JPH06274268A - 操作押圧力検出形情報入力方法及びインターフェース装置 - Google Patents

操作押圧力検出形情報入力方法及びインターフェース装置

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JPH06274268A
JPH06274268A JP6515693A JP6515693A JPH06274268A JP H06274268 A JPH06274268 A JP H06274268A JP 6515693 A JP6515693 A JP 6515693A JP 6515693 A JP6515693 A JP 6515693A JP H06274268 A JPH06274268 A JP H06274268A
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pressing force
information input
piezoelectric vibrators
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piezoelectric
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Application number
JP6515693A
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English (en)
Inventor
Makoto Mizukami
誠 水上
Kikuji Kato
喜久次 加藤
Takashi Yoshizawa
高志 吉澤
Toshibumi Okubo
俊文 大久保
Shigehisa Fukui
茂寿 福井
Toshio Watanabe
敏雄 渡辺
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操作者の指先の複数の点における操作押圧力の
向き及び大きさを検出・合成して各種情報の入力が可能
な操作押圧力検出形情報入力インターフェース装置を提
供する。 【構成】複数の集合圧電振動子1に時分割に順次交流電
圧を印加して時間差振動させて行き、当該それぞれの圧
電振動子1上に一体重設された弾性体2に加えられたそ
れぞれの操作押圧力を、それぞれの圧電振動子1の駆動
電流iの変化により順次検出し、ベクトル合成した後、
当該ベクトルのXY各成分に比例した電気信号を独立し
て出力したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指等による外力を作用
させて各種情報の入力が可能な情報入力方法及びその実
施に直接使用するインターフェース装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より目の不自由な盲人の為の情報伝
達手段として、点字があらゆる場所で幅広く用いられて
おり、電話機や自動販売機等の機器における機能操作の
説明手段としても一般的に利用されている。これらの機
器の操作においては、操作者が点字を指先でなぞり、所
望の機能の操作スイッチであるか否かを確認した後、当
該操作スイッチを操作する必要がある。このため点字は
機能選択や開始・終了指示を行う操作スイッチ面上に直
接、或いは操作スイッチの周辺に表示されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、操作ス
イッチ上に直接点字を表示する場合には、操作者が操作
スイッチ面上に表示された点字をなぞり読み取る必要が
あることから、操作者の指先による読み取り走査力の一
部が操作スイッチの操作押圧力となる。このため不用意
に操作スイッチが機能しないように操作スイッチに内蔵
されたスプリングの反発力を強くしたり、点字を表示す
るため操作スイッチ面の面積を大きくする必要がある
等、機器設計において各種の制約が生じる問題があっ
た。
【0004】或いは操作スイッチの周辺に点字を表示す
る場合には、操作者が点字を読み取った後に改めて当該
点字に対応する操作スイッチの位置を確認する必要があ
り、所望の機能を行うための操作手順が増加し、操作を
終了するまでにはかなりの時間と慣れを操作者に要求し
ていた。
【0005】また、前記操作スイッチを用いた場合に
は、多次元のベクトル情報の入力が不可能であったり、
或いは可能な場合でも入力操作が煩雑となり時間がかか
