JPH06275165A - 開閉器用接点 - Google Patents

開閉器用接点

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JPH06275165A
JPH06275165A JP6228593A JP6228593A JPH06275165A JP H06275165 A JPH06275165 A JP H06275165A JP 6228593 A JP6228593 A JP 6228593A JP 6228593 A JP6228593 A JP 6228593A JP H06275165 A JPH06275165 A JP H06275165A
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JP
Japan
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contact
switch
contacts
movable
side contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP6228593A
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English (en)
Inventor
Seiji Chiba
誠司 千葉
Kazuyoshi Kuwabara
一好 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6228593A priority Critical patent/JPH06275165A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接触抵抗の増大を防いで接触信頼性を向上さ
せた開閉器用接点を得る。 【構成】 接点2,4の接触面に3μm以上のAg,A
u,Pt,Pd,Rhの少なくとも1種を形成させ、接
点2,4は開閉動作経路に対する接点取付角度6が30゜
〜70゜となるように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば継電器に使用さ
れ、接触信頼性を向上させた開閉器用接点に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に使用される気中用継電器・
スイッチ等の開閉器用接点は、図2や図3に示す様に接
点開閉動作方向と直角方向を接触面とする接離自在とし
た一対、もしくは多対の接点バネ1、もしくは接点台金
3を適宜のギャップを持って取付けられている(図では
一対の場合を示す)。
【0003】この構成において、接点2,4は対向して
配置され、例えば可動側がバネ性を有するリン青銅・洋
白・ベリリウム銅、固定側がCuもしくはCu−Ni系
合金である高導電性電極の先端に冷間圧接法、ろう付法
またはスポット溶接法などの何れかの接合方法によって
固着されており、接点動作方向5に動作することで接離
自在となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た接点では、開閉回数、使用期間、使用環境によって摩
耗粉、塵埃、腐食生成物など高抵抗の付着物が接触面に
集積するために接触抵抗が増加し、接触信頼性に欠けて
いた。本発明の目的は、接触抵抗の増大を防止し接触信
頼性に優れた開閉器用接点を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、固定側接点と可動側接点との接触面に3μ
m以上のAg,Au,Pt,Pd,Rhの少なくとも1
種を形成させ、この固定側接点と可動側接点を開閉動作
経路に対して30゜〜70゜の角度をもたせて配置したこと
を要旨とする。
【0006】
【作用】このような構成において、接点が互いに角度を
有していることから接点の接触に際しては接点接触力に
応じて接点摺動による接触点の移動が発生し、接点面に
付着した異物を除去し、接触抵抗の増加を抑える。ま
た、接触面に接触特性の優れたAu・Ag・Pt・Pd
・Rhの少なくとも1種金属、または合金を用いること
により、接触信頼性を向上できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。なお、従来と同様のものについては、同一番号
を付して説明を省略する。図1は本発明の一実施例を示
す開閉器用接点の拡大図である。同図において、接点
2,4の接触面には接触特性の優れたAg,Au,P
t,Pd,Rhの少なくとも1種を形成させており、互
いに開閉動作経路に対して所定の接点取付角度6をもた
せて配置されている。なお、5は接点動作方向である。
【0008】次に、このような開閉器用接点において、
下記に示す測定方法および評価方法により開閉特性を求
めて表1,表2に示し、この表1,表2を参照して詳細
に説明する。なお、ここでは継電器を使用した。 (1)故障率 a接点を2、b接点を2それぞれ持つ継電器10台によ
り、試験電流DC5V−3mA・動作回数50万回の条件
で連続開閉を行い、故障数から故障率を求める。試験方
法および故障率の算出は、JIS−C−5442により行
う。また良否の判定基準として、1×10-7以下を良とし
た。 (2)接触移動距離 (1)で述べたような連続開閉を行った継電器の接触面
より、接触痕の長さを計測して接触移動距離を求めた。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】 (実施例−1〜2、比較例−1) 開閉特性を調査するために、接点取付角度を変えて継電
器を製作した。即ち、可動接点を外径φ5(厚さ:3)
・接触面は球面平滑、固定側接点を外径5φ(厚さ:
3)・接触面は平面平滑、また接点を純銀とし接点取付
角度を30゜・70゜としたもの(実施例−1〜2)、およ
び接点取付角度を20゜としたもの(比較例−1)であ
る。なお接点取付角度70゜以上は、接点接触圧力が低く
なることから除外する。いずれも可動接点はバネ性を持
つ薄板に接合されている。
【0011】この結果によると、接点取付角度が20゜
(比較例−1)では故障率が劣っている。これは接点取
付角度が小さいために接点接触による接触移動距離が僅
かなことから、接点面の付着物・摩耗粉を除去する効果
が得られず、接触抵抗が増大したため故障の原因になっ
たものと考えられる。
