JPH0628580B2 - 食品及び嗜好品等の原料の膨張装置 - Google Patents

食品及び嗜好品等の原料の膨張装置

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JPH0628580B2
JPH0628580B2 JP63183519A JP18351988A JPH0628580B2 JP H0628580 B2 JPH0628580 B2 JP H0628580B2 JP 63183519 A JP63183519 A JP 63183519A JP 18351988 A JP18351988 A JP 18351988A JP H0628580 B2 JPH0628580 B2 JP H0628580B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、食品及び嗜好品等の原料を膨脹させるため
の膨脹装置、特に、タバコ原料の膨脹に好適する膨脹装
置に関する。
[従来の技術] 嗜好品の1つであるタバコは、畑で栽培された後に収穫
されるが、しかしながら、収穫されたタバコ葉には、か
なりの量の水分が含まれていることから、このタバコ葉
をそのまま、タバコ原料に精製したり、また、保存した
りすることは出来ない。このため、収穫されたタバコ葉
は、一旦、乾燥工程において乾燥され、これにより、タ
バコ葉中の水分を除去した上で、タバコ原料に精製され
たり、或るいは、保存されるのが一般的である。
ところで、タバコ葉に乾燥処理が施されると、このタバ
コ葉は著しく収縮されてしまうことから、従って、この
乾燥処理して精製されたタバコ原料もまたその体積が収
縮された状態にある。このような収縮状態にあるタバコ
原料をそのままシガレットの製造に使用すると、1本当
りのシガレットに要するタバコ原料の量が増加し、シガ
レットの生産性を低下させてしまうことになる。
上述の事情から、従来においては、乾燥されたタバコ原
料をシガレットの製造に使用する前に、この乾燥タバコ
原料に膨脹処理を施し、これにより、タバコ原料の体積
を増加させて、シガレットの生産性を向上するようにし
ている。
従来、タバコ原料に膨脹処理を施す装置は、例えば、特
公昭49−1879号公報及び特開昭50−10719
7号公報に記載されている。特公昭49−1879号公
報の膨脹装置では、含浸容器を備えており、この含浸容
器内でタバコ原料に有機溶媒が含浸されるようになって
いる。即ち、含浸容器内において、有機溶媒は、液相と
気相との二相に分離されており、これにより、含浸容器
内のタバコ原料は、先ず、液相の有機溶媒中に浸漬され
た後、気相の有機溶媒に晒らされ、これにより、タバコ
原料中に有機溶媒が含浸されるようになっている。この
ように有機溶媒で含浸されたタバコ原料は、含浸容器か
ら取出され、この後、含浸済みのタバコ原料には加熱処
理が施される。この加熱処理により、含浸済みタバコ原
料中に含まれた有機溶媒は、この含浸済みタバコ原料か
らガスとして解放され、このガスの放出作用により、タ
バコ原料を膨脹させることができる。
一方、特開昭50−107197号公報に開示された膨
脹装置においては、タバコ原料の膨脹に利用される膨脹
剤として、液化二酸化炭素が使用されている。この特許
公開公報の膨脹装置においても、タバコ原料を膨脹させ
る原理については上述した特許公告公報の装置の場合と
同様であり、二酸化炭素が含浸された含浸済みタバコ原
料に加熱処理を施して、この含浸済みタバコ原料から二
酸化炭素をガスとして放出させ、この二酸化炭素ガスの
放出により、タバコ原料を膨脹させようとするものであ
る。
特公昭49−1879号公報に開示された膨脹装置は、
上述したように膨脹剤として実質的に液化状態にある有
機溶媒を使用していることから、含浸容器内において、
原料タバコに有機溶媒を含浸させるのに必要とされる含
浸容器内の圧力は比較的に低くても済む。それ故、この
液化状態の有機溶媒を使用する膨脹装置の場合には、含
浸容器内に連続してタバコ原料を導入して、このタバコ
原料に有機溶媒を含浸させることができるから、タバコ
原料の膨脹処理を連続的に実施できる利点がある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した膨脹剤としては、フレオンの使
用が一般的であるが、近年、フレオンの使用は、環境汚
染を招くとして、その生産量が削減される傾向にあり、
フレオンの価格は上昇傾向にある。このため、たばこ製
造設備にフレオンを使用した膨脹装置を適用すると、フ
レオンの価格上昇に伴い、たばこの製造コストもまた必
然的に上昇せざるを得ず、好ましいものではない。
一方、特開昭50−107197号公報の膨脹装置にお
いては、膨脹剤として液化二酸化炭素を使用したもので
あるから、フレオンの使用に伴うような不具合がないの
と引替えに、上述した連続膨脹処理を実施できない不具
合がある。即ち、膨脹剤として二酸化炭素を使用する場
合、この二酸化炭素を所望のレベルまでタバコ原料に含
浸させるには、含浸処理を実施する含浸容器内の圧力、
つまり、二酸化炭素を液体や気体のいずれの状態で使用
するにしても、この二酸化炭素の圧力を高圧に保持しな
ければならない。このため、二酸化炭素を使用する膨張
装置の場合には、その含浸容器内を高圧に保持しなけれ
ばならないので、含浸容器内に膨脹処理されるべきタバ
コ原料を連続的に導入することができない。この結果、
二酸化炭素を使用する膨脹装置においては、その膨脹処
理が必然的にバッチ式の処理にならざるを得ず、多量の
タバコ原料を膨脹処理するには、不向きなものである。
また、ガス状二酸化炭素を膨脹剤として使用する場合に
は、タバコ原料に含浸される二酸化炭素の量は比較的少
ない。それ故、含浸容器から取出された含浸済みのタバ
コ原料には、この後、速やかに、好ましくは、2分以内
に加熱処理を施す必要があり、さもなければタバコ原料
に所望の膨脹処理を施すことができない。このため、膨
脹剤としてガス状二酸化炭素を使用したバッチ式膨脹装
置の場合には、商業的レベルでの実用化が困難である。
一方、液体二酸化炭素を膨脹剤として使用する場合、含
浸容器から大気中に取り出されたタバコ原料には、多量
のドライアイスが含まれる。このため、含浸容器内の液
体二酸化炭素が多量に失なわれることになるので、含浸
容器への液体二酸化炭素の供給量、即ち、液体二酸化炭
素の使用量が必然的に大きくならざるを得ず、また、タ
バコ原料を加熱処理する際、その加熱温度を非常に高く
しなければならない。
[発明の開示] この発明の目的は、膨脹処理を施すべき食品及び嗜好品
等の原料の膨脹剤として、二酸化炭素などの含浸剤を利
用でき、しかも、原料の膨張処理を連続的に行なうこと
ができる実用に好適した膨張装置を提供することにあ
る。
[課題を達成するための手段] 上述の目的は、この発明の膨脹装置によって達成され
る。この膨脹装置においては、原料が供給され、且つ大
気に開放した準備容器を備えており、この準備容器内の
空気は、含浸剤源から導かれたガス状の含浸剤で置換さ
れている。準備容器内の原料は、搬送管路を通じて、含
浸容器内に導入され、この含浸容器内には、含浸剤源か
ら大気圧よりも高い含浸圧の含浸剤が供給されて、この
含浸剤で満たされている。
膨脹装置は、更に、搬送管路内を含浸剤で満たすととも
に、搬送管路から含浸容器内に原料が導入される直前に
おいて、原料を取巻く含浸剤の圧力を、含浸容器内の含
浸圧を維持しつつ含浸容器内の含浸圧とほぼ同一の圧力
まで昇圧する昇圧手段を備えている。
一方、含浸容器には、含浸容器内で含浸処理された含浸
済み原料を導出するために導出管路の一端が接続されて
おり、この導出管路の他端は、含浸済み原料を風送する
ための風送管路に接続されている。風送管路内には、所
定の温度に加熱された加熱媒体の流れが生起されてい
る。
また、膨張装置は、上述した昇圧手段と逆の機能をなす
減圧手段を備えている。この減圧手段は、導出管路内を
含浸剤源から導かれた含浸剤で満たすとともに、導出管
路から風送管路内に含浸済み原料が導出される直前にお
いて、含浸済み原料を取巻く含浸剤の圧力を、含浸容器
内の含浸圧を維持しつつ風送管路内の圧力とほぼ同一の
圧力まで減圧する。
上述した膨脹装置によれば、準備容器から搬送管路を通
じて、含浸容器内に原料を導入し、この含浸容器内で、
原料の含浸処理を行なう。このようにして含浸処理され
た原料は、含浸容器から導出管路を通じて、風送管路内
に排出される。風送管路内に排出された含浸済み原料
は、風送管路内を流れる加熱媒体により風送されながら
加熱され、この風送過程において、含浸済み原料は、膨
脹される。即ち、原料に含浸された含浸剤は、原料の加
熱により気化して原料から放出され、この含浸ガスの放
出により、原料は、膨脹される。
前述した如く、この発明の膨脹装置によれば、準備容器
から搬送管路を通じて含浸容器内に原料を導入するため
に、昇圧手段が備えられており、また、含浸容器から導
出管路を通じて風送管路内に含浸済み原料を排出するた
めに、減圧手段が備えられていることから、含浸容器内
の含浸圧を維持しつつ、含浸容器内への原料の導入及び
含浸容器から含浸済み原料の排出を連続的に行なうこと
ができる。従って、このように原料の含浸処理を連続的
に行なうことができるから、この後の含浸済み原料の膨
脹処理をも連続して行なうことが可能となる。
また、含浸容器内での連続的な含浸処理を実施するにも
拘らず、含浸容器内の含浸圧を維持することができるこ
とから、必要とされる含浸圧が高圧となる二酸化炭素を
含浸剤として利用することができる。
[発明を実施するための最良の形態] [実施例] 以下、この発明の第1実施例に係わる膨脹装置を第1図
乃至第5図を参照して説明する。
第1図には、膨張装置の全体が概略的に示されている。
