JPH06277762A - 金属部材の曲げ加工装置 - Google Patents

金属部材の曲げ加工装置

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JPH06277762A
JPH06277762A JP7065993A JP7065993A JPH06277762A JP H06277762 A JPH06277762 A JP H06277762A JP 7065993 A JP7065993 A JP 7065993A JP 7065993 A JP7065993 A JP 7065993A JP H06277762 A JPH06277762 A JP H06277762A
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JP
Japan
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mold
work
magnetic flux
die
coil
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JP7065993A
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Hiroshi Shinagawa
浩 品川
Yoshihisa Miwa
能久 三輪
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定金型1と可動金型2との間に金属管から
なるワークPを所定温度に加熱する高周波加熱コイル3
を配設した曲げ加工装置において、高周波加熱コイル3
からの磁束が金型1,2やワークPに伝播されて金型
1,2やワークPの加熱されるのを抑制し、金型1,2
の強度向上及びワークPのかじりや焼付きを防止するこ
と。 【構成】 高周波加熱コイル3から発生する磁束が固定
金型1側に伝播するのを抑制する強磁性体薄板4を設け
ることで、磁束を上記強磁性体薄板4で吸収し、固定金
型1側に伝播しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固定金型に挿通され
た、たとえばアルミニウム押出材等からなる金属管を軸
方向に押圧しながら、可動金型によって所定の曲率の曲
げ加工を行うための金属部材の曲げ加工装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種金属部材の曲げ加工装置と
して、固定型と回転アーム式曲げ型との間に高周波加熱
コイルを配設することにより、アルミニウム材のワーク
を高周波加熱して曲げ加工し易くしたものが知られてい
る(たとえば特開昭58−93516号公報参照) また、この他、固定金型と三次元方向に転向及び変位可
能な可動ジャイロ金型とを備えたマルチベンダーと称さ
れる装置において、上記両金型内面部に冷却油を供給す
ることにより、ワークの焼付きやかじりを防止するよう
にしたものがある(たとえば特開平3−66419号公
報参照)。
【0003】すなわち、図7は上記マルチベンダーとい
われる曲げ加工装置A′を示し、1はワーク導通孔1a
を有する固定金型、2は固定金型1の側方に、たとえば
三次元方向に転向及び変位可能に配設され、かつワーク
導通孔2aを有するジャイロ金型等の可動金型、Pは曲
げ加工される金属管等のワークである。
【0004】そして、この金属部材の曲げ加工装置A′
では、ワークPの後端を矢印のように軸方向に押圧しな
がら固定金型1のワーク導通孔1aと可動金型2のワー
ク導通孔2aを通過させ、上記固定金型1に対する可動
金型2の相対的移動によって所定の曲率で曲げ加工され
るようになっている。
【0005】ところが、上記曲げ加工装置A′の場合、
ワークPがたとえばアルミニウム押出材等の金属管のよ
うに降伏点が低くかつ伸びが小さい素材でできている
と、図8に示すように押圧部が加圧力に耐え切れずに塑
性変形して座屈Bを発生したり、あるいはワークPの曲
げ方向外側に伸び不足による割れCが発生したりして、
所定の曲げ加工ができないという不都合がある。
【0006】そこで、上記不都合を解決する曲げ加工装
置として、たとえば図9及び図10に示すような装置が
考えられる。すなわち、この装置は前者の従来技術に示
されている高周波加熱に着目し、固定金型1と可動金型
2との間(特に固定金型1の近傍が望ましい)に高周波
加熱コイル3を配設したものである。
