JPH06282355A - 携帯型電子機器およびその組み立て方法 - Google Patents

携帯型電子機器およびその組み立て方法

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JPH06282355A
JPH06282355A JP5070446A JP7044693A JPH06282355A JP H06282355 A JPH06282355 A JP H06282355A JP 5070446 A JP5070446 A JP 5070446A JP 7044693 A JP7044693 A JP 7044693A JP H06282355 A JPH06282355 A JP H06282355A
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Yoji Sato
洋史 佐藤
Yuji Nakajima
雄二 中島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、筐体の内部に複数の機能部品を一度
に位置決め固定することができ、組み立て作業を容易に
行える携帯型電子機器の提供を目的とする。 【構成】底壁5aを有する筐体5と、この筐体の底壁上
に並べて配置された複数の機能部品30,40,50,
60と、これら機能部品の上面間に亘って配置され、上
記筐体および機能部品にねじ止めすることで、この筐体
の底壁との間で機能部品を挾み込んで固定するシールド
板105とを備えていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製の筐体内
に、フロッピーディスク駆動装置あるいはハードディス
ク駆動装置のような各種の機能部品を収容した携帯型電
子機器およびその組み立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、偏平な箱形状をなすベースユニッ
トに、キーボードとフラットパネル形のディスプレイユ
ニットを取り付けたブック形あるいはノート形のポータ
ブルコンピュータが種々提供されている。
【0003】この種のポータブルコンピュータは、ベー
スユニットの外郭となる合成樹脂製の筐体を備えてい
る。この筐体の内部には、フロッピーディスク駆動装置
やハードディスク駆動装置のような複数の機能部品や、
各種の回路部品が実装された回路基板が収容されてい
る。そして、各機能部品は、一つのモジュールとしてユ
ニット化されており、これら機能部品は、筐体の底壁上
の所定位置に載置された後に、夫々ねじを介して底壁に
固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のポータブルコンピュータによると、複数の機能部品
を個々に底壁上に載置した後、その都度、機能部品をね
じ止めする作業を必要とする。このため、機能部品の取
り付けに多大な手間と労力を要し、コンピュータの組み
立てに時間が掛かるといった問題がある。
【0005】しかも、筐体の底壁上には、個々の機能部
品の取り付け位置に対応して、ねじを受けるためのボス
部を必要とするので、このボス部の分だけ筐体の構造が
複雑化するとともに、筐体内の実装スペースが減じられ
てしまう。特に最近のポータブルコンピュータは、これ
を持ち運ぶ際の取り扱いを容易にするため、筐体を極力
コンパクト化したいといった要請があるので、上記ボス
部の存在によって筐体内の実装スペースが減じられる
と、機能部品の実装スペースを確保する必要上、筐体を
大きくせざるを得なくなり、筐体をコンパクト化したい
といった要請に逆行することになる。
【0006】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、筐体の内部に複数の機能部品を一度に位
置決め固定することができ、組み立て作業を容易に行え
る携帯型電子機器およびその組み立て方法の提供を目的
とする。
【0007】また、本発明の他の目的は、筐体を大型化
することなくその内部の実装スペースを広げることがで
き、機能部品の実装密度を高めて、無駄のない部品配置
を実現できるとともに、筐体の構造を簡略化できる携帯
型電子機器を得ることにある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、筐体を廃棄処
分とする場合に、合成樹脂部品と金属部品とを容易に分
離することができ、環境問題やリサイクル問題にも容易
に対処できる携帯型電子機器を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された携帯型電子機器は、底壁を有
する筐体と、この筐体の底壁上に並べて配置された複数
の機能部品と、これら機能部品の上面間に亘って配置さ
れ、上記筐体および機能部品にねじ止めすることで、こ
の筐体の底壁との間で上記機能部品を挾み込んで固定す
る固定板とを備えていることを特徴としている。
【0010】請求項2においては、上記底壁が、ねじを
受けるためのボス部を有していることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3においては、上記筐体の底壁上で
隣り合う一方の機能部品が、他方の機能部品の上面に重
なり合う押え部を有しており、この押え部が筐体のボス
部にねじ止めされていることを特徴としている。
【0012】請求項4においては、上記機能部品が、上
記固定板と共に筐体のボス部にねじ止めされる舌片を有
していることを特徴としている。
【0013】請求項5においては、上記機能部品が、動
作中にノイズを発する回路部品を含んでいるとともに、
上記固定板が金属製であることを特徴としている。
【0014】また、請求項6に記載された携帯型電子機
器は、底壁を有する合成樹脂製の筐体と、この筐体の底
壁上に並べて配置され、金属部分を有する複数の機能部
品と、これら機能部品の上面間に亘って配置され、上記
筐体および機能部品にねじ止めすることで、この筐体の
底壁との間で上記機能部品を挾み込んで固定する金属製
の固定板とを備えていることを特徴としている。
【0015】さらに、請求項7に記載された携帯型電子
機器の組み立て方法は、一つのモジュールとしてユニッ
ト化されている複数の機能部品を、筐体の底壁上に並べ
て配置する第1の工程と、上記機能部品の上面間に亘っ
て固定板を重ね合わせる第2の工程と、この固定板を上
記筐体および機能部品にねじ止めすることで、上記機能
部品を筐体の底壁との間で挾み込んで固定する第3の工
程とを備えていることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1および2に記載された構成によれば、
筐体の底壁上に並べられた複数の機能部品は、固定板と
底壁との間で挾み込むことで筐体に固定されるので、こ
の固定作業を一度に行え、従来のように複数の機能部品
を個々に底壁にねじ止めする必要はない。このため、機
能部品の固定に手間を取らず、機器の組み立て作業を簡
単に行うことができる。
【0017】また、底壁上にねじを受けるボス部を設け
るにしても、このボス部を個々の機能部品の取り付け位
置に対応して設ける必要もなくなるから、このボス部の
数を減らすことができ、その分、筐体の構造を簡略化で
きるとともに、これまでボス部が存在していた部分を機
能部品の実装スペースとして利用することができる。こ
のため、機能部品をより底壁に近づけたり、隣り合う機
能部品をより接近させることができ、限られた大きさの
筐体内部に複数の機能部品を無駄なく効率良く配置でき
る。
【0018】請求項3に記載された構成によれば、隣り
合う二つの機能部品を筐体に共締めすることができ、ね
じの本数や筐体側のボス部の数を少なくすることができ
る。このため、筐体の構造の簡略化を始めとして、機能
部品の組み立てに要する手間を省く上でより好都合とな
る。
【0019】請求項4に記載された構成によれば、筐体
に対する固定板と機能部品とのねじ止め部分を共通化で
きるので、ねじの本数や筐体側のボス部の数を少なくす
ることができる。このため、筐体の構造の簡略化を始め
として、機能部品の固定作業を簡単に行うことができ
る。
【0020】請求項5に記載された構成によれば、固定
板を利用して機能部品が動作中に発する高周波ノイズを
筐体内部に封じ込むことができ、この高周波ノイズの漏
洩にもとづく電波障害や通信障害を防止することができ
る。
【0021】請求項6に記載された構成によれば、ねじ
を弛めて固定板を取り外すだけの作業で、複数の機能部
品を筐体から一度に取り外すことができる。このため、
合成樹脂製の筐体と金属製の固定板および金属部分を有
する機能部品とを容易に分離させることができ、機器を
廃棄処分とするに当たって、合成樹脂部分と金属部分と
の分別を簡単に実現できる。
【0022】請求項7に記載された組み立て方法によれ
