JPH06276335A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH06276335A
JPH06276335A JP5087878A JP8787893A JPH06276335A JP H06276335 A JPH06276335 A JP H06276335A JP 5087878 A JP5087878 A JP 5087878A JP 8787893 A JP8787893 A JP 8787893A JP H06276335 A JPH06276335 A JP H06276335A
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JP
Japan
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data
image
circuit
image data
output
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Application number
JP5087878A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Sakashita
忠秋 坂下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、テレビ会議装置等のデータ処理装置
に関し、テレビ会議室以外に持ち運んで簡易に使用する
ことができるテレビ会議装置等のデータ処理装置を提案
するため、全体の動作を1つの主制御回路で制御して処
理時間の低下を有効に回避し、これにより全体形状を簡
略化、小型化する。 【構成】本発明は、所定のメモリ40をアクセスして所
望のデータ処理を実行するデータ処理回路36を副のバ
スLBUSに接続し、データ処理回路36が動作状態に
立ち上がると、この副のバスLBUSを主のバスBUS
から切り離して、データ処理回路36のデータ処理と主
制御回路46の制御動作とを同時並列的に実行し得るよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図2、図8及び図9) 作用(図2、図8及び図9) 実施例 (1)全体構成(図1) (1−1)プロセツサ(図2) (1−2)バスコントローラ(図7〜図9) (1−3)テレライテイングの制御(図2、図5、図
6、図10〜図15) (1−4)画像データの処理(図16〜図30) (1−5)データ伝送(図31〜図52) (2)実施例の効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はデータ処理装置に関し、
例えば画像データをデータ圧縮して音声データ等共に伝
送するテレビ会議装置装置に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、テレビ会議装置においては、所望
の伝送対象との間でオーデイオデータ、画像データ等を
送受することにより、遠隔地の通話対象との間でコミユ
ニケーシヨンを図り得るようになされている(特開昭62
-245889 号公報)。
【0004】すなわちこの種のテレビ会議装置は、所定
の撮像装置を介して会議に出席する人物の撮像画像を
得、この撮像画像を取り込んでデータ圧縮した後、通話
対象に送出する。さらにテレビ会議装置は、この出席者
の音声信号を併せて通話対象に送出すると共に、通話対
象から到来する画像データをデータ伸長して所定の表示
装置に表示する。
【0005】さらにテレビ会議装置は、ユーザの操作に
応動してタブレツト等を介して入力される線画データを
通話対象に送出し、またこれに代えてイメージスキヤナ
等を介して入力した静止画を通話対象に送出する。この
ため従来のテレビ会議装置は、専用のテレビ会議室等に
設置して大容量のデータを送受し得るように通話対象と
の間で例えば光フアイバ等の回線を接続して使用するよ
うになされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種のテレ
ビ会議装置を必要に応じて運搬してテレビ会議室以外の
場所で自由に使用することができれば、この種のテレビ
会議装置の使い勝手を向上し得、便利であると考えられ
る。またこの種のテレビ会議装置の適用分野も拡大する
ことができる。
【0007】このためにはこの種のテレビ会議装置を専
用の光フアイバ回線だけでなく、例えば一般に普及した
サービス統合デイジタル通信網(ISDN:integrated
service digital network)にも接続し得るようにする
必要がある。さらに単にこの種の回線に接続し得るだけ
でなく、全体構成も簡略化する必要がある。さらに装置
自体の操作も簡略化し、専用のオペレータだけでなく、
操作に不慣れなユーザでも、簡易に操作し得るようにす
る必要がある。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、テレビ会議室以外に持ち運んで簡易に使用すること
ができるテレビ会議装置等のデータ処理装置を提案しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、バスコントローラ35を介して主
のバスBUSと接続される副のバスLBUSと、副のバ
スLBUSに接続されて、副のバスLBUSを介して入
力される制御コマンドに応動して動作状態に立ち上が
り、副のバスLBUSを使用して所定のメモリ40をア
クセスして所望のデータ処理を実行するデータ処理回路
36、(37、38、39)と、主のバスBUSに接続
されて、制御コマンドを発行する主制御回路46とを備
え、バスコントローラ35は、データ処理回路36、
(37、38、39)が動作状態に立ち上がると、主の
バスBUSから副のバスLBUSを切り離して、データ
処理回路36、(37、38、39)のデータ処理と主
制御回路46の制御動作とを同時並列的に実行し得るよ
うにし、データ処理回路36、(37、38、39)
は、メモリ40をアクセスするダイレクトメモリアクセ
スコントローラを有し、主のバスBUSが副のバスLB
USから切り離なされると、ダイレクトメモリアクセス
コントローラを駆動してメモリ40をアクセスする。
【0010】さらに第2の発明において、データ処理回
路36、(37、38、39)は、一連のデータ処理を
所定のデータ処理単位で実行し、バスコントローラ35
は、主制御回路46からデータ処理回路36、(37、
38、39)をアクセスするリクエスト要求ACSが発
行されると、主制御回路46を待機状態に保持した後、
データ処理回路36、(37、38、39)がデータ処
理単位の1つの終了すると、データ処理回路36、(3
7、38、39)のデータ処理を一時中断させて副のバ
スLBUSを主のバスBUSに接続し、続いて主制御回
路46の待機状態を解除する。
【0011】
【作用】データ処理回路36、(37、38、39)が
動作状態に立ち上がると、主のバスBUSから副のバス
LBUSを切り離して、データ処理回路36、(37、
38、39)のデータ処理と主制御回路46の制御動作
とを同時並列的に実行し得るようにすれば、全体の動作
を1つの主制御回路46で制御して全体形状を小型化簡
略化し得、さらに処理時間の低下を有効に回避すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0013】(1)全体構成 図1において、1は全体としてテレビ会議装置を示し、
所定の収納台2にプロセツサ3を収納すると共に、この
収納台2の上部にモニタ装置4を配置し、このモニタ装
置4の上部に撮像部5を配置する。これによりテレビ会
議装置1は、モニタ装置4の前に並ぶ会議の出席者を撮
像部5で撮像し、その撮像結果でなるビデオ信号をプロ
セツサ3で処理して動画の形式で通話対象に送出し、ま
た通話対象から伝送された動画の画像データをプロセツ
サ3で受信処理してモニタ装置4に表示する。
【0014】さらにテレビ会議装置1は、プロセツサ3
にプリンタを接続して通話対象から伝送された画像等を
出力し得るようになされ、さらにイメージスキヤナ及び
書画撮像装置をプロセツサ3に接続してこれらの機器を
介して入力した2値画像(以下ドキユメント画像と呼
ぶ)及びカラー静止画像(以下自然画と呼ぶ)を通話対
象に送出し得るようになされている。さらにテレビ会議
装置1は、画像データの場合と同様に、プロセツサ3を
介して音声信号を変復調して通話対象との間で送受し、
この音声信号を直接外部機器との間で入出力すると共
に、この音声信号を撮像部5とリモートコマンダ6との
間で送受する。
【0015】この撮像部5とリモートコマンダ6間で送
受される音声信号は、赤外線L1を介して送受され、こ
れによりテレビ会議装置1は、このリモートコマンダ6
にマイク8を接続して会議の出席者の音声を集音し得る
ようになされ、またリモートコマンダ6に設けられたス
ピーカを介して通話対象の音声をモニタし得るようにな
されている。さらにテレビ会議装置1は、撮像部5及び
リモートコマンダ6間で、この音声信号に加えてプロセ
ツサ3及び撮像部5の遠隔制御信号を送受し、これによ
りリモートコマンダ6を操作してモニタ装置4の表示画
面下部に表示されたメニユーを選択することにより、全
体の動作モード、撮像部5の倍率等を切り換え得るよう
になされている。これによりテレビ会議装置1は、簡易
な操作で動作モード等を切り換え得るようになされ、全
体の使い勝手を向上し得るようになされている。
【0016】さらにこの実施例において、リモートコマ
ンダ6は、タブレツトを接続し得るようなされ、このタ
ブレツトを介して入力される2次元座標データを撮像部
5に送出し、撮像部5は、この座標データをプロセツサ
3に出力する。これによりテレビ会議装置1は、タブレ
ツトを操作して入力した線画データを通話対象に送出す
ると共に、必要に応じてモニタし得るようになされてい
る。
【0017】(1−1)プロセツサ 図2に示すようにプロセツサ3は、撮像部5を介して入
力されるビデオ信号SVを画像入出力部10に入力し、
ここでビデオ信号SVをデイジタル信号に変換してデイ
ジタルビデオ信号を生成し、このデイジタルビデオ信号
をエンコーダ/デコーダ部11でデータ圧縮する。この
処理においてエンコーダ/デコーダ部11は、CCIT
T(comite consultaif international telegraphique
et telephoniqe)、H.261に規定されたフオーマツ
トに従つてこのデイジタルビデオ信号をデータ圧縮し、
その結果得られる画像データD1を主処理部12に出力
する。これによりテレビ会議装置1は、撮像部5の撮像
結果を動画の形式で効率良く伝送し得るようになされて
いる。
【0018】これに対して通話対象から回線Lを介して
伝送された画像データのうち、CCITT、H.261
に規定されたフオーマツトに従つてデータ圧縮された動
画の画像データD1は、主処理部12からエンコーダ/
デコーダ部11に入力され、ここでデータ伸長処理され
た後、画像入出力部10でビデオ信号SVOに変換さ
れ、モニタ装置4に出力される。
【0019】これに対して書画撮像装置13で書画を撮
像してその撮像画像を伝送する場合、プロセツサ3は、
書画撮像装置13から出力されるビデオ信号を画像入出
力部10でデイジタルビデオ信号に変換した後、画像デ
ータ処理部14でデータ圧縮して主処理部12から通話
対象に送出する。これによりテレビ会議装置1は、書画
撮像装置13を介して自然画を入力し、必要に応じて通
話対象に伝送し得るようになされている。
【0020】このとき画像データ処理部14は、静止画
について規定された所定フオーマツトのデータ圧縮の手
法(JPEG:joint photgraphic experts group )を
適用して取り込んだ自然画をデータ圧縮し、その結果得
られる画像データD2を主処理部12を介して通話対象
に送出する。
【0021】これに対してプロセツサ3は、イメージス
キヤナ15を介して入力したドキユメント画像を通話対
象に伝送する場合、画像データ処理部14にこのドキユ
メント画像の画像データを入力し、ここでフアクシミリ
について規定された処理手順に従つてデータ圧縮する。
さらにテレビ会議装置1は、このデータ圧縮した画像デ
ータD2を主処理部12を介して通話対象に送出し、こ
れによりテレビ会議装置1は、ドキユメント画像につい
ても、効率良く伝送し得るようになされている。
【0022】これに対して画像データ処理部14は、通
話対象から自然画及びドキユメント画像の画像データが
伝送された場合、この画像データD2を主処理部12を
介して受け、データ伸長して元の画像を再現した後、ユ
ーザの操作に応動してプリンタ16に出力し、またデイ
ジタルビデオ信号に変換して画像入出力部10に出力
し、ここでビデオ信号に変換してモニタ装置4に出力す
る。これによりテレビ会議装置1は、通話対象の動画に
代えて又はこの動画に加えて、通話対象から静止画の形
式で伝送された自然画、ドキユメント画像をモニタ装置
4でモニタし得るようになされ、また必要に応じてプリ
ンタ16に出力し得るようになされている。
【0023】さらに自然画及びドキユメント画像を取り
込んでデータ圧縮した後、通話対象に送出する一連の処
理において、画像データ処理部14は、この自然画及び
ドキユメント画像を画像入出力部10を介してモニタ装
置4に出力し得るようになされ、これによりテレビ会議
装置1は、必要に応じて取り込んだ自然画、ドキユメン
ト画像をモニタし得るようになされている。さらに通話
対象との間で送受する自然画及びドキユメント画像をモ
ニタ装置4でモニタする際、画像データ処理部14は、
タブレツト17を介して入力された線画の画像を自然画
及びドキユメント画像に重ねて表示し得るようになさ
れ、これによりドキユメント画像及び自然画の表示画面
上でドローイング等の処理を実行し得るようになされて
いる。
【0024】すなわち主処理部12は、リモートコマン
ダ6にタブレツト17を接続し、これにより送受信部1
9を介して座標データを取り込み得るようになされてい
る。さらに主処理部12は、この座標データを線画デー
タDWの形式で通話対象に送出する。さらに主処理部1
2はこの線画データDWに基づいてタブレツト17上で
ユーザが入力した線画の画像を再現した後、この画像デ
ータをデイジタルビデオ信号の形式で画像データ処理部
14から画像入出力部10に出力し、ここで自然画、ド
キユメント画像上にスーパーインポーズしてモニタ装置
4に表示する。
【0025】これによりテレビ会議装置1は、通話対象
と同一のドキユメント画像又は自然画をモニタしなが
ら、このドキユメント画像又は自然画上で相互に線画等
を入力してコミユニケーシヨンし得るようになされてい
る(すなわちテレライテイングでなる)
【0026】さらにプロセツサ3は、外部機器との間で
直接入出力する音声信号、送受信部19との間で入出力
する音声信号をオーデイオ処理部18で処理する。すな
わちテレビ会議装置1は、撮像部5に内蔵した送受信部
19でリモートコマンダ6から送出された赤外線L1を
受光し、ここで音声信号及び制御コマンドを復調する。
オーデイオ処理部18は、この送受信部19で受信した
音声信号SA及び外部機器から直接入力される音声信号
をデイジタル信号の形式で入力し、CCITT、G.7
11及びG.722に規定されたフオーマツトに従つて
データ圧縮した後、主処理部12に出力する。
【0027】さらにオーデイオ処理部18は、主処理部
12を介して通話対象側から伝送されるオーデイオデー
タを入力し、ここでデータ伸長して送受信部19に出力
すると共に直接外部機器に出力する。これによりテレビ
会議装置1においては、プロセツサ3との間でいちいち
ケーブルを接続しなくても、簡易にマイク8をリモート
コマンダ6に接続して通話対象と通話し得るようになさ
れている。
【0028】主処理部12は、このようにして入力され
る画像データ、オーデイオデータをCCITT、H.2
21に規定されたフオーマツトに従つて通話対象に送出
し、また通話対象からこのフオーマツトに従つて伝送さ
れるデータを画像データ、オーデイオデータ等に分離し
て各回路ブロツクに出力する。すなわちこの実施例にお
いて、プロセツサ3は、背面に光フアイバ接続用のコネ
クタと、サービス統合デイジタル通信網の接続用コネク
タとを配置し、これにより光フアイバを介して384 〔kb
ps〕の回線(すなわちH0 チヤンネルでなる)を最大2
回線接続して、また1536〔kbps〕、1920〔kbps〕の回線
(すなわちH11チヤンネル及びH12チヤンネルでなる)
を接続して通話対象と通話し得るようになされ、また必
要に応じてサービス統合デイジタル通信網の1つでなる
INSネツト64(information network system net 64
)の64〔kbps〕の回線を2回線から最大6回線の範囲
で同時に接続して通話し得るようになされている。
【0029】主処理部12は、この回線Lを介して通話
対象との間でデータを入出力すると共に、送受信部19
から入力する制御コマンド、通話対象から伝送される制
御コマンドDCに応動してバスBUSに制御コマンドを
出力し、これにより必要に応じて各回路ブロツクの動作
を切り換え得るようになされている。すなわちエンコー
ダ/デコーダ部11、画像データ処理部14、オーデイ
オ処理部18は、主処理部12からバスBUSを介して
出力される制御コマンドに応動して動作を切り換え、こ
れによりテレビ会議装置1は、必要に応じてモニタ装置
4の表示画像を切り換え、さらに通話対象に送出するデ
ータの種類等を切り換え得るようになされている。
【0030】この制御コマンドの伝送に対して、プロセ
ツサ3は、主処理部12とエンコーダ/デコーダ部1
1、画像データ処理部14、オーデイオ処理部18との
間で入出力する画像データ、オーデイオデータを専用の
接続ラインを介して入出力するようになされ、これによ
り一連のデータ圧縮等を高速度で処理し得るようになさ
れている。
【0031】(1−1−1)画像入出力部 図3に示すように、画像入出力部10は、NTSC方式
のビデオ信号SVIを撮像部5及び書画撮像装置13か
らデコーダ20に入力し、ここで輝度信号及び色差信号
に変換する。アナログデイジタル変換回路(A/D)2
1は、この輝度信号及び色差信号をデイジタル信号に変
換した後、マトリツクス回路22を介してエンコーダ/
デコーダ部11又は画像データ処理部14に出力する。
これにより画像入出力部10は、必要に応じて撮像部5
から動画の画像データを取り込み得るようになされ、ま
た書画撮像装置13から自然画の画像データを取り込み
得るようになされている。
【0032】さらに画像入出力部10は、通話対象から
伝送された動画の画像データDV 及びモニタ装置4に表
示するメニユーの画像データDMEをエンコーダ/デコー
ダ部11からマトリツクス回路22に受け、さらに画像
データ処理部14から出力される画像データDMAをマト
リツクス回路22に受け、このマトリツクス回路22の
出力データをデイジタルアナログ変換回路(D/A)2
3に出力する。このときマトリツクス回路22は、ユー
ザの操作に応動して画像データDV 、DME、DMAを選択
出力し、またこれらの画像データDV 、DME、DMAを選
択的に合成して出力する。
【0033】デイジタルアナログ変換回路23は、この
画像データをアナログ信号でなる輝度信号及び色差信号
に変換し、この輝度信号及び色差信号をエンコーダ25
でNTSC方式のビデオ信号SVOに変換してモニタ装
置4に出力する。これにより画像入出力部10は、マト
リツクス回路22で通話対象から伝送された動画の画像
データDV とメニユーの画像データDMEとを選択した場
合、通話対象の出席者等をメニユーと共に表示し得るよ
うになされている。
【0034】またこれに代えてマトリツクス回路22に
おいて、画像データ処理部14から出力される画像デー
タDMAを画像データDMEと共に選択した場合、画像入出
力部10は、通話対象から伝送された自然画、ドキユメ
ント画像、さらにはこのテレビ会議装置1で取り込んだ
自然画、ドキユメント画像をメニユーと共に表示し得る
ようになされ、さらにドキユメント画像を必要に応じて
線画の画像と共に表示し得るようになされている。
【0035】さらにユーザが子画面表示のモードを選択
した場合、マトリツクス回路22は、子画面に選択した
画像データを子画面作成回路(PINP)24を介して
デイジタルアナログ変換回路23に出力する。これによ
りテレビ会議装置1は、必要に応じて主の表示画面の中
に小さな子画面を表示して、例えば動画とドキユメント
画像、さらには動画と自然画とを同時にモニタし得るよ
うになされている。
【0036】また画像入出力部10は、これに代えて電
源投入後の立ち上がり時、画像データDMEをマトリツク
ス回路22で選択し、これにより初期画面を表示して選
択可能なメニユーを表示するようになされている。なお
この実施例において、画像入出力部10は、デコーダ2
0に入力するビデオ信号を直接モニタ装置4に出力し得
るようになされ、これにより撮像部5の撮像結果をもモ
ニタし得るようになされている。
【0037】(1−1−2)エンコーダ/デコーダ部及
びオーデイオ処理部 図4に示すように、オーデイオ処理部18は、送受信部
19又は外部機器から入力される音声信号SAをエコー
キヤンセラ27でデイジタル信号に変換した後、オーデ
イオデータ処理回路28でCCITT、G.711及び
G.722に規定されたフオーマツトに従つてデータ圧
縮して主処理部12に出力する。さらにオーデイオ処理
部18は、主処理部12から出力されるオーデイオデー
タDAをオーデイオデータ処理回路28に受け、ここで
送信時とは逆にデータ伸長して元のオーデイオデータを
復元した後、エコーキヤンセラ27を介してアナログ信
号に変換して出力する。
【0038】このときエコーキヤンセラ27は、通話対
象に送出するオーデイオデータを所定のデータ蓄積手段
に一時格納して遅延させ、通話対象から到来するオーデ
イオデータとの間で減算処理するようになされ、これに
より静止衛星を使用して音声信号を送受する場合に発生
するエコーを低減するようになされている。
【0039】これに対してエンコーダ/デコーダ部11
は、撮像部5で撮像した動画の画像データDV を画像入
出力部10を介して画像変換回路29に受け、ここで画
像変換処理する。この画像変換処理において、画像変換
回路29は、NTSCフオーマツトの水平走査線数及び
フレーム周波数で、かつ輝度信号及び色差信号の形式で
形成されたこの画像データDV を、水平走査線数280
本、基本のフレーム周波数が30〔Hz〕の画像データD
CIF に変換し、これによりH.261で規定された処理
対象の画像データDCIF を生成する。これに対してエン
コーダ/デコーダ30は、この画像データDCIF をH.