【0012】以上の点から、接点取付角度は30゜〜70゜
が有効であることが判明した。 (実施例−3) 接点面形状の効果を見るため接触面に格子状の凹凸を加
工し、上述した実施例・比較例と同様継電器を作成し
た。
【0013】この結果によると、上述の実施例より約1
桁故障率の減少が認められた。これは上述した加工を施
した接触部により、接触面の付着物が効果的に除去され
るため故障が減少したと考えられる。
【0014】このことから、接点面に凹凸状にする、好
ましくは格子状または刃形状の加工を施すのが有効であ
ることが判明した。さらに、格子状及び刃形状の間隔が
1mm以下の場合、平滑接点とほぼ同等の開閉特性であ
り、効果が認められない。また3mm以上の場合は接触面
積が減少し、接触抵抗が増大することから除外する。 (実施例−4〜5,比較例−2) 実施例−3と同様、接点形状の効果を見るため可動接点
の接触面のみを球面(曲率半径:3mm)とした(実施例
−4)、固定接点の接触面のみを球面(曲率半径:3m
m)とした(実施例−5)、また可動接点および固定接
点両方とも接触面を球面(曲率曲径3mm)として(比較
例−2)、上述した実施例と同様に継電器を作成した。
この結果によると、可動接点・固定接点とも接触面を球
面(比較例−2)にしたものは故障率の増大が認められ
た。これは、接点の移動により接点厚さの最高部から外
れたことにより接点接触圧力が低下したため、接触抵抗
の増大に進展し故障の原因になったものと考えられる。
【0015】このことから、接点のどちらか一方を球面
にすることが有効であることが判明した。なお、曲率半
径が接点長手寸法の1/2以下ではアーク集中による開
閉特性の低下、消耗の増大が見られ、また15倍以上では
平面接点と同等の開閉特性であり効果が認められない。 (実施例−6、比較例−3) 接点接触面の導電性材質の厚さによる効果を見るため、
黄銅材表面に銀を3μm〜10μmの厚さにメッキ(実施
例−6)したもの、また黄銅材表面に銀を1μm〜2μ
mの厚さにメッキ(比較例−3)したものを接点とし、
上述した実施例と同様に継電器を作成した。この結果に
よると、接点接触面のメッキ厚さを1μm〜2μm(比
較例−3)にしたものは故障率の増大が見られる。これ
は、接点開閉に伴う消耗により基材の黄銅が露出したた
め黄銅がアーク熱・通電によるジュール熱などの熱影響
を受け、接触面が酸化し接触抵抗が増大して故障の原因
になったものと考えられる。
【0016】このことから、接点接触面のメッキ厚さを
3μm以上にすることが有効であることから判明した。 (実施例−7〜12) 上述した実施例−1〜6、および比較例−1〜2は接点
材料の成分に銀を用いた例を示したが、本発明は他の高
導電性材料、例えば金(実施例−7)、白金(実施例−
8)、パラジウム(実施例−9)、ロジウム(実施例−
10)、Au−Ag合金(実施例−11)、Ag−Pt合金
(実施例−12)等の場合にも上述した各実施例と同様の
開閉特性を示し、有効であることが判明した。
【0017】なお、このような金属、合金は、例えばA
gまたはCuの少なくとも1種を含む合金に、めっき法
やクラッド法等によって形成させ、使用目的に応じて適
宜選択すればよい。 (実施例−13、比較例−4) 接点のバネ性による効果を見るため、可動側接点をバネ
用リン青銅板(バネ限界値;45)に接合(実施例−13)
したもの、また可動接点をバネ性の低い黄銅板に接合
(比較例−4)したものを上述した実施例と同様に継電
器を作成した。
【0018】この結果によると、固定側・可動側とも両
接点がバネ特性の劣る方(比較例−4)は、故障率の増
大が認められる。これは、接点開閉に伴う接点消耗によ
り接触圧力が減少しため、接触抵抗の増大に進展し故障
の原因になったものと考えられる。このことから、接点
のどちらか一方にバネ性を持たせ、そのバネ限界値が40
kg/mm2 以上であると有効であることが判明した。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、固定側接
点と可動側接点との接触面に3μm以上のAg,Au,
Pt,Pd,Rhの少なくとも1種を形成させ、この固
定側接点と可動側接点を開閉動作経路に対して30゜〜70
゜の角度をもたせて配置するようにしたので、接触抵抗
の増大を防いで接触信頼性を向上させた開閉器用接点を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す開閉器用接点の拡大
図。
【図2】従来の開閉器用接点の拡大図。
【図3】従来の開閉器用接点の拡大図。
【符号の説明】
2,4…接点、6…接点付角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側接点と可動側接点との接触面に3
    μm以上のAg,Au,Pt,Pd,Rhの少なくとも
    1種を形成させ、この固定側接点と可動側接点を開閉動
    作経路に対して30゜〜70゜の角度をもたせて配置したこ
    とを特徴とする開閉器用接点。
  2. 【請求項2】 前記固定側接点または可動側接点の少な
    くとも一方に、1〜3mm間隔の格子状または刃形状の凹
    凸加工を施したことを特徴とする請求項1記載の開閉器
    用接点。
  3. 【請求項3】 前記固定側接点または可動側接点のいず
    れか一方を球状とし、この球面曲率半径が長手寸法の0.
    5 〜15倍の大きさであることを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載の開閉器用接点。
  4. 【請求項4】 前記固定側接点または可動側接点の少な
    くとも一方はバネ限界値が40kg/mm2 以上のバネ性を有
    することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の開閉器用接点。
JP6228593A 1993-03-23 1993-03-23 開閉器用接点 Pending JPH06275165A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7679255B2 (en) 2003-04-29 2010-03-16 Robert Bosch Gmbh Electrical machine

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