JPH06285169A - 鼻腔用粉体噴霧器 - Google Patents

鼻腔用粉体噴霧器

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JPH06285169A
JPH06285169A JP9894693A JP9894693A JPH06285169A JP H06285169 A JPH06285169 A JP H06285169A JP 9894693 A JP9894693 A JP 9894693A JP 9894693 A JP9894693 A JP 9894693A JP H06285169 A JPH06285169 A JP H06285169A
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茂 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤カートリッジを交換して繰り返し使用に
供することができ、しかも薬剤の定量噴霧が可能な鼻腔
用粉体噴霧器を提供する。 【構成】 粉体カートリッジと噴射ノズルを有する基体
と、該基体に密接するロータと、該ロータに密接する通
気手段と、該通気手段に連通するポンプとを備えてな
り、かつ前記ロータが、前記カートリッジの内容物の充
填部、及び前記噴射ノズルの加圧部に、それぞれ位置決
め可能な粉体定量収納室を備えたものとし、ロータを回
転させることにより、粉体の定量収納と噴射部へのセッ
ティングを行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粉体の薬剤を鼻腔内
に噴霧する鼻腔用粉体噴霧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鼻腔用粉体噴霧器は、粉体(薬
剤)収納室、ポンプ、噴射ノズルを備えてなり、該定量
収納室内の粉体をポンプにより噴出し、噴射ノズルによ
って鼻腔内に噴霧できるように構成されている。
【0003】この鼻腔用粉体噴霧器において、噴霧する
薬剤は、所定の分量を正確に噴霧することが望ましいた
め、従来の鼻腔用粉体噴霧器は、ポンプと噴射ノズルの
間に設けた粉体収納室に一定量に計量された粉体を充填
するとともに、噴射ノズルの先端を気密封止した容器で
ユーザーに供給するようになっていた。即ち、使用時
に、この容器のノズル先端の封止部を取り去って噴霧を
行った後、容器ごと廃棄してしまうディスポーザブル
(使い捨て)式噴霧器が提案され、実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ディスポーザブル
式噴霧器は、予め正確に計量された分量を噴霧できると
いうメリットはあるものの、1回毎の使い捨て方式であ
るため、多数本(数十本程度)の容器を常備せねばなら
ず、保管等に不便であった。また、微量の薬剤を1回噴
霧するだけで、容器を使い捨てにすることは、資源・環
境保護の面からも好ましくない。
【0005】この発明は上記の点に鑑み、薬剤カートリ
ッジを交換して繰り返し使用に供することができ、しか
も薬剤の定量噴霧が可能な鼻腔用粉体噴霧器を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めこの発明の鼻腔用粉体噴霧器は、粉体カートリッジと
噴射ノズルを有する基体と、該基体に密接するロータ
と、該ロータに密接する通気手段と、該通気手段に連通
するポンプとを備えてなり、かつ前記ロータが、前記カ
ートリッジの内容物の充填部、及び前記噴射ノズルの加
圧部に、それぞれ位置決め可能な粉体定量収納室を備え
たものとし、ロータを回転させることにより、粉体の定
量収納と噴射部へのセッティングを行えるようにしたも
のである。
【0007】また、前記ロータを、外部より手動回転可
能に構成し、簡潔な構成で粉体定量収納室を所望の部位
に位置決めできるようにしたものである。また、前記ロ
ータの外周面に、所定角度毎の回動を可能とするヘリコ
イド溝を設け、かつ該ヘリコイド溝に係合するカムピン
を、前記基体に装着可能なキャップの内面に設け、キャ
ップの着脱に応じて、粉体定量収納室が所定位置へ自動
的に位置決めされるようにしたものである。
【0008】また、前記充填部に対応する通気手段は、
前記カートリッジに対して、立ち上がり時はフリー、以
後は微量となるように通気する両方向弁を備えたもので
