JPH06284852A - ベーカリー製品の製造方法 - Google Patents

ベーカリー製品の製造方法

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JPH06284852A
JPH06284852A JP7569193A JP7569193A JPH06284852A JP H06284852 A JPH06284852 A JP H06284852A JP 7569193 A JP7569193 A JP 7569193A JP 7569193 A JP7569193 A JP 7569193A JP H06284852 A JPH06284852 A JP H06284852A
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JP
Japan
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ascorbic acid
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comparative example
bakery product
reddish
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JP7569193A
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English (en)
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Hideki Ookusu
秀樹 大楠
Yukiko Saitou
由希子 斎藤
Naoko Furuya
尚子 古屋
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NIPPN Corp
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 穀粉材料に対してアスコルビン酸を0.005
〜1.0重量%及び重合燐酸塩類を0.05〜1.0重量%添
加して製造することを特徴とするベーカリー製品の製造
方法。 【効果】 製品におけるスペックの発生を効果的に防止
すると同時に、色調の変化が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベーカリー製品の製造方
法に関し、さらに詳細には斑点(スペック)の発生を抑
制すると同時に色調の変化が抑制されることを目的とし
たベーカリー製品の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】穀粉材料を原料として製造されるベーカリ
ー製品、例えば、ホットケーキやクレープなどは、製造
後時間が経つと、その表面に黒色または茶褐色の微小斑
点が発生し、経時的に漸増する場合がある。この斑点
は、“スペック”あるいは“星”と呼ばれ、食品の品質
を損なうものとして当業者から嫌われている。スペック
が発生する原因としては、金属イオンによる非酵素的褐
変、及び食品中に含まれるフェノールオキシダーゼ等の
酸化酵素による酵素的褐変が挙げられている。ホットケ
ーキやクレープといった製品の製造方法を考慮すると、
スペック発生の理由としては、使用する水(硬水や水道
水)に溶出した錆、その他の原因により金属イオンが材
料に過剰に混入し、その金属イオン自身の反応、および
金属イオンが引き金となる種々の反応等による非酵素的
褐変が考えられる。また、小麦粒の胚乳部部の中でも、
中心部よりも周辺部(皮部)に近い部分は相対的に酵素
活性が高い。このため周辺部に近い部分を多く含む安価
な小麦粉では、食品の保存時間が長くなれば、酵素的褐
変によりスペックを生じやすい。特に近年、上記のよう
なベーカリー製品は、冷凍または冷蔵されて保存や流通
がなされることが多く、その間に発生するスペックが問
題となっている。これらの問題点を解決するための手段
としては、従来、品質管理の強化、賞味期限の短縮、及
び高級小麦粉の使用の他に対策はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スペ
ックの発生が軽減され、且つ色調の変化が抑制されるベ
ーカリー製品の製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために鋭意研究を重ね、ベーカリー製品の製造
方法において、穀粉材料にアスコルビン酸及び重合燐酸
塩類を添加することによって、製品においてスペック発
生が防止され同時に色調の変化が抑制されることを見出
し、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、
穀粉材料に対してアスコルビン酸を0.005〜1.0重量
%及び重合燐酸塩類を0.05〜1.0重量%添加して製造
することを特徴とするベーカリー製品の製造方法であ
り、さらに該重合燐酸塩類がヘキサメタ燐酸塩であるこ
とを特徴とする上記ベーカリー製品の製造方法である。
本明細書中で“ベーカリー製品”とは白色、白色に近い
色または淡い色が良いとされるベーカリー製品を意味
し、例えばホットケーキ、クレープ、蒸しパン、パンケ
ーキ、オムレット等が挙げられる。また、“穀粉材料”
には上記のようなベーカリー製品の原料となる穀粉、例
えば小麦粉、穀粉に膨剤、砂糖、油脂のような副資材を
添加したもの、及びホットケーキミックス、クレープミ
ックスといったミックス粉等が包含される。
【0005】上述のようにスペック発生の主原因は、金
属イオンが関与した非酵素的褐変、及び酸化酵素が関与
した酵素的褐変であることを示したが、金属イオンが酵
素分子の活性中心に位置するか、または酵素反応の触媒
となることから、いずれの褐変においても金属イオンが
深く関与しているものと考えられる。従来、アスコルビ
ン酸は酸化防止作用を有することが知られていて、食品
の長期保存を目的として使用されている。また、重合燐
酸塩類は金属キレート作用(金属イオンを錯塩として封
鎖する)、分散作用、洗浄作用、緩衝作用等を有し食品
に幅広く使用されており、麺類においては生地改良剤と
して使用されているが、ベーカリー製品に使用すること
は知られていなかった。穀粉材料にアスコルビン酸を使
用すると、スペック発生防止効果が発揮される一方、ア
スコルビン酸の添加量が増加すると生地全体が着色しや
すく、赤味を帯びるという変化が認められる。
【0006】本発明で使用するアスコルビン酸は、アス
コルビン酸の他に、その塩、そのエステル及びそれらの
混合物でもよく、具体例としては、アスコルビン酸;ア
スコルビン酸ナトリウム;アスコルビン酸燐酸エステ
ル;アスコルビン酸酢酸エステル、アスコルビン酸酪酸
エステル、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アス
コルビン酸プロピオン酸エステル、アスコルビン酸乳酸
エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル等のア
スコルビン酸脂肪酸エステルが挙げられる。本発明にお
けるベーカリー製品の製造方法において、これらのアス
コルビン酸の添加量は、穀粉材料に対して0.005〜1.