る欠点を有していた。さらに、盲人の場合には入力操作
中に同時に点字の読み取りを行えない欠点を有してい
た。
【0006】或いはこれらの問題を解決するものとして
仮想紙面上に表示した点字を自由に操作できる盲人用の
ベクトル情報入力インターフェース装置の開発が望まれ
ている。この場合、直接感覚的な操作感を実現するには
視点と操作点を一致させることが重要であり、盲人の場
合には視点となる人差し指又は中指の指先で点字を読み
ながら当該ベクトル情報入力インターフェース装置を操
作できることが望ましい。
【0007】さらに当該ベクトル情報入力インターフェ
ース装置において適度な操作感を得るには、操作時にお
いて操作方向と逆向きに適度な反発力が得られることが
望まれる。しかしながらこのような要求を満足するベク
トル情報入力インターフェース装置は存在しなかった。
ここにおいて、本発明は操作者の指先の複数の点におけ
る操作押圧力の向き及び大きさを検出・合成して各種情
報の入力が可能な操作押圧力検出形情報入力方法及びイ
ンターフェース装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明が次
に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を採用するこ
とにより達成される。すなわち、本発明方法の第1の特
徴は、複数の集合圧電振動子に時分割に順次交流電圧を
印加して時間差振動させて行き、当該それぞれの圧電振
動子上に一体重設された弾性体に加えられたそれぞれの
操作押圧力を、前記それぞれの圧電振動子の駆動電流の
変化により順次検出し、これら駆動電流の総和の大きさ
を有しかつ前記圧電振動子群の集合中心から最大の駆動
電流を与える圧電振動子の向きを有するベクトルとな
し、当該ベクトルのXY各成分に比例した電気信号を独
立して出力してなる操作押圧力検出形情報入力方法であ
る。
【0009】本発明方法の第2の特徴は、複数の集合圧
電振動子に時分割に順次交流電圧を印加して時間差振動
させて行き、当該それぞれの圧電振動子上に一体重設さ
れた弾性体に加えられたそれぞれの操作押圧力を、前記
それぞれの圧電振動子の駆動電流の変化により検出し、
ベクトル合成した後、当該ベクトルのXY各成分に比例
した電気信号を独立して出力してなる操作押圧力検出形
情報入力方法である。
【0010】本発明方法の第3の特徴は、複数の集合圧
電振動子に時分割に順次交流電圧を印加して時間差振動
させて行き、当該それぞれの圧電振動子上に一体重設さ
れた弾性体に加えられたそれぞれの操作押圧力を、前記
それぞれの圧電振動子の駆動電流の変化により検出し、
これら駆動電流の総和に比例したZ軸成分の電気信号を
出力すると共に前記圧電振動子群の集合中心から最大の
駆動電流を与える前記圧電振動子の向きを有するベクト
ルとなし、当該ベクトルのXY各成分に比例した電気信
号を独立して出力してなる操作押圧力検出形情報入力方
法である。
【0011】本発明方法の第4の特徴は、前記方法の第
1,第2又は第3の特徴における集合圧電振動子群が、
操作押圧力の同時に加わることのない圧電振動子群を相
互に並列接続して、時分割駆動における分割数を低減し
てなる操作押圧力検出形情報入力方法である。
【0012】本発明方法の第5の特徴は、前記方法の第
1,第2,第3又は第4の特徴における圧電振動子が、
駆動電流の変化に比例して、当該それぞれの圧電振動子
の交流駆動電圧若しくは駆動周波数を変化させることに
より、加えられた操作押圧力の向きと逆向きの反発力を
生成してなる操作押圧力検出形情報入力方法である。
【0013】本発明装置の第1の特徴は、複数の集合圧
電振動子と、当該複数の圧電振動子それぞれに一体重設
されて振動すると共に操作者より操作押圧力を受けかつ
振動エネルギーを一時的に蓄積可能なそれぞれの弾性体
と、前記それぞれの圧電振動子の駆動電流を出力する単
一共通の交流駆動回路と、当該交流駆動回路に駆動電流
を供給する電源回路と、前記交流駆動回路より出力され
た駆動電流を前記それぞれの圧電振動子に順次分配出力
するデマルチプレクサと、前記交流駆動回路の駆動電流
に比例した電流検出信号を出力する単一共通の駆動電流
検出回路と、アナログ値である前記電流検出信号をディ
ジタル値に対応変換するA/Dコンバータと、当該変換
された複数のディジタル値を基に対応するベクトル成分
出力をそれぞれ出力しかつ前記デマルチプレクサの出力
選択時分割制御を行う演算回路とを具備してなる操作押