ば、複数の機能部品を底壁上に並べた後、この機能部品
上に固定板を重ね合わせてねじ止めするといった作業
で、複数の機能部品の位置決め固定が一度に完了するの
で、従来のように複数の機能部品を個々に底壁にねじ止
めする作業が不要となる。このため、機能部品の固定を
簡単に行え、機器の組み立て作業を効率良く行うことが
できる。
【0023】
【実施例】以下本発明を、図面に示す一実施例にもとづ
いて説明する。
【0024】図4は、A4サイズのブック形のポータブ
ルコンピュータ1を示している。このコンピュータ1
は、偏平な箱形状をなすベースユニット2と、フラット
パネル形のディスプレイユニット3とを備えている。
【0025】ベースユニット2の外郭を構成する筐体4
は、図1に示すように、上面が開口されたボトムケース
5と、このボトムケース5の上面開口部を覆うトップカ
バー6とに二分割されている。これらボトムケース5お
よびトップカバー6は、ABS樹脂のような合成樹脂材
料にて構成されている。
【0026】図3に示すように、ボトムケース5は、平
坦な底壁5aと、この底壁5aに連なる周壁5bとを有
している。また、トップカバー6は、略平坦な上壁6a
と、この上壁6aに連なる周壁6bとを有している。ト
ップカバー6の周壁6bは、ボトムケース5の周壁5b
に面一に連続されており、これら周壁5b,6bによっ
て筐体4の前面、左右の側面および後面が構成されてい
る。
【0027】トップカバー6の上壁6aの前半部には、
キーボード導出口7が開口されている。このキーボード
導出口7は、上壁6aの前半部の略全面に亘る大きさを
有している。上壁6aの後半部の後端には、凸部8が形
成されている。凸部8は、トップカバー6の全幅に亘っ
ており、この凸部8の左右両端部には、窪みからなる脚
取り付け部10a,10bが形成されている。脚取り付
け部10a,10bの底部には、筐体4の内部に向って
開口する開口部11a,11bが形成されている。
【0028】図3や図4に示すように、筐体4の前半部
には、キーボード装置13が組み込まれている。キーボ
ード装置13は、合成樹脂製のキーボードボデー14を
備えている。キーボードボデー14は、キーボード導出
口7の内側に嵌合するような長方形板状をなしている。
キーボードボデー14は、平坦な上面と下面とを有し、
この上面に多数のキー15が配列されている。キーボー
ドボデー14の下面には、フィルム16を介してアルミ
製の補強板17が重ね合わされている。フィルム16に
は、キー操作によるスイッチング入力を導くための回路
パターン(図示せず)が印刷されている。補強板17
は、キーボードボデー14と同じ大きさの長方形板状を
なしている。この補強板17は、キーボードボデー14
の補強と同時に、キー操作に伴うスイッチングノイズが
筐体4内に漏洩するのを防止するシールド機能を有して
いる。
【0029】そして、このようなキーボード装置13
は、そのキー15がキーボード導出口7を通じて筐体4
の上面に露出されているとともに、補強板17が筐体4
の内側に露出されている。
【0030】図6に示すように、ディスプレイユニット
3は、薄い箱状をなすハウジング20と、このハウジン
グ20内に収容された液晶ディスプレイ21とを備えて
いる。ハウジング20は、フロントパネル20aとリヤ
パネル20bとに分割され、フロントパネル20aに
は、液晶ディスプレイ21を露出させる表示窓22が形
成されている。ハウジング20の左右両端部には、夫々
枢支用脚部24,25が突設されている。枢支用脚部2
4,25は、図6に一方の脚部24を代表して示すよう
に、フロントパネル20aに連続するフロント脚部分2
4aとリヤパネル20bに連続するリヤ脚部分24bと
を突き合わせて構成されている。そして、枢支用脚部2
4,25は、脚取り付け部10a,10bに入り込み、
夫々ヒンジ装置26を介して筐体4のボトムケース5に
連結されている。
【0031】ヒンジ装置26は、図6に一方を代表して
示すように、枢支用脚部24の側面から突出されたヒン
ジ軸27を備えている。ヒンジ軸27は、枢支用脚部2
4内に収容されたブラケット(図示せず)に固定されて
おり、このヒンジ軸27の導出端部には、他のブラケッ
ト28が軸回り方向に回動可能に連結されている。この
ブラケット28とヒンジ軸27との間には、ウエーブワ
ッシャ29が介在されている。ウエーブワッシャ29
は、ブラケット28とヒンジ軸27との間に摩擦抵抗を
付与しており、この摩擦抵抗の存在により、ヒンジ軸2
7の自由な回動が制限されている。ブラケット28は、
上方からボトムケース5内に挿入され、このボトムケー
ス5側に固定されている。
【0032】このことから、上記ヒンジ軸27がディス
プレイユニット3の回動支点となっており、このディス
プレイユニット3は、キーボード装置13を覆う第1の
位置と、液晶ディスプレイ21をキーボード装置13の
後方で起立させる第2の位置と、液晶ディスプレイ21
をキーボード装置13とは反対側に水平に近い角度にま
で倒し込んだ第3の位置との間に亘って回動可能となっ
ている。そして、図5に示すように、ディスプレイユニ
ット3を第2の位置に回動させた状態では、このディス
プレイユニット3のハウジング20が筐体4の前面や側
面および凸部8に面一に連続し、コンピュータ1が携帯
に便利な偏平な箱形状をなすようになっている。
【0033】また、トップカバー6は、ボトムケース5
に取り付けたディスプレイユニット3を第3の位置に回
動させた状態で、ボトムケース5上に取り外し可能に被
せられるようになっている。これにより、ヒンジ装置2
6がトップカバー6の凸部8で覆われるとともに、見掛
け上、枢支用脚部24,25が脚取り付け部10a,1
0b内に入り込むようになっている。
【0034】ところで、図2に示すように、ボトムケー
ス5の前半部には、右側から左側に向って機能部品とし
てのフロッピーディスク駆動装置30(以下FDDと称
す)、ハードディスク駆動装置40(以下HDDと称
す)およびバッテリパック50がこの順に並べて配置さ
れている。これらFDD30、HDD40およびバッテ
リパック50は、夫々一つのモジュールとしてユニット
化されており、上記キーボード装置13の下方に位置さ
れている。
【0035】FDD30は、金属製のケーシング31を
備えている。ケーシング31の前面には、フロッピーデ
ィスクを出し入れする挿入口32と、挿入したフロッピ
ーディスクを取り出す際に押圧するプッシュボタン33
が配置されている。また、ケーシング31の左右の側面
には、夫々金属製のブラケット34a,34bが取り付
けられている。各ブラケット34a,34bは、ケーシ
ング31の上側に張り出す一対の舌片35a,35b,
36a,36bを備えている。
【0036】このようなFDD30は、挿入口32およ
びプッシュボタン33をボトムケース5の前方に向けた
姿勢でその底壁5a上に載置されている。このため、ボ
トムケース5の前面の右側に偏った位置には、挿入口3
2やプッシュボタン33を露出させる細長い開口部37
が開口されている。
【0037】HDD40は、図2や図3に示すように、
磁気ディスクやヘッドを収容した密閉構造の金属製ハウ
ジング41と、このハウジング41の上面に装着された
回路基板42を有している。回路基板42の上面には、
HDD40の制御回路や駆動回路を構成する各種の回路
部品43が実装されている。ハウジング41は、FDD
30に隣り合った状態で底壁5a上に載置されており、
このハウジング41の周面には、金属製のブラケット4
4が取り付けられている。ブラケット44は、一対の固
定片45a,45bを備えている。これら固定片45
a,45bは底壁5a上のボス部46にねじ47を介し
て固定されている。
【0038】バッテリパック50は、コンピュータ1を
コードレスで使用する場合に、その駆動用電源となるも
のであり、充電式となっている。このバッテリパック5
0は、偏平な四角形箱状をなす合成樹脂製のケース51
を備えている。ケース51は、複数の図示しないバッテ
リを内蔵しており、このケース51はボトムケース5の
底壁5a上に載置されている。
【0039】図2や図7に示すように、ボトムケース5
の底壁5a上には、ケース51の左右の側面をガイドす
る一対のガイド壁52a,52bが立設されている。こ
れらガイド壁52a,52bは、ボトムケース5の内部
にバッテリ収納部53を区画している。バッテリ収納部
53は、ボトムケース5の左側に位置されており、この
ボトムケース5の前面の左側に偏った位置には、バッテ
リ収納部53に連なるバッテリ挿入口54が開口されて
いる。このため、バッテリパック50は、筐体4の前方
から出し入れされるようになっている。
【0040】図7に示すように、バッテリ挿入口54
は、ボトムケース5の底壁5aに回り込む底面開口部5
4aを有している。底面開口部54aの開口前縁は、ボ