あり、かつ前記加圧部に対応する通気手段は、前記噴射
ノズルに対して、噴出方向にのみ通気可能な一方向弁を
備えたものとし、粉体を加振しながら充填して精密定量
するとともに、噴射ノズル側からの逆流を防止して汚染
を防止できるようにしたものである。
【0009】
【作用】本願鼻腔用粉体噴霧器のキャップを外すと、ロ
ータ外周面のヘリコイド溝がキャップ内面のカムピンに
係合摺動するに伴ってロータが所定角度回動され、未充
填の粉体定量収納室は充填部に、充填済み粉体定量収納
室は加圧部に、それぞれの待機位置から移動される。
【0010】ポンプを押圧すると、充填部においては、
まず、ポンプの加圧力によってカートリッジ内へ流入し
た空気により粉体は柱状に押し上げられ、その直後、吸
引力(ポンプの復元力による)と重力の相乗作用によっ
て急落する。このため、柱状粉体は落下時の衝撃力によ
って圧縮され、定量収納室内に稠密充填される。
【0011】一方、加圧部においては、ポンプを押圧す
ると、粉体収納済みの定量収納室内には加圧空気がフリ
ー流入し、粉体は加圧空気とともに噴射ノズルを通っ
て、ノズル先端の開口から鼻腔内へと噴霧される。
【0012】次に、キャップを装着すると、ロータ外周
面のヘリコイド溝はキャップ内面のカムピンに係合摺動
するに伴って、ロータが再び所定角度回動され、充填済
み粉体定量収納室は加圧部の待機位置に、未充填の粉体
定量収納室は充填部の待機位置に、それぞれ移動され
る。この時、粉体定量収納室の上面は基体下面により擦
り切られるため、カートリッジ内の柱状粉体は一定長さ
に切断され、粉体定量収納室内へ正確に定量収納され
る。ロータの回転が、手動回転で行われる場合、粉体定
量収納室の位置決めは、回動停止時のクリック感、およ
び基体を透視して黙視により確認される。
【0013】
【実施例】以下、この発明を添付の図面に基づく実施例
により説明する。図1は本願鼻腔用粉体噴霧器の全体構
成を示す断面図、図2(a)は充填部に対応する両方向
絞り弁の説明図、(b)は加圧部に対応する一方向弁の
説明図、図3(a)はキャップの断面図、(b)はロー
タの断面図、(c)はロータ外周面に設けられたヘリコ
イド溝の断面図である。
【0014】図において、1は基体で、該基体1は円形
天板1aと側板1bを有するカップ状円筒体からなり、
該天板1aの上面にカートリッジ取付部2と噴射ノズル
取付部4を備えている。該カートリッジ取付部2には、
粉体Fを収納したカートリッジ3が装着され、該ノズル
取付部4には噴射ノズル5が固設されている。該基体1
は、透明または半透明部材で構成し、後述するロータ内
に設けられた粉体定量収納室10を黙視確認できるよう
にしてもよい。
【0015】該カートリッジ取付部2と噴射ノズル取付
部4は、基体1の円形天板1a上において、後述する粉
体定量収納室10の等配角θと同じか、その整数倍の角
度(例えば、60度、90度、180度、120度な
ど)をなすように配設されていることが望ましい。本実
施例では、互いに180度をなしている。
【0016】該カートリッジ3は、スティック状の円筒
体からなり、その内部には、後述する粉体定量収納室1
0の体積の10倍程度の粉体(または顆粒の薬剤)Fが
充填されている。また、該噴射ノズル5は、球面状に構
成された先端部に鼻腔噴射用の噴射開口5bを備えてい
る。
【0017】6はロータで、該ロータ6は軸Jの回りに
回転でき、かつその上面が前記基体1の天板1aの下面
に密接するように配設されている。該ロータ6は、前記
基体1と同様に、透明または半透明の材質からなり、内
部の粉体定量収納室10内を外側から透視できるように
構成してもよい。
【0018】7は通気手段で、該通気手段7は、前記ロ
ータ6に密接配置され、前記カートリッジ取付部2の粉
体落下開口に対向する充填部3aと、前記噴射ノズル取
付部4に対向する加圧部5aをそれぞれ備えている。該
充填部3aの下側には、加圧時と吸引時の両方で通気可
能な両方向弁71が設けられている。
【0019】ここで、該両方向弁71は、円筒状の通気
路A1内に、通気路A1より若干径小な円板フィルムB
1が装入され、かつ通気路A1の上面と下面に突起T1
が設けられた構成になっている。従って、フィルムB1
が上面に位置しても、下面に位置しても、通気路A1と
フィルムB1の間には、突起T1の高さに相当する微小
隙間が生じるため、空気流は絞られはするが、遮蔽され
