JPH06288492A - 弁の閉鎖装置 - Google Patents

弁の閉鎖装置

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Publication number
JPH06288492A
JPH06288492A JP7570293A JP7570293A JPH06288492A JP H06288492 A JPH06288492 A JP H06288492A JP 7570293 A JP7570293 A JP 7570293A JP 7570293 A JP7570293 A JP 7570293A JP H06288492 A JPH06288492 A JP H06288492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed container
chamber
valve
poppet
water
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7570293A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamine Imada
高峰 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP7570293A priority Critical patent/JPH06288492A/ja
Publication of JPH06288492A publication Critical patent/JPH06288492A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水の凝固時の体積変化を弁の駆動源として利
用して、高圧の流体等を用いない弁の閉鎖装置を提供す
る。 【構成】 密閉容器1内をピストン部材3によって2個
の室1a,1bへ分割すると共に密閉容器1外の流路5
を閉じるポペット4にピストン部材3を連結し、一方の
室1a内の水をコイル状配管2内を流れる液体窒素で冷
却して凝固させ、その体積膨張によってピストン部材3
を介してポペット4を移動させて流路5を閉じるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁の駆動源として水の
凝固時の体積変化を利用した弁の閉鎖装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来弁を開閉作動させる作動源として
は、油圧/空圧/電磁力等が使用されてきた。
【0003】その1例を、図3によって説明する。密閉
容器01内にはピストン03が摺動可能に収容され、ピ
ストン03で分割された密閉容器01内の一方の室01
aには、油圧/空気圧供給源012から油圧又は空気圧
が供給される。ピストン03は、密閉容器01内の他方
の室01bを通って密閉容器01外に突出し、その先端
に流体入口08と流体出口09との間の流路を開閉する
弁としてのポペット04が取付けられている。油圧/空
気圧供給源012から油圧又は空気圧を室01a内へ供
給することによって、ポペット04は、図3(a)に示
す開位置から図3(b)に示す閉位置へ移動して弁の開
閉が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の技術で
は、弁を作動させるために下記のものが必要であった。 1.油圧/空圧/電気等のエネルギー源 2.エネルギー源からの配管、配線(油圧/空圧を使用
する場合には、高圧に耐えうるもの) これらによって、システムが複雑、かつ、おおがかりな
ものとなっていた。
【0005】また、例えば、ロケットにおいては、打ち
上げ直前までは地上系から必要な流体の供給を受け、打
ち上げと同時に流路の弁を閉める必要があるが、前記の
ように、従来の技術では油圧/空圧/電気等のエネルギ
ー源を必要とし、かつ、エネルギー源からの配管、配線
を必要とし、重量が増加することが避けられなかった。
【0006】本発明は、以上の問題点を解決することが
できる弁の閉鎖装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の弁の閉鎖装置
は、密閉容器内に移動可能に収容され、密閉容器内を2
個の室に分割すると共に密閉容器外に設けられ流路を閉
じる弁に連結されたピストン部材、前記分割された2個
の室のうち弁と反対側の室内に封入された水、及び前記
水を凝固させる手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、以上の構成を具備しているために、
密閉容器の弁と反対側の室内の水を凝固させその体積を
膨張させることによって、ピストン部材は弁が閉じる方
向へ移動しピストン部材に連結された弁によって流路が
閉じられる。
【0009】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1によって説明
する。本実施例は、打ち上げ前に地上系から供給される
流体の流路を打ち上げ時に閉じるようにしたロケットに
搭載された弁の閉鎖装置に係るものである。
【0010】1はピストン部材3を収容する密閉容器で
あり、密閉容器1内は、ピストン部材3によって2個の
室1a,1bに分割されている。ピストン部材3は、密
閉容器3内を前記2個の室1a,1bに分割し、かつ、
密閉容器3内を摺動可能なピストンシリンダ3a、同ピ
ストンシリンダ3aに取付けられ一方の室1b内より密
閉容器1外へ突出してその先端にポペット4を取付けた
弁軸3bより成り、前記ポペット4は地上系からの流体
入口8とロケット内への流体出口9との間の流路5を開
閉するようになっている。前記室1a内には、水が封入
され、また、ロケット内の液体窒素源13に接続された
コイル状配管2が配置されている。また、密閉容器1の
室1bの端部にはガス通路7が設けられている。
【0011】本実施例では、密閉容器1の室1aに封入
される水を適当な量とすることによって、ロケットの打
ち上げ前には、図1(a)に示すようにポペット4は流
路5を開いており、必要な流体が地上系より流体入口
8、流路5及び流体出口9を経てロケット内に供給され
る。
【0012】ロケットの打上げ時には、ロケット内の液
体窒素源13より液体窒素をコイル状配管2に導入す
る。これによって、液体の状態の室1a内の水は凝固し
て氷となり、その体積が膨張する。
【0013】これによって、ピストン部材3は、図1
(b)中白抜き矢印方向へ移動し、これに伴ってポペッ
ト4も同方向へ移動して流路5を閉じ、地上系からの流
体の供給が遮断される。この際、室1b内の空気は、ガ
ス通路7より排出されて、ピストン部材3は円滑に移動
することができる。
【0014】このように、本実施例では、油圧/空圧/