この膨脹装置は、先ず、加湿器1を備えている。この加
湿器1は、回転ドラムタイプの加湿器であって、その一
端部には、膨張処理を施すべき原料として、例えば、タ
バコ原料の投入口2が設けられている。加湿器1の外側
には、投入口2の近傍まで、タバコ原料を供給する供給
コンベア3が延びており、この供給コンベア3により搬
送されてきたタバコ原料は、投入口2を介して加湿器1
内に投入されるようになっている。ここで、タバコ原料
は、乾燥処理されたタバコ葉を所定の大きさに刻んで得
られたものである。加湿器1には、加湿ノズル4が備え
られている。この加湿ノズル4は、蒸気管路5に接続さ
れており、この蒸気管路5は、加湿器1のカバーを貫通
して図示しない水・水蒸気源に接続されている。従っ
て、加湿器1に供給されたタバコ原料に向かって、加湿
ノズル4から水及び水蒸気を噴射し、同時に、加湿器1
の回転ドラムをその軸線回りに回転させることにより、
タバコ原料中に適度の水分を含ませることができる。
尚、符号6は、蒸気管路5に設けられた開閉弁である。
加湿器1の下方には、準備容器7が配置されている。こ
の準備容器7は、水平に配置された円筒形状の容器から
なり、準備容器7は、加湿器1の回転に伴い、加湿器1
から排出されたタバコ原料を受取り可能となっている。
即ち、加湿器1の他端近傍には、排出されたタバコ原料
を受取るシュート8が配置されており、このシュート8
は、準備容器7の一端部に設けられた導入口9と接続さ
れている。従って、加湿器1内で調湿されたタバコ原料
は、加湿器1からシュート8及び導入口9を介して、準
備容器7内に移送可能となっている。
準備容器7の下方には、含浸容器10が配置されてい
る。この含浸容器10もまた準備容器7と同様に円筒形
状の容器からなり、そして、水平に配置されているが、
ここで、含浸容器10が準備容器7と異なる点は、この
含浸容器10が高圧に耐える圧力容器であることであ
る。
準備容器7と含浸容器10との間は、搬送管路11を介
して接続されている。この搬送管路11の上端は、準備
容器7の他端部に設けられた導出口12に接続されてい
るとともに、搬送管路11の下端は、含浸容器10に一
端部に設けられた導入口13に接続されている。
この第1実施例の場合、上述した搬送管路11は、第1
図から明らかなように実質的に中間容器14からなって
いる。この中間容器14は、含浸容器10と同様な構造
の円筒形状をなすとともに、水平に配置された圧力容器
からなり、この中間容器14の一端に設けられた導入口
15は、準備容器7の導出口12に接続されているとと
もに、中間容器14の他端に設けられた導出口16は、
含浸容器10の導入口13に接続されている。
準備容器7及び中間容器14内には、スクリューコンベ
ア17,18が夫々配置されており、これらスクリュー
コンベア17,18は、減速機付きモータ19,20に
より回転されるようになっている。スクリューコンベア
17,18は、準備容器7から中間容器14を経て含浸
容器10に、タバコ原料を搬送する搬送機構の一部を構
成している。即ち、加湿器1から準備容器7内に導入さ
れたタバコ原料は、スクリューコンベア17の回転に伴
って、その導出口12まで導かれて、この導出口12か
ら中間容器14の導入口15を通じて、この中間容器1
4内に導入される。そして、このようにして中間容器1
4内に導入されたタバコ原料は、スクリューコンベア1
8の回転に伴いその導出口16まで導かれ、この導出口
16から含浸容器10の導入口13を通じて、この含浸
容器10内に導入されることになる。
一方、膨張装置は、含浸容器10内に含浸ガス、例え
ば、二酸化炭素ガスを供給するための含浸剤供給源21
を備えている。この含浸剤供給源21は、液化二酸化炭
素を蓄えてなる貯液タンク22を備えており、この貯液
タンク22は、管路23を介して回収ガスホルダ24に
接続されている。管路23には、貯液タンク22側から
蒸発器25,減圧弁26及びレベル調整弁27が介挿さ
れている。蒸発器25は、貯液タンク22から送出され
た液化二酸化炭素を気化させる。従って、回収ガスホル
ダ24には、気化した二酸化炭素ガスが管路23を介し
て供給される。ここで、回収ガスホルダ24に供給され
る二酸化炭素ガスの圧力は、減圧弁26により、所定の
レベルまで低下される。また、レベル調整弁27は、回
収ガスホルダ24内のホルダ室を区画するダイヤフラム
のレベルに応じて、管路23を開閉し、これにより、回
収ガスホルダ24内におけるダイヤフラムのレベルを所
定レベルに維持する機能を有している。
回収ガスホルダ24は、管路28を介してガスタンク2
9に接続されている。管路28には、回収ガスホルダ2
4側からストレーナ30及びブースタ31が介挿されて
いる。このブースタ31は、ガスタンク29内の圧力に
応じて作動され、これにより、ガスタンク29内におけ
る二酸化炭素ガスの圧力は、所定の圧力レベル以上、即
ち、含浸容器10内に供給されるべき二酸化炭素ガスの
含浸圧以上に保持されている。
ガスタンク29は、含浸ガス供給管路32を介して、含
浸容器10に接続されている。この含浸ガス供給管路3
2には、上流側から除湿器41、熱交換器33及び圧力
調整弁34が順次介挿されており、従って、ガスタンク
29から送出された二酸化炭素ガスは、熱交換器33を
通過することで、その温度が所定の温度まで降下され
て、含浸容器10内に供給される。また、圧力調整弁3
4は、含浸容器10内の圧力によって作動され、含浸容
器10内の二酸化炭素ガスの圧力を一定に保持する機能
を有している。この実施例の場合、圧力調整弁34は、
含浸容器10内の二酸化炭素ガスの圧力を、ゲージ圧で
10kg/cm2乃至50kg/cm2、この実施例の場合には、
30kg/cm2に設定する。また、上記熱交換器33は、
含浸容器10内の二酸化炭素ガスの温度を、−40℃乃
至15℃、この実施例の場合には、二酸化炭素ガス中に
含まれる水分が氷結しない温度、5℃に設定する機能を
有している。
熱交換器33による二酸化炭素ガスの冷却をなすため、
この熱交換器33は、冷媒循環管路35,36を介し
て、冷媒タンク37に接続されている。冷媒循環管路3
5には、循環ポンプ38が介挿され、また、二酸化炭素
ガスの冷却温度を高精度に制御するための温度調節ヒー
タ39及び冷媒循環管路35,36内の冷媒の流れを制
御する三方弁40が夫々介挿されている。
上述した熱交換器33によれば、この熱交換器33内を
二酸化炭素ガスが通過する際、この二酸化炭素ガス中に
含まれる水分が熱交換器33内で氷結することがなく、
この結果、水分の氷結による含浸ガス供給管路32内の
詰まりを防止することができる。
また、たとえば含浸容器10内の圧力を15kg/cm2
二酸化炭素ガスを原料に含浸させる場合は、含浸容器1
0内の温度を−10℃以下に保持することが好ましい。
この場合ガスタンク29より含浸ガス供給管路32を介
して含浸容器10内に導入される二酸化炭素ガスも−1
0℃以下に冷却する必要がある。この冷却する方法とし
て次の2つの方法がある。
1つの方法は、貯液タンク22内の液体二酸化炭素に溶
解している水分と、搬送過程の原料より蒸発し回収され
る水分とが、熱交換器33内で氷結し、ガス流れを閉塞
してしまうのを防止するために、熱交換器33の上流側
に除湿器41を介挿して、ガス中の水分を完全に除去し
た後、熱交換器33で所定温度まで冷却し、含浸容器1
0内に供給する。
もう一つの方法は、除湿器41を取り付けないで、熱交
換器33の出口温度を約2℃程度と氷結しない温度まで
含浸ガスを冷却する。しかし、この温度では含浸容器1
0内の所定温度よりも高いため、次の操作によって供給
含浸ガスを冷却する。ガスタンク29の圧力を35kg/c
m2に保持し、圧力調整弁34より含浸容器10内へ供給
する時に、圧力を35kg/cm2から15kg/cm2に下げ、そ
の断熱膨張によって含浸容器10内に供給する含浸ガス
を約2℃から−10℃以下に冷却する。
含浸容器10と中間容器14とは、昇圧機構の一部を構
成する第1ロータリバルブ42によって互いに接続され
ている。この第1ロータリバルブ42は、第2図に詳図
されており、以下に第2図を参照して、この第1ロータ
リバルブ42の構造を説明する。
第1ロータリバルブ42は、円形をなしたハウジング4
3を備えている。このハウジング43の上部には、中間
容器14の導出口16と接続された入口ポート44が設
けられており、一方、ハウジング43の下部には、含浸
容器10の導入口13と接続された出口ポート45が設
けられている。ハウジング43の内面には、ライナ46
が配置されており、このライナ46には、上記入口及び
出口ポート44,45に連なる開口が夫々形成されてい
る。
更に、ライナ46には、時計方向でみて、入口ポート4
4と出口ポート45との間に、5個の接続孔47a,4
7b,47c,47d,47eが周方向に等間隔を存し
て順次形成されており、また、出口ポート45と入口ポ
ート44との間にも、接続孔47a乃至47eと同様に
して5個の接続孔47f,47g,47h,47i,4
7jが周方向に等間隔を存して順次形成されている。一
方、ハウジング43には、上述した各接続孔47a乃至
47jに連通する連通孔48a乃至48jが夫夫形成さ
れている。ここで、第2図から明らかなように、連通孔
48aと連通孔48iとは、第1均圧管路49を通じて
相互に接続されており、連通孔48bと連通孔48hと
は、第2均圧管路50を通じて相互に接続されている。
また、連通孔48cと連通孔48gとは、第3均圧管路
51を通じて相互に接続されており、連通孔48dと連
通孔48fとは、第4均圧管路52を通じて相互に接続
されている。更に、連通孔48eは、含浸ガス供給管路
32に連通管路53を介して接続されている。連通管路
