JPH06287190A - 新規な3−アミノクロマンスピロ化合物、それらの製造法およびそれらを含む薬学組成物 - Google Patents

新規な3−アミノクロマンスピロ化合物、それらの製造法およびそれらを含む薬学組成物

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JPH06287190A
JPH06287190A JP5109707A JP10970793A JPH06287190A JP H06287190 A JPH06287190 A JP H06287190A JP 5109707 A JP5109707 A JP 5109707A JP 10970793 A JP10970793 A JP 10970793A JP H06287190 A JPH06287190 A JP H06287190A
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    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中枢神経系、特にセロトニン作動系の障害、
例えば鬱病、ストレス、精神病、不安、精神分裂症、或
いは苦痛、偏頭痛、高血圧および脳虚血などに顕著な薬
理特性を示す新規なアミノクロマンスピロ化合物を提供
する。 【構成】 置換ベンズアルデヒドを三臭化ホウ素と反応
させた後、置換アンモニウム塩の存在下にて2−ニトロ
エタノールと反応させた後、生成物を還元して、これを
ベンジルトリメチルアンモニウムメチレートの存在下に
てアクリル酸化合物と反応させ、これを水素雰囲気下に
てラネーニッケルにより還元して、スピロ化合物を得
て、これを式Hal′R′の化合物と反応させた後、
目的の式(I)を有する化合物を得る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−アミノクロ
マンスピロ化合物、それらの製造法、およびそれらを含
む製薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】3−
アミノクロマン、3−アミノチオクロマンおよびそれら
の誘導体の幾つかは、中枢神経系、更に詳細にはセロト
ニン作動系のレセプターのリガンドであることが知られ
ており、不安、鬱病、および更に詳細には中枢神経系の
障害の治療に用いることができる(欧州特許第EP27
9,150号およびEP222,996号明細書)。こ
れらの特許明細書に記載されている化合物は5−HT
1Aレセプターの他にD2レセプターにもある種の親和
性を有しているため、選択性が極めて低い。
【0003】2−アミノテトラリン(a)(J.Me
d.Chem.,(1978)21(6),585〜7
頁およびJ.Pharm.Pharmacol.,(1
976),28,補足,83P頁)および3−アミノ−
キノリン(b)(フランス国特許第2,255,067
号明細書および薬学雑誌(1974),94(12)1
566〜73頁)も文献で知られている。
【化43】
【0004】これらの化合物は、就中、抗神経痛、鎮痙
および抗ヒスタミン剤として記載されていると共に、テ
トラリン化合物の場合には、極めて弱い抗鬱成分として
も記載されている。
【0005】スピロ[ピロリジン−2,3′−クロマ
ン](c)も文献に記載されているが、その構造以外の
情報は記載されていない。
【化44】
【0006】
【課題を解決するための手段】3−アミノクロマンスピ
ロ化合物である本発明の化合物は、その構造が新規であ
ることとは別に、顕著な薬理特性を有する。これらの化
合物は、実際に5−HT1Aレセプターに対する強力な
リガンドである。この親和性の高さは、ドパミン作動性
およびアルファアドレナリン作動性レセプターおよび他
のセロトニン作動性レセプター(5−HT1B、5−H
1C、5−HT1D、5−HT)と比較して5−H
1Aレセプターの方が選択性が高いことによって支持
されているので、一層興味深い。
【0007】これらの顕著な薬理特性のため、本発明の
化合物は、中枢神経系、特にセロトニン作動系の障害、
例えば鬱病、ストレス、精神病、不安、精神分裂病、或
いは苦痛、偏頭痛、高血圧および脳虚血の治療に有用で
ある。これらの化合物は、栄養および性的挙動の改質剤
としても興味深い。
【0008】更に具体的には、本発明は、一般式
【化45】 [式中、mは整数であり、1または2の値を仮定するこ
とができ、Aはメチレン(CH)またはカルボニル
(CO)であり、Rは、水素、基−CO−Rであっ
て、Rは1〜6個の炭素原子を有する線形または分枝
したアルキルであるもの、所望により置換されたフェニ
ルまたは、所望により置換されたフェニルアルキルであ
ってアルキル鎖が1〜3個の炭素原子を有するもの、ま
たは1〜6個の炭素原子を有する線形または分枝したア
ルキルであって、ニトリル、所望により置換されたフェ
ニル、基−NRであって、Rが水素または1〜
6個の炭素原子を有する線形または分枝したアルキルで
あり、Rが水素または1〜6個の炭素原子を有する線
形または分枝したアルキルであり所望により置換された
フェニルによって所望により置換されたもの、2〜7個
の炭素原子を有する線形または分枝したアルキルカルボ
ニル基、所望により置換されたベンゾイル基、所望によ
り置換されたフェニルアルキルカルボニル基であってア
ルキル鎖が1〜3個の炭素原子を有するもの、1〜6個
の炭素原子を有する線形または分技したアルキルスルホ
ニル基、または所望により置換されたフェニルスルホニ
ル基、下記の基のいずれか1つ
【化46】 (式中、XおよびYは同一であるかまたは異なるもので
あり、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、1〜4個の炭素原
子を有する線形または分枝したアルキル、1〜4個の炭
素原子を有する線形または分枝したアルコキシであり、
nは整数であり、1または2の値を仮定することができ
る)によって所望により置換されたものを表わし、R
は、水素、アセチル基 CFSO−O−基、または基−ORであって、R
がRと同じ定義を有するものであり、Rは、水
素、または1〜4個の炭素原子を有する線形または分枝
したアルキルであり、但しR=R=R=Hである
ときには、mは1となることができず、フェニル、フェ
ニルアルキル、フェニルスルホニル、ベンゾイルまたは
フェニルアルキルカルボニルに関して「所望によって置
換された」という表現は、芳香族核が1〜4個の炭素原
子を有する低級アルキルであって分枝したものまたは分
枝していないもの、ニトロ、1〜4個の炭素原子を有す
る低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチルまた
はヒドロキシルの1つ以上によって置換されていてもよ
いことを意味する]を有するスピロクロマン化合物、単
離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジアス
テレオ異性体および鏡像異性体、それらの製薬上許容可
能な無機または有機酸に対する付加塩に関する。
【0009】本発明は、式(I)(但し、mは1であ
り、Aはカルボニル(CO)である)の化合物の特定の
場合である、一般式
【化47】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
りである)を有する化合物を得る方法であって、一般式
【化48】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
る置換ベンズアルデヒドを−5°〜0℃の温度で三臭化
ホウ素と反応させて、一般式
【化49】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これを加熱しながら置換アンモニウム塩の存在
下にて2−ニトロエタノールと反応させて、一般式
【化50】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これを還元して一般式
【化51】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これをアルコール性媒質中でベンジルトリメチ
ルアンモニウムメチレートの存在下にて一般式
【化52】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
個の炭素原子を有するアルキルである)を有するアクリ
ル酸化合物と反応させて、一般式
【化53】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
在下、水素雰囲気かで還元して、単離および所望な精製
の後に、一般式
【化54】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)を有
するスピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、
一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1に記載のRと同じ意味であ
り、但しR′は水素となることはできず、Hal′は
ハロゲン原子である)を有する化合物と反応させて、単
離および所望な精製の後に、一般式
【化55】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
る)を得ることができ、式(VIIIa)および(X
a)を有する化合物は、Rがアルコキシである場合に
は、これらを臭化水素酸を含む水性溶液で所望により処
理して、単離および所望な精製の後に、一般式
【化56】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
有する化合物を得ることができ、これを一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望による精製の後に、一般式
【化57】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
ある)を有する化合物を得ることができることを特徴と
し、一般式VIIIa、Xa、XIaおよびXIIIa
の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
るような一般式(Ia)の化合物を構成し、所望なら
ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
とが理解される、方法にも拡張する。
【0010】本発明は、式(I)(但し、mは2であ
り、Aはカルボニル(CO)である)の化合物の特定の
場合である、一般式
【化58】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
りである)を有する化合物を得る方法であって、式
【化59】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
る化合物を、一般式
【化60】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
個の炭素原子を有するアルキルであり、Halはハロゲ
ン原子である)を有するハロエステルと反応させて、一
般式
【化61】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
在下で水素雰囲気下にて還元して、単離および所望によ
る精製の後に、一般式
【化62】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)のス
ピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
り、但しR′は水素を表わすことはできず、Hal′
はハロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させ、
単離および所望による精製の後に、一般式
【化63】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、式(VIIIb)および
(Xb)の化合物は、Rがアルコキシを表わす場合に
は、所望により臭化水素酸を含む水性溶液で処理して、
単離および所望により精製の後に、一般式
【化64】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
有する化合物を得て、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望により精製の後に、一般式
【化65】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
ある)を有する化合物をえることができることを特徴と
し、一般式VIIIb、Xb、XIbおよびXIIIb
の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
るような一般式(Ib)の化合物を形成し、所望なら
ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
とが理解される、方法にも拡張する。
【0011】本発明は、式(I)(但し、Aはメチレン
(CH)である)の化合物の特定の場合である、一般
【化66】 (式中、R、R、Rおよびmは請求項1に定義し
た通りである)を有する化合物を得る方法であって、式
【化67】 (式中、Rおよびmは前記に定義した通りであり、R
は水素であるかまたは1〜6個の炭素原子を有する線
形または分枝したアルコキシである)を非プロトン性媒
質中で還元剤によって還元して、単離および所望による
精製の後に、一般式
【化68】 (式中、R、Rおよびmは前記と同じ意味である)
を有する化合物を得て、これを、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
り、但しR′は水素となることはできず、Halはハ
ロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させて、単
離および所望による精製の後に、一般式
【化69】 (式中、R′、R、Rおよびmは前記と同じ意味
である)を有する化合物を得ることができ、式(XI
V)および(XV)の化合物は、Rがアルコキシを表
わす場合には、これを臭化水素酸を含む水性溶液で処理
し、単離および所望により精製した後に、一般式
【化70】 (式中、R′、Rおよびmは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得ることができ、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味を有し、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望により精製した後に、一般式
【化71】 (式中、R′、R、R′およびmは前記と同じ意
味である)を有する化合物を得ることができることを特
徴とし、一般式XIV、XV、XVIおよびXVIIの
化合物が本発明の部分を形成し、一般式(Ic)の化合
物を構成し、所望ならば、精製し、それらの異性体に分
離し、または可能ならば、製薬上許容可能な酸との塩に
転換することができることが理解される、方法にも拡張
する。
【0012】式(I)(但し、Rはアセチル基を表わ
す)を有する化合物の特定の場合である、一般式
【化72】 (式中、R、Rおよびmは請求項1に定義した通り
である)を有する化合物を得る方法であって、一般式
【化73】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有する化合物を無水トリフルオロメタ
ンスルホン酸と反応させて、一般式
【化74】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有するトリフルオロメチルスルホニル
オキシ化合物を得て、これを次に非プロトン性媒質中で
トリエチルアミン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタンおよびPd(OAc)の存在下にて、ブチ
ルビニルエーテルで処理し、単離および精製の後に、一
般式
【化75】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有するアセチル化化合物を得ることを
特徴とし、一般式XIXおよびXXの化合物は本発明の
一部を形成し、所望ならば精製して、それらの異性体へ
分離することができ、または可能ならば、製薬上許容可
能な酸との塩へ転換することができることが理解され
る、方法にも拡張する。
【0013】一般式(I)の化合物および製薬上許容可
能な無機または有機酸とのそれらの付加塩は5−HT
1Aに対する強力なリガンドであると同時に、中枢神経
系において作動薬または拮抗薬活性を有する。D、α
レセプターおよび他のセロトニン作動性レセプターに
関する極めて高いこれらのレセプターの選択性によって
支持されているこの高い親和性により、この化合物はス
トレス、不安、鬱病、精神病、精神分裂症、苦痛、循環
器障害、高血圧、偏頭痛および脳虚血の治療にとって極
めて興味深いものとなっている。これらは、栄養および
性的挙動を改質することもできる。
【0014】一般式(I)の化合物および製薬上許容可
能な無機または有機酸、例えば塩酸、メタンスルホン
酸、硝酸、マレイン酸などの付加塩は、既知の方法を用
いて、錠剤、ゼラチン錠剤、コーティングした丸薬、注
射溶液、飲用溶液または懸濁液、エマルジョンおよび座
薬のような製薬組成物の形態で提供することができる。
不活性で、毒性のない製薬上許容可能な賦形剤、例えば
蒸溜水、グルコース、ラクトース、澱粉、タルク、植物
油、エチレングリコールなどの外に、これらの組成物は
防腐剤も含むことができる。
【0015】このようにして得られる製薬組成物も本発
明の部分を形成し、治療を行う障害、患者の年齢および
体重によって、24時間当たり1〜3回の投与による治
療の場合には活性物質0.1〜100mgを含むことが
できる。下記の例により本発明を例示するが、発明を制
限するものではない。
【0016】調製1: N−(4−ブロモブト−1−イ
ル)−8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオ
ン 炭酸カリウム7.43g(53・8ミリモル)、1,4
−ジブロモブタン4.26g(19,73ミリモル)お
よびヨウ化カリウムの触媒量を、8−アザスピロ[4,
5]デカン−7,9−ジオン3g(17.94ミリモ
ル)の溶液に加える。60℃に6時間加熱した後、冷却
し、アセトニトリルを減圧で留去する。水10cm
加水分解した後、生成物を塩化メチレンで抽出し、次に
乾燥および最終的乾燥の後に、粗生成物をシリカカラム
上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:塩化
メチレン)。N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−
アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンが、油の
形態で69%の収率で最終的に得られる。 赤外(フィルム):1660および1720cm−1ν
C=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化76】 1.45〜1.52、多重線、4H、2CH 1.45〜1.52、多重線、6H、3CH 1.79〜1.90、多重線、2H、H 2.60、一重線、4H、H 3.42、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.80、三重線、J=7.1Hz、2H、H
【0017】調製2および3 1,4−ジブロモブタンを1,5−ジプロモプタンに代
えること以外は、調製1の場合と同じ方法で処理するこ
とによって、N−(5−ブロモペント−1−イル)−8
−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンが50
%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1655および1715cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化77】 1.35〜1.73、多重線、12H、6CH 1.81〜1.90、多重線、2H、CH 2.57、一重線、4H、H 3.38、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.74、三重線、J=7.1Hz、2H、H 1,3−ジブロモプロパンに代えること以外は、調製1
の場合と同じ方法で処理することによって、N−(3−
ブロモプロプ−1−イル)−8−アザスピロ[4,5]
デカン−7,9−ジオンが70%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1655および1720cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化78】 1.45〜1.56、多重線、4H、2CH 1.66〜1.75、多重線、4H、CH 1.2.06〜2.15多重線、2H、H 2.59、一重線、4H、H 3.36、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.89、三重線、J=7.1Hz、H
【0018】調製4: N−(2−ブロモエチル)−8
−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン 水素化ナトリウム0.65g(26.9ミリモル)を、
8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン3g
(17.94ミリモル)を無水のN,N−ジメチルホル
ムアミド30cmに溶解したものに加える。60℃で
1時間撹拌した後、1,2−ジブロモエタン20.21
g(107.6ミリモル)およびヨウ化カリウムの触媒
量を加える。添加の後、1時間加熱を継続した後、冷却
し、溶媒を減圧で留去し、次いで水性加水分解の後、生
成物を塩化メチレンで抽出し、得られる粗生成物をシリ
カカラム上でクロマトグラフィによって精製する。この
ようにして、N−(2−ブロモエチル)−8−アザスピ
ロ[4,5]デカン−7,9−ジオンが63%の収率で
得られる。 赤外(フィルム): 1660および1715cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化79】 1.46〜1.54、多重線、4H、2CH 1.67〜1.76、多重線、4H、2CH 2.62、一重線、4H、H 3.48、三重線、J=6.9Hz、2H、H 4.20、三重線、J=6.9Hz、2H、H
【0019】調製5〜7 8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンを
1,1−ジオキソ−1,2−ベンズイソチアゾール−3
(2H)−オンに代えること以外は、調製1の場合と同
じ方法で処理することによって、N−(4−ブロモ−ブ
チル)−1,1−ジオキソ−1,2−ベンズイソチアゾ
ール−3(2H)−オンが60%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1720cm−1νC=O 1300および1170cm−1νSO HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化80】 1.95〜2.05、多重線、4H、HbおよびHc 3.44、三重線、J=7.1Hz、2H、Ha 3.82、三重線、J=7.1Hz、2H、Hd 7.78〜8.05、多重線、4H芳香族。 2,4−ジオキソ−3−アザスピロ[3.3.0]オク
タンに代えること以外は、調製1の場合と同じ方法で処
理することによって、N−(4−ブロモブチル)−3−
アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
が58%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1685および1760cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化81】 1.95〜2.05、多重線、2H、CH 1.62〜2.14、多重線、8H、4CH 3.08〜3.17、多重線、2H、H 3.38、三重線、J=6.6Hz、2H、Ha 3.48、三重線、J=6.6Hz、2H、Hd 4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオンに代える
こと以外は、調製1の場合と同じ方法で処理することに
よって、N−(4−ブロモブチル)−4,4−ジメチル
ピペリジン2,6−ジオンが65%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1660および1715cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化82】 1.06、一重線、6H、Hf 1.61〜1.73、多重線、2H、CH 1.80〜1.91、多重線、2H、CH 2.51、一重線、4H、He 3.41、三重線、J=6.3Hz、2H、Ha 3.80、三重線、J=6.3Hz、2H、Hd
【0020】調製8および9 1,2−ジブロモブタンを1,4−ジブロモブタンに代
え、8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン
を3−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2−オン
に代えること以外は、調製4の場合と同じ方法で処理す
ることによって、N−(4−ブロモブチル−3−アザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2−オンが52%の収
率で得られる。 赤外(フィルム): 1670cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化83】 1.40〜2.29、多重線、10H、5CH 2.70〜2.95、多重線、2H、CH 3.00、開裂二重線、J=9.7Hz、J=2.