261で規定されたフオーマツトに従つてデータ圧縮
し、その結果得られる画像データを誤り訂正回路31に
出力して誤り訂正符号を付加した後、主処理部12に出
力する。
【0040】これによりテレビ会議装置1は、撮像部5
を介して入力される動画の画像データについてはCCI
TT勧告で規定されたH.261フオーマツトに従つて
データ圧縮するようになされている。さらに誤り訂正回
路31は、通話対象から送出された画像データD1を主
処理部12から受け、誤り訂正処理してエンコーダ/デ
コーダ30に出力し、エンコーダ/デコーダ30は、こ
の画像データDCIF をデータ伸長して画像変換回路29
に出力する。
【0041】画像変換回路29は、この画像データD
CIF を補間処理することにより、送出時とは逆にこの画
像データDCIF の水平走査線数及びフレーム周波数をN
TSCフオーマツトの水平走査線数及びフレーム周波数
に変換して画像入出力部10に出力する。これによりテ
レビ会議装置1は、H.261フオーマツトに従つて伝
送された動画の画像データをモニタし得るようになされ
ている。
【0042】メニユープレーン32は、画像データを格
納したメモリ回路で形成され、主処理部12からバスB
USを介して入力される制御コマンドに応動して格納し
た画像データDMEを選択的に画像入出力部10に出力
し、これによりテレビ会議装置1は、必要に応じてモニ
タ装置4の表示画面に選択可能なメニユーを表示し得る
ようになされ、このメニユーをリモートコマンダ6で選
択し得るようになされている。
【0043】(1−1−3)画像データ処理部 図5に示すように、画像データ処理部14は、バスコン
トローラ35を介してバスBUSにローカルバスLBU
Sを接続し、プロセツサ3は、このバスBUSに主処理
部12を接続する。これに対して画像データ処理部14
は、ローカルバスLBUSに静止画処理回路36、2値
画像処理回路37、画像インターフエース回路(画像I
F回路)38、インターフエース回路(IF)39を接
続する。
【0044】これにより画像データ処理部14は、バス
コントローラ35を介して主処理部12からローカルバ
スLBUSに制御コマンドが入力されると、ローカルバ
スLBUSをバスBUSから切り離し、これによりそれ
ぞれ静止画処理回路36、2値画像処理回路37、画像
インターフエース回路38、インターフエース回路39
が独自に演算メモリ40をアクセスして所定のデータ処
理を実行し得るようになされている。
【0045】すなわちインターフエース回路39は、S
CSI(small computer system interface )方式のデ
ータ入出力回路でなり、イメージスキヤナ15を介して
入力されるドキユメント画像の画像データを順次入力し
て演算メモリ40に格納し、また演算メモリ40に格納
したドキユメント画像等の画像データをプリンタ16に
出力する。
【0046】2値画像処理回路37は、コントローラ4
1を駆動して演算メモリ40をアクセスすることによ
り、演算メモリ40に格納したドキユメント画像の画像
データをフアクシミリについて規定されたフオーマツト
に従つてデータ圧縮し、その結果得られる画像データを
画像インターフエース回路38に出力する。
【0047】またこれとは逆に2値画像処理回路37
は、画像インターフエース回路38から出力される通話
対象側の画像データを順次取り込んでデータ伸長し、こ
れによりデータ圧縮されて伝送されたドキユメント画像
の画像データを復元し、この復元した画像データを演算
メモリ40に格納する。
【0048】これに対して静止画処理回路36は、演算
メモリ40に格納した自然画の画像データを上述の自然
画について規定されたデータ圧縮の手法を適用してデー
タ圧縮し、その結果得られる画像データを画像インター
フエース回路38に出力する。またこれとは逆に静止画
処理回路36は、画像インターフエース回路38から通
話対象の画像データを取り込んでデータ伸長し、これに
よりデータ圧縮されて伝送された自然画の画像データを
復元して演算メモリ40に格納する。
【0049】これによりテレビ会議装置1は、演算メモ
リ40を自然画及びドキユメント画像とで切り換えて使
用し、自然画及びドキユメント画像をデータ圧縮、デー
タ伸長するようになされている。
【0050】画像インターフエース回路38は、静止画
処理回路36、2値画像処理回路37と主処理部12と
の間で自然画及びドキユメント画像の画像データD2を
入出力し、このとき通信手順のプロトコルに従つて画像
データD2を入出力することにより、通話対象から送出
された再送要求に応じて画像データD2を再送する。さ
らに画像インターフエース回路38は、この再送要求の
判断に必要なリスタートマーカーコード等をこの画像デ
ータD2を付加して主処理部12に出力し、さらに通話
対象から到来する画像データD2については、このリス
タートマーカーコードを検出して必要に応じて再送要求
を出力する。
【0051】コントローラ41は、静止画処理回路3
6、2値画像処理回路37の要求に応じて演算メモリ4
0を制御し、これにより静止画処理回路36、2値画像
処理回路37と演算メモリ40との間で所望の画像デー
タを入出力し得るようになされている。さらにコントロ
ーラ41は、主処理部12からバスBUSを介して入力
される制御コマンドに応動して動作を切り換え、これに
より演算メモリ40の画像データをメモリ回路でなる画
像FIFO(first in first out)42を介して画像入
出力部10に出力し、演算メモリ40に格納した自然
画、ドキユメント画像等をモニタし得るようになされて
いる。
【0052】このドキユメント画像等を画像入出力部1
0に出力する際、メモリコントローラ41は、主処理部
12から出力される制御コマンドに応動してアドレスデ
ータを切り換えて生成するようになされ、これにより演
算メモリ40に格納されたドキユメント画像等を所望の
倍率で表示し、さらにスクロール、回転してモニタ装置
4に表示し得るようになされている。これによりテレビ
会議装置1は、通話対象から伝送された制御コマンドに
応動して、さらにユーザのリモートコマンダ6の操作に
応動して、ドキユメント画像等の表示を自由に切り換え
得るようになされている。
【0053】このドキユメント画像等を画像入出力部1
0に出力する際、画像FIFO42は、マトリツクス回
路43を介して画像データを出力し、マトリツクス回路
43は、テレライテイングの動作モードでドローイング
プレーン44に格納された線画の画像データと、この画
像FIFO42から出力される画像データとを加算して
出力する。これによりテレビ会議装置1は、自然画、ド
キユメント画像上で線画の画像を併せて表示し得るよう
になされている。
【0054】すなわちこのドローイングプレーン44
は、タブレツトを介して入力された線画データ及び通話
対象から伝送された線画データに基づいて、主処理部1
2が画像データを書き込むことにより、この線画の画像
を格納するようになされている。これによりテレビ会議
装置1は、ドキユメント画像及び自然画上でテレライテ
イングし得るようになされている。
【0055】さらにコントローラ41は、画像FIFO
42の動作を切り換えることにより、画像入出力部10
を介して入力される書画撮像装置13の撮像結果を順次
画像FIFO42を介して演算メモリ40に取り込み、
これによりこの画像データを静止画処理回路36でデー
タ圧縮して伝送し得るようになされている。
【0056】(1−1−4)主処理部 図6に示すように主処理部12は、メモリ回路45に格
納した処理手順をシステムコントローラ46で実行して
テレビ会議装置1全体の動作を制御する。すなわちシス
テムコントローラ46は、インターフエース回路(I
F)47を介してリモートコマンダ6の操作を検出する
ことにより、ユーザの選択操作に応動して回線インター
フエース回路(回線IF)48を駆動し、これにより所
望の通話対象との間で回線を接続する。
【0057】すなわち回線インターフエース回路48
は、プロセツサ3の背面に配置したコネクタと接続さ
れ、これにより通話対象との間で所望のデータを送受し
得るようになされている。さらにシステムコントローラ
46は、この状態で通話対象との間で所定の通信プロト
コルを実行して伝送するデータのフオーマツトを設定す
ると、続いてエンコーダ/デコーダ部11、画像データ
処理部14、オーデイオ処理部18等に制御コマンドを
発行して通話を開始する。
【0058】このときシステムコントローラ46は、多
重化回路49を動作状態に立ち上げ、これによりエンコ
ーダ/デコーダ部11、画像データ処理部14、オーデ
イオ処理部18から出力される画像データD1、D2、
オーデイオデータDAを多重化回路49でH.221の
フオーマツトに従つて多重化して多重化データDMUを
生成し、この多重化データDMUを回線インターフエー
ス回路48を介して通話対象に送出する。さらに多重化
回路49は、これとは逆に通話対象から伝送される多重
化データDMUを回線インターフエース回路48を介し
て入力し、これを画像データD1、D2、オーデイオデ
ータDAに分離して各回路ブロツクに出力する。
【0059】さらにシステムコントローラ46は、この
通話対象との通話中にユーザが動作モードの切り換えを
指定すると、また通話対象から到来する多重化データD
MUをモニタして通話対象側で動作モードを切り換える
と、この切り換えに応動してエンコーダ/デコーダ部1
1、画像データ処理部14、オーデイオ処理部18の動
作を切り換え、これにより動画に代えて自然画等を伝送
し得るようになされ、また必要に応じて線画データ等も
相互に送受し得るようになされている。
【0060】このためシステムコントローラ46は、全
体の動作を制御すると共に、タブレツト17を操作して
入力される2次元の座標データを所定周期で取り込むこ
とにより、この座標データの連続で直線等の線画を表現
するようになされ、この線画データDWを画像データ処
理部14に出力してモニタ装置4に表示すると共に、多
重化回路49に出力する。これによりテレビ会議装置1
は、多重化データDMUの一部にこの線画データDWを
割り当てて相互に送受し得るようになされている。
【0061】なおこの実施例において、主処理部12
は、外部バスインターフエース回路(外部バスIF)5
0を介してRS232Cインターフエースの外部機器を
接続することにより、この外部機器を介して全体の動作
を制御し得るようになされ、これによりテレビ会議装置
1は、必要に応じて別途コントローラを接続して全体の
動作を制御し得るようになされている。
【0062】(1−2)バスコントローラ ところでこのように1つのシステムコントローラ46で
全体の動作を制御する方法として例えば図7に示すよう
に、静止画処理回路36、2値画像処理回路37等でな
る処理回路にダイレクトメモリアクセスコントローラ
(DMAC)54、55を接続し、システムコントロー
ラでなる中央処理ユニツト(CPU)56とこのダイレ
クトメモリアクセスコントローラ54、55を接続する
方法が考えられる(特開昭62-67653号公報)。すなわち
中央処理ユニツト56は、ダイレクトメモリアクセスコ
ントローラ54、55と共通のバスに接続され、ダイレ
クトメモリアクセスコントローラ54、55はバス使用
要求HOLD1、HOLD2を中央処理ユニツト56に
発行してバス占有の許可を求める。
【0063】ダイレクトメモリアクセスコントローラ5
4、55は、このバス使用要求HOLD1、HOLD2
をレジスタ回路(R)57、58に一旦格納してオア回
路59A、59Bを介して出力し、オア回路59A、5
9Bは、このバス使用要求HOLD1、HOLD2を1
つのバス使用要求にまとめて中央処理ユニツト56に出
力する。中央処理ユニツト56は、このバス使用要求H
OLD1、HOLD2に応答してバスの占有を認めると
き、所定の遅延回路(すなわちデイジーチエーン回路
(D)でなる)D1、D2を介してバス使用許可信号H
OLDAをダイレクトメモリアクセスコントローラ5
4、55に出力する。
【0064】ところがこの手法を適用しても、結局、シ
ステムコントローラ46と、静止画処理回路36等の回
路ブロツクとがバスBUSを時分割で交互に占有して動
作することになり、その分全体の処理時間が遅延するよ
うになる。すなわち例えば静止画処理回路36で自然画
を処理する間、システムコントローラ46は、バスBU
Sをアクセスし得なくなり、例えばシステムコントロー
ラ46でタブレツト17から入力された座標データを処
理する場合には、その分座標データの処理に時間を要す
るようになる。
【0065】この問題を解決する1つの方法として、ロ
ーカルバスLBUSに別途専用の中央処理ユニツトを割
り当てる方法が考えられるが、この場合中央処理ユニツ
トが2チツプになり、その分全体構成が煩雑化、大型化
する。
【0066】このためこの実施例においては、図8に示
すように、システムコントローラ46と静止画処理回路
36、2値画像処理回路37等との間でローカルバスL
BUSの占有を切り換えることにより、1つの中央処理
ユニツト(すなわちシステムコントローラ46でなる)
で全体の動作を制御し得るようにする。
【0067】すなわち静止画処理回路36、2値画像処
理回路37、画像インターフエース回路38、インター
フエース回路39は、それぞれダイレクトメモリアクセ
スコントローラを有し、これによりそれぞれローカルバ
スLBUSを介して演算メモリ40を直接アクセスし得
るようになされている。これにより静止画処理回路3
6、2値画像処理回路37、画像インターフエース回路
38、インターフエース回路39は、それぞれシステム
コントローラ46から制御コマンドが入力されて動作状
態に立ち上がると、独自に演算メモリ40をアクセスし
て制御コマンドに応答したデータ処理を実行し得るよう
になされている。
【0068】バスコントローラ35は、静止画処理回路
36、2値画像処理回路37、画像インターフエース回
路38、インターフエース回路39の何れもがローカル
バスLBUSを使用していないとき、システムコントロ
ーラ46と静止画処理回路36、2値画像処理回路3
7、画像インターフエース回路38、インターフエース
回路39との何れもがこのローカルバスLBUSを使用
し得るように、ローカルバスLBUSとバスBUSを接
続状態に保持する。この状態で静止画処理回路36、2
値画像処理回路37、画像インターフエース回路38、
インターフエース回路39の何れかをアクセスするアク
セス要求ACSがシステムコントローラ46から入力さ
れると、バスコントローラ35は、ホールドアクト信号
HOLDACK1〜HOLDACK4を出力し、これに
よりアクセス要求に対応する静止画処理回路36、2値
画像処理回路37、画像インターフエース回路38又は
インターフエース回路39以外の回路ブロツクを待機状
態に設定する。
【0069】この状態でアクセス要求ACSで指定され
る回路ブロツクが続く制御コマンドに応答して動作状態
に立ち上がり、この回路ブロツクからローカルバスLB
USの占有要求HOLD1〜HOLD4が出力される
と、バスコントローラ35は、バスBUSとローカルバ
スLBUSの接続を切離し、これにより動作状態に立ち
上がつた回路ブロツクにローカルバスLBUSを占有さ
せる。これによりシステムコントローラ46は、静止画
処理回路36にコマンドを発行して自然画の処理を開始
すると、又は2値画像処理回路37にコマンドを発行し
てドキユメント画像の処理を開始すると、さらには画像
インターフエース回路38及びインターフエース回路3
9が画像データの入出力を開始すると、バスBUSとロ
ーカルバスLBUSの接続が切り離されることにより、
別途これらの処理と並列的に種々の処理を実行すること
ができる。
【0070】従つてテレビ会議装置1は、1つの中央処
理ユニツトで全体の動作を制御して全体構成を簡略化、
小型化し得、さらに処理速度の遅延も未然に防止するこ
とができる。またシステムコントローラ46は、静止画
処理回路36等の動作に制約を受けることなく自由に種
々の処理を実行し得、その分システムコントローラ46
のメモリマツプの割り当てを自由に選定し得、設計の自
由度を向上することができる。
【0071】ところで、この種の処理においては、シス
テムコントローラ46で必要に応じて各回路ブロツクの
処理状況を監視する必要がある。ところが動作状態に立
ち上がつた回路ブロツクに一連の処理が完了するまでロ
ーカルバスLBUSの占有を許していたのでは、処理状
況を監視することが困難になる。ちなみに自然画を処理
する場合、約500 〔Kbyte 〕ものデータ転送を必要と
し、一連の処理が完了するまでローカルバスLBUSの
占有を許していたのでは、その間システムコントローラ
46は、静止画処理回路36等をアクセスし得なくな
る。
【0072】このため図9に示すように、各回路ブロツ
ク36〜39は、1〔byte〕単位でローカルバスLBU
S(図9(A))を占有してデータ処理するのに対し、
バスコントローラ35は、システムコントローラ46か
らアクセス要求ACSが入力されると(図9(B))、
システムコントローラ46にウエイトWAITの信号を
送出し(図9(C))、システムコントローラ46を待
機状態に保持する。
【0073】この状態で各回路ブロツク36〜39で1
〔byte〕単位のデータ処理が完了すると、各回路ブロツ
ク36〜39は、ホールド信号HOLD1〜4を立ち下
げ、バスコントローラ35は、このホールド信号HOL
D1〜4が立ち下がると、ウエイトWAITの信号を立
ち上げてシステムコントローラ46のアクセスを許可す
る。同時に、バスコントローラ35は、ホールドアクト
信号HOLDACKを立ち上げて動作中の回路ブロツク
を待機状態に設定し(図9(D))、バスBUSとロー
カルバスLBUSを接続する。
【0074】これによりシステムコントローラ46は、
例えば静止画処理回路36をアクセスしてどの程度まで
データ処理が完了したか、また正常に動作しているか否
か等を判断し得、アクセスが完了すると、アクセス要求
ACSを立ち上げる。これによりバスコントローラ35
は、ホールドアクト信号HOLDACKを立ち下げて動
作中の回路ブロツクの待機状態を解除し、この回路ブロ
ツクは、続く処理を再開する。
【0075】(1−3)テレライテイングの制御 この実施例においてシステムコントローラ46は、ユー
ザがリモートコマンダ6に接続したマウスを操作して、
表示画面上でドローイングのメニユーにカーソルを合わ
せてクリツクすると、全体の動作モードをドローイング
モードに切り換える。このドローイングモードに切り換
わる際、システムコントローラ46は、通話対象と同一
のドキユメント画像又は自然画をモニタ装置4で表示し
ている場合、テレライテイングの動作モードに切り換わ
ることになり、続いて通話対象との間で相互に入力され
る線画データをこのドキユメント画像又は自然画上に表