53は、含浸ガス供給管路32における圧力調整弁34
よりも下流側の部位から分岐されている。また、連通孔
48jは、連通管路54を介して、中間容器14の供給
部55に接続されている(第1図参照)。
ハウジング43内には、ライナ46の内周面に対し摺接
しながら回転されるロータ56が配置されている。この
ロータ56は、図示しない駆動モータの出力軸57に取
付けられており、この駆動モータにより、ロータ56
は、第2図に矢印で示された時計方向に回転されるよう
になっている。ロータ56の外周面には、周方向に等間
隔を存して、14個のポケット58が形成されている。
これらポケット58は、第2図から明らかなように、ロ
ータ56の径方向外側に向かって拡開した断面扇状形状
をなしている。各ポケット58は、ロータ56の回転に
伴い、入口及び出口ポート44,45、並びに、接続孔
47a乃至47j、即ち、連通孔48a乃至48jに順
次接続されるようになっている。
ここで、前述した含浸容器10内における二酸化炭素ガ
ス、即ち、含浸ガスの圧力は、ゲージ圧で30kg/cm2
に保持されていることから、ロータ56の回転に伴い、
出口ポート45と連通するポケット58内には、含浸容
器10内の含浸ガスが供給される。従って、出口ポート
45と連通したポケット58内の圧力は、含浸容器10
内の圧力と同一の圧力となる。このようにして含浸容器
10と接続されたポケット58は、ロータ56の回転に
伴い、接続孔47f乃至47j、即ち、連通孔48f乃
至48jと順次接続されることになる。ここで、これら
連通孔48f,48g,48h,48iは、対応する連通
孔48d,48c,48b,48aに夫々均圧管路を通じ
て連通された状態にあるので、出口ポート45と一旦連
通したポケット58内の含浸ガスの圧力は、このポケッ
ト58が連通孔48f乃至48jと順次接続されるにつ
れて減圧され、そして、そのポケット58が連通孔48
jと接続されたとき、ポケット58内の含浸ガスは、連
通管路54及び供給部55を介して、中間容器14内に
供給される。従ってロータ56の回転につれ、中間容器
14内には、含浸容器10内の含浸ガスが順次供給され
るので、この中間容器14内における含浸ガスの圧力
は、徐々に上昇されることになる。
一方、第1図に示されているように、中間容器14の供
給部55は、回収ガスホルダ24に戻り管路59を介し
て接続されている。この戻り管路59には、中間容器1
4側から、ストレーナ60及び圧力調整弁61が順次介
挿されている。この圧力調整弁61は、中間容器14内
における含浸ガスの圧力、即ち、中間容器14の供給部
55と圧力調整弁61との間の戻り管路59内の含浸ガ
スの圧力をパイロット圧として切換え作動され、これに
より、圧力調整弁61は、中間容器14内における含浸
ガスの圧力を一定の値、例えば、ゲージ圧で15kg/cm
2に設定する機能を有している。
従って、上述したように膨脹装置の始動時においては、
含浸容器10から連通管路54及び供給部55を通じ
て、中間容器14内に含浸ガスが供給されるに伴い、こ
の中間容器14内における含浸ガスの圧力は、徐々に上
昇され、そして、膨脹装置の実際の作動時においては、
中間容器14内の圧力は、圧力調整弁61により、ゲー
ジ圧で15kg/cm2に保持される。
このように中間容器14内における含浸ガスの圧力がゲ
ージ圧で15kg/cm2に保持されると、第1ロータリバ
ルブ42の出口ポート45を通過するロータ56の各ポ
ケット58内には、前述したように含浸容器10内の含
浸ガス圧が導入され、一方、入口ポート44を通過する
ロータ56の各ポケット58内には、中間容器14内の
含浸ガス圧が導入されることになる。そして、入口ポー
ト44を通過したロータ56のポケット58は、このロ
ータ56の回転に伴い、連通孔48a乃至48dと順次
接続されることになるが、これら連通孔48a,48
b,48c,48dは、前述した連通孔48i,48
h,48g,48fと夫々連通した状態にある。従っ
て、入口ポート44を通過したロータ56のポケット5
8は、このロータ56の回転に伴い、連通孔48a乃至
48dと順次接続されるに連れ、均圧管路49乃至52
を通じ、第2図でみてロータ56の左半分側に位置した
各ポケット58と順次接続されることになる。ここで、
ロータ56の左半分側に位置する各ポケット58内の圧
力は、前述したように入口ポート44から出口ポート4
65に向って順次増加されていることから入口ポート4
4を通過した後の各ポケット58内における含浸ガス圧
は、段階的に増加される。更に、具体的に述べれば、ロ
ータ56における時計方向の回転方向でみて、入口ポー
ト44から出口ポート45までの昇圧段階は、連通孔4
8a乃至48d及び出口ポート45の合計5段階あり、
一方、出口ポート45から入口ポート44までの減圧段
階は、連通孔48f乃至48i及び入口ポート44の合
計5段階ある。ここで、各均圧管路を介して相互に接続
した状態にある2個のポケット58内の圧力は同一の圧
力になることから、それ故、各ポケット58の容積が全
て同一であり、また、各均圧管路49,50,51,5
2の容積を同一であると仮定すると、上記昇圧段階及び
減圧段階の各段階において、各ポケット58内における
含浸ガスの圧力は、入口ポート44と出口ポート45と
の間の圧力差、即ち、ゲージ圧で15kg/cm2の1/5
ずつ、つまり、ゲージ圧で3kg/cm2ずつ均等に昇圧及
び減圧されることになる。この結果、ロータ56が第2
図に示された回転位置にある場合、各ポケット58内に
おける含浸ガスの圧力は、各ポケット58内に数字のみ
で示された値となる。ここで、第2図に示された状態に
おいて、連通孔48eと接続されているポケット58
は、この連通孔48e及び連通管路53を介して含浸ガ
ス供給管路32と常に接続された状態にあるので、この
ポケット58内における含浸ガス圧は、30kg/cm2
なる。また、連通孔48jと接続されたポケット58
は、更に、連通管路54を介して中間容器14に接続さ
れているので、このポケット58内の含浸ガス圧は、1
5kg/cm2となる。
更に、第1ロータリバルブ42の出口ポート45内に
は、連通孔48f側に位置し、ロータ56に向かって伸
びるポケットパージ通路62が設けられている。このポ
ケットパージ通路62の一端は、ロータ56の周面に向
かって開口されており、その他端は、ハウジング43内
に形成された孔63及び高圧パージ管路64を介して、
含浸ガス供給管路32に接続されている。更に、詳述す
れば、高圧パージ管路64は、熱交換器33と圧力調整
弁34との間の含浸ガス供給管路32の部位に接続され
ている。この高圧パージ管路64の途中には、減圧弁6
5が介挿されている。この減圧弁65は、含浸容器10
内の圧力よりも僅かに高い圧力の含浸ガスをポケットパ
ージ通路62に供給する機能を有している。
中間容器14と含浸容器10との間に上述した第1ロー
タリバルブ42が設けられていると、中間容器14内の
タバコ原料は、その導出口16まで導かれた後、この導
出口16から第1ロータリバルブ42の入口ポート44
に供給され、更に、この入口ポート44からロータ56
の回転に伴い、このロータ56の各ポケット58に供給
される。このようにしてタバコ原料が供給されたポケッ
ト58は、ロータ56の回転に伴い出口ポート45に向
かって搬送され、この出口ポート45に達した時点で、
ポケット58内のタバコ原料は、出口ポート45及び含
浸容器の10の導入口13を通じて、この含浸容器10
内に供給される。ここで、第1ロータリバルブ42の入
口ポート44から出口ポート45の間で、タバコ原料を
受入れてなる各ポケッ58が移動される際、各ポケット
58内の含浸ガス圧は、前述したように段階的に昇圧さ
れ、しかも、各ポケット58内の圧力は、そのポケット
58が出口ポート45と接続される直前において、連通
孔48e及び連通管路53を通じ、含浸ガス供給管32
と接続されることにより、含浸容器10内の圧力と同一
となる。この結果、タバコ原料を受入れてなるポケット
58が出口ポート45、つまり、含浸容器10内と接続
される際には、そのポケット58内と含浸容器10内と
は、既に同一の圧力となっているので、ポケット58内
のタバコ原料は、出口ポート45及び導入口13を通
じ、その自重によって含浸容器10内に円滑に導入され
ることになる。更に、詳述すれば、上述した第1ロータ
リバルブ42を使用することにより、中間容器14内と
含浸容器10内との間に圧力差があっても、この含浸容
器10内の含浸ガス圧を実質的に低下させることなく、
中間容器14から含浸容器10内へのタバコ原料の移送
を実施することが可能となる。
更に、この実施例においては、第1ロータリバルブ42
の出口ポート45に、ポケットバージ通路62が設けら
れているので、このポケットパージ通路62の一端か
ら、ロータ56の周面、即ち、各ポケット58内に向
け、出口ポート45内の圧力よりも僅かに高い圧力の含
浸ガスを噴出することができ、この噴出ガスにより、ポ
ケット58内のタバコ原料を出口ポート45に向けて確
実に排出することが可能となる。
一方、出口ポート45を通過した後、空になったポケッ
ト58は、ロータ56の回転に伴い、入口ポート44に
向けて移動される過程で、前述したように、その内部の
圧力が段階的に低下され、入口ポート44と再び接続さ
れる直前に、中間容器14内の圧力と同一の圧力とな
り、この結果、ロータ56の回転に伴う、中間容器14
からロータ56の各ポケット58内へのタバコ原料の供
給を円滑になすことができる。
更に、中間容器14と準備容器7との間には、第1ロー
タリバルブ42と同様な第2ロータリバルブ66が介挿
されており、この第2ロータリバルブ66ももた第1ロ
ータリバルブ42とともに昇圧機構の一部を構成してい
