JPH06274889A - 光記録装置 - Google Patents

光記録装置

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JPH06274889A
JPH06274889A JP5097692A JP9769293A JPH06274889A JP H06274889 A JPH06274889 A JP H06274889A JP 5097692 A JP5097692 A JP 5097692A JP 9769293 A JP9769293 A JP 9769293A JP H06274889 A JPH06274889 A JP H06274889A
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JP
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laser beam
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optical
optical head
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JP5097692A
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Masuo Asakawa
益雄 浅川
Kazuyoshi Fujio
和克 藤尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の記録マークの形状は涙滴状のため、記
録マークの前縁部の再生信号の品質が悪く、そこで記録
マークの形状を改善した。 【構成】 第1のレーザビーム5Aにより涙滴状に形成
された記録マーク9の前縁部の温度が充分下がりきらな
いうちに第2のレーザビーム5Bにより再加熱し、前縁
部周辺への熱拡散が抑制され所定の位置へ後縁部形状と
同等の形状を持つ前縁部が形成され、記録マークが矩形
状になる。 【効果】 再生信号の品質が向上し、記録マークの前縁
部の形状不良によるジッター増大が抑制され高密度化に
適した記録方式が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報を光学ヘッドに
より照射するレーザビームを用いて光記録媒体上に記録
する光記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク記録には再生専用形、追記形
及び書換形がある。再生専用形は、予め光ディスク上に
凹凸のピットとして記録したものをレーザビームを用い
て情報を再生するものである。
【0003】また、追記形は、熱によって非可逆的な変
化を生ずる記録材料から構成される光ディスクを用い、
レーザビームの加熱により一度記録マークを形成した後
は再度情報の書き換えは出来ない。
【0004】さらに、書換形は、熱によって可逆的な変
化を生じる記録材料から構成される光ディスクを用い、
情報の記録再生を繰り返して行う。
【0005】上記のような追記形、書換形においてレー
ザビームの加熱により記録マークを形成する場合、光デ
ィスクが高速で回転しているため、記録の初めは熱が周
辺に拡散し、記録マークが形成しにくく、逆に記録の終
わりは初めの加熱の影響を受けて記録マークが大きくな
る傾向がある。その結果、記録マークは涙滴状になる。
【0006】従来の光ディスク装置の構成について図6
を参照しながら説明する。図6は、従来の光記録装置で
ある光ディスク装置を示す図である。
【0007】図6において、1は信号発生器、2は信号
発生器1に接続された変調器、3は変調器2に接続され
たレーザ駆動回路、4はレーザ駆動回路3に接続され半
導体レーザと集光光学系を組み込んだ光学ヘッド、5は
光学ヘッド4により照射されるレーザビーム、6はスピ
ンドルモータ、7は光記録媒体である光ディスクを示
す。
【0008】光ディスク装置は、半導体レーザ及び集光
光学系を組み込んだ光学ヘッド4から約1μmに絞った
レーザビーム5を高速回転している光ディスク7の記録
トラック上に照射し、光ディスク7の記録膜を加熱して
記録マークを形成する。さらに、この光ディスク7面上
に書き込みパワーより低いエネルギーのレーザビーム5
を照射し、これから得られる反射光の変化を検出し電気
信号に変換してデータの再生を行う。
【0009】信号発生器1は、デジタル情報に合わせた