6Hz、H 3.20〜3.40、多重線、2H、CH 3.44、三重線、J=6.5Hz、2H、H 3.58、三重線、J=9.7Hz、1H、H オキサゾール[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オ
ンに代えること以外は、調製4の場合と同じ方法で処理
することによって、N−(4−ブロモブチル−オキサゾ
ール[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オンが64
%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1775cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化84】 2.41〜2.51、多重線、4H、HbおよびHc 3.47、三重線、J=6.7Hz、2H、Ha 4.10、三重線、J=6.7Hz、2H、Hd 7.08、開裂二重線、J=8Hz、J=5.1H
z、1H、ピリジン 7.41、二重線、J=8Hz、1H、ピリジン 8.11、二重線、J=5.1Hz、1H、ピリジン。
【0021】調製10: N−[(3−ブロモプロピ
ル)オキシ]−8−アザスピロ[4,5]−デカン−
7,9−ジオン この化合物は、Hicholas J. Hribらの
方法(J. Med.Chem., (1991),
34, 1068)を用いて8−ヒドロキシ−8−アザ
スピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンから68%の
収率で調製される。 赤外(フィルム): 1690および1740cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化85】 1.51〜1.61、多重線、4H、2CH 1.68〜1.78、多重線、4H、CH 4.10、三重線、J=6.7Hz、2H、 2.21〜2.28、多重線、2H、Hb 2.68、一重線、4H、Hd 3.65、三重線、J=6.3Hz、2H、Ha 4.12、三重線、J=6.3Hz、2H、Hc。
【0022】例1: スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(ピロリジン−5′−オン)] 第1段階: 3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン
−3−イル)−プロピオン酸メチル ベンジルトリメチルアンモニウムメチレート0.4cm
とアクリル酸メチル5.16cmを、メタノール6
0cmに5−メトキシ−3−ニトロクロマン4g
(0.019モル)を溶解したものに加える。反応混合
物を70℃で90分間撹拌した後、冷却し、減圧で濃縮
する。水30cmを加え、塩化メチレンで抽出する。
塩化メチレンを除去して得られる粗生成物を、シリカカ
ラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:
50塩化メチレン/50石油エーテル)。このようにし
て、3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン−3−イ
ル)−プロピオン酸メチル5.1g(90%)が無色油
状の形態で得られる。 赤外(フィルム): 1730cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化86】 2.15〜2.59、多重線、4H、HaおよびHb 2.91、二重線、J=17.5Hz、1H、H4 3.57、二重線、J=17.5Hz、1H、H4 1.68〜1.78、多重線、4H、CH 3.68、一重線、3H、Hc 3.84、一重線、3H、Hd 4.10および4.57、2×二重線、J=11.6H
z、2H、H 6.48および6.51、2×二重線、J=8.3H
z、2H、芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H、芳香
族。
【0023】第2段階: スピロ[(5−メトキシクロ
マン)−3,2′−(ピロリジン−5′−オン)] 3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン−3−イル)
プロピオン酸メチル5.1g(0.017モル)をメタ
ノール100cmに溶解したものを、ラネーニッケル
0.715gの存在下にて水素雰囲気下で、60℃で2
0時間加熱する。触媒を濾去した後、メタノール性溶液
を4時間加熱還流する。冷却して乾燥した後、得られる
粗生成物をシリカカラム上でクロマトグラフィによって
精製する(溶離液:80塩化メチレン/20メタノー
ル)。このようにして、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(ピロリジン−5′−オン)]3.6
6g(91%)が白色固形物の形態で得られる。 融点:210℃。 赤外(KBr):3250cm−1νNH 1670cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化87】 1.94〜2.16、多重線、2H、H′ 2.43〜2.59、多重線、2H、H′ 2.75および2.87、2×二重線、J=16.5H
z、H 3.83、一重線、3H、Ha 3.89および3.94、2×二重線、J=11Hz、
5.83、分解されないバンド、1H、NH 6.46および6.53、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H、芳香
族。
【0024】例2: スピロ[クロマン−3,2′−
(ピロリジン−5′−オン)] 第1段階で、5−メトキシ−3−ニトロクロマンを3−
ニトロクロマンに代えること以外は、例1と同様に処理
することによって、スピロ[クロマン−3,2′−(ピ
ロリジン−5′−オン)]が96%の収率で得られる。 融点:179℃。 赤外(KBr):3225cm−1νNH 1675cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化88】 1.91〜2.17、多重線、2H、H′ 2.51、三重線、J=8.2Hz、2H、H′ 2.88および2.97、2×二重線、J=16.4H
z、2H、H 3.94および3.98、2×二重線、J=10.3H
z、2H、H 6.04、分解されないバンド、1H、NH 6.83〜7.18、多重線、4H、H芳香族
【0025】例3: スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン−5′−オ
ン)] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(ピロ
リジン−5′−オン)]1g(4.29ミリモル)をD
MF2cmに溶解したものを、水素化ナトリウム0.
113g(4.71ミリモル)をDMF18cmに懸
濁したものに加える。60℃で1時間撹拌した後、1−
ヨードプロパン3.61g(0.021ミリモル)を加
える。8時間加熱を継続した後、冷却し、溶媒を減圧留
去する。水10cmを加え、塩化メチレンで抽出す
る。塩化メチレンを乾燥することによって得られる粗生
成物を、シリカカラム上でクロマトグラフィによって精
製する(溶離液:50エチルエーテル/50塩化メチレ
ン)。このようにして、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン−5′−オ
ン)]が、白色血漿の形態で64%の収率で得られる。 融点:90℃。 赤外(KBr):1670cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化89】 0.88、三重線、J=8.5Hz、3H、Hc 1.50〜1.66、多重線、2H、Hb 1.74〜1.84および2.07〜2.16、2×多
重線、2H、H3′ 2.44、三重線、J=8.1Hz、2H、H4′ 2.69、二重線の対、J=17.1Hz、J=2.4
Hz、1H、H 2.90、多重線、J=17.1Hz、1H、H 3〜3.23、多重線、2H、H 3.84、一重線、3H、H 3.88、二重線の対、J=10.3Hz、J=2.4
Hz、1H、H 3.97、二重線、J=10.3Hz、1H、H 6.48および6.52、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0026】例4:スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−ピロリジン] ボラン−ジメチルスルフィド錯体0.35cm(2
M)をスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(ピロリジン−5′−オン)]0.1g(0.42ミリ
モル)をTHF5cmに溶解したものに加える。反応
混合物を4時間加熱還流し、減圧で乾燥し、粗反応生成
物を2M塩酸10cmおよびメタノール5cmで処
理する。溶液を90分間加熱還流した後、2M水性水酸
化ナトリウム溶液で塩基性にし、塩化メチレンで抽出す
る。間挿語、塩化メチレン相を乾燥し、粗生成物をシリ
カカラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶離
液:95塩化メチレン/5メタノール)。油状のスピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]
70mg(76%)が得られる。 赤外(フィルム):3300cm−1νNH 1585cm−1νC=C芳香族性 HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化90】 1.56〜1.95、多重線、4H、H4′およびH
3′ 2.21、一重線、1H、NH 2.68、一重線、2H、H 2.96〜3.17、多重線、2H、H5′ 3.80、一重線、3H、Ha 3.82、一重線、2H、H 6.43および6.52、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.06、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0027】例5:スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−(N−プロピルピロリジン)] 1−ヨードプロパン0.23g(1.37ミリモル)お
よび炭酸カリウム0.19g(1.37ミリモル)を、
スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]0.1g(0.456ミリモル)の溶液に加え
る。60℃まで3時間加熱し、冷却し、溶媒を減圧で留
去し、加水分解し、水性相を塩化メチレンで抽出する。
乾燥した後、得られる粗生成物をシリカカラム上でクロ
マトグラフィによって精製する(溶離液:20エチルエ
ーテル/80石油エーテル)。このようにして、スピロ
[(5−メトキシクロマン)3,2′−(N−プロピル
ピロリジン)]が84%の収率で得られる。 融点(シュウ酸塩):62℃ 赤外(フィルム):2960〜2800cm−1νCH 1585cm−1νC=C芳香族性 HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化91】 0.90、三重線、J=7.4Hz、3H、Hc 1.42〜1.97、多重線、6H、H3′、H4′
2.38〜2.61、多重線、3H、H、H 2.70、二重線、J=17Hz、1H、H 2.82〜3.03、多重線、2H、H5′ 3.78、二重線、J=10.3Hz、1H、H 3.81、一重線、3H、H 3.83、二重線、J=10.3Hz、1H、H 6.42および6.48、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.06、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0028】例6:スピロ[クロマン−3,2′−(N
−プロピルピロリジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン−3,2′−ピロリジ
ン]をスピロ[クロマン−3,2′−(N−プロピルピ
ロリジン)]に代えること以外は例5と同様に処理する
ことによって、スピロ[クロマン−3,2′−(N−プ
ロピルピロリジン)]が61%の収率で得られる。 融点(シュウ酸塩):48℃ 赤外(フィルム):2800〜2980cm−1νCH 1575cm−1νC=C芳香族性 HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化92】 0.91、三重線、J=7.4Hz、3H、Hc 1.43〜2.01、多重線、6H、H、H3′、H
4′ 2.39〜2.59、多重線、3H、H、H 2.83〜2.96、多重線、2H、H5′ 3.02、二重線、J=16.1Hz、1H、H 3.83、二重線の対、J=10.3Hz、J=2.4
Hz、1H、H 3.88、二重線、J=10.3Hz、1H、H 6.78〜7.11、多重線、4H、H芳香族。
【0029】例7:スピロ[(5−ヒドロキシクロマ
ン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン)] 48%の濃度の水性臭化水素酸11cmをスピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−プロピ
ルピロリジン)]1.1g(4.2ミリモル)を酢酸2
2cmに溶解したものに加える。反応混合物を5時間
加熱還流した後、冷却し、減圧で乾燥し、重炭酸ナトリ
ウムの飽和水性溶液40cmで処理し、塩化メチレン
で抽出する。塩化メチレンを乾燥することによって得ら
れる粗生成物を、シリカカラム上でクロマトグラフィに
よって精製する(溶離液:50エチルエーテル/50石
油エーテル)。このようにして、スピロ[(5−ヒドロ
キシクロマン)−3,2′−(N−プロピルピロリジ
ン)]0.91g(88%)が得られる。 融点(塩基):185〜186℃ 融点(シュウ酸塩):98℃ 赤外(KBr):3250cm−1(幅広いバンド)ν
OH HNMR300MHz(DMSO−d)δ:ppm
【化93】 0.83、三重線、J=7.4Hz、3H、H 1.30〜1.45、多重線、3H、H、H3′ 1.65〜1.80、多重線、3H、H3′、H4′ 2.32、二重線、J=17Hz、1H、H 2.39〜2.53、多重線、2H、H 2.59、二重線、J=17Hz、1H、H 2.71〜2.90、多重線、2H、H5′ 3.69および3.76、2×二重線、J=10.3H
z、2H、H 6.21および6.32、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 6.81、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族 9.32、一重線、1H、OH。
【0030】例8:スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−BUT−1′−イル]ピロリジン}] N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−アザスピロ
[4,5]デカン−7,9−ジオン1.82g(6.0
2ミリモル)、トリエチルアミン1.66g(16.4
1ミリモル)およびヨウ化カリウムの触媒量を、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]
1.2g(5.47ミリモル)をN,N−ジメチルホル
ムアミド10cmに溶解したものに加える。反応混合
物を60℃まで8時間加熱した後、冷却し、減圧で濃縮
し、水10cmで処理し、塩化メチレンで抽出する。
乾燥によって得られる残渣油状生成物を、シリカカラム
上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:50
塩化メチレン/50エチルエーテル)。このようにし
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
{N−[4′(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン
−7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′
−イル]ピロリジン}]が得られる。 融点(シュウ酸塩):68℃ 赤外(フィルム):1665および1720cm−1ν
C=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化94】 1.35〜1.95、多重線、16H、8CH 2.40〜2.56、多重線、3H、HおよびH 2.57、一重線、4H、H 2.66、二重線、J=16.8Hz、1H、H 2.76〜3.03、多重線、2H、H5′ 3.69〜3.79、多重線、4H、HおよびH 3.81、一重線、3H、H 6.41および6.46、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.04、三重線、J=83.Hz、1H、H芳香族。
【0031】例9:スピロ[クロマン−3,2′−{N
−[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′−
イル]ピロリジン}] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]をスピロ−[クロマン−3,2′−ピロリジン]
に代えること以外は例8と同様に処理することによっ
て、スピロ[クロマン−3,2′−{N−[4′−
(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−7′,9′
−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロ
リジン}]1.3g(54%)が得られる。 融点(シュウ酸塩):66℃ 赤外(フィルム):1715および1660cm−1ν
C=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化95】 1.40〜2、多重線、16H、8CH 2.44、二重線、J=16.1Hz、1H、H 2.48〜2.56、多重線、、2H、H 2.58、一重線、4H、H 2.79〜2.96、多重線、2H、H5′ 3.0、二重線、J=16.1Hz、1H、H 3.73〜3.91、多重線、4H、HおよびHd 6.77〜7.10、多重線、4H、H芳香族。
【0032】例10:スピロ[{5−[4−(8−アザ
スピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン−8−イル)
−n−ブト−1−イル]オキシクロマン}−3,2′−
(N−プロピルピロリジン)] N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−アザスピロ
[4,5]デカン−7,9−ジオン0.076g(0.
