわりにメーターを移動し
て入力するため、自由かつ簡単に何度でも入力できる。
また、関係図とあわせて、変数値の変動をメーターの移
動であらわすため、ある変数が与える他の変数への影響
を容易に把握することを可能にする。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0014】図1は本発明の実施例を示す処理フロー図
である。図2は本実施例を実現するための装置構成図で
ある。
【0015】まず、図2に示す装置構成図に関して説明
する。その装置構成は、シミュレーションのためのプロ
グラムを実行する計算機201に表示装置202、入力
装置203、204及び記憶装置205を接続したもの
である。
【0016】図2では、入力装置としてキーボード20
3、マウス204の2つを示してあるが、他の入力装置
を用いてもよいし、それらを組み合わせて用いても、ま
たどれか一つでもよい。記憶装置205は、磁気記憶装
置に限らず、光ディスクや半導体メモリであってもよ
い。要は、プログラムの実行やデータのファイルを格納
するために十分な容量を備えていればよい。以上の説明
から当業者は直ちに類推できるように、本発明を実施す
る装置構成は、一般に計算機又は計算機システムと呼ば
れるものであればよい。当然のこととして、本発明を実
施するために、製作した専用装置であっても、上述のよ
うな周辺機器の機能が充足されればよい。
【0017】図2を引用しながら、図1の処理フローに
従って、本実施例における動作を説明する。
【0018】記憶装置205には変数間の因果関係を表
した少なくとも一つの数式をモデルとして格納してお
く。入力装置203を用いて、計算機201にモデルの
検索の指示を入力し、記憶装置205からモデルを検索
する(ステップ101)。検索されたモデルの数式に基
づき、モデル中の数式の変数の因果関係を、変数名表示
部と変数の数値を表すメーターと数値表示部をもつ要
素、および各要素を線で繋いだ関係図として作成し、数
式と作成された関係図を表示装置202に表示する(ス
テップ102)。入力装置204を用いてメーターを操
作し、変数へ数値を入力する(ステップ103)。数式
を用いて、入力された変数の値に対する求める変数の値
を計算する(ステップ104)。計算結果を求める変数
のメーターを移動し、表示装置202に表示する(ステ
ップ105)。シミュレーション結果の各変数の値を記
憶装置205に格納する。(ステップ106)。
【0019】なお、本実施例において、数値入力はメー
ター操作の他に、要素の数値表示部へ直接、キーボード
203を用いて数値データとして入力することも可能で
ある。その場合、メーターは数値表示部の数値と同じ目
盛上の位置を示すように連動して移動するものとする。
これによれば、メーター移動のみでは操作の難しい、数
値の決め細かな設定ができ、かつ変数間の影響をメータ
ーの移動で、実際の数値と同一視野のうちに見れる。
【0020】メータ表示については、例えば、良く知ら
れている表−グラフ変換ソフトと同様にして数値データ
に対応する棒グラフの先端位置のみを表示するものとし
て容易に実施できるので、これ以上の説明は省略する。
【0021】次に、上記実施例に基づいたシミュレーシ
ョン方法の第1の具体例を示す。本具体例は、銀行にお
ける預金量をシミュレーションするものである。ここで
は、図1の各処理ステップを図3〜図6を用いて詳細に
説明する。図3は、モデル検索の表示画面例と記憶装置
205内に格納された各モデルに関係する数式をモデル
ごとに管理するファイル形式とモデルについての数式の
例とを示す。図4、図5は、シミュレーションの過程を
説明する表示画面例、図6はシミュレーション結果を格
納するファイル形式の例である。
【0022】<ステップ101>記憶装置205に格納
されているモデルを検索するために必要な指示を、キー
ボード203より入力し、表示装置202にモデルのリ
ストを表示させる。このリストからマウス204で検索
するモデルのタイトル「預金量予測モデル」301をポ
インティングし、検索する。図3では、モデル検索の表
示画面例と記憶装置205内に格納された各モデルに関
係する数式をモデルごとに管理するファイル形式と検索
しようとする預金量予測モデルについての数式の例とを