トムケース5の前面よりも引っ込んでいる。そして、図
8の(a)に示すように、バッテリパック50のケース
51の底面前端部には、下方に張り出す凸部55が全幅
に亘って形成されている。凸部55は、バッテリパック
50をバッテリ収納部53に挿入した際に、底面開口部
54aに入り込んでボトムケース5の底壁5aの一部を
構成するようになっており、この凸部55がバッテリパ
ック50をバッテリ収納部53から引き出す際の指掛け
部となっている。
【0041】図8に示すように、バッテリ収納部53の
終端部には、一対のストッパ56a,56bが突設され
ている。ストッパ56a,56bは、バッテリパック5
0の挿入先端面に当接するようになっており、この当接
によりバッテリパック50の挿入位置が規定されてい
る。そして、ケース51の挿入先端面には、図8の
(b)に示すように、バッテリに接続された正負の電源
端子57a,57bと、ケース51内の図示しない温度
ヒューズや温度センサに接続された一対の接続端子58
a,58bが配置されている。
【0042】図2に示すように、ボトムケース5の後半
部には、機能部品の一つである基板ユニット60が収容
されている。基板ユニット60は、FDD30、HDD
40およびバッテリパック50の後方に位置されてお
り、ボトムケース5の全幅に亘って延びている。本実施
例の基板ユニット60は、図9および図11に示すよう
に、五つに分割された第1ないし第5の回路基板61a
〜61eと、これら回路基板61a〜61eを筐体4の
厚み方向に間隔を存して三段に並置しつつ、これら回路
基板61a〜61eの周囲を取り囲むシールドフレーム
62とを備えている。
【0043】回路基板61a〜61eは、一枚のリジッ
ドな基板ベースから適当な大きさに切り出したものであ
り、その両面には所定の回路パターン(図示せず)が印
刷されている。回路基板61a〜61eは、図11に示
すように、第1ないし第3の回路基板61a〜61cを
ボトムケース5の幅方向に並設してなる第1の基板集合
体63と、第4および第5の回路基板61d,61eを
ボトムケース5の幅方向に並設してなる第2の基板集合
体64とに分けられている。そして、第1の回路基板6
1aと第2の回路基板61bとは、フレキシブルな第1
の接続基板65aを介して電気的に接続されているとと
もに、第1の回路基板61aと第3の回路基板61cと
は、フレキシブルな第2の接続基板65bを介して電気
的に接続されている。同様に、第4の回路基板61dと
第5の回路基板61eとは、フレキシブルな第3の接続
基板65cを介して電気的に接続されている。さらに、
第1の回路基板61aと第4の回路基板61dとは、フ
レキシブルな第4の接続基板65dを介して電気的に接
続されている。したがって、回路基板61a〜61e
は、分割されているにも拘らず互いに電気的に接続され
ている。
【0044】各回路基板61a〜61eの両面には、多
数の回路部品66が実装されている。回路部品66は、
上記回路パターンを介して電気的に接続されている。こ
れら回路部品66の中には、動作中に高周波ノイズを発
する部品や、自己発熱する部品が含まれている。そし
て、特に本実施例の場合は、第3の回路基板61cが電
源基板となっており、ここに動作中に発熱する回路部品
66が集められている。
【0045】上記シールドフレーム62は、第1のシー
ルド基板68および第2のシールド基板69と、これら
シールド基板68,69の間に介在される連結端板70
とを備えている。これらシールド基板68,69および
連結端板70は、電磁シールド機能を有する板金材にて
構成されている。
【0046】図3や図10に示すように、第1のシール
ド基板68は、ボトムケース5の底壁5a上に重ねられ
る細長い基板部71と、この基板部71の側縁部から立
ち上がる起立部72とを一体に備えている。基板部71
は、第1の回路基板61aを受ける第1の支持片73
と、第2の回路基板61bを受ける第2の支持片74
と、第3の回路基板61cを受ける第3の支持片75と
を夫々備えている。そして、これら各支持片73,7
4,75は、基板部71を上向きに切り起こすことで構
成され、第1の支持片73と第2の支持片74の立ち上
がり高さは、互いに略同等となっている。これに対し、
第3の支持片75の立ち上がり高さは、他の支持片7
3,74の立ち上がり高さよりも高くなっている。
【0047】図9に示すように、第1の回路基板61a
と第2の回路基板61bは、第1の支持片73および第
2の支持片74の先端部に重ねられ、夫々ねじ止めされ
ている。この場合、基板部71は、第1および第2の回
路基板61a,61bを下方から覆っており、この基板
部71と回路基板61a,61bとの間に回路部品66
が入り込んでいる。第1の回路基板61aと第3の回路
基板61cとを接続する第2の接続基板65bは、図9
に示すように上向きに反転されて略U字状に折り曲げら
れており、この曲げにより、第3の回路基板61cが第
1および第2の回路基板61a,61bの上方に位置さ
れている。そして、第3の回路基板61cは、接続基板
65bとの接続部とは反対側の端部が、第3の支持片7
5の先端部に重ねられ、ここにねじ止めされている。
【0048】このことから、第1のシールド板68に
は、三枚の回路基板61a〜61cが二段重ねの状態で
支持されている。
【0049】第1のシールド基板68の基板部71は、
第2の回路基板61bに対応する側の端部が右側方に延
長されている。延長部71aは、丁度FDD30の後方
に位置されており、この延長部71a上には、図10に
示すような板金製のカバー80が設置されている。カバ
ー80は、延長部71aの上方に位置される仕切り壁8
1を有し、このカバー80の四隅部には、複数の舌片8
2が形成されている。これら舌片82は、延長部71a
の角部や第2の支持片74の先端部に重ねられ、夫々ね
じ83を介して固定されている。
【0050】図2や図9に示すように、第2のシールド
基板69は、筐体4の幅方向に延びる細長い基板部85
と、この基板部85の一側縁部から立ち上がる起立部8
6とを一体に備えている。基板部85は、第4の回路基
板61dを受ける第1の支持片87と、第5の回路基板
61eを受ける第2の支持片88とを備えている。そし
て、第1の支持片87の先端部に、第4の回路基板61
dがねじ止めされているとともに、第2の支持片88の
先端部に、第5の回路基板61eがねじ止めされてい
る。
【0051】第1のシールト基板68と第2のシールド
基板69に、夫々回路基板61a〜61eを固定する
と、図9に示すように、一対のシールド基板68,69
は、第4の接続基板65dを介して互いに連結された状
態となる。そして、これらシールド基板68,69は、
第4の接続基板65dを略U字状に折り曲げることで上
下方向から重ねられ、図示しないねじを介して互いに結
合されている。このことにより、各シールド基板68,
69の基板部71,85が互いに対向し合い、基板部8
5に固定された回路基板61d,61eが、基板部71
上の回路基板61a〜61cの上方に並置されている。
したがって、回路基板61a〜61eは、筐体4の厚み
方向に三段に積み上げられており、本実施例の場合は、
発熱量の大きな電源基板、つまり第3の回路基板61c
が第1の回路基板61aと第4の回路基板61dとの間
に配置されている。
【0052】また、シールド基板68,69を重ねた状
態では、起立部72,86が略面一に連続して、シール
ドフレーム62の後面および左側面を構成しており、こ
れら起立部72,86には、各種のコネクタ91を導出
させる複数のコネクタ挿通口92が開口されている。
【0053】図2および図3に示すように、上記連結端
板70は、基板部71,85の前端部間に介在されてお
り、これら基板部71,85にねじ93を介して固定さ
れている。連結端板70は、シールドフレーム62の前
面を構成しており、この連結端板70の上端部に第4の
回路基板61dが支持されている。また、連結端板70
の左端部には、バッテリパック50の挿入先端部が入り
込む凹部94が形成されており、この凹部94はバッテ
リパック50を上方から押え込んでいる。
【0054】このように回路基板61a〜61eとシー
ルドフレーム62とをユニット化してなる基板ユニット
60は、このユニットのままボトムケース5の底壁5a
上に載置されている。そして、図2や図3に示すよう
に、連結端板70から延出された複数の舌片95aや第
2のシールド基板69の前部右端の舌片95bが、ボト
ムケース5の底壁5a上のボス部46にねじ47を介し
て固定されている。この場合、一方の舌片95bは、F
DD30のケース31の上面に重ねた状態でボス部46
にねじ止めされているとともに、他方の舌片95aは、
HDD40の固定片45bと共にボス部46にねじ止め
されている。
【0055】図6や図9に示すように、シールドフレー