示し、これにより通話対象との間でドキユメント画像又
は自然画上で線画を描いて協議し得るようになされてい
る。
【0076】すなわちシステムコントローラ46は、ユ
ーザの選択操作に応動して通話対象との間でドキユメン
ト画像又は自然画を送受し、共通のドキユメント画像又
は自然画を演算メモリ40に格納している場合、予め演
算メモリ40に格納した画像データを画像FIFO42
に出力し、これによりモニタ装置4にドキユメント画像
又は自然画を表示する。このドキユメント画像又は自然
画の表示は、通話対象のユーザの操作に応動して通話対
象のテレビ会議装置から送出された制御コマンドに応動
して、またリモートコマンダ6の操作に応動して、シス
テムコントローラ46がコントローラ41に制御コマン
ドを発行することにより実行される。
【0077】さらにシステムコントローラ46は、ドキ
ユメント画像又は自然画を表示した後、メニユープレー
ン32に制御コマンドを発行して同時にメニユー画面を
表示し、このときドキユメント画像を表示している場
合、拡大、縮小、スクロール、回転のメニユーを選択し
得るようにする。これによりシステムコントローラ46
は、この拡大、縮小、スクロール、回転のメニユーが通
話対象又はこのテレビ会議装置1側で選択されると、コ
ントローラ41に制御コマンドを発行してアドレスデー
タを切り換えて演算メモリ40をアクセスし、この演算
メモリ40の画像データを再び画像FIFO42に転送
して選択したメニユーに対応する拡大、縮小、スクロー
ル、回転したドキユメント画像を画像FIFO42に格
納する。これによりテレビ会議装置1は、必要に応じて
ドキユメント画像の表示を切り換えて使い勝手を向上し
得るようになされている。
【0078】これに対してドローイングモードにおい
て、システムコントローラ46は、タブレツト17を介
して入力される座標データを所定周期で(例えば1秒間
に20サンプリングの周期でなる)取り込むことにより、
ユーザがタブレツト17上で描いた直線等の線画を点座
標の連続で入力する。さらにシステムコントローラ46
は、この取り込んだ座標データに所定の制御コードを付
加して線画データDWに変換し、この線画データDWを
多重化回路49に出力する。これによりシステムコント
ローラ46は、この線画データDWを通話対象に伝送す
るようになされている。
【0079】さらにシステムコントローラ46は、この
線画データDWに基づいて、ドローイングプレーン44
に画像データを入力し、これによりユーザの入力した線
画の画像をモニタ装置4に表示する。これによりテレビ
会議装置1は、予めドキユメント画像又は自然画を表示
している場合、このドキユメント画像及び自然画上に線
画を表示し得るようになされている。
【0080】さらにシステムコントローラ46は、通話
対象から到来する線画データDWを多重化回路49を介
して入力し、タブレツト17を介して入力された線画デ
ータDWと同様にこの通話対象から到来する線画データ
DWに基づいて線画の画像を形成し、これにより同一の
ドキユメント画像及び自然画上で相互に線画を入力表示
し、テレライテイングし得るようになされている。この
ときドキユメント画像の表示を拡大、縮小、回転、スク
ロールし得ることにより、必要に応じてドキユメント画
像の表示を切り換えてテレライテイングし得、これによ
りテレビ会議装置1は、従来に比して一段と使い勝手を
向上し得るようになされている。
【0081】ところでこのようにテレライテイングにお
いてドキユメント画像を拡大、回転等し得るようにする
と、テレビ会議装置1側のユーザが線画入力している場
合に、通話対象側でドキユメント画像の表示を切り換え
る場合が考えられる。例えば図10に示すような回路図
でなるドキユメント画像を表示している際に、通話対象
側でドキユメント画像をスクロールさせた場合、このテ
レビ会議装置1側ではドキユメント画像上でトランジス
タを指示するように矢印を入力したにもかかわらず、図
11に示すように、通話対象側においては、この矢印を
表す線画データがドキユメント画像をスクロールさせた
後に到達する場合もあり、この場合通話対象ではトラン
ジスタではなくコンデンサの出力端を矢印が指定するこ
とになる。
【0082】さらにこの場合、同様の状態がこのテレビ
会議装置1側でも発生し、さらに画面のスクロールだけ
でなくドキユメント画像を拡大、縮小、回転した場合も
同様の状態が発生する。すなわちこのようにテレライテ
イングにおいてドキユメント画像を拡大、縮小、回転等
し得るようにすると、ドキユメント画像とユーザの入力
した線画等が一致しなくなる状態が発生する。これでは
操作に不慣れなユーザでは、このテレビ会議装置1を自
由に使用し得なくなる。
【0083】このためこの実施例においてシステムコン
トローラ46は、図12に示すように、ユーザがドキユ
メント画像の表示の切り換えを指示すると、即座にドキ
ユメント画像の表示を切り換えることなく、ドキユメン
ト画像の切り換え要求でなるドキユメント制御要求コマ
ンドREQAを通話対象に送出し(図12(A))、こ
のドキユメント制御要求コマンドREQAに応答する応
答コマンドACKが通話対象AIから入力されるのを待
ち受ける(図12(B))。
【0084】さらにドキユメント制御要求コマンドRE
QAから応答コマンドACKが入力されるまでの期間T
1の間、通話対象AIから入力される線画データDW等
(以下テレライテイング情報と呼ぶ)は、通話対象AI
側で元のドキユメント画像上で入力されたテレライテイ
ング情報でなることにより、システムコントローラ46
は、この期間T1の間、通話対象AIから到来するテレ
ライテイング情報は有効なものと判断し、このテレライ
テイング情報に基づいてドローイングプレーン44の画
像データを更新し、これにより通話対象AIから送信さ
れた線画データを表示切り換え前のドキユメント画像上
に表示する。
【0085】これによりテレビ会議装置1は、ドキユメ
ント画像の表示を切り換える際、通話対象AIから確認
が得られるまで元のドキユメント画像を表示し、この間
通話対象AIから入力されるテレライテイング情報を元
のドキユメント画像上に表示するようになされ、これに
よりドキユメント画像とユーザの入力した線画等の不一
致を有効に回避し得るようになされている。
【0086】さらにシステムコントローラ46は、この
期間T1の間、座標データの入力を中断してテレライテ
イング情報のタブレツト17からの入力を中止し、応答
コマンドACKが通話対象AI側から伝送されると、ド
キユメント制御要求コマンドREQAに対応するよう
に、ドキユメント画像の表示を続く期間T3で切り換え
る。これによりシステムコントローラ46は、ユーザの
操作に応答してドキユメント画像の表示を切り換えた
後、テレライテイング情報の入力を再開して通話対象A
Iに送出する。
【0087】これによりテレビ会議装置1側において
は、ドキユメント画像の表示を切り換えた場合でも、ド
キユメント画像とユーザの入力した線画の不一致を有効
に回避することができる。さらにこのドキユメント画像
の表示を切り換える期間T3の間、システムコントロー
ラ46は、通話対象AI側から伝送されるテレライテイ
ング情報をバツフアメモリに一時格納して保持し、表示
の切り換えが完了すると、一時保持したテレライテイン
グ情報に基づいてドローイングプレーン44の画像デー
タを更新し、これにより通話対象AIから送信された線
画データを切り換え後のドキユメント画像上に表示す
る。
【0088】すなわち応答コマンドACKが入力された
後、続いて通話対象から入力されるテレライテイング情
報は、表示を切り換えたドキユメント画像上で入力され
たテレライテイング情報と判断することができ、これに
よりシステムコントローラ46は、表示切り換え後のド
キユメント画像上にこの線画の画像を重ねて表示してド
キユメント画像とユーザの入力した線画の不一致を有効
に回避することができる。
【0089】これに対して通話対象からドキユメント制
御要求コマンドREQが入力された場合(この場合図1
2においては、テレビ会議装置1が通話対象AI側の場
合でなる)、システムコントローラ46は、応答コマン
ドACKを発行した後、座標データの入力を中断してテ
レライテイング情報の入力を中止し、続いてドキユメン
ト制御要求コマンドREQAに対応するようにドキユメ
ント画像の表示を切り換え、その後テレライテイング情
報の入力を再開して通話対象に送出する。
【0090】すなわちこのように表示を切り換えると、
ユーザが線画を入力している途中に突然ドキユメント画
像の表示が切り換わる場合も考えられ、操作に不慣れな
ユーザにおいては、線画入力を誤る場合も考えられる。
このためこの実施例において、システムコントローラ4
6は、ドキユメント画像の表示を切り換えた後、所定期
間T2の間、線画のデータDWの入力を中止し、これに
よりユーザが誤操作した場合でも、この誤操作したデー
タDWの無駄な入力を未然に防止し得るようになされて
いる。
【0091】このドキユメント制御要求コマンドREQ
Aを入力してドキユメント画像の表示切り換えを完了す
るまでの期間T2の間、システムコントローラ46は、
通話対象側から伝送されるテレライテイング情報をバツ
フアメモリに一時格納して保持し、ドキユメント画像の
表示の切り換えが完了すると、一時保持したテレライテ
イング情報に基づいてドローイングプレーン44の画像
データを更新し、これにより通話対象AIから送信され
た線画データを表示する。
【0092】すなわちドキユメント制御要求コマンドR
EQAが入力された後、続いて入力されるテレライテイ
ング情報は、表示を切り換えたドキユメント画像上で入
力されたテレライテイング情報と判断し得、これにより
システムコントローラ46は、ドキユメント制御要求コ
マンドREQAが入力されると表示を切り換えた後、こ
の表示画像上にテレライテイング情報を表示して、ドキ
ユメント画像とユーザの入力した線画の不一致を有効に
回避することができる。
【0093】これによりテレビ会議装置を自由に運搬し
て、操作に不慣れなユーザでも自由に使用することがで
きる。さらにこのドキユメント画像の切り換えの際、テ
レライテイング情報を一時バツフアメモリに格納するこ
とにより、表示切り換えに時間を要する場合でも、通話
対象との対話を途切ることなくテレライテイングし得、
その分使い勝手を向上することができる。
【0094】このようにして通話対象との間でテレライ
テイングする場合、システムコントローラ46は、図1
3に示す処理手順を実行して全体の動作を制御する。す
なわちシステムコントローラ46は、電源が投入される
と、ステツプSP1からステツプSP2に移り、ここで
初期画面でなるメインメニユーを表示する。
【0095】このメインメニユーは、通話対象を選択す
るために予め登録した通話対象の一覧表を表示するもの
で、システムコントローラ46は、ユーザが通話対象を
選択してマウスをクリツクすると、回線インターフエー
ス回路48を駆動してこの通話対象との間で回線Lを接
続し、続いて動作モード選択の為のメニユーを表示す
る。この状態でユーザ又は通話対象が動作モードを指定
すると、システムコントローラ46は、指定された動作
モードに全体の動作モードを切り換える。
【0096】これによりシステムコントローラ46は、
ユーザ又は通話対象がドキユメント画像又は自然画の伝
送表示を選択した場合、ドキユメント画像又は自然画を
演算メモリ40に取り込んだ後、このドキユメント画像
又は自然画の画像データを通話対象に伝送し、またこれ
に代えて通話対象から伝送されたドキユメント画像又は
自然画の画像データを演算メモリ40に格納する。
【0097】さらにシステムコントローラ46は、コン
トローラ41に制御コマンドを出力し、モニタ装置4に
このドキユメント画像又は自然画を表示した後、ステツ
プSP3に移り、ユーザがドローイング(図13におい
てDRAWで表す)の動作モードを選択したか否か判断
する。ここで否定結果が得られると、システムコントロ
ーラ46は、ステツプSP3を繰り返し、このとき動画
の伝送等の動作モードをユーザが選択すると、全体の動
作を対応する動作モードに切り換える。
【0098】これに対してユーザがドローイングのメニ
ユーを選択した場合、システムコントローラ46は、ス
テツプSP3において、肯定結果が得られることによ
り、ステツプSP4に移り、モニタ装置4のメニユー画
面をドローイングのメニユー画面に切り換えた後、ステ
ツプSP5に移る。
【0099】ここでシステムコントローラ46は、ユー
ザが直線の入力、曲線の入力、線画消去等のメニユーを
選択し、これに対応してドローイング描画要求がリモー
トコマンダ6から入力されたか否か判断し、ここで否定
結果が得られると、直接ステツプSP6に移るのに対
し、ここで肯定結果が得られると、ステツプSP7に移
る。このステツプSP7においてシステムコントローラ
46は、ユーザの選択したメニユーに応じて順次入力さ
れる座標データに制御コードを付加してテレライテイン
グ情報DWを生成し、このテレライテイング情報DWを
通話対象に送出すると共に、このテレライテイング情報
にDWに基づいてドローイングプレーンの画像データを
更新する。
【0100】これによりシステムコントローラ46は、
ドローイング描画処理を実行し、この処理の際、通話対
象からドキユメント制御要求コマンドREQAが入力さ
れると、図12について上述した通信手順を実行し、こ
れによりドキユメント画像とユーザの入力した線画の不
一致を有効に回避する。続いてユーザが線画の入力を中
止すると、システムコントローラ46は、続くステツプ
SP6に移り、ここで通話対象のユーザが直線の入力、
曲線の入力、線画消去等のメニユーを選択し、これによ
りドローイング描画要求が通話対象から入力されたか否
か判断する。
【0101】ここで否定結果が得られると、システムコ
ントローラ46は、直接ステツプSP8に移るのに対
し、ここで肯定結果が得られると、ステツプSP9に移
る。このステツプSP9においてシステムコントローラ
46は、続いて通話対象から入力されるテレライテイン
グ情報DWに基づいてドローイングプレーンの画像デー
タを更新し、これにより通話対象で制御される遠隔制御
のドローイング描画処理を実行してステツプSP8に移
る。
【0102】続いてシステムコントローラ46は、拡
大、スクロール、回転等のメニユーでなる画面制御キー
が選択されたか否か判断し、ここで否定結果が得られる
と、直接ステツプSP10に移るのに対し、ここで肯定
結果が得られると、ステツプSP11に移る。このステ
ツプSP11において、システムコントローラ46は、
図14に示す画面制御キー処理を実行し、これにより図
12について上述した通信手順を実行する。
【0103】すなわちシステムコントローラ46は、ス
テツプSP12からステツプSP13に移り、ここで通
話対象にドキユメント制御要求コマンドREQAを送出
した後、ステツプSP14に移り、ここでドローイング
描画要求が通話対象から入力されたか否か判断する。こ
こで否定結果が得られると、システムコントローラ46
は、直接ステツプSP15に移るのに対し、ここで肯定
結果が得られると、ステツプSP16に移り、リモート
コントロールのドローイング描画処理を実行する。
【0104】すなわちシステムコントローラ46は、通
話対象AIから到来するテレライテイング情報が有効な
ものと判断し、このテレライテイング情報に基づいてド
ローイングプレーン44の画像データを更新し、これに
より通話対象AIから送信された線画データを表示切り
換え前のドキユメント画像上に表示する。これにより期
間T1の間、通話対象から到来するテレライテイング情
報を処理した後、システムコントローラ46は、ステツ
プSP15に移り、ここで通話対象から応答コマンドA
CKが入力したか否か判断する。
【0105】ここで否定結果が得られると、システムコ
ントローラ46は、ステツプSP14に戻るのに対し、
ここで肯定結果が得られると、ステツプSP17に移
り、画面制御キーの操作に対応してドキユメント画像の
表示を切り換え、続くステツプSP18でこの処理手順
を完了する。
【0106】この画面制御キー処理が完了すると、シス
テムコントローラ46は、ステツプSP10に移り、通
話対象からドキユメント制御要求コマンドREQAが入
力されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、
ステツプSP19に移るのに対し、ここで肯定結果が得
られると、ステツプSP20に移る。このステツプSP
20において、システムコントローラ46は、図15に
示す画面制御要求処理を実行し、これにより図12につ
いて上述した通信手順を実行する。
【0107】すなわちシステムコントローラ46は、ス
テツプSP21からステツプSP22に移り、ここで通
話対象に応答コマンドACKを送出した後、続くステツ
プSP23でドキユメント制御要求コマンドREQAに
応答してドキユメント画像の表示を切り換えた後、ステ
ツプSP24に移つてこの処理手順を終了する。これに
よりシステムコントローラ46は、続くステツプSP1
9でこのドローイングモードの終了を指示する終了(E
XIT)のメニユーが選択されたか否か判断し、ここで
否定結果が得られるとステツプSP7に移るのに対し、
肯定結果が得られるとステツプSP2に戻る。
【0108】(1−4)画像データの処理 (1−4−1)演算メモリ この実施例において、画像データ処理部14は、自然
画、ドキユメント画像で演算メモリ40を共用すること
により、全体構成を簡略化し得るようになされている。
すなわち図16に示すように、演算メモリ40は、8ビ
ツト128 〔kbite 〕のメモリ40A〜40Hを8個用い
て形成され、メモリコントローラ41を形成するアドレ
ス生成回路41A、41Bでアドレスデータを切り換え
ることにより、自然画、ドキユメント画像を格納し得る
ようになされている。
【0109】すなわち図17に示すように、NTSC方
式の輝度信号を格納する場合、演算メモリ40は、水平
方向に704 画素分、垂直方向に480 画素分、画像データ
を格納する領域が必要となる。これに対してPAL方式
の輝度信号を格納する場合、演算メモリ40は、水平方
向に704 画素分、垂直方向に576 画素分、画像データを
格納する領域が必要になる。これに対して色差信号は、
輝度信号に比して視覚的に解像度の劣化が認識されない
ことにより、U及びV成分について、それぞれ輝度信号
で求められる画素数の1/2の画素数分、画像データを
格納する領域が必要になる。
【0110】すなわちNTSC方式及びPAL方式の自
然画を格納する場合、演算メモリ40は、輝度信号Y及
び色差信号U、V用にそれぞれ8ビツト×704 ×576 ×
2のメモリ容量が必要になる。これに対してこの実施例
の場合、ドキユメント画像を8〔本/mm〕の解像度でA
4版の大きさまで取り込むことにより、水平方向2376ド
