JPH06277683A - 超臨界状態での湿潤酸化による廃水浄化方法及び装置 - Google Patents

超臨界状態での湿潤酸化による廃水浄化方法及び装置

Info

Publication number
JPH06277683A
JPH06277683A JP6021495A JP2149594A JPH06277683A JP H06277683 A JPH06277683 A JP H06277683A JP 6021495 A JP6021495 A JP 6021495A JP 2149594 A JP2149594 A JP 2149594A JP H06277683 A JPH06277683 A JP H06277683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
flame
reaction
wastewater
cooling water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6021495A
Other languages
English (en)
Inventor
Hans L Laroche
ハンス ルーカス ラロシュ
Markus Weber
マルクス ベーバー
Beat Zehnder
ベアト ツェンダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sulzer Chemtech AG
Original Assignee
Sulzer Chemtech AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sulzer Chemtech AG filed Critical Sulzer Chemtech AG
Publication of JPH06277683A publication Critical patent/JPH06277683A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F11/00Treatment of sludge; Devices therefor
    • C02F11/06Treatment of sludge; Devices therefor by oxidation
    • C02F11/08Wet air oxidation
    • C02F11/086Wet air oxidation in the supercritical state
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J3/00Processes of utilising sub-atmospheric or super-atmospheric pressure to effect chemical or physical change of matter; Apparatus therefor
    • B01J3/008Processes carried out under supercritical conditions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J3/00Processes of utilising sub-atmospheric or super-atmospheric pressure to effect chemical or physical change of matter; Apparatus therefor
    • B01J3/02Feed or outlet devices therefor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/54Improvements relating to the production of bulk chemicals using solvents, e.g. supercritical solvents or ionic liquids

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】超臨界水性酸化プロセスにおいて、沈澱した塩
による障害を抑制し、腐食の問題を回避すること。 【構成】超臨界条件下での有機成分の湿潤酸化による塩
荷電廃水の浄化方法。反応は火炎5の形態で行われる。
超臨界領域は、冷却水から作られる臨界未満のバイパス
流4で囲まれている。円柱状加圧容器として構成された
反応装置の一端部には、バーナーノズル2と、それを取
り囲む冷却水用の少なくとも一つの環状入口48とが設
けられている。当該装置の他端部には、冷却水及び反応
生成物(特に沈澱塩)用の共通の出口160が設けられ
ている。バイパス流のために塩による障害物ができず、
腐食の問題も緩和される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超臨界条件下での有機
成分の湿潤酸化による塩荷電廃水の浄化方法であって、
予め加熱されかつ燃料と混ぜられた廃水が、円筒状反応
装置の中央部における超臨界領域において含酸素流体と
反応し、それにより、反応中に沈澱する塩が、固液混合
物としてあるいは溶解状態で反応装置から臨界未満の領
域に移される方法に関する。
【0002】更に、本発明は上記浄化方法を実施するた
めの反応装置に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】米国特
許第4,822,497 号により、いわゆるSCWOプロセス
(SCWOとは、超臨界水性酸化の意味)が知られてい