ム62の後面となる起立部72,86の左右両端部に
は、ボトムケース5の後面に重なり合う固定片96a,
96bが形成され、これら固定片96a,96bに上記
ヒンジ装置26のブラケット28がねじ23を介して共
締めされている。このことから、シールドフレーム62
は、ディスプレイユニット3も支持していることにな
る。
【0056】なお、図1や図2に示すように、シールド
フレーム62の上面の後端部には、合成樹脂製の左右一
対のカバー98a,98bが固定されている。カバー9
8a,98bは、ボトムケース5にトップカバー6を被
せた際に、脚取り付け部10a,10bの開口端を下方
から覆うようになっており、これらカバー98a,98
bが脚取り付け部10a,10bの底面を構成してい
る。
【0057】図2に示すように、三段に積み上げられた
回路基板61a〜61eのうち、最上段に位置する第4
の回路基板61dは、その上面に例えばキーボードコン
トローラのようなバージョンアップ用の回路部品100
を増設するための増設予定部101を備えている。増設
予定部101は、回路パターンによって形成されてお
り、基板ユニット60の長さ方向中央部に位置されてい
る。そして、図2に示すように、第4の回路基板61d
を上方から覆う第2のシールド板69の基板部85は、
少なくとも増設予定部101に対応する部分に切り欠き
102を有しており、この切り欠き102を通じて増設
予定部101を含む第4の回路基板61dの上面の大部
分が基板ユニット60の上方に露出されている。
【0058】一方、上記FDD30、HDD40および
バッテリパック50の上面は、固定板を兼ねる金属製の
シールド板105によって覆われている。シールド板1
05は、図1や図12に示すように、ボトムケース5の
後半部の平面形状に対応する平坦な長方形板状の主部1
05aを備えている。この主部105aの周縁の複数箇
所には、取り付け舌片106が備えられている。そし
て、シールド板105は、主部105aの複数箇所が図
示しないねじを介してFDD30のブラケット34a,
34bの舌片35a,35b,36a,36bに固定さ
れているとともに、上記取り付け舌片106がボトムケ
ース5の底壁5a上のボス部46にねじ47を介して固
定されている。この場合、主部105aの後縁側に位置
された取り付け舌片106は、上記ボス部46上でシー
ルドフレーム62の舌片95a,95b上に重なってお
り、シールドフレーム62とシールド板105とが導通
状態に保持されている。
【0059】したがって、シールト板105の取り付け
舌片106をボス部46にねじ止めした状態では、この
シールド板105は、ボトムケース5の底壁5aとの間
でFDD30、HDD40およびバッテリパック50を
挾み込んでおり、このことにより、FDD30、HDD
40およびバッテリパック50がボトムケース5に固定
されている。
【0060】図3に示すように、シールド板105の主
部105aは、キーボード装置13の下方に位置されて
おり、このキーボード装置13の補強板17が、微小間
隙を存してシールド板105と対向されている。シール
ド板105の上面の左右両端部には、金属製の板ばね1
07a,107bがねじ止めされている。板ばね107
a,107bは、夫々弾性変形可能な複数の接触片10
8を有している。接触片108は、キーボード装置13
の補強板17に接しており、このことにより、シールド
板105と補強板17とが導通状態に保持されている。
【0061】このようなシールド板105は、図12に
示すように、主部105aの後端から基板ユニット60
に向って延びる延長部110を一体に有している。延長
部110は、シールドフレーム62の切り欠き102に
対応するような形状をなしており、この切り欠き102
や増設予定部101を含む第4の回路基板61dを上方
から覆っている。そして、延長部110の先端には、連
結片111が一体に形成されており、この連結片111
はシールドフレーム62の後端部にねじ止めされてい
る。
【0062】このことから、シールド板105の延長部
110は、ボトムケース5の底壁5aとの間で基板ユニ
ット60を挾み込んで固定している。
【0063】図3に示すように、延長部110は、トッ
プカバー6の上壁6aの後半部に近接されている。この
延長部110は、筐体4の幅方向に延びる細長い凹部1
12を備えている。凹部112には、コンピュータ1の
動作状態を表示する反射形の液晶ディスプレイ113が
取り付けられている。液晶ディスプレイ113は、細長
い帯板状をなしている。この液晶ディスプレイ113
は、凹部112に対し筐体4の幅方向には移動不能に嵌
合されているが、筐体4の前後方向には所定の範囲に亘
って移動可能に嵌合されている。
【0064】すなわち、凹部112の前後方向の寸法
は、液晶ディスプレイ113の前後方向の寸法よりも大
きく形成され、この凹部112の前縁と後縁には、夫々
内向きに延びる一対の係止片114a,114b,11
5a,115bが切り起こされている。図13に拡大し
て示すように、係止片114a,114b,115a,
115bと液晶ディスプレイ113の縁部との間には、
隙間116が存在しており、この隙間の分だけ液晶ディ
スプレイ113が前後に動き得るようになっている。そ
して、この液晶ディスプレイ113は、延長部110の
上面よりも上方に突出されている。
【0065】トップカバー6の上壁6aの後半部には、
液晶ディプレイ113を露出させる細長い表示窓117
が開口されている。この表示窓117には、透明な保護
カバー118が取り付けられている。上壁6aの内面に
は、表示窓117の前縁と後縁に沿って延びる突起12
0a,120bが一体に突設されている。図13に示す
ように、突起120a,120bは、液晶ディスプレイ
113の前縁角部と後縁角部の真上に位置されており、
これら突起120a,120bの相互対向部は、下方に
進むに従い互いに離間する方向に傾斜されたガイド面1
21a,121bをなしている。
【0066】ガイド面121a,121bは、トップカ
バー6をボトムケース5に被せた際に、液晶ディスプレ
イ113の前縁角部と後縁角部に接するようになってい
る。この接触により、液晶ディスプレイ113がガイド
面121a,121bの傾斜に応じて前後に移動し、ト
ップカバー6の表示窓117と液晶ディスプレイ113
との間の寸法誤差が吸収される。それと同時に、液晶デ
ィスプレイ113が凹部112の底面に押し付けられ、
この液晶ディスプレイ113の傾きが防止されるように
なっている。
【0067】図14に示すように、上記基板ユニット6
0の右端部には、第1のカードスロット125と第2の
カードスロット126が備えられている。これらカード
スロット125,126は、上下二段に並べて配置され
ている。下側に位置された第1のカードスロット125
は、第1のシールド基板68の延長部71aとカバー8
0の仕切り壁81との間に形成されており、このカード
スロット125には、出し入れの頻度が少なく固定的な
使い方をする拡張カード127が挿入されるようになっ
ている。そして、図9を参照すれば明らかなように、第
1のカードスロット125の終端部に第2の回路基板6
1bが位置されており、この第2の回路基板61b上に
拡張カード127が接続されるコネクタ(図示せず)が
設けられている。
【0068】第2のカードスロット126は、カバー8
0の仕切り壁81と第2のシールド板69の基板部85
およびシールド板105との間に形成されている。この
カードスロット126には、例えば出し入れの頻度が高
いインターフェイスカード128が挿入されるようにな
っている。インターフェイスカード128は、図2に示
すように、両端に端子部129a,129bを有してお
り、上記拡張カード127よりも薄肉をなしている。そ
して、図2からも明らかなように、第2のカードスロッ
ト126の終端部に第5の回路基板61eが位置されて
おり、この第5の回路基板61e上に、インターフェイ
スカード127の端子部129aが接続されるコネクタ
(図示せず)が設けられている。
【0069】図17や図18に示すように、基板ユニッ
ト60の左端部には、第3のカードスロット131が備
えられている。第3のカードスロット131は、第5の
回路基板61eと第2のシールド基板69の基板部85
との間に形成されている。第3のカードスロット131
は、シールドフレーム62の左側面に開口されたスリッ
ト状のカード挿通口133を備えている。このカードス
ロット131には、カード挿通口133を介して他の拡
張カード132が挿入されるようになっている。そし
て、第5の回路基板61e上には、拡張カード132が
接続されるコネクタ(図示せず)が設けられている。
【0070】図14および図15に示すように、筐体4
の後半部は、第1のカードスロット125や第2のカー
ドスロット126に連なる開口部135を備えている。