圧力検出形情報入力インターフェース装置である。
【0014】本発明装置の第2の特徴は、複数の集合圧
電振動子と、当該複数の圧電振動子それぞれに一体重設
されて振動すると共に操作者より操作押圧力を受けかつ
振動エネルギーを一時的に蓄積可能なそれぞれの弾性体
と、前記それぞれの圧電振動子の駆動電流を出力する単
一共通の交流駆動回路と、当該交流駆動回路に駆動電流
を供給する電源回路と、前記交流駆動回路より出力され
た駆動電流を前記それぞれの圧電振動子に順次分配出力
するデマルチプレクサと、前記交流駆動回路の駆動電流
に比例した電流検出信号を出力する単一共通の駆動電流
検出回路と、アナログ値である前記電流検出信号をディ
ジタル値に対応変換するA/Dコンバータと、当該変換
された複数のディジタル値を基に対応するベクトル成分
出力をそれぞれ出力しかつ前記デマルチプレクサの出力
選択時分割制御を行うとともに前記交流駆動回路に駆動
制御信号が順次時間差入力する演算回路とを具備してな
る操作押圧力検出形情報入力インターフェース装置であ
る。
【0015】本発明装置の第3の特徴は、前記装置の第
1又は第2の特徴における圧電振動子が、一定の向きに
順次分極方向を変化させてなる操作押圧力検出形情報入
力インターフェース装置である。
【0016】本発明装置の第4の特徴は、前記装置の第
1,第2又は第3の特徴における圧電振動子及び弾性体
群が、平面円形、方形、多角形、任意形に複数集合配置
されてなる操作押圧力検出形情報入力インターフェース
装置である。
【0017】本発明装置の第5の特徴は、前記装置の第
1,第2又は第3の特徴におけるそれぞれの圧電振動子
及び弾性体が、半径方向等角放射状扇形、格子状碁盤目
形、ランダム状モザイク形に複数分割集合配列されてな
る操作押圧力検出形情報入力インターフェース装置であ
る。
【0018】本発明装置の第6の特徴は、前記装置の第
5の特徴における所定の弾性体が、上面にそれぞれ突起
を突設し、当該弾性体全体として点字文字のエレメント
を構成するように配列された点字表示機構を有してなる
操作押圧力検出形情報入力インターフェース装置であ
る。
【0019】本発明装置の第7の特徴は、前記装置の第
6の特徴におけるそれぞれの突起が、磁性材料を内蔵或
いは磁性材料より構成され、突起を突設したそれぞれの
弾性体下部に設けられたそれぞれの交番磁界発生コイル
により独立して振動してなる操作押圧力検出形情報入力
インターフェース装置である。
【0020】本発明装置の第8の特徴は、前記装置の第
1,第2,第3,第4,第5,第6又は第7の特徴にお
ける集合圧電振動子群が、操作押圧力の同時に加わるこ
とのない圧電振動子群を相互に並列接続してなる操作押
圧力検出形情報入力インターフェース装置である。
【0021】
【作用】本発明は、前記のような手法及び手段を講じた
ので、各弾性体に加えられた操作押圧力に比例した反発
力を操作者の指先に与えつつ、当該操作押圧力に比例し
た電気信号に変換して出力することが可能となる。
【0022】また、各弾性体を円形、方形、多角形、任
意形放射状、格子状、ランダム状に集合配列しかつ当該
各弾性体上に突設した突起により点字のエレメントをそ
れぞれ構成したことにより、加えられた操作押圧力の情
報を2次元のベクトル出力として取り出すことも可能と
なる。
【0023】
【実施例】
(装置例)本発明の装置例を図面につき詳説する。図1
は本装置例を盲人用点字入力装置に適用した構成概念
図、図2は本装置例における弾性体に働く操作押圧力の
分布概念図である。
【0024】図中、αは本装置例の操作押圧力検出形情
報入力インターフェース装置、Aは操作振動部、Bは制
御部、iは駆動電流、pは進行波、1は圧電振動子、
2,2a〜2h,2a’〜2h’は弾性体、3は突起状
磁石、4は交流駆動回路、5は電源回路、6はデマルチ
プレクサ、7は駆動電流検出回路、8はA/Dコンバー
タ、9は演算回路、10は指先、11は接触押圧面であ
る。
【0025】本装置例において、操作押圧力検出形情報
入力インターフェース装置αは、操作振動部Aと制御部
Bとより構成されており、以下それぞれにつき詳説す
る。操作振動部Aは、図示しない電極を上下両面に形成
しかつ半径方向に順次分極方向を変化させて構成された
制御部Bからの交流駆動電圧により振動を行う複数の圧
電振動子1と、当該ぞれぞれの圧電振動子1上に重設さ
れて一体として振動するそれぞれの弾性体2と、当該所
定の弾性体2上に突設されたそれぞれの突起状磁石3と
