JPH06275981A - 電波吸収構造体 - Google Patents

電波吸収構造体

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JPH06275981A
JPH06275981A JP5085083A JP8508393A JPH06275981A JP H06275981 A JPH06275981 A JP H06275981A JP 5085083 A JP5085083 A JP 5085083A JP 8508393 A JP8508393 A JP 8508393A JP H06275981 A JPH06275981 A JP H06275981A
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健 石野
Yasuo Hashimoto
康雄 橋本
Hisafumi Saito
寿文 斉藤
Takeshi Toyoda
健 豊田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各部材を分解して運搬でき、電波無響室の壁
面等への取付作業性が良好で、フェライトとの電波的な
整合性を損なうことなく広帯域の周波数に対し良好な電
波吸収特性を発揮できる電波吸収構造体を得る。 【構成】 対をなす電波吸収体板10,11の先端部を
相互に突き合わせ、かつくさび形状となるように当該対
をなす電波吸収体板10,11の後端部を底部支持部材
14で支持し、該底部支持部材14の前記対をなす電波
吸収体板10,11の後端部10a,11b間に、先端
に向かって幅又は太さが細く形成された内部電波吸収体
15を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電波無響室(電波暗
室)の内壁面等に主として用いられる電波吸収構造体に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の特性試験等を屋内で行うため
の電波無響室には、その閉じた部屋の内面、即ち天井
面、側壁面さらに場合によっては床面に電波吸収体が設
けられる。
【0003】このような電波吸収体として、オーム損失
体を角型テーパ形状に成形したものが従来より存在す
る。電波吸収体をこのようなテーパ形状とする理由は、
自由空間から電波吸収体に電波が入射するときに、イン
ピーダンスの変化が徐々になされるようにし、これによ
って反射を少なくさせるためである。さらに、中空の角
型テーパ形状の内部に角錐状内側電波吸収体を配置して
電波吸収特性を改善する試みがなされている(実開平3
−39898号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中空の
角型テーパ形状外側電波吸収体の内部に角錐状内側電波
吸収体を配置する構造は、とくに外側電波吸収体の体
積、形状が大きいため、運搬や電波無響室壁面への取付
作業に難点がある。
【0005】一方、運搬や電波無響室壁面への取付作業
性を改善するものとして、四角形状を有する2つの電波
吸収体を互いに斜めに対向させ、くさび形状となるよう
に先端部支持部材及び底部支持部材で支持する構造が本
出願人より特願平4−240063号で提案されてい
る。この場合、施工前においては、各部材を分解して運
搬でき、電波無響室壁面への取付作業性も良好となる。
しかしながら、電波吸収特性(特に高い周波数領域に対
する特性)等の面で改善すべき点があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、各部材を分解
して運搬でき、電波無響室の壁面等への取付作業性が良
好で、フェライトとの電波的な整合性を損なうことなく
広帯域の周波数に対し良好な電波吸収特性を発揮できる
電波吸収構造体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電波吸収構造体は、対をなす電波吸収体板
の先端部を相互に突き合わせ、かつくさび形状となるよ
うに当該対をなす電波吸収体板の後端部を底部支持部材
で支持し、該底部支持部材の前記対をなす電波吸収体板
の後端部間に、先端に向かって幅又は太さが細く形成さ
れた内部電波吸収体を設けた構成としている。
【0008】なお、前記底部支持部材及び内部電波吸収
体が一体に電波吸収体で構成されていてもよい。