この開口部135は、筐体4の右側面に開口された側面
開口部135aと、この側面開口部135aに連続して
トップカバー6の上壁6aに開口された上面開口部13
5bと、側面開口部135aに連続してボトムケース5
の底壁5aに開口された底面開口部135cとを備えて
いる。上面開口部135bに連なる上壁6aの縁部に
は、この上面開口部135b内に張り出す平坦な受け部
136が形成されている。
【0071】図15に示すように、筐体4には、開口部
135を覆うカバー140が取り付けられている。カバ
ー140は、筐体4のボトムケース5に固定されるカバ
ー支持体141と、このカバー支持体141に取り外し
可能に連結された第1のカバー部材142と、カバー支
持体141に開閉可能に枢支された第2のカバー部材1
43とを備えている。
【0072】カバー支持体141は、底面開口部135
cに嵌合する平坦な嵌合部144と、この嵌合部144
に連続して側面開口部135a内に位置される一対の垂
直な保持壁145a,145bとを備えている。保持壁
145a,145bは、側面開口部135a内において
筐体4の前後方向に離間されており、これら保持壁14
5a,145bがボトムケース5のボス部146a,1
46bに夫々ねじ147を介して固定されている。保持
壁145a,145bは、ボトムケース5の周壁5bと
略同じ高さを有している。そして、夫々の保持壁145
a,145bは、係合孔148a,148bと、枢支用
凸部149a,149bとを備えている。
【0073】第1のカバー部材142は、上記第1のカ
ードスロット125を開閉するものであり、上記保持壁
145a,145bの間に跨がる細長い平板状をなして
いる。第1のカバー部材142は、側面開口部135a
の下半分を覆っており、その保持壁145a,145b
との対向面には、一対の係合突起150a,150bが
突設されている。係合突起150a,150bは、係合
孔148a,148bに係脱可能に係合されており、こ
の係合により、第1のカバー部材142がカバー支持体
141に取り付けられ、第1のカードスロット125を
側方から閉塞している。そして、この状態では、第1の
カバー部材142は、ボトムケース5の周壁5bに面一
に連続し、この周壁5bの一部を構成している。
【0074】第2のカバー部材143は、上記第2のカ
ードスロット126を開閉するためのもので、上面開口
部135bを覆う上壁部152と、この上壁部152に
連続して側面開口部135aの上半分を覆う側壁部15
3とを備えている。上壁部152および側壁部153
は、共に前後方向に細長い平板状をなしている。側壁部
153の前後両端部には、下向きに延びる一対の脚部1
54a,154bが備えられている。脚部154a,1
54bは、カバー支持体141の保持壁145a,14
5bを前後両側から挾み込んでいる。これら脚部154
a,154bの先端部には、夫々回動孔155a,15
5bが開口されており、これら回動孔155a,155
bが枢支用凸部149a,149bに回動可能に嵌合さ
れている。この嵌合により、第2のカバー部材143
は、回動孔155a,155bを支点として、上面開口
部135bおよび側面開口部135aの上半分を覆う閉
じ位置と、筐体4の右側方に回動されて、上記両方の開
口部135b,135aを開放する開き位置との間に亘
って回動されるようになっている。
【0075】第2のカバー部材143が閉じ位置に回動
されている状態では、上壁部152がトップカバー6の
上壁6aに面一に連続するとともに、側壁部153がト
ップカバー6の側壁6bに面一に連続し、このトップカ
バー6の一部を構成している。しかも、上壁部152
は、上面開口部135b内の受け部136に上方から重
なり合っており、このことにより、トップカバー6の上
壁6aの浮き上がりが抑えられている。
【0076】なお、図14に示すように、第2のカバー
部材143を閉じ位置に回動させると、上壁部152の
先端の係止部156が上壁6aの縁部の係止突起157
a,157bに引っ掛かり、第2のカバー部材143を
閉じ位置に保持するようになっている。
【0077】図14ないし図16に示すように、第2の
カバー部材143の側壁部153は、第2のカードスロ
ット126に連なる端子導出口160を備えている。端
子導出口160は、インターフェイスカード128の端
子部129bと対向し合うような位置に設けられてお
り、筐体4の前後方向に延びる長孔状をなしている。
【0078】この側壁部153には、端子導出口160
を開閉する蓋板161が取り付けられている。蓋板16
1は、端子導出口160の開口形状に合致した細長い板
状をなしており、その前後両端に枢軸162と係止突起
163(図14に一方のみを図示)を備えている。枢軸
162は、端子導出口160の開口縁部に回動可能に枢
支されている。このため、蓋板161は、枢軸162を
支点として、端子導出口160を閉じる閉じ位置と、側
壁部153の右側方に回動されて端子導出口160を開
放する開き位置との間に亘って回動されるようになって
いる。そして、蓋板161を閉じ位置に回動させた状態
では、係止突起163が端子導出口160の開口縁部に
引っ掛かり、この蓋板161を閉じ位置に保持するよう
になっている。それとともに、蓋板161が閉じている
と、この蓋板161が第2のカバー部材142の側壁部
153に面一に連続し、この側壁部153の一部を構成
している。
【0079】このような構成のカバー140によると、
図14に示すように、第2のカードスロット126にイ
ンターフェイスカード128が挿入されている状態にお
いて、蓋板161を開き位置に回動させると、端子導出
口160を通じてインターフェイスカード128の端子
部129bが露出される。このため、第2のカバー部材
143を開かなくとも、端子部129bに外部拡張機器
のコネクタ164を接続することができる。
【0080】図5や図18に示すように、筐体4の後半
部の左側面には、第3のカードスロット131に連なる
カード挿入口170が開口されている。カード挿入口1
70は、筐体4の前後方向に延びる長孔状をなしてお
り、トップカバー6の周壁6bに形成されている。
【0081】トップカバー6の周壁6bには、カード挿
入口170を開閉する蓋板171が取り付けられてい
る。蓋板171は、カード挿入口170の開口形状に合
致した細長い板状をなしており、その前後両端に枢軸1
72と係止突起173(図17および図18に一方のみ
を図示)を備えている。枢軸172は、カード挿入口1
70の開口縁部に回動可能に枢支されている。このた
め、蓋板171は、枢軸172を支点として、カード挿
入口170を閉じる閉じ位置と、筐体4の左側方に回動
されてカード挿入口170を開放する開き位置との間に
亘って回動されるようになっている。
【0082】そして、蓋板171を閉じ位置に回動させ
た状態では、係止突起173がカード挿入口170の開
口縁部に引っ掛かり、この蓋板171を閉じ位置に保持
するようになっている。それとともに、蓋板171が閉
じていると、この蓋板171がトップカバー6の周壁6
bに面一に連続し、この周壁6bの一部を構成してい
る。
【0083】図17や図18に示すように、上記基板ユ
ニット60の左端部には、電源スイッチ180が配置さ
れている。この電源スイッチ180は、突没可能なアク
チュエータ181を備えている。アクチュエータ181
は、シールドフレーム62の左側面、つまり第1のシー
ルド基板68の起立部72を貫通してボトムケース5の
周壁5bとの間に導出されている。
【0084】ボトムケース5の周壁5bには、電源スイ
ッチ180をON・OFF操作する合成樹脂製の操作ボ
タン182が設けられている。操作ボタン182は、図
19や図20に示すように、オペレータが指先で押圧す
る四角い押圧部183を備えている。押圧部183は、
周壁5bに開けた通孔184を通じてボトムケース5の
左側面に露出されている。押圧部183の前後両端に
は、第1のシールド基板68の起立部72に向う一対の
ストッパ壁185a,185bが備えられている。スト
ッパ壁185a,185bの側面には、下向きに延びる
板状の支持部186a,186bが一体に形成されてい
る。支持部186a,186bの下端部間は、細長い板
状の連結部187によって連結されており、これら支持
部186a,186bと連結部187は弾性変形可能と
なっている。そして、連結部187は、押圧部183の
下方に位置されており、上記ボトムケース5の底壁5a
上に載置される。
【0085】ボトムケース5の底壁5a上には、通孔1
84の下方に位置して一対の支持壁189a,189b
が突設されている。支持壁189a,189bは、夫々
その上縁に開口する溝190を備えており、この溝19
0に操作ボタン182の連結部187が嵌合されてい
る。このため、操作ボタン182は、連結部187を介