る。その反応は、垂直に立てられた円筒状の加圧容器内
で起こる。廃水、燃料及び酸素の半臨界または超臨界混
合物が、上方から反応装置内に軸方向に突き出たノズル
を介して供給される。反応後、熱い流体が反応生成物と
共に上方向に引き出される。反応中、塩が小結晶(マイ
クロメートルの範囲のサイズ)の形で突然に沈澱し、臨
界未満の領域での反応装置の底部に部分的に沈積する。
そこで塩は、ブライン(塩水)または固体ブライン混合
物として冷水によって除去される。
【0004】ABB−ルーマスクレスト社による、反応
装置の低部領域に冷却水の流下液膜を用いたSCWOプ
ロセスの新開発で、塩が反応装置の壁に焼き付かないよ
うになった。もちろん上部領域では塩が反応装置壁に沈
積されることができ、こうして早晩障害物となる結果と
なる。
【0005】SCWOプロセスは、例えば製紙業におけ
るような、生物分解が困難または不可能なプロセス水の
処理に使用される。当該プロセスは特に、ジオキサン、
フラン、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、とりわけ攻撃
的な薬剤の如き危険な物質を分解するのに適している。
【0006】SCWOプロセスは二つの大きな問題に直
面している。第一には、水の臨界点あたりの領域で塩の
溶解度が大きく低下し、結果としてそれは塩の沈着とな
り最終的には障害物となるということである。第二に
は、温度上昇時に塩の存在のために、非常に腐食性状況
になるということである。従って、本発明の目的は、沈
澱した塩による障害がかなりの程度防止されて腐食の問
題がないSCWOプロセスを提供することであり、ま
た、そのプロセスを実行するための反応装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の廃水浄化方法は、超臨界条件下での有機成分の湿潤
酸化に際し、臨界未満の領域を、超臨界領域を取り囲む
冷却水から形成されたバイパス流によって生み出すと共
に、反応を火炎の形態で行い、反応生成物を冷却水と混
ぜられる反応装置から除去することを特徴とする。
【0008】かかる廃水浄化方法の実施に使用される反
応装置は、円筒状加圧容器として構成されている。そし
て、当該反応装置の一端部には、少なくとも一つのバー
ナーノズルと、当該バーナーノズルを取り囲む冷却水用
の少なくとも一つの環状入口とが設けられており、当該
反応装置の他端部には、冷却水及び反応生成物用の少な
くとも一つの共通の出口が設けられている。
【0009】
【作用】次のことが本発明に従う臨界未満のバイパス流
によって達成される。第一に、熱を半径方向に取り去る
ことによって反応壁の温度を低く維持しつつ、反応領域
がバイパス流によって隔てられる。第二には、当該バイ
パス流のような塩沈澱の防止は、その臨界未満によって
当該反応領域を半径方向に離れる固体塩を溶解してそれ
を分離させる。
【0010】廃水の酸化性の成分に加えて一般に燃料が
混合によって加えられなければならず、これにより超臨
界状況に要求される温度が獲得され、安定に維持され得
る。超臨界状態ではガス状の炭化水素は水に可溶である
ので、例えばメタンが燃料として使用され得る。当然、
例えばメタノールやイソプロパノールのような、臨界未
満の状況下で水に可溶でもある燃料が使用されてもよ
い。
【0011】反応に必要とされる含酸素流体は圧縮酸素
または圧縮空気からなるが、酸素と水との超臨界混合物
であってもよい。本発明によれば、反応はいわゆる「湿
性高圧火炎」の形態で行われる(W.シーリング、E.
U.フランクによる「高圧下の燃焼及び拡散火炎」バ
ー.ブンセンジズ.フィジカル.ケミストリ.第92巻
631−636、1988年を参照)。酸化は燃焼に似
ており、発された燃焼熱によって高温度(1400〜3
000K)となり、その結果、反応を実質的に加速す
る。高温度のおかげで、公知のプロセス(800〜90
0Kで反応)に比較しておよそ3のオーダーの大きさだ
け小さいところの、反応領域における非常に短い逗留時
間が成分を分解するに十分なものとなる。
【0012】湿性高圧火炎は、バーナーノズルを介して
反応装置内を流れる流体からなるコア流内に配置されて
いる。超臨界コア流と、冷却水によって生み出される臨
界未満のバイパス流との間において、物質移動と熱伝達
とが起こる。有害物質を分解するのに必要な短い逗留時
間のおかげで、コアとバイパス流との間の伝達プロセス
は、ほんのわずかだけ分解を損なう。
【0013】湿性高圧火炎は、含酸素流体及び廃水/燃
料流体が反応領域内に分割して供給される拡散火炎であ
ってもよい。一方、それはまたプレミキシング火炎であ
ってもよく、それと反応のパートナーはバーナーノズル
を離れる前に混合される。プレミキシング火炎によっ
て、パイロット火炎が有利に使用され、そこでは例えば
水素が追加燃料として使用される。パイロット火炎は、
第一には点火用として第二には火炎ホルダーとして提供
されている。尚、特許請求の範囲に従属形式で記載され
た請求項は、本発明の方法の実施に適した追加条件ある
いは本発明の反応装置の有利な実施態様について述べて
いる。
【0014】
【実施例】図1には、本発明によって特定されるような
SCWOプロセスが行われる設備が示されている。バー
ナーノズル2を有する反応装置1では、超臨界コア流3
での湿性酸化が行われる。このコア流3は、臨界未満の
バイパス流4によって囲まれている。成分W(即ち、有
機成分と塩)を含む廃水が、高圧ポンプ11で貯溜槽1
0から混合器12に運ばれ、そこで、貯溜槽20及びポ
ンプまたは圧縮機21からの燃料(例えばメタンCH4
)との混合が起こる。それから、当該混合物は、ヒー
ター13及びそのヒーターの後に連結された混合器14
