JPH06276624A - 配電盤断路部位置測定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】固定接触子９０を測定装置に挿入し、水平，垂
直方向に任意の基準面を取り固定接触子９０の位置を測
定する。また、垂直方向の誤差については、固定接触子
９０を移動させて誤差を無くす。 【効果】測定装置を用いて固定接触子を正確な位置に取
り付けることにより遮断器を用いなくても、組立て及び
位置の確認が正確で、しかも容易にできるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、断路部固定接触子の水
平，垂直方向の位置を測定可能にし、遮断器を用いずに
固定接触子の位置を遮断器の可動接触子の固定接触子収
納可能位置の範囲内に収める事が可能な配電盤断路部位
置測定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に断路部固定接触子は、配電盤に固
定されており遮断器を前後に移動させる事により遮断機
の可動接触子との接続または、切離しを行う。配電盤断
路部位置測定装置は、遮断器の可動接触子の固定接触子
収納可能位置に横溝を設けたカップ部と、カップ部を支
持するロッドと、ロッドを支持するロッド支持板で構成
されており、配電盤断路部位置測定装置を移動しカップ
横溝部に固定接触子を挿入し固定接触子の位置を調節す
る。

【０００３】この調整される固定接触子は、特開昭56−
139012号公報に示されるようなものが挙げられる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造で
は、固定接触子がカップ横溝部に挿入可能かどうかを判
定するだけで、固定接触子の正確な位置測定機能がない
ため遮断器の製作時の寸法誤差が大きい場合、固定接触
子が遮断器の可動接触子に正確に接続できない可能性が
あるという欠点があった。

【０００５】本発明の目的は、任意に定めた基準面より
固定接触子の位置測定機能を持つ断路部位置測定装置を
提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】カップ横溝部の上側面に
固定接触子の上面を合わせカップ側面に設けた目視ゲー
ジを読むことにより、基準面から固定接触子までの垂直
距離を測定し、固定接触子のカップ横溝部底面の対面を
カップ横溝部底面に接触させロッドの目視ゲージを読む
ことにより、基準面から固定接触子のカップ横溝部底面
の対面の水平距離を測定可能にした。

【０００７】

【作用】垂直方向の基準面を上記ロッド支持板の上面ま
たは下面に設け基準面から固定接触子の上面までの距離
を測定し、水平方向の基準面は、カップ横溝部と対向す
るロッド支持板の面を基準とし、水平基準面とカップ横
溝部との距離を測定する事ができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図１は、本発明の特徴を最も良く表している測定装
置の固定接触子挿入時の縦断面図である。図２は、測定
装置の斜視図、図３は、カップ及びロッドの斜視図であ
る。

【０００９】これらの図１ないし図２において、本体
は、底部ベース２０とその一端に横溝５１を設けたカッ
プ５０を取り付けたロッド４０を挿入したロッド支持板
１０，底部ベース２０と透明ロッド支持板１０を保持す
るための補強板３０，底部ベース２０に車軸７０によっ
て取り付けられた左右一対の車輪６０とインターロック
８０によって構成されている。なお、カップ横溝上側面
５１ａを基準に取った垂直距離目視ゲージ５２，ロッド
４０にはカップ横溝部５１と対向するロッド支持板の面
１０ｃを基準に取った水平距離目視ゲージ４１が標して
ある。

【００１０】調整は、まず、調整装置のインターロック
８０位置が配電盤に設けられているインターロック受け
部の位置にくるように調整装置を移動させ、固定接触子
のカップ横溝部底面の対面９０がカップ横溝部底面５１
ｂに接触していない場合は、ロッド４０を固定接触子側
に移動させ、固定接触子のカップ横溝部底面の対面９０
ａをカップ横溝部底面５１ｂに接触させ、水平方向につ
いては、水平距離目視ゲージ４１により固定接触子９０
が許容範囲内にあるかどうかを確認し、垂直方向につい
ては、垂直距離目視ゲージ５２によりカップ横溝部５１
と固定接触子上面９０ｂとの距離を測り、固定接触子上
面９０ｂがカップ横溝上側面５１ａに接触するように移
動させる。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、配電盤の断路部固定接
触子の位置が正確に測定でき、また、カップ横溝上側面
を遮断器の固定接触子挿入部中心に合わせ固定接触子の
上面がカップ横溝上側面に接触するように移動させるこ
とにより遮断器を使用しなくても固定接触子の組立て及
び位置の確認が正確でしかも容易にできるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図。

【図２】本発明の一実施例を示す斜視図。

【図３】本発明のカップ及びロッドの斜視図。

【図４】固定接触子及び固定接触子支持板の一部の斜視
図。

【符号の説明】

１０…ロッド支持板、１０ａ…ロッド支持板上端面、１
０ｂ…ロッド支持板固定端子側側面、２０…底部ベー
ス、３０…補強板、４０…ロッド、５０…カップ、６０
…車輪、７０…車軸、８０…インターロック、９０…固
定接触子、９１…固定接触子支持板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】固定接触子を挿入するカップ部と、前記カ
   ップ部を支持するロッドと、前記ロッドを支持するロッ
   ド支持板を備えた断路部位置測定装置において、垂直方
   向の基準面を前記ロッド支持板の上面または下面に設け
   基準面から前記固定接触子の上面までの距離を測定し、
   水平方向の基準面は、カップ横溝部と対向するロッド支
   持板の面を基準とし、水平基準面とカップ横溝部との距
   離を測定する事を特徴とする配電盤断路部位置測定装
   置。