信号を発生させ、この信号を変調器2で伝送路符号に変
換する。さらに、変調器2の出力信号に合わせてレーザ
駆動回路3を動作させ、光学ヘッド4に組み込まれた半
導体レーザの記録電流を制御する。
【0010】このようにして光学ヘッド4から出射され
たレーザビーム5は、スピンドルモータ6に取り付けら
れて高速回転している光ディスク7に照射され情報の書
き込みが行われる。
【0011】図7(a)〜(d)は、従来の光ディスク
装置における記録電流、記録マーク、アナログ再生信号
及びデジタル再生信号の関係を表した図である。図7に
おいて、8は記録電流、9は記録マーク、10は記録マ
ーク9の前縁部、11は記録マーク9の後縁部、12は
ランド、13はトラック断面、14はランド12の両端
に形成されたグルーブ、15はグルーブピッチ、16は
レーザビーム5のスポット径、17はランド幅、18は
デジタル再生信号、19はアナログ再生信号、20はス
ライスレベル、21はアナログ再生信号のピークをそれ
ぞれ示す。
【0012】記録電流8の大小に対応した強度を持つレ
ーザビーム5の加熱により記録マーク9を形成する場
合、光ディスク7が高速で回転しているため、記録の初
めは熱が周辺に拡散し前縁部10が形成しにくく、逆に
記録の終わりは初めの加熱の影響を受け後縁部11が大
きくなる特性がある。その結果、図7(b)に示すよう
に、記録マーク9は涙滴状になる。なお、トラック断面
13に示すように、ランド12は平坦状、グルーブ14
はグルーブピッチ15の間隔で溝状となっている。ま
た、レーザビーム5のスポット径16は、ランド幅17
よりも小さく設定されている。この涙滴状の記録マーク
9からデジタル再生信号18への変換は、記録マーク9
の列を記録電流8よりも低い再生電流でレーザビーム5
を照射して、そのレーザビーム5の戻り光の変化に比例
したアナログ再生信号19を得てこれをスライスレベル
20でコンパレートすることにより、エッジ検出してデ
ジタル再生信号18が得られる。
【0013】この時、このような涙滴状の記録マーク9
からアナログ再生信号19を再生すると、記録マーク9
の前縁部10に対応するアナログ再生信号19の振幅が
減少し、図7(d)に示すように、デジタル再生信号1
8の位相がずれてジッタが発生し、再生エラーが増加す
る。また同時に、図7(c)に示すように、アナログ再
生信号19のピーク21は記録電流8の矩形波の凸部の
中心がずれてピークシフトが発生し、ピーク検出方式の
光ディスク装置においても再生エラーが増加する。
【0014】この記録マーク9の前縁部10の改善に関
しては、特開昭60−25032号、特開昭60−87
440号、特開昭60−247827号、特開平3−3
5425号及び米国特許第4,894,816号各公報に
示されているが、これらの要約図を図8及び図9に示
す。これらは、記録時の半導体レーザの記録電流8を加
工して、記録マーク9の前縁部10の大きさと後縁部1
1の大きさとできるだけ等しくすることを提案してい
る。
【0015】これらの提案は、記録マーク9の前縁部1
0の大きさを後縁部11の大きさとできるだけ等しくす
るために、記録電流8の前縁部10に相当する部分を強
くしたものである。光ディスク装置は記録の高密度化の
方策として、記録マーク9の前縁部10、後縁部11の
両方でデジタル再生信号を検出する方法、いわゆるエッ
ジ検出方式が採用されているが、この検出方式において
は、デジタル再生信号の品質を高めるために前述の如
く、記録マーク9の前縁部10、後縁部11の両方の大
きさを等しく形成することが重要である。
【0016】また、エッジ記録方式においては、再生信
号の品質を高めるため記録マークの両端エッジ部をより
矩形状に形成することが重要になってきている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
光記録装置では、記録マークの前縁部の形状について
は、記録電流の立ち上がり部を大きくすることにより改
善されて来たが、基本的に光ディスクが高速で回転され
ているため、記録立ち上がり時には熱が充分行き渡らな
いまま光ディスクの記録トラックが移動してしまい、記
録マークの前縁部の形状を矩形状に形成することが困難
であるという問題点があった。
【0018】また、従来の光記録装置では、レーザビー
ム5のスポット径16をランド幅17よりも相対的に小
さく設定された状態のままで、記録電流8を加工するこ
とにより記録マーク9の涙滴状を改善しようとしてい