25ミリモル)、炭酸カリウム0.095g(0.69
ミリモル)およびヨウ化カリウムの触媒量を、スピロ
[(5−ヒドロキシクロマン)−3,2′−(N−プロ
ピルピロリジン)]0.058g(0.23ミリモル)
をN,N−ジメチルホルムアミド3cmに溶解したも
のに加える。60℃まで2時間加熱し、冷却し、減圧で
濃縮した後、粗反応生成物を水10cm中で処理し、
塩化メチレンで抽出する。得られる粗製の油状生成物
を、シリカカラム上でクロマトグラフィによって精製す
る(溶離液:50エチルエーテル/50塩化メチレ
ン)。このようにして、スピロ[{5−[4−(8−ア
ザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン−8−イ
ル)−n−ブト−1−イル]オキシクロマン}−3,
2′−(N−プロピルピロリジン)]が、油状生成物の
形態で79%の収率で得られる。 融点(シュウ酸塩):68℃ HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化96】 0.94、三重線、J=7.4Hz、3H、H 1.48〜2.03、多重線、18H、9CH 2.40〜2.68、多重線、7H、H、Hおよび
2.74、二重線、J=17Hz、1H、H 2.90〜3.06、多重線、2H、H5′ 3.82〜3.92、多重線、4H、HおよびH 3.95〜4.04、多重線、2H、H 6.41および6.48、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.04、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0033】例11および12:N−(4−ブロモ−n
−ブト−1−イル)−8−アザスピロ[4,5]−デカ
ン−7,9−ジオンを、下記のものに代えること以外
は、例10と同様の方法で処理を行うことによって、下
記の生成物を得る。N−(4−ブロモ−n−ブト−1−
イル)−4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオ
ン;スピロ[{5−[4−(4,4−ジメチルピペリジ
ン−2,6−ジオン−1−イル)−n−ブト−1−イ
ル]オキシクロマン}−3,2′−(N−プロピル−ピ
ロリジン)]:
【化97】 N−(4−ブロモ−n−ブト−1−イル)−3−アザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;スピ
ロ[{5−[4−(3−アザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオン−3−イル)−n−ブト−1−
イル]オキシクロマン}−3,2′−(N−プロピルピ
ロリジン)]:
【化98】
【0034】例13〜32 N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−アザスピロ
[4,5]デカン−7,9−ジオンを下記のものに代え
ること以外は例8と同じ方法で処理することによって、
下記の生成物を得る。
【0035】N−(4−ブロモブチル)フタルイミド;
スピロ[(5−メトキシ−クロマン)−3,2′−[N
−(4′−フタルイミド−n−ブト−1′−イル)ピロ
リジン]]:
【化99】 赤外(フィルム):1700cm−1νC=O、
【0036】N−(3−ブロモプロピル)フタルイミ
ド;スピロ[(5−メトキシ−クロマン)−3,2′−
[N−(3′−フタルイミドプロプ−1′−イル)ピロ
リジン]]:
【0037】
【化100】
【0038】N−(5−ブロモペント−1−イル)−8
−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン;スピ
ロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[5′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ペント−1′
−イル)ピロリジン}]:
【化101】
【0039】N−(2−ブロモエチル)−8−アザスピ
ロ[4,5]デカン−7,9−ジオン;スピロ[(5−
メトキシクロマン)−3,2′−{N−[2′−(8′
−アザスピロ[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオ
ン−8′−イル)−エチル]ピロリジン}]:
【化102】
【0040】N−[(3−ブロモプロピル)オキシ]−
8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン;ス
ピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[3′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)オキシ−n−プロプ
−1−イル]ピロリジン}]:
【化103】
【0041】N−(4−ブロモブチル)オキサゾロ
[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′
−(オキサゾロ[4′,5′−b]ピリジン−2′(3
H)−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピ
ロリジン)]:
【化104】
【0042】N−(4−ブロモブチル)オキサゾロ
[5.4−b]ピリジン−2(3H)−オン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′
−(オキサゾロ[5′,4′−b]ピリジン−2′(3
H)−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピ
ロリジン)]:
【化105】
【0043】N−(4−ブロモブチル)−3−アザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′
−(3′−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン−3−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロ
リジン}]:
【化106】
【0044】N−(4−ブロモブチル)−4,4−ジメ
チルピペリジン−2,6−ジオン;スピロ[(5−メト
キシクロマン)−3,2′−{N−[4′−(4′,
4′−ジメチルピペリジン−ジオン−1′−イル)−n
−ブト−1′−イル]ピロリジン}]:
【化107】
【0045】N−(4−ブロモブチル)ベンズオキサゾ
リン−2−オン;スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−{N−[4′−(ベンズオキサゾリン−2′
−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリ
ジン}]:
【化108】
【0046】N−(4−ブロモブチル)−1,1−ジオ
キソ−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オ
ン;スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
{N−[4′−(1′,1′−ジオキソ−1′,2′−
ベンズイソチアゾール−3′(2H)−オン−2′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]
【化109】
【0047】N−(4−ブロモブチル)−3−アザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2−オン;スピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′−
(3′−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2′−
オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジ
ン}]
【化110】
【0048】N−(4−ブロモブト−1−イル)ピペリ
ジン−2−オン;スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−{N−[4′−(ピペリジン−2′−オン−
1′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]
【化111】
【0049】ベンズブロミド;スピロ[(5−メトキシ
クロマン)−3,2′−(N−ベンジルピロリジン)]
【化112】
【0050】3,4−ジフルオロベンジルブロミド;ス
ピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(3′,4′−ジフルオロベンジル)ピロリジン]]、
4−トリフルオロメチルベンジルブロミド;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[(N−
(4′−トリフルオロメチルベンジル)ピロリジン、4
−メチルベンジルブロミド;スピロ[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−[N−(4′−メチルベンジル)
ピロリジン]]、フェネチルブロミド;スピロ[(5−
メトキシクロマン)−3,2′−(N−フェネチルピロ
リジン)]、
【0051】3−ブロミドプロピルベンゼン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(3′
−フェニル−n−プロプ−1′−イル)ピロリジン]]
【化113】
【0052】例33:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−アミノエチル)ピロリ
ジン]] 第1段階:スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,
2′−(N−シアノメチルピロリジン)] クロロアセトニトリル0.905g(12ミリモル)、
炭酸カリウム1.66g(12ミリモル)およびヨウ化
カリウムの触媒量を、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピロリジン]0.89g(4.05ミ
リモル)の溶液に加える。60℃に20時間加熱した
後、冷却し、減圧で濃縮し、水で処理した後、塩化メチ
レンで抽出する。塩化メチレン相を乾燥した後に得られ
る粗生成物を、シリカカラム上でクロマトグラフィによ
って精製する(溶離液:99塩化メチレン/1メタノー
ル)。このようにして、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−シアノメチル−ピロリジン)]
が75%の収率で得られる。
【0053】第2段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−アミノエチル)ピロリ
ジン]] LiAlH5.6ミリモルを、アルゴン雰囲気下に
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(N−シアノメチルピロリジン)]0.72g(2.8
ミリモル)をテトラヒドロフラン20cmに溶解した
ものに徐々に加える。室温で30分間撹拌した後、氷で
冷却し、氷水7cmで加水分解する。有機相を分離し
て、乾燥し、得られる粗生成物をシリカカラム上でクロ
マトグラフィによって精製する(溶離液:99塩化メチ
レン/1メタノール)。このようにして、スピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(2′−アミ
ノエチル)ピロリジン]]が70%の収率で得られる。 HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化114】 1.45〜1.90、多重線、4H、H3′およびH
4′ 2.41〜2.75、多重線、6H、H、H、H 2.95、多重線、2H、H5′ 3.80〜3.85、多重線一重線、7H、H、H
およびNH 6.40および6.5、2×二重線、J=8Hz、2
H、H芳香族 7.05、三重線、J=8Hz、1H、H芳香族。
【0054】例34:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(4′−アミノ−n−ブト−
1′イル)ピロリジン]] 第1段階:スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,
2′−[N−(3′−シアノ−n−プロプ−1′−イ
ル)ピロリジン]] クロロアセトニトリルを4−ブロミドブチロニトリルに
代えること以外は、例33の第1段階と同様に処理する
ことによって、スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−[N−(3′−シアノ−n−プロプ−1′−
イル)ピロリジン]]が得られる。
【化115】
【0055】第2段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(4′−アミノ−n−ブト−
1′−イル)ピロリジン]] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(3−シアノ−n−プロプ−1−イル)ピロリジン]]
を例33の第2段階の条件下で還元することによって、
スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(4′−アミノ−n−ブト−1′−イル)ピロリジ
ン]]が得られる。
【化116】
【0056】例35:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−パラトルエンスルホニ
ルアミノエチル)ピロリジン]] トリエチルアミン1.2g(11.4ミリモル)と、次
に塩化トシル0.8g(5.8ミリモル)を塩化メチレ
ンに溶解したものを、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−アミノエチル)ピロリ
ジン]]1g(3.8ミリモル)を塩化メチレン30c
に0℃で溶解したものに滴下して加える。室温で3
0分間撹拌した後、溶媒を除去し、得られる粗生成物を
シリカカラム上でクロマトグラフィによって精製する
(溶離液:塩化メチレン)。このようにして、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(2′
−パラトルエンスルホニルアミノエチル)ピロリジ
ン]]が75%の収率で得られる。
【化117】 赤外(KBr):1150cm−1νSO
【0057】例36:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(4′−パラトルエンスルホニ
ルアミノ−n−ブト−1′−イル)ピロリジン]] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(2′−アミノエチル)ピロリジン]]をスピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(4′−アミ
ノ−n−ブト−1′−イル)ピロリジン]]に代えるこ
と以外は、例35と同様に処理することによって、スピ
ロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−−[N−
(4′−パラトルエンスルホニルアミノ−n−ブト−
1′−イル)ピロリジン]]が得られる。
【化118】 赤外(KBr):1150cm−1νSO
【0058】例37〜42 塩化トシルを下記のものに代えること以外は例36と同
様に処理することによって、下記の生成物が得られる:
塩化4−ヨードベンゾイル;スピロ[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−{N−[4′−(4′−ヨードベ
ンズアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン)]
【化119】 赤外:1620cm−1νC=O、 塩化4−フルオロベンゾイル;スピロ[(5−メトキシ
クロマン)−3,2′−[{N−[4′−(4′−フル
オロベンズアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリジ
ン}] 赤外:1630cm−1νC=O、 塩化2−メトキシベンゾイル;スピロ[(5−メトキシ
クロマン)−3,2′−{N−[4′−(2′−メトキ
シベンズアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリジ
ン}] 赤外:1635cm−1νC=O、 塩化ブタノイル;スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−[N−(4′−ブチルアミド−n−ブト−
1′−イル)ピロリジン]] 塩化3−フェニルプロピオニル;スピロ[(5−メトキ
シクロマン)−3,2′−{N−[4′(3′−フェニ
ルプロピオンアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリ
ジン}] 塩化3,4−ジメトキシフェニルアセチル;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N[4′−
(3′,4′−ジメトキシフェニル−アセタミド)−n
−ブト−1′−イル]ピロリジン}]。
【0059】例43:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−アセチルピロリジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]0.5g(2.28ミリモル)を塩化メチレン1
0cmに溶解したものに、トリエチルアミン0.25
3g(2.51ミリモル)を加え、次いで無水酢酸0.
256g(2.51ミリモル)を滴下して加える。室温
で30分間撹拌した後、減圧で濃縮し、粗生成物を水1
0cmで処理し、塩化メチレンで抽出する。得られる
粗製油状生成物をシリカカラム上でクロマトグラフィに
よって精製する(溶離液:酢酸エチル)。このようにし
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−N
−アセチルピロリジン)]0.57g(96%)が白色
固形物の形態で得られる。 融点:121℃ 赤外(KBr):1640cm−1νC=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化120】 1.78〜2.04、多重線、4H、H3′およびH
4′ 2.06、一重線、3H、H 2.52、二重線の対、J=16.6Hz、J=2.6
Hz、1H、H 3.50〜3.63、多重線、2H、H5′ 3.67、二重線、J=16.6Hz、1H、H 3.76、二重線の対、J=10.2Hz、J=2.6
Hz、1H、H 3.80、一重線、3H、H 4.96、二重線、J=10.2Hz、1H、H 6.42および6.50、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.06、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0060】例44:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−ベンゾイルピロリジン)] 塩化トシルを塩化ベンゾイルに代え、スピロ[(5−メ
トキシクロマン)−3,2′−[N−(2′−アミノエ
チル)ピロリジン]]をスピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピロリジン)]に代えること以外は例
35と同じ方法で処理することによって、スピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−(N−ベンゾイルピ
ロリジン)]が得られる。
【0061】例45〜51 塩化ベンゾイルを、塩化4−メトキシベンゾイルに代え
ること以外は、例44と同じ方法で処理することによっ
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
[N−(4′−メトキシベンゾイル)ピロリジン]]が
得られ、塩化4−ヨードベンゾイルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(4′
−ヨードベンゾイル)ピロリジン]]が得られ、塩化3
−トリフルオロメチルベンゾイルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(3′
−トリフルオロメチルベンゾイル)ピロリジン]]が得
られ、塩化4−メチルベンゾイルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(4′
−メチルベンゾイル)ピロリジン]]が得られ、塩化ブ
チリルに代えると、スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−−[N−ブチリルピロリジン)]が得ら
れ、塩化3−フェニルプロピオニルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−ブチリ
ルピロリジン)]が得られ、塩化3,4−ジメトキシフ
ェニルアセチルに代えると、スピロ[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−[N−(3′,4′−ジメトキシ
フェニル−アセチル)ピロリジン]]が得られる。
【0062】例52〜53 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(ピロ
リジン−5′−オン)]をスピロ[(5−メトキシクロ
マン)−3,2′−−[N−(4′−ブチラミド−n−
ブト−1′−イル)ピロリジン]]に代えること以外
は、例4と同じ方法で処理することによって、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4−
(N−n−ブト−1−イル)アミノ−n−ブト−1−イ
ル]ピロリジン}]
【化121】 が得られ、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,
2′−{N−[4−(3,4−ジメトキシフェニルアセ
タミド)−n−ブト−1−イル]ピロリジン}]に代え
ると、スピロ−[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−{N−[4′−(3′,4′−ジメトキシ−フェネチ
ル)アミノ−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]
【化122】 が得られる。
【0063】例54:スピロ[(5−アセチルクロマ
ン)−3,2′−−(N−プロピルピロリジン)] 第1段階:スピロ[(5−トリフルオロメチルスルホニ
ルオキシクロマン)−3,2′−−(N−プロピルピロ
リジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン−3,2′−(N−プ
ロピルピロリジン)]1g(4.04ミリモル)を塩化
メチレン25cmに溶解した後、ピリジン1.62c
を加える。0℃に冷却した後、無水トリフルオロメ
タンスルホン酸0.80cmを滴下して加える。0〜
+5℃の間で拡販を1時間継続した後、塩化メチレンで
抽出し、有機相を乾燥し、減圧で濃縮する。粗生成物
を、シリカカラム上でクロマトグラフィによって精製す
る(溶離液:酢酸エチル)。このようにして、スピロ
[(5−トリフルオロメチルスルホニルオキシクロマ
ン)−3,2′−[N−プロピルピロリジン)]が80
%の収率で得られる。 赤外:1405cm−1および1200cm−1νスル
ホネート。 第2段階:スピロ[(5−アセチルクロマン)−3,
2′−(N−プロピルピロリジン)] スピロ[(5−トリフルオロメチルスルホニルオキシク
ロマン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン)0.
8g(2.11ミリモル)を、N,N−ジメチルホルム
アミド8cmに溶解する。次いで、トリエチルアミン
0.43g(4.22ミリモル)、ブチルビニルエーテ
ル1.16g(11.61ミリモル)、1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン0.023g(0.0
58ミリモル)およびPd(OAc)20.012g
(0.052ミリモル)を加えた後、8時間加熱還流す
る。冷却した後、10N塩酸7cmで加水分解を行
い、室温で1時間撹拌し、塩化メチレンで抽出する。減
圧で乾燥した後、粗生成物をシリカカラム上でクロマト
グラフィによって精製する(溶離液:エチルエーテル/
石油エーテル混合物グラディエント)。このようにし
て、スピロ[(5−アセチルクロマン)−3,2′−
(N−プロピルピロリジン)]が40%の収率で得られ
る。
【0064】例55:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(3′−メチルピロリジン−5′−オ
ン)] 第1段階でのアクリル酸メチルをクロトン酸メチルら代
えること以外は例1と同じ方法で処理することによっ
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(3′−メチル−ピロリジン−5′−オン)]が得られ
る。
【化123】 赤外(KBr):1665cm−1νC=O
【0065】例56:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(3′−メチル−N−プロピルピロリ
ジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(3′
−メチル−ピロリジン−5′−オン)]を例4にしたが
ってボラン−ジメチルスルフィドで還元した後、得られ
たスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(3′−メチルピロリジン)]を例5にしたがって1−
ヨードプロパンでアルキル化することにより、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(3′−メチ
ル−N−プロピルピロリジン)]が得られる。
【化124】 赤外(フィルム):2970〜2810cm−1νCH 1580cm−1νC=C芳香族。
【0066】例57:スピロ[(5−メトキシ−クロマ
ン)−3,2′−ピロリジン]の左旋性異性体 ビナフチルリン酸((R)−(−)BNPPA)1.4
1g(4.05ミリモル)を90メタノール/10塩化
メチレン混合物50cmに溶解する。スピロ[(5−
メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]1.27
g(5.79ミリモル)をメタノール6cmに溶解し
たものを滴下して加える。室温で3時間撹拌した後、乾
燥する。得られる粗製の塩を最初はアセトニトリルから
1回再結晶し、次にエタノールから3回再結晶する。ス
ピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジ
ン)]の左旋性異性体のビナフチルホスフェート580
mg(35%)が得られる。この塩の550mg(0.
97ミリモル)を、水性アンモニアの水性溶液(2M)
10cmと酢酸エチル5cmとから成る混合物で処
理する。室温で1時間撹拌した後、アミンを酢酸エチル
で抽出し、乾燥した後、シリカ上で濾過する(溶離液:
酢酸エチル)。このようにして、スピロ[(5−メトキ
シクロマン)−3,2′−ピロリジン]の左旋性異性体
212mgが得られる。 分離効率:35% 鏡像異性体の純度:99.7% 比旋光度[α] 20=−15°(22mg、クロロホ
ルム3cm中)
【0067】例58:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピロリジン)] 例57と同様の方法で処理することによって、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]
の右旋性異性体が得られる。
【0068】例59:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]の左旋性異性体で出発すること以外は例8と同様
に処理することによって、スピロ−[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピ
ロ[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−
イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の右旋
性異性体が得られる。 シュウ酸塩の融点=72℃ 比旋光度[α] 20=+15°(19.6mg、クロ
ロホルム3cm中)
【0069】例60:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ−
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の左旋性
異性体 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]の右旋性異性体で出発すること以外は例8と同様
に処理することによって、スピロ−[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピ
ロ[4′,5′]−デカン−7′,9′−ジオン−8′
−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の左
旋性異性体が得られる。 シュウ酸塩の融点=72℃ 比旋光度[α] 20=−16°(21.2mg、クロ
ロホルム3cm中)
【0070】例61:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピペリジン] 第1段階:エチル=3−(5−メトキシ−3−ニトロク
ロマン−3−イル)−ブチレート 3−ニトロ−5−メトキシクロマン0.21g(1ミリ
モル)をN,N−ジメチルホルムアミド6cmに溶解
したものに、ベンジルトリメチルアンモニウムメチレー
ト0.02cmを加えた後、エチル=4−ブロミドブ
チレート0.585g(3ミリモル)を加える。60℃
まで15時間加熱した後、減圧で乾燥し、得られる粗生
成物をシリカカラム上でクロマトグラフィによって精製
する(溶離液:塩化メチレン)。このようにして、エチ
ル=3−(5−メトキシ−3−ニトロ−クロマン−3−
イル)ブチレートが、無色油状生成物の形態で得られ
る。 HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化125】 0.94、三重線、J=7.2Hz、3H、H 1.30〜1.39、多重線、2H、H 2.10〜2.56、多重線、4H、HおよびH 2.89および3.60、2×二重線、J=17.5H
z、2H、H 3.84、一重線、3H、H 4.09および4.57、2×二重線、J=11.6H
z、2H、H 4.12、四重線、J=7.2Hz、2H、H 6.47および6.50、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0071】第2段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(ピペリジン−6′−オン)] エチル=3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン−3
−イル)ブチレート0.325g(1ミリモル)をエタ
ノール20cmに溶解する。ラネーニッケル40mg
を加え、水素雰囲気下にて一晩加熱還流する。冷却後、
反応混合物をセライト上で濾過し、次いで濾液を乾燥し
た後、得られる粗生成物をシリカカラム上でクロマトグ
ラフィによって精製する(溶離液:5メタノール/95
塩化メチレン)。このようにして、スピロ[(5−メト
キシクロマトグラフィ)−3,2′−(ピペリジン−
6′−オン)]0.235g(95%)が無色油状生成
物の形態で得られる。 赤外(フィルム):3245cm−1νNH 1675cm−1νC=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化126】 1.48〜1.63、多重線、2H、H4′ 1.90〜2.10、多重線、2H、H3′ 2.39〜2.51、多重線、2H、H5′ 2.75〜2.87、2×二重線、2H、H 3.83、一重線、3H、H 3.88および3.93、2×二重線、J=11.2H
z、2H、H 5.80、分割されないバンド、1H、NH 6.46および6.52、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.10、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0072】第3段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピペリジン] スピロ[(5−メトキシ−クロマン)−3,2′−(ピ
ペリジン−6′−オン)]0.25g(1ミリモル)を
THF15cmに溶解した後、ボラン−ジメチルスル
フィド錯体を加え、4.5時間加熱還流する。反応混合
物を乾燥し、残渣をメタノール5cm中で極めてゆっ
くりと処理した後、2M塩酸2.5cmを加え、90
分間加熱還流する。冷却した後、メタノールを除去し、
2M水性水酸化ナトリウム溶液で中和し、塩化メチレン
で抽出する。乾燥によって得られる粗生成物をシリカカ
ラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:
100%酢酸エチル)。このようにして、スピロ[(5
−メトキシクロマトグラフィ)−3,2′−ピペリジ
ン]0.160g(70%)が得られる。 赤外(フィルム):3300cm−1νNH 1580cm−1νC=C芳香族 HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化127】 1.31〜1.40、多重線、2H、H4′ 1.56〜1.97、多重線、4H、H5′およびH
3′ 2.19、一重線、1H、NH 2.68、一重線、2H、H 2.95〜3.18、多重線、2H、H6′ 3.81、一重線、3H、H 3.83、一重線、2H、H 6.44および6.53、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.07、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0073】例62〜69 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]をスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−ピペリジン]に代えること以外は例5、8、13、1
7、19、20、22、24および27と同様に処理す
ることによって、下記の生成物が得られる。 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−
プロパンピペリジン)]
【化128】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′−
イル]ピペリジン}]
【化129】 赤外(フィルム):1655および1720cm−1ν
C=O スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(4′−フタルイミド−n−ブト−1′−イル)ピペリ
ジン]]
【化130】 赤外(フィルム):1705cm−1νC=O スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[2′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)エチル]ピペリジ
ン}]
【化131】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(オキサゾロ[4′,5′−b]ピリジン−
2′(3H)−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−
イル]ピペリジン}]
【化132】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(4′,4′−ジメチルピペリジン−2′,
6′−ジオン−1′−イル)−n−ブト−1′−イル]
ピペリジン}]
【化133】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(1′,1′−ジオキソ−1′,2′−ベンズ
イソチアゾール−3′(2H)−オン−2′−イル)−
n−ブト−1′−イル]−ピペリジン}]
【化134】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−
ベンジルピペリジン)]
【化135】
【0074】例70:本発明の化合物のセロトニン作動
性、ドパミン作動性およびアルファアドレナリン作動性
レセプターに対する親和性のイン・ビトロでの測定 セロトニン作動性、ドパミン作動性およびアルファアド
レナリン作動性レセプターに対する親和性を対照である
放射性リガンドの置換による従来の手法にしたがって測
定した。
【表1】 これらの結合の検討の結果は、本発明の化合物は他のセ
ロトニン作動性レセプターと比較して5−HTAに対
する強力な選択性と関連した高い親和性を有することを
示している。例えば、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]は、5H
Aレセプターに対してナノモルの親和性を有する
が、他のセロトニン作動性レセプター(5−HTB、
5−HTC、5−HTD、5−HT、5−H
)に対する親和性は4×10−6M〜2×10−5
Mの間であり、他のD、D、αおよびαレセプ
ターに対する親和性は10−6Mよりかなり小さい。
【0075】例71:急性毒性の検討 本発明の生成物を増加投与量(0.1、0.25、0.