電気等のエネルギー源及びエネルギー源からの配管、配
線を必要とすることなく、ポペット4を作動して流路5
を閉じることができる。
【0015】また、本実施例では、極低温の液体窒素を
用いて水を凝固させており、液体窒素の圧力は高圧にす
る必要がなく、配管は低圧のもので十分であり、また、
漏れが生ずることがない。
【0016】なお、本実施例において、密閉容器1の室
1bのガス通路7を省略すれば、室1a内水を凝固させ
ることによってピストン部材3は室1b内の空気等のガ
スを圧縮しながら移動してポペット4によって流路5を
閉じ、室1a内のこの氷を溶融して液状の水として体積
を収縮させると室1b内の圧縮ガスの圧力によってポペ
ット4を開くことができる。
【0017】本発明の第2の実施例を、図2によって説
明する。本実施例は、メイン燃料系に液体水素と液体酸
素を使用するロケットに搭載される弁の閉鎖装置に係
り、ヘリウムガスの流れる流路を打ち上げ時に閉じるよ
うにしたものである。本実施例が前記第1の実施例と相
違するのは次の点であり、変更のない同一の部材には図
2おいて図1におけると同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0018】本実施例では、ピストン部材3′は、密閉
容器1内に収容されたピストンシリンダ3′aを備え、
同ピストンシリンダ3′aと密閉容器1の一方の側に取
付けられたベローズ部3′bによって密閉容器1内を2
個の室1a,1bに分割すると共に外部への流体の洩れ
を防ぐようにしている。前記ピストン部材3′は、ピス
トンシリンダ3′aに取付けられ室1b内より密閉容器
1外に突出しその先端にポペット4を取付けた弁軸3′
cを備えている。前記室1a内には水が封入されてお
り、同室1a内のコイル状配管2の一端は密閉容器1の
端部に設けられた液体酸素入口10を介してロケットの
メイン燃料源である液体酸素源に接続され、その他端は
密閉容器1の端部に設けられた液体酸素出口11に接続
され、また、密閉容器1の端部には、室1aに開口する
水量調整口6が設けられている。
【0019】本実施例においても、ロケットの打ち上げ
時に、ロケットのメイン燃料の液体酸素をコイル状配管
2内に導入することによって、室1a内の水が凝固して
氷となって体積が膨張し、ポペット4を移動させて地上
系からのヘリウムガスの流路を閉じることができ、前記
第1の実施例と同様な作用及び効果を奏することができ
る。
【0020】なお、前記第1及び第2の実施例は、ロケ
ットの弁の閉鎖装置に係るが、本発明は流路を閉じる弁
の閉鎖装置としてロケット以外にも適用できることはい
う迄もない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ピスト
ン部材で分割された密閉容器の一方の室に水を封入し、
これを凝固させることによる体積変化を作動力として弁
を移動して弁を閉じるようにしているために、従来の装
置で必要とした油圧、空圧又は電気等の作動源を不要に
することができる。また、前記作動源として油圧又は空
圧を使用する際には、作動源から高圧の配管を引く必要
があったが、本発明の水を凝固させる手段では、作動の
際に高圧の流体を用いる必要がなく、低圧の配管で十分
であり、かつ、漏れの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施例を示し、図1
(a)はポペットが開いた状態を示す断面図、図1
(b)はポペットが閉じた状態を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第2の実施例の断面図である。
【図3】図3は従来の弁の開閉装置を示し、図3(a)
はポペットが開いた状態を示す断面図、図3(b)はポ
ペットが閉じた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 1a,1b 室 2 コイル状配管 3,3′ シリンダ部材 3a,3′a ピストンシリンダ 3b,3′c 弁軸 3′b ベローズ部 4 ポペット 5 流路 6 水量調整口 7 ガス通路 8 流体入口 9 流体出口 10 液体酸素入口 11 液体酸素出口 13 液体窒素源

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に移動可能に収容され、密閉
    容器内を2個の室に分割すると共に密閉容器外に設けら
    れ流路を閉じる弁に連結されたピストン部材、前記分割
    された2個の室のうち弁と反対側の室内に封入された
    水、及び前記水を凝固させる手段を備えたことを特徴と
    する弁の閉鎖装置。
JP7570293A 1993-04-01 1993-04-01 弁の閉鎖装置 Withdrawn JPH06288492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7570293A JPH06288492A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 弁の閉鎖装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7570293A JPH06288492A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 弁の閉鎖装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06288492A true JPH06288492A (ja) 1994-10-11

Family

ID=13583824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7570293A Withdrawn JPH06288492A (ja) 1993-04-01 1993-04-01 弁の閉鎖装置

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JP (1) JPH06288492A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5604603B1 (ja) * 2014-01-08 2014-10-08 株式会社テックコーポレーション 感熱バルブ及びこれを用いた散水装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5604603B1 (ja) * 2014-01-08 2014-10-08 株式会社テックコーポレーション 感熱バルブ及びこれを用いた散水装置

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