ツト×垂直方向1728ドツトのメモリ容量が必要になる。
【0111】このためこの実施例において、演算メモリ
40は、自然画を格納する場合、自然画の水平方向及び
垂直方向に対応するように1024×480 のメモリ空間を割
り当て、これにより奥行き16ビツトのメモリ空間を形成
し、輝度信号及び色差信号の画像データを取り込む。さ
らにこのようにメモリ空間を割り当てて不足する垂直方
向のメモリ空間に、矢印aで示すように、水平方向に余
分に割り当てたメモリ空間を割り当て、これによりPA
L方式及びNTSC方式の何れの画像データをも格納し
得るようにする。
【0112】これに対して図18に示すように、ドキユ
メント画像を格納する場合、演算メモリ40は、8個の
メモリを奥行き1ビツトで平面的に配置するようにメモ
リ空間を形成し、これにより最大4096×2048画素の2値
画像データを格納する。これによりテレビ会議装置1
は、演算メモリ40のアドレスデータを切り換えて自然
画及びドキユメント画像を格納し、演算メモリ40を自
然画及びドキユメント画像で共用し得るようになされて
いる。
【0113】このためアドレス生成回路41A及び41
Bは、それぞれ表示画像の奇数フイールド及び偶数フイ
ールドに対応するアドレスデータを順次生成し、このと
き自然画及びドキユメント画像でアドレスデータを切り
換えることにより、予め設定されたメモリ空間に対応す
る画像データを格納する。すなわち自然画において、ア
ドレス生成回路41A及び41Bは、図19に示すよう
に、輝度信号Yについては、順次ラスタ走査の順序で入
力される画像データに対して、奇数フイールドで第1及
び第2のメモリ40A及び40Bが交互に連続して画像
データを格納するように、メモリ40A〜40Hのアド
レスデータを生成し、偶数フイールドで第5及び第6の
メモリ40E及び40Fが交互に連続して画像データを
格納するように、メモリ40A〜40Hのアドレスデー
タを生成する。
【0114】これに対してアドレス生成回路41A及び
41Bは、色差信号については、順次ラスタ走査の順序
で入力される画像データに対して、奇数フイールドでU
成分及びV成分の画像データをそれぞれ第3及び第4の
メモリ40C及び40Dに格納するように、メモリ40
A〜40Hのアドレスデータを生成し、偶数フイールド
でU成分及びV成分の画像データをそれぞれ第7及び第
8のメモリ40G及び40Hに格納するように、メモリ
40A〜40Hのアドレスデータを生成する。これによ
りアドレス生成回路41A及び41Bは、画像FIFO
42に画像データを転送して表示画像を形成する際、静
止画処理回路36に画像データを転送してデータ圧縮す
る際、さらには画像FIFO42又は静止画処理回路3
6を介して画像データを取り込む際、簡易にアドレスデ
ータを生成し得るようになされている。
【0115】これに対してドキユメント画像の場合、ア
ドレス生成回路41A及び41Bは、図20に示すよう
に、ドキユメント画像の各ラインに順次循環的に第1〜
第8のメモリ40A〜40Hを割り当てるようにアドレ
スデータを生成する。これによりアドレス生成回路41
A及び41Bは、2値画像処理回路37との間で画像デ
ータを入出力する際、画像FIFO42に画像データを
転送して表示画像を形成する際、さらにイメージスキヤ
ナ15を介して画像データを取り込む際、簡易にアドレ
スデータを生成し得るようになされている。
【0116】さらにアドレス生成回路41A及び41B
は、それぞれ表示画像の垂直方向及び水平方向に対応す
る2系統のアドレス生成回路を有し、これによりこのア
ドレス生成回路を相補的に切り換えてアドレスデータを
生成することにより、画像データを画像FIFO42に
転送して表示画像を形成する際、縦横90度回転した表示
画像を簡易に形成し得るようになされている。
【0117】これに対して画像FIFO42は、輝度信
号の奇数フイールド用及び偶数フイールド用のFIFO
42Y1及び42Y2と、色差信号の奇数フイールド用
及び偶数フイールド用のFIFO42C1及び42C2
で形成され、自然画を表示する際、この4つのFIFO
42Y1〜42C2に対応する画像データを演算メモリ
40から転送して格納し、さらにアナログデイジタル変
換回路21から転送して格納するようになされ、この格
納した画像データをコントローラ41Y及び41Cを介
してマトリツクス回路43に出力して表示画像を形成し
得るようになされている。
【0118】これに対してドキユメント画像を表示する
場合、画像FIFO42は、対応する2値の画像データ
をコントローラ41Yで8ビツトの画像データに変換し
て輝度信号用のFIFO42Y1〜42Y2に格納す
る。さらにドキユメント画像を表示する場合、画像FI
FO42は、残つた色差信号用のFIFO42C1及び
42C2に1ライン分遅延して画像データを蓄積し、こ
れにより色差信号用のFIFO42C1及び42C2に
格納した画像データを輝度信号用のFIFO42Y1及
び42Y2に格納した対応する画像データより1ライン
分遅延したタイミングで順次出力し、画像FIFO42
から連続する3ラインの画像データを同時に出力し得る
ようになされている。
【0119】これにより画像データ処理部14は、この
3ラインの画像データをフリツカ低減回路(コントロー
ラ41に内蔵されている)で加算処理して出力すること
により、表示画像のフリツカを低減し得るようになされ
ている。このためコントローラ41の一部を形成するコ
ントローラ42Y及び42Cは、それぞれ輝度信号用及
び色差信号のFIFO42Y1、42Y2及び42C
1、42C2の動作を制御し得るようになされている。
【0120】さらにコントローラ42Y及び42Cは、
FIFO42Y1、42Y2及び42C1、42C2の
出力データを入力側に帰還し、内蔵のデータ処理回路で
演算メモリ40の出力データとの間で演算処理して再び
格納し得るようになされ、これによりPAL方式又はN
TSC方式で伝送された自然画をNTSC方式又はPA
L方式に変換して表示画像を形成し得るようになされて
いる。
【0121】さらにコントローラ42Y及び42Cは、
ドキユメント画像においてこの帰還処理及び加算処理を
実行することにより、PAL方式及びNTSC方式の何
れのモニタ装置4を接続した場合でも、表示画像の縦横
の倍率を一定値に保持し得るようになされている。すな
わちこの種のテレビ会議装置1は、テレライテイングす
る際に通話対象ではPAL方式のモニタ装置を使用し、
こちら側ではNTSC方式のモニタ装置4を使用してい
る場合がある。
【0122】この場合、テレビ会議装置1は、表示画像
の縦横の倍率を通話対象と同一に保持し、同一の表示画
像を形成する必要がある。このためこの実施例におい
て、テレビ会議装置1は、通話対象がPAL方式のモニ
タ装置で表示画像を形成している場合、接続されたNT
SC方式のモニタ装置4に通話対象と同一表示画像を形
成するように、表示画像の表示を切り換え、これにより
通話対象と表示画面の縦横比を同一に保持する。
【0123】同様にこの変換処理を利用してテレビ会議
装置1は、通話対象がNTSC方式のモニタ装置で表示
画像を形成している場合において、PAL方式のモニタ
装置4が接続された場合、通話対象と同一表示画像を形
成するように、表示画像の縦横比を一定値に保持する。
かくしてこのテレビ会議装置1は、このように画像FI
FO42でNTSC方式及びPAL方式の画像変換処理
を実行し得ることにより、画像変換回路29の動作モー
ドを切り換えると共に、画像入出力部10の回路基板を
交換して、簡易にPAL方式及びNTSC方式のモニタ
装置4及び撮像部5を自由に接続し得るようになされ、
その分使い勝手を向上し得るようになされている。
【0124】(1−4−2)ドキユメント画像の処理 図21に示すように、演算メモリ40は、インターフエ
ース回路39を介してイメージスキヤナ15からライン
順次で入力される画像データを順次入力して格納した
後、所定順序で格納した画像データを2値画像処理回路
37に出力することにより、ドキユメント画像をデータ
圧縮して通話対象に送出する。さらに通話対象から伝送
されたドキユメント画像の画像データを2値画像処理回
路37でデータ伸長して順次格納し、所定のタイミング
でインターフエース回路39に出力し、これによりこの
ドキユメント画像をプリンタ16に出力する。
【0125】これに対してこのドキユメント画像を表示
する場合、演算メモリ40は、アドレス生成回路41A
及び41Bで生成されるアドレスデータに基づいて順次
画像データを画像FIFO42に出力する。このときア
ドレス生成回路41A及び41Bは、生成するアドレス
データを切り換えることにより、ドキユメント画像を所
定の倍率で表示し、また回転、スクロールして表示し得
るようになされている。
【0126】このときドキユメント画像に比してモニタ
装置4の画素数が少ないことにより、演算メモリ40
は、データ変換回路41Dで画素数を低減して画像デー
タをFIFO42に格納し、このときデータ変換回路4
1Dで2値データを多値データに変換し、これにより違
和感のない表示画像を形成し得るようになされている。
すなわちこのように画素数を低減して表示画像を形成す
る場合、画像データを間引いて不足する解像度を補う方
法も考えられるが、この場合斜めの直線等がギザギザに
表示され、表示画像が不自然に表示される欠点がある。
【0127】このためこの実施例においては、画素数が
低減して劣化する解像度を階調で補うことにより、直線
等を滑らかに表示し、自然な表示画像を表示し得るよう
になされている。
【0128】すなわちドキユメント画像を表示する場
合、アドレス生成回路41A及び41Bは、ユーザの選
択した倍率等の表示態様に応じて順次アドレスデータを
生成し、これによりFIFO42との間でリアルタイム
で画像データを転送する。このときデータ変換回路41
Dは、ドキユメント画像の16画素を表示画面の1画素に
割り当てるように、16個の2値画像データを1個の多値
画像データに変換することにより、表示画面一杯にA4
サイズのドキユメント画像を表示し、これにより倍率1
倍の表示画像を形成する。
【0129】これに対して図22に示すように、ユーザ
が倍率2倍の表示態様を選択した場合、データ変換回路
41Dは、ドキユメント画像の4画素を表示画面の1画
素に割り当てるように、4個の2値画像データを1個の
多値画像データに変換し、これによりモニタ装置4にド
キユメント画像の一部を表示し、倍率2倍の表示画像を
形成する。さらにユーザが倍率4倍の表示態様を選択し
た場合、データ変換回路41Dは、ドキユメント画像の
1画素と表示画面の1画素とが対応するように、入力さ
れた1個の2値画像データを1個の多値画像データに変
換し、これにより表示画面にドキユメント画像の一部を
表示して倍率4倍の表示画像を形成する。
【0130】このとき図22に対応して図23に示すよ
うに、例えば2倍の倍率で表示画像を形成する場合、デ
ータ変換回路41Dは、表示画面の1画素に変換する4
画素分の2値画像データを加算し、この4画素中に白レ
ベルの画素が何画素存在するかを検出する。さらにデー
タ変換回路41Dは、この加算結果を正規化することに
より、4画素全てが白レベルの場合、対応する多値画像
データの輝度レベルを白レベル(すなわち100 〔%〕の
輝度レベルでなる)に設定する(図23(A))。
【0131】これに対してデータ変換回路41Dは、4
画素中の3画素が白レベルの場合(図23(B))、全
体の画素数に対する白レベルの画素数に対応するよう
に、対応する多値画像データの輝度レベルを75〔%〕の
輝度レベルに設定し、4画素中の2画素が白レベルの場
合(図23(C))、同様に対応する多値画像データの
輝度レベルを50〔%〕の輝度レベルに設定する。さらに
4画素中の1画素が白レベルの場合(図23(D))、
さらに4画素全てが黒レベルの場合、それぞれ対応する
多値画像データの輝度レベルを25〔%〕及び0〔%〕の
輝度レベルに設定し、これにより2値画像データを多値
画像データに変換処理して出力する。
【0132】さらに1倍の表示モードの場合、16個の2
値画像データを1つの多値画像データに変換することに
より、データ変換回路41Dは、この16個の画像データ
を加算して正規化し、16個の2値画像データを16階調の
多値画像データに変換する。さらに4倍の倍率で表示画
像を形成する場合、1個の2値画像データを1つの多値
画像データに変換することにより、データ変換回路41
Dは、この2値画像データがそれぞれ白レベルを黒レベ
ルのとき、対応する多値画像データを100 〔%〕及び0
〔%〕の輝度レベルに設定する。
【0133】これにより画像データ処理部14は、ドキ
ユメント画像を表示する際、表示画面の1画素に対応す
る画像データを加算、正規化処理することにより、滑ら
かに連続する表示画像を形成し得るようになされ、これ
により不足するモニタ装置の解像度を階調で補つて自然
な表示画像を表示し得るようになされている。
【0134】ところで図20について上述したように、
この実施例の場合、ドキユメント画像の画像データを順
次ライン単位で8個のメモリ40A〜40Hに順次循環
的に割り当てたことにより、アドレス生成回路41A及
び41Bは、この8個のメモリ40A〜40Hを選択し
て共通のアドレスデータを出力することにより、連続す
る8ラインの画像データを同時に読み出すことができ
る。さらにドキユメント画像の場合、画像データが2値
データで形成されることにより、8ビツトのメモリ40
A〜40Hからそれぞれ1度に8画素分の画像データを
読み出すことができる。
【0135】これにより図24に示すように、演算メモ
リ40は、ドキユメント画像の矩形形状一部領域64画素
分の画像データを同時に出力することができる。なお図
24においては、それぞれメモリ40A〜40Hに対応
する画素を記号A〜Hで表し、出力される各ビツトに対
応する画素を記号D0 〜D7 で表す。
【0136】これによりアドレス生成回路41A及び4
1Bは、一度に64画素分の画像データを一括してデータ
変換回路41Dに出力し、データ変換回路41Dは、ユ
ーザの選択した倍率に応じて、16画素×4ブロツクで形
成されるこの64画素の画像データを4画素×4ブロツク
の多値画像データ、1画素×4ブロツクの多値画像デー
タに変換して出力する。すなわちデータ変換回路41D
は、ユーザが倍率4倍の表示態様を選択した場合、1ブ
ロツク16画素の2値画像データを16画素の多値画像デー
タに割り当てるのに対し、ユーザが倍率2倍の表示態様
を選択した場合、16画素の1ブロツクを4画素×4ブロ
ツクの領域に分割し、各ブロツク4画素の2値画像デー
タを表示画面の1画素に割り当てる。さらにユーザが倍
率1倍の表示態様を選択した場合、16画素の1ブロツク
を表示画面の1画素に割り当てる。
【0137】これによりアドレス生成回路41A及び4
1Bは、単にアドレスデータの生成開始の値を切り換え
るだけで、表示画面に割り当てるドキユメント画像の領
域を切り換え得、さらにこの開始の値を順次切り換えて
表示画面をスクロールし得、またデータ変換回路41D
の処理速度に対応して順次アドレスデータを更新するだ
けでドキユメント画像を所望の倍率で表示することがで
きる。これに対してデータ変換回路41Dは、順次入力
される画像データを選択的に入力して多値データに変換
するだけで所望の倍率の表示画像を形成することができ
る。
【0138】これにより画像データ処理部14は、この
アドレス生成回路41A、41B及びデータ変換回路4
1Dを論理回路で簡易に形成し得、これにより2値画像
データをリアルタイムで多値画像データに変換して処理
し得、またテレビ会議装置1においては、その分全体と
して簡易な構成で所望のドキユメント画像を表示するこ
とができる。なお2値画像処理回路37及びインターフ
エース回路39との間でドキユメント画像の画像データ
を入出力する場合、アドレス生成回路41A及び41B
は、順次第1〜第8のメモリ40A〜40Hを選択して
循環的にアドレスデータを生成することにより、簡易に
アドレスデータを生成してライン順次で順次画像データ
を入出力し得るようになされている。
【0139】(1−4−3)画像変換 ところで上述したように、この種のテレビ会議装置1で
は、通話対象がPAL方式の表示画面でドキユメント画
像を表示している場合もあり、この実施例においては、
この通話対象と同一の表示画像をモニタ装置4に表示す
るため、データ補間回路41Eで補間演算処理を実行す
る。すなわちPAL方式及びNTSC方式においては、
それぞれ576 本及び480 本の垂直ライン数で有効画面が
形成されることにより、PAL方式で6ラインの表示画
像がNTSC方式の5ラインで表示されることになる。
【0140】従つて通話対象と同一のドキユメント画像
をモニタし、かつ通話対象及びテレビ会議装置1がそれ
ぞれPAL方式及びNTSC方式のモニタ装置でこのド
キユメント画像をモニタしているとき、補間演算の手法
を適用して演算メモリ40から出力される6ライン分の
画像データを5ライン分の画像データに変換してFIF
O42に格納することにより、通話対象と同一の縦横比
で表示画面を形成し得る。これとは逆に通話対象及びテ
レビ会議装置1がそれぞれNTSC方式及びPAL方式
のモニタ装置で同一のドキユメント画像をモニタしてい
るとき、演算メモリ40から出力される5ライン分の画
像データを6ライン分の画像データに変換してFIFO
42に格納することにより、通話対象と同一の縦横比で
表示画面を形成し得る。
【0141】このように通話対象とモニタ装置の方式が
異なる場合でも、同一の縦横比で表示画像を形成するこ
とができれば、表示されたドキユメント画像でテレライ
テイングする際、別途伝送する絵画データの表示位置を
気にすることなくスムーズに対話を図り得、テレビ会議
装置1の使い勝手を向上し得る。
【0142】すなわちデータ変換回路41Dは、上述の
手法を適用して2値画像データを多値画像データに変換
する際、隣接する2ラインの画像データを同時に多値画
像データに変換して出力する。
【0143】図25においてそれぞれNTSC方式から
PAL方式及びPAL方式からNTSC方式に画像デー
タの変化を矢印で示すように、補間回路41Eは、通話
対象がNTSC方式又はPAL方式のモニタ装置で、テ
レビ会議装置1にPAL方式又はNTSC方式のモニタ
装置が接続されている場合、重み付け係数を切り換えて
隣接する2ラインの画像データを重み付け加算し、これ
によりそれぞれ通話対象と同一画面を表示し得るよう
に、PAL方式又はNTSC方式の画像データを生成す
る。
【0144】すなわち通話対象がNTSC方式のモニタ
装置で、テレビ会議装置1にPAL方式のモニタ装置が
接続されている場合、補間回路41Eは、奇数フイール
ド(記号Oで表す)第1のラインについては、データ変
換回路41Dの出力データをそのままFIFO42に格
納するのに対し、続く偶数フイールド(記号Eで表す)