0重量%であり、好ましくは0.01〜0.5重量%であ
る。1重量%を越えるとベーカリー製品が目立って淡赤
色、さらには茶褐色となり、製品としての美観が損なわ
れ、また、アスコルビン酸の添加量が増えると生地のp
Hが酸性となって膨張しなくなる傾向がある。
【0007】本発明で使用する重合燐酸塩類は、3個以
上の燐酸(H3PO4)の脱水縮合によって生じたイソポリ酸
塩が好ましく、その核となる燐酸の数は3〜14個程度
であり、カチオンとしては、ナトリウム、カリウム、ア
ンモニウムが好ましい。具体的には、鎖状重合燐酸塩と
してトリポリ燐酸塩、テトラポリ燐酸塩、ペンタポリ燐
酸塩及びヘキサポリ燐酸塩、環状重合燐酸塩としてトリ
メタ燐酸塩、テトラメタ燐酸塩、ペンタメタ燐酸塩、ヘ
キサメタ燐酸塩及び側鎖に燐酸基を持つウルトラ燐酸
塩、及びこれらの混合物等が挙げられる。好ましくはヘ
キサメタ燐酸塩である。本発明のベーカリー製品の製造
方法において、これらの重合燐酸塩類の添加量は、穀粉
材料に対して0.05〜1.0重量%であって、好ましくは
0.1〜0.5重量%である。0.05重量%未満であると効
果がなく、1重量%を越えると効果の向上がなく生地の
流動性が過度に増加し、コスト的にも好ましくない。本
発明において、穀粉材料に対してアスコルビン酸を0.0
05〜1.0重量%及び重合燐酸塩類を0.05〜1.0重量
%添加すること以外は、常法に従って通常の工程を経て
ベーカリー製品を製造することができ、このようにして
得られた製品は食感に関して何ら問題はない。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例によってさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。下記表1、3、5、7、9及び11に示さ
れる添加物の量は、全卵と水を除いた全配合に対する重
量%で示される。
【試験例1】 〔ホットケーキの製造〕
【比較例1〜5及び実施例1】小麦粉(灰分0.35重量
%、蛋白8.0重量%)200g、膨張剤10g、砂糖5
0g、油脂40g、全卵110g、水200gをボール
に取り、下記表1に示した各例の添加物を添加し、ハン
ドホイッパーで均一に混合した。次に、この生地50g
を180℃に加温したホットプレートに分注し、2分3
0秒間、反転後1分30秒焼成し、直径約11cmのホッ
トケーキを得た。
【0009】
【表1】 ──────────────────────────── アスコルビン酸(%) ヘキサメタ燐酸Na(%) ──────────────────────────── 比較例1 0 0 比較例2 0.1 0 比較例3 0.067 0 比較例4 0 0.5 比較例5 0 0.33 ──────────────────────────── 実施例1 0.1 0.1 ────────────────────────────
【0010】〔評価方法〕上記で得たホットケーキをポ
リ袋に入れて密封し、5℃で4日間保存し、その後、焼
色の付いていない側面部分について肉眼で判別可能な黒
色、茶褐色のスペックの数を数え、ホットケーキ3枚の
平均スペック数を1枚(35cm2)当たりの個数で示し
た。また、保存後のホットケーキを、焼成面と平行な面
で2つにスライスし、内相部分であるその切断面の変色
について、色彩色差計(ミノルタ製:CR−110型)
を使用して色調を測定し、さらに10人のパネラーによ
り官能的評価を行った。色調は詳細には、明度(L* :
値が大きいほど明るさ大)、赤色度(a* :値が大きい
ほど赤味大)及び黄色度(b* : 値が大きいほど黄色味
が大)で示される。これらの結果を下記表2に示す。
【0011】
【表2】 ──────────────────────────────────── スペック 色調 (個) L* * * 官能的評価 ──────────────────────────────────── 比較例1 105 81.03 -3.40 26.88 変色ない スペック多数 比較例2 18 81.70 -2.02 28.50 殆ど赤味ない スペックやや目立つ 比較例3 15 83.76 -2.88 30.23 殆ど赤味ない スペックやや目立つ 比較例4 35 82.97 -3.71 30.45 黄色い スペックやや目立つ 比較例5 58 83.22 -3.67 29.62 黄色い スぺっくやや目立つ ──────────────────────────────────── 実施例1 3 82.55 -1.68 26.25 殆ど赤味ない スペック殆どない ────────────────────────────────────
【0012】アスコルビン酸及びヘキサメタ燐酸塩無添
加(比較例1)のスペック数に比べ、アスコルビン酸と
ヘキサメタ燐酸塩を併用した実施例1ではスペック発生
が有意に抑制され、赤変も殆どない。一方、アスコルビ
ン酸或いはヘキサメタ燐酸塩を単独で添加した場合(比
較例2〜5)のスペック発生抑制効果は不十分であっ
て、やや変色があった。
【0013】
【試験例2】 〔ホットケーキの製造〕
【比較例6、7及び実施例2〜6】試験例1と同じ材料
に下記表3に示した各例の添加物を添加して混合し、試
験例1と同様に生地を焼成してホットケーキを得た。
【0014】
【表3】 ─────────────────────────────── アスコルビン酸(%) ヘキサメタ燐酸Na(%) 燐酸2Na(%) ─────────────────────────────── 比較例6 0 0 0 ─────────────────────────────── 実施例2 0.01 0.5 0 実施例3 0.05 0.5 0 実施例4 0.1 0.5 0 実施例5 0.1 0.5 0.1 実施例6 0.1 0.5 0.5 ─────────────────────────────── 比較例7 2.0 0.5 0 ─────────────────────────────── 評価方法は試験例1と同様にして行い、結果を下記表4