を通って流れ、そこから単相流体として入口15を介し
てバーナーノズル2へ入る。それに対して並列的にバー
ナーノズル2内に入口45を経由して導入される酸素流
体が、貯溜槽30及びポンプまたは圧縮機31からの酸
素、並びに、貯溜槽40及びポンプ41からの冷却水か
ら、第1の混合器42、ヒーター43及び第2の混合器
44によって製造される。反応は、湿潤高圧火炎中にて
起こる。
【0015】混合器42の入口側の計量装置46の前
で、冷却水ラインが、バイパス流4用の入口405への
分岐を有している。冷却水は、環状ギャップ形状の分配
ダクト47及び入口48を経由して反応装置1の内部に
供給され、そこでバイパス流4を形成する。バーナーノ
ズル2は、熱絶縁体49によってバイパス流4から保護
されている。反応装置の上部領域では、バイパス流4と
コア流3との混合が行われる。反応生成物を運ぶ出口流
は、共通の出口及びライン16を介して、冷却装置17
の中に入る。冷却装置17には冷却水171、172が
流れている。スロットル装置18の後、出口流はセパレ
ータ6において濃縮成分61とガス成分62とに分離さ
れる。スロットル装置18の代わりにリリーフ装置がセ
パレータ6の後ろに連結されてもよい。
【0016】バイパス流4は、ビルトインバッフル(図
示略)または非軸線インジェクションによって接線速度
成分を備えることができ、その結果、反応領域のレベル
での旋回バイパス流4によって安定な積層状態が生み出
される。結果として、コア流とバイパス流との間の熱及
び物質の移動が減じられる。
【0017】混合器12、14、42、44は、静止ミ
キサーとして構成されることが好ましい。ヒーター13
及び43は、図1に示されたプラントにおける電気抵抗
加熱器として設けられている。しかしながら、エネルギ
ー節減の目的で熱が回収されるように、それらは公知の
手法で冷却装置17に連結されてもよい(例えば、K.
C.スワローらによる「モーダープロセス云々」ウェイ
スト・マネジメント1989年刊第9巻19−26参
照)。
【0018】単相超臨界廃水/燃料流体を製造する場
合、結晶または塩水飛沫の形での塩の沈澱が起こり得
る。そのことは、ヒーター13、混合器14及び/また
はバーナーノズル2で堆積物を生ずる結果となる。救済
策として例えば、臨界未満の単相混合物を製造するため
にガス状燃料に代えて、水溶性の燃料が使用され得る。
あるいは、混合物の加熱が不要にされる。その結果、混
合物がバーナーノズル2を通って二相の状態で反応装置
1に入り、単相流体を形成する完全な混合は、バーナー
ノズル2の上方の反応ゾーンにおける温度が増大するま
で起こらない。それぞれ貯溜槽20及び30内のメタン
(あるいは他のガス状燃料)及び酸素は、例えば極低温
流体として入手可能であってもよい。
【0019】図2はコア流3及び拡散火炎5を有する同
軸バーナーノズル2を示す。廃水/燃料流体(矢印1
5’)は中央パイプ22を通って、酸素流体(矢印4
5’)は外側パイプ23を通って流れている。中央パイ
プ22は、例えば、外側パイプ23よりも上に突出して
いる(図1参照)。バイパス流4は矢印4’で示されて
いる。燃焼と同様、酸化が円錐火炎5で起こる。抽出物
(遊離体)(CH4 、水中の有機成分、O2 )の移動が
それぞれ矢印32、33で示されており、生成物P(と
りわけ、CO2 ,CO)の移動が矢印34で示されてい
る。反応中解離されたエネルギーは部分的に、一方では
外に(矢印50)他方ではバーナーノズル2に向かって
(矢印51)移動する。このエネルギーの第2の部分
(及び、可能性としてある伝導及び対流による熱の復
帰)は、逃げていくコア流3を反応の開始が起こる温度
にまで加熱する。火炎5とコア流3との間、また、コア
流3とバイパス流4との間において、それぞれ二つの矢
印35、36によって示された物質移動プロセスが起こ
る。
【0020】同軸バーナー(図2)の場合、二つの流体
ジェットが互いに平行のままノズル2を離れ、その結果
として遊離体の混合はさほど起こらない。図3に示すよ
うなクロスフローバーナー(交差流バーナー)の場合、
二つの流れ15''、45''が鋭角状に交差する。この場
合、より程度の大きな混合が達成され、反応領域の低
減、即ち火炎長の低減となる。
【0021】図5は純水の状態曲線7を示し、その各点
は温度T、圧力P、密度で与えられる熱力学的平衡状態
を示す。臨界点70は、T=374℃、P=221bar
にある。湿潤酸化のときでも遊離物を含む二つの流体に
対して状態曲線7がほぼ当てはまるという事実から出発
するならば、図5によって、本発明のSCWOプロセス
は、次のような点で詳細に特徴付けられる。本プロセス
は、少なくともおよそ250bar 以上で(例えば300
bar の領域で)行われなければならない。可燃性混合物
は二つの流体から製造されるので、その超臨界状態は、
例えば状態曲線7の領域71に配置されなければならな
い。従って、バイパス流の臨界未満の状態は、領域72
に配置される。
【0022】腐食から加圧容器の内部を保護するために
被膜が施されてもよいが、実験は、クラッキングのため
に被膜はその保護作用を失うことを示したので、この解
決方法は一般に無視されている。図4に示された、本発
明に従う反応装置1の実施例によって、別の解決策が提
示されている。即ち、二つのバイパス流4a,4bがパ
イプ110によって大きく分離されている。
【0023】図4の反応装置1は、次のコンポーネント
即ち、両端部にネジ103でカバー片101、102が
取り付けられたチューブ状の壁材100と、基材112
上に配置されてバイパス流4b用の環状間隙を形成する
チューブ状シェル(パイプ)110と、クロスフローバ
ーナーとを備えている。そのバーナーのノズル2は、図
