JPH06275254A - 集合電池 - Google Patents

集合電池

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JPH06275254A
JPH06275254A JP5089100A JP8910093A JPH06275254A JP H06275254 A JPH06275254 A JP H06275254A JP 5089100 A JP5089100 A JP 5089100A JP 8910093 A JP8910093 A JP 8910093A JP H06275254 A JPH06275254 A JP H06275254A
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electrolyte
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Kazunori Takada
和典 高田
Kazuya Iwamoto
和也 岩本
Noboru Aotani
登 青谷
Shigeo Kondo
繁雄 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素電池に容量のばらつきや内部短絡などが生
じても、安定に作動する集合電池を提供する。 【構成】 電解質としてリチウムイオン導電性固体電解
質を用いた素電池を他の電池に対して直列に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素電池を連結してなる
集合電池に関する。
【0002】
【従来の技術】電池は、パーソナルコンピュータ・携帯
電話等の近年のポータブル機器の普及にともない、その
電源として現在大きな需要をまかなっており、電気自動
車あるいは夜間電力蓄積用など大電力の貯蔵などへの応
用が検討されている。上記の需要を満たす電源として
は、据置用としてあるいは機器に組み込んだかたちで使
用するため、充電可能な電池が検討されている。その
際、用途により高電圧が必要とされる場合が多く、その
ため電池を直列に連結したり、積層型にした集合電池が
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直列に
連結あるいは積層化した電池を充放電する際には、その
制御を充分に行わないと、集合電池を構成する素電池に
おいて、過充電されたり過放電されたりする素電池が生
じ、その結果集合電池の寿命を縮めるという問題があ
る。液体電解質を用いた電池を定電流で充電した際に見
られる充電曲線を模式的に図1に示す。例えば負極にL
aNi5を用いたニッケル−水素蓄電池の電池反応は、
化1で表される。
【0004】
【化1】
【0005】電池を充電すると化1で示される充電反応
が起こる。例えば定電流充電時では電池電圧に平坦な部
分があらわれる。その後、充電を続けると、電池は過充
電状態となる。この状態の電池内部では、電解質溶媒で
ある水の電気分解が主体となり、正極からは酸素ガスの
発生、負極からは水素ガスの発生が起こる。その結果、
電池電圧はさらに上昇し、充電曲線は図1に示すような
2段となる。単電池を充電する際に電解質の分解が起こ
らないようにするには、例えば充電電圧をVOとするこ
とが望ましい。このような過充電状態が起こると、電池
内部で電解質溶媒の水の分解が生じたり、電池の内部イ
ンピーダンスの上昇、ジュール熱による発熱が大きくな
る。その結果、電池内部のセパレータの溶解、ひいては
電極の短絡が生じ、最悪電池の破裂を招く危険性があ
る。この問題を解決するためには、容量の揃った電池を
直列に接続することが必要となる。しかし、電池構成時
に電池容量を揃えたとしても、充放電の繰り返しにより
電池内部の素電池に容量のばらつきが生じ、さらに充放
電サイクルを続けることにより容量のばらつきが加速度
的に大きなものとなる。これらのことから、積層電池の
寿命は単電池の寿命に比べてかなり短いものとなる。
【0006】このような充電式の電池を直列に接続した
際の挙動は、液体電解質を用いた電池には共通のもので
あり、鉛蓄電池、ニッケル−カドミウム蓄電池など上記
で挙げたニッケル−水素蓄電池と同じく水系の電解質を
用いた電池では、過充電される電池で同様に水の電気分
解が生じる。また、非水系の溶媒を用いた蓄電池、すな
わちリチウム二次電池に代表される蓄電池についても、
電池積層時の過充電による電解質溶媒の分解によるガス
発生は避けられない問題となっている。特に最近では、
電気自動車をはじめとする大電力を供給するために電池
が用いられる場面が考えられるが、このような電池は、
その内部エネルギーが大きいため、前述のような異常が
電池に生じた場合の危険性は計り知れないものがある。
【0007】特に電気自動車用電源としては、再充電の
時間を短縮するために急速充電が可能な電池が望まれて
いる。一般に電池を急速に充電するためには、電池の平
衡起電力に比べて高い電圧を印加して充電する方法が採
られる。しかしながら、大きな過電圧を印加し充電する
と、充電末期には電解質の分解が激しく起こり、最終的
には、上で述べた電解質の減少にともなう発熱が激しく
なり、電槽などが燃えだす危険性がある。特に電気自動
