JPH0627639B2 - 製鋼用溶解炉 - Google Patents

製鋼用溶解炉

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JPH0627639B2
JPH0627639B2 JP59271414A JP27141484A JPH0627639B2 JP H0627639 B2 JPH0627639 B2 JP H0627639B2 JP 59271414 A JP59271414 A JP 59271414A JP 27141484 A JP27141484 A JP 27141484A JP H0627639 B2 JPH0627639 B2 JP H0627639B2
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JP
Japan
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furnace
steel
tapping
tuyere
oxygen
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敏夫 南條
徹男 堀江
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IHI Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は溶解炉を傾動することなく、溶融金属をスラグ
の巻き込みを防止して純粋に取り出せるようにした製鋼
用溶解炉に関するものである。
[従来の技術] 従来、第3図に示すように炉底a に出鋼口b (特に偏心
タイプ)を持ったボトムタッピング型電気炉例えばデマ
ーグ型炉底出鋼炉c 等のものは、傾動装置d の簡略化や
出鋼時のスラグ分離がよいことから、ヨーロッパで流行
のきざしを見せている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、該デマーグ型炉底出鋼炉c の突き出し口e は炉
底a の側部の炉底a 中心部より高い位置に設けられてい
る。それは、該突き出し口e がアーク電極f から離れて
いるためコールドスポットになり易く、該突き出し口e
を炉底a 中心部より低くしておくと、一度溶解した溶鋼
がこの部分にたまり、ここで冷え固まる恐れがあるから
である。
このように、該デマーグ型炉底出鋼炉c は炉底a 中心部
より突き出し口e を高くしているため、出鋼に際して
は、従来の傾動角度(30゜〜40゜)よりも小さいが約12
゜傾動する必要があり、この大重量の炉本体g を出鋼の
都度シリンダ装置d で傾動するには大変なエネルギーが
必要となる。
[問題点を解決するための手段] 上述の従来の問題点を解決するため本発明では、丸底の
炉本体の底部の一部に炉中心部から側方に膨出する突き
出し部を設け、該突き出し部の炉底を前記炉本体の炉中
心部の炉底よりも低くし、該突き出し部の炉底に開閉可
能な出鋼口を設け、前記突き出し部の側壁下部に炭材及
び酸素吹き込み用羽口を設けた構成としてある。
[作 用] 初期の段階で溶解された鋼、スクラップ等の溶融金属
は、炉本体の炉中心部の炉底よりも低くした突き出し部
の炉底に流れてたまり、スラグ等は前記溶融金属の上層
にたまる。
このとき、炭材及び酸素吹き込み用羽口が前記溶融金属
の中にもぐったところで、該羽口より炭材と酸素を吹き
込んで加熱昇温すると、前記突き出し部の炉底にたまっ
た溶融金属はアーク電極から離れていても冷え固まるこ
とを防止され、しかも炭材と電力が効率良く併用される
ことから鋼、スクラップ等の迅速溶解が可能となり、消
費電力の節減も図られる。
出鋼する場合は出鋼口を開くと重力により溶融金属が流
出する。出鋼口で設けた突き出し部の炉底は炉中心よも
低いので少なくなった溶融金属は高低差により突き出し
部に自然に導かれる。スラグが流出する寸前に出鋼口を
閉じる。
これにより、炉本体を傾動することなく出鋼することが
でき、しかもスラグの巻き込みのない純度の高い高品質
の溶融金属が得られる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例であり、炉底1 の
一部に突き出し部2 を設け、該突き出し部2 の炉底3 を
前記炉底1 よりも低くし、炉底中心Bから突き出し部2
の炉底3 に至るまで炉底傾斜部4 を形成し、前記突き出
し部2 の炉底1 の最深部に炉底出鋼口5 を該炉底3 を貫
通する如く穿設し、該炉底出鋼口5 の炉外開口部に開閉
自在な蓋6 を取り付けてある。
前記突き出し部2 の側壁7 の下部に、炭材及び酸素の吹
き込み用の羽口8 及びアルゴン等の攪拌用不活性ガスの
吹き込み用の羽口9 を前記側壁7 を貫通するよう設け、
又前記炉底1 と炉本体10の接続部に2次燃焼用のバーナ
11を配設してある。
更に、炉底1 の下面外周部を丸く形成し、頂面12が平ら
な支持台13の上に炉底1 を載置し、該炉底1 の外周部に
設けたブラケット14に、基礎に配設したシリンダ等の傾
動装置15を接続し、炉本体10及び炉底1 を一体に支持台
13上で傾動し得るようにしてある。
図中、16は電極、17は溶鋼、18はスラグを示す。
以上のように構成したので、電気炉上部より装入された
スクラップは電極16により通電加熱されると共に側壁7
部のバーナ11により加熱されて溶解する。