に示す。
【0015】
【表4】 ──────────────────────────────────── スペック 色調 (個) L* * * 官能的評価 ──────────────────────────────────── 比較例6 118 84.87 -3.52 24.15 赤味ない スペック多数 ──────────────────────────────────── 実施例2 4 85.08 -2.70 26.03 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例3 5 87.94 -2.82 25.39 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例4 3 83.39 -2.77 29.48 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例5 3 82.41 -2.63 29.04 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例6 2 81.59 -2.33 31.16 殆ど赤味ない スペック目立たない ──────────────────────────────────── 比較例7 3 80.17 -2.01 28.61 赤味強い 膨化せず、商品価値ない ────────────────────────────────────
【0016】実施例2〜6ではスペックの発生が有意に
抑制され、なおかつ無添加(比較例6)とほぼ同等の色
調であった。燐酸2Na を添加して生地のpHをアルカリ性
してみた場合(実施例5及び6)においても、スペック
発生が抑制された。アスコルビン酸を2.0重量%使用の
場合(比較例7)、スペック発生防止効果はあるもの
の、良好なホットケーキを得ることができない。
【0017】
【試験例3】 〔ホットケーキの製造〕
【比較例8及び実施例7〜9】試験例1と同じ材料に下
記表5に示した各例の添加物を添加して混合し、さらに
試験例1と同様に生地を焼成してホットケーキを得た。
【0018】
【表5】 ────────────────────────── アスコルビン酸(%) ポリ燐酸Na (%) ────────────────────────── 比較例8 0 0 ────────────────────────── 実施例7 0.01 トリポリ燐酸Na 0.5 実施例8 0.01 テトラポリ燐酸Na 0.5 実施例9 0.01 ヘキサメタ燐酸Na 0.5 ────────────────────────── 評価方法は試験例1と同様にして行い、結果を下記表6
に示す。
【0019】
【表6】 ──────────────────────────────────── スペック 色調 (個) L* * * 官能的評価 ──────────────────────────────────── 比較例8 130 83.41 -4.37 34.54 赤味ない スペック多数 ──────────────────────────────────── 実施例7 14 81.68 -3.70 34.49 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例8 11 84.55 -3.91 34.49 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例9 9 83.60 -3.64 32.21 殆ど赤味ない スペック目立たない ──────────────────────────────────── 重合燐酸塩各例でスペック発生抑制効果が観察された。
中でも、ヘキサメタ燐酸塩で最も効果が高かった。
【0020】
【試験例4】 〔ホットケーキの製造〕
【比較例9〜11及び実施例10〜12】試験例1と同
じ材料に下記表7に示した各例の添加物を添加して混合
し、試験例1と同様に生地を焼成してホットケーキを得
た。
【0021】
【表7】 ─────────────────────────── アスコルビン酸(%) ヘキサメタ燐酸Na(%) ─────────────────────────── 比較例9 0 0 比較例10 0.01 0.01 ─────────────────────────── 実施例10 0.01 0.05 実施例11 0.01 0.5 実施例12 0.01 1.0 ─────────────────────────── 比較例11 0.01 2.0 ─────────────────────────── 評価方法は試験例1と同様にして行い、結果を下記表8
に示す。
【0022】
【表8】 ──────────────────────────────────── スペック 色調 (個) L* * * 官能的評価 ──────────────────────────────────── 比較例9 130 83.41 -4.37 34.54 赤味ない スペック多数 比較例10 29 83.82 -4.00 35.53 殆ど赤味ない スペックやや目立つ ──────────────────────────────────── 実施例10 13 82.81 -3.53 32.25 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例11 9 83.60 -3.64 32.21 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例12 3 84.51 -4.00 33.24 殆ど赤味ない スペック目立たない ──────────────────────────────────── 比較例11 2 83.35 -3.99 34.81 生地がダレて良品が製造できない ────────────────────────────────────