た。しかし、これでは、光ディスク7が高速度で回転さ
れているため、記録立ち上がり時には熱が充分行き渡ら
ないまま光ディスク7が移動してしまい、記録マーク9
の前縁部10の大きさを後縁部11の大きさと等しくす
ることが基本的に困難であり、ジッタ及びピークシフト
を低減できず、記録情報の再生の信頼性が欠けると言う
問題点があった。さらに、記録電流を加工するための回
路を光ディスク装置に付加しなければならないので、光
ディスク装置のコストが高くつくという問題点もあっ
た。
【0019】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、記録マークの前縁部の形状を
より矩形化でき、再生信号の品質を向上することがで
き、より高密度化に適している光記録装置を得ることを
目的とする。
【0020】また、この発明は、上記のような問題点を
解決するためになされたもので、記録マークの前縁部の
大きさを後縁部の大きさに等しくすることを容易、確実
かつ安価に得ることができ、記録の高密度化に適した高
信頼度の光記録装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る光記録装置は、次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 第1のレーザビームにより加熱して記録マーク
を光記録媒体に形成する第1の光学ヘッド。 〔2〕 前記第1のレーザビームにより形成された記録
マークの前縁部を第2のレーザビームにより再加熱して
前記記録マークを矩形化する第2の光学ヘッド。
【0022】この発明の請求項2に係る光記録装置は、
次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 第1のレーザビームにより加熱して記録マーク
を光記録媒体に形成し、その後前記第1のレーザビーム
により形成された記録マークの前縁部を第2のレーザビ
ームにより再加熱して前記記録マークを矩形化する光学
ヘッド。
【0023】この発明の請求項3に係る光記録装置は、
次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 第1のレーザビームにより加熱して記録マーク
を光記録媒体に形成する第1の光学ヘッド。 〔2〕 前記第1のレーザビームにより形成された記録
マークの前縁部をトラック方向と垂直方向に長軸を持つ
楕円状の第2のレーザビームにより再加熱して前記記録
マークを矩形化する第2の光学ヘッド。 〔3〕 記録情報に基づいて前記第1の光学ヘッドを駆
動する第1のレーザ駆動手段。 〔4〕 前記第1のレーザビームにより形成された記録
マークの条件に基づいて前記第2の光学ヘッドを駆動す
る第2のレーザ駆動手段。
【0024】この発明の請求項4に係る光記録装置は、
次に掲げる手段を備えたものである。 〔1〕 ランド及びグルーブから形成される複数のトラ
ックを有する光記録媒体に、スポット径がランド幅以上
でかつグルーブピッチ以下の大きさを持つレーザビーム
により加熱して記録マークを形成する光学ヘッド。
【0025】
【作用】この発明の請求項1に係る光記録装置において
は、第1の光学ヘッドによって、第1のレーザビームに
より加熱されて記録マークが光記録媒体に形成される。
また、第2の光学ヘッドによって、前記第1のレーザビ
ームにより形成された記録マークの前縁部が第2のレー
ザビームにより再加熱されて前記記録マークが矩形化さ
れる。
【0026】この発明の請求項2に係る光記録装置にお
いては、光学ヘッドによって、第1のレーザビームによ
り加熱されて記録マークが光記録媒体に形成され、その
後前記第1のレーザビームにより形成された記録マーク
の前縁部が第2のレーザビームにより再加熱されて前記
記録マークが矩形化される。
【0027】この発明の請求項3に係る光記録装置にお
いては、第1の光学ヘッドによって、第1のレーザビー
ムにより加熱されて記録マークが光記録媒体に形成され
る。また、第2の光学ヘッドによって、前記第1のレー
ザビームにより形成された記録マークの前縁部がトラッ
ク方向と垂直方向に長軸を持つ楕円状の第2のレーザビ
ームにより再加熱されて前記記録マークが矩形化され
る。さらに、第1のレーザ駆動手段によって、記録情報
に基づいて前記第1の光学ヘッドが駆動される。また、
第2のレーザ駆動手段によって、前記第1のレーザビー
ムにより形成された記録マークの条件に基づいて前記第
2の光学ヘッドが駆動される。
