JPH06277151A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH06277151A
JPH06277151A JP7162993A JP7162993A JPH06277151A JP H06277151 A JPH06277151 A JP H06277151A JP 7162993 A JP7162993 A JP 7162993A JP 7162993 A JP7162993 A JP 7162993A JP H06277151 A JPH06277151 A JP H06277151A
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JP
Japan
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heated
oven
heating
compartment
heating cooker
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JP7162993A
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English (en)
Inventor
Hiroki Inoue
博喜 井上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】主として加熱むらの改善を図った加熱調理器を
提供する。 【構成】搬送装置9の搬送ベルト4のほぼ全体にわたっ
て多数の小孔7を形成する。又は搬送装置9の搬送ベル
ト4の載置面のほぼ全体にわたって高さの異なる多数の
突起部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱やヒータ加
熱により被加熱物の調理を行う加熱調理器に係り、より
詳細には、主として加熱むらの改善を図った加熱調理器
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に普及している電子レンジは、水分
を含む食品等にマイクロ波を照射し、これによって起こ
る誘電加熱によって食品等の被加熱物を加熱調理するも
のである。また、最近ではこのような誘電加熱の単機能
だけでなく、ヒータ等を付加して食品を熱で調理できる
ようにして、調理器としての機能を一層高めた加熱調理
器が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この加熱調理器は、例
えば食品加工工場等で使用される場合には、家庭用のも
のより大型化されている。そのため、このような大型の
加熱調理器では、オーブン庫内の所定の加熱位置に被加
熱物を搬送する庫内搬送装置や、オーブン庫内の入口ま
で被加熱物を搬送する庫外搬送装置を備えている。そし
て、このようなオーブン庫内に庫内搬送装置を設けてい
ることや、庫外搬送装置から庫内搬送装置への被加熱物
の受け渡しを自動化していることにより、種々の問題が
生じている。
【0004】例えば、オーブン庫内に設けられた搬送装
置が平面状の搬送ベルトの場合、加熱の際に被加熱物か
ら発生した水蒸気が搬送ベルトとの接触面に付着して、
被加熱物及び搬送ベルトがべとつく。
【0005】オーブン庫内に被加熱物が搬入されたと
き、被加熱物の載置位置が定まらないと、被加熱物に加
熱むらが発生する。
【0006】被加熱物が直方体形状の容器に包まれた冷
凍食品等の場合において、被加熱物がその容器を立てた
状態でオーブン庫内に搬入され、そのまま加熱された場
合には、加熱後に容器内の被加熱物が自重により変形し
て崩れたり、また設計通りの均一な加熱が行われない恐
れがある。
【0007】オーブン庫内に搬入された被加熱物が、庫
内搬送装置の片側に偏ってしまった場合には、庫内搬送
装置の搬送ベルトから外れてうまく搬送できないだけで
なく、設計通りの均一な加熱が行われない恐れがある。
【0008】オーブン庫内に搬入された被加熱物に付着