【0007】そして、上記装置によれば、高周波加熱コ
イル3によりワークPの曲げ加工部のみが加熱されて、
この曲げ加工部の変形抵抗が下がるため、加圧力が小さ
くなり(加圧部は加熱していないので押圧部の降伏点は
下がっていない)、より曲げやすくなって、座屈Bの発
生が防止される。また、加熱することによってワークP
である金属管の伸びが上昇するため、伸び不足による割
れCの発生も防止することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置で
は図10で示すようにワークの曲げ半径Rと、固定金型
1及び可動金型2間の距離Lとの間の幾何学的関係とし
て、必ず次式(1)を満足させる必要がある。
【0009】R≦L…(1) したがって、曲げ半径Rの小さい曲げを行うときには、
必ず固定金型と可動金型との距離Lを小さくしなければ
ならず、このような状態で曲げ加工を行うと、Lの値が
小さいために、高周波加熱コイル3から発生する磁束が
固定金型1または可動金型2側に伝播しやすく、固定金
型1や可動金型2及びワークPそのものも高温に加熱さ
れ、高温状態となりやすい。
【0010】そして、固定金型や可動金型及びワークが
高温に加熱されると、固定金型や可動金型の強度が低下
し、あるいはこれらの金型とワークとのかじりが発生し
てワークの一部が剥離したり、ワークが焼付きを起こし
たりするという不具合が生じる。
【0011】また、特にワークがアルミニウム材であ
り、固定金型や可動金型が鋼材である場合には、これら
材料特性値の違いによりワークは金型の約10倍もの温
度上昇が引き起こされることになる。このような状態に
なると、ワークの強度が低下し、かつ焼付きが発生する
一方、固定金型や可動金型の剛性低下を来たし、クラッ
クの発生や破損等により曲げ加工に耐えられなくなると
いう不具合がある。
【0012】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、高周波加熱コイル側から
金型への磁束伝播を制限する手段を講じるようにするこ
とにより、曲げ半径Rの小さい曲げを行う場合にも金型
の温度上昇やワークの加熱を防止し、よって金型の強度
低下及び金型とワークの焼付き等を抑制することにあ
る。
【0013】
【発明を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、金属部材からなるワークを挿
通可能に保持する固定金型と、この固定金型にワークの
軸心方向に所定間隔をあけて配設された可動金型と、こ
れらの金型の間に配設され、上記ワークを所定温度に加
熱する高周波加熱コイルとを備え、固定金型を通過した
ワークを可動金型の変位により両金型間で曲げ加工する
ようにした金属部材の曲げ加工装置において、上記コイ
ルと金型との間に、コイルから発生する磁束が金型側に
伝播するのを抑制する磁束伝播抑制部材が設けられた構
成としている。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
ける磁束伝播抑制部材は上記コイルの金型側の側端部の
少なくとも一方に設けられた強磁性体からなるものであ
る構成としている。
【0015】請求項3の発明では、請求項2における可
動金型がジャイロ金型である構成としている。
【0016】請求項4の発明では、請求項2または3の
発明における強磁性体がコイルの固定金型に対向する側
の側端部に設けられた構成としている。
【0017】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
ける磁束伝播抑制部材を固定金型または可動金型の少な
くとも一方のコイルに面する側の側面部に設けられた反
磁性体からなるもので構成している。
【0018】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
ける金型のワークへの接触面に反磁性体が設けられた構
成としている。
【0019】請求項7の発明では、請求項5または6の
発明における可動金型がジャイロ金型である構成として
いる。
【0020】請求項8の発明では、請求項5ないし7の
発明における反磁性体が固定金型側に設けられた構成と
している。
【0021】
【作用】上記の構成により、請求項1の発明では、高周
波加熱コイルと金型との間に磁束伝播抑制部材が配設さ
れているので、上記コイルから発生する磁束が金型側に
伝播するのが抑制される。したがって磁束の伝播により
金型が加熱されて高温となることはなく、金型強度の低