【0028】この発明の請求項4に係る光記録装置にお
いては、光学ヘッドによって、ランド及びグルーブから
形成される複数のトラックを有する光記録媒体に、スポ
ット径がランド幅以上でかつグルーブピッチ以下の大き
さを持つレーザビームにより加熱されて記録マークが形
成される。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1の構成について図
1を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施例
1を示す図である。
【0030】図1において、4Aは2つのレーザビーム
5A、5Bを備えたマルチビーム光学ヘッド、3Aはマ
ルチビーム光学ヘッド4Aを駆動するレーザ駆動回路で
ある。なお、信号発生器1、変調器2、スピンドルモー
タ6及び光ディスク7は上記従来装置と同様のものであ
る。
【0031】この実施例1におけるレーザ駆動回路3A
は、2つのビームを制御、駆動するため、変調器2から
の入力に対して、2つの出力が得られるように作られて
いる。初めに、従来装置と同様に、デジタル情報に合わ
せた信号を信号発生器1で発生させ、この信号を変調器
2で伝送路符号に変換する。さらに、その信号に合わせ
てマルチビーム光学ヘッド4Aの半導体レーザを制御す
るレーザ駆動回路3Aを動作させる。レーザ駆動回路3
Aは2つの出力を持ち、1つは従来装置における記録マ
ークを形成させる第1のレーザビーム5Aの記録電流を
制御し、他の1つは第1のレーザビーム5Aに続いて動
作させる第2のレーザビーム5Bを制御する。
【0032】ところで、この発明に係る第1及び第2の
光学ヘッド並びに光学ヘッドは、前述したこの発明の実
施例1ではマルチビーム光学ヘッド4Aに相当し、この
発明の請求項3に係る第1及び第2のレーザ駆動手段
は、実施例1では信号発生器1、変調器2及びレーザ駆
動回路3Aから構成される。
【0033】次に、この発明の実施例1の動作について
図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、この発
明の実施例1の基本的な記録方式を示すレーザビームの
走査と記録マークの関係を示す図である。また、図3
は、この発明の実施例1における記録電流、入射エネル
ギー、記録マーク及び再生信号の関係を示す図である。
【0034】初めに、マルチビーム光学ヘッド4Aから
第1のレーザビーム5Aを高速回転している光ディスク
7のランド12上へ照射し、従来と同じ記録マーク9を
形成する。続いて、ランド12と垂直方向に長楕円状の
ビーム形状を持つ第2のレーザビーム5Bを記録マーク
9の前縁部10に照射する。この時の記録電流と時間の
関係を図3(a)に示す。この結果、記録マークのレー
ザビームによる入射エネルギー分布は、模式的に表すと
図3(b)のようになる。
【0035】図3(b)において見られるように、第1
のレーザビーム5Aの加熱による記録マーク部の入射エ
ネルギーは、周辺部への熱拡散のため記録時の立ち上が
りが鈍り前縁部形状が小さく形成される。これに対して
記録マークの後縁部は、前縁部の加熱により既に昇温し
ているため記録マークが容易に形成され矩形状に近いシ
ャープな形状が得られる。
【0036】続いて、第1のレーザビーム5Aの加熱に
よる光ディスク7の昇温効果が残っているうちに、第2
のレーザビーム5Bを記録マークの前縁部に照射し後縁
部と同等の形状を形成させる。この時、第2のレーザビ
ーム5Bの形状をランド12に垂直な方向に長軸を持つ
楕円状にすると前縁部がより矩形化する効果がある。
【0037】また、上述したように、従来、記録電流の
立ち上がり部を大きくしたものが提案されているが、光
ディスク7が高速で回転しているため図8及び図9に示
すレーザビームの現象を避けることが困難である。ま
た、このため立ち上がり電流を過度に大きくすると、熱
拡散により後に続く記録マークの後縁部が異常に大きく
成長するため、立ち上がり部の記録電流は限定した範囲
で与えなければならない。
【0038】図3(a)に示すレーザビームを動作させ
る記録電流の条件については、第1のレーザビーム5A
は従来使用されてきた条件、第2のレーザビーム5Bに
ついては第1のレーザビーム5Aにより形成される所定
の記録マークの条件に合わせて出力、時間を選択する。
この条件については、図3(d)に示す再生信号を計測
することにより容易に求めることができる。このように
して、2つのレーザビーム5A、5Bの記録条件を最適