示す。 <ステップ102>検索された「預金量予測モデル」3
01が管理しているアドレス302が示している数式3
03をもとに変数の因果関係を表した関係図を作成し、
表示装置202に表示する。
【0023】表示画面例を図4に示す。図4は、モデル
内の数式を表示する領域401、数式内の従属変数に対
応した要素402と独立変数に対応した要素403〜4
05、それらを線406で結んで変数間の因果関係を表
した関係図を表示する領域407からなる。各要素40
2〜405は、変数名408、変数の数値表示部40
9、目盛410とメーター411をもつメーター表示部
412から構成される。なお、独立変数の各要素は、画
面上の同列に配置され、従属変数の要素は、区別して別
の列に配置される。さらに、数値表示部409の数値と
メーター411の目盛上の指す位置は連動しており、初
期値としてはある適当なデータの値を示している。
【0024】この例のように、モデルの数式が一つだけ
のときは、要素間を接続する線は省略するものとしても
混乱は起きない。また、モデルの数式が複数の場合であ
っても、各数式ごとに、図4の領域を示す線407のよ
うに、数式に関係する範囲を表示することとすれば、同
様に、要素間を接続する線は省略するものとしても混乱
は起きない。
【0025】<ステップ103>次に、独立変数への数
値を入力する。図5を用いて数値の入力方法を説明す
る。従業員数の変数要素403のメーター411を、マ
ウス204を用いて、目盛410上の20の位置までの
移動を指定する。これにより、従業員数の数値が20と
入力される。他の独立変数はメーターを移動しないこと
で、現在指している数値の値が入力されたこととなる。
なお、メーターを変更した場合、変更前に指示していた
位置は、マーク501の形式で表示される(503)。
これは、表示の必要が無くなったときは、キーボードか
らの指示で消すことができる。また、メータの位置を変
更して数値データを変更することは、前述した表−グラ
フ変換ソフトの逆変換として、棒グラフの先端位置に対
応する数値データを得るものとして容易に実施できるの
で、これ以上の説明は省略する。 <ステップ104>計算機201で、表示されているモ
デル式401に、入力された独立変数の値20、10、
700を代入し、従属変数である預金量の値が計算され
る。データの動きを示す意味を破線503、504で示
す。 <ステップ105>計算された従属変数の値4500を
出力する。預金量の要素402のメーター411が目盛
上の4500の位置まで移動し、数値表示部409の数
値は4500となる。メーターが指していた位置は、先
の従業員数の表示と同様に処理され、マーク502の形
式で必要な範囲で表示される(504)。 <ステップ106>シミュレーション結果の独立変数、
従属変数の値を記憶装置205のファイル601に図6
に示す形式で格納する。このファイル601の内容は表
示装置202に出力して、参照することも可能である。
【0026】なお、関係図は一度作成、表示すれば、別
データを入力してのシミュレーションに繰り返し利用で
きるため、ステップ103〜ステップ106の処理は、
繰り返し行われる。その場合、マウスを使用して、独立
変数への数値入力を自由に行え、かつ従属変数への影響
が目に見えるため、自由かつ簡単にシミュレーションが
行えるという効果がある。
【0027】次に上記実施例の第2の具体例を図7を用
いて説明する。本具体例は、ステップ101にて検索さ
れたモデル内の数式が2つの場合で、ここでは、第1の
具体例と異なる処理について述べる。
【0028】<ステップ102>検索されたモデルの2
つの数式701、702をもとに数式内の変数の因果関
係を表した関係図を作成し、表示装置202に表示す
る。表示画面例を図7に示す。図7において、図4と同
じものは図4と同じ符号を付けてある。図4と異なる点
は、数式を表示する領域401に数式が2つ表示されて
いることと、式の従属変数が他方の式の独立変数である
ため、要素の配置が3列になり、それらの各要素の間で
互いに因果関係のあるものは線で結ばれていることであ
る。この場合も、先の例と同様に、配列を工夫すること
で、線で結ぶことを省略することができる。 <ステップ103>次に、独立変数への数値を入力す