50、0.75および1g・Kg−1)を5匹のマウス
(20±2g)のバッチに経口投与した後、測定した。
動物を、最初の日および治療の後2週間毎日所定の間隔
をおいて、観察した。本発明の化合物は毒性がまったく
ないことが明らかである。1g・Kg−1の投与量を投
与ししても、死亡は見られない。この投与量を投与した
後に、症がいは見られない。
【0076】例72:逃避失敗に対する抗鬱剤活性効果
の検討 この生成物の検討は、一連の制御不可能な有害な出来事
によって動物に次の回避行動中の欠陥を誘発することに
ある「学習無力感」のモデルについて行う(Marti
nら、1986年、Pharmacol. Bioch
em. Behav., 24,177〜181)。均
質に飼育したCERJから入手した、体重が180〜2
00gのWisterA.F.系雄ラットを用いる。こ
れらの動物を試験の前1週間動物舎のプラスチック製ボ
ックスに入れ、10匹ずつの群に分けて、21℃±1℃
の周囲温度で、水と餌に自由に接近できるようにする。
動物を小さな箱に隔離して、回避できない電気的衝撃
(0.8mA毎分±15秒間)を与える。対照ラットの
群には、電気的衝撃は加えない。回避学習(往復箱)を
行う動物の能力を、48時間後および3日間連続して評
価する。学習の部分では、動物は毎分2回の試験を15
分間行う。逃避失敗の回数をそれぞれのラットについて
記録する。動物を、回避できない衝撃の6時間後および
その後4日間、午前の往復箱部分の30分前および夕方
6時から7時の間に治療する(腹腔内;0.5ml/1
00g)。試験生成物を、蒸溜水に溶解する。試験生成
物を、0.25mg・kg/日の投与量で投与する。試
験は、本発明の生成物は逃避失敗の回数を有意に減少さ
せ、したがって抗鬱剤型の活性を反映していることを示
している。
【0077】 例73:製薬組成物 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザ スピロ[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8−イル)−n−ブト−1 ′−イル]ピロリジン}]の2.5mgの用量を含む錠剤 1000錠に対する処方 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N− [4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン− 7′,9′−ジオン−8−イル)−n−ブト−1′− イル]ピロリジン}] 2.5g 小麦澱粉 15 g トウモロコシ澱粉 15 g ラクトース 65 g ステアリン酸マグネシウム 2 g シリカ 1 g ヒドロキシプロピルセルロース 2 g
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 新規な3−アミノクロマンスピロ化合
物、それらの製造法およびそれらを含む薬学組成物
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、mは整数であり、1または2の値を仮定するこ
とができ、Aはメチレン(CH)またはカルボニル
(CO)であり、Rは、 水素、基−CO−Rであって、Rは1〜6個の炭素
原子を有する線形または分枝したアルキルであるもの、
所望により置換されたフェニルまたは、所望により置換
されたフェニルアルキルであってアルキル鎖が1〜3個
の炭素原子を有するもの、または1〜6個の炭素原子を
有する線形または分枝したアルキルであって、ニトリ
ル、所望により置換されたフェニル、基−NR
あって、Rが水素または1〜6個の炭素原子を有する
線形または分枝したアルキルであり、Rが水素または
1〜6個の炭素原子を有する線形または分枝したアルキ
ルであり所望により置換されたフェニルによって所望に
より置換されたもの、2〜7個の炭素原子を有する線形
または分枝したアルキルカルボニル基、所望により置換
されたベンゾイル基、所望により置換されたフェニルア
ルキルカルボニル基であってアルキル鎖が1〜3個の炭
素原子を有するもの、1〜6個の炭素原子を有する線形
または分枝したアルキルスルホニル基、または所望によ
り置換されたフェニルスルホニル基、下記の基のいずれ
か1つ
【化2】 (式中、XおよびYは同一であるかまたは異なるもので
あり、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、1〜4個の炭素原
子を有する線形または分枝したアルキル、1〜4個の炭
素原子を有する線形または分枝したアルコキシであり、
nは整数であり、1または2の値を仮定することができ
る)によって所望により置換されたものを表わし、R
は、水素、アセチル基 CFSO−O−基、または基−ORであって、R
がRと同じ定義を有するものであり、Rは、水
素、または1〜4個の炭素原子を有する線形または分枝
したアルキルであり、但しR=R=R=Hである
ときには、mは1となることができず、フェニル、フェ
ニルアルキル、フェニルスルホニル、ベンゾイルまたは
フェニルアルキルカルボニルに関して「所望によって置
換された」という表現は、芳香族核が1〜4個の炭素原
子を有する低級アルキルであって分枝したものまたは分
枝していないもの、ニトロ、1〜4個の炭素原子を有す
る低級アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチルまた
はヒドロキシルの1つ以上によって置換されていてもよ
いことを意味する]を有するスピロクロマン化合物、単
離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジアス
テレオ異性体および鏡像異性体、それらの製薬上許容可
能な無機または有機酸に対する付加塩。
【化3】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1における
のと同じ意味である)を有する置換スピロ[クロマン−
3,2′−ピロリジン]に対応する、請求項1に記載の
一般式(I)の化合物、 単離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジア
ステレオ異性体および鏡像異性体、 それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
加塩。
【化4】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1における
のと同じ意味である)を有する置換スピロ[クロマン−
3,2′−ピロリジン]に対応する、請求項1に記載の
一般式(I)の化合物、 単離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジア
ステレオ異性体および鏡像異性体、 それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
加塩。
【化5】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−{N−[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デ
カン−7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−
1′−イル]ピロリジン}]である、請求項1に記載の
化合物、および単離したまたは混合物の形態でのその鏡
像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無機または
有機酸に対する付加塩。
【化6】 右旋性異性体を有するスピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の右旋性
異性体である、請求項1に記載の化合物、およびその製
薬上許容可能な無機または有機酸に対する付加塩。
【化7】 左旋性異性体を有するスピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の左旋性
異性体である、請求項1に記載の化合物、およびその製
薬上許容可能な無機または有機酸に対する付加塩。
【化8】 を有するスピロ[(5−アセチルクロマン)−3,2′
−(N−プロピルピロリジン)]である、請求項1に記
載の化合物、および単離したまたは混合物の形態でのそ
の鏡像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無機ま
たは有機酸に対する付加塩。
【化9】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−ピロリジン]である、請求項1に記載の化合物、およ
び単離したまたは混合物の形態でのその鏡像異性体、お
よびそれらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対す
る付加塩。
【化10】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−ピペリジン]である、請求項1に記載の化合物、およ
び単離したまたは混合物の形態でのその鏡像異性体、お
よびそれらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対す
る付加塩。
【化11】 を有するスピロ[(5−ヒドロキシクロマン)−3,
2′−(N−プロピルピロリジン)]である、請求項1
に記載の化合物、および単離したまたは混合物の形態で
のその鏡像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無
機または有機酸に対する付加塩。
【化12】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−(N−プロピルピロリジン)]である、請求項1に記
載の化合物、および単離したまたは混合物の形態でのそ
の鏡像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無機ま
たは有機酸に対する付加塩。
【化13】 を有するスピロ[{5−[4−(8−アザスピロ[4,
5]デカン−7,9−ジオン−8−イル)−n−ブチル
オキシ]−クロマン}−3,2′−(N−プロピルピロ
リジン)]である、請求項1に記載の化合物、および単
離したまたは混合物の形態でのその鏡像異性体、および
それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
加塩。
【化14】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
りである)を有する化合物を得る方法であって、 一般式
【化15】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
る置換ベンズアルデヒドを−5°〜0℃の温度で三臭化
ホウ素と反応させて、一般式
【化16】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これを加熱しながら置換アンモニウム塩の存在
下にて2−ニトロエタノールと反応させて、一般式
【化17】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これを還元して一般式
【化18】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これをアルコール性媒質中でベンジルトリメチ
ルアンモニウムメチレートの存在下にて一般式
【化19】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
個の炭素原子を有するアルキルである)を有するアクリ
ル酸化合物と反応させて、一般式
【化20】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
在下、水素雰囲気下で還元して、単離および所望な精製
の後に、一般式
【化21】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)を有
するスピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、
一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1に記載のRと同じ意味であ
り、但しR′は水素となることはできず、Hal′は
ハロゲン原子である)を有する化合物と反応させて、単
離および所望な精製の後に、一般式
【化22】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
る)を得ることができ、式(VIIIa)および(X
a)を有する化合物は、Rがアルコキシである場合に
は、これらを臭化水素酸を含む水性溶液で所望により処
理して、単離および所望な精製の後に、一般式
【化23】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
有する化合物を得ることができ、これを一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望による精製の後に、一般式
【化24】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
ある)を有する化合物を得ることができることを特徴と
し、一般式VIIIa、Xa、XIaおよびXIIIa
の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
るような一般式(Ia)の化合物を構成し、所望なら
ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
とが理解される、方法。
【化25】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
りである)を有する化合物を得る方法であって、 式
【化26】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
る化合物を、一般式
【化27】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
個の炭素原子を有するアルキルであり、Halはハロゲ
ン原子である)を有するハロエステルと反応させて、一
般式
【化28】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
在下で水素雰囲気下にて還元して、単離および所望によ
る精製の後に、一般式
【化29】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)のス
ピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
り、但しR′は水素を表わすことはできず、Hal′
はハロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させ、
単離および所望による精製の後に、一般式
【化30】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、式(VIIIb)および
(Xb)の化合物は、Rがアルコキシを表わす場合に
は、所望により臭化水素酸を含む水性溶液で処理して、
単離および所望により精製の後に、一般式
【化31】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
有する化合物を得て、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望により精製の後に、一般式
【化32】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
ある)を有する化合物をえることができることを特徴と
し、一般式VIIIb、Xb、XIbおよびXIIIb
の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
るような一般式(Ib)の化合物を形成し、所望なら
ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
とが理解される、方法。
【化33】 (式中、R、R、Rおよびmは請求項1に定義し
た通りである)を有する化合物を得る方法であって、 式
【化34】 (式中、Rおよびmは前記に定義した通りであり、R
は水素であるかまたは1〜6個の炭素原子を有する線
形または分枝したアルコキシである)を非プロトン性媒
質中で還元剤によって還元して、単離および所望による
精製の後に、一般式
【化35】 (式中、R、Rおよびmは前記と同じ意味である)
を有する化合物を得て、これを、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
り、但しR′は水素となることはできず、Halはハ
ロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させて、単
離および所望による精製の後に、一般式
【化36】 (式中、R′、R、Rおよびmは前記と同じ意味
である)を有する化合物を得ることができ、式(XI
V)および(XV)の化合物は、Rがアルコキシを表
わす場合には、これを臭化水素酸を含む水性溶液で処理
し、単離および所望により精製した後に、一般式
【化37】 (式中、R′、Rおよびmは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得ることができ、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味を有し、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望により精製した後に、一般式
【化38】 (式中、R′、R、R′およびmは前記と同じ意
味である)を有する化合物を得ることができることを特
徴とし、一般式XIV、XV、XVIおよびXVIIの
化合物が本発明の部分を形成し、一般式(Ic)の化合
物を構成し、所望ならば、精製し、それらの異性体に分
離し、または可能ならば、製薬上許容可能な酸との塩に
転換することができることが理解される、方法。
【化39】 (式中、R、Rおよびmは請求項1に定義した通り
である)を有する化合物を得る方法であって、一般式
【化40】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有する化合物を無水トリフルオロメタ
ンスルホン酸と反応させて、一般式
【化41】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有するトリフルオロメチルスルホニル
オキシ化合物を得て、これを次に非プロトン性媒質中で
トリエチルアミン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタンおよびPd(OAc)の存在下にて、ブチ
ルビニルエーテルで処理し、単離および精製の後に、一
般式
【化42】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有するアセチル化化合物を得ることを
特徴とし、一般式XIXおよびXXの化合物は本発明の
一部を形成し、所望ならば精製して、それらの異性体へ
分離することができ、または可能ならば、製薬上許容可
能な酸との塩へ転換することができることが理解され
る、方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な3−アミノクロ
マンスピロ化合物、それらの製造法、およびそれらを含
む製薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】3−
アミノクロマン、3−アミノチオクロマンおよびそれら
の誘導体の幾つかは、中枢神経系、更に詳細にはセロト
ニン作動系のレセプターのリガンドであることが知られ
ており、不安、鬱病、および更に詳細には中枢神経系の
障害の治療に用いることができる(欧州特許第EP27
9,150号およびEP222,996号明細書)。こ
れらの特許明細書に記載されている化合物は5−HT1
Aレセプターの他にD2レセプターにもある種の親和性
を有しているため、選択性が極めて低い。
【0003】2−アミノテトラリン(a)(J.Me
d.Chem.,(1978)21(6),585〜7
頁およびJ.Pharm.Pharmacol.,(1
976),28,補足,83P頁)および3−アミノ−
キノリン(b)(フランス国特許第2,255,067
号明細書および薬学雑誌(1974),94(12)1
566〜73頁)も文献で知られている。
【化43】
【0004】これらの化合物は、就中、抗神経痛、鎮痙
および抗ヒスタミン剤として記載されていると共に、テ
トラリン化合物の場合には、極めて弱い抗鬱成分として
も記載されている。
【0005】スピロ[ピロリジン−2,3′−クロマ
ン](c)も文献に記載されているが、その構造以外の
情報は記載されていない。
【化44】
【0006】
【課題を解決するための手段】3−アミノクロマンスピ
ロ化合物である本発明の化合物は、その構造が新規であ
ることとは別に、顕著な薬理特性を有する。これらの化
合物は、実際に5−HT1Aレセプターに対する強力な
リガンドである。この親和性の高さは、ドパミン作動性
およびアルファアドレナリン作動性レセプターおよび他
のセロトニン作動性レセプター(5−HT1B、5−H
1c、5−HT1D、5−HT)と比較して5−H
1Aレセプターの方が選択性が高いことによって支持
されているので、一層興味深い。
【0007】これらの顕著な薬理特性のため、本発明の
化合物は、中枢神経系、特にセロトニン作動系の障害、
例えば鬱病、ストレス、精神病、不安、精神分裂病、或
いは苦痛、偏頭痛、高血圧および脳虚血の治療に有用で
ある。これらの化合物は、栄養および性的挙動の改質剤
としても興味深い。
【0008】更に具体的には、本発明は、一般式
【化45】 [式中、mは整数であり、1または2の値を仮定するこ
とができ、Aはメチレン(CH)またはカルボニル
(CO)であり、Rは、水素、基−CO−Rであっ
て、Rは1〜6個の炭素原子を有する線形または分枝
したアルキルであるもの、所望により置換されたフェニ
ルまたは、所望により置換されたフェニルアルキルであ
ってアルキル鎖が1〜3個の炭素原子を有するもの、ま
たは1〜6個の炭素原子を有する線形または分枝したア
ルキルであって、ニトリル、所望により置換されたフェ
ニル、基−NRであって、Rが水素または1〜
6個の炭素原子を有する線形または分枝したアルキルで
あり、Rが水素または1〜6個の炭素原子を有する線
形または分枝したアルキルであり所望により置換された
フェニルによって所望により置換されたもの、2〜7個
の炭素原子を有する線形または分枝したアルキルカルボ
ニル基、所望により置換されたベンゾイル基、所望によ
り置換されたフェニルアルキルカルボニル基であってア
ルキル鎖が1〜3個の炭素原子を有するもの、1〜6個
の炭素原子を有する線形または分枝したアルキルスルホ
ニル基、または所望により置換されたフェニルスルホニ
ル基、下記の基のいずれか1つ
【化46】 (式中、XおよびYは同一であるかまたは異なるもので
あり、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、1〜4個の炭素原
子を有する線形または分枝したアルキル、1〜4個の炭
素原子を有する線形または分枝したアルコキシであり、
nは整数であり、1または2の値を仮定することができ
る)によって所望により置換されたものを表わし、R
は、水素、アセチル基CFSO−O−基、または基
−ORであって、RがRと同じ定義を有するもの
であり、Rは、水素、または1〜4個の炭素原子を有
する線形または分枝したアルキルであり、但しR=R
=R=Hであるときには、mは1となることができ
ず、フェニル、フェニルアルキル、フェニルスルホニ
ル、ベンゾイルまたはフェニルアルキルカルボニルに関
して「所望によって置換された」という表現は、芳香族
核が1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルであって
分枝したものまたは分枝していないもの、ニトロ、1〜
4個の炭素原子を有する低級アルコキシ、ハロゲン、ト
リフルオロメチルまたはヒドロキシルの1つ以上によっ
て置換されていてもよいことを意味する]を有するスピ
ロクロマン化合物、単離したまたは混合物の形態でのそ
れらの異性体、ジアステレオ異性体および鏡像異性体、
それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
加塩に関する。
【0009】本発明は、式(I)(但し、mは1であ
り、Aはカルボニル(CO)である)の化合物の特定の
場合である、一般式
【化47】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
りである)を有する化合物を得る方法であって、一般式
【化48】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
る置換ベンズアルデヒドを−5°〜0℃の温度で三臭化
ホウ素と反応させて、一般式