下やワークの焼付きを防止できる。
【0022】請求項2の発明では、上記コイルの金型側
側端部の少なくとも一方に強磁性体が設けられているの
で、コイルから発生する磁束が強磁性体が具備する磁束
吸収能によって吸収され、金型側に漏れ出て伝播するこ
とを防止できる。したがって金型が磁束の伝播によって
加熱され高温とならないので、金型の強度が低下するお
それがない。
【0023】請求項3の発明では、可動金型がジャイロ
金型であるので、マルチベンダー装置への適用が可能と
なり、上記コイルから発生する磁束は強磁性体の磁束吸
収能によってすみやかに吸収されるので、金型側に漏れ
出て伝播することが防止される。したがってマルチベン
ダー装置においても、金型の強度が低下するおそれがな
い。
【0024】請求項4の発明では、上記強磁性体がコイ
ルにおいて固定金型に対向する側端部に設けられている
ので、コイルからの磁束は強磁性体の磁束吸収能によっ
て吸収され、固定金型への磁束が漏れ出て伝播すること
が抑制される。したがって固定金型が磁束により加熱さ
れて、その強度が低下するおそれはない。
【0025】請求項5の発明では、少なくとも一方の金
型のコイルに面する側の側面部に反磁性体を設けている
ので、上記コイルからの磁束は反磁性体の磁束反発能に
よって反発され、金型側に磁束が伝播されることがな
い。したがってこの場合、磁束が伝播されて金型が加熱
されることがなく、金型の強度の低下を防止できる。
【0026】請求項6の発明では、反磁性体は金型にお
いてコイルに面する側の側面部のみならず、ワークとの
接触面にも設けられているので、金型への磁束伝播の抑
制効果に加え、ワークを介しての熱伝導も抑えることが
でき、より効率的に金型の温度上昇を抑えて、金型とワ
ークのかじり及びワークの焼付きを防止できる。
【0027】請求項7の発明では、可動金型がジャイロ
金型であるので、請求項3の発明と同様にマルチベンダ
ー装置への適用が可能となり、マルチベンダー装置にお
いても、磁束の伝播により金型が加熱されて高温となる
ことがなく、金型強度の低下を防止できる。
【0028】さらに、請求項8の発明では、固定金型側
に反磁性体が設けられているので、上記コイルから固定
金型側への磁束の伝播は反磁性体の存在によって阻止さ
れる。したがって磁束の伝播がないので、固定金型が磁
束の伝播によって加熱されて高温となることがことがな
く、固定金型の強度が低下するおそれがない。
【0029】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。 (第1実施例)図1はこの発明の第1実施例に係る金属
部材の曲げ加工装置Aを示す(なお、この実施例の基本
構成は図7〜10で示す従来例と同じであるので、図7
〜10と同じ部分については同じ符号を付してその詳し
い説明を省略する。
【0030】図1で示す金属部材の曲げ加工装置Aは、
図7〜10で示す従来例のものと同様、ワーク導通孔1
aを有する固定金型1と、この固定金型1の側方に、た
とえば三次元方向に転向及び変位可能に配設され、かつ
ワーク導通孔2aを有するジャイロ金型等の可動金型2
と、これらの金型1,2の間に配設され、曲げ加工され
る金属管等のワークPを加熱するための高周波加熱コイ
ル3とから基本構成されている。なお、ワークPとして
は中空の断面角型パイプを例示したが、断面丸形のもの
あるいは中実のものでも差し支えない。
【0031】上記構成にかかる金属部材の曲げ加工装置
において、この第1実施例では、たとえば純鉄、ケイ
素、コバルト等で形成された磁束吸収能がある強磁性体
薄板4が、図示例のように、たとえば高周波加熱コイル
3の、固定金型1に面する側の側端部に貼着されてい
る。
【0032】したがってこの実施例では、上記構成によ
り高周波加熱コイル3から発生し漏れ出る磁束は、強磁
性体薄板4の磁束吸収能によって吸収されて固定金型1
側へ漏れ出るのが抑制され、固定金型1に磁束が伝播し
ない。これにより、固定金型が加熱されることなく、加
熱による固定金型の強度低下がない。
【0033】(第2実施例)第2実施例を図2により説
明する。同実施例の場合、高周波加熱コイル3の側端部
に貼着される強磁性体薄板4は、第1実施例のように固
定金型1に面する側のみならず、可動金型2に面する側
端部にも貼着されている。
【0034】したがってこの実施例では、上記構成によ
り高周波加熱コイル3から発生する磁束は、同コイル3
の両側端部に貼着された強磁性体薄板4の磁束吸収能に