【0009】また、前記対をなす電波吸収体板は先端に
向かって幅が狭く形成されていてもよいし、前記対をな
す電波吸収体板に相互に嵌合する凹凸が形成されていて
もよい。
【0010】また、前記対をなす電波吸収体板の先端部
に電波透明体の先端部支持部材を設けてもよく、その先
端部支持部材が複数対の電波吸収体板の先端部を橋絡す
る構造であっても差し支えない。
【0011】前記対をなす電波吸収体板を前記底部支持
部材の取付溝又は取付穴に嵌着する構造を採用すること
もできる。
【0012】なお、前記底部支持部材の背後にフェライ
ト壁体を配設してよりいっそうの電波吸収特性の改善を
図る構成としてもよい。
【0013】
【作用】本発明の電波吸収構造体は、くさび形状となる
ように底部支持部材で支持した対をなす電波吸収体板の
後端部間に先端に向かって幅又は太さが細く形成された
内部電波吸収体を設けた構成としたので、特に高い周波
数領域での電波反射を少なくして電波吸収特性の改善を
図ることができる。また、フェライトの電波吸収特性と
電波的に整合性が良く、フェライト板部材と組み合わせ
ることで広帯域にわたり良好な電波吸収特性が得られ
る。さらに、電波吸収体板と底部支持部材等は施工前は
分解可能に構成されているので、運搬時はこれらを分解
して運ぶことができる。そのため、破損の防止が容易に
図れ、体積も大幅に小さくなるので輸送コストの低減化
が図れる。しかも、電波無響室壁面等に取り付けの際
は、底部支持部材、電波吸収体板等の順序で組み付けれ
ばよく、個々の部材がかさばらないので、作業が容易と
なる。
【0014】
【実施例】以下、本発明に係る電波吸収構造体の実施例
を図面に従って説明する。
【0015】図1及び図2は本発明の第1実施例を示
す。これらの図において、10及び11はオーム損失体
であるグラファイトを包含した発泡材からなる2つの略
長方形の電波吸収体板であり、その寸法は、横(底辺の
長さ)×縦(高さ)が約600mm×約1000mm、
厚さが約30mmに設定されている(但し先端部は突き
合わせのためにこれより薄く加工してある。)。これら
の対をなす電波吸収体板10,11は所定角度で斜めに
対向し、くさび形状(断面V字状)となるように、電波
吸収体板10,11の先端部10a,11aは相互に突
き合わされて接着剤等で接合され、後端部10b,11
bは、底部支持部材14にそれぞれ接着剤等で接合固着
されている。この底部支持部材14上面の電波吸収体板
の後端部10b,11b間には先端に向かって幅が細く
形成された1個の三角柱状の内部電波吸収体15が形成
されている。該内部電波吸収体15は底部支持部材14
とともにオーム損失体であるグラファイトを包含した発
泡材で一体の電波吸収体として構成することができる。
【0016】それらの電波吸収体板10,11と底部支
持部材14とを一体化した構造体は、電波無響室等の壁
面本体21に厚さ約5mm程度のフェライト板22を多
数平面状に貼り付けたフェライト壁体20上に配設さ
れ、接着剤等で固着される。
【0017】実際の施工に当たっては、フェライト壁体
20上に底部支持部材14を取り付け、次いで電波吸収
体板10,11をくさび形状となるように取り付ければ
よい。
【0018】この第1実施例の構成によれば、内部電波
吸収体15により高い周波数領域の電波反射を抑制で
き、高い周波数領域の電波吸収特性を改善できる。ま
た、底部支持部材14及び内部電波吸収体15をグラフ
ァイトを包含した発泡材で一体の電波吸収体として構成
する場合、グラファイトの含有量を適切量(含有量を多
くする必要がない)としてフェライト壁体20による電
波減衰効果を損なわないようにすることができる。さら
に、施工前においては、電波吸収体板10,11と底部
支持部材14とが互いに分解可能であるため、それぞれ
を分解した状態で運搬することができる。従って、破損
の防止が容易であり、体積も大幅に小さくなるので輸送
コストの大幅な低減化が図れる。しかも、全体の重量が
軽量となり、運搬及び取り付け等が非常に簡単となり、
取り付け壁面にも過大な負荷がかからない。
【0019】図3は本発明の第2実施例を示す。この場
合、くさび形状(断面V字状)となるように底部支持部
材14に固着された電波吸収体板10,11の後端部1
0b,11b間には先端に向かって尖った1個の四角錐
状の内部電波吸収体30が形成されている。該内部電波