【化49】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これを加熱しながら置換アンモニウム塩の存在
下にて2−ニトロエタノールと反応させて、一般式
【化50】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これを還元して一般式
【化51】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
を得て、これをアルコール性媒質中でベンジルトリメチ
ルアンモニウムメチレートの存在下にて一般式
【化52】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
個の炭素原子を有するアルキルである)を有するアクリ
ル酸化合物と反応させて、一般式
【化53】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
在下、水素雰囲気かで還元して、単離および所望な精製
の後に、一般式
【化54】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)を有
するスピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、
一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1に記載のRと同じ意味であ
り、但しR′は水素となることはできず、Hal′は
ハロゲン原子である)を有する化合物と反応させて、単
離および所望な精製の後に、一般式
【化55】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
る)を得ることができ、式(VIIIa)および(X
a)を有する化合物は、Rがアルコキシである場合に
は、これらを臭化水素酸を含む水性溶液で所望により処
理して、単離および所望な精製の後に、一般式
【化56】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
有する化合物を得ることができ、これを一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望による精製の後に、一般式
【化57】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
ある)を有する化合物を得ることができることを特徴と
し、一般式VIIIa、Xa、XIaおよびXIIIa
の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
るような一般式(Ia)の化合物を構成し、所望なら
ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
とが理解される、方法にも拡張する。
【0010】本発明は、式(I)(但し、mは2であ
り、Aはカルボニル(CO)である)の化合物の特定の
場合である、一般式
【化58】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
りである)を有する化合物を得る方法であって、式
【化59】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
る化合物を、一般式
【化60】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
個の炭素原子を有するアルキルであり、Halはハロゲ
ン原子である)を有するハロエステルと反応させて、一
般式
【化61】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
在下で水素雰囲気下にて還元して、単離および所望によ
る精製の後に、一般式
【化62】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)のス
ピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
り、但しR′は水素を表わすことはできず、Hal′
はハロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させ、
単離および所望による精製の後に、一般式
【化63】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得て、式(VIIIb)および
(Xb)の化合物は、Rがアルコキシを表わす場合に
は、所望により臭化水素酸を含む水性溶液で処理して、
単離および所望により精製の後に、一般式
【化64】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
有する化合物を得て、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望により精製の後に、一般式
【化65】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
ある)を有する化合物をえることができることを特徴と
し、一般式VIIIb、Xb、XIbおよびXIIIb
の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
るような一般式(Ib)の化合物を形成し、所望なら
ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
とが理解される、方法にも拡張する。
【0011】本発明は、式(I)(但し、Aはメチレン
(CH)である)の化合物の特定の場合である、一般
【化66】 (式中、R、R、Rおよびmは請求項1に定義し
た通りである)を有する化合物を得る方法であって、式
【化67】 (式中、Rおよびmは前記に定義した通りであり、R
は水素であるかまたは1〜6個の炭素原子を有する線
形または分枝したアルコキシである)を非プロトン性媒
質中で還元剤によって還元して、単離および所望による
精製の後に、一般式
【化68】 (式中、R、Rおよびmは前記と同じ意味である)
を有する化合物を得て、これを、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
り、但しR′は水素となることはできず、Halはハ
ロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させて、単
離および所望による精製の後に、一般式
【化69】 (式中、R′、R、Rおよびmは前記と同じ意味
である)を有する化合物を得ることができ、式(XI
V)および(XV)の化合物は、Rがアルコキシを表
わす場合には、これを臭化水素酸を含む水性溶液で処理
し、単離および所望により精製した後に、一般式
【化70】 (式中、R′、Rおよびmは前記と同じ意味であ
る)を有する化合物を得ることができ、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
項1におけるRと同じ意味を有し、但しR′は水素
を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
て、単離および所望により精製した後に、一般式
【化71】 (式中、R′、R、R′およびmは前記と同じ意
味である)を有する化合物を得ることができることを特
徴とし、一般式XIV、XV、XVIおよびXVIIの
化合物が本発明の部分を形成し、一般式(Ic)の化合
物を構成し、所望ならば、精製し、それらの異性体に分
離し、または可能ならば、製薬上許容可能な酸との塩に
転換することができることが理解される、方法にも拡張
する。
【0012】式(I)(但し、Rはアセチル基を表わ
す)を有する化合物の特定の場合である、一般式
【化72】 (式中、R、Rおよびmは請求項1に定義した通り
である)を有する化合物を得る方法であって、一般式
【化73】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有する化合物を無水トリフルオロメタ
ンスルホン酸と反応させて、一般式
【化74】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有するトリフルオロメチルスルホニル
オキシ化合物を得て、これを次に非プロトン性媒質中で
トリエチルアミン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタンおよびPd(OAc)の存在下にて、ブチ
ルビニルエーテルで処理し、単離および精製の後に、一
般式
【化75】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
じ意味である)を有するアセチル化化合物を得ることを
特徴とし、一般式XIXおよびXXの化合物は本発明の
一部を形成し、所望ならば精製して、それらの異性体へ
分離することができ、または可能ならば、製薬上許容可
能な酸との塩へ転換することができることが理解され
る、方法にも拡張する。
【0013】一般式(I)の化合物および製薬上許容可
能な無機または有機酸とのそれらの付加塩は5−HT
1Aに対する強力なリガンドであると同時に、中枢神経
系において作動薬または拮抗薬活性を有する。D、α
レセプターおよび他のセロトニン作動性レセプターに
関する極めて高いこれらのレセプターの選択性によって
支持されているこの高い親和性により、この化合物はス
トレス、不安、鬱病、精神病、精神分裂症、苦痛、循環
器障害、高血圧、偏頭痛および脳虚血の治療にとって極
めて興味深いものとなっている。これらは、栄養および
性的挙動を改質することもできる。
【0014】一般式(I)の化合物および製薬上許容可
能な無機または有機酸、例えば塩酸、メタンスルホン
酸、硝酸、マレイン酸などの付加塩は、既知の方法を用
いて、錠剤、ゼラチン錠剤、コーティングした丸薬、注
射溶液、飲用溶液または懸濁液、エマルジョンおよび座
薬のような製薬組成物の形態で提供することができる。
不活性で、毒性のない製薬上許容可能な賦形剤、例えば
蒸溜水、グルコース、ラクトース、澱粉、タルク、植物
油、エチレングリコールなどの外に、これらの組成物は
防腐剤も含むことができる。
【0015】このようにして得られる製薬組成物も本発
明の部分を形成し、治療を行う障害、患者の年齢および
体重によって、24時間当たり1〜3回の投与による治
療の場合には活性物質0.1〜100mgを含むことが
できる。下記の例により本発明を例示するが、発明を制
限するものではない。
【0016】調製1: N−(4−ブロモブト−1−イ
ル)−8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオ
ン 炭酸カリウム7.43g(53.8ミリモル)、1,4
−ジブロモブタン4.26g(19,73ミリモル)お
よびヨウ化カリウムの触媒量を、8−アザスピロ[4,
5]デカン−7,9−ジオン3g(17.94ミリモ
ル)の溶液に加える。60℃に6時間加熱した後、冷却
し、アセトニトリルを減圧で留去する。水10cm
加水分解した後、生成物を塩化メチレンで抽出し、次に
乾燥および最終的乾燥の後に、粗生成物をシリカカラム
上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:塩化
メチレン)。N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−
アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンが、油の
形態で69%の収率で最終的に得られる。 赤外(フィルム):1660および1720cm−1ν
C=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化76】 1.45〜1.52、多重線、4H、2CH 1.45〜1.52、多重線、6H、3CH 1.79〜1.90、多重線、2H、H 2.60、一重線、4H、H 3.42、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.80、三重線、J=7.1Hz、2H、H
【0017】調製2および3 1,4−ジブロモブタンを1,5−ジブロモブタンに代
えること以外は、調製1の場合と同じ方法で処理するこ
とによって、N−(5−ブロモペント−1−イル)−8
−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンが50
%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1655および1715cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化77】 1.35〜1.73、多重線、12H、6CH 1.81〜1.90、多重線、2H、CH 2.57、一重線、4H、H 3.38、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.74、三重線、J=7.1Hz、2H、H 1,3−ジブロモプロパンに代えること以外は、調製1
の場合と同じ方法で処理することによって、N−(3−
ブロモプロプ−1−イル)−8−アザスピロ[4,5]
デカン−7,9−ジオンが70%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1655および1720cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化78】 1.45〜1.56、多重線、4H、2CH 1.66〜1.75、多重線、4H、CH 1.2.06〜2.15多重線、2H、H 2.59、一重線、4H、H 3.36、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.89、三重線、J=7.1Hz、H
【0018】調製4: N−(2−ブロモエチル)−8
−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン 水素化ナトリウム0.65g(26.9ミリモル)を、
8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン3g
(17.94ミリモル)を無水のN,N−ジメチルホル
ムアミド30cmに溶解したものに加える。60℃で
1時間撹拌した後、1,2−ジブロモエタン20.21
g(107.6ミリモル)およびヨウ化カリウムの触媒
量を加える。添加の後、1時間加熱を継続した後、冷却
し、溶媒を減圧で留去し、次いで水性加水分解の後、生
成物を塩化メチレンで抽出し、得られる粗生成物をシリ
カカラム上でクロマトグラフィによって精製する。この
ようにして、N−(2−ブロモエチル)−8−アザスピ
ロ[4,5]デカン−7,9−ジオンが63%の収率で
得られる。 赤外(フィルム): 1660および1715cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化79】 1.46〜1.54、多重線、4H、2CH 1.67〜1.76、多重線、4H、2CH 2.62、一重線、4H、H 3.48、三重線、J=6.9Hz、2H、H 4.20、三重線、J=6.9Hz、2H、H
【0019】調製5〜7 8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンを
1,1−ジオキソ−1,2−ベンズイソチアゾール−3
(2H)−オンに代えること以外は、調製1の場合と同
じ方法で処理することによって、N−(4−ブロモ−ブ
チル)−1,1−ジオキソ−1,2−ベンズイソチアゾ
ール−3(2H)−オンが60%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1720cm−1νC=O 1300および1170cm−1νSO HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化80】 1.95〜2.05、多重線、4H、HおよびH 3.44、三重線、J=7.1Hz、2H、H 3.82、三重線、J=7.1Hz、2H、H 7.78〜8.05、多重線、4H芳香族。 2,4−ジオキソ−3−アザスピロ[3.3.0]オク
タンに代えること以外は、調製1の場合と同じ方法で処
理することによって、N−(4−ブロモブチル)−3−
アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン
が58%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1685および1760cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化81】 1.95〜2.05、多重線、2H、CH 1.62〜2.14、多重線、8H、4CH 3.08〜3.17、多重線、2H、H 3.38、三重線、J=6.6Hz、2H、H 3.48、三重線、J=6.6Hz、2H、H 4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオンに代える
こと以外は、調製1の場合と同じ方法で処理することに
よって、N−(4−ブロモブチル)−4,4−ジメチル
ピペリジン2,6−ジオンが65%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1660および1715cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化82】 1.06、一重線、6H、H 1.61〜1.73、多重線、2H、CH 1.80〜1.91、多重線、2H、CH 2.51、一重線、4H、H 3.41、三重線、J=6.3Hz、2H、H 3.80、三重線、J=6.3Hz、2H、H
【0020】調製8および9 1,2−ジブロモブタンを1,4−ジブロモブタンに代
え、8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン
を3−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2−オン
に代えること以外は、調製4の場合と同じ方法で処理す
ることによって、N−(4一ブロモブチル−3−アザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2−オンが52%の収
率で得られる。 赤外(フィルム): 1670cm−1νC=O 1HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化83】 1.40〜2.29、多重線、10H、5CH 2.70〜2.95、多重線、2H、CH 3.00、開裂二重線、J=9,7Hz、J=2.
6Hz、H 3.20〜3.40、多重線、2H、CH 3.44、三重線、J=6.5Hz、2H、H 3.58、三重線、J=9.7Hz、1H、H オキサゾール[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オ
ンに代えること以外は、調製4の場合と同じ方法で処理
することによって、N−(4−ブロモブチル−オキサゾ
ール[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オンが64
%の収率で得られる。 赤外(フィルム): 1775cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化84】 2.41〜2.51、多重線、4H、HおよびH 3.47、三重線、J=6.7Hz、2H、H 4.10、三重線、J=6.7Hz、2H、H 7.08、開裂二重線、J=8Hz、J=5.1H
z、1H、ピリジン 7.41、二重線、J=8Hz、1H、ピリジン 8.11、二重線、J=5.1Hz、1H、ピリジン。
【0021】調製10: N−[(3−ブロモプロピ
ル)オキシ]−8−アザスピロ[4,5]−デカン−
7,9−ジオン この化合物は、Hicholas J. Hribらの
方法(J. Med.Chem., (1991),
34, 1068)を用いて8−ヒドロキシ−8−アザ
スピロ[4,5]デカン−7,9−ジオンから68%の
収率で調製される。 赤外(フィルム): 1690および1740cm−1
νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化85】 1.51〜1.61、多重線、4H、2CH 1.68〜1.78、多重線、4H、CH 4.10、三重線、J=6.7Hz、2H、 2.21〜2.28、多重線、2H、H 2.68、一重線、4H、H 3.65、三重線、J=6.3Hz、2H、H 4.12、三重線、J=6.3Hz、2H、H
【0022】例1: スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(ピロリジン−5′−オン)] 第1段階: 3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン
−3−イル)−プロピオン酸メチル ベンジルトリメチルアンモニウムメチレート0.4cm
とアクリル酸メチル5.16cmを、メタノール6
0cmに5−メトキシ−3−ニトロクロマン4g
(0.019モル)を溶解したものに加える。反応混合
物を70℃で90分間撹拌した後、冷却し、減圧で濃縮
する。水30cmを加え、塩化メチレンで抽出する。
塩化メチレンを除去して得られる粗生成物を、シリカカ
ラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:
50塩化メチレン/50石油エーテル)。このようにし
て、3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン−3−イ
ル)−プロピオン酸メチル5.1g(90%)が無色油
状の形態で得られる。 赤外(フィルム): 1730cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化86】 2.15〜2.59、多重線、4H、HおよびH 2.91、二重線、J=17.5Hz、1H、H 3.57、二重線、J=17.5Hz、1H、H 1.68〜1.78、多重線、4H、CH 3.68、一重線、3H、H 3.84、一重線、3H、H 4.10および4.57、2×二重線、J=11.6H
z、2H、H 6.48および6.51、2×二重線、J=8.3H
z、2H、芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H、芳香
族。
【0023】第2段階: スピロ[(5−メトキシクロ
マン)−3,2′−(ピロリジン−5′−オン)] 3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン−3−イル)
プロピオン酸メチル5.1g(0.017モル)をメタ
ノール100cmに溶解したものを、ラネーニッケル
0.715gの存在下にて水素雰囲気下で、60℃で2
0時間加熱する。触媒を濾去した後、メタノール性溶液
を4時間加熱還流する。冷却して乾燥した後、得られる
粗生成物をシリカカラム上でクロマトグラフィによって
精製する(溶離液:80塩化メチレン/20メタノー
ル)。このようにして、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(ピロリジン−5′−オン)]3.6
6g(91%)が白色固形物の形態で得られる。 融点:210℃。 赤外(KBr):3250cm−1νNH 1670cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化87】 1.94〜2.16、多重線、2H、H′ 2.43〜2.59、多重線、2H、H′ 2.75および2.87、2×二重線、J=16.5H
z、H 3.83、一重線、3H、H 3.89および3.94、2×二重線、J=11Hz、
5.83、分解されないバンド、1H、NH 6.46および6.53、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H、芳香
族。
【0024】例2: スピロ[クロマン−3,2′−
(ピロリジン−5′−オン)] 第1段階で、5−メトキシ−3−ニトロクロマンを3−
ニトロクロマンに代えること以外は、例1と同様に処理
することによって、スピロ[クロマン−3,2′−(ピ
ロリジン−5′−オン)]が96%の収率で得られる。 融点:179℃。 赤外(KBr):3225cm−1νNH 1675cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDC1)δ:ppm
【化88】 1.91〜2.17、多重線、2H、H′ 2.51、三重線、J=8.2Hz、2H、H′ 2.88および2.97、2×二重線、J=16.4H
z、2H、H 3.94および3.98、2×二重線、J=10.3H
z、2H、H 6.04、分解されないバンド、1H、NH 6.83〜7.18、多重線、4H、H芳香族
【0025】例3: スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン−5′−オ
ン)] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(ピロ
リジン−5′−オン)]1g(4.29ミリモル)をD
MF2cmに溶解したものを、水素化ナトリウム0.