3のノズルとは対照的に、内側パイプ22及び外側パイ
プ23に対して回転対称となるように構成されている。
反応装置の基板を形成するカバー片101は、連結点1
50(廃水/燃料流体用)、連結点450(酸素流体
用)、及び連結点460(冷却水用)を備えている。更
に、冷却水用の連結点470が壁材100の低部端に設
けられている。基材112によって、二つの環状間隙が
47a、47bが形成され、それらを介してバイパス流
4a,4b用の冷却水が反応装置内部に導かれる(それ
ぞれボア48a及び環状間隙48bを通過する)。チュ
ーブ状シェル110は、セラミックス、例えば酸化アル
ミニウムやシリコンカーバイドから作られることが好ま
しい。
【0024】湿潤高圧火炎の最初の点火は、バーナーノ
ズル2に入る前に、抽出物を運ぶ流体が十分に高温に加
熱されるという事実から生じることがある。図4に示す
反応装置1を用いた本発明のプロセスを実行する場合、
外側のバイパス流4bのみが初期点火が起こるまでに操
作される(導かれる)ことが推奨される。結果として反
応領域で必要な温度にもっと素早く到達する。
【0025】特別な点火装置が抵抗ワイヤやスパーク発
生器の形態で配設されてもよい。点火装置は同時に、火
炎が静止状態となり流れによって引き裂かれないことを
確保する火炎ホルダーとしての機能を持ってもよい。
【0026】図6はプレミキシング火炎用のバーナーノ
ズル2を示す。抽出物は既に混合された状態で、供給パ
イプ24を通って反応領域5の中に移動する。火炎の安
定化は、供給ライン25、分配ダクト26、ノズル孔2
7での含水素流体で作られたパイロット火炎によって達
成される。点火はパイロット火炎でも起こる。加えて図
6には円環状火炎ホルダー55が示されている。
【0027】尚、特許請求の範囲の各請求項に記載され
た技術的思想の他に、本発明は、次のような技術的思想
としても把握され得る。即ち、 (1)廃水浄化装置は、反応容器と、前記反応容器内に
配設されたバーナーノズルと、処理すべき廃水と燃焼用
燃料との混合流体を前記反応容器に提供する被燃物提供
手段と、冷却水を前記反応容器に提供する手段と、前記
バーナーノズルの周囲に冷却水を分配し、反応時の超臨
界領域を取り囲むバイパス流を形成する手段と、を備え
ること。 (2)前記バイパス流形成手段は、図4に開示されたよ
うに、二つのバイパス流を分離して流通させるための円
筒状部材110を含むこと。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、超臨界領域を取り
囲むバイパス流によって臨界未満の領域を発生させるよ
うにしたので、SCWOプロセスにおいて、沈澱した塩
による障害がかなりの程度防止され、腐食の問題が解決
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う反応装置を含む設備レイアウトの
概略図である。
【図2】拡散火炎と共にバーナーノズルを示す斜視図で
ある。
【図3】交差流バーナーのノズルを示す斜視図である。
【図4】本発明に従う反応装置の第2の実施例の縦断面
図である。
【図5】純水の状態曲線を示す図である。
【図6】プレミキシング火炎用のバーナーを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1は反応装置、2はバーナーノズル、3は超臨界領域と
しての超臨界コア流、4、4a及び4bはバイパス流、
5は拡散火炎、48は入口、55は火炎保持装置として
の火炎ホルダー、110はチューブ状シェルまたはパイ
プ、160は出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ツェンダー ベアト スイス国 CH−8600 デュッセルドルフ ブライティバッハシュトラーセ 5

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超臨界条件下での有機成分の湿潤酸化に
    よる塩荷電廃水の浄化方法であって、予め加熱されかつ
    燃料と混ぜられた廃水が、円筒状反応装置の中央部にお
    ける超臨界領域において含酸素流体と反応し、それによ
    り、反応中に沈澱する塩が、固液混合物としてあるいは
    溶解状態で反応装置から臨界未満の領域に移される方法
    において、 前記臨界未満の領域を、超臨界領域(3)を取り囲む冷
    却水から形成されたバイパス流(4)によって生み出す
    と共に、反応を火炎(5)の形態で行い、反応生成物
    を、冷却水と混ぜられる反応装置(1)から除去するこ
    とを特徴とする廃水浄化方法。
  2. 【請求項2】 前記燃料は、常態においてガス状のメタ
    ンを含んでいる請求項1に記載の廃水浄化方法。
  3. 【請求項3】 前記含酸素流体は、水と、酸素または空
    気との単相混合物である請求項1または2に記載の廃水
    浄化方法。
  4. 【請求項4】 前記火炎は、拡散火炎である請求項1〜
    3のいずれか一項に記載の廃水浄化方法。
  5. 【請求項5】 前記火炎は、プレミキシング火炎である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の廃水浄化方法。
  6. 【請求項6】 パイロット火炎が燃料含有流体を用いて
    作られる請求項5に記載の廃水浄化方法。
  7. 【請求項7】 安定した層状状態が旋回バイパス流で作
    られる請求項1〜6のいずれか一項に記載の廃水浄化方
    法。
  8. 【請求項8】 廃水浄化プロセスに用いられる反応装置
    であって、 当該反応装置は円筒状加圧容器として構成されており、 当該反応装置の一端部には、少なくとも一つのバーナー