吸収体30は底部支持部材14とともにオーム損失体で
あるグラファイトを包含した発泡材で一体の電波吸収体
として構成することができる。なお、その他の構成は前
述の第1実施例と同様である。
【0020】図4は本発明の第3実施例を示す。この場
合、くさび形状(断面V字状)となるように底部支持部
材14に固着された電波吸収体板10,11の後端部1
0b,11b間には先端に向かって尖った小型の四角錐
状の内部電波吸収体31が多数形成されている。これら
の内部電波吸収体31は1列配置であり、底部支持部材
14とともにオーム損失体であるグラファイトを包含し
た発泡材で一体の電波吸収体として構成することができ
る。なお、その他の構成は前述の第1実施例と同様であ
る。
【0021】図5は本発明の第4実施例を示す。この場
合、くさび形状(断面V字状)となるように底部支持部
材14に固着された電波吸収体板10,11の後端部1
0b,11b間には先端に向かって尖った小型の角錐状
の内部電波吸収体32が多数形成されている。これらの
内部電波吸収体32は2列配置であり、底部支持部材1
4とともにオーム損失体であるグラファイトを包含した
発泡材で一体の電波吸収体として構成することができ
る。なお、その他の構成は前述の第1実施例と同様であ
る。
【0022】図6は本発明の第5実施例を示す。この場
合、くさび形状(断面V字状)となるように底部支持部
材14に固着された電波吸収体板10,11の後端部1
0b,11b間には先端に向かって尖った小型の円錐状
の内部電波吸収体33が多数形成されている。これらの
内部電波吸収体33は1列配置であり、底部支持部材1
4とともにオーム損失体であるグラファイトを包含した
発泡材で一体の電波吸収体として構成することができ
る。なお、その他の構成は前述の第1実施例と同様であ
る。
【0023】図7は本発明の第6実施例を示す。この場
合、くさび形状(断面V字状)となるように底部支持部
材14に固着された電波吸収体板10,11の後端部1
0b,11b間には先端に向かって幅が狭くなった山脈
状の内部電波吸収体34が形成されている。これらの内
部電波吸収体34は底部支持部材14とともにオーム損
失体であるグラファイトを包含した発泡材で一体の電波
吸収体として構成することができる。なお、その他の構
成は前述の第1実施例と同様である。
【0024】図8は本発明の第7実施例を示す。この図
において、対をなす電波吸収体板40,41は、オーム
損失体であるグラファイトを包含した発泡材からなり、
先端に向かって横幅が狭く形成された略六角形状となっ
ている。その他の構造は前述の第1実施例と同様の構造
を採用できる。
【0025】この第7実施例の場合、電波の到来に対し
てインピーダンス変化を徐々に行い、電波の反射をさら
に少なくすることができる。とくに、電波吸収体板の先
端部の肉厚を薄くできない場合でも、この第7実施例の
構成を採用することで反射を抑制できる。
【0026】なお、第7実施例では略六角形状とした
が、先端に向かって横幅が狭く形成された五角形状、円
弧形状等としてもよい。また、底部支持部材14に形成
する内部電波吸収体としては、図3乃至図7で図示した
内部電波吸収体30乃至34の形状を採用してもよい。
【0027】図9は本発明の第8実施例を示す。この図
9では、くさび形状(断面V字状)となるように底部支
持部材14に固着された電波吸収体板10,11の先端
部10a,11aに電波透明体である白発泡材の先端部
支持部材50が嵌合、固着されている。すなわち、先端
部支持部材50は電波吸収体板10,11の先端部が嵌
まる凹部を有していて突き合わせ状態の電波吸収体板先
端部10a,11aに接着剤等を併用して被せられてい
る。その他の構造は前述の第1実施例と同様である。
【0028】この第8実施例の場合、電波吸収体板1
0,11の先端突き合わせ部分の構造を強固にし、かつ
保護することができる。また、白発泡材で先端部支持部
材50を構成することで、照明効果の改善を図ることが
できる。
【0029】図10は本発明の第9実施例を示す。この
図10では、くさび形状(断面V字状)となるように底
部支持部材14に固着された複数対の電波吸収体板1
0,11の各先端部10a,11aを橋絡する如く電波
透明体である白発泡材の先端部支持部材51が設けられ
ている。すなわち、先端部支持部材51は複数対の電波
吸収体板10,11の先端部が嵌まる凹部を有していて