した塵等の不要物が搬送ベルトとオーブン壁面との間に
侵入し、搬送ベルトの駆動機構の動作を妨げる恐れがあ
る。
【0009】オーブン庫内に被加熱物を無造作に搬入し
た場合、被加熱物の置かれる位置が特定できず、設計通
りの均一な加熱が行われない恐れがある。
【0010】本発明は上記課題を解決すべく創案された
ものであり、その目的は、主として加熱むらの改善を図
った加熱調理器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の加熱調理器は、オーブン庫内の所定の加熱
位置に被加熱物を搬送する庫内搬送装置を備えた加熱調
理器において、前記搬送装置の搬送ベルトのほぼ全体に
わたって多数の小孔が形成されたものである。
【0012】また、本発明の加熱調理器は、オーブン庫
内の所定の加熱位置に被加熱物を搬送する庫内搬送装置
を備えた加熱調理器において、前記搬送装置の搬送ベル
トの載置面のほぼ全体にわたって高さの異なる多数の突
起部が形成されたものである。
【0013】また、本発明の加熱調理器は、オーブン庫
内の所定の加熱位置に被加熱物を搬送する庫内搬送装置
を備えた加熱調理器において、前記被加熱物を前記加熱
位置に案内するガイドレールが前記庫内搬送装置の搬送
ベルトの載置面に沿って配置されたものである。
【0014】また、本発明の加熱調理器は、調理器本体
のオーブン庫内の入口まで被加熱物を搬送する庫外搬送
装置と、この庫外搬送装置によりオーブン庫内の入口ま
で搬送されてきた被加熱物を受け取ってオーブン庫内の
所定の加熱位置まで搬送する庫内搬送装置とを備えた加
熱調理器において、前記オーブン庫内の入口の高さ寸法
が、前記被加熱物の長辺の寸法よりも短くかつ他の辺の
寸法よりも長く設定されたものである。
【0015】また、本発明の加熱調理器は、調理器本体
のオーブン庫内の入口まで被加熱物を搬送する庫外搬送
装置と、この庫外搬送装置によりオーブン庫内の入口ま
で搬送されてきた被加熱物を受け取ってオーブン庫内の
所定の加熱位置までする庫内搬送装置とを備えた加熱調
理器において、前記庫内搬送装置の搬送面が前記庫外搬
送装置の搬送面より低い位置に設定されたものである。
【0016】また、本発明の加熱調理器は、被加熱物を
載置するオーブン庫内の載置板が、オーブン庫内の搬出
口側の一辺を回動中心軸として回動可能に設けられたも
のである。
【0017】また、本発明の加熱調理器は、オーブン庫
内の所定の加熱位置に被加熱物を搬送する庫内搬送装置
を備えた加熱調理器において、前記庫内搬送装置の搬送
方向に沿う両側部に、塵等の巻き込みを防止する防護板
が設けられたものである。
【0018】また、本発明の加熱調理器は、被加熱物を
載置するオーブン庫内の載置板が、オーブン庫内での加
熱位置を底部とする凹み形状に形成されたものである。
【0019】
【作用】搬送装置の搬送ベルトのほぼ全体にわたって多
数の小孔を形成する。
【0020】これにより、被加熱物から発生した水蒸気
は、被加熱物と搬送ベルトとの接触面においても、形成
された多数の小孔から排出され、接触面がべとつくとい
ったことがない。また、小孔を設けていることから、ベ
ルト下側から加熱する場合の熱の遮断が軽減され、効率
のよい加熱が可能となる。
【0021】また、搬送装置の搬送ベルトの載置面のほ
ぼ全体にわたって高さの異なる多数の突起部を形成す
る。
【0022】これにより、加熱時に被加熱物から生じた
水蒸気を、突起部間の谷間より逃すことが可能となる。
また、高い突起部により被加熱物が引っ掛けられた状態
で搬送されることから、搬送ベルトと被加熱物との接触
面での滑りが防止される。
【0023】また、被加熱物を加熱位置に案内するガイ
ドレールを庫内搬送装置の搬送ベルトの載置面に沿って
配置する。
【0024】これにより、加熱時、オーブン庫内に搬入
された被加熱物は、ガイドレールに案内されて加熱位置
に導かれることから、加熱むらの発生が防止される。
【0025】また、庫外搬送装置と庫内搬送装置とを備