    ノズル(2)と、当該バーナーノズルを取り囲む冷却水
    用の少なくとも一つの環状入口(48)とが設けられて
    おり、 当該反応装置の他端部には、冷却水及び反応生成物用の
    少なくとも一つの共通の出口(160)が設けられてな
    る反応装置。
  9. 【請求項9】 反応装置の軸心は略垂直に揃えられ、前
    記出口(160)は装置の上部に配置されている請求項
    8に記載の反応装置。
  10. 【請求項10】 前記バーナーノズル(2)上には、火
    炎保持装置(55)が設けられている請求項8または9
    に記載の反応装置。
  11. 【請求項11】 当該反応装置は更に、二つのバイパス
    流(4a,4b)を分離して流通させるためのパイプ
    (110)を備えてなる請求項8〜10のいずれか一項
    に記載の反応装置。
JP6021495A 1993-02-24 1994-02-18 超臨界状態での湿潤酸化による廃水浄化方法及び装置 Pending JPH06277683A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH93810129-2 1993-02-24
EP93810129A EP0612697B1 (de) 1993-02-24 1993-02-24 Reinigung von salzbeladenem Abwasser durch Nassoxidation bei superkritischen Bedingungen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06277683A true JPH06277683A (ja) 1994-10-04

Family

ID=8214921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6021495A Pending JPH06277683A (ja) 1993-02-24 1994-02-18 超臨界状態での湿潤酸化による廃水浄化方法及び装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5437798A (ja)
EP (1) EP0612697B1 (ja)
JP (1) JPH06277683A (ja)
DE (1) DE59308043D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001269566A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Japan Organo Co Ltd 超臨界水反応装置

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5591415A (en) 1994-01-27 1997-01-07 Rpc Waste Management Services, Inc. Reactor for supercritical water oxidation of waste
GB9413202D0 (en) * 1994-06-30 1994-08-24 Univ Bradford Method and apparatus for the formation of particles
US5552039A (en) 1994-07-13 1996-09-03 Rpc Waste Management Services, Inc. Turbulent flow cold-wall reactor
US5620606A (en) 1994-08-01 1997-04-15 Rpc Waste Management Services, Inc. Method and apparatus for reacting oxidizable matter with particles
US5551472A (en) 1994-08-01 1996-09-03 Rpc Waste Management Services, Inc. Pressure reduction system and method
US5755974A (en) 1994-08-01 1998-05-26 Rpc Waste Management Services, Inc. Method and apparatus for reacting oxidizable matter with a salt
US5571423A (en) * 1994-10-14 1996-11-05 Foster Wheeler Development Corporation Process and apparatus for supercritical water oxidation
ES2108627B1 (es) * 1995-02-28 1998-08-16 Univ Valladolid Sistema de oxidacion supercritica mediante carcasa de pared refrigerada.
US6017460A (en) 1996-06-07 2000-01-25 Chematur Engineering Ab Heating and reaction system and method using recycle reactor
US7698907B1 (en) 1996-07-15 2010-04-20 Owens-Brockway Glass Container Inc. Mold assembly for glass articles