突き合わせ状態の電波吸収体板先端部10a,11aに
接着剤等を併用して被せられている。なお、その他の構
成は前述の第1実施例と同様である。
【0030】この第9実施例の場合、先端部支持部材5
1で電波吸収体板10,11の先端突き合わせ部分の構
造を強固にし、かつ保護することができる。また、先端
部支持部材51は方形の幅広面を持つから、白発泡材で
先端部支持部材51を構成することで、照明効果の大幅
改善を図ることができる。
【0031】図11は本発明の第10実施例を示す。こ
の図11では、くさび形状(断面V字状)となるように
底部支持部材14に固着された複数対の電波吸収体板1
0,11の各先端部10a,11aを橋絡する如く電波
透明体である白発泡材の先端部支持部材52が設けられ
ている。すなわち、面取りした略方形幅広部分を持つ先
端部支持部材52は複数対の電波吸収体板10,11の
先端部が嵌まる凹部を有していて突き合わせ状態の電波
吸収体板先端部10a,11aに接着剤等を併用して被
せられている。なお、その他の構成は前述の第1実施例
と同様である。
【0032】この第10実施例の場合、先端部支持部材
52で電波吸収体板10,11の先端突き合わせ部分の
構造を強固にし、かつ保護することができる。また、先
端部支持部材52は面取りした略方形幅広面を持つか
ら、白発泡材で先端部支持部材52を構成することで、
照明効果の大幅改善を図ることができる。
【0033】なお、図9乃至図11の第8乃至第10実
施例の構造において、白色以外の明るい色の電波透明体
の発泡材を先端部支持部材50,51,52として使用
することもできる。また、底部支持部材14に形成する
内部電波吸収体としては、図3乃至図7で図示した内部
電波吸収体30乃至34の形状を採用してもよい。
【0034】図12は本発明の第11実施例を示す。こ
の図において、底部支持部材14には対をなす電波吸収
体板10,11の後端部10b,11bに対応する取付
溝60,61が形成されており、これらの対をなす電波
吸収体板10,11は所定角度で斜めに対向し、くさび
形状(断面V字状)となるように、電波吸収体板10,
11の先端部10a,11aは相互に突き合わされて接
着剤等で接合され、後端部10b,11bは、取付溝6
0,61にそれぞれ接着剤等を併用して嵌合、固着され
ている。なお、その他の構成は前述の第1実施例と同様
である。
【0035】この第11実施例によれば、底部支持部材
14に対する電波吸収体板10,11の固着強度を向上
させることができる。
【0036】図13は本発明の第12実施例を示す。こ
の図において、底部支持部材14には対をなす電波吸収
体板10,11の後端部10b,11bの突起10c,
11cに対応する取付穴62,63が形成されており、
これらの対をなす電波吸収体板10,11は所定角度で
斜めに対向し、くさび形状(断面V字状)となるよう
に、電波吸収体板10,11の先端部10a,11aは
相互に突き合わされて接着剤等で接合され、後端部の突
起10c,11cは、取付穴62,63にそれぞれ接着
剤等を併用して嵌合、固着されている。なお、その他の
構成は前述の第1実施例と同様である。
【0037】この第12実施例によれば、電波吸収体板
10,11の突起10c,11cが取付穴62,63に
嵌合するので、電波吸収体板の横ずれを防止でき、組立
作業性も改善できる。
【0038】図14は本発明の第13実施例を示す。こ
の図において、底部支持部材14には対をなす電波吸収
体板10,11の後端部10b,11bの突起10d,
10e,11d,11eに対応する取付穴64,65が
形成されており、これらの対をなす電波吸収体板10,
11は所定角度で斜めに対向し、くさび形状(断面V字
状)となるように、電波吸収体板10,11の先端部1
0a,11aは相互に突き合わされて接着剤等で接合さ
れ、後端部の突起10d,10e,11d,11eは、
取付穴64,65にそれぞれ接着剤等を併用して嵌合、
固着されている。なお、その他の構成は前述の第1実施
例と同様である。
【0039】この第13実施例によれば、電波吸収体板
10,11の突起10d,10e,11d,11eが取
付穴64,65に嵌合するので、電波吸収体板の横ずれ
を防止でき、組立作業性も改善できる。そのうえ、突起
個数及び取付穴個数を増やしたことで固着強度を増大さ
せることが可能である。
