JPH0628559B2 - 飲用容器への分注に適した氷晶含有飲料の製造方法及び装置 - Google Patents

飲用容器への分注に適した氷晶含有飲料の製造方法及び装置

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JPH0628559B2
JPH0628559B2 JP22905588A JP22905588A JPH0628559B2 JP H0628559 B2 JPH0628559 B2 JP H0628559B2 JP 22905588 A JP22905588 A JP 22905588A JP 22905588 A JP22905588 A JP 22905588A JP H0628559 B2 JPH0628559 B2 JP H0628559B2
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beverage
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ice crystal
ice
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正人 柴田
與司雄 木村
治貞 鶴見
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TSURUMI SHUZO KK
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AICHIKEN
TSURUMI SHUZO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は清酒、果実酒、リキュール等のアルコール性
飲料あるいはジュース、薬草水抽出液等の水溶性溶液等
の飲料において水分を氷晶として凍結させた氷晶含有飲
料の製造方法及び装置であって、飲用容器への分注に適
した氷晶含有飲料の製造方法及び装置に関する。
(従来技術) 従来、この種の氷晶含有飲料としては、清酒の分野にお
いて、しぼりたての生の酒の新鮮な香りと味を保って消
費者に提供するための清酒の水分を凍らせた『凍結酒』
と称されるものが飲用に供されており、このような『凍
結酒』は通常、消費者に提供するためのビン等の容器に
清酒を詰めた後、静置状態で凍結されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記の方法で飲料を凍結させた場合、氷晶
は容器の壁面から容器の中心に向けて成長するため、針
状あるいは薄片状の氷晶が層をなした状態となり、この
ため『凍結酒』を容器から取出そうとする場合には流動
性が悪いため、解けるのを待たねばならない問題点を有
していた。また、上記のように氷晶は針状あるいは薄片
状となっていることから、半氷解状態で飲用に供した場
合にはザラザラした舌ざわりとなって食感が良くなく、
また、たとえば氷晶の大きさを0.1mm以下のように細か
くしたとしても、今度は食感が滑らかとなり過ぎ、かつ
口中での氷晶の氷解が早くなって、ほど良い食感が得ら
れない問題点を有していた。
従って、本発明は流動性が良く、しかも食感に優れた氷
晶含有飲料の製造方法及び製造装置であって飲料容器へ
の分注に適した氷晶含有飲料の製造方法及び製造装置の
提供を目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の請求項1による飲用容器への分注に適した氷晶
含有飲料の製造方法はタンク内に供給された飲料を前記
タンクの壁部の温度を当該飲料の氷点より約0.5℃〜5.0
℃低温に保つことにより冷却しつつ連続的に攪拌して所
望の濃度の氷晶を飲む飲料を得、ついで冷却及び攪拌を
維持しつつ、当該飲料に含まれる氷晶が所定の径例えば
0.05mm〜1.0mm好ましくは0.1mm〜0.5mmとなる滞留時間
例えば30分以上が与えられるように前記タンク内に飲
料を連続的に供給しかつ供給速度と同速度で前記タンク
の下部から氷晶含有飲料を取出すように構成される。
また請求項2による飲用容器への分注に適した氷晶含有
飲料の製造装置は請求項1に記載の方法を実施するため
の装置であり、壁部を冷却可能なタンクと、このタンク
に飲料を供給するための供給パイプと、前記タンク内に
供給された飲料を攪拌するための攪拌翼と、前記タンク
内において冷却されかつ攪拌された飲料を前記供給パイ