113g(4.71ミリモル)をDMF18cmに懸
濁したものに加える。 60℃で1時間撹拌した後、1−ヨードプロパン3.6
1g(0.021ミリモル)を加える。8時間加熱を継
続した後、冷却し、溶媒を減圧留去する。水10cm
を加え、塩化メチレンで抽出する。塩化メチレンを乾燥
することによって得られる粗生成物を、シリカカラム上
でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:50エ
チルエーテル/50塩化メチレン)。このようにして、
スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−
プロピルピロリジン−5′−オン)]が、白色血漿の形
態で64%の収率で得られる。 融点:90℃。 赤外(KBr):1670cm−1νC=O HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化89】 0.88、三重線、J=8.5Hz、3H、H 1.50〜1.66、多重線、2H、H 1.74〜1.84および2.07〜2.16、2×多
重線、2H、H′ 2.44、三重線、J=8.1Hz、2H、H′ 2.69、二重線の対、J=17.1Hz、J=2.4
Hz、1H、H 2.90、多重線、J=17.1Hz、1H、H 3〜3.23、多重線、2H、H 3.84、一重線、3H、H 3.88、二重線の対、J=10.3Hz、J=2.4
Hz、1H、H 3.97、二重線、J=10.3Hz、1H、H 6.48および6.52、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0026】例4:スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−ピロリジン] ボラン−ジメチルスルフィド錯体0.35cm(2
M)をスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(ピロリジン−5′−オン)]0.1g(0.42ミリ
モル)をTHF5cmに溶解したものに加える。反応
混合物を4時間加熱還流し、減圧で乾燥し、粗反応生成
物を2M塩酸10cmおよびメタノール5cmで処
理する。溶液を90分間加熱還流した後、2M水性水酸
化ナトリウム溶液で塩基性にし、塩化メチレンで抽出す
る。間挿語、塩化メチレン相を乾燥し、粗生成物をシリ
カカラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶離
液:95塩化メチレン/5メタノール)。油状のスピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]
70mg(76%)が得られる。 赤外(フィルム):3300cm−1νNH 1585cm−1νC=C芳香族性 HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化90】 1.56〜1.95、多重線、4H、H′および
′ 2.21、一重線、1H、NH 2.68、一重線、2H、H 2.96〜3.17、多重線、2H、H′ 3.80、一重線、3H、H 3.82、一重線、2H、H 6.43および6.52、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.06、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0027】例5:スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−(N−プロピルピロリジン)] 1−ヨードプロパン0.23g(1.37ミリモル)お
よび炭酸カリウム0.19g(1.37ミリモル)を、
スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′ーピロリ
ジン]0.1g(0.456ミリモル)の溶液に加え
る。60℃まで3時間加熱し、冷却し、溶媒を減圧で留
去し、加水分解し、水性相を塩化メチレンで抽出する。
乾燥した後、得られる粗生成物をシリカカラム上でクロ
マトグラフィによって精製する(溶離液:20エチルエ
ーテル/80石油エーテル)。このようにして、スピロ
[(5−メトキシクロマン)3,2′−(N−プロピル
ピロリジン)]が84%の収率で得られる。 融点(シュウ酸塩):62℃ 赤外(フィルム):2960〜2800cm−1νCH 1585cm−1νC=C芳香族性 HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化91】 0.90、三重線、J=7.4Hz、3H、H 1.42〜1.97、多重線、6H、H′、H′、
2.38〜2.61、多重線、3H、H、H 2.70、二重線、J=17Hz、1H、H 2.82〜3.03、多重線、2H、H′ 3.78、二重線、J=10.3Hz、1H、H 3.81、一重線、3H、H 3.83、二重線、J=10.3Hz、1H、H 6.42および6.48、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.06、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0028】例6:スピロ[クロマン−3,2′−(N
−プロピルピロリジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン−3,2′−ピロリジ
ン]をスピロ[クロマン−3,2′−(N−プロピルピ
ロリジン)]に代えること以外は例5と同様に処理する
ことによって、スピロ[クロマン−3,2′−(N−プ
ロピルピロリジン)]が61%の収率で得られる。 融点(シュウ酸塩):48℃ 赤外(フィルム):2800〜2980cm−1νCH 1575cm−1νC=C芳香族性 HNMR 300MHz(CDCl)δ:ppm
【化92】 0.91、三重線、J=7.4Hz、3H、H 1.43〜2.01、多重線、6H、H、H′、H
′ 2.39〜2.59、多重線、3H、H、H 2.83〜2.96、多重線、2H、H′ 3.02、二重線、J=16.1Hz、1H、H 3.83、二重線の対、J=10.3Hz、J=2.4
Hz、1H、H 3.88、二重線、J=10.3Hz、1H、H 6.78〜7.11、多重線、4H、H芳香族。
【0029】例7:スピロ[(5−ヒドロキシクロマ
ン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン)] 48%の濃度の水性臭化水素酸11cmをスピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−プロピ
ルピロリジン)]1.1g(4.2ミリモル)を酢酸2
2cmに溶解したものに加える。反応混合物を5時間
加熱還流した後、冷却し、減圧で乾燥し、重炭酸ナトリ
ウムの飽和水性溶液40cmで処理し、塩化メチレン
で抽出する。塩化メチレンを乾燥することによって得ら
れる粗生成物を、シリカカラム上でクロマトグラフィに
よって精製する(溶離液:50エチルエーテル/50石
油エーテル)。このようにして、スピロ[(5−ヒドロ
キシクロマン)−3,2′−(N−プロピルピロリジ
ン)]0.91g(88%)が得られる。 融点(塩基):185〜186℃ 融点(シュウ酸塩):98℃ 赤外(KBr):3250cm−1(幅広いバンド)ν
OH HNMR300MHz(DMSO−d)δ:ppm
【化93】 0.83、三重線、J=7.4Hz、3H、H 1.30〜1.45、多重線、3H、H、H′ 1.65〜1.80、多重線、3H、H′、H′ 2.32、二重線、J=17Hz、1H、H 2.39〜2.53、多重線、2H、H 2.59、二重線、J=17Hz、1H、H 2.71〜2.90、多重線、2H、H′ 3.69および3.76、2×二重線、J=10.3H
z、2H、H 6.21および6.32、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 6.81、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族 9.32、一重線、1H、OH。
【0030】例8:スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−BUT−1′−イル]ピロリジン}] N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−アザスピロ
[4,5]デカン−7,9−ジオン1.82g(6.0
2ミリモル)、トリエチルアミン1.66g(16.4
1ミリモル)およびヨウ化カリウムの触媒量を、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]
1.2g(5.47ミリモル)をN,N−ジメチルホル
ムアミド10cmに溶解したものに加える。反応混合
物を60℃まで8時間加熱した後、冷却し、減圧で濃縮
し、水10cmで処理し、塩化メチレンで抽出する。
乾燥によって得られる残渣油状生成物を、シリカカラム
上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:50
塩化メチレン/50エチルエーテル)。このようにし
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
{N−[4′(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン
−7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′
−イル]ピロリジン}]が得られる。 融点(シュウ酸塩):68℃ 赤外(フィルム):1665および1720cm−1ν
C=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化94】 1.35〜1.95、多重線、16H、8CH 2.40〜2.56、多重線、3H、HおよびH 2.57、一重線、4H、H 2.66、二重線、J=16.8Hz、1H、H 2.76〜3.03、多重線、2H、H′ 3.69〜3.79、多重線、4H、HおよびH 3.81、一重線、3H、H 6.41および6.46、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.04、三重線、J=83.Hz、1H、H芳香族。
【0031】例9:スピロ[クロマン−3,2′−{N
−[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′−
イル]ピロリジン}] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]をスピロ−[クロマン−3,2′−ピロリジン]
に代えること以外は例8と同様に処理することによっ
て、スピロ[クロマン−3,2′−{N−[4′−
(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−7′,9′
−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロ
リジン}]1.3g(54%)が得られる。 融点(シュウ酸塩):66℃ 赤外(フィルム):1715および1660cm−1ν
C=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化95】 1.40〜2、多重線、16H、8CH 2.44、二重線、J=16.1Hz、1H、H 2.48〜2.56、多重線、、2H、H 2.58、一重線、4H、H 2.79〜2.96、多重線、2H、H′ 3.0、二重線、J=16.1Hz、1H、H 3.73〜3.91、多重線、4H、HおよびH 6.77〜7.10、多重線、4H、H芳香族。
【0032】例10:スピロ[{5−[4−(8−アザ
スピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン−8−イル)
−n−ブト−1−イル]オキシクロマン}−3,2′−
(N− プロピルピロリジン)] N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−アザスピロ
[4,5]デカン−7,9−ジオン0.076g(0.
25ミリモル)、炭酸カリウム0.095g(0.69
ミリモル)およびヨウ化カリウムの触媒量を、スピロ
[(5−ヒドロキシクロマン)−3,2′−(N−プロ
ピルピロリジン)]0.058g(0.23ミリモル)
をN,N−ジメチルホルムアミド3cmに溶解したも
のに加える。60℃まで2時間加熱し、冷却し、減圧で
濃縮した後、粗反応生成物を水10cm中で処理し、
塩化メチレンで抽出する。得られる粗製の油状生成物
を、シリカカラム上でクロマトグラフィによって精製す
る(溶離液:50エチルエーテル/50塩化メチレ
ン)。このようにして、スピロ[{5−[4−(8−ア
ザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン−8−イ
ル)−n−ブト−1−イル]オキシクロマン}−3,
2′−(N−プロピルピロリジン)]が、油状生成物の
形態で79%の収率で得られる。 融点(シュウ酸塩):68℃ HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化96】 0.94、三重線、J=7.4Hz、3H、H 1.48〜2.03、多重線、18H、9CH 2.40〜2.68、多重線、7H、H、Hおよび
2.74、二重線、J=17Hz、1H、H 2.90〜3.06、多重線、2H、H′ 3.82〜3.92、多重線、4H、HおよびH 3.95〜4.04、多重線、2H、H 6.41および6.48、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.04、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0033】例11および12:N−(4−ブロモ−n
−ブト−1−イル)−8−アザスピロ[4,5]−デカ
ン−7,9−ジオンを、下記のものに代えること以外
は、例10と同様の方法で処理を行うことによって、下
記の生成物を得る。 N−(4−ブロモ−n−ブト−1−イル)−4,4−ジ
メチルピペリジン−2,6−ジオン;スピロ[{5−
[4−(4,4−ジメチルピペリジン−2,6−ジオン
−1−イル)−n−ブト−1−イル]オキシクロマン}
−3,2′−(N−プロピル−ピロリジン)]:
【化97】 N−(4−ブロモ−n−ブト−1−イル)−3−アザビ
シクロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;スピ
ロ[{5−[4−(3−アザビシクロ[3.3.0]オ
クタン−2,4−ジオン−3−イル)−n−ブト−1−
イル]オキシクロマン}−3,2′−(N−プロピルピ
ロリジン)]:
【化98】
【0034】例13〜32 N−(4−ブロモブト−1−イル)−8−アザスピロ
[4,5]デカン−7,9−ジオンを下記のものに代え
ること以外は例8と同じ方法で処理することによって、
下記の生成物を得る。
【0035】N−(4−ブロモブチル)フタルイミド;
スピロ[(5−メトキシ−クロマン)−3,2′−[N
−(4′−フタルイミド−n−ブト−1′−イル)ピロ
リジン]]:
【化99】 赤外(フィルム):1700cm−1νC=O、
【0036】N−(3−ブロモプロピル)フタルイミ
ド;スピロ[(5−メトキシ−クロマン)−3,2′−
[N−(3′−フタルイミドプロプ−1′−イル)ピロ
リジン]]:営営0037】
【化100】
【0038】N−(5−ブロモペント−1−イル)−8
−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン;スピ
ロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[5′−(8′−アザスピロ[4′ 5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ペント−1′
−イル)ピロリジン}]:
【化101】
【0039】N−(2−ブロモエチル)−8−アザスピ
ロ[4,5]デカン−7,9−ジオン;スピロ[(5−
メトキシクロマン)−3,2′−{N−[2′−(8′
−アザスピロ[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオ
ン−8′−イル)−エチル]ピロリジン}]:
【化102】
【0040】N−[(3−ブロモプロピル)オキシ]−
8−アザスピロ[4,5]デカン−7,9−ジオン;ス
ピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[3′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)オキシ−n−プロプ
−1−イル]ピロリジン}]:
【化103】
【0041】N−(4−ブロモブチル)オキサゾロ
[4,5−b]ピリジン−2(3H)−オン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′
−(オキサゾロ[4′,5′−b]ピリジン−2′(3
H)−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピ
ロリジン)]:
【化104】
【0042】N−(4−ブロモブチル)オキサゾロ
[5.4−b]ピリジン−2(3H)−オン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′
−(オキサゾロ[5′,4′−b]ピリジン−2′(3
H)−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピ
ロリジン)]:
【化105】
【0043】N−(4−ブロモブチル)−3−アザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2,4−ジオン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′
−(3′−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2,
4−ジオン−3−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロ
リジン}]:
【化106】
【0044】N−(4−ブロモブチル)−4,4−ジメ
チルピペリジン−2,6−ジオン;スピロ[(5−メト
キシクロマン)−3,2′−{N−[4′−(4′,
4′−ジメチルピペリジン−ジオン−1′−イル)−n
−ブト−1′−イル]ピロリジン}]:
【化107】
【0045】N−(4−ブロモブチル)ベンズオキサゾ
リン−2−オン;スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−{N−[4′−(ベンズオキサゾリン−2′
−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリ
ジン}]:
【化108】
【0046】N−(4−ブロモブチル)−1,1−ジオ
キソ−1,2−ベンズイソチアゾール−3(2H)−オ
ン;スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
{N−[4′−(1′,1′−ジオキソ−1′,2′−
ベンズイソチアゾール−3′(2H)−オン−2′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]
【化109】
【0047】N−(4−ブロモブチル)−3−アザビシ
クロ[3.3.0]オクタン−2−オン;スピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′−
(3′−アザビシクロ[3.3.0]オクタン−2′−
オン−3′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジ
ン}]
【化110】
【0048】N−(4−ブロモブト−1−イル)ピペリ
ジン−2−オン;スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−{N−[4′−(ピペリジン−2′−オン−
1′−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]
【化111】
【0049】ベンズブロミド;スピロ[(5−メトキシ
クロマン)−3,2′−(N−ベンジルピロリジン)]
【化112】
【0050】3,4−ジフルオロベンジルプロミド;ス
ピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(3′,4′−ジフルオロベンジル)ピロリジン]]、
4−トリフルオロメチルベンジルブロミド;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[(N−
(4′−トリフルオロメチルベンジル)ピロリジン、4
−メチルベンジルブロミド;スピロ[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−[N−(4′−メチルベンジル)
ピロリジン]]、フェネチルプロミド;スピロ[(5−
メトキシクロマン)−3,2′−(N−フェネチルピロ
リジン)]、
【0051】3−ブロミドプロピルベンゼン;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(3′
−フェニル−n−プロプ−1′−イル)ピロリジン]]
【化113】
【0052】例33:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−アミノエチル)ピロリ
ジン]] 第1段階:スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,
2′−(N−シアノメチルピロリジン)] クロロアセトニトリル0.905g(12ミリモル)、
炭酸カリウム1.66g(12ミリモル)およびヨウ化
カリウムの触媒量を、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピロリジン]0.89g(4.05ミ
リモル)の溶液に加える。60℃に20時間加熱した
後、冷却し、減圧で濃縮し、水で処理した後、塩化メチ
レンで抽出する。塩化メチレン相を乾燥した後に得られ
る粗生成物を、シリカカラム上でクロマトグラフィによ
って精製する(溶離液:99塩化メチレン/1メタノー
ル)。このようにして、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−シアノメチル−ピロリジン)]
が75%の収率で得られる。
【0053】第2段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−アミノエチル)ピロリ
ジン]] LiAlH5.6ミリモルを、アルゴン雰囲気下に
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(N−シアノメチルピロリジン)]0.72g(2.8
ミリモル)をテトラヒドロフラン20cmに溶解した
ものに徐々に加える。室温で30分間撹拌した後、氷で
冷却し、氷水7cmで加水分解する。有機相を分離し
て、乾燥し、得られる粗生成物をシリカカラム上でクロ
マトグラフィによって精製する(溶離液:99塩化メチ
レン/1メタノール)。このようにして、スピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(2′−アミ
ノエチル)ピロリジン]]が70%の収率で得られる。 HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化114】 1.45〜1.90、多重線、4H、H′および
′ 2.41〜2.75、多重線、6H、H、H、H 2.95、多重線、2H、H′ 3.80〜3.85、多重線一重線、7H、H、H
およびNH 6.40および6.5、2×二重線、J=8Hz、2
H、H芳香族 7.05、三重線、J=8Hz、1H、H芳香族。
【0054】例34:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(4′−アミノ−n−ブト−
1′イル)ピロリジン]] 第1段階:スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,
2′−[N−(3′−シアノ−n−プロプ−1′−イ
ル)ピロリジン]] クロロアセトニトリルを4−ブロミドブチロニトリルに
代えること以外は、例33の第1段階と同様に処理する
ことによって、スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−[N−(3′−シアノ−n−プロプ−1′−
イル)ピロリジン]]が得られる。
【化115】
【0055】第2段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(4′−アミノ−n−ブト−
1′−イル)ピロリジン]] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(3−シアノ−n−プロプ−1−イル)ピロリジン]]
を例33の第2段階の条件下で還元することによって、
スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(4′−アミノ−n−ブト−1′−イル)ピロリジ
ン]]が得られる。
【化116】
【0056】例35:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−パラトルエンスルホニ
ルアミノエチル)ピロリジン]] トリエチルアミン1.2g(11.4ミリモル)と、次
に塩化トシル0.8g(5.8ミリモル)を塩化メチレ
ンに溶解したものを、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(2′−アミノエチル)ピロリ
ジン]]1g(3.8ミリモル)を塩化メチレン30c
に0℃で溶解したものに滴下して加える。室温で3
0分間撹拌した後、溶媒を除去し、得られる粗生成物を
シリカカラム上でクロマトグラフィによって精製する
(溶離液:塩化メチレン)。このようにして、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(2′
−パラトルエンスルホニルアミノエチル)ピロリジ
ン]]が75%の収率で得られる。
【化117】 赤外(KBr):1150cm−1νSO
【0057】例36:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−[N−(4′−パラトルエンスルホニ
ルアミノ−n−ブト−1′−イル)ピロリジン]] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(2′−アミノエチル)ピロリジン]]をスピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(4′−アミ
ノ−n−ブト−1′−イル)ピロリジン]]に代えるこ
と以外は、例35と同様に処理することによって、スピ
ロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−−[N−
(4′−パラトルエンスルホニルアミノ−n−ブト−
1′−イル)ピロリジン]]が得られる。
【化118】 赤外(KBr):1150cm−1νSO
【0058】例37〜42 塩化トシルを下記のものに代えること以外は例36と同
様に処理することによって、下記の生成物が得られる:
塩化4−ヨードベンゾイル;スピロ[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−{N−[4′−(4′−ヨードベ
ンズアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン)]
【化119】 赤外:1620cm−1νC=O、 塩化4−フルオロベンゾイル;スピロ[(5−メトキシ
クロマン)−3,2′−[{N−[4′−(4′−フル
オロベンズアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリジ
ン}] 赤外:1630cm−1νC=O、 塩化2−メトキシベンゾイル;スピロ[(5−メトキシ
クロマン)−3,2′−{N−[4′−(2′−メトキ
シベンズアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリジ
ン}] 赤外:1635cm−1νC=O、 塩化ブタノイル;スピロ[(5−メトキシクロマン)−
3,2′−[N−(4′−ブチルアミド−n−ブト−
1′−イル)ピロリジン]] 塩化3−フェニルプロピオニル;スピロ[(5−メトキ
シクロマン)−3,2′−{N−[4′(3′−フェニ
ルプロピオンアミド)−n−ブト−1′−イル]ピロリ
ジン}] 塩化3,4−ジメトキシフェニルアセチル;スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N[4′−
(3′,4′−ジメトキシフェニル−アセタミド)−n
−ブト−1′−イル]ピロリジン}]。
【0059】例43:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−アセチルピロリジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]0.5g(2.28ミリモル)を塩化メチレン1
0cmに溶解したものに、トリエチルアミン0.25
3g(2.51ミリモル)を加え、次いで無水酢酸0.