【0040】図15及び図16は本発明の第14実施例
を示す。この図において、底部支持部材14には対をな
す電波吸収体板10,11の後端部10b,11bの突
起10f,10g,11f,11gに対応する取付穴6
6f,66g,67f,67gが形成されている。ここ
で、突起10f,10g,11f,11gは電波吸収体
板10,11の横幅の中心線Pに対して非対称位置に形
成され、各取付穴66f,66g,67f,67gもこ
れに対応した配置となっている。但し、対をなす電波吸
収体板10,11の形状は同一であり(一方が裏返し状
態となっている)、電波吸収体板の種類が増える訳では
ない。これらの対をなす電波吸収体板10,11は所定
角度で斜めに対向し、くさび形状(断面V字状)となる
ように、電波吸収体板10,11の先端部10a,11
aは相互に突き合わされて接着剤等で接合され、後端部
の突起10f,10g,11f,11gは、取付穴66
f,66g,67f,67gにそれぞれ接着剤等を併用
して嵌合、固着されている。
【0041】この第14実施例では、対をなす電波吸収
体板10,11を取り付けるための取付穴66f,66
g,67f,67gと、隣接する対の電波吸収体板を取
り付けるための取付穴位置とがずれるので(図14のよ
うに背中合わせとはならないので)、図15及び図16
の隣接対の取付穴同士の寸法Qを縮小できる。この寸法
Qの部分は対をなす電波吸収体板10,11同士の隙間
であり、この隙間を減らすことで電波吸収特性を改善で
きる。なお、図16では、底部支持部材14の取付穴6
6f,66gと取付穴67f,67g間に先端に向かっ
て尖った小型の四角錐状の内部電波吸収体31が多数1
列に形成されている。
【0042】上記図12乃至図16の第11実施例乃至
第14実施例において、底部支持部材14に形成する内
部電波吸収体としては、図1、図3乃至図7で図示した
内部電波吸収体15,30乃至34のいずれの形状を採
用してもよい。
【0043】図17は本発明の第15実施例を示す。こ
の図において、電波吸収体板10,11の先端部10
a,11aには一方に凸部70が、他方にこれと嵌合す
る凹部71が形成されている。そして、対をなす電波吸
収体板10,11の先端部10a,11aの凸部70と
凹部71とは相互に嵌合され、さらにくさび形状(断面
V字状)となるように底部支持部材に固着される。その
他の構造は前述の第1実施例と同様である。
【0044】この第15実施例の場合、接着剤の硬化前
又は先端部支持部材を装着する前でも、対をなす電波吸
収体板10,11の先端部を相互に突き合わせ状態に維
持でき、組立作業性を改善でき、また電波吸収体板1
0,11同士の先端部の位置ずれを防止することができ
る。
【0045】図18は本発明の第16実施例を示す。こ
の図において、対をなす電波吸収体板40,41は、オ
ーム損失体であるグラファイトを包含した発泡材からな
り、先端に向かって横幅が狭く形成された略六角形状と
なっている。そして、電波吸収体板40,41の先端部
40a,41aには一方に凸部72が、他方にこれと嵌
合する凹部73が形成されている。そして、対をなす電
波吸収体板40,41の先端部40a,41aの凸部7
2と凹部73とは相互に嵌合され、さらにくさび形状
(断面V字状)となるように底部支持部材に固着され
る。その他の構造は前述の第1実施例と同様である。
【0046】この第16実施例の場合、接着剤の硬化前
又は先端部支持部材を装着する前でも、対をなす電波吸
収体板40,41の先端部を相互に突き合わせ状態に維
持でき、組立作業性を改善でき、また電波吸収体板4
0,41同士の先端部の位置ずれを防止することができ
る。
【0047】図19は本発明の第17実施例を示す。こ
の図において、電波吸収体板10の先端部10aには凸
部74と凹部75の組が形成され、同様に電波吸収体板
11の先端部11aには電波吸収体板10の凸部74に
嵌合する凹部76と凹部75に嵌合する凸部77の組が
形成されている。ここで、凸部74と凹部75の組と凹
部76と凸部77の組の形状を同一としかつ対称配置と
することで、電波吸収体板10,11を同一形状とする
ことが可能である(一方が裏返し状態となっている)。
そして、対をなす電波吸収体板10,11の先端部10
a,11aの凸部と凹部とは相互に嵌合され、さらにく
さび形状(断面V字状)となるように底部支持部材に固