してボトムケース5の底壁5a上に保持されており、こ
の連結部183から支持部186a,186bに至る部
分の弾性力により、押圧部183が周壁5bと平行をな
した状態で通孔184内に保持されている。
【0086】そして、図18に示すように、押圧部18
3を指先で押圧すると、連結部187から支持部186
a,186bに至る部分が弾性変形し、押圧部183が
ボトムケース5内に押し込まれるようになっている。こ
の押圧部183の押し込みは、ストッパ壁185a,1
85bが第1のシールド板68の起立部72に接するま
でなされ、このストッパ壁185a,185bの存在に
よって押圧部183の押圧ストロークが規制されてい
る。
【0087】押圧部183の下端部の裏面には、図19
に示すように、上向きに延びる押圧舌片191が一体に
突設されている。押圧舌片191は、押圧部183に接
離する方向に弾性変形可能となっており、その自由端と
なる上端部が上記アクチュエータ181に接している。
したがって、操作ボタン182の押圧部183を指先で
押し込むと、押圧舌片191を介してアクチュエータ1
81が押圧され、電源スイッチ180がON又はOFF
されるようになっている。
【0088】図7および図21に示すように、ボトムケ
ース5の前半部の左端部には、バッテリパック50を抜
け止め保持するロック機構200が組み込まれている。
ロック機構200は、バッテリパック50のケース51
に係脱可能に引っ掛かるロックレバー201を備えてい
る。ロックレバー201は、ボトムケース5の左側面を
構成する周壁5bと上記左側のガイド壁52aとの間に
配置されている。このロックレバー201は、図25に
示すように、円筒状のボス部202と、このボス部20
2の周面から延出された係合片203と、上記ボス部2
02の周面から係合片203とは反対側に延出された押
圧片204とを備えている。ボス部202は、ボトムケ
ース5の底壁5a上の枢軸205に回動可能に枢支され
ており、これにより係合片203および押圧片204
が、枢軸205を支点に互いに逆向きに回動されるよう
になっている。
【0089】左側のガイド壁52aは、図7に示すよう
に、バッテリ収納部53に開口する切り欠き207を有
している。切り欠き207は、ロックレバー201の係
合片203に対応した位置に設けられており、この切り
欠き207を通じて係合片203とケース51の側面と
が互いに対向されている。ケース51の側面には、バッ
テリパック50をバッテリ収納部53に完全に挿入した
際に、切り欠き207内に位置される係合凹部208が
備えられている。この係合凹部208は、係合片203
の先端の係合突起209と対向されている。
【0090】図21や図22に示すように、ロックレバ
ー201の後方には、ねじりコイルばね210が配置さ
れている。ねじりコイルばね210は、底壁5a上の支
柱211に支持されたコイル部210aと、このコイル
部210aに連なる一対の脚部210b,210cとを
備えている。一方の脚部210bの先端は、ボトムケー
ス5に係止されているとともに、他方の脚部210cの
先端は、係合片203に係止されている。このため、ロ
ックレバー201は、係合片203が切り欠き207に
臨むような時計回り方向に回動付勢されており、この係
合片203の係合突起209が常時バッテリ収納部53
に突出されている。
【0091】したがって、バッテリパック50がバッテ
リ収納部53に完全に差し込まれている状態では、上記
係合突起209がケース51の係合凹部208に嵌合さ
れ、この嵌合によりバッテリパック50がバッテリ収納
部53に抜け止め保持されている。
【0092】ボトムケース5の左側面には、バッテリパ
ック50のロック解除時に指先を挿入するための挿入窓
213が開口されている。挿入窓213は、ロックレバ
ー201の押圧片204の側方に位置されている。した
がって、図22の(b)に示すように、挿入窓213に
指先を挿入し、この指先で押圧片204を押圧すると、
ロックレバー201がねじりコイルばね210の付勢力
に抗して反時計回り方向に回動される。この回動によ
り、係合突起209がバッテリパック50の係合凹部2
08から離脱し、バッテリパック50のロックが解除さ
れるようになっている。
【0093】このロック機構200は、挿入窓213を
開閉するシャッター215を備えている。シャッター2
15は、上記ロックレバー201の直前において、左側
のガイド壁52aとボトムケース5の周壁5bとの間に
配置されている。このシャッター215は、図24や図
25に示すように、周壁5bの内面に沿う側壁部216
と、この側壁部216の上縁からガイド壁52aに向っ
て水平に延びる上壁部217と、これら上壁部217お
よび側壁部216の前縁に連なる前壁部218とを有し
ている。
【0094】図24に示すように、側壁部216の下縁
は、底壁5a上に形成した前後方向に延びるガイド溝2
20に摺動可能に嵌合されているとともに、上壁部21
7および前壁部218は、ガイド壁52aに摺動可能に
接している。このため、シャッター215は、ガイド壁
52aやガイド溝220に案内されて、上記挿入窓21
3を閉じる閉じ位置と、この挿入窓213を開いてロッ
クレバー201の押圧片204を露出させる開き位置と
の間に亘って前後にスライド可能となっている。そし
て、シャッター215の前壁部218とボトムケース5
の前端のばね受け221との間には、圧縮コイルばね2
22が圧縮状態で介在されている。このため、シャッタ
ー215は、挿入窓213を閉じる閉じ位置に向けて常
時押圧されている。
【0095】シャッター215が閉じ位置にスライドさ
れている時、ロックレバー201の押圧片204は、図
21に示すように、シャッター215の側壁部216の
内側に入り込み、この側壁部216の内面に弾性的に押
し付けられている。このシャッター215を開き位置に
スライドさせると、図22の(a)に示すように、シャ
ッター215の側壁部216が押圧片204の側方から
離脱し、この押圧片204が挿入窓213を通じて外方
に露出される。それと同時に、ロックレバー201は上
記のようにねじりコイルばね210によって回動付勢さ
れているので、側壁部216の肉厚分だけさらに時計回
り方向に回動する。この回動により、押圧片204の先
端が側壁部216の先端に引っ掛かり、シャッター21
5を圧縮コイルばね222の付勢力に抗して開き位置に
保持するようになっている。
【0096】なお、側壁部216は、挿入窓213に臨
む指掛け用のリブ223を備えている。
【0097】図2および図26に示すように、ボトムケ
ース5の前半部の右端部には、トラックボール230を
接続するための増設用コネクタ231が備えられてい
る。トラックボール230は、上記液晶ディスプレイ2
1の画面上の位置指定に用いられるポインティングデバ
イスの一種であり、図30に示すように、本体ケース2
32の上面に球形の操作部233を備えている。この操
作部233は、手の指先で回転されるようになってお
り、この回転により上記画面上のカーソルなどが自由に
移動される。本体ケース232の一端には、上記増設用
コネクタ231に取り外し可能に接続されるコネクタ2
35が設けられている。このコネクタ235は、合成樹
脂製のコネクタボデー236を備えている。このコネク
タボデー236は、一対の嵌合突起236a,236b
を有し、これら嵌合突起236a,236bの間に接触
端子237が配置されている。
【0098】図26に示すように、ボトムケース5の増
設コネクタ231は、合成樹脂製のコネクタボデー24
0を備えている。コネクタボデー240は、ボトムケー
ス5の前後方向に延びる細長い箱状をなすとともに、長
手方向に沿う両端部にフランジ部241a,241bを
一体に備えている。コネクタボデー240は、ボトムケ
ース5の右側面を構成する周壁5bに沿うようにして配
置されており、その両端のフランジ部241a,241
bが、底壁5a上に突設した一対のボス部242a,2
42bにねじ243を介して固定されている。そして、
このコネクタボデー240は、図29に示すように、F
DD30の右側に隣接されている。
【0099】図27に示すように、コネクタボデー24
0は、上記コネクタ235の嵌合突起236a,236
bが取り外し可能に嵌合する嵌合凹部244を備えてい
る。嵌合凹部244は、ボトムケース5の右側面を構成
する周壁5bと対向されており、この嵌合凹部244の
終端面には、コネクタ235の接触端子237に電気的
に接触する端子板245が配置されている。端子板24
5は、フレキシブルな接続基板246を介して上記基板
ユニット60に電気的に接続されている。そして、コネ
クタボデー240の嵌合凹部244および端子板255
は、上記ボトムケース5の右側面に開けた細長いコネク
タ導出口248を介して外方に露出されている。
【0100】また、コネクタボデー240には、金属製
