JPH0627647Y2 - 連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構 - Google Patents

連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構

Info

Publication number
JPH0627647Y2
JPH0627647Y2 JP1360790U JP1360790U JPH0627647Y2 JP H0627647 Y2 JPH0627647 Y2 JP H0627647Y2 JP 1360790 U JP1360790 U JP 1360790U JP 1360790 U JP1360790 U JP 1360790U JP H0627647 Y2 JPH0627647 Y2 JP H0627647Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bath
roll
universal joint
driving force
hot dip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1360790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03106350U (ja
Inventor
芳光 別府
功 森井
元康 坪田
正一 福薗
勝雄 池口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP1360790U priority Critical patent/JPH0627647Y2/ja
Publication of JPH03106350U publication Critical patent/JPH03106350U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0627647Y2 publication Critical patent/JPH0627647Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、金属鋼帯に亜鉛やすず等のめっきを施す連続
溶融めっきラインのめっき浴中に設置さる、スナップロ
ールやシンクロール等の浴中ロールに駆動力を伝達する
機構の改良に関するものである。
(従来の技術) 近年、鉄鋼業にみられる連続溶融めっきラインのめっき
浴中に設置されるスナップロールは、鋼帯とスナップロ
ール外周間に起こる周速差に起因する一種のスリップ現
象によってスリ疵や、ロール摩耗による目付量の不均一
が発生するのを防止するため、スナップロールを回転駆
動するようにしているのが一般的となっている。
そこで、現在では第1図(イ)に示すような自在継手を
用いた方法が一般的となっている。
この第1図(イ)に示す自在継手を用いた方法は、槽外
に設けられたモータ6の回転駆動力を自在継手7を介し
て中間軸8に伝達し、更に溶融めっき浴3中に設けた自
在継手9を介してスナップロール10に伝達するのが一
般的であり、前記自在継手7と9は第5図に示すような
2本ピンタイプのものが通常用いられている。なお、こ
の第5図中の11はピン、12はこのピン11のピン受
け部を示す。
この方法は、一般に知られているように、入力軸13と
中間軸8が交差角aの場合、入力軸13が一定回転角速
度ωで回転している時、中間軸8の回転角速度ψとの間
に、 なる関係がある。従って、この中間軸8の速度振幅を打
ち消し、出力軸14を一定回転角速度とするために、溶
融めっき浴中の自在継手9を浴外の自在継手7に対して
位相を90゜ずらすように設置している。
(課題が解決しようとする課題) しかしながら、溶融めっき浴中では、自在継手に油種を
供給することは不可能であり、しかも溶融亜鉛めっき浴
では浴温が約450℃以上と高温なため、自在継手への外
部からの潤滑は不可能である。従って、浴中の自在継手
のピン及びピン受け部といった摺動部は、浴外の自在継
手の摺動部と比較して摩耗が非常に早く進行する。かか
る摩耗量の差は、自在継手の位相差を変化させてスナッ
プロールに速度振幅を与え、鋼板への疵発生や浴面や鋼
帯を振動させることによる、めっき目付量が不安定にな
るという結果をもたらす。
このような問題を防止するため、自在継手を新品と取替
える作業を短期間で行う必要が生じ、連続ラインである
ことにも関連して段取替え等のライン停期時に毎回新品
と取替えることを余儀なくされている。
かかる問題点を解決し、スナップロールの周速変動を生
じさせない回転駆動方法として、第3図に示すようなギ
ア駆動方法や、第4図に示すような直結駆動方法等が考
えられる。このうちギア駆動方法には、更に同図(イ)
に示す軸受箱1を設ける方法と、同図(ロ)に示す軸受
箱を設けない方法の2つが考えられる。
軸受箱1を設けた場合、ギア2は直接溶融めっき浴3に
接触することがなくなるが、軸受箱内の温度が高温にな
るため適正な潤滑手段を講ずることが困難である。ま
た、軸受部の軸受4自身も同様に潤滑が困難である。こ
の問題を解決する手段として、軸受をセラミックス等の
耐熱材料で制作し、溶融めっき液によって潤滑する方法
が考えられるが、この場合にも軸受箱1内へのシールを
完全に行わなければ軸受箱内に溶融めっき液が侵入して
ギア2を侵食することになる。従って、現在では高温の
溶融めっき液を完全にシールする手段がないため、この
軸受箱を設ける方法は実現不可能である。
一方、耐熱用材料で製作したギア2を軸受箱を設けず
に、第3図(ロ)に示す如く溶融めっき浴3の中に浸漬
する方法も考えられるが、この方法では、ギア2の侵食
は避けられないばかりか、カバー5等を設置しないと溶
融めっき浴面に振動を与えることになる。
他方、第4図に示すような直結駆動方法では、軸受箱を
設ける第3図(イ)に示す方法と同様に完全なシール手
段を必要とするために実現が困難である。なお、第3図
及び第4図中の6はモータを示す。
本考案は上記したような問題点を解決できる連続溶融め
っき装置の浴中ロール駆動力伝達機構を提供することを
目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案に係る連続溶融めっ
き装置の浴中ロール駆動力伝達機構は、2個の自在継手
とこれら自在継手間に介設される中間軸を用いて溶融め
っき浴外に設置されたモータから浴中ロールに駆動力を
伝達する機構において、前記自在継手のうちモータ出力