えた加熱調理器において、オーブン庫内の入口の高さ寸
法を、被加熱物の長辺の寸法よりも短くかつ他の辺の寸
法よりも長く設定する。
【0026】これにより、被加熱物が直方体形状の容器
に包まれた冷凍食品等の場合において、被加熱物がその
容器を立てた状態で庫外搬送装置により搬送されてきて
も、被加熱物がオーブン庫内の入口に当たって転倒し、
横に寝かせた状態で庫内に搬入される。そのため、加熱
後に容器内の被加熱物が自重で変形して崩れたりするこ
とがなく、また設計通りの均一な加熱が可能となる。
【0027】また、庫外搬送装置と庫内搬送装置とを備
えた加熱調理器において、庫内搬送装置の搬送面を庫外
搬送装置の搬送面より低い位置に設定する。
【0028】これにより、被加熱物が直方体形状の容器
に包まれた冷凍食品等の場合において、被加熱物がその
容器を立てた状態で庫外搬送装置により搬送されてきて
も、被加熱物が庫内搬送装置に渡されるときに段差によ
り転倒し、横に寝かせた状態で庫内に搬入される。その
ため、加熱後に容器内の被加熱物が自重で変形して崩れ
たりすることがなく、また設計通りの均一な加熱が可能
となる。
【0029】また、被加熱物を載置するオーブン庫内の
載置板を、オーブン庫内の搬出口側の一辺を回動中心軸
として回動可能に設ける。
【0030】これにより、加熱後の被加熱物を手で触る
ことなく、オーブン庫内から容易に搬出することが可能
となる。
【0031】また、庫内搬送装置の搬送方向に沿う両側
部に、塵等の巻き込みを防止する防護板を設ける。
【0032】これにより、搬送装置の駆動機構部への塵
等の巻き込みが防止できる。また、マイクロ波加熱時に
おける加熱効率の低いオーブン壁面から被加熱物を離す
作用をも成す。さらに、防護板に傾斜部を設けたり、防
護板内部を空洞とすることにより、防護板自体のマイク
ロ波による損失を少なくすることができる。
【0033】また、被加熱物を載置するオーブン庫内の
載置板を、その加熱位置を底部とする凹み形状に形成す
る。例えば、断面形状を略V字状、あるいは逆台形形状
とする。
【0034】これにより、被加熱物が無造作にオーブン
庫内に搬入されても、被加熱物は自重によって低い位置
へと移動する。そのため、被加熱物の加熱位置がほぼ一
定となることから、加熱むらの無い調理が可能となる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0036】図1は、本発明の加熱調理器の一実施例を
示す正面より見た概略構成図であって、請求項1に対応
している。
【0037】オーブン庫内1には、搬入側2から搬出側
(ただし、搬入と搬出とを1つの扉を介して行うときに
はオーブン庫内の内奥部)3に至る全長にわたって搬送
ベルト4が配置されている。この搬送ベルト4の幅は、
図面には現れていないが、オーブン庫内1の内幅とほぼ
同じ幅となっている。
【0038】この搬送ベルト4は、搬入側2と搬出側3
とに配置された一対のローラ5,5に巻回された無端ベ
ルトとなっており、図示しない駆動機構部により一方の
ローラ(又は両方のローラ)5が回転駆動されることに
よって、被加熱物6をオーブン庫内1の所定位置(加熱
位置A)まで搬送するようになっている。
【0039】このような構成の搬送装置9において、搬
送ベルト4には、その全周にわたり、かつ幅方向のほぼ
全体にわたって、多数の小孔7,7・・・が開設されて
いる。
【0040】この搬送ベルト4に載置された状態で加熱
された被加熱物6からは、多量の水蒸気が発生する。こ
のうち被加熱物6と搬送ベルト4との接触面において発
生した水蒸気は、開設された多数の小孔7,7・・・か
ら排出されるので、接触面がべとつくといったことがな
くなる。
【0041】また、小孔7,7・・・を設けていること
から、搬送ベルト4の下側から加熱する場合でも、効率
のよい加熱が可能となる。
【0042】図2は、本発明の加熱調理器の一実施例を
示す正面より見た概略構成図であって、請求項2に対応
している。
【0043】この加熱調理器の搬送装置9の構成は、図