プによる供給速度と同速度で取出す例えば分注器のよう
な取出装置とを備えて構成される。
(作用) 本発明の請求項1に記載の飲用容器への分注に適した氷
晶含有飲料の製造方法において、飲料をタンク内に入れ
て約0.5℃〜5.0℃低温に保つことにより冷却しつつ連続
的に攪拌すると壁部内面沿いに小さな氷晶が形成され
る。この氷晶は攪拌による壁部から脱落し、飲料中に浮
遊する。壁部に沿って形成された氷晶はこのようにして
次々に脱落して飲料中に浮遊し、攪拌によって大きな氷
晶に小さな氷晶が結合されてより大きくなる。氷晶の濃
度が所望の濃度になった後、当該飲料に含まれる氷晶が
所望の径となる滞留時間が与えられるように前記タンク
内に飲料を連続的に供給しかつ供給速度と同速度で前記
タンクの下部から氷晶含有飲料をタンク下部より例えば
分注器を介して連続的に取出すことにより、消費者に提
供される販売容器に分注できる。かくて所望の濃度かつ
所望の径の球状氷晶を含む氷晶含有飲料をタンクから連
続的に取出すことができる。
また請求項2に記載の飲用容器への分注に適した氷晶含
有飲料の製造装置は上記方法を実施するための装置であ
り、供給パイプよりタンク内に連続的に供給された飲料
をタンクの壁部より冷却を加えつつ攪拌し、氷晶を含む
飲料を分注器等の取出装置により連続的に取出すること
ができる。
(実施例) 次にこの発明の一実施例を氷晶含有飲料のうち特に氷晶
含有アルコール性飲料を製造するための製造方法及び製
造装置を例にとり、第1図を参照して説明する。
第1図において、1は上端が開口した縦型円筒状のタン
クで、下部は円錐状に先細となっている。このタンク1
は工場での製造に利用される例えば数百リットルの大容
量ものである。タンク1の壁部1a内にはブライン等の
冷媒用の通路2が形成されており、冷媒はタンク1の下
部の冷媒入口3より通路2内に入り、タンク2の上部の
冷媒出口4よりオーバーフローして外部に出る。この冷
媒によりタンク1の壁部1aの内壁は氷晶を作ろうとす
るアルコール性飲料の氷点より0.5〜5.0℃低い温度に保
つようになっている。5は攪拌翼で、その軸6はタンク
1の中心軸と同軸で配置されており、上方の壁部Wに垂
直方向で固定されたモータ7の出力軸に固定されてい
る。8はアルコール性飲料の供給パイプで、アルコール
性飲料は供給パイプ8を介してタンク1内に連続的に供
給される。9はタンク1の底部に連結された直管、10
は直管9の下部に連結された分注器である。なお、直管
9の長さはなるべく短くかつその流路面積もなるべく小
さく設定されている。
次に上記装置による製造方法を順次説明する。
まず、タンク1内にアルコール性飲料を供給パイプ8を
介して適宜量供給し、タンク1の壁部1aの通路2内に
冷媒を循環させて内壁をアルコール飲料の氷点より0.5
〜5.0℃低い温度に保ちつつモータ7を駆動して攪拌翼
5を回転させ、アルコール性飲料を連続的に攪拌する。
すると、まずタンク1の内壁に沿って小さな氷晶が形成
されるが、これらの氷晶は攪拌により内壁より脱落し、
アルコール性飲料中に浮遊する。内壁に沿って形成され
た氷晶はこのようにして次々に脱落してアルコール性飲
料中に浮遊し、攪拌翼5による攪拌に伴って大きな氷晶
に小さな氷晶が結合吸収され、氷晶は次第に球状をなし
てより大きくなる。
なおシャーベット状の好ましい氷晶含有アルコール性飲
料とするにはこのような氷晶の固型分濃度はアルコール
性飲料中の5〜40wt%、好ましくは30wt%であることが
必要である。このため、このような所望の濃度が得られ
る時間でけアルコール性飲料に攪拌、冷却を加える。
所望の濃度の氷晶が得られれば、供給パイプ8を介して
アルコール性飲料タンク1に連続的に供給するとともに
直管9及び分注器10を介して、タンク1内の滞留時間
が30分以上となるように、供給速度と同速度で連続的
に取出す。このようにして取出されたアルコール性飲料
は個人の飲用に適した50〜1,000mlの容量あるいは飲料
店での販売に適した50〜20,000mlの容量の容器11に引
続き分注される。
上記のようにして30分以上の滞留時間で攪拌、冷却を
行なうと第2図に概略を示したような約0.05mm〜1.0m
m、好ましくは0.1mm〜0.5mmの直径Dを有する氷晶12
〜12を含んだアルコール性飲料が得られる。第2図
中、13はアルコール及び未氷化の水、さらにはアルコ
ール及び水に溶解したこれら以外の飲料成分を含む液状
部分である。
このような氷晶12〜12は球形をなしているため液状