の導電板250が一体にモールドされている。この導電
板250は、嵌合凹部244内に露出する第1の露出部
251と、この第1の露出部251に連続してコネクタ
ボデー240の後面に露出する第2の露出部252とを
有している。第1の露出部251は、図27に示すよう
に、端子板245よりも嵌合凹部244の開口端近くに
まで延びるとともに、この端子板245の上下両側に位
置されている。
【0101】図26に示すように、第2の露出部252
は、一対のアース端子部255a,255bを一体に備
えている。本実施例の場合、一方のアース端子部255
aは、図28に示すように、コネクタボデー240の前
側のフランジ部241aの下面に重ね合わされていると
ともに、他方のアース端子部255bは、後側のフラン
ジ部241bの上面に重ね合わされている。そして、一
方のアース端子部255aとボス部242aとの間に
は、アース金具256が介在されている。アース金具2
56は、ねじ243を介してボス部242aに共締めさ
れている。このアース金具256は、隣接するFDD3
0の舌片36b上に重ね合わされる導通片257を一体
に有している。導通片257は、舌片36b上にねじ2
58を介して固定されており、この導通片257上にシ
ールド板105が重ね合わされている。このことから、
コネクタボデー240の導電板250は、アース端子部
255aおよびアース金具256を介してFDD30の
ケーシング31やシールド板105に電気的に導通され
ている。
【0102】ボトムケース5には、コネクタ導出口24
8を開閉するシャッター板260が設けられている。シ
ャッター板260は、コネクタ導出口248の開口形状
に合致するような長方形板状をなしている。このシャッ
ター板260は、ボトムケース5の右側面を構成する周
壁5bに沿うようにして、上記コネクタ導出口248を
閉じる閉じ位置と、このコネクタ導出口248を開いて
コネクタボデー240の嵌合凹部244を露出させる開
き位置との間に亘って前後にスライドされるようになっ
ている。
【0103】この場合、図26や図29に示すように、
ボトムケース5の底壁5a上には、周壁5bとの間でシ
ャッター板260を摺動可能に挾み込むガイド壁261
が立設されている。ガイド壁261は、コネクタボデー
240の後方に位置されており、このコネクタボデー2
40の周壁5bとの対向端部には、ガイド壁261に連
続する平坦な壁部262が形成されている。壁部262
は、シャッター板260が閉じ位置にスライドされた時
に、周壁5bとの間でシャッター板260を保持してい
る。したがって、本実施例の増設用コネクター231
は、シャッター板260のスライドを案内するガイド壁
としての機能も兼ねている。
【0104】なお、シャッター板260は、コネクタ導
出口248に臨む指掛け用のリブ263を備えている。
【0105】このような構成のコンピュータ1におい
て、ボトムケース5にFDD30、HDD40、バッテ
リパック50および基板ユニット60を組み込む手順に
ついて説明する。
【0106】まず、FDD30、HDD40、バッテリ
パック50および基板ユニット60をボトムケース5の
底壁5a上の所定位置に載置し、これら各機能部品3
0、40、50および60を底壁5a上に並べて配置す
る。そして、この時、シールドフレーム62の連結端板
70から延出された舌片95bをFDD30のケース3
1の上面に重ね合わせるとともに、この連結端板70の
左端部の凹部94をバッテリパック50の挿入先端部上
に位置させる。このため、基板ユニット60の一部は、
FDD30やバッテリパック60に部分的に重なってい
る。
【0107】次に、基板ユニット60の連結端板70か
ら延出された舌片95aを、HDD40の固定片45b
と共にねじ47を介してボス部46に固定するととも
に、他の舌片95bをボス部46に固定する。
【0108】この状態でFDD30、HDD40、バッ
テリパック50および基板ユニット60の上面にシール
ド板105を重ね合わせる。そして、シールド板105
の主部105aを、FDD30のブラケット34a,3
4bにねじ止めするとともに、この主部105aの周縁
に連なる複数の取り付け舌片106を、ねじ47を介し
てボス部46に固定する。この際、取付け舌片106の
一部は、図3に示すように、HDD40の固定片45a
に重ねられ、この固定片45aと共にボス部46に固定
される。
【0109】また、これと同時にシールド板105の延
長部110の連結片111を、シールドフレーム62の
後端にねじ止めし、延長部110の浮き上がりを抑え
る。このようにしてシールド板105をボス部46にね
じ止めした状態では、このシールド板105とボトムケ
ース5の底壁5aとの間で上記FDD30、HDD4
0、バッテリパック50および基板ユニット60が挾み
込まれており、このことにより、各機能部品30、4
0、50、60が底壁5a上に定められた位置に固定さ
れる。
【0110】このような本発明の一実施例によれば、ボ
トムケース5の底壁5a上に並べられたFDD30、H
DD40、バッテリパック50および基板ユニット60
は、これら各機能部品30、40、50、60上に重ね
合わせたシールド板105をボス部46にねじ止めする
ことで、このシールド板105と底壁5aとの間で挾み
込まれるので、ボトムケース5に対する複数の機能部品
30、40、50、60の位置決め固定が一度に完了す
る。
【0111】このため、従来のように各機能部品30、
40、50、60を個別にねじ止めするといった面倒で
手間の掛かる作業が不要となり、コンピュータ1の組み
立て作業を簡単に行うことができる。
【0112】しかも、底壁5a上のボス部46にして
も、個々の機能部品30、40、50、60に対応した
位置に設ける必要もないので、これらボス部46の数を
減らすことができ、このボトムケース5の底壁5aを凹
凸の少ない簡単な形状とすることができる。このため、
ボトムケース5の構造を簡略化できるのは勿論のこと、
ボス部46が減る分だけ、これまでボス部46が存在し
ていた部分を実装スペースとして活用することができ
る。
【0113】したがって、ボトムケース5内の実装スペ
ースが実質的に広がるので、上記機能部品30、40、
50、60を底壁5aに近づけたり、隣り合う機能部品
30、40、50、60をより接近させることが可能と
なり、限られた広さのボトムケース5の内部に、複数の
機能部品30、40、50、60を無駄なく効率良く配
置することができる。
【0114】また、上記構成によると、ボス部46にね
じ止めされる基板ユニット60の舌片95bは、FDD
30のケーシング31の上面に重なり合っているので、
この舌片95bを利用してFDD30を底壁5aに押し
付けることができる。このため、一つのねじ47を締め
込むだけの作業で、隣り合う基板ユニット60とFDD
30の双方を底壁5a上に位置決め固定することがで
き、その分、ねじ込みを必要とする箇所が少なくなっ
て、組み立てに手間どることもない。
【0115】それとともに、上記構成においては、HD
D40の固定片45bと基板ユニット60の舌片95a
およびHDD40の固定片45aとシールド基板105
の取り付け舌片106も、夫々共通のボス部46にねじ
止めされているので、ねじ47の本数やボス部46の数
を減らすことができ、この点でも組み立てに要する手間
を省いたり、ボトムケース5内の実装スペースを拡大す
る上で有効に寄与する。
【0116】さらに、本実施例では、シールド板105
が機能部品30、40、50、60を底壁5aとの間で
挾み込む固定板を兼ねているので、これら機能部品3
0、40、50、60が動作中に発する高周波ノイズを
筐体4の内部に封じ込むことができる。このため、高周
波ノイズの漏洩に基づく電波障害や通信障害も未然に防
止することができる。
【0117】加えて、シールド板105の締め付けを解
除し、このシールド板105をボトムケース5から取り
外せば、これと同時にボトムケース5に対するFDD3
0やバッテリパック50および基板ユニット60の固定
が解除される。また、HDD40にしても、シールド板
105を取り外した後、一つの固定片45aの締め付け
を解除するだけでの作業で、ボトムケース5に対する固
定が解除される。このため、各機能部品30、40、5
0および60をボトムケース5から容易に取り出すこと
ができ、合成樹脂製のボトムケース5と金属製のシール
ド板105および金属部分を含む各機能部品30、4
0、50、60とを簡単に分離させることができる。
【0118】したがって、コンピュータ1を廃棄処分す
るに当って、合成樹脂部分と金属部分との分別に手間を
取らず、近年注目されている環境問題やリサイクル問題
にも容易に対処できるといった利点がある。
【0119】なお、本発明は、上記実施例に特定される
ものではなく、本発明の範囲内で種々変更することがで