着される。その他の構造は前述の第1実施例と同様であ
る。
【0048】この第17実施例の場合、接着剤の硬化前
又は先端部支持部材を装着する前でも、対をなす電波吸
収体板10,11の先端部を相互に突き合わせ状態に維
持でき、組立作業性を改善でき、また電波吸収体板1
0,11同士の先端部の位置ずれを防止することができ
る。さらに、電波吸収体板10,11の形状を凹凸も含
めて同一形状とすることができ、部品点数を削減でき、
組立作業性も良好となる。
【0049】図20は本発明の第18実施例を示す。電
波吸収体板40,41の全体を示す図20(B)のよう
に、対をなす電波吸収体板40,41は、先端に向かっ
て横幅が狭く形成された略六角形状となっている。そし
て、電波吸収体板40の先端部40aには、図20
(A)に拡大して示すように、凸部80とこれに隣接す
る凹部81の組が形成され、同様に電波吸収体板41の
先端部41aには電波吸収体板40の凸部80に嵌合す
る凹部82と凹部81に嵌合する凸部83の組が形成さ
れている。ここで、凸部80と凹部81の組と凹部82
と凸部83の組の形状を同一としかつ対称配置とするこ
とで、電波吸収体板40,41を同一形状とすることが
可能である(一方が裏返し状態となっている)。そし
て、対をなす電波吸収体板40,41の先端部40a,
41aの凸部と凹部とは相互に嵌合され、さらにくさび
形状(断面V字状)となるように底部支持部材に固着さ
れる。その他の構造は前述の第1実施例と同様である。
【0050】この第18実施例の場合、接着剤の硬化前
又は先端部支持部材を装着する前でも、対をなす電波吸
収体板40,41の先端部を相互に突き合わせ状態に維
持でき、組立作業性を改善でき、また電波吸収体板4
0,41同士の先端部の位置ずれを防止することができ
る。さらに、電波吸収体板40,41の形状を凹凸も含
めて同一形状とすることができ、部品点数を削減でき、
組立作業性も良好となる。
【0051】図21及び図22は本発明の第19実施例
を示す。この第19実施例は、第3実施例、第7実施
例、第9実施例、第14実施例及び第18実施例で述べ
た構造を組み合わせたものである。すなわち、対をなす
電波吸収体板40,41は、先端に向かって横幅が狭く
形成された略六角形状であって、先端部40a,41a
に相互に嵌合する凸部と凹部の組を持ち、後端部40
b,41bに突起40c,41cが非対称位置に形成さ
れているものである。また、底部支持部材14は、前記
突起40c,41cに対応する取付穴66,67を有
し、かつ底部支持部材14の取付穴66,67間に先端
に向かって尖った小型の四角錐状の内部電波吸収体31
の1列配列構造を一体に備えている。そして、くさび形
状(断面V字状)となるように、電波吸収体板40,4
1の先端部40a,41a同士は凹凸嵌合により突き合
わせ状態で接合され、電波吸収体板40,41の後端部
40b,41bの突起40c,41cは底部支持部材1
4の対応する取付穴66,67に嵌められ、接着剤等を
併用して固着されている。さらに、複数対の電波吸収体
板40,41の組を橋絡するように、電波透明体である
白発泡材の先端部支持部材51が電波吸収体板40,4
1の先端部に固定されている。そして、電波吸収体板4
0,41と底部支持部材14と、先端部支持部材51と
を一体化した構造体は、電波無響室等の壁面本体21に
厚さ約5mm程度のフェライト板22を多数平面状に貼
り付けたフェライト壁体20上に接着剤等で配設(壁面
の広さに応じて複数個配設)される。
【0052】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電波吸収
構造体によれば、対をなす電波吸収体板の先端部を相互
に突き合わせ、かつくさび形状となるように当該対をな
す電波吸収体板の後端部を底部支持部材で支持し、該底
部支持部材の前記対をなす電波吸収体板の後端部間に先
端に向かって幅又は太さが細く形成された内部電波吸収
体を設けたので、フェライトとの電波的な整合性を損な
うことなく広帯域の周波数に対し良好な電波吸収特性を
発揮できる。また、施工前は、各部材は分解可能であ
り、軽量であるから運搬及び取り付けが非常に簡単であ
り、運搬時に分解して運ぶことができるから破損の防止
が容易に図れかつ体積も大幅に小さくなるので輸送コス
トの低減化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波吸収構造体の第1実施例を示