る。この場合の独立変数とは、他の式の従属変数となっ
ていない独立変数である。図7の例では、変数名、有形
固定資産、売上総利益、販売費一般管理費がこれにあた
る。変数値の入力方法は、第1の具体例と同じで、メー
ターをマウスで操作することで行う。 <ステップ104>以降の処理は第1の具体例と同様で
ある。
【0029】本具体例からわかるように、モデルの数式
は複数でもよく、数式の数に応じて、配置される要素の
列を増やせばよい。これにより、因果関係の複雑な変数
間でのシミュレーションが可能になる。また、経営計画
において、多数の経済変数を用いて、経営活動をモデル
化し、企業における問題解決の方向を見出そうとする場
合に有効である。
【0030】次に本実施例の第3の具体例を図8の処理
フローに従い、図9〜図11を用いて説明する。図9
は、変数の変動可能範囲と目盛単位の設定の表示画面例
である。図10は、シミュレーションの過程を説明する
ための図、図11は、エラーメッセージの表示画面例で
ある。図1と同じ処理は同じ符号を付けてある。
【0031】本具体例は、第1の具体例と同じモデルを
用いてゴールシーキングとよばれるシミュレーションの
例である。これは、従属変数の値を達成する為の、ある
独立変数の値がどれだけであればよいか知りたい場合に
効果的で、本例はある預金量を達成するための、従業員
数を求めたものでる。また、本具体例は、変数に変動可
能条件を指定した場合の例でもある。
【0032】<ステップ101>記憶装置205に格納
されているモデルの検索するために必要な指示を、キー
ボード203より入力し、マウス204から検索するモ
デルのタイトル「預金量予測モデル」301をポインテ
ィングし、検索する。 <ステップ102>検索された「預金量予測モデル」3
01が管理しているアドレス302が示している数式3
03をもとに変数の因果関係を表した関係図を作成し、
表示装置202に表示する。 <ステップ801>従業員数、地域人口、競合店数、預
金量の各変数の変動可能範囲を入力する。預金量の変動
可能範囲を入力する表示画面例を図9に示す。預金量の
要素の変数名408をマウス204でポインティングす
ると、変数条件入力領域901が表示される。変数条件
入力領域901は、変数の変動可能範囲入力領域902
とメーターの目盛調節部903からなる。預金量の変動
範囲を3000以上4200以下としたい場合には入力
領域902の指定欄にそれぞれ3000、4200と入
力する。他の変数についても同様の処理で、変動可能範
囲を入力する。入力の完了904を選択すると、メータ
ーは変動可能範囲とそうでない範囲905が色区別して
表示される。また、目盛調節部903は、メーターの目
盛の単位を調節する部分であり、その指定により、目盛
410を10倍、あるいは0.1倍刻みで調節できる。 <ステップ103>次に、従属変数の預金量への数値を
入力する。これにより、ゴールシーキングする意図を入
力する。続いて、求めたい独立変数の従業員数以外の独
立変数である地域人口、競合店数へ順に数値を入力する
(1001)。 <ステップ802>入力の際、各変数の値がステップ8
01で指定した変動可能範囲を超えようとする場合は警
告音を出力し、ステップ103に戻って入力を修正す
る。 <ステップ104>計算機201で、表示されているモ
デル式401に、入力された従属変数と独立変数の値を
代入し、従業員数の値が計算される。 <ステップ803>計算された従業員数の値がステップ
801で指定した変動可能範囲を超える場合は警告メッ
セージを出力し、ステップ103に戻って入力を修正す
る。(図11)。 <ステップ105>計算された従業員数の値を出力する
(1002)。 <ステップ106>シミュレーション結果の独立変数、
従属変数の値を図6の形式でファイル601に格納す
る。
【0033】以上の具体例からわかるように、同じモデ
ルであっても、様々な政策意思に応じてモデルの利用の
仕方が異なる。本実施例によると、モデルへの数値の入
出力を一つの関係図をインターフェースとして行えるた
め、自由な政策意思を反映することができるという効果
が得られる。
【0034】また、本実施例で用いたモデルの数式は、
モデル作成機能を持つ計算機でデータを基に作成された
ものであってもよい。当然のことながら、入力装置20