軸側には等速自在継手を連結し、また浴中ロールに直結
される出力軸に連結する自在継手には、5本以上の奇数
のピンを有する側とこれら奇数のピンを受けるピン受け
部を有する側とで構成しているのである。
本考案において、浴中に設ける自在継手のピンを5本以
上の奇数としたのは、5本未満の場合は、振動周波数が
低周波となって、浴面や鋼帯に振動を与えることになる
からである。また、4の倍数においては直交するピンの
速度が逆位相となるため円滑な回転はできず、又偶数の
場合は180゜の位置するピンと位相が常に同一となること
により、例えば6本の時は3本と、10本の時は5本と同
一の動き(位相差、速度振幅)となるため、曲げ強度を
低下させるにすぎない結果となるので意味をもたなくな
るからである。
(作用) 上記構成の本考案機構によれば、微小振幅の高周波振動
が発生するが、これはピンやピン受け部の摩耗・侵食に
関係なく一定の状態を保つため、浴面の振動や鋼帯の振
動として表れにくい。
(実施例) 以下本考案に係る連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動
力伝達機構を第1図に示す一実施例に基づいて説明す
る。
第1図(ロ)は本考案機構を構成する浴中に設ける自在
継手9の一実施例を示したものであり、例えば5本ピン
タイプのものである。
モータ出力軸側に取付けられた自在継手7を等速自在継
手とし、かかる5本ピンタイプの自在継手9を浴中に設
け、かつ、入力軸13と中間軸8の交差角aを18゜とし
た場合、入力軸13の回転角速度ωと出力軸14の回転
角速度ω′の比率ω′/ωは第2図に示す如くになり、
3.3%の速度振幅を出力軸14がもつ。しかし、この振
幅はピン11やピン受け部12の摩耗や侵食と関係なく
一定の状態を保つ。また、振動の周波数も一回転当たり
10回と、高周波のため浴面の振動や鋼帯の振動として
表れにくい。従って、従来のように頻繁に取替える必要
がなくなる。
一方、浴外に設ける自在継手7を2本ピンタイプとし、
かつ浴中に設ける自在継手9として従来の2本ピンタイ
プ(第5図参照)のものを使用した場合には、前記3.3
%の速度振幅を生じる条件は、浴外と浴中の両自在継手
7と9のピン位相が82゜となった時、例えば自在継手の
ピッチ円直径が130mmの場合にはピン11とピン受け部
12が8mm程度摩耗した時である(第6図参照)。その
上、この構成では、中間軸8は初期状態より10.2%の速
度振幅をもって回転しており、しかもスナップロール1
0に発生する速度振動と同じ周波数で低周波(6〜12
Hz)の振動を発生するため、浴面の振動が発生し易くな
る。具体的にはピン11とピン受け部12の摩耗量が5
mm程度となった時に製品の目付量が不安定となる。この
摩耗量に達するのは通常の操業状態で約2週間程度であ
ることから、7〜10日程度ごとに行う段取替時に浴中
の自在継手を取替える必要があった。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案に係る浴中ロール駆動力伝
達機構を採用すれば、浴中に設置する自在継手は強度上
問題のない範囲で摩耗・侵食の状態に関係なく安定した
回転をスナップロールやシンクロール等の浴中ロールに
付与することができ、使用期間も4〜8倍へと延長でき
る。
なお、本実施例では5本ピンタイプのものについて説明
したが、強度上問題がなければ7本、9本、11本、1
3本といった奇数の、できるだけ多数本のピンを設けた
タイプのものを使用した方が円滑な回転が得られて有利
である。
また、本実施例ではスナップロールについて説明した
が、これに限らず高温下や液中といった条件下で用いら
れ、しかも、動力源と隔離する必要のある回転体の駆動
力伝達機構全てに適用可能でることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)は本考案の一実施例を示す全体図、(ロ)
は浴中に設ける自在継手の一実施例を示す斜視図、第2
図は1回転当たりのスナップロールの速度振幅を示す
図、第3図(イ)(ロ)及び第4図は考案される駆動機
構の一例を示す全体図、第5図は従来機構における第1
図(ロ)と同じ図、第6図は従来機構の場合の浴外・浴
中のピンの位相差が82゜となった場合のスナップロール
の速度振幅を示す図である。 6はモータ、8は中間軸、9は自在継手、10はスナッ
プロール、11はピン、12はピン受け部、14は出力
軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 福薗 正一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 (72)考案者 池口 勝雄 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個の自在継手とこれら自在継手間に介設
    される中間軸を用いて溶融めっき浴外に設置されたモー
    タから浴中ロールに駆動力を伝達する機構において、前
    記自在継手のうちモータ出力軸側には等速自在継手を連
    結し、また浴中ロールに直結される出力軸に連結する自
    在継手には、5本以上の奇数のピンを有する側とこれら
    奇数のピンを受けるピン受け部を有する側とで構成した
    ことを特徴とする連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動
    力伝達機構。
JP1360790U 1990-02-14 1990-02-14 連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構 Expired - Lifetime JPH0627647Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1360790U JPH0627647Y2 (ja) 1990-02-14 1990-02-14 連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1360790U JPH0627647Y2 (ja) 1990-02-14 1990-02-14 連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03106350U JPH03106350U (ja) 1991-11-01
JPH0627647Y2 true JPH0627647Y2 (ja) 1994-07-27