1に示したものと同様であるので、ここでは同じ部材に
同符号を付することとし、詳細な説明は省略する。
【0044】本実施例では、このような構成の搬送装置
9において、搬送ベルト4の搬送面に、その全周にわた
り、かつ幅方向のほぼ全体にわたって、高さの異なる多
数の突起部11,11・・・を形成したものである。
【0045】この搬送ベルト4に載置された状態で加熱
された被加熱物6からは、多量の水蒸気が発生する。こ
のうち被加熱物6と搬送ベルト4との接触面において発
生した水蒸気は、突起部11,11・・・間の谷間より
逃すことができるので、被加熱物6と搬送ベルト4との
接触面がべとつくといったことがなくなる。
【0046】また、被加熱物6は、搬送ベルト4に形成
された高い突起部11に引っ掛けられた状態で搬送され
るこから、搬送ベルト4と被加熱物6との接触面での滑
りが防止される。つまり、面接触に比べてすべり摩擦抵
抗が大きくなるからである。
【0047】図3及び図4は、本発明の加熱調理器の一
実施例を示す正面及び平面より見た概略構成図であり、
図3は正面より見た断面図、図4は平面より見た断面図
であって、請求項3に対応している。
【0048】この加熱調理器の搬送装置9の構成も、図
1に示したものと同様であるので、ここでは同じ部材に
同符号を付することとし、詳細な説明は省略する。
【0049】本実施例では、このような構成の搬送装置
9において、被加熱物6を加熱位置(オーブン庫内1の
ほぼ中央位置)Aに案内するガイドレール21が、搬送
装置9の搬送ベルト4の載置面に沿って配置されたもの
である。
【0050】このガイドレール21は、その両端21
1,212がオーブン庫内1の左右の側壁23,24に
連結されており、被加熱物6を受け止めて加熱位置Aに
案内するために、湾曲状に形成されている。つまり、被
加熱物6が搬送ベルト4の一方の側壁23(又は24)
寄りに搬入された場合でも、ガイドレール21によって
中央部に案内され、加熱位置Aに確実に導かれることに
なる。なお、このガイドレール21は、容易に変形可能
な柔軟性のある材料で形成されており、被加熱物6の形
状に合わせて変形するようになっている。
【0051】これにより、加熱時、オーブン庫内1に搬
入された被加熱物6は、ガイドレール21に案内されて
加熱位置Aに確実に導かれることから、加熱むらの発生
が防止されるものである。
【0052】図5は、本発明の加熱調理器の一実施例を
示す正面より見た概略構成図であって、請求項4に対応
している。
【0053】この加熱調理器の庫内搬送装置31の構成
は、図1に示した搬送装置9と同様であるので、ここで
は同じ部材に同符号を付することとし、詳細な説明は省
略する。
【0054】また、本実施例の加熱調理器は、オーブン
庫内1の入口32まで被加熱物6を搬送する庫外搬送装
置33を備えたものであって、庫内搬送装置31の搬送
ベルト4の高さと、庫外搬送装置33の搬送ベルト34
の高さとは、同じ高さとなっている。なお、図面中の符
号35は、上下にスライドしてオーブン庫内1の入口3
2の開閉を行う扉である。
【0055】このような構成の加熱調理器において、オ
ーブン庫内1の入口32の高さ寸法L1を、被加熱物6
の長辺の寸法L2よりも短く、かつ他の辺の寸法L3よ
りも長く設定する。
【0056】これにより、被加熱物6が直方体形状の容
器に包まれた冷凍食品等の場合において、被加熱物6が
その容器を立てた状態で庫外搬送装置33により搬送さ
れてきても、被加熱物6がオーブン庫内1の入口32の
上縁321に当たって転倒し(図中に破線により示
す)、横に寝かせた状態となってオーブン庫内1に搬入
されることになる。
【0057】これにより、加熱後に容器内の被加熱物6
が自重で変形して崩れたりすることがない。また、被加
熱物6の一部分が図示しない上部のヒータに極端に近づ
くこともないので、均一な加熱が可能となる。
【0058】図6は、本発明の加熱調理器の一実施例を
示す正面より見た概略構成図であって、請求項5に対応
している。
【0059】この加熱調理器の庫内搬送装置41の構成