成分中での動きの自由度が大木なり、良好な流動性が得
られる。従ってビン等の容器に入れた状態から外部に取
出す場合、アルコール性飲料は容器の口から円滑に外部
に流出できる。また氷晶12〜12は球状をなしている
ことから飲用に供した場合に舌ざわりが滑らかとなる。
さらには球形は同一容積の立体中表面積が最小限である
ため、氷解速度が遅く、かつ一定した形状であるため直
径の設定により氷解速度の制御が容易となり、特に本実
施例のように氷晶12〜12の直径Dを0.05mm〜1.0m
m、好ましくは0.1mm〜0.5mmに設定したことにより飲用
に供した場合に口中で速くも遅くも解け過ぎず、極めて
良好な食感が得られる 上記実施例においてタンク1から分注器10に至る流路
を直管9により形成しかつその長さをなるべく短くする
とともに流路面積もなるべく小さく設定したので、タン
ク1から分注器10に至る管路が曲がっていた場合や管
路が長い場合、あるいは管路の容積が容器11の容積に
対し10倍以上である場合に生ずる氷晶12〜12と液
状部分13との比率の場所によるばらつきを防止でき
る。
また、上記のように製造された氷晶含有アルコール性飲
料は静置状態とすると氷晶が上方に浮いて分離してしま
うが、本実施例ではタンク1内で攪拌状態で製造された
アルコール性飲料をすぐさま容器11に移すようにした
ので、氷晶12〜12が均一に分散した状態のものを容
器11に取出すことができる。
なお、上記実施例において分注器10から取出したアル
コール性飲料はすぐさま容器11に移すこととしたが、
分注器10より別個の大容量の容器にいったん溜めてお
き、これより別途容器11に移しても良い。しかしなが
らこの場合では大容量の容器に溜められたアルコール性
飲料を常に攪拌すると同時に適度の温度に保つことが必
要である。
さらに、以上の実施例は氷晶含有アルコール性飲料に関
連して説明したが、ジュースや薬草水抽出液等の他の氷
晶含有飲料も同様な方法及び装置が利用できる。
(効果) 本発明の飲用容器への分注に適した氷晶含有飲料の製造
方法及び装置は良好な流動性と食感を有する氷晶含有飲
料を工場生産により連続的に大量製造できる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図は氷晶含有
アルコール飲料の製造装置を一部断面で示した正面図、
第2図は球状の氷晶を含むアルコール飲料の一部の概略
拡大図である。 1……タンク 5……攪拌翼 8……供給パイプ 10……分注器 12〜12……氷晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 植野 浩志

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク内に供給された飲料を前記タンクの
    壁部の温度を当該飲料の氷点より約0.5℃〜5.0℃低温に
    保つことにより冷却しつつ連続的に攪拌して所望の濃度
    の氷晶を含む飲料を得、ついで冷却及び攪拌を持続しつ
    つ、当該飲料に含まれる氷晶が所望の径となる滞留時間
    が与えられるように前記タンク内に飲料を連続的に供給
    しかつ供給速度と同速度で前記タンクの下部から氷晶含
    有飲料を取出すことを特徴とする飲用容器への分注に適
    した氷晶含有飲料の製造方法。
  2. 【請求項2】壁部を冷却可能なタンクと、このタンクに
    飲料を供給するための供給パイプと、前記タンク内に供
    給された飲料を攪拌するための攪拌翼と、前記タンク内
    において冷却されかつ攪拌された飲料を前記供給パイプ
    による供給速度と同速度で取出す取出装置とを備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の飲用容器への分注に適
    した氷晶含有飲料の製造方法を実施するための製造装
    置。
JP22905588A 1988-09-13 1988-09-13 飲用容器への分注に適した氷晶含有飲料の製造方法及び装置 Expired - Lifetime JPH0628559B2 (ja)

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JPH02150261A JPH02150261A (ja) 1990-06-08
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