JPH06279157A - 植物成長促進剤 - Google Patents

植物成長促進剤

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Publication number
JPH06279157A
JPH06279157A JP5090552A JP9055293A JPH06279157A JP H06279157 A JPH06279157 A JP H06279157A JP 5090552 A JP5090552 A JP 5090552A JP 9055293 A JP9055293 A JP 9055293A JP H06279157 A JPH06279157 A JP H06279157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant growth
water
growth promoter
effect
fertilizers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5090552A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kubota
一浩 久保田
Kaoru Hirakata
薫 平形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Carlit Co Ltd
Original Assignee
Japan Carlit Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Carlit Co Ltd filed Critical Japan Carlit Co Ltd
Priority to JP5090552A priority Critical patent/JPH06279157A/ja
Publication of JPH06279157A publication Critical patent/JPH06279157A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の植物成長促進剤とほぼ同等の効力を有
し、植物の発根促進、倒状防止、収穫向上、緑色向上、
生育期間の短縮等を実現でき、かつ、人体に対する安全
性が極めて高く、環境を汚染しない植物成長促進剤を提
供する。 【構成】 陰極室と陽極室とが隔膜によって分割された
電解槽に水道水またはミネラル水を供給して電解し、陰
極室から得られるアルカリイオン水を有効成分とする植
物成長促進剤。 【効果】 本発明の植物成長促進剤は、野菜、花き等に
散水することにより、市販剤とほぼ同等の効果が得ら
れ、また、人体に対して極めて安全であり、環境汚染を
引き起こさない。加えて、他の化学肥料や有機肥料と併
用することにより成長をさらに促進させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業や園芸等で用いら
れる植物成長促進剤に関し、特に、人体に対して安全性
が高く、環境を汚染しない植物成長促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、農家の間では、利益の高収益性を
確保できる野菜、花き等のハウス栽培が盛んに行われる
ようになり、野菜農家、園芸農家の数は減少しているも
のの専業大規模農家が増えてきている。専業大規模農家
は、植物に栄養を与え、収益を増進させることを目的と
して数多くの肥料を施用して、短期間に効率よく生育さ
せている。しかしながら、施用されている肥料のほとん
どが化学的に合成されたものであり、長期間あるいは多
量に施用させた場合、土壌中に残存する等して、人体に
悪影響を及ぼしたり、環境を汚染物質となる恐れがあ
る。
【0003】この解決策としては、化学肥料から有機肥
料や天然産物に由来する肥料に代えることが好ましい。
しかしながら、これらは、化学肥料と比べ、供給の安定
性、遅効性等に問題があり、また、人体に対する安全性
は高いが、環境汚染の要因物質であることに変わりはな
い。
【0004】このように、植物に栄養を与え、収益を増
進させることを目的として施用される植物成長促進剤と
しての肥料は、種々の問題をかかえている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、この
ような問題を解決し、従来の植物成長促進剤とほぼ同等
の効力を有し、植物の発根促進、倒伏防止、収量向上、
緑色向上、成育期間の短縮等が実現でき、かつ、人体に
対する安全性が極めて高く、環境汚染を引き起こさない
植物成長促進剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、上記問題を解決し、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち、本発明は、陰極室と陽極室とが
隔膜によって分割された電解槽に水道水またはミネラル
水を供給して電解し、陰極室から得られるアルカリイオ
ン水を有効成分とすることを特徴とする植物成長促進剤
である。
【0008】本発明の植物成長促進剤の有効成分である
アルカリイオン水を得るための電解槽としては、市販さ
れている電解による家庭用アルカリイオン整水器を用い
ることができる。陰極及び隔膜に付着したカルシウムや
マグネシウム等の硬度成分によるスケール除去のための
極性反転機能を有した電解槽がより好ましい。電解槽に
は、通常、水道水を供給するが、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機
塩を数百ppm含有させたミネラル水を供給してもよい。
【0009】電解槽の電極としては、生成するアルカリ
イオン水中に、植物に対して有害成分となる金属が溶出
しないものが望ましい。電解槽の陰極としては、ステン
レスやチタン等、陽極としては、グラファイト、マグネ
タイト、白金、鉛等が用いることができるが、上記の点
を考慮すると、バルブ金属基体に電気メッキ法または熱
分解法により白金族金属または白金族金属酸化物から選
ばれた少なくとも1種類以上の成分からなる白金含有被
覆を施した電極が、極性反転を行っても金属が溶出せず
特に好ましい。
【0010】電解槽中の隔膜としては、素焼板、多孔質
プラスチックまたはフルオロカーボン系の陽イオン交換
膜等を用いることができる。これらの内、素焼板は、も
ろいため取り扱いを慎重に行わなければならず、また厚
みも大きいものしか得られず好ましくない。多孔質プラ
スチックまたはフルオロカーボン系の陽イオン交換膜
は、厚さが薄くても機械的強度が十分あり好ましい。
【0011】本発明の植物成長促進剤は、植物への散水
時に通常用いられている地下水または水道水の代用ある
いは併用で用いられる。
【0012】また、他の化学肥料または有機肥料と併用
することにより成長をさらに促進させることができ、前
記肥料を大幅に削減することができ、環境汚染への影響
を大幅に軽減できる。
【0013】本発明の植物成長促進剤の適用植物として
は、野菜、花き等であるが、特に、施設園芸野菜である