第1のラインについては、奇数フイールド第1ラインと
偶数フイールド第1ラインの画像データを0.125 :0.87
5 の重み付け加算比で重み付け加算して画像データを生
成する。
【0145】これとは逆に通話対象がPAL方式のモニ
タ装置で、テレビ会議装置1にNTSC方式のモニタ装
置が接続されている場合、補間回路41Eは、奇数フイ
ールド第1のラインについては、データ変換回路41D
の出力データをそのままFIFO42に格納するのに対
し、続く偶数フイールド第1のラインについては、偶数
フイールド第1ラインと奇数フイールド第2ラインの画
像データを0.750 :0.250 の重み付け加算比で重み付け
加算して画像データを生成する。
【0146】このようにして重み付け加算して画像デー
タを生成してFIFO42に格納する際、図26に示す
ように、補間回路41Eは、始の1フイールドの期間の
間、奇数フイールドの画像データだけを生成し、この画
像データをFIFO42に格納する(図26(A))。
これに対して続く1フイールドの期間の間、補間回路4
1Eは、偶数フイールドの画像データだけ補間演算処理
して生成し、この画像データをFIFO42に格納する
(図26(B))。これに対応してFIFO42は、始
の1フイールドの期間の間、補間回路41Eから出力さ
れる奇数フイールドの画像データを順次格納し、続く1
フイールドの期間の間、補間回路41Eから出力される
偶数フイールドの画像データを順次入力すると共に、格
納した奇数フイールドの画像データを入力側に帰還して
順次改めて格納する。
【0147】これにより画像データ処理部14は、画像
データのライン数を変換すると共に、その結果得られる
画像データを1フイールドの期間の間でFIFO42に
蓄積するようになされ、これにより順次演算メモリ40
Eから出力される画像データをリアルタイムで処理して
簡易にライン数を変換し得るようになされている。すな
わち64個の画像データを演算メモリ40から一度に読み
出すことにより、データ変換回路41Dは、2ライン分
の多値画像データをFIFO42の書き込みのタイミン
グに同期して同時に生成し得る。
【0148】これにより補間回路41Eは、この2ライ
ン分の多値画像データを並列的に入力して補間処理する
ことにより、FIFO42の書き込みのタイミングに同
期して偶数及び奇数フイールドの画像データを1フイー
ルド単位で交互に生成することができる。
【0149】これに対してFIFO42から出力される
画像データは、インターレースのタイミングで奇数フイ
ールド及び偶数フイールドの画像データを交互に出力し
て表示画像を形成することにより、各ラインの画像デー
タを奇数フイールド及び偶数フイールドで交互にFIF
O42に書き込んで、この方式変換の処理を実行しない
場合と同一の待ち時間で表示画像を形成し得る。
【0150】ちなみにこのように方式変換の処理を実行
しない場合、補間回路41Eは、データ変換回路41D
から同時並列的に出力される2ラインの画像データをそ
のまま画像FIFO42に出力し、画像FIFO42
は、この2ラインの画像データを同時並列的に入出力
し、フリツカ低減回路41Fで選択出力することによ
り、偶数フイールド及び奇数フイールドの画像データを
選択的に出力し得るようになされている。
【0151】さらにこの種の重み付け加算処理は、論理
回路を形成して簡易に形成し得ることにより、論理回路
で補間回路41Eを形成して演算メモリ40の出力デー
タをリアルタイムでFIFO42に転送し得、これによ
りテレビ会議装置1全体として簡易な構成で使い勝手を
向上することができる。
【0152】また画像データ処理部14は、このライン
数の変換が完了すると、演算メモリ40からの書き込み
を中断するのに対し、順次FIFO42の画像データを
出力を継続し、このときFIFO42の出力データを入
力側に帰還して再び格納することにより、継続して表示
画像を表示し得るようになされている。これによりテレ
ビ会議装置1は、ユーザが改めてスクロール等の表示切
り換えの指示を入力しない限り、FIFO42の画像デ
ータを帰還して順次循環的に出力するようになされ、表
示を継続すると共に、必要に応じて演算メモリ40を他
の処理に使用し得るようになされている。
【0153】ところでこのようにFIFO42の出力デ
ータを入力側に帰還して再び格納すると、FIFO42
に格納した画像データのうち、表示画像の一部領域につ
いてだけ演算メモリ40に格納した画像データでFIF
O42の画像データを更新することができる。この原理
を利用してコントローラ41Y及び41Cは、ユーザが
ウンドウ表示のモードを選択した場合、ユーザの指定入
力した領域の画像データだけ帰還してFIFO42に再
び格納し、残りの領域を演算メモリ40の画像データで
書き換える。
【0154】これにより画像データ処理部14は、PA
L−NTSC方式の変換手段を流用して必要に応じてド
キユメント画像の一部領域だけ拡大等して表示する。ま
たこのとき演算メモリ40に順次ドキユメント画像を取
り込み直してFIFO42の一部領域を順次更新するこ
とにより、マルチ画面のように複数のドキユメント画像
をインデツクス状に表示し得るようになされ、これによ
り簡易な構成で使い勝手を一段と向上し得るようになさ
れている。
【0155】ところでこのようにPAL方式及びNTS
C方式との間でライン数を変換する場合、画像変換回路
29と同様に中間フオーマツトでなるCIFに規定され
た画像を生成し、この画像をPAL方式及びNTSC方
式の画像に変換する方法が考える。ところがこの方法の
場合、一旦中間フオーマツトの画像を形成することによ
り、その分画質が劣化する特徴がある。かくしてこの実
施例の場合、画像データ処理部14は、このような中間
フオーマツトの画像を形成することなく、直接PAL方
式及びNTSC方式との間でライン数を変換することに
より、画質劣化を有効に回避し得るようになされてい
る。
【0156】(1−4−4)フリツカの低減 ところでこのようにドキユメント画像を表示する場合、
奇数フイールドの1ラインが黒色が表示され、これに隣
接する偶数フイールドのラインが白色に表示される場合
があり、この場合フリツカが発生する。特にPAL方式
においては、フレーム周波数がNTSC方式に比して低
いことにより、このフリツカが目立つ欠点がある。さら
にこの種のドキユメント画像は、解像度が極めて高いこ
とにより、隣接するライン間で輝度レベルが急激に変化
する特徴があり、フリツカが目立つ特徴がある。
【0157】このためこの実施例において、画像データ
処理部14は、フリツカ低減回路41Fでこのフリツカ
を低減するようになされている。このフリツカ低減の原
理は、図27に示すように、連続する3ラインの画像デ
ータを重み付け加算することにより、上下に隣接する2
ラインの輝度成分を中心のラインに混入させ、これによ
り偶数及び奇数フイールド間で急激な輝度レベルの変化
を低減する。
【0158】このため補間回路41Eは、画像データを
輝度信号用のFIFO42Y1及びY2に出力する際、
連続する2ラインの画像データに加えて別途1ライン遅
延した画像データDLを生成し、この画像データDLを
色差信号用のFIFO42C1及び42C2に格納す
る。これによりFIFO42は、この1ライン分遅延し
て格納した画像データと、奇数及び偶数フイールドの連
続する2ラインの画像データを同時にフリツカ低減回路
41Fに出力することになり、連続する3ラインの画像
データを順次ラスタ走査の順序で出力する。
【0159】フリツカ低減回路41Fは、この3ライン
の画像データを1:2:1の割合で重み付け加算するこ
とにより、上下ラインの輝度成分を25〔%〕づつ中央ラ
インの輝度成分に混入させて中央ラインの画像データを
生成し、この中央ラインの画像データを出力する。な
お、この中央ラインの画像データを生成することによ
り、ライン数の変換処理を実行しない場合、同時並列的
にFIFO42から出力される画像データを選択出力す
ることになる。
【0160】これに対してライン数の変換処理を実行す
る場合、フリツカ低減回路41Fは、最初のフイールド
については、フリツカ低減処理を中断することにより、
FIFO42の出力データから奇数フイールドの画像デ
ータを選択的に出力し、続くフイールドからこのフリツ
カ低減処理を実行することになる。これにより画像デー
タ処理部14は、ドキユメント画像を表示する場合で
も、隣接するライン間の急激な輝度レベルの変化を低減
し、フリツカを有効に低減し得るようになされている。
【0161】ところでこのようにして隣接するライン間
で急激な輝度変化を低減する方法の1つとして図28に
示すように、隣接する2ライン間で輝度成分を混合する
方法も考えられるが、この方法の場合、解像度が1/2
に低下することを避け得ない。かくしてこの実施例のよ
うに、隣接する3ライン間で輝度成分を混合してフリツ
カを低減することにより、垂直解像度の低下を有効に回
避してフリツカを低減することができる。
【0162】(1−4−5)線画の記録 ところでこの実施例のようにテレライテイングの際、ド
ローイングプレーン44の画像とFIFO42の画像と
を重ねて表示すると、テレビ会議装置1又は通話対象側
で表示画像の倍率を切り換えた場合、さらに表示画面を
スクロールさせた場合、それまで入力した線画とドキユ
メント画像の表示とが一致しなくなる欠点がある。
【0163】この問題を解決する1つの方法としてドキ
ユメント画像と同一のメモリ空間をドローイングプレー
ン44に形成し、ドキユメント画像の拡大、スクロール
に追従してこのドローイングプレーン44の画像を拡
大、スクロールする方法が考えられるが、この場合ドロ
ーイングプレーン44の構成が大型化し、またドローイ
ングプレーン44の周辺回路が煩雑になる。このためこ
の実施例において、システムコントローラ46は、ドロ
ーイングプレーン44に線画の画像が入力された状態で
ユーザが表示画面の倍率を切り換えると、さらに表示画
面をスクロール、回転させると、図21において破線で
示すように、ドローイングプレーン44に格納された線
画の画像データを演算メモリ40に出力し、このドキユ
メント画像上にこの線画を上書する。
【0164】すなわちシステムコントローラ46は、ド
ローイングプレーン44から線画等の画像データを順次
読み出し、ドキユメント画像表示倍率、表示位置に応じ
てアドレス生成回路41H(図16)を制御し、これに
よりこの画像データの座標を変換して演算メモリ40に
格納し、演算メモリ40に全ての画像を格納すると、ド
ローイングプレーン44の内容をクリアする。これによ
りテレビ会議装置1は、ドキユメント画像を拡大、スク
ロール、回転させた場合でも、それまで入力した線画を
元のドキユメント画像上の表示位置にそのまま表示し
得、これにより使い勝手を向上することができる。
【0165】さらにこのようにドキユメント画像を拡
大、スクロール、回転させるまで、線画の画像データを
ドローイングプレーン44に保持することにより、必要
に応じてドローイングプレーン44の内容を更新して自
由に線画を消去、書き直すことができ、その分使い勝手
を向上することができる。
【0166】(1−4−6)自然画の処理 これに対して自然画を処理する場合、図29に示すよう
に、画像データ処理部14は、アナログデイジタル変換
回路21から入力されるデイジタルビデオ信号を補間回
路41Eを介して順次FIFO42に入力する。このと
きFIFO42は、出力データを補間回路41Eに帰還
するようになされ、また補間回路41Eは、この帰還さ
れた画像データと、アナログデイジタル変換回路21か
ら出力される画像データとの間で順次加算平均して画像
データを生成し、この加算平均化した画像データを順次
FIFO42に出力する。
【0167】これによりFIFO42は、自然画を撮像
した際にフイールド間で信号レベルが変化するノイズ成
分を除去し得るようになされ、この帰還処理を繰り返し
てノイズを低減した画像データを格納し得るようになさ
れている。
【0168】かくして画像データ処理部14は、このF
IFO42に格納した画像データをコントローラ41Y
及び41Cを介してデイジタルアナログ変換回路23に
出力し、これにより取り込んだ自然画をモニタし得るよ
うになされ、さらに演算メモリ40を介して静止画処理
回路36に出力して通話対象に送出し得るようになされ
ている。これに対して通話対象から送出された自然画の
画像データの場合、画像データ処理部14は、静止画処
理回路36を介して一旦この画像データを演算メモリ4
0に格納した後、ドキユメント画像の場合と同様にリア
ルタイムでFIFO42に転送して表示画像を形成し得
るようになされている。
【0169】ここでこの種の静止画処理回路36は、直
交変換の手法を適用して8画素×8画素単位で画像デー
タを切り出して処理する。このためこの実施例におい
て、アドレス生成回路41A及び41Bは、自然画の画
像データを静止画処理回路36に転送する場合、第1及
び第2のメモリ40A及び40Bを交互に選択して水平
方向に8画素分、輝度信号の画像データを静止画処理回
路36に転送した後、続いて第5及び第6のメモリ40
E及び40Fを交互に選択して続くラインの水平方向に
8画素分、輝度信号の画像データを静止画処理回路36
に転送する(図19)。
【0170】この8画素単位の画像データの転送を垂直
方向8ライン繰り返すと、続いてアドレス生成回路41
A及び41Bは、第3のメモリ40Cを選択して水平方
向に4個の画像データ(輝度信号の8画素分に相当す
る)を静止画処理回路36に転送し、続いて第7のメモ
リ40Gを選択して水平方向に4個の画像データを静止
画処理回路36に転送する。この第3及び第7のメモリ
40C及び40Gを交互に切り換えて垂直方向8ライン
分の画像データを転送すると、同様に第4及び第8のメ
モリ40D及び40Hを交互に切り換えて垂直方向8ラ
イン分の画像データを静止画処理回路36に転送する。
【0171】これにより画像データ処理部14は、自然
画及びドキユメント画像でアドレスデータを切り換えて
処理する場合でも、簡易にアドレスデータを生成して8
画素×8画素単位で自然画の画像データを静止画処理回
路36に出力し得るようになされている。これにより静
止画処理回路36は、順次入力される画像データを時系
列で取り込んで処理し得、その分構成を簡略化すること
ができ、また画像データ処理部14全体としても簡易に
アドレスデータを生成し得ることにより、その分構成を
簡略化することができる。
【0172】これに対して静止画処理回路36から出力
される画像データを入力する場合、アドレス生成回路4
1A及び41Bは、静止画処理回路36に画像データを
出力する場合と同様にアドレスデータを生成し、これに
より画像データ処理部14は、静止画処理回路36で順
次復調された画像データを時系列で演算メモリ40に格
納し得るようになされ、その分全体構成を簡略化し得る
ようになされている。
【0173】これに対して図30に示すように、通話対
象から送出されて演算メモリ40に格納した画像データ
を表示する場合、画像データ処理部14は、連続する2
ラインの画像データを同時に選択して補間回路41Eに
出力する。ここでシステムコントローラ46は、通話対
象から伝送された自然画の画像データがモニタ装置4の
方式と異なる場合、ドキユメント画像についてPAL−
NTSC方式の画像変換処理を実行した場合と同様にこ
の2個の画像データを重み付け加算する。
【0174】FIFO42は、同様にドキユメント画像
についてPAL−NTSC方式の画像変換処理を実行し
た場合と同様にこの画像データを奇数フイールド及び偶
数フイールド毎に処理する。これによりテレビ会議装置
1は、ドキユメント画像のライン数を変換して表示する
場合と同様に、自然画についてPAL−NTSC方式の
画像を変換処理し得、これにより全体構成をさらに一段
と簡略化することができる。
【0175】さらにテレビ会議装置1は、自然画につい
ても、FIFO42の出力データを帰還して再び格納す
るようになされ、これによりドキユメント画像の場合と
同様にして自然画についてもマルチ画面、ウインドウの
表示画面を形成し得るようになされ、またシステムコン
トローラ46から線画の画像を演算メモリ40に格納し
て自然画に線画を重ね書きし得るようになされている。
従つて操作に不慣れなユーザにおいても、自然画及びド
キユメント画像を区別することなく操作し得、その分簡
易に運搬して使い勝手を向上することができる。
【0176】(1−5)データ伝送 (1−5−1)伝送データのフオーマツト ここでこのテレビ会議装置1に適用するCCITT、
H.221に規定されたフオーマツトは、伝送速度に応
じて規定され、何れも125 〔μsec 〕で連続するフレー
ムを単位としてオーデイオデータ等を伝送する。すなわ
ちこのフオーマツトは、伝送速度64〔kbps〕の回線を複
数使用する場合、各回線のチヤンネルをBチヤンネルと
規定し、伝送速度384 〔kbps〕の回線を複数使用する場
合、この回線をH0 チヤンネルと規定し、伝送速度1536
〔kbps〕、1920〔kbps〕の回線を使用する場合、それぞ
れH11チヤンネル及びH12チヤンネルと規定する。
【0177】このフオーマツトにおいて各チヤンネル
は、16個のフレームが連続して1つのマルチフレームを
形成し、さらにマルチフレームが2個連続してサブマル
チフレームを形成し、このサブマルチフレームが8個単
位で順次循環的に連続して1つのチヤンネルを形成す
る。このうち図31に示すように、Bチヤンネルにおい
ては、125 〔μsec 〕周期で8ビツトのシリアルデータ
が10〔msec〕連続して1フレームのデータを形成し、こ
の8ビツト単位のデータをオクテツト番号で表すのに対
し、この8ビツトの各ビツト列をサブチヤンネルで表す
ようになされている。
【0178】このうち第8サブチヤンネルは、サービス
チヤンネル(SC)と呼ばれ、動画の画像データ及びオ
ーデイオデータを伝送する場合、フレーム同期信号(F
AS)、ビツトレート割当信号(BAS)、暗号化制御
信号(ECS)、残りの容量で形成されるようになされ
ている。このうち暗号化制御信号は、必要に応じてサー
ビスチヤンネルの第17〜第24ビツトに割り当てられ、暗
号化したデータを伝送する際にその制御コードとして使
用し得るようになされている。
【0179】これに対してビツトレート割当信号は、サ
ービスチヤンネルの第9〜第16ビツトに割り当てられ、
複数チヤンネルを使用してデータ伝送する場合にその構
造化を表すようになされ、これによりこの種のデータを
伝送するデータ伝送装置は、このビツトレート割当信号
を基準にして伝送されたデータを確実に受信し得るよう
になされている。なおこのビツトレート割当信号は、制
御及び通知のためにも使用し得るようになされている。
これに対してフレーム同期信号は、サービスチヤンネル
の第1〜第8ビツトに割り当てられ、マルチフレーム、