る。第2ロータリバルブ66は第3図に詳図されてい
る。この第3図から明らかなように、第2ロータリバル
ブ66は、前述した第1ロータリバルブ42と基本的に
同一の構成をなしていることから、第1ロータリバルブ
42の部材及び部位と同一の構成を有する部材及び部位
には、同一の符号を付してその説明は省略し、以下には
相違する点のみを説明する。
第2ロータリバルブ66において、第1ロータリバルブ
42の連通管路53に相当する連通管路67aは、第1
図に示されるように中間容器14から延びている戻り管
路59に接続されており、また、第1ロータリバルブ4
2の高圧パージ管路64に相当する中圧パージ管路68
は、高圧パージ管路64と同様にして含浸ガス供給管路
32に接続されている。中圧パージ管路68にも、減圧
弁69が介挿されているが、この減圧弁69は、第2ロ
ータリバルブ66のポケットパージ通路62に向け、中
間容器14内の含浸ガス圧よりも僅かに高い圧力の含浸
ガスを供給する機能を有している。
更に、第2ロータリバルブ66において、第1ロータリ
バルブ42の連通管路54に相当する連通管路70は、
第1図から明らかなように、準備容器7に接続さている
とともに回収ガスホルダ24に接続されている。連通管
路70には、開閉弁70aが介挿されており、この開閉
弁70aが開かれた状態にあると第2ロータリバルブ6
6から連通管路70を通じて、含浸ガスが準備容器7内
に供給される。ここで、準備容器7内に供給される含浸
ガスの圧力が大気圧よりも高いことは明らかであり、従
って、準備容器7内もまた含浸ガスで置換されることに
なる。しかしながら、準備容器7は、大気に開放されて
いることから、その内部の圧力は、実質的に大気圧であ
ると考えることができる。従って、準備容器7内と中間
容器14内との圧力差は、ゲージ圧で15Kg/cm2であ
り、それ故、各ポケット58内の圧力は、第3図中にお
いて、これらポケット58内に数字のみで記入した値と
なる。
上述した第2ロータリバルブ66によれば、第1ロータ
リバルブ42の場合と同様に、そのロータ56の回転に
伴い、準備容器7内のタバコ原料を各ポケット58内に
受入れ、そして、各ポケット58内のタバコ原料を中間
容器14に向けて確実に供給することができるばりでな
く、中間容器14内の圧力損失をも防止することができ
る。
第1図に示されているように、含浸容器10及び中間容
器14の外周には、冷却ジャケット72,73が夫々設
けられる。これら冷却ジャケット72,73の夫々は、
分岐供給管路74,75を介して冷媒供給管路71に接
続されている。冷媒供給管路71は、前述した冷媒タン
ク37に接続されており、また、冷媒供給管路71に
は、冷媒タンク37の近傍に循環ポンプ38aが設けら
れている。一方、冷却ジャケット72,73は、戻り分
岐管路78,79を介して戻り管路80に夫夫接続され
ており、この戻り管路80は、冷媒タンク37に接続さ
れている。このように含浸容器10及び中間容器14に
冷却ジャケット72,73が設けられていれば、これら
冷却ジャケット72,73内に、冷媒タンク37からの
冷媒を供給することで、含浸容器10内及び中間容器1
4内の含浸ガスの温度を一定に保持することができる。
更に、第2図及び第3図には、図示されていないが、第
1図に概略的に示されているように、第1及び第2ロー
タリバルブ42,66にも、その外周面を覆うようにし
て、冷却ジャケット81が夫々設けられている。これら
冷却ジャケット81は、一方において、分岐供給管路7
5、即ち、冷媒供給管路71に夫々接続されているとと
もに、他方においては、夫々通路82,83を介して戻
り通路80に接続されている。このように第1及び第2
ロータリバルブ42,66にも、冷却ジャケット81が
夫々備えられていると、これら第1及び第2ロータリバ
ルブ42,66の駆動に伴う、その温度上昇を抑制する
ことができ、含浸容器10及び中間容器14内の含浸ガ
スの温度を、高精度にして、一定に保持することができ
る。
含浸容器10の他端部に、導出口84が設けられてい
る。この導出口84の下方には、エンドレス風送管路8
5が配置されており、この風送管路85と含浸容器10
の導出口84とは、導出管路86を介して接続されてい
る。この導出管路86の途中には、拡径管路87が設け
らている。この拡径管路部87は、第1図でみて、その
上部が拡径し、下方に向かって縮径した逆フラスコ形状
をなしている。拡径管路部87は、管路88を介して、
前述した戻り管路59に接続されている。従って、拡径
管路部87内の圧力は、中間容器14内の同一の圧力、
即ち、ゲージ圧で15kg/cm2となる。
含浸容器10内には、この含浸容器10から導出管路8
6を介し、風送管路85に向けてタバコ原料を導出する
導出機構、即ち、スクリューコンベア89が配置されて
いる。このスクリューコンベア89は、前述したスクリ
ューコンベア17,18と同様なものであり、このスク
リューコンベア89もまた減速機付きモータ90によっ
て回転される。このように、含浸容器10内にスクリュ
ーコンベア89が設けられていると、この含浸容器10
内のタバコ原料は、スクリューコンベア89の回転に伴
い、導出口84に向かって送られ、そして、その導出口
84から導出管路86を通じて、風送管路85に導かれ
ることになる。
含浸容器10の導出口84と導出管路86における拡径
管路部87との間には、減圧機構の一部を構成する第3
ロータリバルブ91が介挿されている。この第3ロータ
リバルブ91は、第4図から明らかな如く、前述した第
1及び第2ロータリバルブ42,66と同様な構造を有
しており、以下には、その相違する点のみを説明する。
第3ロータリバルブ91の場合、連通孔48aと連通孔
48jとは、均圧管路92を通じて相互に接続されてお
り、連通孔48bと連通孔48iとは、均圧管路93を
介して相互に接続されている。また、連通孔48c連通
孔48hとは、均圧管路94を介して接続されており、
連通孔48dと連通孔48gとは、均圧管路95を介して
相互に接続されている。更に、連通孔48eと連通孔4
8fとは、均圧管路96を介して相互に接続されてい
る。第1図及び第4図から明らかなように、均圧管路9
2は、含浸ガス供給管路32に管路97を介して接続さ
れており、また、均圧管路96は、戻り管路59に対し
て管路98を介して接続されている。
第3ロータリバルブ91のポケットパージ通路62は、
中圧パージ管路99を介して前述した中圧パージ管路6
8における減圧弁69の下流側の部位に接続されてい
る。尚、第1図において、図面の簡略化を図るため、中
圧パージ管路68,99間の接続は図示されていない。
上述の第3ロータリバルブ91によれば、ロータ56の
回転に伴い、各ポケット58が高圧側の入口ポート44
から低圧側の出口ポート45まで移動する過程におい
て、その内部の圧力は、連通孔48a乃至48eと順次
接続されることで減圧され、また、この後、各ポケット
58が低圧側の出口ポート45から高圧側の入口ポート
44に移動させる過程においては、連通孔48f乃至48
jと順次接続させることで、加圧される。この結果、第
3ロータリバルブ91における各ポケット58内の圧力
分布は、第4図に示されるように各ポケット58内に数
字のみで圧力値となる。
更に、導出管路86における拡径管路部87と風送管路
85との間には、第5図に詳図された第4ロータリバル
ブ100が介挿されている。この第4ロータリバルブ1
00もまた第3ロータリバルブ91と共に減圧機構の一
部を構成しており、前述した各ロータリバルブと同様な
構造を有しており、その均一管路の配置は、第1及び第
2ロータリバルブ42,66の場合と同様である。即
ち、第4ロータリバルブ100は、第1及び第2ロータ
リバルブ42,66における各均圧管路と同様な均圧管
路49,50,51,52を有している。また、第4ロ
ータリバルブ100において、第1及び第2ロータリバ
ルブ42,66の連通管路53,67aに相当する連通
管路101は、第1図に示されるように、前述した第2
ロータリバルブ66の連通管路70を介して回収ガスホ
ルダ24に接続されている。また、第1及び第2ロータ
リバルブ42,66の連通管路54,70に相当する第
4ロータリバルブ100の連通管路102は、戻り管路
59に接続されている。更に、第4ロータリバルブ10
0において、そのポケットパージ通路62に接続される
低圧パージ管路103aは、前述した第3ロータリバル
ブ91の中圧パージ管路99に図示しない減圧弁を介し
て接続されている。この減圧弁は、第4ロータリバルブ
100のポケットパージ通路62に大気圧よりも僅かに
高い圧力の含浸ガスを供給する機能を有している。
尚、上述の説明では、第3及び第4ロータリバルブ9
1,100においても、第1及び第2ロータリバルブ4
2,66の場合と同様に、ポケットパージ通路62に向
けて所定圧力の含浸ガスを供給するようにしたが、ポケ
ットパージ通路62から含浸ガスを噴出しなくても、第
3及び第4ロータリバルブ91,100からのタバコ原
料の排出が円滑になされるならば、ポケットパージ通路
62からの含浸ガスの噴出を停止してもよく、この場
合、第3及び第4ロータリバルブ91,100の孔63
は、閉塞されることになる。
更に、第1図に示されているように、第3及び第4ロー
タリバルブ91,100並びに拡径管路部87の外周面
にも、第1及び第2ロータリバルブ42,66と同様
に、冷却ジャケット81が夫夫設けられている。第3ロ
ータリバルブ91及び拡径管路部87の冷却ジャケット
81は、前述した分岐供給管路74に管路を介して夫々
接続されている一方、前述した戻り分岐管路78に管路
を介して夫々接続されている。第4ロータリバルブ10
0の冷却ジャケット81は、第1図から明らかな如く、