は、図1に示した搬送装置9と同様であるので、ここで
は同じ部材に同符号を付することとし、詳細な説明は省
略する。また、本実施例の加熱調理器は、オーブン庫内
1の入口42まで被加熱物6を搬送する庫外搬送装置4
3を備えたものである。なお、図面中の符号46は、上
下にスライドしてオーブン庫内1の入口42の開閉を行
う扉である。
【0060】このような構成において、本実施例では、
庫外搬送装置43の搬送ベルト44の高さを、庫内搬送
装置41の搬送ベルト4の高さよりも高くなるように設
置して、段差Eを設けたものである。
【0061】これにより、被加熱物6が直方体形状の容
器に包まれた冷凍食品等の場合において、被加熱物6が
その容器を立てた状態で庫外搬送装置43により搬送さ
れてきても、被加熱物6がオーブン庫内1の庫内搬送装
置41に渡されるときにこの段差Eにより転倒し(図中
に破線により示す)、横に寝かせた状態となってオーブ
ン庫内1に搬入されることになる。
【0062】これにより、加熱後に容器内の被加熱物6
が自重で変形して崩れたりすることがない。また、被加
熱物6の一部分が図示しない上部のヒータに極端に近づ
くこともないので、均一な加熱が可能となる。
【0063】また、図7は、図6に示す実施例の変形実
施例であって、庫外搬送装置43の代わりに、オーブン
庫内1の入口42まで被加熱物6を滑落させるスライド
板45を設け、このスライド板45の先端部451の高
さを、庫内搬送装置41の搬送ベルト4の高さよりも高
くなるように設置して、段差Eを設けたものである。
【0064】図8乃至図10は、本発明の加熱調理器の
一実施例を示す正面より見た概略構成図であって、請求
項6に対応している。
【0065】この加熱調理器は、オーブン庫内1の搬入
側2に、被加熱物6を滑落させてオーブン庫内1に搬入
するための搬入側スライド板51が設けられ、また搬出
側3に、オーブン庫内1の被加熱物6を滑落させてオー
ブン庫外に搬出するための搬出側スライド板52が設け
られている。また、オーブン庫内1には、その底部に被
加熱物6を載置する載置板53が設けられており、この
載置板53は、オーブン庫内1の搬出側3の一辺531
を回動中心軸として回動可能(図10参照)に設けられ
ている。ただし、回動機構部の構造は図示を省略してい
る。
【0066】これにより、搬入側スライド板51上を滑
落してきた被加熱物6は、オーブン庫内1の載置板53
上に載置される。当然のことながら、このときオーブン
庫内1の搬入側2の扉56は開いた状態となっており、
載置板53は水平な状態に保たれている(図8参照)。
この後、扉56を閉じて加熱調理を行う(図9参照)。
そして、加熱調理を終了すると、オーブン庫内1の搬出
側3の扉57を開き、次に載置板53を回動させて、載
置板53の傾斜角度を、搬出側スライド板52の傾斜角
度とほぼ一致させる(図10参照)。これにより、被加
熱物6は、載置板53から搬出側スライド板52へと滑
落してゆき、オーブン庫外に搬出される。
【0067】これにより、被加熱物6を手で触ることな
く、オーブン庫内1への搬入と搬出とを行うことができ
る。
【0068】また、図11乃至図13は、図8乃至図1
0に示す実施例の変形実施例であって、被加熱物6のオ
ーブン庫内1への搬入と搬出とを、同じ扉66から行う
構造に適用した場合を示している。
【0069】すなわち、この加熱調理器は、オーブン庫
内1の搬入側2に、被加熱物6を滑落させてオーブン庫
内1に搬入するための搬入側スライド板61と、オーブ
ン庫内1の被加熱物6を滑落させてオーブン庫外に搬出
するための搬出側スライド板62とが設けられている。
また、オーブン庫内1には、その底部に被加熱物6を載
置する載置板63が設けられており、この載置板63
は、オーブン庫内1の搬入側2の一辺631を回動中心
軸として回動可能(図13参照)に設けられている。た
だし、回動機構部の構造は図示を省略している。
【0070】これにより、搬入側スライド板61上を滑
落してきた被加熱物6は、オーブン庫内1の載置板63