より構成されている。
【0026】当該圧電振動子1及び弾性体2は平面扇形
ショートケーキ状に形成され、中心から半径方向に向か
って等角放射状に複数個集合されており、なおかつ前記
それぞれの突起状磁石3は、点字のエレメントをそれぞ
れ構成するように前記各弾性体2上に突設されている。
【0027】制御部Bは、前記操作振動部Aのそれぞれ
の圧電振動子1に駆動電流iを出力する交流駆動回路4
と、当該交流駆動回路4に駆動電力を供給する電源回路
5と、前記交流駆動回路4の駆動電流iを前記それぞれ
の圧電振動子1に時分割に順次分配するデマルチプレク
サ6と、前記交流駆動回路4の入力電流を検出し電流検
出信号ssに変換出力する駆動電流検出回路7と、当該
駆動電流検出回路7より出力されたアナログ値である電
流検出信号ssをディジタル値に対応変換するA/Dコ
ンバータ8と、当該A/Dコンバータ8のディジタル出
力が順次時間差入力され、これらを基に演算処理を行い
操作押圧力のベクトルを算出した後複数のベクトル成分
に分割して同時並行出力すると共に前記電流検出信号s
sをそれぞれ検出しこれに対応する駆動制御信号scを
前記交流駆動回路4に逐次出力しなおかつ前記デマルチ
プレクサ6に選択信号slを間歇出力する演算回路9と
より構成されている。
【0028】(方法例)本装置例はこのような具体的実
施態様を呈し、次に本装置例に適用する方法例の動作手
順につき詳説する。交流駆動回路4は、電源回路5より
駆動電力の供給を受け、所定の交流駆動電圧及び駆動周
波数を有する駆動電流iに変換出力する。当該駆動電流
iはデマルチプレクサ6を介して演算回路9より逐次出
力された選択信号slに対応する圧電振動子1に時分割
に順次出力される。
【0029】圧電振動子1は、半径方向に順次分極方向
を変化させて構成されているため、駆動電流iの印加に
より、半径方向任意の向きの進行波振動を発生する。こ
こで当該駆動電流iの位相及び周波数を制御することに
より進行波pの進行方向や速さを自在に制御可能であ
る。
【0030】それぞれの弾性体2は当該それぞれの圧電
振動子1にショートケーキ状に一体重設されており、当
該圧電振動子1と一体となって進行波振動を行う。これ
ら複数の圧電振動子1及び弾性体2は等角放射状配列さ
れ、さらに弾性体2上には突起状磁石3が突設されてお
り、弾性体2全体として点字のエレメントを構成するよ
うに配列され、点字に対応した入力が可能なように構成
されている。
【0031】ここで操作者は、当該突起状磁石3に指先
10を乗せ、任意の向きに押圧する。これにより弾性体
2を介して圧電振動子1に操作押圧力が加わり、弾性体
2の機械的な負荷トルクが変化する。これにより圧電振
動子1の駆動電流iが変化する。
【0032】それぞれの圧電振動子1の駆動時における
交流駆動回路4のそれぞれの入力電流を駆動電流検出回
路7にて検出・増幅して電流検出信号ssとなし、A/
Dコンバータ8にてアナログ値である電流検出信号ss
に対応するディジタル値に変換して演算回路9に入力す
る。
【0033】演算回路9は、前記デマルチプレクサ6に
選択信号slを順次スキャンしつつ出力して全ての電流
検出信号ssを取り込み、これにより操作押圧力の2次
元ベクトルを算出し、X軸・Y軸方向それぞれのベクト
ル成分に対応したベクトル出力として電気信号を独立し
て出力する。
【0034】駆動電流検出回路7によって押圧時の交流
駆動回路4の駆動電流iをそれぞれの圧電振動子1につ
き測定し、これから操作押圧力がない場合則ち定常時の
駆動電流iを差し引けば、各弾性体2の操作押圧力に比
例した電気信号を出力することができる。
【0035】ここで演算回路9において直線やスプライ
ン関数等を用いて電流検出信号ssの補間演算を行え
ば、圧電振動子1の数が少ない場合にも精度良く指先1
0の操作押圧力の向き及び大きさを検出可能である。
【0036】本実施例の場合、操作振動部Aの中心に対
して弾性体2が等角放射状に集合配置されているため、
例えば各圧電振動子1に対して時計回りの向きに選択信
号slに対応するアドレスを割り振っておけば、操作押
圧力が最大となる圧電振動子1に対応するアドレスから
直接指先10の操作押圧力の向きを検出することも可能
である。
【0037】演算回路9は、各圧電振動子1に加えられ
た操作押圧力に比例して、交流駆動電圧を増大若しくは
振動周波数を変化させるべく、放射状に配列された複数
個の圧電振動子1それぞれの駆動制御信号scを選択信
号slに同期して時分割に交流駆動回路4に間歇出力す