冷媒供給管路71及び戻り管路80に、管路を介して接
続されている。
また、第4ロータリバルブ100と風送管路85との間
には、必要に応じて、エアロカー103が介挿されてい
る。エアロッカー103は、第4ロータリバルブ 100と
風送管路85との間での熱伝達を阻止して、これらを単
に接続し、第4ロータリバルブ100から風送管路85
へのタバコ原料の移送をなすだけの機能を有している。
ここで、風送管路85内の圧力がほぼ大気圧であるとす
ると、第4ロータリバルブ100の出口ポート45内も
また、エアロッカー103を介して、大気圧が伝達され
た状態にある。この様な状態において、第4ロータリバ
ルブ100が駆動されると、ロータ56の回転に伴い、
入力ポート44に連通して拡径管路部87内の圧力が導
入される各ポケット58内の圧力は、入口ポート44か
ら出口ポート45まで移動される過程において5段階に
減圧され、また、出口ポート44と連通して風送管路8
5内の圧力が導入される各ポケット58内の圧力は、出
口ポート45から入口ポート44に向かって移動される
過程において、5段階に昇圧されることになり、各ポケ
ット58の圧力分布は、第5図に示されるように各ポケ
ット58内に数字のみで示した圧力値となる。
上述したように導出管路86に第3及び第4ロータリバ
ルブ91,100が配置されていると、含浸容器10の
導出口84から導出されたタバコ原料は、第3ロータリ
バルブ91の各ポケット58により、導出口84から出
口ポート45まで搬送され、そして、この出口ポート4
5から拡径管路部87内に導出される。そして更に、こ
の拡径管路部87内から、第4ロータリバルブ100の
各ポケット58により、第4ロータリバルブ100の出
口ポート45まで導かれ、そして、この出口ポート45
からエアロッター103を介して風送管路85に導出さ
れる。また、第3及び第4ロータリバルブ91,100
においては、第1及び第2ロータリバルブ42,66の
場合とは異なり、前述の説明から既に明らかな如く、タ
バコ原料を受入れて搬送する各ポケット58内の圧力
は、段階的に減圧されることから、含浸容器10内から
風送管路85へのタバコ原料の導出を円滑に行なえ、し
かも、タバコ原料の導出に伴う含浸容器10内の圧力、
即ち、含浸ガス圧の圧力損失を実質的に防止することが
できる。
風送管路85には、風送機104が介挿されており、こ
の送風機104は、第1図中、風送管路85内に示した
矢印方向に流れる加熱媒体の流れを生起する。風送管路
85において、送風機104とエアロッカー103との
間には、上記流れの方向でみて、風量調節弁105及び
加熱機構としての加熱器106が順次介挿されている。
また、送風機104と風量調節弁105との間の風送管
路85の部位からは、排気管路107が分岐されてお
り、この排気管路107には、常閉の排気弁108が介
挿されている。更に、風量調節弁105と加熱器106
との間の風送管路85の部位からは、上記空気流の方向
でみて、上記供給管路109及び空気供給管路110が
順次延びており、これら蒸気供給管路109及び空気供
給管路110は、流量調整弁111を夫々介して、蒸気
源112及び空気源113に夫々接続されている。
上記加熱器106は、エアロッカー103の出口と風送
管路85との間の接続部近傍内の温度に基づいて、その
作動が制御され、この実施例の場合、加熱器106は、
上記接続部即ち、エアロッカー103の出口に向かって
流れる加熱媒体を100℃乃至350℃、好ましくは、
180℃乃至220℃に加熱する。
エアロッカー103よりも下流側に位置した風送管路8
5の部位には、分離機、この実施例の場合には、タンゼ
ンシアル型のセパレータ114が介挿されている。この
セパレータ114の出口には、前述したエアロッカー1
03と同様な構造であるエアロッカー115が配置され
ている。このエアロッカー115の下方には、前述した
加湿器1と同様な回転ドラム形の加湿器116が配置さ
れている。この加湿器116の投入口は、上記エアロッ
カー115の真下に配置され、このエアロッカー115
から排出されたタバコ原料を受取って、加湿器116内
に導入可能となっている。また、加湿器116内にも、
加湿器1の場合と同様に、加湿ノズル117が配置され
ており、この加湿ノズル117もまた、図示しない水・
水蒸気源に弁を介して接続されている。この加湿器11
6の排出口からは、搬送コンベア118が延びており、
この搬送コンベア118は、図示しない後段の装置に接
続されている。
上述した第1実施例の膨脹装置において、前述したよう
に加湿器1内で調湿されたタバコ原料は、準備容器7,
第2ロータリバルブ66、中間容器14及び第1ロータ
リバルブ42を介して、含浸容器10内に連続的に供給
される。この含浸容器10内には、二酸化炭素ガスから
なる高圧の含浸ガスが満たされているので、含浸容器1
0内のタバコ原料がスクリューコンベア89により、そ
の導出口84に向かって移動される過程において、この
タバコ原料には含浸ガス、つまり、二酸化炭素ガスが含
浸されることになる。
このようにして含浸容器10内において、含浸ガスが含
浸されてなる含浸済みタバコ原料は、含浸容器10の導
出口84から前述したように、第3ロータリバルブ9
1,拡径管路部87,第4ロータリバルブ100及びエ
アロッカー103を介して、風送管路85内に連続的に
排出される。
風送管路85内には、送風機104から送られてくる空
気と蒸気との混入流からなる加熱媒体が流れていること
から、風送管路85内に導かれた含浸済みタバコ原料
は、加熱媒体の流れとともに、セパレータ114に向か
って風送される。この風送過程において、加熱媒体は加
熱器106により所定の温度まで加熱されていることか
ら、含浸済みタバコ原料は、加熱媒体の熱によって急速
に加熱され、タバコ原料に含浸される二酸化炭素は、気
化してタバコ原料から解放される。即ち、含浸済みタバ
コ原料から多量の含浸ガス、つまり、二酸化炭素ガスが
放出され、この二酸化炭素ガスの放出により、タバコ原
料は、膨脹されることになる。このようにして膨脹され
たタバコ原料は、更に風送されてセパレータ114に達
すると、このセパレータ114内において、加熱媒体か
ら分離され、そして、エアロッカー115を通じて、加
湿器116内に導入される。この加湿器116内におい
て、上述の膨脹処理により、その水分が約2%乃至6%
に減少されたタバコ原料は、その内部に含まれる水分が
約12%となるように最終的に調湿される。この後、タ
バコ原料は、加湿器116の出口から搬送コンベア11
8に移し変えられ、この搬送コンベア118により次工
程の装置に供給される。
この発明の膨脹装置の場合、含浸ガスとして二酸化炭素
ガスを使用することから、含浸容器10内において、タ
バコ原料に二酸化炭素を効率的に含浸させるには、含浸
容器10内における含浸ガス圧を第1実施例の場合のよ
うに、例えばゲージ圧で30kg/cm2の高圧に保持する
のが好ましく、また、含浸容器10内での含浸処理を連
続的に実施するには、この含浸容器10内に連続的にタ
バコ原料を供給し、且つ、含浸済みタバコ原料を含浸容
器10から連続的に排出する必要がある。このような要
求を満たすため、前述した第1実施例によれば、準備容
器7と含浸容器10との間に第1及び第2ロータリバル
ブ42,66が配置され、また、含浸容器10と風送管
路85との間にも第3及び第4ロータリバルブ91,1
00が配置されているので、含浸容器10内の高圧を保
持しつつ、含浸容器10内へのタバコ原料の連続的な供
給と、含浸容器10内からの含浸済みタバコ原料の連続
的な排出とが可能になる。また、第1実施例の場合に
は、準備容器7と含浸容器10との間に2個のロータリ
バルブが設けられ、また、含浸容器10と風送管路85
との間にも2個のロータリバルブが設けられていること
により、各ロータリバルブにおける入口ポート44と出
口ポート45との間の圧力差を少なくでき、この結果、
各ロータリバルブに加わる加圧負荷を軽減できる。
更に、第1実施例では、準備容器7と含浸容器10との
間、即ち、第1及び第2ロータリバルブ42,66間に
中間容器14が配置されているので、これら第1及び第
2ロータリバルブ42,66の作動に伴う、第1及び第
2ロータリバルブ42,66間での含浸ガスの圧力変動
を中間容器14の容積によって吸収することができ、こ
れにより、含浸容器10内に伝播されようとする含浸ガ
スの圧力変動を最小限度に抑制することができる。ま
た、中間容器14内には、この中間容器14内からタバ
コ原料を排出するために、スクリューコンベア18が配
置されているが、このスクリューコンベア18は、単
に、タバコ原料を排出するだけの機能を発揮するに止ど
まらず、中間容器14内での圧力変動を更に効果的にし
て抑えることができる。即ち、中間容器14内にスクリ
ューコンベア18が配置されていると、中間容器14内
での圧力変動の伝播が蒸気スクリューコンベア18によ
って防止されることから、結果的に、含浸容器10内に
伝播される圧力変動を更に効率良く防止できる。
含浸容器10内において含浸処理が施されると、タバコ
原料は、含浸処理に伴う吸収熱及び吸着熱を発し、ま
た、中間容器14内のタバコ原料にも、実際には若干の
含浸処理が施されるので、この中間容器14内のタバコ
原料もまた、吸収熱及び吸着熱を発することになる。こ
のため、第1実施例の膨張装置においては、含浸容器1
0及び中間容器14に冷却ジャケット72、73が、ま
た、第1乃至次第4ロータリバルブには冷却ジャケット
81が夫々設けられていることから、これら冷却ジャケ
ット72、73、81内に供給される冷媒により、含浸
ガスの不所望な温度上昇を防止できる。この結果、含浸
容器10の温度を一定に保持して、タバコ原料への含浸
ガスの含浸を効率良く行なうことができる。