上に載置される。当然のことながら、このとき載置板6
3は水平な状態に保たれている(図11参照)。この
後、扉66を閉じて加熱調理を行う(図12参照)。そ
して、加熱調理を終了すると、再びオーブン庫内1の扉
66を開き、次に載置板63を回動させて、載置板63
の傾斜角度を、搬出側スライド板62の傾斜角度とほぼ
一致させる(図13参照)。これにより、被加熱物6
は、載置板63から搬出側スライド板62へと滑落して
ゆき、オーブン庫外に搬出される。
【0071】これにより、被加熱物6を手で触ることな
く、オーブン庫内1への搬入と搬出とを行うことができ
る。
【0072】図14は、本発明の加熱調理器の一実施例
を示す側面より見た概略構成図であって、請求項7に対
応している。
【0073】この加熱調理器の搬送装置71の構成は、
図1に示した搬送装置9と同様であるので、ここでは同
じ部材に同符号を付することとし、詳細な説明は省略す
る。
【0074】本実施例では、このような構成の搬送装置
71において、オーブン庫内1の左右の側壁72,73
に、搬送装置71への塵等の巻き込みを防止する防護板
74,75をそれぞれ設けたものである。防護板74,
75の底部は、その目的を達成するために、搬送ベルト
4の左右両側部を上部より覆い隠すような形状となって
おり、例えば断面が長方形状に形成(防護板74により
示す)され、また三角形状に形成(防護板75により示
す)されている。
【0075】これにより、搬送装置71の駆動機構部へ
の塵等の巻き込みが防止できる。また、マイクロ波加熱
時における加熱効率の低いオーブン庫内1の壁面から被
加熱物6を離す働きもする。さらに、防護板75のよう
に、オーブン庫内1に面する壁面を傾斜面としたり、ま
た内部を空洞とすることにより、防護板74,75自体
のマイクロ波の損失を少なくすることが可能となる。つ
まり、防護板74,75によるマイクロ波の吸収が少な
くなることから、被加熱物6の加熱効率の低下が防止さ
れる。
【0076】図15は、本発明の加熱調理器の一実施例
を示す正面より見た概略構成図であって、請求項8に対
応している。
【0077】この加熱調理器は、被加熱物6を載置する
オーブン庫内1の載置板81を、その加熱位置Aを底部
811とする凹み形状に形成したものである。例えば、
断面形状を略V字状、あるいは逆台形形状とする。ただ
し、図面には、浅い皿形状とした載置板81が記載され
ている。要するに、載置板81の形状は、加熱位置Aを
底部811とし、この底部811に被加熱物6を確実に
載置することのできる形状であればよい。
【0078】これにより、被加熱物6が無造作にオーブ
ン庫内1に搬入されても、被加熱物6は自重によって底
部811へと移動(摺動又は転動)する。そのため、被
加熱物6の位置がほぼ一定の位置(加熱位置A)となる
ことから、加熱むらのより少ない調理が可能となる。
【0079】
【発明の効果】本発明の加熱調理器は、搬送装置の搬送
ベルトのほぼ全体にわたって多数の小孔を形成したの
で、被加熱物から発生した水蒸気は、被加熱物と搬送ベ
ルトとの接触面においても、形成された多数の小孔から
排出されることから、接触面のべとつきがより少なくな
る。また、小孔を設けていることから、ベルト下側から
加熱する場合の熱の遮断が軽減され、効率のよい加熱が
行える。
【0080】また、本発明の加熱調理器は、搬送装置の
搬送ベルトの載置面のほぼ全体にわたって高さの異なる
多数の突起部を形成したので、加熱時に被加熱物から生
じた水蒸気を、突起部間の谷間より逃すことができる。
また、高い突起部により被加熱物が引っ掛けられた状態
で搬送されるこから、搬送ベルトと被加熱物との接触面
での滑りが防止される。
【0081】また、本発明の加熱調理器は、被加熱物を
加熱位置に案内するガイドレールを庫内搬送装置の搬送
ベルトの載置面に沿って配置したので、加熱時、オーブ
ン庫内に搬入された被加熱物は、ガイドレールに案内さ
れて加熱位置に導かれることから、加熱むらの発生が軽
減される。