る。よって、それぞれの圧電振動子1の駆動電流iを検
出すると同時に交流駆動電圧若しくは駆動周波数を独立
して変化させることができる。
【0038】ところで本方法例では、操作押圧力に対し
て操作振動部Aの中心に向かって反発力を発生させるた
め、前記操作振動部Aの中心に向かう進行波pを発生す
るような駆動電流iでそれぞれの圧電振動子1を駆動す
る。
【0039】進行波pは指先10を操作振動部Aの中央
に移動させる向きに働くが、等角放射状に集合配置した
各弾性体2の受ける操作押圧力が均一であれば、各弾性
体2が同一の駆動電流iで駆動され進行波pにより同一
の求心力が発生するため指先10には反発力を感じな
い。これに対して指先10の操作押圧力が部分的に増大
した場合、操作押圧力が増大した圧電振動子1の駆動電
流iが増加し進行波pが大きくなる。この結果求心力の
平衡が崩れ、指先10は操作押圧力とは逆向きの反発力
を感じるようになる。
【0040】交流駆動回路4の交流駆動電圧を上昇させ
れば圧電振動子1の駆動電流iが増加し、進行波pの振
幅が大きくなるのは勿論のこと、交流駆動回路4より出
力される駆動周波数を弾性体2固有の機械的共振周波数
に近づけることによっても弾性体2の進行波pの振幅が
大きくなる。
【0041】弾性体2は機械的共振系を構成しており、
振動エネルギーを一時的に蓄積可能なことから、操作信
号slのスキャン動作が一巡する間に瞬間的に弾性体2
に加えられた操作押圧力をも検出することができる。
又、突起状磁石3を弾性体2上に突設したことにより、
指先10と当該弾性体2との接触面積を大きくして操作
押圧力の検出精度を高めてもいる。
【0042】さらに、本実施例では弾性体2下部に配置
された図示しない複数の交番磁界発生コイルで生成され
た交番磁界により磁石を内蔵或いは磁石により構成され
たそれぞれの突起状磁石3がZ軸方向に振動し、突起状
磁石3上に置かれた指先10に点字情報を振動させて伝
達するようにも構成されており、情報の入力と同時に出
力をも行っている。
【0043】ところで本実施例では、全ての圧電振動子
1に同時に操作押圧力が加えられるとは限らないことを
利用して、時分割数の低減を図ることが可能であり、こ
の原理について説明する。
【0044】図2において弾性体2a〜2h,2a’〜
2h’はそれぞれ内周及び外周に同心円点対称状に配置
されており、操作者が指先10で操作可能な寸法及び操
作力を有するように構成されている。指先10は、本実
施例の操作振動部Aを上部から押圧操作して操作押圧力
を付与する。この時、指先10と弾性体2は接触押圧面
11にて接触している。
【0045】内周に配置された弾性体2a〜2hは指先
10で同時に押圧することが可能であるが、外周に配置
された弾性体2a’〜2h’のうち中心を挟んで相対向
する点対称の弾性体については接触押圧面11の幅以上
に離れているため、指先10で同時に押圧操作すること
ができない。
【0046】そこで弾性体2a’と2e’,2b’と2
f’,2c’と2g’,2d’と2h’に対応するそれ
ぞれの圧電振動子1をそれぞれ相互に並列接続し、前記
デマルチプレクサ6の出力に接続して時分割に時間差駆
動を行うことによって、本方法例では時分割数を16か
ら12に低減している。
【0047】ここで、同時に操作押圧力が加わらない弾
性体2相互を組み合わせる必要がある。これに反する
と、電流検出信号ssはこれら弾性体2に加えられた操
作押圧力の和を出力してしまい、誤ったベクトル成分を
出力することとなる。逆に同時に操作押圧力が加わらな
い限り、多数の弾性体2を組み合わせても差し支えな
い。
【0048】本装置例及び本方法例では、圧電振動子1
及び弾性体2を複数個等角放射状配列してベクトル入力
が可能なように構成したが、圧電振動子1及び弾性体2
をXY面上に格子状碁盤目形やランダム状モザイク形に
配列し、操作押圧力が最大則ち駆動電流iが最大となる
圧電振動子1を比較検出し、予め記憶された操作振動部
Aの中心からの当該圧電振動子1の方向を検出すること
により、各種情報の入力にも使用することが可能とな
る。さらに、等角放射状方形配列、等角放射状多角形配
列、等角放射状任意形に集合配列自在である。
【0049】また、出力をXY平面方向の2次元ベクト
ルの成分としたが、各弾性体2のZ軸方向に加えられた
操作押圧力の総和を、全ての圧電振動子1の駆動電流i
の増加分に比例して算出することにより、XYZ軸方向
の3次元ベクトルの成分として出力してもよい。