車用電源は、大きな内部エネルギーをもっているため、
その危険性は大きなものである。また、過充電による電
解質の分解が生じにくい場合についても、正極の集電体
がイオン化し溶解するため、電池性能が劣化する課題も
生じる。本発明は、以上の課題を解決し、安定に作動す
る積層型あるいは直列接続型などの集合電池を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、電気自動車用電源
などに用いられる集合電池を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電解質とし
て、硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質を用いた
素電池を連結し、集合電池を構成する。また、充電時に
流れる全ての電流が、上記の素電池あるいは上記の集合
電池を通過するように、集合電池を構成する。さらに、
電気自動車用電源として、上記の集合電池を用いる。
【0009】
【作用】従来の充電可能な電池、例えば先に述べたニッ
ケル−水素蓄電池に用いられる水系電解質中では、化2
で表される平衡が成立している。
【0010】
【化2】
【0011】このような状態の電解質に電極を入れ酸化
方向に分極すると、化3で表わされる反応が生じ、酸素
ガスが発生する。
【0012】
【化3】
【0013】それに対して、硫化物系リチウムイオン導
電性固体電解質の場合には、02-イオンに相当する単独
のアニオンが存在しない。硫化物系リチウムイオン導電
性固体電解質の例としてLi2S−SiS2系固体電解質
中に存在するアニオンは、S 2-の単独イオンとしては存
在せず、SiS4 4-等のかたちで存在している。したが
って、硫黄を酸化するためには、Si−Sの共有結合を
切り放すために高いエネルギーに相当する高い電圧を与
えねばならず、化4の反応に比べて高い分解電圧を示す
ことになる。
【0014】
【化4】
【0015】以上のように高い分解電圧を示すために、
硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質を電解質とし
て用いた固体電池は、高い電圧での充電時においても電
解質の分解にともなう電流が流れない。したがって、こ
のような電池を定電流で充電した際の充電曲線は図2に
示すようなかたちとなる。例えばこのような固体電池を
電池容量にばらつきのある液体電解質を用いた素電池
A、Bと直列につなぐと、その充電曲線は図3で示すよ
うなものとなり、V A+VB+VS=3V0となった時点で充
電が完了されるため、容量の小さな電池Bも過充電状態
とならない。その際に、固体電池には高い充電電圧が印
加されることになるが、電解質の分解が生じないため電
流が流れず、ガス発生や性能劣化の問題は起こらない。
以上のことより、硫化物系リチウムイオン導電性固体電
解質を電解質とした素電池を並列もしくは直列に連結す
ることで、安定に作動する集合電池を構成することがで
きる。
【0016】また、同様に従来より充電式の電池として
実用化されている液体電解質を用いた電池と組み合わせ
た場合も、直流電源充電時に流れるすべての電流が、硫
化物系リチウムイオン導電性固体電解質を電解質とした
素電池あるいはその集合電池を通過するようにすること
により、直流電源として安定に作動する集合電池を構成
することができる。なお、その際には固体電池あるいは
その集合電池自身は電圧を発生する必要は必ずしもな
い。すなわち、直流電源で発生させるべき電圧を液体電
解質を用いた電池のみで発生させる場合には、固体電池
の起電力は0Vであってもよい。したがって、本発明に
おける固体電池の呼称は、Li/TiS2等の起電力を
発生させるべく構成されたもののみならず、LixTi
2/LixTiS2等の起電力が0Vのものを含む呼称
である。
【0017】電池を急速に充電するために、電池の平衡
起電力に対して高い充電電圧で印加した場合、電池内部
では以下のような機構にともなって電解質の分解が生じ
る。液体電解質を用いた電池を、高い充電電圧(Vc
で充電した際の電極電位と充電電流の変化の様子を模式
的に図4の(a)および(b)にそれぞれ示す。充電初
期(図4中のA)では大きな充電電圧が流れるので、電
解質等の抵抗による抵抗損などで電圧降下が起こり、実
際の電極電位(V1)は、印加した充電電圧に比べてか
なり低い値となる。その結果、電極電位は電解質の分解
電位(Vd)よりも卑な状態となっており、電解質の分
解はほとんど起こらない。さらに充電が進む(図4中の
B)と充電電流が減少し、抵抗損が小さくなるので電極
電位は電解質の分解電位よりも貴な電位を示すようにな
る。したがって、電池を急速に充電するために、高い充
電電圧を印加することで電解質の分解は促進され、上記
で述べた電池の破裂などの危険性は高いものとなる。さ
らに、電気自動車用電源などへ利用するために、電池を
積層化あるいは直列に複数個接続すると、急速充電時に
は、電池容量のばらつきのためにさらに高い電圧で過充
電される素電池が生じる危険性が多くなる。
【0018】ここで、上記の硫化物系固体電解質を用い
た固体電池をこのような電池に対して直列につなぐと、
電極電位の変化の様子は図5に示すようなものとなる。
なお図5において、(a)は2個直列に接続した際の固