3から入力されたものでもよい。
【0035】次に、本発明を銀行営業店の営業戦略分析
での戦略効果予測に適用した応用例を示す。図12は、
本応用例を示す処理フロー図である。
【0036】営業戦略立案の場面では、営業店の店質や
営業環境を総合的に判断し、戦略を立案する必要があ
る。しかし、立案した戦略が真に有効であるか、あるい
はどれくらい効果があるかの評価がなければ、誤った戦
略が経営をミスリードする恐れがある。
【0037】そこで、過去の実績データをもとにその戦
略を実施した場合のシミュレーションが不可欠である。
シミュレーションは、実績データからモデルを構築し、
そのモデルから戦略を実施した際の効果を判定するもの
である。シミュレーションの過程は試行錯誤的に行なわ
れ、結果は数値で出力表示される。本例は、銀行営業店
の営業戦略分析での複雑かつ繰り返し処理の発生するシ
ミュレーションにおいて本発明を適用した例であり、試
行錯誤の過程における数値入力の煩雑さを解消し、また
戦略立案の判断材料となる予測される戦略効果を視覚的
に把握可能としたものである。
【0038】図12の処理フローに従って、本応用例に
おける動作を説明する。
【0039】営業店の店質や営業環境を総合的に判断す
るのに必要な営業店の規模、資源を表すデータ、過去の
各営業店の実績データ、営業店の管轄地域の特性を示す
市場環境データ(図13に例示)について収集し、入力
する(ステップ1201)。各営業店の業績は、店の規
模や市場に大きく依存しており、全店一律に実績を比較
して分析すると特徴の有る戦略を見出せなかったり、あ
るいは市場にそぐわない戦略を導出することが考えられ
る。そこで、同等条件下で公平に各営業店を分析するた
め、規模を示すデータ(例.資金量)、市場規模を示す
データ(例.人口)、市場成長率を示すデータ(例.事
業所伸び率)を用いて営業店を分類する。分類には、類
似した特徴を持つサンプルを同一のグループにまとめる
統計手法であるクラスタ分析を利用する。
【0040】こうして、図14のように、類似営業店規
模、市場特性を持った営業店に分類する(ステップ12
02)。1401は、店舗名のフィールド、1402は
各店がどのグループに分類されたかを記すフィールド、
1403は各分類軸に対する店データのフィールドであ
る。1404は、各グループのデータの平均値を記すレ
コードである。この分類結果をもとに、地域特性を鑑み
た戦略分析が可能となる。具体的には、ある一つのグル
ープについて、業績のひとつである個人預金量に対し
て、これに関係のあると思われる指標とのデータからモ
デル式を作成する。
【0041】図15は、モデル式作成の入力定義画面例
である。図15は、分析対象とする営業店の選択肢領域
1501、分析方法の選択肢領域1502、従属変数と
して使用する変数名の入力領域1503、独立変数とし
て使用する変数名の入力領域1504から構成され、入
力装置203、204により選択/入力される。図15
の例は、分析対象営業店としてグループ3に属したも
の、従属変数として個人預金、独立変数として個人預金
の政策変数の候補として考えられる指標、分析方法とし
てステップワイズ回帰分析を選択/入力した例である。
【0042】モデリング手法としては、独立変数を取捨
選択して、より精度の高いモデル式を作成するステップ
ワイズ回帰分析を使用する(ステップ1203)。分析
により求められたモデル式に基づき、前記実施例に述べ
たように関係図を作成し、表示する(ステップ120
4)。
【0043】前記実施例で述べたように独立変数の数値
をメーターで様々に変化させ、シミュレーションを実行
する(ステップ1205)。シミュレーション結果に対
し、その独立変数の数値と最も似通ったデータを持つ営
業店の実データを参照データとして表示し、予測値と比
較する(ステップ1206)。この表示画面例を図16
に示す。1601は、参照データの表示領域である。こ
れにより、業績と政策変数との因果関係が明らかにな
り、どの程度政策変数が業績に寄与しているかを把握で
き、さらに目標設定、有効戦略立案の判断材料となる。
【0044】次に図2で示したシステム構成図上で本発
明によるシミュレーションシステムを実現する実施例を
図17を用いて説明する。システム構成の概要は図2の