US5888389A (en) * 1997-04-24 1999-03-30 Hydroprocessing, L.L.C. Apparatus for oxidizing undigested wastewater sludges
GB9810559D0 (en) * 1998-05-15 1998-07-15 Bradford Particle Design Ltd Method and apparatus for particle formation
US6117401A (en) * 1998-08-04 2000-09-12 Juvan; Christian Physico-chemical conversion reactor system with a fluid-flow-field constrictor
US6238568B1 (en) 1999-05-06 2001-05-29 General Atomics Hydrothermal processing with phosphate additive
GB9915975D0 (en) 1999-07-07 1999-09-08 Bradford Particle Design Ltd Method for the formation of particles
US6519926B2 (en) 2001-05-01 2003-02-18 General Atomics Hydrothermal conversion and separation
GB0208742D0 (en) 2002-04-17 2002-05-29 Bradford Particle Design Ltd Particulate materials
GB0117696D0 (en) * 2001-07-20 2001-09-12 Bradford Particle Design Plc Particle information
US6773581B2 (en) 2001-10-18 2004-08-10 General Atomics System and method for solids transport in hydrothermal processes
US7582284B2 (en) 2002-04-17 2009-09-01 Nektar Therapeutics Particulate materials
KR20050088243A (ko) 2002-12-30 2005-09-02 넥타르 테라퓨틱스 프리필름화 분무기
AU2004237131B2 (en) * 2003-05-08 2009-09-10 Nektar Therapeutics Particulate materials
SE529006C2 (sv) * 2004-11-15 2007-04-03 Chematur Eng Ab Förfarande och system för överkritisk vattenoxidation av en ström som innehåller oxiderbart material
KR20150041804A (ko) 2007-02-11 2015-04-17 맵 파마슈티컬스, 인코포레이티드 부작용 프로파일을 최소화하면서 편두통의 빠른 완화를 가능하게 하는 dhe의 치료적 투여 방법
CN102633351B (zh) * 2012-04-23 2013-07-10 西安交通大学 用于超临界水氧化系统脱盐排盐的控制方法
CN105408263B (zh) * 2013-07-23 2017-12-19 英派尔科技开发有限公司 利用流体包绕减少反应器系统中的腐蚀
CN103512034B (zh) * 2013-09-30 2016-01-20 西安交通大学 有机废水超临界水热燃烧反应器
CN103771549B (zh) * 2014-01-25 2015-03-04 西安交通大学 一种多功能的超临界水技术实验系统
CN109231421B (zh) * 2018-11-09 2024-01-26 江苏省环境科学研究院 多功能连续式水热氧化实验系统及其使用方法
US10954152B1 (en) * 2019-03-08 2021-03-23 United States Of America As Represented By The Administrator Of National Aeronautics And Space Administration Supercritical water oxidation flame-piloted vortex flow reactor
KR20220024012A (ko) 2019-06-28 2022-03-03 바텔리 메모리얼 인스티튜트 산화 공정을 통한 pfas의 파괴 및 오염된 장소로의 운송에 적합한 장치
CN110790466B (zh) * 2019-09-24 2020-08-18 西安交通大学 一种超临界水热火焰强化型超临界水氧化处理有机废弃物的系统及调控方法
CN110671707B (zh) * 2019-10-22 2024-07-12 西安交通大学 一种用于高含盐有机废物无害化处理的超临界水热燃烧装置
CN114772776B (zh) * 2022-03-31 2024-01-09 深圳市华尔信环保科技有限公司 一种旋流悬浮型超临界水氧化反应器
CN114772698B (zh) * 2022-03-31 2024-01-05 深圳市华尔信环保科技有限公司 一种有机废液超临界水氧化系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4113446A (en) * 1975-07-22 1978-09-12 Massachusetts Institute Of Technology Gasification process