ることはない。
【0020】即ち、ポンプ8を押圧収縮した時に、その
立ち上がりで加圧空気がポンプ8側からカートリッジ3
内へフリー流入し、(フィルムB1が上面に位置してか
ら)以後は微量の空気が流入するように構成され、同様
に、ポンプ8を元の形状に復元させて吸引した時は、そ
の立ち上がり時に空気がカートリッジ3からポンプ8側
へフリー流出し、(フィルムB1が下面に位置してか
ら)以後は微量流出するように構成されている。このた
め、ポンプ8を押圧すると同時に、カートリッジ3内の
柱状粉体Fは上方に飛び上がり、ポンプ8の押圧をや
め、拡張させると同時に、柱状粉体Fは下方に急落下す
るようになっている。これにより、柱状粉体Fは落下時
の衝撃力によって圧縮され、粉体定量収納室10内に稠
密充填されるようになっている。
【0021】一方、前記加圧部5aの下側には、加圧時
のみ通気可能な一方向弁72が設けられている。即ち、
一方向弁72は、円筒状の通気路A2内に、通気路A2
より若干径小な円板フィルムB2が装入され、かつ通気
路A2の上面にのみ突起T2が設けられた構成になって
いる。ここで、該突起T2は前記両方向弁71の突起T
1より高く構成されており、フィルムB2が上面に位置
しても、空気流はほとんど絞られることなく上方へ流出
できるようになっている。そして、該加圧部5aの直上
に位置している定量収納室10内の粉体Fを、ノズル先
端の開口5bより、鼻腔内へと噴霧できるように構成さ
れている。尚、フィルムB2が下面に位置した時は、通
気路A2の気道は完全に遮蔽されるため、噴射開口5b
側から空気が加圧部5a側へ逆流することはない。
【0022】前記定量収納室10は前記ロータ6に適宜
角度θで等配され、カートリッジ取付部2の下側におい
ては、上面がカートリッジ3に、下面が充填部3aにそ
れぞれ連通可能な円筒室で構成されている。即ち、カー
トリッジ3内の粉体Fを、前記両方向弁71の作用によ
って加振・吸引することにより、該定量収納室10内に
稠密充填できるようになっている。該定量収納室10の
底部には、通気フィルタ(焼結セラミクスなど)11が
設けられ、粉体Fは遮蔽、空気流のみ通過できるように
構成されている。
【0023】また、該定量収納室10は、噴射ノズル取
付部4の下側においては、上面が噴射ノズル5に、下面
が加圧部5aにそれぞれ連通可能な円筒室で構成されて
おり、加圧部5aの圧力によって、定量収納室内の粉体
Fを圧縮空気とともに噴射ノズル5へと噴出できるよう
になっている。該定量収納室10は、前記ロータ6の回
転に伴い所定角度だけ回転するように等配され、前記充
填部3aから加圧部5aへと移動し、充填部3aで充填
した粉体Fを、加圧部5aで噴出できるようにするとと
もに、加圧部5aから充填部3aへと移動し、加圧部5
aで噴出され空になった定量収納室10に、充填部3a
で粉体Fを再充填できるようになっている。
【0024】例えば、該定量収納室10の等配角度θ
が、 θ=180度 であれば、充填部3aで充填済みの定量収納室10は、
ロータ6が180度回転することにより、即、加圧部5
aへと移動し噴霧に供されることとなる。また、該定量
収納室10の等配角度θが、本実施例のように、 θ=90度 であれば、充填部3aで充填済みの定量収納室10は、
一旦90度回転した所で待機し(この時、ひとつ前の充
填済み定量収納室10が加圧部で噴射に供される)、さ
らに90度回転した時点で、加圧部5aへと移動して、
噴霧に供されることとなる。
【0025】次に、このようなロータ6の回転手段につ
いて説明する。上述したように、本願鼻腔用粉体噴霧器
は、ロータ6が等配角度θづつ回転することにより、粉
体定量収納室10を、 充填→待機→噴出→待機→充填・・・ の各モードに移送できるようになっている。この場合、
該ロータ6を回転する機構としては、いろいろな態様が
考えられるが、自動回転する手段としては、図1、3の
ように、ロータ6の側面にカム溝を設ける形態が考えら
れる。
【0026】図1、3において、ロータ6の側面には、
ロータ6を45度回転可能なヘリコイド溝13が、往
路、復路、往路・・・の順で、連続的に設けられるとと
もに、キャップ20の内面には、該ヘリコイド溝13に
係合可能なカムピン21が立設されている。また、該ロ
ータ6は、一方向クラッチ12により、一方向にのみ回
転できるように構成されている。さらに、キャップ20