サブマルチフレーム及びフレームの識別データと回線の
識別データに割り当てられ、これにより複数チヤンネル
を使用してデータ伝送した場合のチヤンネル間の時間ず
れ等を補正し得るようになされ、また各フレーム内デー
タのビツトバウンダリを正しく検出し得るようになされ
ている。
【0180】これによりBチヤンネルを使用してデータ
伝送する場合、テレビ会議装置1は、最大6回線の範囲
で、所望の回線数だけ回線を接続し、この接続した回線
に同時並列的に64〔kbps〕のデータを送出し、これによ
り全体として簡易にISDN回線等に接続して種々の伝
送速度で簡易にデータ伝送し得るようになされている。
【0181】これに対して図32に示すように、H0
ヤンネルは、1フレームがBチヤンネルの6フレームに
相当するように形成され、125 〔μsec 〕周期で48ビツ
ト(8ビツト×6でなる)のシリアルデータが10〔mse
c〕連続して1フレームのデータを形成し、この48ビツ
ト×6個の各ビツト列をサブチヤンネルで表すようにな
されている。さらにH0 チヤンネルは、第8サブチヤン
ネルをサービスチヤンネルに割り当て、このサービスチ
ヤンネルの第1ビツトから第8ビツトにフレーム同期信
号、第9ビツトから第16ビツトにビツトレート割当信号
を割り当てるようになされている。
【0182】これによりH0 チヤンネルは、Bチヤンネ
ルの場合と同様に複数回線接続して所望のデータを伝送
し得るようになされ、この実施例のテレビ会議装置1の
場合、最大で2回線接続し得るようになされている。こ
れに対してH11チヤンネル及びH12チヤンネルは、H0
チヤンネルの場合と同様に、それぞれ1フレームがBチ
ヤンネルの24フレーム及び30フレームに相当するように
形成され、125 〔μsec 〕周期で192 ビツト及び240 ビ
ツトのシリアルデータが10〔msec〕連続して1フレーム
のデータを形成し、これにより1536〔kbps〕、1920〔kb
ps〕の伝送速度でデータ伝送し得るようになされてい
る。
【0183】この各フレームに対してテレビ会議装置1
は、動画の画像データ、オーデイオデータ、低速転送用
データ(以下LSDデータと呼ぶ)、高速転送用データ
(以下HSDデータと呼ぶ)の領域を割り当て、さらに
この領域を動作モードに応じて切り換え、これにより自
然画、ドキユメント画像の画像データ、線画データ等を
伝送する。すなわちテレビ会議装置1は、自然画、ドキ
ユメント画像、線画データをHSDデータに割り当てて
伝送し、外部バスIF回路50を介して入力されるパソ
コン等のデータをLSDデータに割り当てる。なおテレ
ビ会議装置1は、ドローイングの際の制御コマンド、動
作モード切り換えの制御コマンド等については、第8サ
ブチヤンネルのビツトレート割当信号以下のビツトを使
用して伝送するようになされている。
【0184】このデータ領域の切り換えは、図33に示
すように、Bチヤンネルを2回線使用してデータ伝送す
る場合、H.221で規定されたフオーマツトに従つて
オーデイオデータ及び動画の画像データ(ビデオで表
す)の領域を割り当て、残りの領域をユーザの操作、通
話対象から送出された制御コマンドに応じて切り換え
る。なおこの場合、記号CPUは、システムコントロー
ラ46と通話対象のシステムコントローラとの間で送受
するデータを表す(図33(A)〜(C))。これに対
して図34に示すように、Bチヤンネルを3回線使用し
てデータ伝送する場合、H.221で規定されたフオー
マツトに従つてオーデイオデータ及び動画の画像データ
を第1及び第2の回線(1B及び2Bで表す)に割り当
て、残りの回線(3Bで表す)を動画の画像データ又は
HSDデータに割り当てる(図34(A)及び
(B))。
【0185】さらに図35に示すように、Bチヤンネル
を6回線使用してデータ伝送する場合、H.221で規
定されたフオーマツトに従つて第1及び第2の回線1B
及び2Bにオーデイオデータ及び動画の画像データを割
り当て、残りの回線にHSDデータに割り当て(図35
(A)及び(B))、さらにH0 チヤンネル、H11チヤ
ンネル及びH12チヤンネルの場合も同様にデータを割り
当てる。これによりテレビ会議装置1は、必要に応じて
動作モードを切り換えて、種々のデータを伝送し得るよ
うになされている。
【0186】ところでこの種のデータ通信回線を複数回
線使用する場合、回線が混雑している場合等において
は、複数回線が別々のルートを経由して通話対象と結ば
れる場合がある。すなわち複数回線の1つは、海底ケー
ブルを介して接続され、他の回線は、静止衛星を介して
接続される場合があり、静止衛星を介して接続される場
合にあつては、例えば米国との間で回線を接続する場合
でも、インド洋上の静止衛星、大西洋上の静止衛星を順
次介して接続される場合もある。従つて複数回線を使用
してデータ伝送する場合、通話対象から伝送されてくる
データは、回線間で大きく位相ずれしている場合があ
る。
【0187】これに対してH.221は、動画の画像デ
ータ及びオーデイオデータを伝送する場合、フレーム同
期信号を使用してチヤンネル間で位相ずれを補正し得
る。ところが動画の画像データ及びオーデイオデータ以
外のデータを伝送する場合、回線毎に独立したデータを
伝送することを前提としているため、フレーム同期信号
等が規定されていない特徴がある。
【0188】従つてこの実施例のテレビ会議装置1のよ
うに、HSDデータにドキユメント画像の画像データを
割り当てて複数回線で伝送する場合、位相ずれを補正す
ることが困難になり、また回線自体を識別することが困
難になり、正しいドキユメント画像を再現し得なくなる
恐れがある。このためこの実施例においては、動画の画
像データ及びオーデイオデータ以外のデータを伝送する
場合でも、動画の画像データ及びオーデイオデータを伝
送する場合と同様にフレーム同期信号、ビツトレート割
当信号、暗号化制御信号を割り当ててフレームを形成す
る。
【0189】これにより動画の画像データ及びオーデイ
オデータ以外のデータを複数回線を使用して種々のデー
タを伝送する場合でも、確実に位相ずれを補正し得、さ
らに伝送した回線を識別して正しくデータを復元するこ
とができる。
【0190】(1−5−2)多重化回路 (1−5−2−1)多重化データの生成 ところでこのように種々の回線を接続する場合、テレビ
会議装置1は、接続する回線に応じて64〔kbps〕から最
大1920〔kbps〕の範囲で伝送するデータの伝送速度を切
り換える必要がある。これに対してテレビ会議装置1
は、動作モードに応じて各フレームのデータマツピング
を切り換えて画像データ、オーデイオデータ等を多重化
する必要がある。この場合、この伝送速度に応じて多重
化処理のクロツクの周波数を切り換えるようにすると、
その分構成が煩雑になり、また処理に要する時間も増大
する。
【0191】このためこの実施例において、テレビ会議
装置1は、タイムスロツトを形成して伝送に供するデー
タを多重化処理することにより、単一周波数のクロツク
を用いて画像データ等を多重化し得るようになされ、こ
れにより全体構成を簡略化し得るようになされている。
すなわち図36に示すように、多重化回路49は、回線
インターフエース回路48からビツトクロツク及びオク
テツトクロツクCK1を基準クロツク切り換え回路(基
準CLK切換)60に与え、ここでアドレスデコーダ6
1の出力データで基準クロツク切り換え回路60の動作
を切り換える。
【0192】これにより多重化回路49は、基準クロツ
ク切り換え回路60の出力信号でPLL回路62を駆動
し、これにより種々の伝送速度の回線を接続した場合で
も、この回線のビツトクロツクに同期した所定周波数の
クロツクCKを生成する。ここでこの実施例の場合、こ
のクロツクCKの周波数は、Bチヤンネルのビツトクロ
ツク64〔kHz〕の32倍でなる周波数2048〔kHz〕に選定
され、これにより多重化回路49は、このクロツクCK
を基準にして動作して多重化処理のために必要なクロツ
クの周波数を単一の周波数に保持する。
【0193】すなわち図37に示すように、多重化回路
49は、このクロツクCKを基準にして動作することに
より、125 〔μsec 〕の期間の間で32個連続するよう
にタイムスロツトTS1〜TS32を形成し、各タイム
スロツトTS1〜TS32にそれぞれBチヤンネル各フ
レームの1オクテツトに対応する8ビツトのデータを割
り当てる。これにより多重化回路49は、Bチヤンネル
の回線を6回線接続した場合、タイムスロツトTS1〜
TS32のうちの第1〜第6のタイムスロツトTS1〜
TS6に順次画像データ等を8ビツト単位でマツピング
して多重化した1つのシリアルデータを生成し、このシ
リアルデータを順次各回線に切り換えて出力することに
より、多重化処理した画像データ等を所定の回線に切り
換えて出力する。
【0194】これに対してH0 チヤンネルの場合、図3
8に示すように、多重化回路49は、125 〔μsec 〕の
期間の間で48ビツトのデータを送出することにより、第
1〜第6のタイムスロツトTS1〜TS6を第1チヤン
ネルの回線に割り当て、続く第7〜第12のタイムスロツ
トTS7〜TS12を第2チヤンネルの回線に割り当て
る。この場合多重化回路49は、このタイムスロツトT
S1〜TS12に順次8ビツト単位でデータをマツピン
グして1つのシリアルデータを生成し、Bチヤンネルの
場合と同様に、このシリアルデータを順次各回線に切り
換えて出力し、これにより多重化処理した画像データ等
を所定の回線に出力する。さらにH11チヤンネル及びH
12チヤンネルの場合、多重化回路49は、それぞれ第1
〜第24のタイムスロツトTS1〜TS24及び第1〜第
30のタイムスロツトTS1〜TS30を回線に割り当て
て画像データ等をマツピングしたシリアルデータを生成
し、このシルアルデータを回線に出力して多重化処理し
た画像データ等を出力する。
【0195】すなわち多重化回路49は、125 〔μsec
〕の期間の間で32個のタイムスロツトTS1〜TS3
2を形成し、回線に出力するデータの伝送速度に応じて
このタイムスロツトTS1〜TS32に8ビツト単位で
データを割り当て1つのシリアルデータを生成すること
により、回線に出力するデータの転送速度を切り換える
場合、データが占有するタイムスロツトを切り換えてデ
ータの転送速度を切り換えるようになされ、これにより
単一のクロツクCKで駆動してデータの転送速度を簡易
に切り換え得るようになされている。従つてテレビ会議
装置1においては、その分全体構成を簡略化、小型化す
ることができる。
【0196】このためタイミング生成回路63は、この
周波数2048〔kHz〕のクロツクCKを基準にして各タイ
ムスロツトにデータを取り込むための基準信号を生成
し、この基準信号に基づいて速度変換回路64、データ
時分割回路65、CRC計算回路68の動作を制御す
る。これに対してデータ時分割回路65は、上述のタイ
ムスロツト形成のためのメモリ空間を有し、マツピング
メモリ66から出力されるマツピングデータDMAPを
基準にして順次画像データ等を取り込んでマツピング処
理し、これにより動画の画像データ等を順次タイムスロ
ツトに割り当てて多重化したシリアルデータを生成す
る。
【0197】このときマツピングメモリ66は、アドレ
スデコーダ61から出力される制御データに基づいてマ
ツピングデータDMAPを切り換えるのに対し、アドレ
スデコーダ61は、システムコントローラ46から出力
される制御コマンドに応動してこの制御データを切り換
える。これにより多重化回路49は、接続した回線に応
じて、さらにテレビ会議装置1の動作モードに応動して
データ時分割回路65のマツピングを切り換えるように
なされている。
【0198】データ生成回路67は、フレーム同期信
号、ビツトレート割当信号のデータをシステムコントロ
ーラ46から入力し、所定のタイミングでデータ時分割
回路65に出力し、これによりサービスチヤンネルに対
応する所定位置にこのフレーム同期信号、ビツトレート
割当信号をマツピングする。データ時分割回路65は、
それぞれオーデイオデータ及び画像データをマイツピン
グするタイミングでオーデイオデータ処理部18及びエ
ンコーダ/デコーダ部11にクロツクCLKを送出し、
オーデイオデータ処理部18及びエンコーダ/デコーダ
部11は、このクロツクCLKを基準にしてオーデイオ
データ及び画像データをデータ時分割回路65に出力す
る。
【0199】これに対して速度変換回路64は、ランダ
ムアクセスメモリ回路で構成され、画像データ処理部1
4、外部バスインターフエース回路50等から入力され
る線画データDW、自然画及びドキユメント画像の画像
データD2等をHSDデータ及びLSDデータとして入
力し、伝送速度を変換してデータ時分割回路65のマツ
ピングのタイミングで出力する。このときタイミング生
成回路63は、アドレスデコーダ61の出力データに基
づいて速度変換回路64の動作を切り換え、これにより
対応するタイムスロツトにHSDデータ及びLSDデー
タをマツピング出力する。
【0200】データ時分割回路65は、このようにして
タイムスロツトに必要なデータをマツピングすると共
に、タイミング生成回路63から出力されるクロツクを
基準にしてオクテツト番号の単位で、第1〜第32のタ
イムスロツトの順にマツピングしたデータを順次循環的
に出力する。CRC計算回路68は、この出力データを
取り込んで巡回符号でなるCRC誤り訂正符号を生成
し、この誤り訂正符号をバスBUS、システムコントロ
ーラ46を介してデータ生成回路67に出力し、データ
生成回路67は、フレーム同期信号、ビツトレート割当
信号のデータをデータ時分割回路65にマツピングする
際、併せてこの誤り訂正符号をマツピングする。
【0201】これにより多重化回路49は、回線に応じ
てCRC計算回路68の動作のタイミングを切り換えて
誤り訂正符号を生成し得、単一の周波数でCRC計算回
路68を駆動し得ることにより、その分全体構成を簡略
化することができる。因みにこのCRC誤り訂正符号
は、データが割り当てられていないタイムスロツトの空
き時間を利用して生成処理されるようになされている。
【0202】これによりテレビ会議装置1は、最大30個
の必要なタイムスロツトに対して32個のタイムスロツト
を形成して空き時間を確保するようになされ、またこの
空き時間を有効に利用してCRC誤り訂正符号を生成し
て、伝送速度を切り換える場合でも全体として簡易な構
成でデータ処理し得るようになされている。チヤンネル
分離回路70は、このデータ時分割回路65の出力デー
タを回線に応じたチヤンネルに切り換えて出力し、チヤ
ンネル切換回路71は、ユーザの設定したチヤンネルに
このチヤンネル分離回路70の出力データを切り換えて
出力し、このとき出力データの伝送速度を各チヤンネル
の伝送速度に変換して出力する。
【0203】これにより多重化回路49は、所定のビツ
トバウンダリで画像データ等を多重化して多重化データ
DMUを生成し、この多重化データDMUを回線インタ
ーフエース回路48から出力する。このとき多重化回路
49は、マツピングメモリ66から出力されるマツピン
グデータDMAPを切り換えてマツピングを切り換え得
るようになされ、これにより動作モードに応じて動画の
画像データ、HSDデータ等のマツピングを切り換え得
るようになされている。
【0204】さらにマツピングメモリ66は、この動作
モードの切り換えに追従してマツピングを速やかに切り
換え得るように、第1及び第2のメモリ空間を有し、こ
の第1及び第2のメモリ空間を切り換えてマツピングデ
ータDMAPの出力を切り換えることにより、マツピン
グを切り換え得るようになされている。
【0205】(1−5−2−2)多重化データの分離 これに対して通話対象から伝送されて回線インターフエ
ース回路48を介して入力される多重化データについ
て、多重化回路49は、送信時とは逆にこの多重化デー
タをタイムスロツトに割り当てて1個のシリアルデータ
を生成した後、各回路ブロツクに分離して出力し、これ
により多重化データDMUを分離する場合でも、単一周
波数のクロツクで動作して全体構成を簡略化し得るよう
になされている。なお多重化回路49は、Bチヤンネル
を6回線接続する場合、さらにはH0 チヤンネルを2回
線接続する場合、図37及び図38について上述した場
合と同様にタイムスロツトを形成する。
【0206】これにより図39及び図40に示すよう
に、それぞれBチヤンネル及びH0 チヤンネルを1回線
接続する場合、それぞれ第1のタイムスロツトTS1及
び第1〜第6のタイムスロツトTS1〜TS6に多重化
データDMUが割り当てられて画像データ等に分離され
るのに対し、図41及び図42に示すように、H11チヤ
ンネル及びH12チヤンネルを接続する場合、それぞれ第
1〜第24のタイムスロツトTS1〜TS24及び第1
〜第30のタイムスロツトTS1〜TS30に多重化デ
ータDMUが割り当てられて画像データ等に分離される
ことになる。
【0207】(1−5−2−3)位相ずれ検出の原理 ところで複数回線を使用してデータ伝送する場合、通話
対象から伝送されてくるデータは、回線間で大きくずれ
た位相を補正する必要がある。このためには所定の基準
を設け、この基準と各回線の位相ずれを回線毎に検出
し、位相ずれを補正する方法が考えられるが、この方法
の場合、全体構成が複雑化する。
【0208】このため図43に示すように、多重化回路
49は、位相ずれ補正回路80でこの種の位相ずれを補
正した後、マツピング回路81でタイムスロツトを形成
してデータ分離する。
【0209】ここで図44に示すように、H.221の
規定されるフレーム同期信号は、偶数フレームの第2〜
第8オクテツトに値「0011011」のデータを割り
当てるように規定され、これにより連続するデータ列を
8ビツト周期でサンプリングしてこの値「001101
1」のビツトパターンを検出することにより、偶数フレ
ームのフレーム同期信号のタイミングを検出し得るよう
になされている。これによりH.221の規定されるフ
レーム同期信号は、このタイミング検出結果に基づい
て、各フレーム内データのバイトバウンダリを検出し得
るようになされ、さらに例えば2つの回線間でこのタイ
ミング検出結果を得、このタイミング検出結果に基づい
て位相補正して最大10〔msec〕の位相ずれを補正し得る
ようになされている。
【0210】さらに図45に示すようにフレーム同期信
号をマルチフレームを単位にして並べると、H.221
の規定されるフレーム同期信号は、奇数フレームの第1
オクテツトが、第1のサブマルチフレームから値「00
1011」で連続するように規定され、これにより連続
するフレーム間でサービスチヤンネルの第1オクテツト
をサンプリングしてこの値「001011」を検出し
て、マルチフレーム内における各フレームのタイミング
を検出し得るようになされている。
【0211】これによりH.221の規定されるフレー