【0050】
【発明の効果】かくして本発明によれば、指先1本で操
作押圧力の向き及び大きさを簡易に検出可能であり、多
次元の情報の同時入力、すなわちベクトル入力等を容易
に行うことが可能である。
【0051】同時に、操作押圧力に対応した逆向きの反
発力を生成可能なため、操作押圧力の向き及び大きさを
指先で確認しつつ入力可能で適度な操作感を得ることが
できる。また、変位可動部品を持たないので堅牢かつ小
型に構成可能であって、メインテナンスフリーで長寿命
である。
【0052】さらに点字表示装置と共に構成することに
より、情報の入力のみならず出力をも同時に行うことが
可能であって、優れた有用性、効率性及び操作性を実現
する。同様に仮想紙面上に配置した点字を自在に読み取
ることが可能となる。特に読み慣れない点字を指先を左
右に微動させながら読む等の場合において、より自然な
点字の読み取りが可能となる。
【0053】さらに盲人用に用途を限定すること無く、
暗所や目視を伴えない場所、状況における各種情報のブ
ラインド入力方法及びインターフェース装置としても用
いることが可能である。これに加えて、圧電振動子を時
分割駆動したことにより制御部に同一機能を有する複数
の回路を設ける必要がなくなり、装置の構成の簡易化及
びイニシャルコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例を盲人用点字入力装置に適用し
た構成概念図である。
【図2】同上における弾性体に働く操作押圧力を表した
概念図である。
【符号の説明】
α…操作押圧力検出形情報入力インターフェース装置 A…操作振動部 B…制御部 i…駆動電流 p…進行波 sc…駆動制御信号 sl…選択信号 ss…電流検出信号 1…圧電振動子 2,2a〜2h,2a’〜2h’…弾性体 3…突起状磁石 4…交流駆動回路 5…電源回路 6…デマルチプレクサ 7…駆動電流検出回路 8…A/Dコンバータ 9…演算回路 10…指先 11…接触押圧面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 俊文 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 福井 茂寿 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 渡辺 敏雄 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の集合圧電振動子に時分割に順次交流
    電圧を印加して時間差振動させて行き、当該それぞれの
    圧電振動子上に一体重設された弾性体に加えられたそれ
    ぞれの操作押圧力を、前記それぞれの圧電振動子の駆動
    電流の変化により順次検出し、これら駆動電流の総和の
    大きさを有しかつ前記圧電振動子群の集合中心から最大
    の駆動電流を与える前記圧電振動子の向きを有するベク
    トルとなし、当該ベクトルのXY各成分に比例した電気
    信号を独立して出力したことを特徴とする操作押圧力検
    出形情報入力方法。
  2. 【請求項2】複数の集合圧電振動子に時分割に順次交流
    電圧を印加して時間差振動させて行き、当該それぞれの
    圧電振動子上に一体重設された弾性体に加えられたそれ
    ぞれの操作押圧力を、前記それぞれの圧電振動子の駆動
    電流の変化により検出し、ベクトル合成した後、当該ベ
    クトルのXY各成分に比例した電気信号を独立して出力
    したことを特徴とする操作押圧力検出形情報入力方法。
  3. 【請求項3】複数の集合圧電振動子に時分割に順次交流
    電圧を印加して時間差振動させて行き、当該それぞれの
    圧電振動子上に一体重設された弾性体に加えられたそれ
    ぞれの操作押圧力を、前記それぞれの圧電振動子の駆動
    電流の変化により検出し、これら駆動電流の総和に比例
    したZ軸成分の電気信号を出力すると共に前記圧電振動
    子群の集合中心から最大の駆動電流を与える前記圧電振
    動子の向きを有するベクトルとなし、当該ベクトルのX
    Y各成分に比例した電気信号を独立して出力したことを
    特徴とする操作押圧力検出形情報入力方法。
  4. 【請求項4】集合圧電振動子群は、操作押圧力の同時に
    加わることのない圧電振動子群を相互に並列接続して、
    時分割駆動における分割数を低減したことを特徴とする