256g(2.51ミリモル)を滴下して加える。室温
で30分間撹拌した後、減圧で濃縮し、粗生成物を水1
0cmで処理し、塩化メチレンで抽出する。得られる
粗製油状生成物をシリカカラム上でクロマトグラフィに
よって精製する(溶離液:酢酸エチル)。このようにし
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−N
−アセチルピロリジン)]0.57g(96%)が白色
固形物の形態で得られる。 融点:121℃ 赤外(KBr):1640cm−1νC=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化120】 1.78〜2.04、多重線、4H、H′および
′ 2.06、一重線、3H、H 2.52、二重線の対、J=16.6Hz、J=2.6
Hz、1H、H 3.50〜3.63、多重線、2H、H′ 3.67、二重線、J=16.6Hz、1H、H 3.76、二重線の対、J=10.2Hz、J=2.6
Hz、1H、H 3.80、一重線、3H、H 4.96、二重線、J=10.2Hz、1H、H 6.42および6.50、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.06、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0060】例44:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(N−ベンゾイルピロリジン)] 塩化トシルを塩化ベンゾイルに代え、スピロ[(5−メ
トキシクロマン)−3,2′−[N−(2′−アミノエ
チル)ピロリジン]]をスピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピロリジン)]に代えること以外は例
35と同じ方法で処理することによって、スピロ[(5
−メトキシクロマン)−3,2′−(N−ベンゾイルピ
ロリジン)]が得られる。
【0061】例45〜51 塩化ベンゾイルを、塩化4−メトキシベンゾイルに代え
ること以外は、例44と同じ方法で処理することによっ
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
[N−(4′−メトキシベンゾイル)ピロリジン]]が
得られ、塩化4−ヨードベンゾイルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(4′
−ヨードベンゾイル)ピロリジン]]が得られ、塩化3
−トリフルオロメチルベンゾイルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(3′
−トリフルオロメチルベンゾイル)ピロリジン]]が得
られ、塩化4−メチルベンゾイルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−(4′
−メチルベンゾイル)ピロリジン]]が得られ、塩化ブ
チリルに代えると、スピロ[(5−メトキシクロマン)
−3,2′−−[N−ブチリルピロリジン)]が得ら
れ、塩化3−フェニルプロピオニルに代えると、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−ブチリ
ルピロリジン)]が得られ、塩化3,4−ジメトキシフ
ェニルアセチルに代えると、スピロ[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−[N−(3′,4′−ジメトキシ
フェニル−アセチル)ピロリジン]]が得られる。
【0062】例52〜53 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(ピロ
リジン−5′−オン)]をスピロ[(5−メトキシクロ
マン)−3,2′−−[N−(4′−ブチラミド−n−
ブト−1′−イル)ピロリジン]]に代えること以外
は、例4と同じ方法で処理することによって、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4−
(N−n−ブト−1−イル)アミノ−n−ブト−1−イ
ル]ピロリジン}
【化121】 が得られ、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,
2′−{N−[4−(3,4−ジメトキシフェニルアセ
タミド)−n−ブト−1−イル]ピロリジン}]に代え
ると、スピロ−[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−{N−[4′−(3′,4′−ジメトキシ−フェネチ
ル)アミノ−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]
【化122】 が得られる。
【0063】例54:スピロ[(5−アセチルクロマ
ン)−3,2′−−(N−プロピルピロリジン)] 第1段階:スピロ[(5−トリフルオロメチルスルホニ
ルオキシクロマン)−3,2′−−(N−プロピルピロ
リジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン−3,2′−(N−プ
ロピルピロリジン)]1g(4.04ミリモル)を塩化
メチレン25cmに溶解した後、ピリジン1.62c
を加える。0℃に冷却した後、無水トリフルオロメ
タンスルホン酸0.80cmを滴下して加える。0〜
+5℃の間で拡販を1時間継続した後、塩化メチレンで
抽出し、有機相を乾燥し、減圧で濃縮する。粗生成物
を、シリカカラム上でクロマトグラフィによって精製す
る(溶離液:酢酸エチル)。このようにして、スピロ
[(5−トリフルオロメチルスルホニルオキシクロマ
ン)−3,2′−[N−プロピルピロリジン)]が80
%の収率で得られる。赤外:1405cm−1および1
200cm−1νスルホネート。 第2段階:スピロ[(5−アセチルクロマン)−3,
2′−(N−プロピルピロリジン)] スピロ[(5−トリフルオロメチルスルホニルオキシク
ロマン)−3,2′−(N−プロピルピロリジン)0.
8g(2.11ミリモル)を、N,N−ジメチルホルム
アミド8cmに溶解する。次いで、トリエチルアミン
0.43g(4.22ミリモル)、ブチルビニルエーテ
ル1.16g(11.61ミリモル)、1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン0.023g(0.0
58ミリモル)およびPd(OAc)20.012g
(0.052ミリモル)を加えた後、8時間加熱還流す
る。冷却した後、10N塩酸7cmで加水分解を行
い、室温で1時間撹拌し、塩化メチレンで抽出する。減
圧で乾燥した後、粗生成物をシリカカラム上でクロマト
グラフィによって精製する(溶離液:エチルエーテル/
石油エーテル混合物グラディエント)。このようにし
て、スピロ[(5−アセチルクロマン)−3,2′−
(N−プロピルピロリジン)]が40%の収率で得られ
る。
【0064】例55:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(3′−メチルピロリジン−5′−オ
ン)] 第1段階でのアクリル酸メチルをクロトン酸メチルら代
えること以外は例1と同じ方法で処理することによっ
て、スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(3′−メチル−ピロリジン−5′−オン)]が得られ
る。
【化123】 赤外(KBr):1665cm−1νC=O
【0065】例56:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(3′−メチル−N−プロピルピロリ
ジン)] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(3′
−メチル−ピロリジン−5′−オン)]を例4にしたが
ってボラン−ジメチルスルフィドで還元した後、得られ
たスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−
(3′−メチルピロリジン)]を例5にしたがって1−
ヨードプロパンでアルキル化することにより、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(3′−メチ
ル−N−プロピルピロリジン)]が得られる。
【化124】 赤外(フィルム):2970〜2810cm−1νCH 1580cm−1νC=C芳香族。
【0066】例57:スピロ[(5−メトキシ−クロマ
ン)−3,2′−ピロリジン]の左旋性異性体 ビナフチルリン酸((R)−(−)BNPPA)1.4
1g(4.05ミリモル)を90メタノール/10塩化
メチレン混合物50cmに溶解する。スピロ[(5−
メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]1.27
g(5.79ミリモル)をメタノール6cmに溶解し
たものを滴下して加える。室温で3時間撹拌した後、乾
燥する。得られる粗製の塩を最初はアセトニトリルから
1回再結晶し、次にエタノールから3回再結晶する。ス
ピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジ
ン)]の左旋性異性体のビナフチルホスフェート580
mg(35%)が得られる。この塩の550mg(0.
97ミリモル)を、水性アンモニアの水性溶液(2M)
10cmと酢酸エチル5cmとから成る混合物で処
理する。室温で1時間撹拌した後、アミンを酢酸エチル
で抽出し、乾燥した後、シリカ上で濾過する(溶離液:
酢酸エチル)。このようにして、スピロ[(5−メトキ
シクロマン)−3,2′−ピロリジン]の左旋性異性体
212mgが得られる。 分離効率:35% 鏡像異性体の純度:99.7% 比旋光度[α] 20=−15°(22mg、クロロホ
ルム3cm中)
【0067】例58:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピロリジン)] 例57と同様の方法で処理することによって、スピロ
[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリジン]
の右旋性異性体が得られる。
【0068】例59:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}] スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]の左旋性異性体で出発すること以外は例8と同様
に処理することによって、スピロ−[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピ
ロ[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−
イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の右旋
性異性体が得られる。 シュウ酸塩の融点=72℃ 比旋光度[α] 20=+15°(19.6mg、クロ
ロホルム3cm中)
【0069】例60:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロー
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の左旋性
異性体 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]の右旋性異性体で出発すること以外は例8と同様
に処理することによって、スピロ−[(5−メトキシク
ロマン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピ
ロ[4′,5′]−デカン−7′,9′−ジオン−8′
−イル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]の左
旋性異性体が得られる。 シュウ酸塩の融点=72℃ 比旋光度[α] 20=−16°(21.2mg、クロ
ロホルム3cm中)
【0070】例61:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピペリジン] 第1段階:エチル=3−(5−メトキシ−3−ニトロク
ロマン−3−イル)−ブチレート 3−ニトロ−5−メトキシクロマン0.21g(1ミリ
モル)をN,N−ジメチルホルムアミド6cmに溶解
したものに、ベンジルトリメチルアンモニウムメチレー
ト0.02cmを加えた後、エチル=4−ブロミドブ
チレート0.585g(3ミリモル)を加える。60℃
まで15時間加熱した後、減圧で乾燥し、得られる粗生
成物をシリカカラム上でクロマトグラフィによって精製
する(溶離液:塩化メチレン)。このようにして、エチ
ル=3−(5−メトキシ−3−ニトロ−クロマン−3−
イル)ブチレートが、無色油状生成物の形態で得られ
る。 HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化125】 0.94、三重線、J=7.2Hz、3H、H 1.30〜1.39、多重線、2H、H 2.10〜2.56、多重線、4H、HおよびH 2.89および3.60、2×二重線、J=17.5H
z、2H、H 3.84、一重線、3H、H 4.09および4.57、2×二重線、J=11.6H
z、2H、H 4.12、四重線、J=7.2Hz、2H、H 6.47および6.50、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.11、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0071】第2段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−(ピペリジン−6′−オン)] エチル=3−(5−メトキシ−3−ニトロクロマン−3
−イル)ブチレート0.325g(1ミリモル)をエタ
ノール20cmに溶解する。ラネーニッケル40mg
を加え、水素雰囲気下にて一晩加熱還流する。冷却後、
反応混合物をセライト上で濾過し、次いで濾液を乾燥し
た後、得られる粗生成物をシリカカラム上でクロマトグ
ラフィによって精製する(溶離液:5メタノール/95
塩化メチレン)。このようにして、スピロ[(5−メト
キシクロマトグラフィ)−3,2′−(ピペリジン−
6′−オン)]0.235g(95%)が無色油状生成
物の形態で得られる。 赤外(フィルム):3245cm−1νNH 1675cm−1νC=O HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化126】 1.48〜1.63、多重線、2H、H′ 1.90〜2.10、多重線、2H、H′ 2.39〜2.51、多重線、2H、H′ 2.75〜2.87、2×二重線、2H、H 3.83、一重線、3H、H 3.88および3.93、2×二重線、J=11.2H
z、2H、H 5.80、分割されないバンド、1H、NH 6.46および6.52、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.10、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族。
【0072】第3段階:スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−ピペリジン] スピロ[(5−メトキシ−クロマン)−3,2′−(ピ
ペリジン−6′−オン)]0.25g(1ミリモル)を
THF15cmに溶解した後、ボラン−ジメチルスル
フィド錯体を加え、4.5時間加熱還流する。反応混合
物を乾燥し、残渣をメタノール5cm中で極めてゆっ
くりと処理した後、2M塩酸2.5cmを加え、90
分間加熱還流する。冷却した後、メタノールを除去し、
2M水性水酸化ナトリウム溶液で中和し、塩化メチレン
で抽出する。乾燥によって得られる粗生成物をシリカカ
ラム上でクロマトグラフィによって精製する(溶離液:
100%酢酸エチル)。このようにして、スピロ[(5
−メトキシクロマトグラフィ)−3,2′−ピペリジ
ン]0.160g(70%)が得られる。 赤外(フィルム):3300cm−1νNH 1580cm−1νC=C芳香族 HNMR300MHz(CDCl)δ:ppm
【化127】 1.31〜1.40、多重線、2H、H′ 1.56〜1.97、多重線、4H、H′および
′ 2.19、一重線、1H、NH 2.68、一重線、2H、H 2.95〜3.18、多重線、2H、H′ 3.81、一重線、3H、H 3.83、一重線、2H、H 6.44および6.53、2×二重線、J=8.3H
z、2H、H芳香族 7.07、三重線、J=8.3Hz、1H、H芳香族
【0073】例62〜69 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−ピロリ
ジン]をスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
−ピペリジン]に代えること以外は例5、8、13、1
7、19、20、22、24および27と同様に処理す
ることによって、下記の生成物が得られる。 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−
プロパンピペリジン)]
【化128】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−1′−
イル]ピペリジン}]
【化129】 赤外(フィルム):1655および1720cm−1ν
C=O スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−[N−
(4′−フタルイミドーn−ブト−1′−イル)ピペリ
ジン]]
【化130】 赤外(フィルム):1705cm−1νC=O スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[2′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン−
7′,9′−ジオン−8′−イル)エチル]ピペリジ
ン}]
【化131】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(オキサゾロ[4′,5′−b]ピリジン−
2′(3H)−オン−3′−イル)−n−ブト−1′−
イル]ピペリジン}]
【化132】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(4′,4′−ジメチルピペリジン−2′,
6′−ジオン−1′−イル)−n−ブト−1′−イル]
ピペリジン}]
【化133】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−
[4′−(1′,1′−ジオキソ−1′,2′−ベンズ
イソチアゾール−3′(2H)−オン−2′−イル)−
n−ブト−1′−イル]−ピペリジン}]
【化134】 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−(N−
ベンジルピペリジン)]
【化135】
【0074】例70:本発明の化合物のセロトニン作動
性、ドパミン作動性およびアルファアドレナリン作動性
レセプターに対する親和性のイン・ビトロでの測定 セロトニン作動性、ドパミン作動性およびアルファアド
レナリン作動性レセプターに対する親和性を対照である
放射性リガンドの置換による従来の手法にしたがって測
定した。
【表1】 これらの結合の検討の結果は、本発明の化合物は他のセ
ロトニン作動性レセプターと比較して5−HTAに対
する強力な選択性と関連した高い親和性を有することを
示している。例えば、スピロ[(5−メトキシクロマ
ン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザスピロ
[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8′−イ
ル)−n−ブト−1′−イル]ピロリジン}]は、5H
Aレセプターに対してナノモルの親和性を有する
が、他のセロトニン作動性レセプター(5−HTB、
5−HTC、5−HTD、5−HT、5−H
)に対する親和性は4×10−6M〜2×10−5
Mの間であり、他のD、D、αおよびαレセプ
ターに対する親和性は10−6Mよりかなり小さい。
【0075】例71:急性毒性の検討 本発明の生成物を増加投与量(0.1、0.25、0.