化することにより、図3(c)に示す前縁部が矩形化さ
れた記録マーク9Bが形成され、図3(d)に示す歪み
のない再生信号が得られる。
【0039】従来の記録方式では、記録マークが涙滴状
になり、記録マークの前縁部の再生信号の品質が悪いの
で、高記録密度化のため改善する必要があった。そこ
で、この発明の実施例1は、前述したように、第1のレ
ーザビーム5Aにより涙滴状に形成された記録マーク9
の前縁部の温度が充分下がりきらないうちに第2のレー
ザビーム5Bにより再加熱されるため、前縁部周辺への
熱拡散が抑制され所定の位置へ後縁部形状と同等の形状
を持つ前縁部が形成され、記録マークが矩形状になる。
その結果、この実施例1によれば第1のレーザビーム5
Aにより形成された涙滴状記録マークの前縁部が、第2
のレーザビーム5Bの再加熱により後縁部とほぼ等価な
矩形状にされ、再生信号の品質が向上し、記録マークの
前縁部の形状不良によるジッター増大が抑制され高密度
化に適した記録方式が得られる。
【0040】これまで、記録マークの前縁部の形状のみ
取り上げ論じて来たが、米国特許(U.S.P)第4,894,
816号公報において指摘されているように、様々なパタ
ーンの記録マークが連続して形成される時、次々に形成
される記録マークの直前に形成された記録マークが常に
次の記録マークの形成に影響を及ぼす。これは記録マー
クの前縁部の位置ずれを引き起こしジッタ増加の一因と
なる。この発明の実施例1においては、予め様々な昇温
状態において第2のレーザビーム5Bの最適条件を求め
ておくため、第2のレーザビーム5Bの制御により容易
に記録マークの前縁部の位置をコントロール可能であ
る。また、記録マークの後縁部の形状については、同上
特許に提案されているようなパルストレイン方式をこの
実施例1と組み合わせると効果的である。
【0041】実施例2.なお、第2のレーザビーム5B
の形成方法は、上記実施例1で示すように2ビームを備
えたマルチビーム光学ヘッド4A(マルチビーム用半導
体レーザ)を使用する方法の他に、1つのビームを光学
的に2つに分割しても得ることができる。すなわち、記
録マークを初めに形成する第1のレーザビームと、第1
のレーザビームで形成された記録マークの前縁部を再加
熱する第2のレーザビームとを1つのレーザビームを光
学的に分割して形成する。
【0042】実施例3.さらに、2つのレーザビームは
照射位置が接近しているため、第1のレーザビームと第
2のレーザビームの集光光学系を共用することも可能で
ある。
【0043】実施例4.以下、この発明の実施例4の構
成について図4を参照しながら説明する。図4は、この
発明の実施例4の構成を示す図であり、信号発生器1〜
レーザ駆動回路3、レーザビーム5〜光ディスク7は上
述した従来装置のものと同様である。なお、各図中、同
一符号は同一又は相当部分を示す。
【0044】図4において、4Bは光学ヘッドであっ
て、フォーカスサーボによりレンズの焦点を移動するこ
とによりレーザビーム5のスポット径を制御調節するこ
とができる。
【0045】次に、この発明の実施例1の動作について
図5を参照しながら説明する。図5は、この発明の実施
例4の動作を示すタイミングチャートである。
【0046】図5に於いて、8は記録電流、9は記録マ
ーク、10は記録マーク9の前縁部、11は記録マーク
9の後縁部、12はランド、13はトラック断面、14
はグルーブ、15はグルーブピッチ、16Aはレーザビ
ーム5のスポット径、17はランド幅、18はデジタル
再生信号、19はアナログ再生信号、20はスライスレ
ベル、21はアナログ再生信号19のピークである。
【0047】光ディスク7に情報の記録を行う時に、ラ
ンド幅17よりも相対的に大きなスポット径16Aを持
つレーザビーム5をランド12部分に照射する。レーザ
ビーム5のスポット径16Aはランド幅17よりも大き
いので、熱拡散により記録マーク9の前縁部10の大き
さはスポット径16Aよりも小さくなるが、図5(b)
に示すように、前縁部10はランド幅17一杯に形成さ
れる。
【0048】この時、グルーブ14にもレーザビーム5
が照射されるが、グルーブ14は溝状であるので、レー
ザビーム5がグルーブ14に対して斜めに照射されるの
で、グルーブ14の温度は記録マーク9が形成される温
度まで上昇しないので、グルーブ14に記録マーク9が
形成されることはない。
【0049】同様に、記録マーク9の後縁部11もラン
ド幅17一杯に形成される。このようにして、記録マー
ク9を形成すると、前縁部10の大きさと後縁部11の