よって吸収され、固定金型1側及び可動金型2側へ漏れ
出るのが阻止される。このように、固定金型1のみなら
ず可動金型2にも磁束は伝播しないので、固定金型及び
可動金型ともに加熱されることなく、固定金型及び可動
金型はいずれも強度低下がない。
【0035】(第3実施例)第3実施例を図3により説
明する。同図において、5はたとえばセラミック材、ビ
スマスやアンチモンを含む素材等で形成された反磁性体
薄板であって、図示例のように、たとえば固定金型1
の、高周波加熱コイル3に面する側の側面部に貼着され
ている。
【0036】したがって上記実施例の構成では、高周波
加熱コイル3から発生し漏れ出る磁束は、反磁性体薄板
5の磁束反発能によって反発させられ、固定金型1側に
磁束が伝播しない。これにより、固定金型1が加熱され
ることなく、加熱による固定金型1の強度低下がない。
【0037】(第4実施例)第4実施例を図4により説
明する。同実施例の場合、反磁性体薄板5は図示例のよ
うに、たとえば、第3実施例のように固定金型1の高周
波加熱コイル3に面する側のみならず、固定金型1とワ
ークPとの接触面にも溶射等によって反磁性体薄板5に
相当するコーティング層が形成されている。
【0038】したがって上記実施例の構成では、高周波
加熱コイル3から発生し漏れ出る磁束は、反磁性体薄板
5の磁束反発能によって反発させられ、固定金型1側へ
磁束が伝播しない。これにより、固定金型1が加熱され
ることなく、加熱による固定金型1の強度低下がないの
みならず、固定金型1とワークPとのかじりがなく、焼
付きのおそれがない。
【0039】(第5実施例)第5実施例を図5により説
明する。同実施例の場合、反磁性体薄板5は第3実施例
のように固定金型1の側面部のみならず、可動金型2
の、高周波加熱コイル3に面する側面部にも貼着されて
いる。
【0040】したがって上記実施例の構成では、高周波
加熱コイル3から発生し漏れ出る磁束は反磁性体薄板5
の磁束反発能によって反発させられ、固定金型1側のみ
ならず、可動金型2側にも磁束が伝播しない。これによ
り、固定金型1及び可動金型2がともに加熱されること
なく、加熱による固定金型1および可動金型2の強度低
下がない。
【0041】(第6実施例)さらに、第6実施例を図6
により説明する。同実施例の場合、第4実施例で示す反
磁性体薄板5に加え、可動金型2側にもその高周波加熱
コイル3に面する側のみならず、可動金型2とワークP
との接触面にも溶射等によって反磁性体薄板5に相当す
るコーティング層が形成されている したがって上記実施例の構成では、高周波加熱コイル3
から発生し漏れ出る磁束は、反磁性体薄板5の磁束反発
能によって反発させられ、固定金型1側と可動金型2に
磁束が伝播しない。これにより、固定金型1及び可動金
型2が加熱されることなく、加熱による固定金型1及び
可動金型2の強度低下がないのみならず、固定金型1と
ワークPとの間、及び可動金型2とワークPとの間のか
じりがなく、焼付きのおそれもない。
【0042】上記第1実施例ないし第6実施例で示すよ
うに、この発明では、ワークの曲げ開始部の曲げをより
起こしやすくするために固定金型と可動金型との間に配
設した高周波加熱コイルから発生して金型やワークに悪
影響を及ぼす磁束を、コイル側に強磁性体を設けるかも
しくは金型側に反磁性体を設けるという簡単な構成によ
って金型やワークに悪影響を与えることなく吸収しある
いは反発させることができる。したがって金型が加熱さ
れて高温となることがなく、金型の強度低下や破損のお
それがないばかりか、ワーク成形後の耐力、伸びが向上
する。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は固定金型と高周波加熱コイルとの間に磁束伝播抑制部
材を設けるという構成とした。また請求項2の発明では
高周波加熱コイルの側端部の少なくとも一方に磁束伝播
抑制部材として強磁性体を設ける構成とした。さらに請
求項5の発明では金型の側面部側に反磁性体を設ける構
成とした。したがってこれらの発明によると、コイルか
らの磁束が金型に伝播されるのを強磁性体の磁束吸収能
または反磁性体の磁束反発能によって抑制でき、漏出磁
束の伝播による金型の加熱を防いで、その強度低下を防
止できるとともに、ワークのかじりや焼付きもなく、ワ
ークの成形後の耐力や伸びの向上を図ることができる。
【0044】請求項3または7の発明では、曲げ装置が
可動金型をジャイロ金型としたマルチベンダー構成であ
るので、マルチベンダー装置としての利点を生かしつ