【0082】また、本発明の加熱調理器は、庫外搬送装
置と庫内搬送装置とを備えたものにおいて、オーブン庫
内の入口の高さ寸法を、被加熱物の長辺の寸法よりも短
くかつ他の辺の寸法よりも長く設定したので、被加熱物
が直方体形状の容器に包まれた冷凍食品等の場合におい
て、被加熱物がその容器を立てた状態で庫外搬送装置に
より搬送されてきても、被加熱物がオーブン庫内の入口
に当たって転倒し、横に寝かせた状態で庫内に搬入され
る。そのため、加熱後に容器内の被加熱物が自重で変形
して崩れたりすることがなく、また設計通りの均一な加
熱が行える。
【0083】また、本発明の加熱調理器は、庫外搬送装
置と庫内搬送装置とを備えたものにおいて、庫内搬送装
置の搬送面を庫外搬送装置の搬送面より低い位置に設定
したので、被加熱物が直方体形状の容器に包まれた冷凍
食品等の場合において、被加熱物がその容器を立てた状
態で庫外搬送装置により搬送されてきても、被加熱物が
庫内搬送装置に渡されるときに段差により転倒し、横に
寝かせた状態で庫内に搬入される。そのため、加熱後に
容器内の被加熱物が自重で変形して崩れたりすることが
なく、また設計通りの均一な加熱が行える。
【0084】また、本発明の加熱調理器は、被加熱物を
載置するオーブン庫内の載置板を、オーブン庫内の搬出
口側の一辺を回動中心軸として回動可能に設けたので、
加熱後の被加熱物を手で触ることなく、容易に排出する
ことができる。
【0085】また、本発明の加熱調理器は、庫内搬送装
置の搬送方向に沿う両側部に、塵等の巻き込みを防止す
る防護板を設けたので、搬送装置の駆動機構部への塵等
の巻き込みが防止できる。また、マイクロ波加熱時にお
ける加熱効率の低いオーブン壁面から被加熱物を離すこ
とができる。
【0086】また、本発明の加熱調理器は、被加熱物を
載置するオーブン庫内の載置板を、その加熱位置を底部
とする凹み形状に形成したので、被加熱物が無造作にオ
ーブン庫内に搬入されても、被加熱物は自重によって低
い位置へと移動する。そのため、被加熱物の加熱位置が
ほぼ一定となることから、加熱むらのより少ない調理が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加熱調理器の請求項1に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図2】本発明の加熱調理器の請求項2に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図3】本発明の加熱調理器の請求項3に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図4】本発明の加熱調理器の請求項3に対応する実施
例を示す平面より見た概略構成図である。
【図5】本発明の加熱調理器の請求項4に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図6】本発明の加熱調理器の請求項5に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図7】図6に示す実施例の変形実施例を示す正面より
見た概略構成図である。
【図8】本発明の加熱調理器の請求項6に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図9】本発明の加熱調理器の請求項6に対応する実施
例を示す正面より見た概略構成図である。
【図10】本発明の加熱調理器の請求項6に対応する実
施例を示す正面より見た概略構成図である。
【図11】本発明の加熱調理器の請求項6に対応する変
形実施例を示す正面より見た概略構成図である。
【図12】本発明の加熱調理器の請求項6に対応する変
形実施例を示す正面より見た概略構成図である。
【図13】本発明の加熱調理器の請求項6に対応する変
形実施例を示す正面より見た概略構成図である。
【図14】本発明の加熱調理器の請求項7に対応する実
施例を示す側面より見た概略構成図である。
【図15】本発明の加熱調理器の請求項8に対応する実
