JPH0628072B2 - データ取消制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、端末装置特に金銭登録機から入力して登録さ
れたデータを取消すデータ取消制御方法に関するもので
ある。

従来技術と問題点 各種の商店、百貨店、スーパーストア等に於いては、端
末装置として金銭登録機が設置され、売上商品の品番、
数量、金額等を入力し、明細や合計金額を印字したレシ
ートを発行し、又ホストコンピユータ等を設置したセン
タに商品の品番、数量、金額等のデータを転送して登録
し、会計管理や在庫管理を行うものである。このような
金銭登録機からの入力操作が誤つて、誤データが登録さ
れたことが後で判つた時、登録データの取消操作が行わ
れる。この取消操作は、従来、取消キーを操作し、次に
売上伝票に基づいて、商品の品番、数量、金額を入力
し、合計金額が合うようにして登録データの取消しを行
うものであつた。

例えば、第１図の(a)及び(b)は従来の売上操作及び取消
操作のフローチヤートを示すもので、売上操作に於いて
は、(a)に示すように、オペレータ番号（No.）を登録
し、売上商品の品番と金額とをキーボードから入力し、
これを繰り返して合計キーを押すと、明細及び合計金額
の印字が行われる。又取消操作に於いては、(b)に示す
ように、取消キーを押し、オペレータ番号（No.）を入
力し、売上伝票に基づいて品番、金額をキーボードから
入力する。この品番、金額の入力を繰り返して、合計キ
ーを押し、合計金額が合つていると、登録データの取消
処理が行われる。

前述のように、取消操作は、売上操作と同様に品番、金
額を入力するもので、この入力操作が誤る場合もあるの
で、取消操作の取消しを行う必要が生じたり、又明細個
数が多いと、取消しの入力操作に手間がかかり、誤入力
の可能性が大きくなる欠点があつた。

発明の目的 本発明は、登録データを取消すための取消操作を簡単化
し、所望のデータを取消すことができるようにすること
を目的とするものである。

発明の構成 本発明は、取引明細と合計金額とに取引通番を付加して
登録する登録手段と、取消操作時に取引通番と合計金額
とを入力する手段とを設け、該入力された取引通番に対
応する前記登録手段の格納領域から合計金額を読出し、
該読出合計金額と前記入力された合計金額とを照合し、
照合一致の場合に、前記登録手段の取引通番対応の格納
領域の登録データを取消すものであり、以下実施例につ
いて詳細に説明する。

発明の実施例 第２図は、本発明の実施例の要部ブロツク図であり、１
はキーボード、２は表示装置、３は印字装置、４は主制
御装置、５は記憶装置、６は回線制御回路、７はセン
タ、８は登録用記憶装置である。キーボード１はテンキ
ー，登録キー，取消キー，合計キー等の各種のキーを備
えているものであり、このキーボード１からオペレータ
番号，品番，金額等を入力するものである。これらの入
力データは、主制御装置４により種別毎に記憶装置５に
一旦書込まれる。

売上商品毎にキーボード１から品番，金額が入力され、
合計キーを押すと、主制御装置４は記憶装置５に書込ま
れている明細金額の合計を演算して合計金額を求め、記
憶装置５にこの合計金額が取引通番を付加されて書込ま
れる。即ち記憶装置５には、品番，金額，合計金額，取
引通番が格納されることになる。

記憶装置５の内容は、主制御装置４の制御により、回線
制御回路６を介してセンタ７に送出され、登録用記憶装
置８に格納される。この時、取引通番対応に品番、金
額、合計金額が格納されることになる。これらの格納領
域にオペレータ番号も含めて格納することもできる。こ
の登録用記憶装置８の内容により、合計管理や在庫管理
が行われる。

登録テータを取消す場合は、キーボード１の取消キーを
押し、次にオペレータ番号と取消すべきデータの取引通
番とを入力し、更に合計金額を入力する。それにより、
この取引通番に対応した合計金額が登録用記憶装置８か
ら読出されて、この合計金額と取消操作時に入力した合
計金額とが一致している時に、センタ７では登録用記憶
装置８の取引通番対応の登録データを消去することにな
る。登録用記憶装置８にオペレータ番号を含めて格納さ
れている場合は、入力されたオペレータ番号と取引通番
とに対応した格納領域から合計金額を読出して、入力さ
れた合計金額との照合を行わせることもできる。