体電池の電極電位(VS)と液体電解質を用いた電池の
電極電位(Vl)の変化の様子、(b)は固体電池の電
極電位、(c)は液体電解質電池における電極電位、
(d)は充電電流値の変化をそれぞれ示している。充電
初期(図5中のA)、充電中期(図5中のB)では、液
体電解質を用いた電池の電極電位の変化は、上で述べた
単電池での変化の様子と変わりがないが、充電末期(図
5中のC)には、先に述べたように固体電池の電極電位
が貴な電位を示すようになる。それに対して、液体電解
質を用いた電池の電極電位は、電解質の分解電位よりも
卑な電位にとどまる。その結果、電解質の分解に起因す
る電池の破裂などを防ぐことができ、急速充電可能な電
源となる。
【0019】以上、液体電解質を用いた電池と固体電池
を1個ずつ直列に接続した場合の作用について述べた
が、液体電解質電池が複数個接続された集合電池に対し
ても同様に固体電池を直列に接続することで、急速充電
時の液体電解質電池の過充電を防ぐことができる。この
ように電解質に硫化物系リチウムイオン導電性固体電解
質を用いた固体電池を直列に接続した直流電源は、高い
電圧での急速充電が可能となる。そのため、上記の直流
電源は、大容量で過充電に起因する問題が生じた際に危
険性が高く、また急速充電特性が特に必要とされる電気
自動車用電源として利用した際に特に効果が高い。
【0020】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて詳細に
説明する。図6は、固体電池の素電池の構成例を示す。
1は正極、2は負極、3は固体電解質層、4及び5はそ
れぞれカ−ボンペ−スト6及び7により接続した正極リ
−ド端子及び負極リ−ド端子である。8は素子全体を封
じるエポキシ樹脂層である。図7は、容量の大きく異な
る素電池を直列に接続した集合電池のモデルを示してい
る。ここでは、素電池11,12を並列接続した構成で
表わした電池10と、素電池13のみで表わし、電池1
0の約1/2の容量をもつ電池14とが直列に接続され
た構成で表わしている。
【0021】図8は、素電池21,22,23を直列に
接続した集合電池のモデルを表わし、24で示す結線に
より素電池23が内部短絡していることを表わしてい
る。図9は、固体電解質電池の集合電池30と例えばニ
ッケル−水素蓄電池33の集合電池とを直列接続した集
合電池の例を示している。
【0022】ここで、ニッケル−水素蓄電池は素電池毎
の容量の相違が大きいので、素電池34,35の並列接
続で表わした電池36と、素電池37のみで表わした電
池38とを直列接続した構成で表わしている。一方、固
体電解質電池は、素電池31,32を並列接続して、ニ
ッケル−水素蓄電池の素電池の容量とほぼ同等の容量を
確保するようにしている。図10は、素電池41,42
及び結線44で内部短絡していることを表わしている素
電池43を直列接続したニッケル−水素蓄電池40と、
素電池46,47を並列接続した固体電解質電池45を
直列接続したモデルを表わしている。以下の実施例にお
いては、図7〜図10で示したように、素電池の容量の
ばらつきを、素電池を並列等に接続することでモデル化
した。また、素電池の内部短絡は、電池を外部短絡する
ことでモデル化した。また、電気自動車用電源として
も、電池を直列に接続するのみなどでモデルを構成し、
その急速充電特性のみについて評価した。
【0023】[実施例1]本実施例においては、正極活
物質としてTiS2を、負極活物質として金属リチウム
を用い、固体電解質として硫化物系リチウムイオン導電
性固体電解質の一つである0.6Li2S−0.4Si
2で表されるリチウムイオン導電性非晶質固体電解質
を用い、素電池を構成し、集合電池を構成した。まず硫
化物系リチウムイオン導電性固体電解質0.6Li2
−0.4SiS2は、以下のように合成した。硫化リチ
ウム(Li2S)と硫化ケイ素(SiS2)をモル比で
3:2の割合で混合し、その混合物をガラス状カーボン
の坩堝中に入れた。その坩堝を縦型炉中に入れアルゴン
気流中で950℃まで加熱し、混合物を溶融状態とし
た。2時間加熱の後、坩堝を液体窒素中に落とし込んで
急冷し、0.6Li2S−0.4SiS2で表されるリチ
ウムイオン導電性非晶質固体電解質を得た。
【0024】リチウム電池の正極材料は、市販試薬特級
の二硫化チタンと上記で得た固体電解質を重量比で2:
1の割合で混合して調製した。負極としては、金属リチ
ウム箔(厚み0.5mm)を直径10mmの円板に打ち
抜いたものを用いた。構成したリチウム電池の断面図を
図6に示す。上記で得た正極材料1と、金属リチウム箔
2を、固体電解質(0.6Li2S−0.4SiS2)層
3を介して10mmの円柱状に一体に加圧成形した。但
し、その際の正極重量は200mgとした。その後、正
極リード端子4、負極リード端子5をカーボンペースト
6,7により接着し、さらに素子全体をエポキシ樹脂層
8で封じて素電池を得た。
【0025】この素電池を図7に示すように結線し、集
合電池を構成した。この集合電池においては、10の部
分と、10の部分の約1/2の容量をもつ14の部分が
直列に配線された構造とし、容量のばらつきの大きな素
電池群より構成した集合電池とした。正極にTiS2
用いたリチウム電池の電池作動電圧は、2.0V〜2.