【0023】
【試験例5】 〔ホットケーキの製造〕
【比較例12、13及び実施例13〜15】試験例1と
同じ材料に下記表9に示した各例の添加物を添加して混
合し、試験例1と同様に生地を焼成してホットケーキを
得た。
【0024】
【表9】 ─────────────────────────── アスコルビン酸Na(%) ヘキサメタ燐酸Na(%) ─────────────────────────── 比較例12 0 0 ─────────────────────────── 実施例13 0.01 0.5 実施例14 0.1 0.5 実施例15 1.0 0.5 ─────────────────────────── 比較例13 2.0 0.5 ─────────────────────────── 評価方法は試験例1と同様にして行い、結果を下記表1
0に示す。
【0025】
【表10】 ──────────────────────────────────── スペック 色調 (個) L* * * 官能的評価 ──────────────────────────────────── 比較例12 123 83.24 -4.24 33.02 赤味ない スペック多数 ──────────────────────────────────── 実施例13 8 88.21 -4.50 36.56 赤味ない スペック目立たない 実施例14 3 84.20 -2.40 35.60 殆ど赤味ない スペック目立たない 実施例15 2 76.80 -0.24 36.02 殆ど赤味ない スペック目立たない ──────────────────────────────────── 比較例13 1 77.43 0.65 32.18 膨化せず、商品価値ない 赤味を帯びている ────────────────────────────────────
【試験例6】 〔クレープの製造〕
【比較例14及び実施例16】小麦粉(灰分0.41重量
%、蛋白8.5重量%)170g、食塩3g、砂糖30
g、油脂90g、全卵260g、水240gをボールに
取り、下記表11に示した各例の添加物を添加し、ハン
ドホイッパーで均一に混合した。次に、この生地20g
を、180℃に加温したホットプレートに分注し、30
秒間焼成し、直径約18cmのクレープを得た。
【0026】
【表11】 ─────────────────────────── アスコルビン酸(%) ヘキサメタ燐酸Na(%) ─────────────────────────── 比較例14 0 0 ─────────────────────────── 実施例16 0.01 0.1 ───────────────────────────
【0027】〔評価方法〕得られたクレープをポリ袋に
入れて密封し、5℃で4日間保存し、その後肉眼で判別
可能なクレープ表面の黒色、茶褐色のスペックの数を数
え、クレープ3枚の平均スペック数を1枚(254cm2)
当たりの個数で示した。また、保存後のクレープ表面の
変色について、色彩色差計(ミノルタ製:CR−110
型)を使用して色調を測定し、さらに10人のパネラー
により官能的評価を行った。色調は詳細には、明度(L
* : 値が大きいほど明るさ大)、赤色度(a* : 値が大
きいほど赤味大)及び黄色度(b* : 値が大きいほど黄
色味が大)で示される。これらの結果を下記表12に示
す。
【0028】
【表12】 ──────────────────────────────────── スペック 色調 (個) L* * * 官能的評価 ──────────────────────────────────── 比較例13 150 79.97 -4.38 45.03 赤味ない スペック多数 ──────────────────────────────────── 実施例17 7 81.33 -4.56 45.88 赤味ない スペック目立たない ────────────────────────────────────
【0029】
【発明の効果】スペックの発生を効果的に防止するとと
もに、色調の変化を抑制する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀粉材料に対してアスコルビン酸を0.0
    05〜1.0重量%及び重合燐酸塩類を0.05〜1.0重量
    %添加して製造することを特徴とするベーカリー製品の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 重合燐酸塩類がヘキサメタ燐酸塩類であ
    る請求項1記載のベーカリー製品の製造方法。
JP7569193A 1993-04-01 1993-04-01 ベーカリー製品の製造方法 Pending JPH06284852A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001011973A1 (en) * 1999-08-13 2001-02-22 Mawer Pty. Ltd. Baking method and product
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