US4338199A (en) * 1980-05-08 1982-07-06 Modar, Inc. Processing methods for the oxidation of organics in supercritical water
US4543190A (en) * 1980-05-08 1985-09-24 Modar, Inc. Processing methods for the oxidation of organics in supercritical water
US4822497A (en) * 1987-09-22 1989-04-18 Modar, Inc. Method for solids separation in a wet oxidation type process
US5170727A (en) * 1991-03-29 1992-12-15 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Supercritical fluids as diluents in combustion of liquid fuels and waste materials
WO1992021621A1 (en) * 1991-06-03 1992-12-10 Abb Lummus Crest Inc. Method for suspercritical water oxidation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001269566A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Japan Organo Co Ltd 超臨界水反応装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5437798A (en) 1995-08-01
EP0612697B1 (de) 1998-01-21
EP0612697A1 (de) 1994-08-31
DE59308043D1 (de) 1998-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06277683A (ja) 超臨界状態での湿潤酸化による廃水浄化方法及び装置
US5723045A (en) Process and apparatus for supercritical water oxidation
US4604988A (en) Liquid vortex gas contactor
US5055030A (en) Method for the recovery of hydrocarbons
US4861263A (en) Method and apparatus for the recovery of hydrocarbons
US5670040A (en) Internal platelet heat source and method of use in a supercritical water oxidation reactor
US7666367B1 (en) Method for a burner and a corresponding device
NZ217417A (en) Vessel for the generation of synthesis gas
KR960703222A (ko) 폐개스의 정화를 위한 방법과 장치
WO2001007542A1 (en) Sub-critical water-fuel composition and combustion system
US6866951B2 (en) Compact precooler and cooling process
AU2011257038B2 (en) Reactor for the autothermal reforming of diesel
CN112010756A (zh) 亚硝酸甲酯制备过程中防止燃爆的系统及方法
JPH06213409A (ja) 汚染性有機物質若しくは無機化合物を含む流出物の処理方法
CN212982840U (zh) 亚硝酸甲酯制备过程中防止燃爆的系统
US3843307A (en) Process for incomplete combustion of hydrocarbons
KR20160045737A (ko) 탄화수소 및 알코올 개질 시스템 용 버너, 상기 버너를 포함하는 탄화수소 및 알코올 개질 시스템 및 관련 방법
CN209084812U (zh) 一种用于超临界水热燃烧反应器的气液混合装置
US4120637A (en) Hot water spray injection for smoke suppression in flares
JP2779339B2 (ja) 生成ガスを生起させる過程で微粉状燃料を高圧気化させる装置
RU2299204C2 (ru) Способ приготовления смесей о-ксилола с воздухом для получения фталевого ангидрида
GB1564081A (en) Liquid fuel burning apparatus and process for burning liquid fuel
CA2630788C (en) Oil/slurry burner with injection atomization
RU2253621C1 (ru) Деаэратор
JP5205057B2 (ja) 改質器の混合室及びそれを運転する方法