きる。
【0120】例えば、シールド板はFDDやHDDのよ
うな機能部品の上面のみを覆うものに限らず、このシー
ルド板の周縁に下向きに延びる壁部を一体に形成し、上
記機能部品の上面から側面に亘る範囲を連続して覆うよ
うにしても良い。
【0121】また、上記実施例では、シールド板に固定
板としての機能を兼用させたが、本発明はこれに限ら
ず、シールド板とは別に固定板を設け、この固定板を合
成樹脂製としても良い。
【0122】さらに、本発明は、ブック形のポータブル
コンピュータに限らず、ワードプロセッサのような他の
携帯型電子機器にも同様に適用することができる。
【0123】
【発明の効果】請求項1および2に記載された構成によ
れば、筐体に対する複数の機能部品の位置決め固定を一
度に行えるので、従来のように複数の機能部品を個別に
ねじ止めするといった面倒で手間の掛かる作業が不要と
なり、機器の組み立て作業を簡単に行うことができる。
【0124】しかも、底壁上にねじを受けるボス部を設
けるにしても、このボス部を個々の機能部品に対応した
位置に設ける必要はないので、これらボス部の数を減ら
すことができ、上記筐体の底壁を凹凸の少ない簡単な形
状とすることができるとともに、ボス部が減る分だけ、
これまでボス部が存在していた部分を機能部品の実装ス
ペースとして活用することができる。したがって、筐体
内の実装スペースが実質的に広がるので、機能部品を底
壁に近づけたり、隣り合う機能部品をより接近させるこ
とができ、限られた広さの筐体の内部に、複数の機能部
品を無駄なく効率良く配置することができる。
【0125】請求項3に記載された構成によれば、一つ
のねじを締め込むだけの作業で、隣り合う機能部品を底
壁上に位置決め固定することができ、ねじ込みを必要と
する箇所が少なくなる。このため、組み立て作業を簡単
に行えるとともに、ねじやボス部の数を減らすことがで
き、筐体の構造の簡略化や筐体内の実装スペースを拡大
する上で好都合となる。
【0126】請求項4に記載された構成によれば、固定
板と機能部品および機能部品相互を共通のボス部にねじ
止めできるので、ねじやボス部の数を減らすことがで
き、この点でも筐体の構造の簡略化や筐体内の実装スペ
ースを拡大する上で有効に寄与する。
【0127】請求項5に記載された構成によれば、固定
板を利用して機能部品が動作中に発する高周波ノイズを
筐体の内部に封じ込むことができ、この高周波ノイズの
漏洩の基づく電波障害や通信障害も未然に防止すること
ができる請求項6に記載された構成によれば、固定板の
固定を解除するだけの作業で複数の機能部品を筐体から
取り出すことができるので、合成樹脂製の筐体と金属製
の固定板および金属部分を含む各機能部品とを簡単に分
離させることができる。このため、機器を廃棄処分する
に当って、合成樹脂部分と金属部分との分別に手間を取
らず、近年注目されている環境問題やリサイクル問題に
も容易に対処することができる。
【0128】請求項7に記載された組み立て方法によれ
ば、複数の機能部品を個々に底壁にねじ止めするといっ
た面倒で手間の掛かる作業が不要となるので、機能部品
の固定作業を効率良く行え、機器の組み立て作業を簡単
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるポータブルコンピュ
ータにおいて、その筐体を分解して示す斜視図。
【図2】ボトムケース内に基板ユニットとFDDおよび
HDDのような機能部品を組み込んだ状態を示す斜視
図。
【図3】シールド板と基板ユニットおよびHDDとの位
置関係を示すベースユニットの断面図。
【図4】ディスプレイユニットを開いた状態のポータブ
ルコンピュータの斜視図。
【図5】ディスプレイユニットを閉じた状態のポータブ
ルコンピュータの斜視図。
【図6】ディスプレイユニットとベースユニットとの連
結部分を分解して示す斜視図。
【図7】ボトムケースのバッテリ収納部を示す斜視図。
【図8】(a)は、バッテリ収納部にバッテリパックを
装着した状態の断面図。(b)は、図8(a)のAーA
線に沿う断面図。
【図9】一対のシールド基板に夫々回路基板を固定した
状態を示す斜視図。
【図10】第1のシールド基板の斜視図。
【図11】複数の回路基板を展開して示す平面図。
【図12】シールド板とこのシールド板の凹部に支持さ
れる液晶ディスプレイの斜視図。
【図13】液晶ディスプレイの取り付け部分を拡大して
示す断面図。
【図14】筐体内の第1および第2のカードスロット
と、これらスロットを開閉するカバーの断面図。
【図15】カードスロットを開閉するカバーを分解して
示す斜視図。
【図16】ポータブルコンピュータの右側面図。
【図17】第3のカードスロットと電源スイッチを開閉
する操作ボタンの断面図。
【図18】操作ボタンを押圧した状態を示す断面図。
【図19】ボトムケースに対する操作ボタンの取り付け
構造を示す斜視図。
【図20】操作ボタンの斜視図。
【図21】バッテリパックのロック機構を示す断面図。
【図22】(a)は、シャッターを開いてロック機構の
ロックレバーを露出させた状態を示す断面図。(b)
は、ロック機構のロックレバーを指先で押圧し、バッテ
リパックのロックを解除した状態の断面図。
【図23】シャッターとロックレバーとの位置関係を示
す断面図。
【図24】図23のBーB線に沿う断面図。
【図25】シャッターとロックレバーとの位置関係を示
す斜視図。
【図26】ボールポイントが接続される拡張コネクタの
取り付け構造を示す斜視図。
【図27】拡張コネクタをボトムケースに取り付けた状
態を示す斜視図。
【図28】拡張コネクタの取り付け構造とアース構造を
示す断面図。
【図29】拡張コネクタをボトムケースに組み込んだ状
態を示す平面図。
【図30】ボールポイントの斜視図。
【符号の説明】
4…筐体、 5a…底壁、30,
40,50,60…機能部品(FDD、HDD、バッテ
リパック、基板ユニット)、
45a,45b…舌片、46…ボス部、
47…ねじ、94,95b…押え部(凹部、舌
片)、105…固定板(シールド板)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁を有する筐体と、 この筐体の底壁上に並べて配置された複数の機能部品
    と、 これら機能部品の上面間に亘って配置され、上記筐体お
    よび機能部品にねじ止めすることで、この筐体の底壁と
    の間で上記機能部品を挾み込んで固定する固定板と、を
    備えていることを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記底壁は、
    ねじを受けるためのボス部を備えていることを特徴とす
    る携帯型電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記筐体の底
    壁上で隣り合う一方の機能部品は、他方の機能部品の上
    面に重なり合う押え部を有し、この押え部が筐体のボス
    部にねじ止めされていることを特徴とする携帯型電子機
    器。
  4. 【請求項4】 請求項2の記載において、上記機能部品
    は、上記固定板と共に筐体のボス部にねじ止めされる舌
    片を有していることを特徴とする携帯型電子機器。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、上記機能部品
    は、動作中にノイズを発する回路部品を含んでおり、ま
    た、上記固定板は金属製であることを特徴とする携帯型
    電子機器。
  6. 【請求項6】 底壁を有する合成樹脂製の筐体と、 この筐体の底壁上に並べて配置され、金属部分を有する
    複数の機能部品と、 これら機能部品の上面間に亘って配置され、上記筐体お
    よび機能部品にねじ止めすることで、この筐体の底壁と
    の間で上記機能部品を挾み込んで固定する金属製の固定
    板と、を備えていることを特徴とする携帯型電子機器。
  7. 【請求項7】 一つのモジュールとしてユニット化され
    ている複数の機能部品を、筐体の底壁上に並べて配置す
    る第1の工程と、 上記機能部品の上面間に亘って固定板を重ね合わせる第
    2の工程と、 この固定板を上記筐体および機能部品にねじ止めするこ
    とで、上記機能部品を筐体の底壁との間で挾み込んで固
    定する第3の工程と、を備えていることを特徴とする携
    帯型電子機器の組み立て方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008084214A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Fujitsu Ltd 電子機器

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