5Vであることから、この電池集合体の充電上限電圧を
6Vと定め、定電流での充放電サイクル試験を行った。
その結果得られた充放電曲線を図11に示す。この充放
電曲線は100サイクルの充放電によってもほとんど変
化はなく、充放電サイクルに対して安定に作動した。こ
れらのことから、本発明によると、素電池の容量のばら
つきが大きな場合でも、安定に作動する集合電池が得ら
れることがわかった。 [実施例2]本実施例においては、集合電池の内1つの
素電池が短絡した状況を想定し集合電池を構成した。
【0026】素電池としては、実施例1で用いた素電池
を用い、図8に示すように3個直列に結線した。さらに
24で示した結線を行い、素電池23が内部短絡した集
合電池のモデルを構成した。正極にTiS2を用いたリ
チウム電池の電池作動電圧は、2.0V〜2.5Vであ
ることから、この電池集合体の充電上限電圧を9Vと定
め、定電流での充放電サイクル試験を行った。その結果
得られた充放電曲線は100サイクルの充放電によって
もほとんど変化はなく、充放電サイクルに対して安定に
作動した。これらのことから、本発明によると、素電池
に内部短絡が生じても、安定に作動する集合電池が得ら
れることがわかった。 [比較例1]比較のために、市販のニッケル−水素蓄電
池(公称容量50mAhのコイン型電池)を実施例1に
おける図7と同様の方法で結線し、比較例である集合電
池を構成した。
【0027】ニッケル−水素蓄電池の電池電圧は約1.
2Vであることから、充電上限電圧を3Vと定め、この
集合電池を用い定電流での充放電サイクル試験を行っ
た。その結果、30サイクル目の放電容量は初期の放電
容量の10%以下となっていた。それに対して、ここで
用いたニッケル−水素蓄電池を単電池で充電上限電圧を
1.5Vとした充放電サイクル試験を行ったところ、5
0サイクル経過後も大きな充放電曲線の変化はみられな
かった。以上のことから、ニッケル−水素蓄電池を用い
た場合、電池容量のばらつきが大きな際に安定に作動す
る集合電池が得られないことがわかった。 [比較例2]比較例1で用いたニッケル−水素蓄電池を
実施例2と同様の方法で結線し、比較例である素電池に
内部短絡が生じた集合電池のモデルを構成した。ニッケ
ル−水素蓄電池の電池電圧は約1.2Vであることか
ら、充電上限電圧を4.5Vと定め、この集合電池を用
い、定電流での充放電サイクル試験を行った。その結
果、1回目の充電中に内圧上昇防止用の安全弁が作動
し、充電することができなかった。以上のことから、ニ
ッケル−水素蓄電池を用いた場合、素電池に内部短絡が
生じた場合には安定に作動する集合電池が得られないこ
とがわかった。
【0028】[比較例3]ニッケル−水素蓄電池に代え
市販のニッケル−カドミウム蓄電池を用い、比較例1と
同様に、集合電池を構成しその特性を評価した。その結
果、比較例1と同様に単電池での充放電サイクル試験で
は異常がみられなかったが、集合電池の充放電サイクル
試験では、50サイクルの充放電サイクル後の放電容量
が初期の20%程度となっており、ニッケル−カドミウ
ム蓄電池を用いた場合、電池容量のばらつきが大きな際
に安定に作動する集合電池が得られないことがわかっ
た。 [比較例4]ニッケル−水素蓄電池に代え非水溶媒電解
質を用いた市販のリチウム電池(MOLICEL A t
ype、公称作動電圧1.8V、公称容量600mA
h)を用い、比較例1と同様に、集合電池を構成しその
特性を評価した。但し、単電池での充放電サイクル試験
では充電上限電圧を2.2Vとし、集合電池での充放電
サイクル試験では充電上限電圧を4.4Vとした。その
結果、比較例1と同様に単電池での充放電サイクル試験
では異常がみられなかった。それに対し、集合電池では
最初の充電時に内圧上昇防止用の安全弁が作動し、充電
することができなかった。以上のことから、非水溶媒電
解質を用いたリチウム電池を用いた場合、電池容量のば
らつきが大きな際に安定に作動する集合電池が得られな
いことがわかった。
【0029】[比較例5]比較例4で用いた市販のリチ
ウム電池を用い、実施例2と同様に、集合電池を構成し
その特性を評価した。但し、集合電池での充放電サイク
ル試験では充電上限電圧を6.6Vとした。その結果、
集合電池では最初の充電時に内圧上昇防止用の安全弁が
作動し、充電することができなかった。以上のことか
ら、非水溶媒電解質を用いたリチウム電池を用いた場
合、素電池に内部短絡が生じた場合には安定に作動する
集合電池が得られないことがわかった。 [実施例3]本実施例においては、電解質として実施例
1で用いた0.6Li2S−0.4SiS2に代えて、同