大きさは同じになり、記録マーク9は前後で対称とな
る。なお、スポット径16Aはランド幅17以上かつグ
ルーブピッチ15以下の状態で行う。スポット径16A
がグルーブピッチ15以下であることの必要性は、隣の
トラックの再生信号の混入即ちクロストークを防止する
ためである。
【0050】これらの記録マーク9の列を記録電流8よ
りも低い再生電流でレーザビーム5を照射して再生した
場合、アナログ再生信号19はピーク21を中心として
前後で対称な波形となる。このアナログ再生信号19を
スライスレベル20でコンパレートすることにより、エ
ッジ検出してデジタル再生信号18が得られる。このデ
ジタル再生信号18の位相は、記録電流8の位相とずれ
ていないのでジッターが発生せず、再生エラーが増加す
ることはない。また同時に、アナログ再生信号19のピ
ーク21は記録電流8の矩形波の凸部の中心と一致して
おりピークシフトが発生せず、ピーク検出方式の光ディ
スク装置に於いても再生エラーが増加することはない。
【0051】この発明の実施例4は、前述したように、
記録時にレーザビーム5のスポット径16Aがランド幅
17よりも相対的に大きな状態でレーザビーム5をラン
ド12部分に照射することにより、従来のスポット径1
6では熱拡散が原因で小さく形成されてしまう記録マー
ク9の前縁部10を、後縁部11と同じ大きさに形成す
るものである。なお、レーザビーム5のスポット径16
Aでランド幅17からはみ出た部分はグルーブ14に照
射されるが、グルーブ14は溝状でレーザビーム5の進
行方向に対して垂直ではなく傾斜しているため、グルー
ブ14の温度は記録マーク9が傾斜される温度まで上昇
しないので、グルーブ14に記録マーク9が形成される
ことはない。また、記録マーク9が仮に形成されても、
その記録マーク9からの戻り光量は少ないので、信号と
しては検出されない。これにより、記録マーク9の前縁
部10の形状不良によるデジタル再生信号のジッター増
加及びアナログ再生信号のピークシフトを防止すること
が可能であり、記録の高密度化に適した記録マーク9を
形成することができる。
【0052】以上のように、この実施例4によれば、光
ディスク7の記録方法において、レーザビーム5のスポ
ット径16Aがランド幅17よりも相対的に大きな状態
で記録を行うので、記録マーク9の前縁部10と後縁部
11の大きさが等しく前後で対称な形状に形成されるの
で、デジタル再生信号のジッター及びアナログ再生信号
のピークシフトを低減することができる。このことによ
り、光ディスク7の記録情報を誤り無く再生することが
でき、光ディスク7の信頼性及び高密度化を向上させる
ことができるという効果を奏する。
【0053】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る光記録装置
は、以上説明したとおり、第1のレーザビームにより加
熱して記録マークを光記録媒体に形成する第1の光学ヘ
ッドと、前記第1のレーザビームにより形成された記録
マークの前縁部を第2のレーザビームにより再加熱して
前記記録マークを矩形化する第2の光学ヘッドとを備え
たので、記録マークの前縁部の形状をより矩形化でき、
再生信号の品質を向上することができるという効果を奏
する。
【0054】この発明の請求項2に係る光記録装置は、
以上説明したとおり、第1のレーザビームにより加熱し
て記録マークを光記録媒体に形成し、その後前記第1の
レーザビームにより形成された記録マークの前縁部を第
2のレーザビームにより再加熱して前記記録マークを矩
形化する光学ヘッドを備えたので、記録マークの前縁部
の形状をより矩形化でき、再生信号の品質を向上するこ
とができるという効果を奏する。
【0055】この発明の請求項3に係る光記録装置は、
以上説明したとおり、第1のレーザビームにより加熱し
て記録マークを光記録媒体に形成する第1の光学ヘッド
と、前記第1のレーザビームにより形成された記録マー
クの前縁部をトラック方向と垂直方向に長軸を持つ楕円
状の第2のレーザビームにより再加熱して前記記録マー
クを矩形化する第2の光学ヘッドと、記録情報に基づい
て前記第1の光学ヘッドを駆動する第1のレーザ駆動手
段と、前記第1のレーザビームにより形成された記録マ
ークの条件に基づいて前記第2の光学ヘッドを駆動する
第2のレーザ駆動手段とを備えたので、記録マークの前
縁部の形状をより矩形化でき、再生信号の品質を向上す
ることができるという効果を奏する。
【0056】この発明の請求項4に係る光記録装置は、