50、0.75および1g・Kg−1)を5匹のマウス
(20±2g)のバッチに経口投与した後、測定した。
動物を、最初の日および治療の後2週間毎日所定の間隔
をおいて、観察した。本発明の化合物は毒性がまったく
ないことが明らかである。1g・Kg−1の投与量を投
与ししても、死亡は見られない。この投与量を投与した
後に、症がいは見られない。
【0076】例72:逃避失敗に対する抗鬱剤活性効果
の検討 この生成物の検討は、一連の制御不可能な有害な出来事
によって動物に次の回避行動中の欠陥を誘発することに
ある「学習無力感」のモデルについて行う(Marti
nら、1986年、Pharmacol. Bioch
em.Behav.,24,177〜181)。均質に
飼育したCERJから入手した、体重が180〜200
gのWisterA.F.系雄ラットを用いる。これら
の動物を試験の前1週間動物舎のプラスチック製ボック
スに入れ、10匹ずつの群に分けて、21℃±1℃の周
囲温度で、水と餌に自由に接近できるようにする。動物
を小さな箱に隔離して、回避できない電気的衝撃(0.
8mA毎分±15秒間)を与える。対照ラットの群に
は、電気的衝撃は加えない。回避学習(往復箱)を行う
動物の能力を、48時間後および3日間連続して評価す
る。学習の部分では、動物は毎分2回の試験を15分間
行う。逃避失敗の回数をそれぞれのラットについて記録
する。動物を、回避できない衝撃の6時間後およびその
後4日間、午前の往復箱部分の30分前および夕方6時
から7時の間に治療する(腹腔内;0.5ml/100
g)。試験生成物を、蒸溜水に溶解する。試験生成物
を、0.25mg・kg/日の投与量で投与する。試験
は、本発明の生成物は逃避失敗の回数を有意に減少さ
せ、したがって抗鬱剤型の活性を反映していることを示
している。
【0077】 例73:製薬組成物 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N−[4′−(8′−アザ スピロ[4′,5′]デカン−7′,9′−ジオン−8−イル)−n−ブト−1 ′−イル]ピロリジン}]の2.5mgの用量を含む錠剤 1000錠に対する処方 スピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′−{N− [4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デカン− 7′,9′−ジオン−8−イル)−n−ブト−1′− イル]ピロリジン}] 2.5g 小麦澱粉 15 g トウモロコシ澱粉 15 g ラクトース 65 g ステアリン酸マグネシウム 2 g シリカ 1 g ヒドロキシプロピルセルロース 2 g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/445 AAM ABN C07D 519/00 8415−4C (72)発明者 ジェラール アダム フランス国ル メスニル ル ルワ,クロ デュ メスニル,ルト デュ ペク 9 (72)発明者 ベアトルス グァルディオラ フランス国ヌイリー スル セーヌ,リュ エドゥアル ノルチェ 9 (72)発明者 ピエール ルナール フランス国ヴェルサイユ,アブニュー ド ゥ ヴィルニューブ レタング 50

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、mは整数であり、1または2の値を仮定するこ
    とができ、 Aはメチレン(CH)またはカルボニル(CO)であ
    り、 Rは、 水素、 基−CO−Rであって、Rは1〜6個の炭素原子を
    有する線形または分枝したアルキルであるもの、所望に
    より置換されたフェニルまたは、所望により置換された
    フェニルアルキルであってアルキル鎖が1〜3個の炭素
    原子を有するもの、または1〜6個の炭素原子を有する
    線形または分枝したアルキルであって、 ニトリル、 所望により置換されたフェニル、 基−NRであって、Rが水素または1〜6個の
    炭素原子を有する線形または分枝したアルキルであり、
    が水素または1〜6個の炭素原子を有する線形また
    は分枝したアルキルであり所望により置換されたフェニ
    ルによって所望により置換されたもの、2〜7個の炭素
    原子を有する線形または分枝したアルキルカルボニル
    基、所望により置換されたベンゾイル基、所望により置
    換されたフェニルアルキルカルボニル基であってアルキ
    ル鎖が1〜3個の炭素原子を有するもの、1〜6個の炭
    素原子を有する線形または分枝したアルキルスルホニル
    基、または所望により置換されたフェニルスルホニル
    基、 下記の基のいずれか1つ 【化2】 (式中、XおよびYは同一であるかまたは異なるもので
    あり、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、1〜4個の炭素原
    子を有する線形または分枝したアルキル、1〜4個の炭
    素原子を有する線形または分枝したアルコキシであり、 nは整数であり、1または2の値を仮定することができ
    る)によって所望により置換されたものを表わし、 Rは、 水素、 アセチル基 CFSO−O−基、または基−ORであって、R
    がRと同じ定義を有するものであり、 Rは、水素、または1〜4個の炭素原子を有する線形
    または分枝したアルキルであり、但しR=R=R
    =Hであるときには、mは1となることができず、 フェニル、フェニルアルキル、フェニルスルホニル、ベ
    ンゾイルまたはフェニルアルキルカルボニルに関して
    「所望によって置換された」という表現は、芳香族核が
    1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルであって分枝
    したものまたは分枝していないもの、ニトロ、1〜4個
    の炭素原子を有する低級アルコキシ、ハロゲン、トリフ
    ルオロメチルまたはヒドロキシルの1つ以上によって置
    換されていてもよいことを意味する]を有するスピロク
    ロマン化合物、 単離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジア
    ステレオ異性体および鏡像異性体、 それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
    加塩。
  2. 【請求項2】mが1であり、下記の一般式 【化3】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1における
    のと同じ意味である)を有する置換スピロ[クロマン−
    3,2′−ピロリジン]に対応する、請求項1に記載の
    一般式(1)の化合物、 単離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジア
    ステレオ異性体および鏡像異性体、 それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
    加塩。
  3. 【請求項3】mが2であり、下記の一般式 【化4】 (式中、R、R、RおよびAは請求項1における
    のと同じ意味である)を有する置換スピロ[クロマン−
    3,2′−ピロリジン]に対応する、請求項1に記載の
    一般式(I)の化合物、 単離したまたは混合物の形態でのそれらの異性体、ジア
    ステレオ異性体および鏡像異性体、 それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
    加塩。
  4. 【請求項4】下記の式 【化5】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
    −{N−[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デ
    カン−7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−
    1′−イル]ピロリジン}]である、請求項1に記載の
    化合物、および単離したまたは混合物の形態でのその鏡
    像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無機または
    有機酸に対する付加塩。
  5. 【請求項5】下記の式 【化6】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
    −{N−[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デ
    カン−7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−
    1′−イル]ピロリジン}]の右旋性異性体である、請
    求項1に記載の化合物、およびその製薬上許容可能な無
    機または有機酸に対する付加塩。
  6. 【請求項6】下記の式 【化7】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
    −{N−[4′−(8′−アザスピロ[4′,5′]デ
    カン−7′,9′−ジオン−8′−イル)−n−ブト−
    1′−イル]ピロリジン}]の左旋性異性体である、請
    求項1に記載の化合物、およびその製薬上許容可能な無
    機または有機酸に対する付加塩。
  7. 【請求項7】下記の式 【化8】 を有するスピロ[(5−アセチルクロマン)−3,2′
    −(N−プロピルピロリジン)]である、請求項1に記
    載の化合物、および単離したまたは混合物の形態でのそ
    の鏡像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無機ま
    たは有機酸に対する付加塩。
  8. 【請求項8】下記の式 【化9】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
    −ピロリジン]である、請求項1に記載の化合物、およ
    び単離したまたは混合物の形態でのその鏡像異性体、お
    よびそれらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対す
    る付加塩。
  9. 【請求項9】下記の式 【化10】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
    −ピペリジン]である、請求項1に記載の化合物、およ
    び単離したまたは混合物の形態でのその鏡像異性体、お
    よびそれらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対す
    る付加塩。
  10. 【請求項10】下記の式 【化11】 を有するスピロ[(5−ヒドロキシクロマン)−3,
    2′−(N−プロピルピロリジン)]である、請求項1
    に記載の化合物、および単離したまたは混合物の形態で
    のその鏡像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無
    機または有機酸に対する付加塩。
  11. 【請求項11】下記の式 【化12】 を有するスピロ[(5−メトキシクロマン)−3,2′
    −(N−プロピルピロリジン)]である、請求項1に記
    載の化合物、および単離したまたは混合物の形態でのそ
    の鏡像異性体、およびそれらの製薬上許容可能な無機ま
    たは有機酸に対する付加塩。
  12. 【請求項12】下記の式 【化13】 を有するスピロ[{5−[4−(8−アザスピロ[4,
    5]デカン−7,9−ジオン−8−イル)−n−ブチル
    オキシ]−クロマン}−3,2′−(N−プロピルピロ
    リジン)]である、請求項1に記載の化合物、および単
    離したまたは混合物の形態でのその鏡像異性体、および
    それらの製薬上許容可能な無機または有機酸に対する付
    加塩。
  13. 【請求項13】式(I)(但し、mは1であり、Aはカ
    ルボニル(CO)である)の化合物の特定の場合であ
    る、一般式 【化14】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
    りである)を有する化合物を得る方法であって、 一般式 【化15】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
    を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
    る置換ベンズアルデヒドを−5°〜0℃の温度で三臭化
    ホウ素と反応させて、一般式 【化16】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
    を得て、これを加熱しながら置換アンモニウム塩の存在
    下にて2−ニトロエタノールと反応させて、一般式 【化17】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
    を得て、これを還元して一般式 【化18】 (式中、Rは前記と同じ意味である)を有する化合物
    を得て、これをアルコール性媒質中でベンジルトリメチ
    ルアンモニウムメチレートの存在下にて一般式 【化19】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
    個の炭素原子を有するアルキルである)を有するアクリ
    ル酸化合物と反応させて、一般式 【化20】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
    る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
    在下、水素雰囲気下で還元して、単離および所望な精製
    の後に、一般式 【化21】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)を有
    するスピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、
    一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1に記載のRと同じ意味であ
    り、但しR′は水素となることはできず、Hal′は
    ハロゲン原子である)を有する化合物と反応させて、単
    離および所望な精製の後に、一般式 【化22】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
    る)を得ることができ、式(VIIIa)および(X
    a)を有する化合物は、Rがアルコキシである場合に
    は、これらを臭化水素酸を含む水性溶液で所望により処
    理して、単離および所望な精製の後に、一般式 【化23】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
    有する化合物を得ることができ、これを一般式 Ha1″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
    項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
    を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
    て、単離および所望による精製の後に、一般式 【化24】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
    ある)を有する化合物を得ることができることを特徴と
    し、一般式VIIIa、Xa、XIaおよびXIIIa
    の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
    るような一般式(Ia)の化合物を構成し、所望なら
    ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
    ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
    とが理解される、方法。
  14. 【請求項14】式(I)(但し、mは2であり、Aはカ
    ルボニル(CO)である)の化合物の特定の場合であ
    る、一般式 【化25】 (式中、R、RおよびRは請求項1に定義した通
    りである)を有する化合物を得る方法であって、 式 【化26】 (式中、Rは水素であるかまたは1〜6個の炭素原子
    を有する線形または分枝したアルコキシである)を有す
    る化合物を、一般式 【化27】 (式中、Rは前記と同じ意味であり、Alkは1〜4
    個の炭素原子を有するアルキルであり、Halはハロゲ
    ン原子である)を有するハロエステルと反応させて、一
    般式 【化28】 (式中、R、RおよびAlkは前記と同じ意味であ
    る)を有する化合物を得て、これをラネーニッケルの存
    在下で水素雰囲気下にて還元して、単離および所望によ
    る精製の後に、一般式 【化29】 (式中、RおよびRは前記と同じ意味である)のス
    ピロ化合物を得て、これを強塩基の存在下にて、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
    り、但しR′は水素を表わすことはできず、Hal′
    はハロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させ、
    単離および所望による精製の後に、一般式 【化30】 (式中、R′、RおよびRは前記と同じ意味であ
    る)を有する化合物を得て、式(VIIIb)および
    (Xb)の化合物は、Rがアルコキシを表わす場合に
    は、所望により臭化水素酸を含む水性溶液で処理して、
    単離および所望により精製の後に、一般式 【化31】 (式中、R′およびRは前記と同じ意味である)を
    有する化合物を得て、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal′はハロゲン原子であり、R′は請求
    項1におけるRと同じ意味であり、但しR′は水素
    を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
    て、単離および所望により精製の後に、一般式 【化32】 (式中、R′、RおよびR′は前記と同じ意味で
    ある)を有する化合物をえることができることを特徴と
    し、一般式VIIIb、Xb、XIbおよびXIIIb
    の化合物は本発明の部分を形成し、前記に定義されてい
    るような一般式(Ib)の化合物を形成し、所望なら
    ば、精製し、それらの異性体に分離し、または可能なら
    ば製薬上許容可能な酸との塩に転換することができるこ
    とが理解される、方法。
  15. 【請求項15】式(I)(但し、Aはメチレン(C
    )である)の化合物の特定の場合である、一般式 【化33】 (式中、R、R、Rおよびmは請求項1に定義し
    た通りである)を有する化合物を得る方法であって、 式 【化34】 (式中、Rおよびmは前記に定義した通りであり、R
    は水素であるかまたは1〜6個の炭素原子を有する線
    形または分枝したアルコキシである)を非プロトン性媒
    質中で還元剤によって還元して、単離および所望による
    精製の後に、一般式 【化35】 (式中、R、Rおよびmは前記と同じ意味である)
    を有する化合物を得て、これを、一般式 Hal′R′ (IX) (式中、R′は請求項1におけるRと同じ意味であ
    り、但しR′は水素となることはできず、Halはハ
    ロゲン原子を表わす)を有する化合物と反応させて、単
    離および所望による精製の後に、一般式 【化36】 (式中、R′、R、Rおよびmは前記と同じ意味
    である)を有する化合物を得ることができ、式(XI
    V)および(XV)の化合物は、Rがアルコキシを表
    わす場合には、これを臭化水素酸を含む水性溶液で処理
    し、単離および所望により精製した後に、一般式 【化37】 (式中、R′、Rおよびmは前記と同じ意味であ
    る)を有する化合物を得ることができ、これを、一般式 Hal″−R′ (XII) (式中、Hal″はハロゲン原子であり、R′は請求
    項1におけるRと同じ意味を有し、但しR′は水素
    を表わすことはできない)を有する化合物と反応させ
    て、単離および所望により精製した後に、一般式 【化38】 (式中、R′、R、R′およびmは前記と同じ意
    味である)を有する化合物を得ることができることを特
    徴とし、一般式XIV、XV、XVIおよびXVIIの
    化合物が本発明の部分を形成し、一般式(Ic)の化合
    物を構成し、所望ならば、精製し、それらの異性体に分
    離し、または可能ならば、製薬上許容可能な酸との塩に
    転換することができることが理解される、方法。
  16. 【請求項16】式(I)(但し、Rはアセチル基を表
    わす)を有する化合物の特定の場合である、一般式 【化39】 (式中、R、Rおよびmは請求項1に定義した通り
    である)を有する化合物を得る方法であって、一般式 【化40】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
    じ意味である)を有する化合物を無水トリフルオロメタ
    ンスルホン酸と反応させて、一般式 【化41】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
    じ意味である)を有するトリフルオロメチルスルホニル
    オキシ化合物を得て、これを次に非プロトン性媒質中で
    トリエチルアミン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
    ノ)エタンおよびPd(OAc)の存在下にて、ブチ
    ルビニルエーテルで処理し、単離および精製の後に、一
    般式 【化42】 (式中、R、Rおよびmは請求項1におけるのと同
    じ意味である)を有するアセチル化化合物を得ることを
    特徴とし、一般式XIXおよびXXの化合物は本発明の
    一部を形成し、所望ならば精製して、それらの異性体へ
    分離することができ、または可能ならば、製薬上許容可
    能な酸との塩へ転換することができることが理解され
    る、方法。
  17. 【請求項17】請求項1〜12のいずれか1項に記載の
    少なくとも1個の化合物を活性成分として単独でまたは
    不活性で毒性のない製薬上許容可能な賦形剤またはキャ
    リヤーの1種類以上と組合わせて含み、鬱病、ストレ
    ス、精神病、不安、精神分裂症、高血圧、苦痛、循環系
    疾患、偏頭痛、脳虚血の治療に有用であり、栄養および
    性的挙動の改質剤として有用な、製薬組成物。
JP5109707A 1992-04-01 1993-03-31 新規な3−アミノクロマンスピロ化合物、それらの製造法およびそれらを含む薬学組成物 Expired - Lifetime JPH0784471B2 (ja)

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