じく硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質の一つで
ある0.6Li2S−0.4P25で表されるリチウム
イオン導電性非晶質固体電解質を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で集合電池を構成し、その特性を評価し
た。その結果、本実施例における集合電池は実施例1と
ほぼ同様の特性を示した。
【0030】[実施例4]本実施例においては、電解質
として実施例2で用いた0.6Li2S−0.4SiS2
に代えて、同じく硫化物系リチウムイオン導電性固体電
解質の一つである0.5Li2S−0.5B23で表さ
れるリチウムイオン導電性非晶質固体電解質を用いた以
外は、実施例1と同様の方法で集合電池を構成し、その
特性を評価した。その結果、本実施例における集合電池
は実施例2とほぼ同様の特性を示した。 [実施例5]本実施例においては、電解質として実施例
1で用いた0.6Li2S−0.4SiS2に代えて、同
じく硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質の一つで
ある0.02Li3PO4−0.59Li2S−0.39
SiS2で表されるリチウムイオン導電性非晶質固体電解
質を用いた以外は、実施例1と同様の方法で集合電池を
構成し、その特性を評価した。その結果、本実施例にお
ける集合電池は実施例1とほぼ同様の特性を示した。
【0031】[実施例6]本実施例においては、電解質
として実施例2で用いた0.6Li2S−0.4SiS2
に代えて、同じく硫化物系リチウムイオン導電性固体電
解質の一つである0.30LiI−0.35Li2S−
0.35SiS2で表されるリチウムイオン導電性非晶質
固体電解質を用いた以外は、実施例1と同様の方法で集
合電池を構成し、その特性を評価した。その結果、本実
施例における集合電池は実施例2とほぼ同様の特性を示
した。 [実施例7]本実施例においては、実施例1で構成した
素電池を用い集合電池を構成し、比較例1で構成した集
合電池と組み合わせて直流電源を構成し、その特性を評
価した。以下にその詳細を述べる。まず、実施例1で得
た素電池の集合電池を構成した。比較例1で用いたニッ
ケル−水素蓄電池の公称容量は50mAhであるので、
その容量とほぼ同等の容量を確保するため実施例1で得
た素電池を2個並列に接続し集合電池を構成した。この
ようにして構成した集合電池と比較例1で得た集合電池
とを図9に示すように直列に接続して直流電源のモデル
を構成した。この直流電源において、38の部分の電池
容量は、36の部分の約1/2となっており、電池容量
のばらつきの大きな素電池を用いて直流電源を構成した
場合に対応している。このようにして得た直流電源を用
いて、充電上限電圧を6.0Vとした定電流充放電試験
を行った。その結果、100サイクル経過後にも充放電
曲線に大きな変化はみられなかった。
【0032】[実施例8]本実施例においては、実施例
1で構成した素電池を用い集合電池を構成し、比較例2
で構成した集合電池と組み合わせて直流電源を構成し、
その特性を評価した。以下にその詳細を述べる。まず、
実施例1で得た素電池の集合電池を構成した。比較例2
で用いたニッケル−水素蓄電池の公称容量は50mAh
であるので、その容量とほぼ同等の容量を確保するため
実施例1で得た素電池を2個並列に接続し集合電池を構
成した。このようにして構成した集合電池と比較例2で
得た集合電池とを図10に示すように直列に接続し、直
流電源を構成した。これは図中の素電池43に内部短絡
が生じたモデルとなっている。このようにして得た直流
電源を用いて、充電上限電圧を7.5Vとした定電流充
放電試験を行った。その結果、比較例2でみられたよう
な安全弁の作動はなく、100サイクル経過後にも充放
電曲線に大きな変化はみられなかった。
【0033】[実施例9]本実施例においては、実施例
1で構成した素電池を用い集合電池を構成し、比較例4
で構成した集合電池と組み合わせて直流電源を構成し、
その特性を評価した。以下にその詳細を述べる。まず、
実施例1で得た素電池の集合電池を構成した。比較例4
で用いたリチウムイオン電池の公称容量は600mAh
であるので、その容量とほぼ同等の容量を確保するため
実施例1で得た素電池を25個並列に接続し集合電池を
構成した。このようにして構成した集合電池と比較例4
で得た集合電池とを実施例7と同様に接続し、直流電源
を構成した。このようにして得た直流電源を用いて、充
電上限電圧を7.4Vとした定電流充放電試験を行っ
た。その結果、比較例4でみられたような安全弁の作動
はなく、また100サイクル経過後にも充放電曲線に大