それと同様であるので説明を省略する。なお、本実施例
は図1を用いて説明した機能に対応させて説明する。
【0045】変数間の因果関係を表した、少なくとも一
つの数式をモデルとして格納した記憶装置205を予め
設けた計算機201に、入力装置203を用いてモデル
の検索の指示を入力し、記憶装置205からモデルを検
索する(1701)。検索されたモデルの数式に基づ
き、モデル中の数式の変数の因果関係を、変数名表示部
と変数の数値を表すメーターと数値表示部をもつ要素
と、各要素を線で繋いだ関係図を作成する(170
2)。数式と作成された関係図を表示装置202に表示
する(1703)。入力装置204を用いてメーターを
操作し、変数へ数値を入力する(1704)。数式を用
いて、入力された変数の値に対する求める変数の値を計
算する(1705)。計算結果を求める変数のメーター
を移動し、表示装置202に表示する(1706)。シ
ミュレーション結果の各変数の値を記憶装置205に格
納する。(1707)。
【0046】以上、本実施例によれば、図1を用いて説
明した実施例と同様に、数値を直接入力するかわりにメ
ーターを移動して入力し、自由かつ簡単に何度でもシミ
ュレーション処理ができる。さらに、本実施例は、計算
機で実現する各機能を専用的な回路で実現する場合に対
して示唆を与えているので、回路技術者にとって専用装
置を実現するために有用である。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く、本発明によれ
ば、頻繁に数値の入出力を繰り返すシミュレーションに
おいて、数式中の変数の因果関係を関係図で表し、その
変数のメーター操作で入力、出力をおこなうため、簡単
かつ自由に数値入力が行え、変数間の影響を把握しやす
いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例を示す処理フロー図。
【図2】本発明を実施するための装置構成例。
【図3】数式を格納するファイル形式、モデルを格納す
るファイル形式、およびモデル選択の表示画面例。
【図4】関係図の表示画面例。
【図5】シミュレーションの過程を示した例。
【図6】シミュレーション結果を格納するファイル形式
の例。
【図7】数式が複数の場合のシミュレーションの過程を
示した例。
【図8】ゴールシーキングの応用例を示す処理フロー
図。
【図9】変動可能範囲及び目盛調節の表示画面例。
【図10】ゴールシーキングの過程を示した関係図の
例。
【図11】変数値が変動可能範囲を超えた場合の警告の
出力例。
【図12】銀行営業店の戦略分析での応用例を示す処理
フロー図。
【図13】応用例で用いるデータの一例。
【図14】営業店分類の結果を示す表の例。
【図15】モデル式を作成する際の入力定義画面例。
【図16】シミュレーション結果と類似した傾向を持つ
営業店データの出力例。
【図17】本発明を実現する実施例の機能構成図。
【符号の説明】
201…計算機、202…表示装置、203、204…
入力装置、205…記憶装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜口 強 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所ビジネスシステム開発 センタ内 (72)発明者 雲村 明 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地の12 株式会社日立製作所ビジネスシステム開発 センタ内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある変数とそれを決定する少なくとも一つ
    の変数の関係を表した数式を予め格納した記憶装置を持
    つ計算機を使用したシミュレーション方法において、前
    記変数に対応して、前記変数の変数名表示部と変数値を
    表すメーターをもつ要素と、前記要素を前記要素の関連
    を意味する表示をも含めた関係図として作成し、前記作
    成した関係図を表示装置に表示し、前記変数の要素のメ
    ーターを操作して前記変数へ数値を入力し、前記数式を
    用いて求める変数の値を計算し、計算結果を前記求める