第３図は、本発明の実施例の登録データ取消時に動作す
る主要部の機能ブロツク図であり、第２図と同一符号は
同一部分を示し、１０は入力データ識別回路、１１，１
２はレジスタ、１３は送受信制御回路、１４はレジス
タ、１５は照合回路、１６は表示制御回路である。キー
ボード１の取消キーを押して取消操作であることを主制
御装置４に通知し、オペレータ番号をキーボード１から
入力する。このオペレータ番号の入力は、必ずしも要求
されるものではないが、取消操作を行つたオペレータを
認識しておく為に入力することが好適である。

次にキーボード１から取引通番及び合計金額を入力する
と、それぞれの入力データは、レジスタ１１，１２にセ
ツトされる。送受信制御回路１３は、レジスタ１１にセ
ツトされた取引通番をセンタ７へ通知する為のメツセー
ジを作成して送出する。センタ７からは、取引通番に対
応する合計金額が応答メツセージとして送られてくるの
で、送受信制御回路１３は受信した合計金額をレジスタ
１４にセツトする。

照合回路１５はレジスタ１２の内容とレジスタ１４の内
容とを照合し、一致した時は、送受信制御回路１３に制
御信号を送出し、送受信制御回路１３はセンタ７に先に
送出した取引通番に対応する登録データの消去を指示す
る信号をメツセージとして送出する。又一致したことを
表示装置２に表示する。この照合結果が不一致の場合
は、照合回路１５から送受信制御回路１３に制御信号は
送出されず、不一致であることを表示装置２に表示させ
る。オペレータは不一致の表示により再度取消操作を行
うことができる。

第４図の(a)，(b)は、本発明の実施例の売上操作及び取
消操作のフローチヤートを示し、売上操作は、(a)に示
すように、オペレータ番号の登録を行い、売上商品毎
に、キーボード１から品番，金額を入力する。そして、
合計キーを押すと、取引通番と合計金額とが登録され、
それらが印字出力される。

取消操作は(b)に示すように、取消キーを押し、次にオ
ペレータ番号と取引通番とをキーボード１から入力す
る。次に取消すべき合計金額をキーボード１から入力す
る。センタ７から取引通番に対応する登録用記憶装置８
の格納領域から合計金額が読出され、この合計金額とキ
ーボード１から入力した合計金額とが比較され、比較一
致の場合は取消処理が行われ、不一致の場合は、再度オ
ペレータ番号と取引通番との入力及び合計金額の入力と
を行うことになる。

前述のように、登録用記憶装置８に取引通番対応に取引
データを登録しておくもので、このような処理は特に複
雑化することはなく、取消操作時に取引通番と合計金額
とを入力するものであるから、誤入力操作の可能性は殆
どないものとなり、明細を入力する場合に比較して、取
消操作が非常に簡単となる。又取消操作を行つたオペレ
ータ番号と取引通番とを記憶しておけば、後日の証拠と
することができる。

発明の効果 以上説明したように、本発明は、センタ７の登録用記憶
装置８等の登録手段に、明細と合計金額とに取引通番を
付加して登録し、取消操作時に、取引通番と合計金額と
を入力し、この取引通番に対応する前記登録手段の格納
領域から合計金額を読出して、この読出合計金額と前記
入力された合計金額とを照合し、照合一致の場合に、前
記登録手段の取引通番対応の格納領域の登録データを取
消すものであり、オペレータは取引通番と合計金額とを
入力するだけで済むので、明細を入力する従来例に比較
して取消操作が非常に簡単となる利点である。

【図面の簡単な説明】

第１図(a)，(b)は従来の売上操作及び取消操作のフロー
チヤート、第２図は本発明の実施例の要部ブロツク図、
第３図は本発明の実施例の取消動作の主要部の機能ブロ
ツク図、第４図(a)，(b)は本発明の実施例の売上操作及
び取消操作のフローチヤートである。 １はキーボード、２は表示装置、３は印字装置、４は主
制御装置、５は記憶装置、６は回線制御回路、７はセン
タ、８は登録用記憶装置、１０はデータ識別回路、１
１，１２，１４はレジスタ、１３は送受信制御回路、１
５は照合回路、１６は表示制御回路である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】取引データを登録し、該取引データが誤つ
   て登録された時に、該取引データを取消す処理を行うデ
   ータ取消制御方法に於いて、取引明細と合計金額とに取
   引通番を付加して登録する登録手段と、取消操作時に取
   引通番と合計金額とを入力する手段とを設け、該入力さ
   れた取引通番に対応する前記登録手段による登録データ
   から合計金額を読出し、読出した合計金額と前記入力さ
   れた合計金額とを照合し、照合一致の場合に、前記登録
   手段の取引通番対応の格納領域の登録データを取消すこ
   とを特徴とするデータ取消制御方法。