きな変化はみられなかった。
【0034】[実施例10]本実施例においては、実施
例1で構成した素電池を用い集合電池を構成し、比較例
5で構成した集合電池と組み合わせて直流電源を構成
し、その特性を評価した。以下にその詳細を述べる。ま
ず、実施例1で得た素電池の集合電池を構成した。比較
例5で用いたニッケル−水素蓄電池の公称容量は600
mAhであるので、その容量とほぼ同等の容量を確保す
るため実施例1で得た素電池を25個並列に接続し集合
電池を構成した。このようにして構成した集合電池と比
較例5で得た集合電池とを実施例8と同様に直列に接続
し、直流電源を構成した。このようにして得た直流電源
を用いて、充電上限電圧を9.6Vとした定電流充放電
試験を行った。その結果、比較例5でみられたような安
全弁の作動はなく、100サイクル経過後にも充放電曲
線に大きな変化はみられなかった。
【0035】[実施例11]本実施例においては、実施
例1で構成した素電池に代えて正極活物質と負極活物質
の両方にLi0.5TiS2を用いた素電池を構成した。さ
らに、この素電池を用いた集合電池を構成し、比較例1
で構成した集合電池と組み合わせて直流電源を構成し、
その特性を評価した。以下にその詳細を述べる。まず、
素電池を次の方法で構成した。TiS2は実施例1で用
いたものと同じものを用いた。このTiS2に対して、
リチウムの含有量が2:1となるようシクロヘキサンで
希釈したn−ブチルリチウムを秤量した。秤量したn−
ブチルリチウムのシクロヘキサン希釈液にTiS 2を徐
々に滴下し、TiS2の層間にLi+イオンをインターカ
レートした。さらにこのLi+イオンをインターカレー
トしたTiS2をシクロヘキサンで洗浄し、最後に減圧
下で乾燥しLi0.5TiS2を得た。このLi0.5TiS2
と実施例1で得た硫化物系リチウムイオン導電性固体電
解質とを重量比で2:1の比で混合し、その混合物を2
00mg秤量し、電極材料とした。このようにして得た
電極材料を、実施例1で得た固体電解質200mgを介
して一体に加圧し、3層の円盤状に成型した。この円盤
に、実施例1と同様の方法でリード端子を取り付け素電
池とした。このようにして得た素電池を4個並列に接続
し、固体電池の集合電池を構成した。このようにして構
成した集合電池と比較例1で得た集合電池とを実施例7
と同様に直列に接続し、直流電源を構成した。このよう
にして得た直流電源を用いて、充電上限電圧を3.0V
とした定電流充放電試験を行った。その結果、100サ
イクル経過後にも充放電曲線に大きな変化はみられなか
った。
【0036】[実施例12]本実施例においては、実施
例11で構成した素電池を用い集合電池を構成し、比較
例2で構成した集合電池と組み合わせて直流電源を構成
し、その特性を評価した。以下にその詳細を述べる。ま
ず、実施例11で得た素電池の集合電池を構成した。比
較例2で用いたニッケル−水素蓄電池の公称容量は50
mAhであるので、その容量とほぼ同等の容量を確保す
るため実施例11で得た素電池を4個並列に接続し集合
電池を構成した。このようにして構成した集合電池と比
較例2で得た集合電池とを実施例8と同様に直列に接続
し、直流電源を構成した。このようにして得た直流電源
を用いて、充電上限電圧を4.5Vとした定電流充放電
試験を行った。その結果、比較例2でみられたような安
全弁の作動はなく、100サイクル経過後にも充放電曲
線に大きな変化はみられなかった。 [実施例13]本実施例においては、集合電池の電気自
動車用電源への応用の観点に鑑み、高い電圧での急速充
電特性を評価した。素電池としては、実施例1で用いた
素電池を用い、3個直列に結線し、電気自動車用集合電
池のモデルを構成した。正極にTiS2を用いたリチウ
ム電池の電池作動電圧は、2.0V〜2.5Vであるこ
とから、通常の充電電圧の2倍に相当する18Vの定電
圧で1時間充電し、定電流で放電する充放電サイクル試
験を行った。その結果得られた充放電曲線は100サイ
クルの充放電によってもほとんど変化はなく、充放電サ
イクルに対して安定に作動した。
【0037】[比較例6]本比較例においては、比較例
2で用いたニッケル−水素蓄電池を用い、実施例13と
同様の集合電池を構成し、急速充電特性を評価した。但
し、ニッケル−水素蓄電池の電池電圧は約1.2Vであ
ることから、充電電圧を9Vと定めた。その結果、最初
の充電中において電池の内圧上昇防止用の安全弁が作動
し、充電することができなかった。 [比較例7]素電池として実施例13で用いた固体電池
に代え、比較例4で用いた市販のリチウム電池を用い、
実施例13と同様に集合電池を構成し、その急速充電特
性を評価した。但し、リチウム電池の電池電圧は約1.