施例を示す正面より見た概略構成図である。
【符号の説明】
1 オーブン庫内 4,44 搬送ベルト 6 被加熱物 7 小孔 9 搬送装置 11 突起部 21 ガイドレール 31 庫内搬送装置 32 入口 33 庫外搬送装置 34 搬送ベルト 41 庫内搬送装置 43 庫外搬送装置 51 搬入側スライド板 52 搬出側スライド板 53,63,81 載置板 71 搬送装置 74,75 防護板 811 底部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーブン庫内の所定の加熱位置に被加熱
    物を搬送する庫内搬送装置を備えた加熱調理器におい
    て、前記搬送装置の搬送ベルトのほぼ全体にわたって多
    数の小孔が形成されたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 オーブン庫内の所定の加熱位置に被加熱
    物を搬送する庫内搬送装置を備えた加熱調理器におい
    て、前記搬送装置の搬送ベルトの載置面のほぼ全体にわ
    たって高さの異なる多数の突起部が形成されたことを特
    徴とする加熱調理器。
  3. 【請求項3】 オーブン庫内の所定の加熱位置に被加熱
    物を搬送する庫内搬送装置を備えた加熱調理器におい
    て、前記被加熱物を前記加熱位置に案内するガイドレー
    ルが前記庫内搬送装置の搬送ベルトの載置面に沿って配
    置されたことを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 調理器本体のオーブン庫内の入口まで被
    加熱物を搬送する庫外搬送装置と、この庫外搬送装置に
    よりオーブン庫内の入口まで搬送されてきた被加熱物を
    受け取ってオーブン庫内の所定の加熱位置まで搬送する
    庫内搬送装置とを備えた加熱調理器において、前記オー
    ブン庫内の入口の高さ寸法が、前記被加熱物の長辺の寸
    法よりも短くかつ他の辺の寸法よりも長く設定されたこ
    とを特徴とする加熱調理器。
  5. 【請求項5】 調理器本体のオーブン庫内の入口まで被
    加熱物を搬送する庫外搬送装置と、この庫外搬送装置に
    よりオーブン庫内の入口まで搬送されてきた被加熱物を
    受け取ってオーブン庫内の所定の加熱位置までする庫内
    搬送装置とを備えた加熱調理器において、前記庫内搬送
    装置の搬送面が前記庫外搬送装置の搬送面より低い位置
    に設定されたことを特徴とする加熱調理器。
  6. 【請求項6】 被加熱物を載置するオーブン庫内の載置
    板が、オーブン庫内の搬出口側の一辺を回動中心軸とし
    て回動可能に設けられたことを特徴とする加熱調理器。
  7. 【請求項7】 オーブン庫内の所定の加熱位置に被加熱
    物を搬送する庫内搬送装置を備えた加熱調理器におい
    て、前記庫内搬送装置の搬送方向に沿う両側部に、塵等
    の巻き込みを防止する防護板が設けられたことを特徴と
    する加熱調理器。
  8. 【請求項8】 被加熱物を載置するオーブン庫内の載置
    板が、オーブン庫内での加熱位置を底部とする凹み形状
    に形成されたことを特徴とする加熱調理器。
JP7162993A 1993-03-30 1993-03-30 加熱調理器 Pending JPH06277151A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003226348B2 (en) * 2002-04-12 2008-09-18 Castrip, Llc Casting steel strip
JP2018537148A (ja) * 2015-10-23 2018-12-20 エフ.リリー ヴェントゥリーニ エス.アール.エル パニガッチ製造方法および装置

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