ム同期信号は、例えば2つの回線間でこのタイミング検
出結果を得、このタイミング検出結果に基づいて位相補
正して最大80〔msec〕の位相ずれを補正し得るようにな
されている。さらにH.221の規定されるフレーム同
期信号は、偶数フレーム第1オクテツトが、第1のサブ
マルチフレームから「N1、N2、N3、N4」で連続
し、この5ビツトのデータで規定される値がマルチフレ
ーム毎に順次循環的に切り換わるように規定されてい
る。
【0212】これによりH.221の規定されるフレー
ム同期信号は、この偶数フレーム第1オクテツトを検出
して値を検出することにより、16個のマルチフレームの
間でマルチフレームのタイミングを検出し得るようにな
され、これにより最大1、28〔sec 〕の位相ずれを補正し
得るようになされている。実際上、この種のデータ通信
において、最大1、28〔sec 〕の位相ずれを補正すること
ができれば、確実に位相ずれを補正することができる。
【0213】この位相ずれ検出原理に基づいて、多重化
回路49は、複数回線間の位相ずれを検出し、その位相
ずれを補正する。なお、以下このフレーム同期信号に割
り当てられた位相ずれ検出用のデータをFAWと呼ぶ。
【0214】(1−5−2−4)位相ずれの補正 図43において多重化回路49は、回線インターフエー
ス回路48から出力される多重化データDMUをデータ
変換回路82に入力し、ここで所定のチヤンネルのデー
タが8ビツト単位で所定順序で連続するように出力し、
これによりタイムスロツトを形成して各回線の入力デー
タをシリアルデータに変換する。このときデータ変換回
路82は、複数回線が接続されている場合、そのうちの
1つを基準にしてデユーテイ比50〔%〕のクロツクを形
成し、このクロツクを基準にして残りの回線をサンプリ
ングし、これにより各回線のデータをこのクロツクを基
準にして取り込む。
【0215】さらにこのとき変換回路82は、この残り
の回線の論理レベルが切り換わるタイミングと、各回線
のデータをサンプリングするタイミングとを検出し、こ
のタイミングが近接している場合、クロツクの立ち下が
りと立ち上がりとの間でサンプリングのタイミングを切
り換え、これにより伝送されたデータを確実に取り込み
得るようになされている。すなわちこの種の回線を介し
て伝送されるデータは、回線間で同期がずれない反面、
位相がずれる特徴があり、このようにクロツクの立ち下
がりと立ち上がりとの間でタイミングを切り換えてデー
タを取り込むことにより、一旦このタイミングを設定し
て確実にデータを取り込むことができる。
【0216】ちなみに、このような位相ずれを補正する
場合、FIFO構成のメモリを使用することにより、1
つのクロツクに各回線のデータの位相を合わせることが
できるが、この方法の場合全体構成が煩雑化する欠点が
あり、かくしてこの実施例の場合簡易な構成で確実に各
回線のデータを取り込むことができる。さらにこのデー
タを取り込む際、変換回路82は、データを取り込む回
線がISDN回線の場合、バイトバウンダリを検出する
ことにより、ここでビツト並びを予め補正して取り込む
ようになされている。
【0217】これに対してFAW検出回路83は、この
8ビツト単位で連続するデータ列からFAWを検出し、
カウンタ84は、このFAW検出結果を基準にして所定
のリングカウンタを各回線毎に駆動する。これにより多
重化回路49は、このカウンタ回路でそれぞれ各回線を
介して入力されるデータのオクテツト番号、ビツトバウ
ンダリを検出する。
【0218】ビツト切換回路85は、このビツトバウン
ダリの検出結果に基づいて、各回線毎に同一オプテクト
番号のデータが8ビツト単位で連続するようにデータ変
換回路82の出力データを補正し、補正したデータをバ
ツフアメモリ86に格納する。このときバツフアメモリ
86は、オプテクト番号の検出結果に基づいて順次デー
タを入力すると共に、セレクタ87を介して入力される
基準データを基準にして順次格納したデータを出力する
ようになされ、これによりチヤンネル順に、同一オプテ
クト番号のデータが8ビツト単位で連続するようにデー
タ出力し、さらに各チヤンネル間の位相ずれを補正す
る。
【0219】このときバツフアメモリ86は、タイムス
ロツト単位でデータを入出力することにより、8ビツト
パラレルデータの形式で位相ずれを補正し、パラレルシ
リアル変換回路(P/S)88で元のシリアルデータの
形式に変換する。誤り訂正回路89は、ビツトレート割
当信号等ついて誤り訂正処理し、CRC誤り訂正回路9
0は、送出時に付加した誤り訂正符号に基づいて、全体
のデータを誤り訂正処理する。
【0220】このとき誤り訂正回路90は、データが割
り当てられていないタイムスロツトの空き時間を使用し
て誤り訂正処理するようになされ、これによりテレビ会
議装置1は、伝送速度を切り換えてデータを送受する場
合でも、簡易な構成で誤り訂正処理し得るようになされ
ている。BAS検出回路91は、ビツトレート割当信号
を検出してシステムコントローラ46に出力し、これに
よりシステムコントローラ46は、通話対象から送出さ
れた制御コマンド等を受信し得るようになされている。
【0221】マツピング回路81は、このパラレルシリ
アル変換回路88の出力データをシステムコントローラ
46から出力されるマツピングデータに基づいて選択的
に出力し、これにより多重化回路49は、多重化されて
伝送されたオーデイオデータ等を分離して対応する各回
路ブロツクに出力する。このとき多重化回路49は、外
部バスインターフエース回路50等を介して出力するユ
ーザデータにおいては、速度調整回路92を介して伝送
速度を変換して出力する。
【0222】図46に示すように、FAW検出回路83
は、データ変換回路82の出力データDTをシリアルパ
ラレル変換回路(S/P)95に受け、ここで先ず第1
のタイムスロツトに割り当てられた8ビツトのデータを
パラレルデータに変換して出力する。レジスタ(R)9
6A〜96Fは、直列接続され、この第1のタイムスロ
ツトが繰り返される周期で8ビツトのパラレルデータを
順次転送し、パターン検出回路97は、シリアルパラレ
ル変換回路95の出力データと、このレジスタ96A〜
96Fの出力データを並列的に入力する。
【0223】これによりパターン検出回路97は、第1
のチヤンネルに割り当てられたデータから連続する8ビ
ツトのデータを7バイト切り出して入力し、この7バイ
トの各ビツトが値「0011011」で連続するか否か
検出する。すなわちパターン検出回路97は、この8ビ
ツト×7バイトのデータ列を切り出した後、フレーム同
期信号に割り当てた偶数フレームの第2〜第8オクテツ
トの値「0011011」と一致するタイミングを検出
する。
【0224】パターン検出回路97は、このタイミング
を検出する際、値「0011011」の8系統のマスク
に、シリアルパラレル変換回路95及びレジスタ96A
〜96Fの出力データを、それぞれ各ビツト列毎に入力
して比較結果を得ることにより、同時に8系統でFAW
を検出するようになされ、一致したビツトに対応するよ
うに、8ビツトの出力データを立ち下げて検出結果DF
AWを出力する。これによりパターン検出回路97は、
1つのタイムスロツトの第1ビツト〜第8ビツトのそれ
ぞれについて、同時並列的にFAWを検出するようにな
され、短い時間で、簡易かつ確実にFAWを検出し得る
ようになされている。
【0225】ところでこの種の画像データ、オーデイオ
データは、図44ついて上述したようにフレームを形成
した際、縦方向に並ぶ7ビツトのデータがFAWのパタ
ーンと同一の値で連続する場合がある。従つて単にこの
値「0011011」のビツトパターンを検出しただけ
では、正しいFAWを検出し得たか否か判断し得ない特
徴がある。このためこの実施例において、パターン検出
回路97は、検出結果でなる8ビツトの出力データをそ
れぞれ1ビツトづつFAW決定回路98A〜98Hに出
力し、ここで正しいFAW検出結果か否か判断する。
【0226】図47に示すように、FAW決定回路98
A〜98Hは、検出結果DFAWに対応するように同一
の回路構成で8系統形成され、それぞれFAW検出結果
DFAWの各ビツトDFAW1〜DFAW8を80進カ
ウンタ99に入力し、このビツトDFAW1〜DFAW
8に対応するように、ラツチ回路95Fの出力データの
各ビツトFAW8(FAW81〜FAW88)をセレク
タ100に入力する。80進カウンタ99は、80進の
リングカウンタで形成され、このビツトDFAW1〜D
FAW8の論理レベルが立ち下がると、タイムスロツト
の形成周期に同期した周波数8〔kHz〕のクロツクCK
80のカウントを開始し、カウント値が値80になると
キヤリー信号CARRYを立ち上げる。
【0227】これにより80進カウンタ99は、FAW
検出結果DFAWが得られると、該当する入力データか
ら同一タイムスロツトのデータを80ビツト単位でカウ
ントし、カウント結果をキヤリー信号CARRYとして
出力するようになされている。2進カウンタ101は、
クロツクCK80を基準にして動作する2進のカウンタ
で形成され、キヤリー信号CARRYをカウントするこ
とにより、FAW検出結果DFAWが得られたタイミン
グから2フレームの期間が経過すると出力の論理レベル
を立ち上げる。これによりFAW決定回路98A〜98
Hは、FAW検出結果DFAW1が正しい場合、2進カ
ウンタ101の論理レベルが立ち上がるタイミングで再
びFAW検出結果DFAW1を得ることができ、またキ
ヤリー信号CARRYの論理レベルが立ち上がるタイミ
ングで奇数フレーム、サービスチヤンネル、オクテツト
番号2のデータを検出することができる。
【0228】ここでH.221の規定では、奇数フレー
ム、サービスチヤンネル、オクテツト番号2のデータ
は、常に値「1」に保持されるように規定されているこ
とにより(図45)、FAW検出結果DFAW1が正し
い場合、キヤリー信号CARRYの論理レベルが立ち上
がると、セレクタ100の入力データFAW81〜FA
W82も同時に立ち上がることになる。これによりセレ
クタ100は、2進カウンタ101の論理レベルが切り
換わるタイミングでFAW検出結果DFAW1及びセレ
クタ100の入力データFAW81〜FAW82を交互
に出力し、これにより正しいFAW検出結果DFAW1
が得られた場合、連続して論理レベルが値「1」に保持
された選択結果を出力する。
【0229】6段保護回路103は、この選択結果の論
理レベルが連続して6回、値「1」に保持されると、正
しいFAW検出結果DFAW1が得られたと判断してシ
ステムコントローラ46に検出結果を出力する。実際
上、H.221で規定されたFAWのビツトパターンが
6フレーム連続した場合、確実に正しいパターンを検出
し得たと判断することができ、これにより確実にフレー
ム同期信号を検出することができる。
【0230】これに対して選択結果の論理レベルが連続
して6回立ち上がらない場合、6段保護回路103は、
80進カウンタ99及びカウンタ101にリセツト信号
を出力し、これによりFAW検出回路83は、このビツ
トについて改めてFAWの検出処理を再開することにな
る。かくしてこの実施例の場合、同時並列的に8系統F
AWを検出し、各系統毎にFAW決定回路98A〜98
Hで正しいFAW検出結果か否か判断することにより、
1つのFAW検出結果DFAW1(DFAW2〜DFA
W8)が誤つている場合でも、同時に他のビツト列につ
いて正しいFAW検出結果か否か同時並列的に判断する
ことになり、これにより短い時間で簡易かつ確実にFA
Wを検出することができる。
【0231】このようにしてFAW検出結果が得られる
と、システムコントローラ46は、カウンタ84の動作
を立ち上げる。ここでカウンタ84は、図48に示す構
成を6系統有し、各系統でそれぞれ各回線のオクテツト
番号を検出する。
【0232】すなわち6系統のカウンタ84は、8系統
のFAW検出回路83から各キヤリー信号CARRY1
〜8をセレクタ105に受け、ここでシステムコントロ
ーラ46を介して出力される選択信号に基づいて、1系
統のFAW検出回路83から出力されるキヤリー信号C
ARRY1〜8を選択入力する。このためシステムコン
トローラ46は、第1のタイムスロツトについて正しい
FAW検出結果が得られると、正しい検出結果が得られ
らたFAW検出回路83から第1のカウンタ84にキヤ
リー信号CARRYを選択入力するように、所定の基準
信号生成回路を介して選択信号SELを出力する。
【0233】このようにしてキヤリー信号CARRY1
を選択すると、カウンタ84は、周波数8〔kHz〕のク
ロツクCK80で動作する160 進のリングカウンタ10
6にこのキヤリー信号CARRY1をロードする。これ
によりカウンタ84は、リングカウンタ106で、サブ
マルチフレーム単位のオクテツト番号に対応するカウン
ト値を生成するようになされている。
【0234】シリアルパラレル変換回路107は、デー
タ変換回路82の出力データでなるタイムスロツト化し
たシリアルデータDTをパラレルデータに変換して出力
する。セレクタ108は、選択信号SELに応動して動
作を開始し、FAW検出結果の得られたタイムスロツト
に対応するように、このパラレルデータから1つのタイ
ムスロツトのデータを選択的に出力する。
【0235】検出回路109は、リングカウンタ106
のカウント結果を基準にしてセレクタ108の出力デー
タの中から各フレーム当たり1ビツトのデータを選択的
に入力し、これによりサービスチヤンネルのオクテツト
番号1のデータを選択入力する(図44)。さらに検出
回路109は、奇数フレームから得られるこのオクテツ
ト番号1のデータをモニタし、ここで値「00101
1」の連続が検出されると、サブマルチフレーム(SM
F)カウンタ110をリセツトする(図45)。
【0236】サブマルチフレームカウンタ110は、カ
ウンタ106のカウント結果をカウントする16進のリ
ングカウンタで形成され、これによりフレーム単位でカ
ウント値をインクリメントしてマルチフレーム周期でカ
ウント値をリセツトする。これによりサブマルチフレー
ムカウンタ110は、マルチフレーム単位で、各フレー
ムのカウント値を出力するようになされている。
【0237】さらに検出回路109は、第1〜第5のサ
ブマルチフレーム、偶数フレームのオクテツト番号1の
データを検出し、所定のタイミングでこの検出結果をM
Fカウンタ111に出力する。MFカウンタ111は、
サブマルチフレームカウンタ110のカウント結果を基
準にして動作する16進のリングカウンタで形成され、
検出回路109の検出結果をロードして動作することに
より、偶数フレーム、オクテツト番号1のデータ「N
1、N2、N3、N4」に対応するカウント値を出力す
る。
【0238】これによりカウンタ84は、FAW検出結
果に基づいて、検出対象の回線について、16個のマル
チフレームを単位にしたオクテツト番号検出結果BWN
を出力するようになされている。さらに検出回路109
は、第6のサブマルチフレーム、偶数フレームのオクテ
ツト番号1のデータと第7のサブマルチフレーム、偶数
フレーム及び奇数フレームのオクテツト番号1のデータ
「L1、L2、L3」を検出し(図45)、所定のタイ
ミングでこの検出結果をラツチ回路で形成されたCH番
号検出回路112に出力する。
【0239】ここでH.221のフオーマツトは、デー
タ「L1、L2、L3」に回線のチヤンネル番号を割り
当てて伝送するようになされ、CH番号検出回路112
にラツチしてチヤンネル検出結果を保持すると共に、こ
のチヤンネル番号検出結果をカウンタ106〜112の
カウント値と共に出力するようになされている。
【0240】さらに検出回路109は、カウンタ106
で検出されるビツトアロケーシヨンを基準にして、偶数
フレーム、サービスチヤンネル、オクテツト番号2〜8
のデータを検出して前後段保護回路113に出力し、前
後段保護回路113は、このデータが値「001101
1」か否か判断する。ここで否定結果が得られると、こ
の場合同期がはずれた場合と考えられることにより、前
後段保護回路113は、システムコントローラ46に同
期はずれ信号ISを出力する。
【0241】すなわちシステムコントローラ46は、一
旦カウンタ106〜111、CH番号検出回路112が
16個のマルチフレームを単位にしたオクテツト番号の
検出結果BWNを出力するようになると、選択信号SE
Lを切り換えてFAW検出回路83からカウンタ84を
切り離す。これによりシステムコントローラ46は、F
AW検出回路83の検出対象を続く第2のタイムスロツ
トに切り換え、同時に2系統目のカウンタ84にFAW
検出結果を出力し得るように、この2系統目のカウンタ
84に選択信号SELを出力する。
【0242】これに対してFAW検出回路83を切り離
した1系統目のカウンタ84は、一旦同期したタイミン
グで動作を開始してタイムスロツトの形成周期に同期し
たクロツクCK80をカウントし続けることにより(す
なわちカウンタ106〜111が自走することにな
る)、継続してオクテツト番号の検出結果BWNを出力
することができる。これによりテレビ会議装置1は、F
AW検出回路83の検出対象を順次切り換えてFAW検
出結果を得るようになされ、その分全体構成を簡略化し
得るようになされている。
【0243】すなわちこのテレビ会議装置1は、Bチヤ
ンネルで最も多い回線数を接続することにより、最大6
つのタイムスロツトについてそれぞれ位相ずれを補正す
ればよい。ちなみに、H0 チヤンネルにおいては、2回
線接続した場合、2つのタイムスロツトについて位相ず
れを検出し、この検出結果に基づいて全ての位相ずれを
補正し得、H11及びH12チヤンネルにおいては、それぞ
れ1回線で伝送されることにより、位相ずれ補正の必要
がないことがわかる。これにより6系統のカウンタ回路
を用意するだけで、位相ずれを検出し得ることがわか
る。
【0244】ところでこの種の回線においては、送信側
の機器の異常等により通信中にビツトずれが発生する場
合もあり、この場合、自走するカウンタ106〜111
のカウント値との間で同期がはずれた状態になる。この
ため位相ずれ補正回路80は、前後段保護回路113で
この同期ずれを検出し、同期がはずれると、FAW検出
回路83の検出対象を切り換えると共に、同期がはずれ
たカウンタ84にFAW検出結果を出力し得るように選
択信号SELを出力し、これにより改めてFAWを検出
して同期を取り直し、オクテツト番号の検出結果BWN
を出力するようになされている。
【0245】図49及び図50に示すように、ビツト切
り換え回路85は、カウンタ84の系統にそれぞれ対応
する6系統のビツトずれ修正回路115A〜115Fで
形成され、このビツトずれ修正回路115A〜115F
にデータ変換回路82の出力データDTを入力する(図
50(A))。ビツトずれ修正回路115A〜115F
は、それぞれ2系統の8ビツトラツチ回路で形成され、
それぞれ対応するタイムスロツトの8ビツトのデータD