初期の段階では溶解された溶鋼は炉底部の炉底傾斜部4
に沿って流れ、炉の最も低い部分Aにたまる。そこで、
炉を突き出し部2 が下がるように傾動装置15により傾動
させ、炭材及び酸素吹き込み用の羽口8 が溶鋼の中にも
ぐったところで、該羽口8 より炭材と酸素を吹き込んで
加熱昇温すると、前記突き出し部2 の炉底にたまった溶
鋼はアーク電極16から離れていても冷え固まることを防
止され、しかも炭材と電力が効率良く併用されることか
らスクラップの迅速溶解が可能となり、消費電力の節減
も図られる。尚、必要に応じてバーナ11を酸素に切り換
えて溶鋼中より発生した一酸化炭素ガスを2次燃焼させ
る。
溶鋼が充分たまった時点で、羽口9 からアルゴン等の攪
拌用ガスを吹き込み、溶鋼17の温度、成分の均一化を図
る。
以上の操作において、炉を傾動させる角度はせいぜい5
゜あれば充分である。
次に、溶鋼17を出鋼する場合は、炉を所定の傾度(0
゜)位置(正常位置)にもどして、蓋6 を開き溶鋼17を
重力により落下させる。溶鋼17は下層から順次出鋼さ
れ、上層のスラグ18とは完全に分離しているので、スラ
グ18の巻き込みは生じない。スラグ18の混入直前に蓋6
を閉じればよく、炉底傾斜部4 が形成されているため出
鋼中の傾動は全く必要としない。
なお、本発明の製鋼用溶解炉は上述の実施例のみに限定
されるものではなく、傾動装置、バーナを設けなくとも
溶鋼の出鋼には支障がないこと等、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
[発明の効果] 以上述べたように本発明の製鋼用溶解炉によれば、下記
の如き種々の優れた効果を発揮する。
(I) 出鋼に際しては、特に炉を傾動することなく、無
傾動出鋼が可能となり、傾動に要するエネルギーを節減
することができる。
(II) 出鋼口を炉底に設け、炉底傾斜部により溶鋼を出
鋼口に導く無傾動出鋼としたので、スラグを巻き込むこ
となく出鋼することができる。従って、純粋で、品質の
よい溶融金属が得られる。
(III) 無傾動出鋼としたので、出鋼口がいつも垂直に
あり、従来に比べレンガのいたみが少ない。
(IV) 炭材及び酸素吹き込み用羽口より炭材と酸素を吹
き込んで加熱昇温することによって、突き出し部の炉底
にたまった溶融金属が冷え固まることを確実に防止する
ことができる。
(V) 炭材及び酸素吹き込み用羽口より炭材と酸素を吹
き込んで加熱昇温することによって、炭材と電力を効率
良く併用することができるので、鋼、スクラップ等の迅
速溶解が可能となり、消費電力も節減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製鋼用溶解炉の一実施例の説明図、第
2図は第1図のII−II方向矢視図、第3図は従来のアー
ク炉の一例を示す説明図である。 1,3 は炉底、2 は突き出し部、4 は炉底傾斜部、5 は炉
底出鋼口、6 は蓋、7 は側壁、8,9 は羽口、11はバー
ナ、13は支持台、15は傾動装置を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】丸底の炉本体の底部の一部に炉中心部から
    側方に膨出する突き出し部を設け、該突き出し部の炉底
    を前記炉本体の炉中心部の炉底よりも低くし、該突き出
    し部の炉底に開閉可能な出鋼口を設け、前記突き出し部
    の側壁下部に炭材及び酸素吹き込み用羽口を設けたこと
    を特徴とする製鋼用溶解炉。
JP59271414A 1984-12-22 1984-12-22 製鋼用溶解炉 Expired - Lifetime JPH0627639B2 (ja)

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JP59271414A JPH0627639B2 (ja) 1984-12-22 1984-12-22 製鋼用溶解炉

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JP59271414A JPH0627639B2 (ja) 1984-12-22 1984-12-22 製鋼用溶解炉

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JPS61149779A JPS61149779A (ja) 1986-07-08
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JPS5222803A (en) * 1975-08-14 1977-02-21 Matsushita Electric Works Ltd Abnormal condition disposing system circuit in the polling data
DE2944269C3 (de) * 1979-11-02 1982-04-15 Mannesmann AG, 4000 Düsseldorf Ofengefäß eines kippbaren Lichtbogenofens

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JPS61149779A (ja) 1986-07-08

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