の内面には、基体1の切り欠き1c(ヘリコイド溝13
の始端部に対応)に係合して、キャップ20が基体1に
対して直進するようにするためのガイドリブ22が、等
配角度θで計3本(1本のみでもよい)設けられてい
る。
【0027】従って、カムピン21をヘリコイド溝13
に係合させ、キャップ20を押し下げる時、カムピン2
1がヘリコイド溝13の往路に沿って移動して最下端に
到達する間に、ロータ6は45度(等配角度θの半分)
だけ回転するように構成されている。また、基体1に装
着されたキャップ20を引き抜く時、最下端位置にあっ
たカムピン21は、ヘリコイド溝13の復路に沿って移
動し、ロータ6をさらに45度だけ回転させることとな
る。即ち、キャップ20の装着・抜き取り動作によっ
て、ロータ6は90度(=等配角度θ)だけ自動回転で
きるように構成されている。
【0028】尚、最も簡潔な形態として、該ロータ6を
外部より手動回転できるように構成してもよい。即ち、
基体1の側面適所に開口を設けてロータ6の外周面を一
部露出させ、指先を入れて回転できるようにすればよ
い。この場合も、ロータ6は、一方向クラッチで一方向
へのみ回転可能とし、さらに、各等配角度θ毎に、クリ
ック感を伴って停止するように構成することが望まし
い。また、ロータ6を透明部材で構成し、粉体定量収納
室10の位置を黙視確認できるようにしてもよい。
【0029】前記ポンプ8は、弾力性の部材で構成され
た袋体からなり、押圧時には内部の空気を加圧して前記
充填部3aと加圧部5a側へ送り出し、押圧解除時は、
その弾性変形力によって、逆に吸引できるようになって
いる。ここで、前述のように、充填部3aからはカート
リッジ3内の空気がわずかに逆流できるが、加圧部5a
からの逆流は一方向弁72によって妨げられるため、ポ
ンプ8は本来の形状に膨張できない。そこで、ポンプ8
と通気手段7の結合部には外気に連通する微小隙間81
が設けられ、押圧解除時には、該微小隙間81を介して
空気が流入し、ポンプ8が元の形に復元できるようにな
っている。
【0030】上記実施例において、基体1のキャップ2
0を引き抜くと、キャップ20の内面のカムピン21は
ヘリコイド溝13の復路に沿って係合摺動し、ロータ6
を45度回転させる。これにより、加圧部5aに対して
45度手前で待機していた充填済み粉体定量収納室10
が加圧部5aに移動するとともに、充填部3aに対して
45度手前で待機していた空の(噴出済み)粉体定量収
納室10が充填部3aに位置決めされる。
【0031】ポンプ8を押圧した時、まず、弁71を有
する充填部3aにおいては、通気路A1内の円板フィル
ムB1は上方に移動して突起T1に当接し、微小隙間を
形成する。そして、該突起T1とフィルムB1の隙間に
流入する圧縮空気は、立ち上がり時のみフリー流入して
大量に、のち微少量が、通気フィルタ11を通して充填
部3aの直上に位置している定量収納室10内へと流入
する。この時、カートリッジ3内の粉体Fは、始め(フ
リー流入時)に柱状に飛び上がった後、勢いよく落下し
て定量収納室10内に衝突して圧縮され、定量収納室内
に稠密充填される。そして、基体1に密接するロータ6
が回転する際、定量収納室10の上面が擦り切られるこ
とにより、収納された粉体Fの分量が正確に定量され
る。
【0032】また、ポンプ8を押圧した時、弁72を有
する加圧部5aにおいては、通気路A2内の円板フィル
ムB2は上方に移動して突起T2に当接するが、圧縮空
気は、該突起T2とフィルムB2の隙間から、通気フィ
ルタ11を通して加圧部5aの直上に位置している定量
収納室10内へと流入する。そして、定量収納室10内
の粉体Fは、流入した加圧空気とともに噴射ノズル5に
移送され、さらに、ノズル先端の開口5bから鼻腔内へ
と噴霧される。
【0033】次に、キャップ20を基体1に装着する
と、ロータ6のヘリコイド溝13の往路に沿って係合す
るカムピン21がガイドリブ22の作用により直進する
ため、ロータ6は45度回転する。そして、充填部3a
にて粉体Fを充填された定量収納室10は、上下面とも
外気に連通しない位置で停止する。さらに、キャップ2
0を引き抜けば、先述のように、加圧部5aの手前で待
機していた充填済み粉体定量収納室10が加圧部5aに
移動して、次の噴霧が可能となる。
【0034】上述した一連の充填・噴出動作は、カート
リッジ3内の粉体Fがなくなるまで続けることができ
(通常、10数回)、さらに、新品のカートリッジ3を