Family

ID=31517018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1360790U Expired - Lifetime JPH0627647Y2 (ja) 1990-02-14 1990-02-14 連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627647Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03106350U (ja) 1991-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN207514181U (zh) 一种电动推杆
CN107676445A (zh) 一种电动推杆
JPH0627647Y2 (ja) 連続溶融めっき装置の浴中ロール駆動力伝達機構
US4676117A (en) Spur-gear system
EP0298249B1 (en) Sliding universal joint
US1591826A (en) Transmission gearing
US3079772A (en) Joint for universal-joint shafts
CN205618651U (zh) 一种齿轮消隙结构以及发动机
JPH038512A (ja) ギヤースピンドル
JPH03253547A (ja) 溶融メッキ用サポートロールの非駆動回転支持方法
US20020183179A1 (en) Structure between driving transmission and roll
JP3482759B2 (ja) 溶融金属めっき装置のサポートロール用ハンガー
SU975352A1 (ru) Устройство дл вибрационной обработки
SU1435868A2 (ru) Кривошипно-ползунный механизм
JP2001140922A (ja) チェーンカップリング
JPS6246023A (ja) 等速回転継手
JP2601074B2 (ja) めっき浴中ロールの振動抑制装置
JPH03134344A (ja) 歯車装置
JPH03219061A (ja) 溶融亜鉛めっき設備
JP2601073B2 (ja) めっき浴中ロールの振動抑制方法および装置
CN104896016A (zh) 一种新型蜗轮蜗杆副传动机构
SU1481095A2 (ru) Устройство дл перемешивани жидкостей
GB191125621A (en) A Gyroscopic Gear.
KR100242808B1 (ko) 두 축 사이의 동력전달장치
JP2002295501A (ja) ボール回転継ぎ手

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term