つ、上記コイルから漏れ出る磁束が金型側に磁束が伝播
されるのを防止でき、よって、マルチベンダー装置にお
ける金型の加熱による強度低下を回避できる。
【0045】また、請求項4の発明では、固定金型と高
周波加熱コイルとの対向面の間でコイル側端部に強磁性
体を設ける構成とした。そして請求項8の発明では、固
定金型の側面部に反磁性体を設ける構成とした。したが
ってこれらの発明によると、固定金型が磁束の伝播の影
響を受けて加熱されることがないので、ワークの曲げ開
始部では効率的加熱を図りつつ曲げ加工されることにな
り、固定金型の強度低下及び焼付きが防止されるという
効果がある。
【0046】さらに請求項6の発明では、反磁性体を金
型のコイルに面する側の側面部のみならず、ワークとの
接触面にも設けているので、コイルからの磁束は上記反
磁性体の磁束反発能によって反発され、金型側に磁束の
影響を及ぼさない。しかもワークとの接触面に設けた反
磁性体はワークから金型への熱伝導を遮断するので、金
型の温度上昇がより一層抑制され、金型とワークとの間
の焼付きが高い信頼性で防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る金属部材の曲げ装
置の縱断面図である。
【図2】この発明の第2実施例の図1相当図である。
【図3】この発明の第3実施例の図1相当図である。
【図4】この発明の第4実施例の図1相当図である。
【図5】この発明の第5実施例の図1相当図である。
【図6】この発明の第6実施例の図1相当図である。
【図7】従来の金属部材の曲げ加工装置の斜視図であ
る。
【図8】座屈及び割れの発生状況を示す図7の曲げ加工
装置の斜視図である。
【図9】図7の曲げ加工装置に高周波加熱コイルを配設
した場合の金属部材の曲げ加工装置の斜視図である。
【図10】図9の金属部材の曲げ加工装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
A 曲げ加工装置 1 固定金型 2 可動金型 3 高周波加熱コイル 4 強磁性体薄板 5 反磁性体薄板 P ワーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属部材からなるワークを挿通可能に保
    持する固定金型と、この固定金型にワークの軸心方向に
    所定間隔をあけて配設された可動金型と、これらの金型
    の間に配設され、上記ワークを所定温度に加熱する高周
    波加熱コイルとを備え、固定金型を通過したワークを可
    動金型の変位により両金型間で曲げ加工するようにした
    金属部材の曲げ加工装置において、 上記コイルと金型との間に、コイルから発生する磁束が
    金型側に伝播するのを抑制する部材が設けられたことを
    特徴とする金属部材の曲げ加工装置。
  2. 【請求項2】 磁束伝播抑制部材は、上記コイルの金型
    側の側端部の少なくとも一方に設けられた強磁性体から
    なるものであることを特徴とする請求項1記載の金属部
    材の曲げ加工装置。
  3. 【請求項3】 可動金型がジャイロ金型であることを特
    徴とする請求項2記載の金属部材の曲げ加工装置。
  4. 【請求項4】 コイルの固定金型に対向する側の側端部
    に強磁性体が設けられたことを特徴とする請求項2また
    は3記載の金属部材の曲げ加工装置。
  5. 【請求項5】 磁束伝播抑制部材は、固定金型または可
    動金型の少なくとも一方のコイルに面する側の側面部に
    設けられた反磁性体からなるものであることを特徴とす
    る請求項1記載の金属部材の曲げ加工装置。
  6. 【請求項6】 金型のワークへの接触面に反磁性体が設
    けられたことを特徴とする請求項5記載の金属部材の曲
    げ加工装置。
  7. 【請求項7】 可動金型がジャイロ金型であることを特
    徴とする請求項5または6記載の金属部材の曲げ加工装
    置。
  8. 【請求項8】 反磁性体が固定金型側に設けられている
    ことを特徴とする請求項5,6または7記載の金属部材
    の曲げ加工装置。
JP7065993A 1993-03-30 1993-03-30 金属部材の曲げ加工装置 Withdrawn JPH06277762A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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