Tを2系統の8ビツトラツチ回路で交互にラツチすると
共に、システムコントローラ46の出力データを基準に
して所定のタイミングでラツチ結果を切り出して出力す
る。
【0246】ここでシステムコントローラ46は、カウ
ンタ84でオクテツト番号の検出結果BWNが得られる
と、対応する回線のFAW検出結果DFAWを入力し、
このFAW検出結果DFAWを対応するビツトずれ修正
回路115A〜115Fに出力する。これによりビツト
ずれ修正回路115A〜115Fは、カウンタ84及び
FAW検出回路83の検出結果に基づいてラツチ結果を
切り出して出力し、これにより順次入力される出力デー
タDTから連続する同一オクテツトのデータが各タイム
スロツト内で連続するようにデータDTの配列を変換し
て出力する(図50(B))。例えばこの場合、第5チ
ヤンネルのデータ「1」及び「2」と、続くタイムスロ
ツトの第5チヤンネルのデータ「3」〜「8」とが結合
されて、1つのタイムスロツトが形成されたことがわか
る。
【0247】これによりテレビ会議装置1においては、
最大で6回線接続することにより、位相ずれ補正回路8
0は、6系統のビツトずれ修正回路115A〜115F
でそれぞれタイムスロツト内に同一オクテツトのデータ
が連続するように、各回線の位相ずれを補正する。なお
ビツトずれ修正回路115A〜115Fは、ラツチ回路
の出力データを送出する際、入力データDTに同期した
タイミングでパラレルデータの形式で出力するようにな
され、図50(B)においては、入力データDTとの対
応を示すため出力データDT1を略線的にシリアルデー
タの形式で表す。
【0248】ビツトずれ修正回路115A〜115F
は、この出力データDT1をバツフアメモリ86に出力
し、アドレスセレクタ116は、この出力データDT1
のタイミングに同期して対応するオクテツト番号検出結
果BWN、チヤンネル番号検出結果をバツフアメモリ8
6に出力する。これによりバツフアメモリ86は、オク
テツト番号検出結果BWN、チヤンネル番号検出結果を
アドレスデータにして、順次入力データDT1を格納す
るようになされている。
【0249】これに対してシステムコントローラ46
は、ラツチ回路117を介してオクテツト番号検出結果
BWNを入力し、位相ずれを補正するための基準となる
タイムスロツトを検出する。ここでこのように6つの回
線について、位相ずれを補正する場合、最も遅延したタ
イムスロツトを検出し、このタイムスロツトを基準に設
定することになる。
【0250】ところがこのように順次循環的に値が変化
するオクテツト番号検出結果BWNに基づいて、6個の
タイムスロツトの中から最も遅延したタイムスロツトを
検出する場合、処理が煩雑になる。このためこの実施例
において、システムコントローラ46は、ラツチ回路
(R)117を介して2系統のオクテツト番号検出結果
BWNを入力し、このオクテツト番号検出結果BWNの
比較結果を検出する。これによりシステムコントローラ
46は、この2つのタイムスロツトの中から遅延した回
線を検出し、続いてこの遅延した回線と、残り4つの回
線の1つについてオクテツト番号検出結果BWNを入力
して比較結果を検出する。
【0251】これによりシステムコントローラ46は、
順次2系統のオクテツト番号検出結果BWNを取り込ん
で比較結果を検出することにより、この処理を最大5回
繰り返して最も遅延した回線を検出する。かくしてラツ
チ回路117は、オクテツト番号検出結果BWNを2系
統同時に取り込み得るようになされている。さらにシス
テムコントローラ46は、セレクタ118に切り換え信
号を出力し、最も遅延した回線のオクテツト番号検出結
果BWNをアドレスセレクタ116に選択出力する。
【0252】これによりアドレスセレクタ116は、こ
の最も遅延したオクテツト番号検出結果BWNを読み出
しアドレスとしてバツフアメモリ86に出力し、これに
よりバツフアメモリ86は、格納したデータを順次出力
して位相ずれを補正する。このときアドレスセレクタ1
16は、順次チヤンネル番号が連続するように、順次値
の循環するチヤンネル番号のデータをアドレスデータと
してバツフアメモリ86に出力する。
【0253】これにより位相ずれ補正回路80は、回線
間の位相ずれを補正する共に、チヤンネル番号が順次連
続するようにデータDTの配列を並べ代えて出力し(図
50(C))、パラレルシリアル変換回路88で元のシ
リアルデータの形式に変換して出力する。かくしてタイ
ムスロツトに各回線のデータを割り当てて処理すること
により、位相ずれを補正する場合でも、処理を簡略化す
ることができる。
【0254】さらにHSDデータにもフレーム同期信号
等を割り当てて伝送することにより、ドキユメント画像
等についても、位相ずれを補正して正しいチヤンネルの
配列で受信し得、これによりドキユメント画像も正しく
再現することができる。
【0255】(1−5−2−5)マツピングメモリの更
新 ところでマツピングメモリ66及びマツピング回路81
は、それぞれマツピングデータを更新することにより、
各フレームに割り当てるデータを切り換え、これにより
テレビ会議装置1は、動作モードに応じて種々のデータ
を切り換えて伝送し得るようになされている。このデー
タを切り換えるためには、マツピングメモリ66を更新
する必要があり、この更新処理を簡略化することができ
れば、システムコントローラ46がこの更新処理に要す
る時間を短縮し得、その分全体構成を簡略化することが
できる。
【0256】さらにデータをタイムスロツトにマツピン
グする際、またデータを分離して各回路ブロツクに出力
する際、多重化回路47でこのマツピングメモリ66を
参照することになり、この参照の作業を簡略化すること
ができれば、その分全体の処理時間を短縮化し得、また
構成も簡略化することができる。
【0257】このため図51に示すように、マツピング
メモリ66は、第1及び第2のマツピングRAM120
及び121にそれぞれタイムスロツトに対応するメモリ
空間を形成し、このメモリ空間に各フレームのデータ配
列に対応するアドレス空間を形成し、このアドレス空間
にマツピングデータを格納する。これにより図52に示
すように、マツピングメモリ66は、Bチヤンネル回線
を2回線使用してデータ伝送する場合、第1チヤンネル
及び第2チヤンネルのフレームに対応して格納するデー
タの種類を表すデータをマツピングデータとして格納す
るようになされ、データ時分割回路65は、このマツピ
ングデータデータで指定されるオーデイオデータ、動画
の画像データ等を順次入力するようになされている。
【0258】なお図52においては、オーデイオデータ
を記号Aで、動画の画像データを記号Vで、フレーム同
期信号及びビツト識別信号のデータをそれぞれ記号F及
びBで表す。さらにマツピングメモリ66は、切り換え
回路122及び123を所定のタイミングで相補的に切
り換えて、マツピングRAM120及び121をそれぞ
れシステムコントローラ46又はデータ時分割回路65
に接続するようになされ、これによりデータ時分割回路
65が1方のマツピングRAM120又は121をアク
セスしてマツピングデータDMAPを参照している期間
の間、他方のマツピングRAM121又は120のマツ
ピングデータDMAPを更新し得るようになされてい
る。これによりテレビ会議装置1は、切り換え回路12
2及び123の接続を所定のタイミングで切り換えて、
簡易に動作モードを切り換え得るようになされている。
【0259】ここで図53に示すようにマツピングデー
タDMAPは、8ビツトのデータで構成され、下位6ビ
ツトのデータで動画の画像データ、オーデイオデータ等
の種類を指定するようになされている。すなわちマツピ
ングデータDMAPは、オーデイオデータを割り当てる
場合、この6ビツトのうち最下位ビツトだけ値1に立ち
上げるのに対し、動画の画像データを割り当てる場合、
続く第2ビツトだけ値1に立ち上げる。
【0260】これに対応してデータ時分割回路65は、
この下位6ビツトのデータを基準にしてオーデイオデー
タ、動画の画像データ、HSBデータ等を選択入力し、
これにより予め設定されたデータをタイムスロツトに順
次割り当てて出力する。さらにマツピングデータDMA
Pは、最上位ビツトD7に識別データBMを割り当て、
この識別データBMでデータ時分割回路65のマツピン
グデータアクセス動作を切り換える。
【0261】すなわちこの実施例の場合、各フレーム
は、同一種類のデータを割り当てたサブフレーム(図5
2においては、第1〜第7のサブフレームが相当する)
と、異なるデータを割り当てたサブフレーム(図52に
おいては、第8のサブフレームが相当する)とで形成さ
れる。これによりシステムコントローラ46は、続いて
読み出すサブフレームに同一種類のデータを割り当てた
場合(すなわちこの場合、ラスタ走査するようにマツピ
ングデータをアクセスすることにより、それぞれ第1〜
第6のサブフレーム及び第8のサブフレームのマツピン
グデータが相当する)、この識別データBMを値1に立
ち上げる。
【0262】これに対応してデータ時分割回路65は、
アクセスしたマツピングデータDMAPのうち、オクテ
ツト番号1に対応するマツピングデータDMAPを保持
する。さらにデータ時分割回路65は、指定されたデー
タをマツピングする際、識別データBMを検出し、識別
データBMが値1に立ち上がつているとき、続くマツピ
ングデータDMAPのアクセスを中止し、この保持した
マツピングデータDMAPで指定されるデータをマツピ
ングする。
【0263】このようにすれば、マツピングメモリ66
のアクセス回数を各段的に低減し得、その分処理時間を
短縮し得、さらにマツピングメモリ66の容量も小型化
し得、これによりテレビ会議装置1の全体構成を簡略
化、小型化することができる。さらにこのようにすれ
ば、このアクセスを中止するマツピングデータDMAP
については、マツピングメモリ66に書き込む必要がな
いことにより、システムコントローラ46は、その分マ
ツピングメモリ66の更新処理を短時間で完了し得、そ
の分システムコントローラ46の負担を低減することが
できる。
【0264】これに対してマツピング回路81(図4
3)は、このデータ時分割回路65と逆にマツピングメ
モリをアクセスしてマツピングデータを得、このマツピ
ングデータに基づいて多重化データDTを分離し、対応
する回路ブロツク11、18等に分離したデータを出力
する。これにより受信したデータを分離処理する場合で
も、全体として簡易な構成で確実に元のデータに分離す
ることができる。
【0265】(2)実施例の効果 以上の構成によれば、ダイレクトメモリアクセスコント
ローラを有する静止画処理回路等をローカルバスに接続
し、このローカルバスをシステムコントローラでアクセ
スし得るようにし、必要に応じて静止画処理回路等だけ
で占有し得るようにすることにより、1つのシステムコ
ントローラで全体の動作を制御して処理速度の低下を未
然に防止することができる。
【0266】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、ローカルバスに静止画処
理回路、2値画像処理回路、画像インターフエース回
路、インターフエース回路を接続する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、必要に応じてこれらの回
路ブロツクの何れかを選択的に接続してもよく、さらに
はこれらの回路ブロツク以外の回路を接続するようにし
てもよい。
【0267】さらに上述の実施例においては、本発明を
テレビ会議装置に適用した場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、同時並列的な処理が求められる種々
のデータ処理装置に広く適用することができる。
【0268】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定のメ
モリをアクセスして所望のデータ処理を実行するデータ
処理回路を副のバスに接続し、データ処理回路が動作状
態に立ち上がると、この副のバスを主のバスから切り離
して、データ処理回路のデータ処理と主制御回路の制御
動作とを同時並列的に実行し得るようにすることによ
り、全体の動作を1つの主制御回路で制御して処理時間
の低下を有効に回避することができる。これにより全体
形状を簡略化し得、さらに小型化することができるデー
タ処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるテレビ会議装置を示す
正面図である。
【図2】その全体構成を示すブロツク図である。
【図3】画像入出力部を示すブロツク図である。
【図4】エンコーダ/デコーダ部を示すブロツク図であ
る。
【図5】画像データ処理部を示すブロツク図である。
【図6】主処理部を示すブロツク図である。
【図7】中央処理ユニツトの処理の説明に供するブロツ
ク図である。
【図8】バスの切り換えの説明に供するブロツク図であ
る。
【図9】その動作の説明に供する信号波形図である。
【図10】テレライテイングの動作の説明に供する略線
図である。
【図11】そのドキユメント画像と線画の不一致状態を
示す略線図である。
【図12】ドキユメント画像と線画の不一致を解消する
ための通信手順を示す略線図である。
【図13】そのための処理手順を示すフローチヤートで
ある。
【図14】その画面制御キー処理の説明に供するフロー
チヤートである。
【図15】その画面制御要求処理の説明に供するフロー
チヤートである。
【図16】演算メモリの周辺回路を示すブロツク図であ
る。
【図17】自然画の場合のメモリ空間の割り当ての説明
に供する略線図である。
【図18】ドキユメント画像の場合のメモリ空間の割り
当ての説明に供する略線図である。
【図19】自然画のメモリの割り当ての説明に供する略
線図である。
【図20】ドキユメント画像のメモリの割り当ての説明
に供する略線図である。
【図21】ドキユメント画像の処理の説明に供するブロ
ツク図である。
【図22】ドキユメント画像の表示の説明に供する略線
図である。
【図23】2値データを多値データに変換する説明に供
する略線図である。
【図24】ドキユメント画像の拡大表示の説明に供する
略線図である。
【図25】PAL−NTSC方式の画像変換の説明に供
する略線図である。
【図26】そのFIFOの画像データの格納の説明に供
する略線図である。
【図27】フリツカ低減の説明に供する略線図である。
【図28】フリツカ低減を2ラインで実行する場合の説
明に供する略線図である。
【図29】自然画の入出力の説明に供するブロツク図で
ある。
【図30】自然画の表示の説明に供するブロツク図であ
る。
【図31】Bチヤンネルの構造を示す略線図である。
【図32】H0 チヤンネルの構造を示す略線図である。
【図33】Bチヤンネルを2回線使用する場合のデータ
伝送の説明に供する略線図である。
【図34】Bチヤンネルを3回線使用する場合のデータ
伝送の説明に供する略線図である。
【図35】Bチヤンネルを6回線使用する場合のデータ
伝送の説明に供する略線図である。
【図36】多重化回路の送信側を示すブロツク図であ
る。
【図37】Bチヤンネルを6回線使用する場合のタイム
スロツトの説明に供する略線図である。
【図38】H0 チヤンネルを2回線使用する場合のタイ
ムスロツトの説明に供する略線図である。
【図39】Bチヤンネルを1回線使用する場合のタイム
スロツトの説明に供する略線図である。
【図40】H0 チヤンネルを1回線使用する場合のタイ
ムスロツトの説明に供する略線図である。
【図41】H11チヤンネルを使用する場合のタイムスロ
ツトの説明に供する略線図である。
【図42】H12チヤンネルを使用する場合のタイムスロ
ツトの説明に供する略線図である。
【図43】多重化回路の受信側を示すブロツク図であ
る。
【図44】FASの説明に供する略線図である。
【図45】そのフレーム間のFASの説明に供する略線
図である。
【図46】FAW検出回路を示すブロツク図である。
【図47】FAW決定回路を示すブロツク図である。
【図48】カウンタ回路を示すブロツク図である。
【図49】ビツト切換回路を示すブロツク図である。
【図50】位相ずれ補正の説明に供する略線図である。
【図51】マツピングメモリを示すブロツク図である。
【図52】その説明に供する略線図である。
【図53】マツピングデータを示す略線図である。
【符号の説明】
1……テレビ会議装置、3……プロセツサ、4……モニ
タ装置、6……リモートコマンダ、10……画像入出力
部、11……エンコーダ/デコーダ部、12……主処理
部、14……画像データ処理部、18……オーデイオ処
理部、エンコーダ/デコーダ、35……バスコントロー
ラ、36……静止画処理回路、37……2値画像処理回
路、38……画像インターフエース回路、40……演算
メモリ、42……画像FIFO、44……ドローイング
プレーン、46……システムコントローラ、49……多
重化回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バスコントローラを介して主のバスと接続
    される副のバスと、 上記副のバスに接続されて、上記副のバスを介して入力
    される制御コマンドに応動して動作状態に立ち上がり、
    上記副のバスを使用して所定のメモリをアクセスして所
    望のデータ処理を実行するデータ処理回路と、 上記主のバスに接続されて、上記制御コマンドを発行す
    る主制御回路とを具え、 上記バスコントローラは、上記データ処理回路が動作状
    態に立ち上がると、上記主のバスから上記副のバスを切
    り離して、上記データ処理回路の上記データ処理と上記
    主制御回路の制御動作とを同時並列的に実行し得るよう
    にし、 上記データ処理回路は、上記メモリをアクセスするダイ
    レクトメモリアクセスコントローラを有し、上記主のバ
    スが上記副のバスから切り離なされると、上記ダイレク
    トメモリアクセスコントローラを駆動して上記メモリを
    アクセスすることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】上記データ処理回路は、一連のデータ処理
    を所定のデータ処理単位で実行し、 上記バスコントローラは、上記主制御回路から上記デー
    タ処理回路をアクセスするリクエスト要求が発行される
    と、上記主制御回路を待機状態に保持した後、上記デー
    タ処理回路が上記データ処理単位の1つの終了すると、
    上記データ処理回路の上記データ処理を一時中断させて
    上記副のバスを上記主のバスに接続し、 続いて上記主制御回路の待機状態を解除することを特徴
    とする請求項1に記載のデータ処理装置。
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