トマト、ナス、ピーマン等ナス科野菜、キュウリ、スイ
カ、メロン、カボチャ等ウリ科野菜、イチゴ、カイワレ
大根、モヤシ、ミツバ等があげられる。その中でも発芽
しすぐ食用に供するカイワレ大根、モヤシ、ミツバ等に
ついては成長促進効果が著しい。
【0014】
【作用】本発明の植物成長促進剤の有効成分であるアル
カリイオン水は、植物の生育に必要なミネラル分に富む
弱アルカリ性の水であり、水の分子集団すなわちクラス
ターが小さいため、植物体内への水の吸収が早い。水と
同時に土壌中または水中の栄養分も速やかに供給される
ため成長促進作用を引き起こす。加えて、気孔からの水
の蒸発も早く、植物の新陳代謝を促す結果となる。
【0015】本発明の植物成長促進剤は、水道水または
ミネラル水を電解することにより得られるため、化学肥
料や有機肥料に見られるような環境汚染を引き起こす心
配は全くなく、人体に対しても安全性が非常に高い。
【0016】本発明の植物成長促進剤を散水することに
より、植物の成長促進、倒状防止、収量向上、緑食向上
が実現し、生育期間が短縮される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の植物成長促進剤の実施例を示
す。なお、本発明は、これらの実施例になんら限定され
ない。
【0018】実施例1 陰極及び陽極にチタン基体に熱分解法により白金含有被
覆を施した電極(300cm2×2枚)を、隔膜にポリプロピ
レン製陽イオン交換膜を用いた電解槽に、水道水を供給
して電解し(電流密度:2A/dm2)、陰極室よりアル
カリイオン水(pH10)を得た。カイワレ大根の種を水
中に1日間浸漬した後、約17cm2のウレタン培地に50粒
を播種した。この培地に、アルカリイオン水を毎日散水
(午前10時に20ml、午後3時に20mlの2回)した。7日
後、30本のカイワレ大根を無作為に抽出し、茎長及び重
量を測定した。平均茎長は115mm、重量は30本で7.5gで
あった。結果を表1に示す。
【0019】実施例2 実施例1において、得られたアルカリイオン水と水道水
を隔日でウレタン培地に散水した以外は、実施例1同様
にした。7日後、30本のカイワレ大根を無作為に抽出
し、茎長及び重量を測定した。平均茎長は105mm、重量
は30本で7.0gであった。結果を表1に示す。
【0020】実施例3 1葉期のキュウリを1本植えたプランター(縦30cm×横
30cm×高さ25cm)を3個用意した。温室内で、各々のプ
ランターに、実施例1と同様にして得られたアルカリイ
オン水を毎日散水(午前10時に100ml)した。初めて結
実(10葉期)するまでに20日間を要し、この時のたけは
100cmであった。結果を表2に示す。
【0021】実施例4 実施例3において、実施例1と同様にして得られたアル
カリイオン水と市販剤(葉面散布型肥料、商品名:アミ
グロー、日本カーリット(株)製)の3000倍希釈液を隔日
でプランターに散水した以外は、実施例3と同様にし
た。初めて結実(10葉期)するまでに15日間を要し、こ
の時のたけは110cmであった。結果を表2に示す。
【0022】比較例1 実施例1において、アルカリイオン水の代りに水道水を
用いた以外は、実施例1と同様にした。7日後、30本の
カイワレ大根を無作為に抽出し、茎長及び重量を測定し
た。平均茎長は93mm、重量は30本で5.2gであった。結
果を表1に示す。
【0023】比較例2 実施例3において、アルカリイオン水の代りに水道水を
用いた以外は、実施例3と同様にした。初めて結実(10
葉期)するまでに28日間を要し、この時のたけは86cmで
あった。結果を表2に示す。
【0024】比較例3 実施例3において、アルカリイオン水の代りにアミグロ
ーの3000倍希釈液を用いた以外は、実施例3と同様にし
た。初めて結実(10葉期)するまでに18日間を要し、こ
の時のたけは103cmであった。結果を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明のアルカリイオン水を有効成分と
する植物成長促進剤は、野菜、花き等に散水することに
より、市販剤とほぼ同等の成長促進効果が得られる。本
発明の植物成長促進剤は、人体に対して極めて安全であ
り、環境汚染を引き起こす恐れは全くない。また、他の
化学肥料や有機肥料と併用することにより成長をさらに
促進させることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極室と陽極室とが隔膜によって分割さ
    れた電解槽に水道水またはミネラル水を供給して電解
    し、陰極室から得られるアルカリイオン水を有効成分と
    することを特徴とする植物成長促進剤。
JP5090552A 1993-03-26 1993-03-26 植物成長促進剤 Pending JPH06279157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5090552A JPH06279157A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 植物成長促進剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5090552A JPH06279157A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 植物成長促進剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06279157A true JPH06279157A (ja) 1994-10-04

Family

ID=14001578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5090552A Pending JPH06279157A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 植物成長促進剤

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JP (1) JPH06279157A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998017588A1 (fr) * 1996-10-18 1998-04-30 Miz Co., Ltd. Eau electrolytique reductrice et procede de preparation de celle-ci

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998017588A1 (fr) * 1996-10-18 1998-04-30 Miz Co., Ltd. Eau electrolytique reductrice et procede de preparation de celle-ci

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