8Vであることから、充電電圧を13.2Vと定めた。
その結果、最初の充電中において電池の短絡が起こり、
充電することができなかった。
【0038】[実施例14]本実施例においては、実施
例1で構成した素電池を用い集合電池を構成し、比較例
6で構成した集合電池と組み合わせて電気自動車用直流
電源のモデルを構成し、その特性を評価した。まず、実
施例1で得た素電池を2個並列に接続し集合電池を構成
した。このようにして構成した集合電池と比較例6で得
た集合電池とを直列に接続し、直流電源を構成した。こ
のようにして得た直流電源を用いて、充電電圧を15.
0Vとした実施例13と同様の充放電試験を行った。そ
の結果、比較例6でみられたような安全弁の作動はな
く、100サイクル経過後にも充放電曲線に大きな変化
はみられなかった。以上のことより本発明によると、高
い電圧での急速充電が可能で、電気自動車用電源として
応用可能な直流電源が得られることがわかった。
【0039】[実施例15]本実施例においては、実施
例11で構成した素電池を用い集合電池を構成し、比較
例7で構成した集合電池と組み合わせて電気自動車用直
流電源のモデルを構成し、その特性を評価した。まず、
実施例11で得た素電池を4個並列に接続し集合電池を
構成した。このようにして構成した集合電池と比較例7
で得た集合電池とを直列に接続し、直流電源を構成し
た。このようにして得た直流電源を用いて、充電電圧を
13.2Vとした実施例13と同様の充放電試験を行っ
た。その結果、比較例7でみられたような電池の短絡は
なく、100サイクル経過後にも充放電曲線に大きな変
化はみられなかった。
【0040】[実施例16]本実施例においては、市販
の電気自動車用鉛蓄電池(12V、150Ah)を用
い、高い電圧での急速充電特性を評価した。電解質層と
して固体電解質を用いた素電池としては、正極重量を2
0gとし、直径を100mmとした以外は実施例1と同
様の方法で構成したものを用いた。この素電池を60個
並列に接続し、固体電池を素電池とした集合電池を構成
した。この集合電池を市販の電気自動車用鉛蓄電池と直
列に接続し電気自動車用集合電池とした。この集合電池
の高い電圧での充電特性を評価するために、通常の充電
電圧の2倍に相当する30Vの定電圧で1時間充電し、
定電流で放電する充放電サイクル試験を行った。その結
果得られた充放電曲線は100サイクルの充放電によっ
てもほとんど変化はなく、充放電サイクルに対して安定
に作動した。比較のために、固体電池の集合電池を接続
しない状態の鉛蓄電池を単独で、通常の充電電圧の2倍
に相当する24Vの定電圧で1時間充電し、定電流で放
電する充放電サイクル試験を行った。その結果、電池の
放電容量は充放電サイクルとともに急速に低下した。そ
の原因を調べたところ、電解質の電気分解により電解質
量が減少していることがわかった。以上のことより本発
明によると、高い電圧での急速充電の可能で、電気自動
車用電源として応用可能な集合電池が得られることがわ
かった。
【0041】なお、実施例においては、素電池の容量ば
らつき、素電池の内部短絡、電気自動車用電源につい
て、モデル的に説明したが、実用の数十セルを連結した
電池、あるいは積層電池、また電気自動車用の大容量電
池を実際に構成した際にも同様の効果が得られることは
いうまでもない。また、本発明の実施例においては、直
流電源としてニッケル−水素蓄電池、リチウム電池、鉛
蓄電池を用いたもののみについて説明したが、その他の
ニッケル−鉄電池、あるいはナトリウム−硫黄電池など
充電が可能な電池であれば同様の効果が得られることも
いうまでもなく、本発明は直流電源として上記の実施例
に挙げたものに限定されるものではない。また、本発明
の実施例においては、リチウムイオン導電性固体電解質
を電解質として用いた素電池として、負極活物質として
金属リチウムあるいはLi0.5TiS2を用い、正極活物
質としてTiS2を用いたもののみについて説明した
が、その他の活物質、例えば正極活物質としては、Li
NbS2,LiNbSe2,LiMoS2等の他の化合物、
また負極活物質としてはLi−Al合金、さらには直流
電源に用い、素電池自身が起電力を発生する必要のない
ときにはLiNbS 2,LiNbSe2,LiMoS2等の
正極活物質と同じ化合物を用いても同様の効果が得られ
ることはいうまでもなく、本発明は、負極活物質、正極
活物質として上記実施例に挙げたものを用いた素電池を
用いたものに限定されるものではない。
【0042】また、本発明の実施例においては、固体電
解質として0.6Li2S−0.4SiS2、0.6Li2
S−0.4P25等の固体電解質を用いたもののみにつ
いて説明したが、0.5Li2S−0.5SiS2等のそ
の他の組成の固体電解質、LiI-Li2S-SiS2-P2
5などの擬4成分系、あるいはLi4SiO4−Li3PO4
等の他の成分を用いたものでも同様の効果が得られるこ
ともいうまでもなく、本発明は固体電解質として上記実
施例に示したもののみに限定されるものではない。ま