以上説明したとおり、ランド及びグルーブから形成され
る複数のトラックを有する光記録媒体に、スポット径が
ランド幅以上でかつグルーブピッチ以下の大きさを持つ
レーザビームにより加熱して記録マークを形成する光学
ヘッドを備えたので、記録マークの前縁部の大きさを後
縁部の大きさに等しくすることを容易、確実かつ安価に
得ることができ、記録の高密度化に適した高信頼度の光
記録装置を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す図である。
【図2】この発明の実施例1のレーザビームの走査と記
録マークの関係を示す図である。
【図3】この発明の実施例1における記録電流、入射エ
ネルギー、記録マーク及び再生信号の関係を示す図であ
る。
【図4】この発明の実施例4を示す図である。
【図5】この発明の実施例4における記録電流、記録マ
ーク、アナログ再生信号及びデジタル再生信号の関係を
示す図である。
【図6】従来の光記録装置を示す図である。
【図7】従来の光記録装置における記録電流、記録マー
ク、アナログ再生信号及びデジタル再生信号の関係を示
す図である。
【図8】従来の他の光記録装置における記録電流及び記
録マークの関係を示す図である。
【図9】従来の他の光記録装置における記録電流及び記
録マークの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 信号発生器 2 変調器 3、3A レーザ駆動回路 4A、4B マルチビーム光学ヘッド 5A 第1のレーザビーム 5B 第2のレーザビーム 6 スピンドルモータ 7 光ディスク 8 記録電流 9、9B 記録マーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のレーザビームにより加熱して記録
    マークを光記録媒体に形成する第1の光学ヘッド、及び
    前記第1のレーザビームにより形成された記録マークの
    前縁部を第2のレーザビームにより再加熱して前記記録
    マークを矩形化する第2の光学ヘッドを備えたことを特
    徴とする光記録装置。
  2. 【請求項2】 第1のレーザビームにより加熱して記録
    マークを光記録媒体に形成し、その後前記第1のレーザ
    ビームにより形成された記録マークの前縁部を第2のレ
    ーザビームにより再加熱して前記記録マークを矩形化す
    る光学ヘッドを備えたことを特徴とする光記録装置。
  3. 【請求項3】 第1のレーザビームにより加熱して記録
    マークを光記録媒体に形成する第1の光学ヘッド、前記
    第1のレーザビームにより形成された記録マークの前縁
    部をトラック方向と垂直方向に長軸を持つ楕円状の第2
    のレーザビームにより再加熱して前記記録マークを矩形
    化する第2の光学ヘッド、記録情報に基づいて前記第1
    の光学ヘッドを駆動する第1のレーザ駆動手段、及び前
    記第1のレーザビームにより形成された記録マークの条
    件に基づいて前記第2の光学ヘッドを駆動する第2のレ
    ーザ駆動手段を備えたことを特徴とする光記録装置。
  4. 【請求項4】 ランド及びグルーブから形成される複数
    のトラックを有する光記録媒体に、スポット径がランド
    幅以上でかつグルーブピッチ以下の大きさを持つレーザ
    ビームにより加熱して記録マークを形成する光学ヘッド
    を備えたことを特徴とする光記録装置。
JP5097692A 1993-01-20 1993-04-23 光記録装置 Pending JPH06274889A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6819644B2 (en) * 2000-06-19 2004-11-16 Sony Corporation Optical disc recording method and apparatus
WO2006049752A1 (en) * 2004-10-29 2006-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Systems and methods for writing data to optical media using plural laser heads

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