更に、中間容器14内のタバコ原料を冷却するに関し、
中間容器14と含浸容器10との間の第2図に示された
第1ロータリバルブ42を参照すれば明らかなように、
この第1ロータリバルブ42の各ポケット58が連通孔
48iから連通孔48jに接続されると、ゲージ圧で1
8kg/cm2の含浸ガスが連通孔48j及び連通管路54
を通じて、中間容器14内に供給されることになる。こ
こで、中間容器14内の含浸ガス圧は、ゲージ圧で、1
5kg/cm2に保持されていることから、第1ロータリバ
ルブ42から中間容器14に供給される含浸ガス圧と中
間容器14内の含浸ガス圧との間には、ゲージ圧で3kg
/cm2の圧力差がある。従って、第1ロータリバルブ4
2から中間容器14内に供給される含浸ガスは、上気圧
力差に基づき、中間容器14内で断熱膨脹することにな
り、これにより、中間容器14内の冷却を効果的に行な
うことができる。この結果、このような含浸ガスの断熱
膨脹に基づく冷却作用のみで、中間容器14内の冷却が
十分な場合には、この中間容器14の冷却ジャケット7
3を省略することも可能となる。
次に、この発明の第2実施例に係わる膨脹装置を第6図
に基づき説明する。第6図の膨脹装置を説明するに当
り、第1実施例と同様な機能を有する部材には、同一の
符号を付して、その説明は省略する。
第2実施例の膨脹装置の場合、準備容器7と含浸容器1
0との間は、円筒形のパイプ部材からなり、垂直に配置
された搬送管路11によって接続されている。
搬送管路11には、準備容器7側に位置して、搬送管路
11を開閉する遠隔操作形の第1ボール弁122が介挿
されており、また、含浸容器10側に位置して同様に搬
送容器11を開閉する遠隔操作形の第2ボール弁123
が介挿されている。従って、搬送管路11内において
は、第1及び第2ボール弁122と123との間に第1
均圧室121が規定されており、この第1均圧室121
は、第1及び第2ボール弁122,123を閉じること
により、準備容器7及び含浸容器10の両方、又はこれ
ら容器の一方から分離することができる。
また、第2実施例の場合、含浸容器10と風送管路85
とを接続する導出管路86もまた、垂直に配置されたパ
イプ部材からなっている。導出管路86には、含浸容器
10側に位置して、導出管路86を開閉する遠隔操作形
の第3ボール弁 126が介挿されており、また、風送管路
85側に位置して導出管路86を開閉する遠隔操作形の
第4ボール弁127が介挿されている。従って、導出管
路86内においては、第3及び第4ボール弁 126と12
7との間に第2均圧室125が規定されており、この第
2均圧室125は、第3及び第4ボール弁126,12
7を閉じることにより、含浸容器10及び風送管路85
の両方、又は、これらの容器の一方から分離することが
できる。
第2実施例の場合、ガスタンク29には、第1実施例と
は異なり、例えば、ゲージ圧で少なくとも16kg/cm2
以上の二酸化炭素ガスからなる含浸ガスが蓄えられてお
り、含浸容器10内には、ガスタンク29から除湿器4
1、熱交換器33及び圧力調整弁34を介して含浸ガス
が供給されるようになっている。ここで、圧力調整弁3
4は、ゲージ圧で15kg/cm2の含浸ガスを含浸容器1
0内に供給する。
一方、高圧タンク29と第1均圧室121との間は、熱
交換器33よりも下流側の含浸ガス供給管路32の部位
から分岐された第1圧力供給管路128を介して接続さ
れている。この第1圧力供給管路128には、熱交換器
33側から圧力調整弁129及び電磁弁130が順次介
挿入されている。圧力調整弁129は、第1圧力供給管
路 128を通じて第1均圧室121に供給される含浸ガス
の圧力を含浸容器10内の含浸ガス圧にほぼ等しい圧
力、好ましくは、含浸容器10内の含浸圧よりも僅かに
高い圧力、例エば、15.5kg/cm2乃至16kg/cm2
設定する。また、第1均圧室 121からは、第1排気管路
131が延びており、この第1排気管路131は、回収
ガスホルダ24に接続されている。第1排気管路131
には、第1均圧室121側から電磁弁132及び必要に
応じて圧力調整弁133が順次介挿されている。第2実
施例の場合、含浸ガス供給管路32において、熱交換器
33よりも下流側の部位からは、パージガス供給管路1
34が延びており、このパージガス供給管路134は準
備容器7に接続されている。パージガス供給管路134
には、圧力調整弁135が介挿されている。この圧力調
整弁135は、準備容器7内に供給される含浸ガスの圧
力を大気圧よりもわずかに高くし、これにより、準備容
器7内は含浸ガスによって置換される。
一方、第2均圧室125からは、第2圧力供給管路13
6が延びており、この第2圧力供給管路136は、熱交
換器33よりも下流側の含浸ガス供給管路32の部位に
接続されている。この第2圧力供給管路136には、第
2均圧室125側から電磁弁137及び圧力調整弁13
8が順次介挿されている。ここで、圧力調整弁138
は、第2圧力供給管路136を通じて第2均圧室125
に供給される含浸ガスの圧力を、含浸容器10内の含浸
ガス圧にほぼ等しい圧力、好ましくは、含浸容器10内
の含浸ガス圧よりも僅かに低い圧力、例えば、ゲージ圧
で14kg/cm2乃至14.5kg/cm2に設定する。更に、
第2均圧室125と回収ガスホルダ24との間もまた、
第2排気管路139を介して接続されており、この排気
管路139には、第2均圧室125側から電磁弁140
及び必要に応じて圧力調整弁141が介挿されている。
次に上述した第2実施例の膨脹装置における作動を説明
する。
加湿器1を通じて準備容器7に導入されたタバコ原料
は、スクリューコンベア17により搬送管路11の上部
に移送される。この搬送管路11の上部および準備容器
7内は、パージガス供給管路134を通じて供給された
含浸ガスにより置換されることになる。
この後、第1ボール弁122を開き、搬送管路11の上
部と第1均圧室121との間を相互に連通させる。ここ
で、第1均圧室121内は、ほぼ大気圧に等しい圧力の
含浸ガスで既に満たされているとする。第1ボール弁1
22が上述したように開かれると同時に、準備要求7内
のスクリューコンベア17を駆動すると、搬送管路11
の上部内にあるタバコ原料は、準備容器7内のタバコ原
料により押し出させるようにして、第1均圧室121に
導入される。この後、第1ボール弁 122を閉じることに
より、第1均圧室121は、準備容器7側から分離され
る。
この後、電磁弁130を開き、第1均圧室 121内に第1
圧力供給管路128及び圧力調整弁 129を通じて含浸ガ
スを導入する。これにより、第1均圧室121内の含浸
ガス圧は、含浸容器10内の含浸ガス圧よりも僅かに高
い圧力となり、この時点で、電磁弁130を閉じる。ま
た、第1均圧室121内に含浸ガスが導入されている
間、準備容器7から搬送管路11の上部には、新たなタ
バコ原料が供給されることになる。
この後、第2ボール弁123が開かれ、第2均圧室12
1内のタバコ原料は、含浸容器10内に供給される。こ
こで、第1人市室121内の圧力は、前述したように含
浸容器10内の含浸ガス圧よりも僅かに高いので、第2
ボール弁123が開かれると、第2均圧室121内のタ
バコ原料は、第2均圧室121内と含浸容器10内との
圧力差により、この含浸容器10内に円滑に導入され
る。
含浸容器10内に導入されたタバコ原料は、その内部を
スクリューコンベア89により移動される過程で含浸処
理が施される。また、含浸容器10内に第2均圧室12
1のタバコ原料が導入された後、第2ホール弁123が
閉じられ、そして、電磁弁132が開かれることによ
り、第2均圧室121内の含浸ガスは回収ガスホルダ2
4に戻され、この第2均圧室121内の圧力は大気圧ま
で低下される。この後、電磁弁132は閉じられる。こ
れにより、第1均圧室121に新たなタバコ原料を導入
するための準備が整う。
含浸容器10内において、所望の含浸処理が施されてい
る間において、電磁弁137が開かれ、第2均圧室12
5内に第2圧力供給管路136及び圧力調整弁138を
介して含浸ガスが導入される。ここで、第2均圧室12
5内の含浸ガスの圧力が前述したように含浸容器10内
の含浸ガス圧よりも僅かに低い値となると、電磁弁13
7は閉じられ、これにより、含浸容器10から第2均圧
室125への含浸済みタバコ原料の受入れ準備が整うこ
とになる。
この後、第3ボール弁126が開かれると、含浸容器1
0内の含浸済みタバコ原料は、第2均圧室125に導入
される。この場合においても、含浸容器10内の圧力と
第2均圧室125内の圧力との間には、圧力差が存在す
るので、含浸容器10から第2均圧室125への含浸済
みタバコ原料の移し変えは、円滑になされる。
第2均圧室125内に含浸済みタバコ原料が導入される
と、第3ボール弁126が閉じられ、第2均圧室125
は含浸容器10から分離される。
この後、電磁弁140が開かれると、第2均圧室125
内の含浸ガスは回収ガスボルダ24に戻されて、この第
2均圧室125内の圧力は、ほぼ大気圧まで低下され
る。この後、電磁弁140は閉じられる。
このようにして第2均圧室125内の圧力が大気圧まで
低下されると、第4ボール弁127が開かれ、これによ
り、第2均圧室125内の含浸済みタバコ原料は、風送
管路85に排出される。そして、この風送管路85内を
風送される過程において、含浸済みタバコ原料は、第1
実施例の場合と同様に、膨脹される。尚、第2均圧室1
25から風送管路85に含浸済みタバコ原料が排出され
る際、第4ボール弁127における出口近傍の圧力は、
風送管路85内の加熱媒体の流れにより、この風送管路
85内の圧力よりも負圧となるので、第2均圧室125
から風送管路85への含浸済みタバコ原料の排出を円滑