    請求項1,2又は3記載の操作押圧力検出形情報入力方
    法。
  5. 【請求項5】圧電振動子は、駆動電流の変化に比例し
    て、当該それぞれの圧電振動子の交流駆動電圧若しくは
    駆動周波数を変化させることにより、加えられた操作押
    圧力の向きと逆向きの反発力を生成したことを特徴とす
    る請求項1,2,3又は4記載の操作押圧力検出形情報
    入力方法。
  6. 【請求項6】複数の集合圧電振動子と、当該複数の圧電
    振動子それぞれに一体重設されて振動すると共に操作者
    より操作押圧力を受けかつ振動エネルギーを一時的に蓄
    積可能なそれぞれの弾性体と、前記それぞれの圧電振動
    子の駆動電流を出力する単一共通の交流駆動回路と、当
    該交流駆動回路に駆動電流を供給する電源回路と、前記
    交流駆動回路より出力された駆動電流を前記それぞれの
    圧電振動子に順次分配出力するデマルチプレクサと、前
    記交流駆動回路の駆動電流に比例した電流検出信号を出
    力する単一共通の駆動電流検出回路と、アナログ値であ
    る前記電流検出信号をディジタル値に対応変換するA/
    Dコンバータと、当該変換された複数のディジタル値を
    基に対応するベクトル成分出力をそれぞれ出力しかつ前
    記デマルチプレクサの出力選択時分割制御を行う演算回
    路とを具備したことを特徴とする操作押圧力検出形情報
    入力インターフェース装置。
  7. 【請求項7】複数の集合圧電振動子と、当該複数の圧電
    振動子それぞれに一体重設されて振動すると共に操作者
    より操作押圧力を受けかつ振動エネルギーを一時的に蓄
    積可能なそれぞれの弾性体と、前記それぞれの圧電振動
    子の駆動電流を出力する単一共通の交流駆動回路と、当
    該交流駆動回路に駆動電流を供給する電源回路と、前記
    交流駆動回路より出力された駆動電流を前記それぞれの
    圧電振動子に順次分配出力するデマルチプレクサと、前
    記交流駆動回路の駆動電流に比例した電流検出信号を出
    力する単一共通の駆動電流検出回路と、アナログ値であ
    る前記電流検出信号をディジタル値に対応変換するA/
    Dコンバータと、当該変換された複数のディジタル値を
    基に対応するベクトル成分出力をそれぞれ出力しかつ前
    記デマルチプレクサの出力選択時分割制御を行うととも
    に前記交流駆動回路に駆動制御信号が順次時間差入力す
    る演算回路とを具備したことを特徴とする操作押圧力検
    出形情報入力インターフェース装置。
  8. 【請求項8】圧電振動子は、一定の向きに順次分極方向
    を変化させたことを特徴とする請求項6又は7記載の操
    作押圧力検出形情報入力インターフェース装置。
  9. 【請求項9】圧電振動子及び弾性体群は、平面円形、方
    形、多角形、任意形に複数集合配置されたことを特徴と
    する請求項6,7又は8記載の操作押圧力検出形情報入
    力インターフェース装置。
  10. 【請求項10】それぞれの圧電振動子及び弾性体は、半
    径方向等角放射状扇形、格子状碁盤目形、ランダム状モ
    ザイク形に複数分割集合配列されたことを特徴とする請
    求項6,7又は8記載の操作押圧力検出形情報入力イン
    ターフェース装置。
  11. 【請求項11】所定の弾性体は、上面にそれぞれ突起を
    突設し、当該弾性体全体として点字文字のエレメントを
    構成するように配列された点字表示機構を有したことを
    特徴とする請求項10記載の操作押圧力検出形情報入力
    インターフェース装置。
  12. 【請求項12】それぞれの突起は、磁性材料を内蔵或い
    は磁性材料より構成され、突起を突設したそれぞれの弾
    性体下部に設けられたそれぞれの交番磁界発生コイルに
    より独立して振動したことを特徴とする請求項11記載
    の操作押圧力検出形情報入力インターフェース装置。
  13. 【請求項13】集合圧電振動子群は、操作押圧力の同時
    に加わることのない圧電振動子群を相互に並列接続した
    ことを特徴とする請求項6,7,8,9,10,11又
    は12記載の操作押圧力検出形情報入力インターフェー
    ス装置。
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