す分解斜視図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す分解斜視図である。
【図9】本発明の第8実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明の第9実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の第10実施例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第11実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図13】本発明の第12実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図14】本発明の第13実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図15】本発明の第14実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図16】第14実施例で用いた底部支持部材を示す平
面図である。
【図17】本発明の第15実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図18】本発明の第16実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図19】本発明の第17実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図20】本発明の第18実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図21】本発明の第19実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図22】本発明の第19実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】 10,11,40,41 電波吸収体板 14 底部支持部材 15,30,31,32,33,34 内部電波吸収体 20 フェライト壁体 21 壁面本体 22 フェライト板 50,51,52 先端部支持部材 70,72,74,77,80,83 凸部 71,73,75,76,81,82 凹部
フロントページの続き (72)発明者 豊田 健 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす電波吸収体板の先端部を相互に
    突き合わせ、かつくさび形状となるように当該対をなす
    電波吸収体板の後端部を底部支持部材で支持し、該底部
    支持部材の前記対をなす電波吸収体板の後端部間に、先
    端に向かって幅又は太さが細く形成された内部電波吸収
    体を設けたことを特徴とする電波吸収構造体。
  2. 【請求項2】 前記底部支持部材及び内部電波吸収体が
    一体に電波吸収体で構成されている請求項1記載の電波
    吸収構造体。
  3. 【請求項3】 前記対をなす電波吸収体板は先端に向か
    って幅が狭く形成されている請求項1又は2記載の電波
    吸収構造体。
  4. 【請求項4】 前記対をなす電波吸収体板の先端部に電
    波透明体の先端部支持部材を設けてなる請求項1、2又
    は3記載の電波吸収構造体。
  5. 【請求項5】 前記先端部支持部材が複数対の電波吸収
    体板の先端部を橋絡する如く設けられている請求項4記
    載の電波吸収構造体。
  6. 【請求項6】 前記対をなす電波吸収体板が前記底部支
    持部材の取付溝又は取付穴に嵌着されている請求項1、
    2、3、4又は5記載の電波吸収構造体。
  7. 【請求項7】 前記対をなす電波吸収体板に相互に嵌合
    する凹凸が形成されている請求項1、2、3、4、5又
    は6記載の電波吸収構造体。
  8. 【請求項8】 前記底部支持部材の背後にフェライト壁
    体を配設した請求項1、2、3、4、5、6又は7記載
    の電波吸収構造体。
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