に行なうことができる。第2均圧室125内の含浸済み
タバコ原料が全て排出された時点で、第4ボール弁12
7は閉じられる。
第2実施例の膨脹装置の場合にも、上述の説明から明ら
かな如く、第1実施例の場合と同様に、タバコ原料に連
続的な含浸処理を施すことができる。また、第2実施例
の場合には、第1実施例と異なり、前述したロータリバ
ルブを使用しなくても済むので、機構的には簡単なもの
となり、その保守も容易に行なえる利点がある。
次に、第7図を参照すると、この発明の第3実施例に係
わる膨脹装置が示されている。この第3実施例の膨脹装
置は、前述した第1及び第2実施例とは異なり、含浸剤
としは二酸化炭素ガスの代わりに、液化二酸化炭素を使
用している。この第3実施例の説明においても、前述し
た第1及び第2実施例と同一の機能を果たす部材には、
同一の符号を付し、その説明は、省略する。
第3実施例の場合、貯液タンク22は、供給ポンプ15
0を介して、供給タンク 151に接続されている。供給ポ
ンプ150は、供給タンク151内における液化二酸化
炭素の液面レベルに応じて作動され、これにより、供給
タンク151内には、常時、高圧の液化二酸化炭素が所
定量蓄えらえている。
供給タンク151は、含浸液供給管路152を通じて含
浸容器10に接続されている。含浸液供給管路152に
は、供給タンク151側から冷却器153、減圧弁15
4及び流量調整弁155が順次介装されている。流量調
整弁155は、含浸容器10内に向けて供給される液化
二酸化炭素の流量を制御し、これにより、含浸容器10
内における液化二酸化炭素の液面レベルを一定に維持す
る。ここで、第7図から明らかなように、含浸容器10
は、その他端が上方に位置付けられるように傾斜して配
置されている。
減圧弁154は、含浸容器10内に供給される液化二酸
化炭素、即ち、含浸液の圧力を、例えば、ゲージ圧で1
0kg/cm2乃至50kg/cm2、この第3実施例の場合に
は、第1実施例の場合と同様に、30kg/cm2に減圧す
る。また、冷却153は、減圧弁154において、含浸
液が減圧されても、この含浸液が気化しない温度まで、
含浸液を冷却する機能を有している。
含浸容器10内で、ガス化したゲージ圧30kg/cm2
二酸化炭素ガス、つまり、含浸ガスは、第1実施例の場
合と同様に、第1ロータリバルブ42及び連通管路54
を介して、中間容器14内に供給され、更に、中間容器
14内から、第2ロータリバルブ66及び連通管路70
を通じて、準備容器7に供給され、これにより、準備容
器7内は含浸ガスによって置換される。ここで、中間容
器14内の含浸ガスの圧力は、戻り管路59に介装され
た圧力調整弁61によって、ゲージ圧で15kg/cm2
設定されている。
回収ガスホルダ24は、凝縮管路157を介して受液器
156に接続されている。この凝縮管路157には、回
収ガスホルダ24側から、ストレーナ158,圧縮機1
59及び凝縮機160が順次介装されている。凝縮機1
60において、回収ガスホルダ24から導かれた二酸化
炭素ガスは、冷却されて液化し、これにより、受液器1
56内には、供給タンク151内の液化二酸化炭素とほ
ぼ同一の温度に冷却された液化二酸化炭素が蓄えられ
る。受液器156は、供給タンク151に管路161を
介して接続されており、この管路161には、循環ポン
プ162が介挿されている。また、受液器156には、
大気開放管170が接続されており、この大気開放管1
63には、空気パージ弁164が介装されている。この
空気パージ弁164は、受液器156内の空気濃度が所
定のレベル上になったときに開かれ、これにより、受液
器156内の空気を排出する。
一方、回収ガスホルダ24からは、含浸ガス管路163
が延びており、この含浸ガス管路163には、回収ガス
ホルダ24側からストレーナ 171,圧縮機165及びガ
スタンク166が順次介挿されており、更に、ガスタン
ク166よりも下流側の含浸ガス管路163からは、減
圧弁65を備えた高圧パージ管路64及び減圧弁69を
備えた中圧パージ管路68が分岐されている。圧縮機 1
65は、ガスタンク166内にゲージ圧で30kg/cm2
含浸ガスを蓄える機能を有している。
そして、この第3実施例の場合、第1実施例における導
出管路86の拡径管路部87は、蒸気ユニット167に
置換られている。この蒸発ユニット167は、基本的に
は、含浸容器10と同様な構造を有しているが、含浸容
器10とは異なり水平に配置されている。また、蒸発ユ
ニット 167は、含浸容器10と同一の温度に冷却されて
いる。含浸容器10から排出された含浸済みのタバコ原
料は、第3ロータリバルブ91を介して、蒸発ユニット
167内に導入され、この蒸発ユニット167内におい
て、含浸済みタバコ原料に付着している余分の液化二酸
化炭素、即ち、含浸液を蒸発させる。このようにして発
生された含浸ガスは、管路88、戻り管路59及び圧力
調整弁61を介して、回収ガスホルダ24に戻される。
蒸発ユニット167内の含浸済みタバコ原料は、モータ
168によって駆動されるスクリューコンベア169に
より、第4ロータリバルブ100を介して排出すること
ができる。蒸発ユニット167内での余剰含浸液の蒸発
プロセスは、蒸発ユニット167内における含浸済みタ
バコ原料の滞留時間を可変することで制御可能である。
尚、第7図において、各冷却ジャケット80、81と冷
媒タンク37との間の冷媒の循環管路は、図面の簡略化
を計るため図示されていない。
上述した第3実施例の膨脹装置によれば、第1及び第2
実施例の場合とは異なり、含浸容器10内でのタバコ原
料に対する含浸処理に、液化二酸化炭素を使用すること
ができ、しかも、液化二酸化炭素を使用してもなお、タ
バコに対する含浸処理及び膨脹処理を連続して行なうこ
とが可能となる。
即ち、含浸容器10内から含浸処理済みのタバコ原料が
導出管路86を通じて、風送管路85まで導かれる際、
この含浸済みのタバコ原料に加わる圧力は、タバコ原料
が第3ロータリバルブ91、蒸発ユニット167及び第
4ロータリバルブ100を通過するに連れて段階的に減
圧されることになる。従って、タバコ原料中に付着して
いる余分な液化二酸化炭素を十分に蒸発させることがで
き、それ故、タバコ原料に付着した液化二酸化炭素を固
形化させるようなことはない。この結果、含浸容器10
内から導出管路86を通じ、含浸済みのタバコ原料を円
滑にして風送管路85に導くことができ、これにより、
タバコ原料に対する含浸処理及び膨脹処理を連続して行
なうことができる。
この発明は、前述した第1乃至第3実施例に制約される
ものではなく、この発明を実施するに当たっては、種々
の変形が可能である。例えば、実施例では、準備容器か
ら含浸容器までの間で含浸ガスの昇圧をなし、また含浸
容器から風送管路までの間で含浸ガスの減圧をなすため
のロータリバルブを使用し、一方、第2実施例では、含
浸ガスの昇圧及び減圧をなすためにいずれもボール弁を
利用した機構を採用してあるが、しかしながら、この発
明の実施に際しては、ロータリバルブとボール弁と組合
せて使用することで、含浸ガスの昇圧及び減圧をなすよ
うにしてもよい。
また、第1実施例の場合には、準備容器7と含浸容器1
0との間、並びに、含浸容器10と風送管路85との間
に、ロータリバルブを夫々2段に配置して、含浸ガスの
昇圧、並びに、含浸ガスの減圧をなすようにしたが、し
かしながら、含浸容器10内の含浸ガス圧を第2実施例
と同様に、ゲージ圧で15kg/cm2とする場合には、含
浸ガスの昇圧並びに減圧は、1個の、即ち、1段のロー
タリバルブを使用するだけで済み、この発明の実施に際
しては、使用するロータリバルブの個数に制約を受ける
ものではない。
最後に、前述した第1乃至第3実施例では、膨脹処理を
施すべき原料として、いずれもタバコ原料を使用した膨
脹装置について説明したが、しかしながら、この発明の
膨脹装置を使用するに際しては、タバコ原料に限らず、
紅茶,緑茶等の他の嗜好品、或るいは、野菜,米等の穀
物,海草等の食品の膨脹処理をも実施可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は、この発明の第1実施例を示し、第
1図は、膨張装置全体の概略構成図、第2図乃至第5図
は、膨張装置に使用された第1乃至第4ロータリバルブ
を夫々示す断面図、第6図は、この発明の第2実施例を
示す膨張装置全体の概略構成図、第7図は、この発明の
第3実施例を示す膨張装置全体の概略構成図である。 7……準備容器、10……含浸容器、11……搬送管
路、14……中間容器、17、18、89……スクリュ
ーコンベア、22……貯液タンク、42……第1ロータ
リバルブ、66……第2ロータリバルブ、85……風送
管路、86……導出管路、91……第3ロータリバル
ブ、100……第4ロータリバルブ、106……加熱
器、121……第1均圧室、122……第1ボール弁、
123……第2ボール弁、125……第2均圧室、12
6……第3ボール弁、127……第4ボール弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小針 正夫 東京都港区虎ノ門2丁目2番1号 日本た ばこ産業株式会社内 審査官 伊藤 明

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膨張処理を施すべき原料に対して含浸可能
    で、且つ、少なくとも気相状態をとり得る含浸剤を蓄え
    た含浸剤源と、 原料が供給され、大気に開放した準備容器と、 準備容器内の空気を、含浸剤源から導かれたガス状の含
    浸剤で置換するための置換手段と、 原料に含浸処理を施すための含浸容器と、 含浸容器内に、含浸剤源から導かれ、大気圧よりも高い
    含浸圧の含浸剤を供給し、含浸容器内を含浸剤で置換す