た、急速充電を必要とし、大容量のため過充電時の危険
性がより高い電池として、電気自動車用電源について説
明したが、急速充電が必要とされる電源に対して本発明
が有効であることはいうまでもなく、本発明は直流電源
として電気自動車用電源として用いられるものに限定さ
れるものではない。
【0043】
【発明の効果】電解質として、硫化物系リチウムイオン
導電性固体電解質を用いた素電池を連結し、電池集合体
を構成することで、素電池の容量ばらつきや内部短絡に
よっても安定に作動する集合電池を構成することができ
る。充電時に流れる全ての電流が、上記の素電池あるい
は上記の集合電池を通過するように素電池を配列するこ
とで、素電池の容量ばらつきや内部短絡よっても安定に
作動する直流電源を構成することができる。上記の直流
電源を用いることで、安全に急速充電することのできる
電気自動車用電源を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体電解質を用いた電池の充電曲線の模式図で
ある。
【図2】硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質を電
解質として用いた固体電池の充電曲線の模式図である。
【図3】液体電解質電池A,Bと固体電池を直列に接続
した際の充電曲線の模式図である。
【図4】液体電解質電池を高い充電電圧で急速充電した
際の、電極電位および充電電流の時間変化を示した模式
図である。
【図5】液体電解質電池と硫化物系固体電解質を用いた
固体電池を直列に接続し、高い充電電圧で急速充電した
際の、電極電位および充電電流の時間変化を示した模式
図である。
【図6】本発明の一実施例における固体電池の素電池の
縦断面図である。
【図7】本発明の一実施例における容量ばらつきの大き
な素電池を用いた際の状況をモデル化した集合電池の構
成図である。
【図8】本発明の一実施例における素電池に内部短絡が
生じた際の状況をモデル化した集合電池の構成図であ
る。
【図9】本発明の一実施例における容量ばらつきの大き
な素電池を用いた際の状況をモデル化した直流電源の構
成図である。
【図10】本発明の一実施例における、素電池に内部短
絡が生じた際の状況をモデル化した直流電源の構成図で
ある。
【図11】本発明の一実施例における集合電池の充放電
曲線図である。
【符号の説明】
30 固体電池の集合電池 33 ニッケル−水素蓄電池の集合電池 36,38 容量の異なる電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 繁雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電可能な素電池を並列もしくは直列に
    連結した複数個からなる集合電池であって、前記集合電
    池の素電池が硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質
    を用いたことを特徴とする集合電池。
  2. 【請求項2】 少なくとも1対の端子と前記端子間に連
    結された硫化物系リチウムイオン導電性固体電解質を用
    いた素電池を含む複数個の電池を有する集合電池であっ
    て、前記素電池の接続関係は、前記集合電池の充電時に
    流れる全ての電流が前記硫化物系リチウムイオン導電性
    固体電解質を用いた素電池を通過するように構成したこ
    とを特徴とする集合電池。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2記載の集合電
    池を電源として用いた電気自動車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192437A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sanyo Electric Co Ltd 電池ユニット
JP2010225581A (ja) * 2009-02-24 2010-10-07 Idemitsu Kosan Co Ltd 電池モジュール及び電動装置
JP2015125919A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド電池システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008192437A (ja) * 2007-02-05 2008-08-21 Sanyo Electric Co Ltd 電池ユニット
JP2010225581A (ja) * 2009-02-24 2010-10-07 Idemitsu Kosan Co Ltd 電池モジュール及び電動装置
JP2015125919A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド電池システム

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