装着することにより、繰り返し使用される。
【0035】
【発明の効果】上記のようにこの発明の鼻腔用粉体噴霧
器は、粉体カートリッジと噴射ノズルを有する基体と、
該基体に密接するロータと、該ロータに密接する通気手
段と、該通気手段に連通するポンプとを備えてなり、か
つ前記ロータが、前記カートリッジの内容物の充填部、
及び前記噴射ノズルの加圧部に、それぞれ位置決め可能
な粉体定量収納室を備えているので、ロータを回転させ
るだけで、カートリッジ内の粉体の定量収納と噴射部へ
のセッティングを同時に行うことができる。
【0036】また、前記ロータの外周面に、所定角度毎
の回動を可能とするヘリコイド溝を設け、かつ該ヘリコ
イド溝に係合するカムピンを、前記基体に装着可能なキ
ャップの内面に設ければ、キャップの着脱に応じて、粉
体定量収納室が所定位置へ移動することができる。
【0037】また、前記充填部に対応する通気手段は、
前記カートリッジに対して、立ち上がり時はフリー、以
後は微量となるように通気する両方向弁を備えたもので
あり、かつ前記加圧部に対応する通気手段は、前記噴射
ノズルに対して、噴出方向にのみ通気可能な一方向弁を
備えることにより、粉体を柱状に上下動させて稠密充填
でき、粉体定量収納室への定量収納を正確に行うことが
できる。
【0038】また、前記ロータを、外部より手動回転可
能に構成すれば、簡潔な構成で粉体定量収納室を位置決
めすることができる。この結果、一定の分量を正確に噴
霧可能で、しかもカートリッジ交換により繰り返し使用
可能な鼻腔用粉体噴霧器を提供できるという優れた効果
を奏するものである。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願鼻腔用粉体噴霧器の全体構成を示す断面図
である。
【図2】充填部と加圧部の弁構造を示す説明図である。
【図3】(a)キャップの断面図である。 (b)粉体定量収納室の配置を示すロータの断面図であ
る。 (c)ロータ側面のヘリコイド溝を示す展開図である。
【符号の説明】
1 基体 2 カートリッジ取付部 3 カートリッジ 4 噴射ノズル取付部 5 噴射ノズル 6 ロータ 7 通気手段 8 ポンプ 3a 充填部 5a 加圧部 10 粉体定量収納室 11 通気フィルタ 12 一方向クラッチ 13 ヘリコイド溝 20 キャップ 21 カムピン 22 ガイドリブ 71 両方向弁(絞り弁) 72 一方向弁 T1,T2 突起 A1,A2 通気路 B1,B2 円板フィルム F 粉体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体カートリッジと噴射ノズルを有する
    基体と、該基体に密接するロータと、該ロータに密接す
    る通気手段と、該通気手段に連通するポンプとを備えて
    なり、かつ前記ロータが、前記カートリッジの内容物の
    充填部、及び前記噴射ノズルの加圧部に、それぞれ位置
    決め可能な粉体定量収納室を備えたことを特徴とする鼻
    腔用粉体噴霧器。
  2. 【請求項2】 前記ロータの外周面に、所定角度毎の回
    動を可能とするヘリコイド溝を設け、かつ該ヘリコイド
    溝に係合するカムピンを、前記基体に装着可能なキャッ
    プの内面に設けたことを特徴とする請求項1に記載の鼻
    腔用粉体噴霧器。
  3. 【請求項3】 前記充填部に対応する通気手段は、前記
    カートリッジに対して、立ち上がり時はフリー、以後は
    微量となるように通気する両方向弁を備えたものであ
    り、かつ前記加圧部に対応する通気手段は、前記噴射ノ
    ズルに対して、噴出方向にのみ通気可能な一方向弁を備
    えたものである請求項1に記載の鼻腔用粉体噴霧器。
  4. 【請求項4】 前記ロータを、外部より手動回転可能に
    構成したことを特徴とする請求項1に記載の鼻腔用粉体
    噴霧器。
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US6824080B2 (en) 2000-06-12 2004-11-30 Teijin Limited Powdered medicine multi-dose administering device

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