    る含浸剤供給手段と、 準備容器と含浸容器との間を接続し、準備容器内の原料
    を含浸容器に向けて搬送するための搬送管路と、 準備容器内の原料を搬送管路を通じて含浸容器に搬送す
    るための搬送手段と、 搬送管路内を含浸剤源から導かれた含浸剤で満たすとと
    もに、搬送管路から含浸容器内に原料が導入される直前
    において、原料を取巻く含浸剤の圧力を、含浸容器内の
    含浸圧を維持しつつ含浸容器内の含浸圧とほぼ同一の圧
    力まで昇圧する昇圧手段と、 含浸容器に一端が接続され、含浸容器内で含浸処理され
    た含浸済み原料を導出するための導出管路と、 導出管路の他端に接続され、含浸済み原料を風送するた
    めの風送管路と、 含浸容器内の含浸済みの原料を導出管路を通じて風送管
    路に導出するための導出手段と、 導出管路内を含浸剤源から導かれた含浸剤で満たすとと
    もに、含浸容器から導出管路に導出された含浸済み原料
    が風送管路に排出される直前において、含浸済み原料を
    取巻く含浸剤の圧力を、含浸容器内の含浸圧を維持しつ
    つ、風送管路内の圧力とほぼ同一の圧力まで減圧する減
    圧手段と、 風送管路内に、所定の温度に加熱され且つ風送管路に導
    出された含浸済み原料を風送する加熱媒体の流れを生起
    するため送風手段とを具備したことを特徴とする食品及
    び嗜好品等の原料の膨張装置。
  2. 【請求項2】昇圧手段は、搬送管路に介挿されたロータ
    リバルブを備えてなり、 ロータリバルブは、搬送管路における準備容器側及び含
    浸容器側の管路部夫々に接続された入口及び出口ポート
    を有したハウジングと、このハウジング内に、その周面
    がハウジングの内面に対して気密に摺接して回転可能に
    配置されたロータと、このロータの周面に間隔を存して
    形成され、ロータの回転に伴い、搬送管路から入口ポー
    トを通じて供給された原料を含浸剤とともに受取って出
    口ポートから排出する複数のポケットと、各ポケットが
    入口ポートから出口ポートに向かって移動される過程に
    おいて、各ポケット内に、含浸剤源から圧力が段階的に
    増加した含浸剤を供給する段階的供給手段とを具備して
    なることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の食
    品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  3. 【請求項3】段階的供給手段は、ロータリバルブのロー
    タの回転方向でみて、入口ポートと出口ポートとの間に
    位置する各ポケットを、各ポケットが入口ポートから出
    口ポートに向かって移動される過程において、ロータの
    回転方向とは逆方向でみて、入口ポートと出口ポートと
    の間に位置する各ポケットに順次連通させるための複数
    の均圧管路を備えていることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  4. 【請求項4】搬送手段は、準備容器内に配置され、準備
    容器内の原料を搬送管路に向けて送出するスクリューコ
    ンベアと、ロータリバルブのハウジングに設けられ、1
    つのポケットが出口ポートと接続されている状態におい
    て、このポケットに向けて、ガス状の含浸剤を噴出する
    ためのパージ通路と、このパージ通路に出口ポート内の
    圧力よりも僅かに高い圧力のガス化した含浸剤を含浸剤
    源から導くパージガス手段とを具備してなることを特徴
    とする特許請求の範囲第3項に記載の食品及び嗜好品等
    の原料の膨張装置。
  5. 【請求項5】減圧手段は、導出管路に介挿されたロータ
    リバルブを備えてなり、 ロータリバルブは、減圧管路における含浸容器側及び風
    送管路側の管路部夫々に接続された入口及び出口ポート
    を有したハウジングと、このハウジング内に、その周面
    がハウジングの内面に対して気密に摺接して回転可能に
    配置されたロータと、このロータの周面に間隔を存して
    形成され、ロータの回転に伴い、含浸容器から入口ポー
    トを通じて供給された含浸済み原料を含浸剤とともに受
    取って出口ポートから排出する複数のポケットと、各ポ
    ケットが入口ポートから出口ポートに向かって移動され
    る過程において、各ポケット内に、含浸剤源から圧力が
    段階的に減少した含浸剤を供給する段階的供給手段とを
    具備してなることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  6. 【請求項6】段階的供給手段は、ロータリバルブのロー
    タの回転方向でみて、入口ポートと出口ポートとの間に
    位置する各ポケットを、各ポケットが入口ポートから出
    口ポートに向かって移動される過程において、ロータの
    回転方向とは逆方向でみて、入口ポートと出口ポートと
    の間に位置する各ポケットに順次連通させるための複数
    の均圧管路を備えていることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  7. 【請求項7】導出手段は、含浸容器内に配置され、含浸
    容器内の原料を導出管路に向けて送出するスクリューコ
    ンベアと、ロータリバルブのハウジングに設けられ、1
    つのポケットが出口ポートと接続されている状態におい
    て、このポケットに向けて、ガス状の含浸剤を噴出する
    ためのパージ通路と、このパージ通路に出口ポート内の
    圧力よりも僅かに高い圧力のガス化した含浸剤を含浸剤
    源から導くパージガス手段とを具備してなることを特徴
    とする特許請求の範囲第5項に記載の食品及び嗜好品等
    の原料の膨張装置。
  8. 【請求項8】昇圧手段は、搬送管路の途中に離間して介
    挿され、閉止位置にあるときには、搬送管路内に準備容
    器側及び含浸容器側から分離可能な均圧室を規定すると
    ともに、開位置にあるときには、準備容器側から均圧室
    への原料の導入又は均圧室から含浸容器側への原料の排
    出を可能とする一対のボール弁と、均圧室に含浸容器内
    の含浸圧とほぼ等しい圧力の含浸剤を供給する均圧手段
    と、均圧室内の含浸剤を排出し、均圧室内の圧力を準備
    容器側の圧力とほぼ等しい圧力に低下させる排出手段と
    を具備してなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  9. 【請求項9】均圧手段は、均圧室内を、含浸容器内の含
    浸圧よりも僅かに高い圧力の含浸剤で満たすことを特徴
    とする特許請求の範囲第8項に記載の食品及び嗜好品等
    の原料の膨張装置。
  10. 【請求項10】減圧手段は、導出管路の途中に離間して
    介挿され、閉止位置にあるときには、導出管路内に含浸
    容器側及び風送管路側から分離可能な均圧室を規定する
    とともに、開位置にあるときには、含浸容器側から均圧
    室への含浸済み原料の導入又は均圧室から風送管路側へ
    の含浸済み原料の排出を可能とする一対のボール弁と、
    均圧室に含浸容器内の含浸圧とほぼ等しい圧力の含浸剤
    を供給する均圧手段と、均圧室内の含浸剤を排出し、均
    圧室内の圧力を風送管路側の圧力とほぼ等しい圧力に低
    下させる排出手段とを具備してなることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の食品及び嗜好品等の原料の
    膨張装置。
  11. 【請求項11】均圧手段は、均圧室内を、含浸容器内の
    含浸圧よりも僅かに低い圧力の含浸剤で満たすことを特
    徴とする特許請求の範囲第10項に記載の食品及び嗜好
    品等の原料の膨張装置。
  12. 【請求項12】搬送管路には、原料を一時的に蓄え、準
    備容器内の圧力と含浸容器内の含浸圧との中間の圧力の
    含浸剤で満たされた中間容器が介挿されており、 昇圧手段は、含浸容器と中間容器との間の搬送管路の部
    位に介挿された第1ロータリバルブと、準備容器と中間
    容器との間の搬送管路の部位に介挿された第2ロータリ
    バルブとを備えてなることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  13. 【請求項13】膨張装置は、含浸容器の外周面を覆う冷
    却ジャケットと、この冷却ジャケットに冷却媒体を供給
    する冷却手段とを更に備えていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨
    張装置。
  14. 【請求項14】含浸容器内には、含浸剤としてガス状の
    二酸化炭素が供給されることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  15. 【請求項15】含浸容器内には、含浸剤として液状の二
    酸化炭素が供給されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の食品及び嗜好品等の原料の膨張装置。
  16. 【請求項16】含浸容器内は、傾斜して配置されること
    を特徴とする特許請求の範囲第15項に記載の食品及び
    嗜好品等の原料の膨張装置。
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