    変数のメーターを操作して前記表示装置に表示すること
    を特徴とするシミュレーション方法。
  2. 【請求項2】前記数式は、少なくとも一つの独立変数と
    前記独立変数に従属する従属変数との線形式であること
    を特徴とする請求項1記載のシミュレーション方法。
  3. 【請求項3】前記変数への数値入力は、独立変数への入
    力であり、前記求める変数は従属変数であることを特徴
    とする請求項1または2記載のシミュレーション方法。
  4. 【請求項4】前記変数への数値入力は、従属変数と求め
    る変数以外の独立変数への入力であり、前記求める変数
    は独立変数であることを特徴とする請求項1または2記
    載のシミュレーション方法。
  5. 【請求項5】前記数式は複数であり、前記複数の数式の
    中で同じ変数を用いる場合、前記関係図中の前記変数の
    要素は一つの要素として作成、表示することを特徴とす
    る請求項1または2記載のシミュレーション方法。
  6. 【請求項6】前記関係図を表示装置に表示する場合に、
    前記独立変数の要素は同じ並びに配置され、前記従属変
    数の要素とは区別して表示することを特徴とする請求項
    1または2記載のシミュレーション方法。
  7. 【請求項7】前記要素の関連を意味する表示は関係図の
    要素を結ぶ線であることを特徴とする請求項1または2
    記載のシミュレーション方法。
  8. 【請求項8】前記関係図の要素を結ぶ線は従属変数の要
    素と前記独立変数の要素を結ぶ線であることを特徴とす
    る請求項7記載のシミュレーション方法。
  9. 【請求項9】前記要素はメーターの示す数値を表示した
    数値表示部をもつことを特徴とする請求項1記載のシミ
    ュレーション方法。
  10. 【請求項10】前記変数への数値入力は、前記入力装置
    からの指定に基づいて、数値表示部の数値を変更するこ
    とを特徴とする請求項9記載のシミュレーション方法。
  11. 【請求項11】前記メーターは、前記変数への数値の入
    出力の操作を行った際、前記メーターが入出力を行う前
    に目盛上で示していた位置を表示することを特徴とする
    請求項1記載のシミュレーション方法。
  12. 【請求項12】前記メーターの目盛の単位は、前記入力
    装置からの指定に基づいて、変更することを特徴とする
    請求項1記載のシミュレーション方法。
  13. 【請求項13】前記数式の関係図を作成、表示するステ
    ップは、前記入力装置からの前記変数のメーターの変動
    制約条件を指定するステップを含むことを特徴とする請
    求項1記載のシミュレーション方法。
  14. 【請求項14】前記変数のメーターの移動位置が前記指
    定された変動制約条件に不適切な場合は、警告を出力す
    ることを特徴とする請求項13記載のシミュレーション
    方法。
  15. 【請求項15】前記変動制約条件は移動可能範囲を示
    し、前記メーターは移動可能範囲と移動不可能範囲を区
    別して表示することを特徴とする請求項13記載のシミ
    ュレーション方法。
  16. 【請求項16】ある変数とそれを決定する少なくとも一
    つの変数の関係を表した数式を予め格納した記憶装置
    と、前記変数に対応して、前記変数の変数名表示部と変
    数値を表すメーターをもつ要素と、前記要素の関係が分
    かる形で構成された関係図を作成する手段と、前記作成
    した関係図を表示する表示装置と、前記変数の要素のメ
    ーターを操作して前記変数へ数値を入力する手段と、前
    記数式を用いて値の入力されていない変数の値を計算す
    る手段と、計算結果を前記入力されていない変数のメー
    ターを操作して前記表示装置に表示する手段からなるこ
    とを特徴とするシミュレーションシステム。
  17. 【請求項17】前記要素の関係が分かる形は要素間を結
    ぶ線であることを特徴とする請求項16記載のシミュレ
    ーションシステム。
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